JPH03151944A - パルスドプラ計測装置 - Google Patents

パルスドプラ計測装置

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JPH03151944A
JPH03151944A JP1288908A JP28890889A JPH03151944A JP H03151944 A JPH03151944 A JP H03151944A JP 1288908 A JP1288908 A JP 1288908A JP 28890889 A JP28890889 A JP 28890889A JP H03151944 A JPH03151944 A JP H03151944A
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JP
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phase
average
value
angle
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Application number
JP1288908A
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Inventor
Hisashi Nishiyama
久司 西山
Toshio Ogawa
俊雄 小川
Kageyoshi Katakura
景義 片倉
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Hitachi Healthcare Manufacturing Ltd
Original Assignee
Hitachi Medical Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【産業上の利用分野1 本発明はパルスドプラ計測装置に関し、特に超音波によ
り物体の速度を検出する装置、例えば。 生体内の血流速度をリアルタイムで測定する場合に、高
い信号対雑音比で計測が可能なパルスドプラ計測装置に
関する。 【従来の技術】 音波のドプラ効果により物体の流速を知る装置としては
、従来から種々のものが知られている。 特に、パルスドプラ法を用いる装!!(例えば、「日本
音響学会誌」第29巻第6号(1973年)pP351
〜352参照)では、超音波パルス(pulsad c
ontinuous wave) を繰り返し送波し、
受波信号に計測部位までの距離に対応したタイムゲート
をかけることにより、測定部位を特定することが可能で
あることが知られている。 従来の超音波ドプラ血流計装置としては1例えば、特開
昭58−188433号公軸、同60−119929号
公報、同61−25527号公報に開示されている如く
、血管に向けて超音波を送信し、血管中の血液で反射し
た超音波のドプラ偏移周波数を測定して、血液の流れの
方向と超音波送信方向とのなす角度をθ、血流の速度を
Vとしたときvcosθを測定することにより、血流を
計測する装置が知られている。
【発明が解決しようとする課M】
上述の如く、ドプラ周波数を測定することにより、物体
または血流等の速度を知ることが可能である。ところが
、人体内の血流を計測するには、血管壁、心臓壁等の壁
の動きと血流とを分離するため、MTI(固体物除去)
フィルタを用いる必要がある。このMTIフィルタによ
り血流速度が遅い場合、ドプラ信号の利得が低下するた
め、ドプラ速度計泥部に誤差をもたらし、真の血流速度
とは異なる速度として測定するという問題がある。 以下、これにつき、図面に基づいて説明する。 第5図は、従来の、各種のドプラ計測装置の特性を示す
ものであり、横軸は真の血流速度に対応する入力位相、
縦軸は測定された速度に対応する出力位相であり、シミ
ュレーションにより得た結果である。その際、ドプラ信
号である位相比較器の出力信号のモデルとして。 xn=An exp (j Iaft) +Bn (w
n’ +jWn’ )を用いている。但し、ここで位相
雑音W 、 IW n′は白色雑音であるとし、正規分
布N(0゜1)に従う正規乱数を用いている。 Wn″はW、′とは乱数の初期値を違えて発生させるこ
とにより、無相関のものを用いている。この雑音の発生
要因としては、血流の微視的な変動による反射信号の毎
回ごとの変化や、音波の伝播過程における組織の不均一
さから生ずる音響的雑音と、測定装置における信号増幅
に用いている増幅器における電気的雑音等を考慮してい
る。なお、W n ’は実部における雑音、 Wn’は
虚数部における雑音を表わしている。なお、ω4はドプ
ラ周波数である。 例えば、米国特許第4583409号に示される自己相
関法と呼ばれる種類の従来のパルスドプラ計測では、低
速血流に対しては誤差を生じ、真の速度と大きく異なる
速度が推定されるという問題があったことは前述の通り
である。この理由は、自己相関法において、ドプラ信号
同志の位相差を検出する際に生じるものである。すなわ
ち、パルスくり返し同期ごとにMTIを介して得たドプ
ラ信号同志の自己相関をとって得た位相差ベクトルを加
算する演算において、雑音振@Bnが小さい(B、<1
)ときには、位相差ベクトルの位相項において、雑音が
互いに打消し合う効果がある。 そのため、位相差ω−T (T = t ll+l  
t n)が正確に求まるが、雑音振@Bnが大きい(B
n>1)加算回数)となり、不正確なものとなる。また
、位相差ベクトルを加算するのに代えて、ドプラ信号位
相(角度)を検出し、毎回の計測くり返しごとの角度差
Δθを得、その角度差をcos成分、 sin成分に分
け、この2成分を加算平均した後に2成分の示す位相差
を求める2構成分法と呼ばれる方法(特開昭63−84
553号)においても、上記の自己相関法と全く同様の
誤差が生じる。第5図はこれら自己相関法もしくは2構
成分法における計測速度に対応する出力位相を真の血流
速度に対応する入力位相に対して前述のシミュレーショ
ンで求めた曲線であり、低速領域にて大きな検出誤差が
あることが明らかにされている。 一方、計測くり返しごとのドプラ信号の位相差を得、こ
の位相差の値を直接複数回加算して平均化した位相差を
得、これを速度に変換する方法が1978ウルトラソニ
ツクス・シンポジウム・プロシーデインゲス(U 1t
rasonics S ymposiumP roce
edings)第348〜352頁に示されている。以
下これを位相差平均法と呼ぶ。この方法では、真の血流
速度に対応する位相差がπもしくは一π近くであれば、
雑音による検出位相差の変動により毎回の検出位相差は
πもしくは−πを越える場合が生じ、πおよび−πにお
ける値の折り返しにより、加算結果が零付近の値になり
、低速血流として誤検出する欠点があるため、使用でき
ない。 第6図(a)に示した如く、血流速度Vが正の場合、位
相差Δθ1〜Δθ、の8回の加算において。 位相差Δθ1.Δθ、が+πを越えるため負の角度とな
り、加算平均の結果Δθは零付近の正の角度となる。こ
こで、Δθは二軸成分法(あるいは自己相関法)の結果
であり、おおよその角度が表示できる。血流速度Vが負
の場合も同様であり、位相差Δθ1〜Δθ。の8回の加
算において、位相差Δθ、、Δθ、が−πを越えるため
、間違って正の角度となり、加算平均の結果Δθは零付
近の負の角度となる(第6図(b)参照)。 本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、その目的と
するところは、従来の、位相差平均法に基づくパルスド
プラ計測装置における上述の如き問題を解消し、高い信
号対雑音比で計測が可能なパルスドプラ計測装置を提供
することにある。
【課迎を解決するための手段】
本発明の上記目的は、物体により反射された超音波パル
スを受波して該超音波パルスの位相差を検出し、位相差
を加算平均した後、該平均位相差(角度)を超音波パル
スの送波間隔で除算して周波数変動を求めることにより
、前記物体の速度を算出するパルスドプラ計測装置にお
いて、前記位相差の加算平均もしくは重み付き加算平均
を行なう際に位相差の補正を行なう手段及び前記平均位
相差を修正する位相差修正手段を設けたことを特徴とす
るパルスドプラ計測装置によって達成される。
【作用】
本発明に係わるパルスドプラ計測装置においては、前述
の位相差平均法を基本とし、ドプラ偏角の角度補正を行
うようにしたので、中低速(偏角な速度測定が可能なこ
とは言うまでもない。更に、高速の物体に対しても、第
4図(a)(b)に示した如く、物体の速度Vに対応す
る位相差(ドプラ偏角)が±π近辺のときも、分散する
位相差のお軸 よその中心角度Δθを基準側とする新座標軸上での角度
に変換されて、低速と同様の角度の単純累加が可能とな
り、信号対雑音比の改善作用がある。 従って、低速から高速までの物体の速度がより正確に検
出可能となる。 さらに単位な加算平均ではなく、各位相信号のパワーを
加味して重み付き累加を行なって重心位相差をもとめ、
速度に変換する構成においても上記のようなΔθを基準
軸とする新座標上での角度における重み付き累加により
重心位相差の算出が行なわれるので、正確な重心位相差
が求められ。 正確な速度検出が可能となる。
【実施例】
以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳細に説明する
。 第2図は本発明の一実施例を示すパルスドプラ計測装置
のブロック構成図である。図において、1は超音波トラ
ンスデユーサ、2は送波回路、3は受渡回路、4は位相
比較器、5はA/D変換器、6はMTIフィルタ、7は
速度演算部、8はスイッチ、9はディジタル処理装置、
10は除算器、11は表示装置、12は操作卓そして1
3は制御装置を示している。なお、第1図は上記速度演
算部7の詳細を示すものであり、第3図は上記ディジタ
ル処理装置13のフローチャートを示すものである。こ
れらについては、後にそれぞれ詳述する。 本実施例に示すパルスドプラ計81!装置は、信号対雑
音比が向上する位相差平均法を基本とし、ドプラ偏角の
加算の際、ドプラ偏角を補正した後、位相差平均法を実
施するものであり、その−ヒで更に位相の修正を行なう
、その動作の概要は以下の通りである。 送波回路2で送出された超音波パルスを、超音波トラン
スデユーサ1から反射物体14に向けて、等間隔Tで繰
り返し送波する6反射物体14により反射された超音波
パルスは、受波回路3により受波され、位相比較器4に
おいて、参照信号α=Acosωo1 と、 α’  =Asinω。t との位相比較が行われ、それぞれの出力VR,Vlが得
られる。 今、反射体14についての位相比較器4の出力をVRI
I、 Vxn (ここで、n = 1 、2、−)と表
わすと、V Rnl Vtnは次式で示すことができる
。 VRn=An  cosθ1 Vlll:All  sinθ7 ・・・ (1) ・・・ (2) 簡単のため、上式(1)、(2)を次式でまとめて、下
記の如く記述するものとする。 Vn’  ::An axp (j on>     
   −(3)これは、A/D変換器5の出力である。 次に、A/D変換器5の出力V 、 IがMTI6に入
力されると、MTI6の出力vaを得る。 MTIを一次差分回路とすると、 V、=V、’  −V、’ +4        −(
4)テーブルが格納されており、■oの位相(偏角)θ
0が出力される1位相差検出部732は一時刻前の73
1の出力θn−1と現在の731の出力θ1との差をと
ることにより、位相差Δθ1を得る。 ただし、Δθ、は±πの範囲内の角度として検出される
ため、次式のように表わせる。 である。以下、上記V。を位相ベクトルと呼ぶ。 上記の位相ベクトルv1を示す信号は速度演算部7に次
々と与えられる。速度演算部7の詳細は第1図に示され
ている。まずMTIフィルタから位相ベクトルv11が
与えられるごとに、パワー演算器はその実部R,と虚部
■1から次式により位相ベクトルのパワーpHを算出す
る ?、=R,”+I− ・・・ (5) 一方位相ベクトルvnはATANメモリ731に入力さ
れる。ATANメモリにはベクトルの大部及び虚部の値
からそのベクトルの偏角への変換Δθ、二〇、−on−
2,forlθ、−6−41≦180’=θ。−θn−
l  360” 、foron−〇。−0>180”=
θ。−θn−、+360’ 、forθ。−θll−,
< 180’(6) この位相差Δθ0は、補正値検出部740と位相差平均
部730とに与えられる。 補正値検出部740では、まず正負判別及び個数カウン
ト器741にてΔθ、の正負が判別され。 正の個数にと負の個数りがカウントされる。さらに74
1からは、正の位相差Δθh(k=l、K)と負の位相
差Δθ慮(Ω=1.L)とにΔθ。がふり分けられて出
力される。すなわち、 重心演算器742では、毎回のパワー演算器736の出
力Pイのうち、Δθ。が正の時のパワー出力Pkを加味
して正の位相差Δθにの重み付き平均値(重心角度)Δ
θ、を求める。また重心演算器743では、Pnのうち
へθイが負の時のパワーは次式で表わされる。 に Σ PkΔ θ1 Δ θυ= に Σ Pk ・・・ (8) し Σ P處Δ θ處 Δ θL= このときΔθUは第1.2象限における位相差Δθ、の
重心角度であり、ΔθLは第3,4象限における位相差
Δθ。の重心角度となる。このように象限を分けて重心
を得た理由は、すでに説明したように位相差Δθ。が±
πの範囲に制限されているために、位相差Δθ。の平均
値を求めるとき。 ±π近辺の位相差が相互にキャンセルし合って、平均値
が零に近づく誤差を生じることを除くためである。Co
Sメモリ744.SINメモリ745にはそれぞれ角度
と余弦値、角度と正弦値の変換テーブルが格納されてお
り位相差Δθ5を余弦成分と正弦成分に変換する。Co
Sメモリ746、sinメモリ747は位相差Δθしを
同様に余弦成分と正弦成分にそれぞれ変換する。加算器
737では、パワー演算器736の出力Pnのうち74
1で位相差θ7が正と判別され、たときの出力Pk(k
=1.・・・K)を加算する。同様に加算器738では
Pnのうちθ□が負と判別されたときの741の出力p
a[=1.・・・L)を加算する。 乗算器748,749ではCoSメモリ744とSIN
メモリ745の出力値に加算器737の出力値ΣPkつ
まり正の位相差を示す信号のパワー合計を乗算する。同
様に乗算器750,751ではCoSメモリ746とS
INメモリ747の出力値加算器738の出力ΣP、つ
まり負の位相差を示す信号のパワー合計を乗算する。C
OSメモリ同志の加算結果すなわち1乗算器748とX
Iとおけば、XR,XIは次の様に表わせる。 XR,XIを複素数の実数部、虚数部とすればX=XR
+jXt ・・・ (10) で表わせ、このとき偏角をΔθとおけば、Δθはである
。ATANメモリ752はXRとXIから1丁を出力す
るメモリである。このようにして求めた位相差Δθは、
毎回の位相ベクトル信号同志の位相差のうち、正の位相
差の重心値を示す2成分と、負の位相差の重心値を示す
2成分とから各成分(正弦値と余弦値)の平均値を求め
て得た角度であり、この平均値を求めるに際しても正の
位相差を示す信号、及び負の位相差を示す信号のそれぞ
れのパワー、及びその数を加味しているので、毎回の位
相差が±πをまたがって分散している場合でも、その分
散のほぼ中心の位相差を示す。よってこの出力Δθは、
位相差の加算平均を行なう場合の補正値として用いるこ
とができる。以上は補正値検出部740の概要である。 ただし、八〇を補正値としてではなく、求めたいドプラ
偏角として使用することも可能である。 位相差平均部730は分散する位相差Δθ□を加算平均
して、ドプラ偏角を求める。ただし、Δθ、が±πをま
たいで分散する場合でも第5図に現れるような値の低下
が生じないよう、上記Δθの示す方向を基準軸とする新
たな座標での角度に各Δθ。の値を変換してから加算平
均を行ない、得られた平均角度を再びもとの座標での角
度に変換する動作を行なう。角度補正器733はΔθイ
から補正値Δθを条件にしたがい減算する。 補正された位相差をΔθ、とおけば、Δθ、はで表わさ
せる。Δθ、を加算平均した結果をで表わせる。加算平
均器734はΔθ、から平均位相差τi′を演算出力す
る。補正が不要の場合heの値を零とすればよい。S/
Nが非常によい場合で各位相差Δθ。が±π付近でなけ
れば、補正は不要である。このことにより座標の原点を
τ丁を中心にして左回りに+180”、右回りに−18
0”にとった新座標軸上に位相差Δθ。は変換され、Δ
θ訛なった。そのΔθ、を使っての加算平均((12)
式及び734)は1位相差の″′零落”現象が生ぜず、
誤差の少ないS/N良&良計N計測能である。平均位相
差τa’は加算器735により1丁が加算され、元の座
標軸での平均位相差に逆変換される。その平均位相差を
τ丁′と表わせばτ丁′は次式で示される。 Δθ′ =Δθ′+八〇  へ   ・・・(14)以
上速度演算部7について詳述した。 第2図に戻って説明を続けると、スイッチ8は制御部1
3の指令により切替る。a側に切換ると位相差hBがデ
ィジタル処理装置9へ入力され、スイッチ8がbsに切
換ると位相差Δθ′が八〇としてディジタル処理装置9
に入力される。 ディジタル処理装置9による位相修正過程のためのフロ
ーチャート(P A D : P roblemA n
alysis D iagram)を第3図に示してい
る。 位相差修正アルゴリズムは位相差平均法で発生する誤差
を補正するものであり、各種位相差平均法に共通して適
用できる基本のアルゴリズムである。 パケット内で位相差をN回加算する際、折り返しがある
場合、誤差となる。すなわち、位相差が一度、+180
”あるいは−180” を越えると、加算N回に付き+
3608あるいは一360°の誤差を生じる。したがっ
て、加算平均結果として、+360°/N、あるいは−
360@/Nの誤差となる0位相差が同一方向に二度、
+180’あるいは一180°を越えると、加算N回に
付き、計+720°あるいは計−720°の誤差を生じ
る。そのため、加算平均結果として、+720゜/N、
あるいは−720@/Nの誤差となる。対策としては、
折り返しを検知し、補正を行えばよい、しかし、折り返
しは容易には検知できな&Nので、つぎの方式を取る。 第4図を用いて説明する。理想的定常血流として、単一
ドプラ周波数を持ち、雑音のなし)場合を想定する。そ
のとき、位相変化はパルス送波時間に比例する。真値の
一点鎖線に対し、−回折り返しが発生すると本来より下
の一点鎖線あるb)は本来より上の一点鎖線(真値の一
360°あるし)は真値の+360’)に一致する。そ
こで、各位相値θ魚と真の位相値(−点鎖線)との差を
取り。 パワー最小となるように、各位相値を修正する。 以下第3図フローチャートを用い説明する。 5TART801後、繰返し工程802でに=1゜Mと
し、各理想的位相変化に対する全位相誤差を工程826
でA(1)〜A (M)を演算する。そのためには、ま
ず工程803で総位相誤差の変数Sの初期値と工程80
4で位相の初期値0.此をそれぞれ零に設定する。繰返
し工程805は9=% Nと設定し、各位相誤差2位相
修正9位相誤差の絶対値の積算(工程823)及び修正
位相値の演算をN回繰返し実施する。 工程806では位相差Δθ量から位相値θ3處(第4図
θ、に相当)を演算する。工程807では位相の真値に
対する位相値θ□との差を演算する。位相修正工程80
8〜822では例えば第4図点線の如く位相を修正する
。工程811〜816では位相θ、處が真値に比べ大き
く、差D工が360@以上のとき、360’ を減算す
ることにより、差D0が36o°以内となるまで減算す
る。工程817〜822は位相値θ、1が真値に比べ小
さく、差D1が一360@以下のとき、360@を加算
することにより、差D工が−360”以上となるまで3
60′″を加算する。 工程823では総位相誤差の変数Sに差Dユの絶対値を
積算する。工程824,825では修正された位相差θ
klを得る。工程805における繰返し数Nはパケット
内のデータ数(位相差Δθt)である、工程802にお
ける繰返し数Mを5とおけば、位相の真値の+360@
、+720@−360@ −720’の誤差まで対応で
きる。 工程826は各位相値に対する全位相誤差を演算する。 工程827〜830は全位相誤差最小の位相値θbla
Nを選択する。真値+360°の位相値の全位相誤差が
最小ならばに−to”4でありθ、Nが選択される。こ
のとき、平均位相差ΔθはΔθ=θkII&、lN/N
         ・・・ (15)で示される。工程
831でこれらの処理は終了する。 第2図において、位相差Δθが除算器10により除算さ
れる。このときドプラ角周波数ωdはω4=Δθ/T 
         ・・・ (16)で表わされる。ス
イッチ8は制御部13を介して。 操作卓12と接続しており、装置の使用者の操作卓12
の操作により1表示部11へはΔθあるいはiT′のど
ちらか一方あるいは同時に並列表示も可能である。ある
いは操作卓12の指示により。 デジタル処理装置の位相修正アルゴリズムを使用しない
1位相差の表示も可能である。また、上記の如く、操作
卓12を用いモード指示した場合、表示装置には、その
旨が表示される。すなわち、操作卓のダイヤルが00(
スイッチ8はa側接M)、01(スイッチ8はb側接続
)、10(スイッチ8はb側接続及びディジタル処理装
置の位相修正工程使用)に応じて表示装置11では、各
位相差の表示(1次元あるいは2次元表示)と共位相差
平均モード、可変基軸位相差平均モード、可変基軸位相
差平均&位相差修正モードの表示がある。 これにより装置使用者はどのモードを使用することも可
能である。 上記、実施例によれば、位相差の単純加算において、N
回の加算平均で信号対雑音比の改善は。 N/J2倍(8回では472倍)行ねれる効果があり、
従来の7N倍に比べ、より正確なドプラ周波数の推定が
可能になる。 第7図は、本発明の別の実施例を示す。第7図の回路も
第1図のものと同様に第2図の構成中で速度演算部7と
して用いられる。第7図の回路にて、ATANメモリ7
319位相差検出部732゜パワー演算器736、及び
補正値検出部740の構成は第1図と全く同じである。 したがってこれらの動作も先に説明した通りであり、補
正値検出部740は位相差Δθ。のうちの正の位相差の
重心角度、及び負の位相差の重心角度をそれぞれ求め、
それぞれの正弦成分、余弦成分の和から分散するΔθ、
のほぼ中心を示す補正値Δθが得られる。一方、位相差
平均部730′は、このΔθの示す方向を基準軸とする
新たな座標軸上の角度にΔθ1を変換してその平均をと
る点は第1図の730と同じであるが、ここでは単なる
加算平均ではなく、パワー演算器736の出力Pnを利
用して重心角度(重心位相差)の算出が行なわれる。 すなわち、補正器733は、先に述べた(12)式の演
算により、740から得る補正値Δθを用いて各々の位
相差へ〇、を、Δ0の方向を基準軸とする新座標軸上で
の角度Δ01に変換する。重心演算器734′はパワー
演算器736より得る各位相信号のパワーP、(補正前
のΔθ、を示す位相信号のパワーPnと補正後のΔθ、
を示す位相信号のパワーP、は同じなので、ここでは7
36の出力をP、とじて表示)を用い、次式によりΔO
1の重心角度(重心位相差Δθ′)を求める。 Σ P昌 θ1 Δ θ′ = ・・・ (17) に Σ pH 加算器735では、このようにして得た重心位相差iT
′を、もとの座標軸における重心位相差−#Aτi′に
もどす。すなわち Δ・θ′ =Δθ′ +ΔO・・・ (18)このよう
にして得られたΔθ′は、第1図の実施例と同様に第2
図のディジタル処理装置9に与えられ、折り返しによる
誤差が修正された後に、除算器により速度に変換される
。 以上のように、第7図の実施例で得た重心位相差Δθ′
は、時には±πの角度をまたがって分散するΔθ、に対
して、その分散のほぼ中心の角度Δθを基準軸とする新
座標軸上での重み付き累加を行なって得る重心位相差で
あるので高速部分での値の低下が生じず高いS/N比で
ドプラ速度を示すことができる。また第1図の実施例と
比べると重み付き累加が行なわれているので、雑音混入
に際してもより正確な速度の検出が可能となる。 (発明の効果] 以上述べた如く、本発明によれば、物体により反射され
た超音波パルスを受波して該超音波パルスの位相差を検
出し、位相差を加算平均した後。 該平均位相差(角度)を超音波パルスの送波間隔で除算
して周波数変動を求めることにより、前記物体の速度を
算出するパルスドプラ計測装置において、前記位相差の
加算平均もしくは重み付き加算平均を行なう際に分散す
る位相差のほぼ中心を基準軸とする座標軸上での加算平
均演算が行なわれるので雑音混入により位相差が広く分
散する場合も信号対雑音比の良好な計測が可能であるパ
ルスドプラ計測装置を実現できる効果が有る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例を示すパルスドプラ計測装置
の主要部である速度検出部のブロック構成図、第2図は
実施例のパルスドプラ計測装置全体、第3図は第2図デ
ィジタル処理装置における処理の流れを示すPADフロ
ーチャート、第4図は第3図の位相修正フローの原理を
説明する図、第5図は従来の各種のドプラ計測装置の特
性を示す図、第6図は従来技術の問題点を説明する図。 第7図は本発明の別の実施例の主要部を示すブロック構
成図である。 符号の説明 2・・・送波回路、3・・・受波回路、4・・・位相比
較器、5・・・A/D変換器、6・・・MTIフィルタ
、7・・・速度検出部、8・・・スイッチ、9・・・デ
ィジタル処理装置、10・・・除算器、11・・・表示
部、12・・・操作卓。 13・・・制御部、730・・・位相差平均部、740
・・・補正値検出部、 731.752・・・ATANメモリ、732・・・遅
延器、733・・・角度補正器、736・・・パワー演
算器。 734・・・加算平均器、741・・・正負判別及び個
数カウント器、744,746・・・COSメモリ。 745.747・・・SINメモリ、 748.749,750,751・・・乗算器。 第≠図 工、 入力 4fl相

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、物体により反射された超音波パルスを受波して該超
    音波パルスの位相差を検出し、位相差を加算平均した後
    、該平均位相差(角度)を超音波パルスの送波間隔で除
    算して周波数変動を求めることにより、前記物体の速度
    を算出するパルスドプラ計測装置において、前記平均位
    相差を修正する位相差修正手段を設けたことを特徴とす
    るパルスドプラ計測装置。 2、前記位相差修正手段として、各位相値と直線位相変
    化値との差の絶対値が最小となるように各位相値に2π
    あるいは2πの倍数を加算あるいは減算することにより
    修正する手段を有することを特徴とする請求項1に記載
    のパルスドプラ計測装置。 3、前記位相差修正手段として、各位相値と直線位相変
    化値との差の電力が最小となるように各位相値に2πあ
    るいは2πの倍数を加算あるいは減算することにより修
    正する手段を有することを特徴とする請求項1に記載の
    パルスドプラ計測装置。 4、物体により反射された超音波パルスを受波して該超
    音波パルスの位相差を検出し、位相差を加算平均した後
    、該平均位相差(角度)を超音波パルスの送波間隔で除
    算して周波数変動を求めることにより、前記物体の速度
    を算出するパルスドプラ計測装置において、前記位相差
    の加算を行なう際に位相差の補正を行なう手段及び前記
    平均位相差を修正する位相差修正手段を設けたことを特
    徴とするパルスドプラ計測装置。 5、物体により反射された超音波パルスを受波して該超
    音波パルスの位相差を検出し、位相差を加算平均した後
    、該平均位相差(角度)を超音波パルスの送波間隔で除
    算して周波数変動を求めることにより、前記物体の速度
    を算出するパルスドプラ計測装置において、前記位相差
    の加算を行なう際に位相差の補正を行なう手段及び前記
    平均位相差を得る際、パワーの重み付けにより重心角度
    (平均位相差)を得る手段及び前記平均位相差を修正す
    る位相差修正手段を設けたことを特徴とするパルスドプ
    ラ計測装置。
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