JPH0331113Y2 - - Google Patents
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- JPH0331113Y2 JPH0331113Y2 JP1989067119U JP6711989U JPH0331113Y2 JP H0331113 Y2 JPH0331113 Y2 JP H0331113Y2 JP 1989067119 U JP1989067119 U JP 1989067119U JP 6711989 U JP6711989 U JP 6711989U JP H0331113 Y2 JPH0331113 Y2 JP H0331113Y2
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Landscapes
- Shielding Devices Or Components To Electric Or Magnetic Fields (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
産業上の利用分野
本考案は、電気・電子機器用の筐体の本体と蓋
との間に介在させる目的のパツキング材に関する
ものである。
との間に介在させる目的のパツキング材に関する
ものである。
従来の技術
通信機器をはじめとする電気・電子機器用の筐
体にあつては、本体および蓋に電磁波シールド性
を有するものを用いるが、本体と蓋との間からも
電磁波が漏れるため、パツキング材にも電磁波シ
ールド性を有するものを用いることが要求され
る。
体にあつては、本体および蓋に電磁波シールド性
を有するものを用いるが、本体と蓋との間からも
電磁波が漏れるため、パツキング材にも電磁波シ
ールド性を有するものを用いることが要求され
る。
従来、この目的のパツキング材として、カーボ
ンブラツクや金属粒子を混練したゴムを成形した
導電性ゴムからなるパツキング材や、筒状の金属
メツシユの内部にゴムチユーブなどの弾力性芯材
を挿入配置した構造を有するパツキング材が用い
られている。
ンブラツクや金属粒子を混練したゴムを成形した
導電性ゴムからなるパツキング材や、筒状の金属
メツシユの内部にゴムチユーブなどの弾力性芯材
を挿入配置した構造を有するパツキング材が用い
られている。
なお、筐体の大きさは種々様々であるので、需
要者側は上記構造を有する長尺のパツキング材を
購入し、これを適当な長さ(たとえば短かいもの
では3〜5cm)に切断して筐体の気密化に用いる
ことが多い。
要者側は上記構造を有する長尺のパツキング材を
購入し、これを適当な長さ(たとえば短かいもの
では3〜5cm)に切断して筐体の気密化に用いる
ことが多い。
考案が解決しようとする問題点
しかしながら、導電性ゴムからなるパツキング
材は、電磁波シールドの目的には性能が不足する
という問題がある。
材は、電磁波シールドの目的には性能が不足する
という問題がある。
これに対し、筒状の金属メツシユの内部にゴム
チユーブなどの弾力性芯材を挿入配置した構造を
有するパツキング材は、電磁波シールド性の点で
は満足しうるものであるが、次に述べるような問
題点があつた。
チユーブなどの弾力性芯材を挿入配置した構造を
有するパツキング材は、電磁波シールド性の点で
は満足しうるものであるが、次に述べるような問
題点があつた。
すなわち、このパツキング材は長尺の弾力性芯
材にメリヤス編みなどの手段により金属線を編組
していつてメツシユに形成するものであつて、筒
状の金属メツシユは単に弾力性芯材を覆つている
だけであるため、 a このパツキング材を適当長さに切断すると、
その切断端部から金属線がほぐれていくこと、 b このパツキング材を切断すると両者間にずれ
を生ずることがあること、 c 殊に切断長が短かい場合には、筒状の金属メ
ツシユが弾力性芯材からはずれるおそれがある
こと、また金属メツシユの切れ端が脱してプリ
ント基板上に落下して付着し、回路短絡を起こ
すおそれがあること、 d 例えば、直線状のパツキング材を円状に曲げ
て筐体等に取り付けた際には、金属メツシユと
弾力性芯材とが固定されていないものでは、金
属メツシユの変形度合が弾力性芯材とは異なる
ため、パツキング材の両端部において金属メツ
シユの端と弾力性芯材の端とがずれてしまう。
そして、そのずれのため、装着時に弾力性芯材
の両端はくつついていても金属メツシユの両端
の間には隙間が生じてしまい、その部分では電
磁シールド効果が減少しまうことなどの問題が
あつた。
材にメリヤス編みなどの手段により金属線を編組
していつてメツシユに形成するものであつて、筒
状の金属メツシユは単に弾力性芯材を覆つている
だけであるため、 a このパツキング材を適当長さに切断すると、
その切断端部から金属線がほぐれていくこと、 b このパツキング材を切断すると両者間にずれ
を生ずることがあること、 c 殊に切断長が短かい場合には、筒状の金属メ
ツシユが弾力性芯材からはずれるおそれがある
こと、また金属メツシユの切れ端が脱してプリ
ント基板上に落下して付着し、回路短絡を起こ
すおそれがあること、 d 例えば、直線状のパツキング材を円状に曲げ
て筐体等に取り付けた際には、金属メツシユと
弾力性芯材とが固定されていないものでは、金
属メツシユの変形度合が弾力性芯材とは異なる
ため、パツキング材の両端部において金属メツ
シユの端と弾力性芯材の端とがずれてしまう。
そして、そのずれのため、装着時に弾力性芯材
の両端はくつついていても金属メツシユの両端
の間には隙間が生じてしまい、その部分では電
磁シールド効果が減少しまうことなどの問題が
あつた。
本考案は、このような問題点を生じないパツキ
ング材を提供することを目的になされたものであ
る。
ング材を提供することを目的になされたものであ
る。
問題点を解決するための手段
本考案は、「金属線を編組して形成した筒状の
金属メツシユ2の内部に弾力性芯材1を配置した
電磁波シールド用パツキング材において、前記筒
状の金属メツシユ2の両端部Aに、前記金属メツ
シユ2の外側から前記弾力性芯材1と接着性を有
する高分子塗布層3を形成すると共に、前記金属
メツシユ2の前記金属線の複数の交差部分のう
ち、少なくとも一部を、上側の前記金属線が全て
露出するまで除去した構造を有する電磁波シール
ド用パツキング材。」をその要旨とするものであ
る。
金属メツシユ2の内部に弾力性芯材1を配置した
電磁波シールド用パツキング材において、前記筒
状の金属メツシユ2の両端部Aに、前記金属メツ
シユ2の外側から前記弾力性芯材1と接着性を有
する高分子塗布層3を形成すると共に、前記金属
メツシユ2の前記金属線の複数の交差部分のう
ち、少なくとも一部を、上側の前記金属線が全て
露出するまで除去した構造を有する電磁波シール
ド用パツキング材。」をその要旨とするものであ
る。
以下本考案を詳細に説明する。
本考案における弾力性芯材1としては、シリコ
ーンゴム、天然ゴム、スチレン−プタジエンゴ
ム、ブチルゴム、エチレン−プロピレンゴム、ク
ロロプレンゴム、ニトリルゴム、ウレタンゴム、
エピクロルヒドリンゴム、アクリルゴム、フツ素
ゴム、四フツ化エチレン樹脂などのゴムまたは樹
脂でできたもの、あるいは不織布、エラストマー
のスポンジ等が好適に用いられる。
ーンゴム、天然ゴム、スチレン−プタジエンゴ
ム、ブチルゴム、エチレン−プロピレンゴム、ク
ロロプレンゴム、ニトリルゴム、ウレタンゴム、
エピクロルヒドリンゴム、アクリルゴム、フツ素
ゴム、四フツ化エチレン樹脂などのゴムまたは樹
脂でできたもの、あるいは不織布、エラストマー
のスポンジ等が好適に用いられる。
弾力性芯材1の形状は、パイプ状、丸棒状、断
面形状四角、六角、八角等の角柱状、扁平状、V
字状、U字状、Y字状など任意であるが、パイプ
状または丸棒状とすることが多い。
面形状四角、六角、八角等の角柱状、扁平状、V
字状、U字状、Y字状など任意であるが、パイプ
状または丸棒状とすることが多い。
金属メツシユ2を構成する金属線としては、
銅、銅合金、アルミニウム、アルミニウム合金な
どでできた金属線や、アルミニウムや銅のメツキ
線などがあげられる。
銅、銅合金、アルミニウム、アルミニウム合金な
どでできた金属線や、アルミニウムや銅のメツキ
線などがあげられる。
この金属線を1本ないし複数本用いて弾力性芯
材1周りに編組していくことにより、弾力性芯材
1を覆う筒状の金属メツシユ2が形成される。あ
るいは、あらかじめ形成した筒状の金属メツシユ
2の内部に弾力性芯材1を挿入配置してもよい。
材1周りに編組していくことにより、弾力性芯材
1を覆う筒状の金属メツシユ2が形成される。あ
るいは、あらかじめ形成した筒状の金属メツシユ
2の内部に弾力性芯材1を挿入配置してもよい。
本考案においては、この金属メツシユ2の両端
部Aに金属メツシユ2の外側から高分子塗布層3
を設ける。塗布はデイツピング、スプレーなどの
手段によりなされ、塗布後は用いた高分子の種類
に応じ乾燥、冷却、加熱、熱処理、紫外線照射、
硬化剤との接触などの手段を講じて被膜を形成さ
せる。
部Aに金属メツシユ2の外側から高分子塗布層3
を設ける。塗布はデイツピング、スプレーなどの
手段によりなされ、塗布後は用いた高分子の種類
に応じ乾燥、冷却、加熱、熱処理、紫外線照射、
硬化剤との接触などの手段を講じて被膜を形成さ
せる。
高分子塗布層3としては、ゴム系高分子、合成
樹脂などの塗布層があげられる。高分子塗布層3
は、弾力性芯材1と接着性性を有するものを用い
る。弾力性芯材1がゴム系高分子であるときは、
高分子塗布層3もこれと同系統のゴム系高分子の
塗布層であることが望ましい。この高分子塗布層
は難燃性であると更に好ましく、例えばUL規格
の難燃性シリコーンゴム等を用いると良い。
樹脂などの塗布層があげられる。高分子塗布層3
は、弾力性芯材1と接着性性を有するものを用い
る。弾力性芯材1がゴム系高分子であるときは、
高分子塗布層3もこれと同系統のゴム系高分子の
塗布層であることが望ましい。この高分子塗布層
は難燃性であると更に好ましく、例えばUL規格
の難燃性シリコーンゴム等を用いると良い。
そして本考案においては、上記高分子塗布層3
のうち金属メツシユ2の前記金属線の複数の交差
部分のうち、少なくとも一部を、上側の金属線が
全て露出するまで除去する。高分子塗布層3の除
去は、例えば、高分子塗布層3を設けた後それが
硬化する前に金属孔、セラミツク孔、プラスチツ
ク孔等を挿通させてこそぎ、該塗布層3を収縮さ
せる方法、高分子塗布層3硬化後にブレードを当
接させて切削除去する方法などにより達成でき
る。
のうち金属メツシユ2の前記金属線の複数の交差
部分のうち、少なくとも一部を、上側の金属線が
全て露出するまで除去する。高分子塗布層3の除
去は、例えば、高分子塗布層3を設けた後それが
硬化する前に金属孔、セラミツク孔、プラスチツ
ク孔等を挿通させてこそぎ、該塗布層3を収縮さ
せる方法、高分子塗布層3硬化後にブレードを当
接させて切削除去する方法などにより達成でき
る。
第1図は本考案の電磁波シールドパツキング材
の一部破断斜視図、第2図は本考案のパツキング
材の製造過程におけるパツキング材端部Aの切断
端面図を示したものであり、イは高分子塗布層3
を設ける前の径方向切断端面図、ロは高分子塗布
層3を設けた後の径方向切断端面図、ハはロの高
分子塗布層3うち金属メツシユ2の金属線の複数
の交差部分のうち、少なくとも一部を、上側の金
属線が全て露出するまで除去したときの径方向切
断端面図である。
の一部破断斜視図、第2図は本考案のパツキング
材の製造過程におけるパツキング材端部Aの切断
端面図を示したものであり、イは高分子塗布層3
を設ける前の径方向切断端面図、ロは高分子塗布
層3を設けた後の径方向切断端面図、ハはロの高
分子塗布層3うち金属メツシユ2の金属線の複数
の交差部分のうち、少なくとも一部を、上側の金
属線が全て露出するまで除去したときの径方向切
断端面図である。
第3図は第2図ハにおける軸方向切断端面図で
ある。
ある。
図中、1は弾力性芯材、2は金属メツシユ、3
は高分子塗布層である。
は高分子塗布層である。
第2図ハの金属メツシユ2のうち、金属線2a
と2dにおいてはその外周に高分子塗布層3が残
つているが、金属線2b,2c,2eにおいてそ
の外周から高分子塗布層3が除去されている。同
様に第3図の金属メツシユ2のうち、金属線5D
においはその外周に高分子塗布層3が残つている
が、金属線2A,2B,2Cにおいてはその外周
から高分子塗布層3が除去されている。そして、
第1図に示すように、金属線2a,……の複数の
交差部分8a,……のうち、交差部分8d,8c
等では上側の金属線の周りにも高分子塗布層3が
残つているが、交差部分8a,8b,8c等で
は、上側の金属線が全て露出するまで除去されて
いる。
と2dにおいてはその外周に高分子塗布層3が残
つているが、金属線2b,2c,2eにおいてそ
の外周から高分子塗布層3が除去されている。同
様に第3図の金属メツシユ2のうち、金属線5D
においはその外周に高分子塗布層3が残つている
が、金属線2A,2B,2Cにおいてはその外周
から高分子塗布層3が除去されている。そして、
第1図に示すように、金属線2a,……の複数の
交差部分8a,……のうち、交差部分8d,8c
等では上側の金属線の周りにも高分子塗布層3が
残つているが、交差部分8a,8b,8c等で
は、上側の金属線が全て露出するまで除去されて
いる。
本考案のパツキング材は、電気・電子機器用の
筐体の本体と蓋との間に介在させて気密を図る電
磁波シールド用パツキング材として有用である。
筐体の本体と蓋との間に介在させて気密を図る電
磁波シールド用パツキング材として有用である。
作 用
本考案のパツキング材にあつては、弾力性芯材
1周りの筒状の金属メツシユ2の両端部Aに、金
属メツシユ2の外側から高分子塗布層3が設けら
れており、しかも該高分子塗布層3のうち金属メ
ツシユ2の金属線の複数の交差部分のうち、少な
くとも一部を、上側の金属線が全て露出するまで
除去されている。
1周りの筒状の金属メツシユ2の両端部Aに、金
属メツシユ2の外側から高分子塗布層3が設けら
れており、しかも該高分子塗布層3のうち金属メ
ツシユ2の金属線の複数の交差部分のうち、少な
くとも一部を、上側の金属線が全て露出するまで
除去されている。
従つて、弾力性芯材1と筒状の金属メツシユ2
とは一体化しているため、両者がずれるような事
態は生じず、金属メツシユ2の端部がほぐれた
り、弾力性芯材1から金属メツシユ2が脱落する
ような事態も生じない。
とは一体化しているため、両者がずれるような事
態は生じず、金属メツシユ2の端部がほぐれた
り、弾力性芯材1から金属メツシユ2が脱落する
ような事態も生じない。
このパツキング材を筐体の本体と蓋との間に介
在させれば、露出した金属メツシユ3が直接本体
および蓋に接触することになり、筐体の本体と蓋
に導電性を有するものを用いれば、完全な電磁波
シールドが図られる。
在させれば、露出した金属メツシユ3が直接本体
および蓋に接触することになり、筐体の本体と蓋
に導電性を有するものを用いれば、完全な電磁波
シールドが図られる。
実施例
次に実施例をあげて、本考案をさらに説明す
る。
る。
実施例 1
第1図に示す電磁波シールド用パツキング材に
ついて説明する。弾力性芯材1の一例として外径
6mm、内径4mmのシリコーン製チユーブを予め所
定の長さに切断したものを用いる。この所定長さ
は第5図に示すような筐体に装着する場合には、
その装着部一周の長さに合わせられている。この
シリコーンゴム製チユーブの周囲に、メリヤス編
みによりスズメツキ銅線を編組していつて、弾力
性芯材1と同じ長さの筒状の金属メツシユ2を形
成させた。
ついて説明する。弾力性芯材1の一例として外径
6mm、内径4mmのシリコーン製チユーブを予め所
定の長さに切断したものを用いる。この所定長さ
は第5図に示すような筐体に装着する場合には、
その装着部一周の長さに合わせられている。この
シリコーンゴム製チユーブの周囲に、メリヤス編
みによりスズメツキ銅線を編組していつて、弾力
性芯材1と同じ長さの筒状の金属メツシユ2を形
成させた。
次に金属メツシユ2の両端部Aを、着色したシ
リコーンゴム液中にデイツピングした後、引き上
げ、未硬化の高分子塗布層3を形成させた。この
高分子塗布層3は金属メツシユ2がほぐれたり、
弾力性芯材1とずれたりしない程度の短い幅の部
分だけに形成されている。なお着色は付着状況を
見やすくするためであり、実際には着色してもさ
なくてもよい。
リコーンゴム液中にデイツピングした後、引き上
げ、未硬化の高分子塗布層3を形成させた。この
高分子塗布層3は金属メツシユ2がほぐれたり、
弾力性芯材1とずれたりしない程度の短い幅の部
分だけに形成されている。なお着色は付着状況を
見やすくするためであり、実際には着色してもさ
なくてもよい。
ついで、高分子塗布層3がまだ濡れている間
に、これを筒状の金属メツシユ2の径とほぼ同径
の金属孔を通したところ、金属メツシユ2上に付
着している高分子塗布層3が金属孔によりこそが
れて収縮し、金属メツシユ2の金属線の複数の交
差部分8a,……のうちの大部分において、上側
の金属線が全て露出するまで除去され、第1図に
示すように、交差部分8a,8b,8c等では、
上側の金属線の周りに高分子塗布層3が残つてい
ない。
に、これを筒状の金属メツシユ2の径とほぼ同径
の金属孔を通したところ、金属メツシユ2上に付
着している高分子塗布層3が金属孔によりこそが
れて収縮し、金属メツシユ2の金属線の複数の交
差部分8a,……のうちの大部分において、上側
の金属線が全て露出するまで除去され、第1図に
示すように、交差部分8a,8b,8c等では、
上側の金属線の周りに高分子塗布層3が残つてい
ない。
次に、高分子塗布層3を加熱により硬化させ、
金属メツシユ2と弾力性芯材1とを接着して一体
化させた。
金属メツシユ2と弾力性芯材1とを接着して一体
化させた。
目視観察では、筒状の金属メツシユ2の最外側
の高分子塗布層3の7割程度が除去されて、金属
線の複数の交差部分8a,……のうちの大部分に
おいて、上側の金属線が全て露出していることが
わかつた。
の高分子塗布層3の7割程度が除去されて、金属
線の複数の交差部分8a,……のうちの大部分に
おいて、上側の金属線が全て露出していることが
わかつた。
このようにして製造した第1図に示すような本
考案のパツキング材は弾力性芯材1と金属メツシ
ユ2との間にずれが生ずるようなことはなく、ま
た、金属メツシユ2の端部からほぐれを生じた
り、弾力性芯材1から金属メツシユ2が脱落した
りするようなこともなかつた。
考案のパツキング材は弾力性芯材1と金属メツシ
ユ2との間にずれが生ずるようなことはなく、ま
た、金属メツシユ2の端部からほぐれを生じた
り、弾力性芯材1から金属メツシユ2が脱落した
りするようなこともなかつた。
第4図は本考案のパツキング材を装着した筐体
の断面図、第5図は同様の斜視図である。
の断面図、第5図は同様の斜視図である。
第4図、第5図中、4は筐体の一例としての制
御ボツクスの本体、5は筐体の蓋、6は締付けネ
ジであり、本体4の内面、蓋5の内面、および本
体4と蓋5の対峙面はいずれも導電性素材で構成
してある。7は本考案のパツキング材である。
御ボツクスの本体、5は筐体の蓋、6は締付けネ
ジであり、本体4の内面、蓋5の内面、および本
体4と蓋5の対峙面はいずれも導電性素材で構成
してある。7は本考案のパツキング材である。
パツキング材7を第5図のように筐体の角部で
は曲げ、切断せず、一本のままで筐体に装着した
が、両端部Aに高分子塗布層3を形成して両者を
一体化させることによりしつかり固定されてお
り、両端部Aにおいて金属メツシユ2と弾力性芯
材1とがずれることはない。そのため、金属メツ
シユ2間に隙間は生じず、電磁波シールドは完全
であつた。そして、予め用途に合わめて長さが決
められているので、そのまま筐体に装着するだけ
でよく、作業性が良い。更に、蓋5を閉めた際、
本体4と蓋5とに挟まれて断面が楕円になるよう
に変形させられても、金属線の交差部分8a,8
b,8c等では、上側の金属線のが全て露出する
まで除去されでいるので、その交差部分において
は上側の金属線の周りに高分子塗布層3はなく
て、その部分では金属メツシユ2の柔軟性が確保
されており、金属線は切れにくくなる。
は曲げ、切断せず、一本のままで筐体に装着した
が、両端部Aに高分子塗布層3を形成して両者を
一体化させることによりしつかり固定されてお
り、両端部Aにおいて金属メツシユ2と弾力性芯
材1とがずれることはない。そのため、金属メツ
シユ2間に隙間は生じず、電磁波シールドは完全
であつた。そして、予め用途に合わめて長さが決
められているので、そのまま筐体に装着するだけ
でよく、作業性が良い。更に、蓋5を閉めた際、
本体4と蓋5とに挟まれて断面が楕円になるよう
に変形させられても、金属線の交差部分8a,8
b,8c等では、上側の金属線のが全て露出する
まで除去されでいるので、その交差部分において
は上側の金属線の周りに高分子塗布層3はなく
て、その部分では金属メツシユ2の柔軟性が確保
されており、金属線は切れにくくなる。
考案の効果
本考案のパツキング材は、用途に合わせた長さ
で作られるため、従来のもののようにいちいち長
尺のものを切断する手間がかからない上、両端部
Aに接着性を有する高分子塗布層3があるので弾
力性芯材1と筒状の金属メツシユ2とが一体化し
ており、両者がずれて筐体への装着作業に支障を
来したり、金属メツシユ2の端部からほぐれを生
じたり、弾力性芯材1から金属メツシユ2が脱落
してプリント基板板上に落下し、回路短絡を起こ
したりするような問題は全く生じない。
で作られるため、従来のもののようにいちいち長
尺のものを切断する手間がかからない上、両端部
Aに接着性を有する高分子塗布層3があるので弾
力性芯材1と筒状の金属メツシユ2とが一体化し
ており、両者がずれて筐体への装着作業に支障を
来したり、金属メツシユ2の端部からほぐれを生
じたり、弾力性芯材1から金属メツシユ2が脱落
してプリント基板板上に落下し、回路短絡を起こ
したりするような問題は全く生じない。
又、両端部A以外には高分子塗布層3がなく、
弾力性芯材1の周りを金属メツシユ2が覆つてい
るだけの状態であり、金属メツシユ2自体が柔軟
性を持つので、両端部A以外では弾力性芯材1の
弾性を損うとがなく、パツキング材を用途にわせ
て曲げたりすることが容易にできる。そして、曲
げて用いても、両端部Aにおいて金属メツシユ2
と弾力性芯材1とがずれることはなく、金属メツ
シユ2間に隙間は生じない。しかも両端部Aだけ
を高分子塗布層3で覆えばよいので、大きなコス
トアツプにもならず、作業の手間も大した増加に
はならない。特に長尺のものではそれらの効果は
より大きくなる。
弾力性芯材1の周りを金属メツシユ2が覆つてい
るだけの状態であり、金属メツシユ2自体が柔軟
性を持つので、両端部A以外では弾力性芯材1の
弾性を損うとがなく、パツキング材を用途にわせ
て曲げたりすることが容易にできる。そして、曲
げて用いても、両端部Aにおいて金属メツシユ2
と弾力性芯材1とがずれることはなく、金属メツ
シユ2間に隙間は生じない。しかも両端部Aだけ
を高分子塗布層3で覆えばよいので、大きなコス
トアツプにもならず、作業の手間も大した増加に
はならない。特に長尺のものではそれらの効果は
より大きくなる。
本考案のパツキング材を筐体の本体4と蓋5と
の間に介在させれば、露出した金属メツシユ2が
直接本体4および蓋5に接触して導通することに
なり、完全な電磁波シールドが図られる。そし
て、本体4と蓋5に挟まれるなどして、高分子塗
布層3が形成された両端部Aが変形しても、金属
メツシユ2の柔軟性が確保されており、金属線2
a,……は切れにくい。
の間に介在させれば、露出した金属メツシユ2が
直接本体4および蓋5に接触して導通することに
なり、完全な電磁波シールドが図られる。そし
て、本体4と蓋5に挟まれるなどして、高分子塗
布層3が形成された両端部Aが変形しても、金属
メツシユ2の柔軟性が確保されており、金属線2
a,……は切れにくい。
本考案の電磁波シールド用パツキング材は、上
記のようなすぐれた性能を有する上、その製造が
容易であるので、実用上極めて有用である。
記のようなすぐれた性能を有する上、その製造が
容易であるので、実用上極めて有用である。
第1図は本考案の電磁波シールド用パツキング
材の一部破断斜視図である。第2図は本考案の電
磁波シールド用パツキング材の製造過程における
パツキング材端部Aの切断端面図を示したもので
あり、イは高分子塗布層3を設ける前の径方向切
断端面図、ロは高分子塗布層3を設けた後の径方
向切断端面図、ハはロの高分子塗布層3のうち金
属メツシユ2上に付着している部分の一部を金属
メツシユ2が露出するまで除去したときの径方向
切断端面図である。第3図は第2図ハにおける軸
方向切断端面図である。第4図は本考案の電磁波
シールド用パツキング材を装着した筐体の断面図
である。第5図は本考案の電磁波シールド用パツ
キング材を装着した筐体の斜視図である。 1……弾力性芯材、2……金属メツシユ、2
a,2b,2c,2d,2e,2A,2B,2
C,2D……金属線、3……高分子塗布層、4…
…筐体の本体、5……筐体の蓋、6……締付けネ
ジ、7……電磁波シールド用パツキング材、8
a,8b,8c,8d,8e……交差部分。
材の一部破断斜視図である。第2図は本考案の電
磁波シールド用パツキング材の製造過程における
パツキング材端部Aの切断端面図を示したもので
あり、イは高分子塗布層3を設ける前の径方向切
断端面図、ロは高分子塗布層3を設けた後の径方
向切断端面図、ハはロの高分子塗布層3のうち金
属メツシユ2上に付着している部分の一部を金属
メツシユ2が露出するまで除去したときの径方向
切断端面図である。第3図は第2図ハにおける軸
方向切断端面図である。第4図は本考案の電磁波
シールド用パツキング材を装着した筐体の断面図
である。第5図は本考案の電磁波シールド用パツ
キング材を装着した筐体の斜視図である。 1……弾力性芯材、2……金属メツシユ、2
a,2b,2c,2d,2e,2A,2B,2
C,2D……金属線、3……高分子塗布層、4…
…筐体の本体、5……筐体の蓋、6……締付けネ
ジ、7……電磁波シールド用パツキング材、8
a,8b,8c,8d,8e……交差部分。
Claims (1)
- 【実用新案登録請求の範囲】 金属線を編組して形成した筒状の金属メツシユ
2の内部に弾力性芯材1を配置した電磁波シール
ド用パツキング材において、 前記筒状の金属メツシユ2の両端部Aに、前記
金属メツシユ2の外側から前記弾力性芯材1と接
着性を有する高分子塗布層3を形成すると共に、 前記金属メツシユ2の前記金属線の交差部分の
うち、少なくとも一部を、上側の前記金属線が全
て露出するまで除去した構造を有する電磁波シー
ルド用パツキング材。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1989067119U JPH0331113Y2 (ja) | 1989-06-08 | 1989-06-08 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1989067119U JPH0331113Y2 (ja) | 1989-06-08 | 1989-06-08 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH01171100U JPH01171100U (ja) | 1989-12-04 |
JPH0331113Y2 true JPH0331113Y2 (ja) | 1991-07-01 |
Family
ID=31292503
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1989067119U Expired JPH0331113Y2 (ja) | 1989-06-08 | 1989-06-08 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0331113Y2 (ja) |
Family Cites Families (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5018105U (ja) * | 1973-06-14 | 1975-02-27 | ||
JPS55147795U (ja) * | 1979-04-07 | 1980-10-23 | ||
JPS6068705U (ja) * | 1983-10-18 | 1985-05-15 | 株式会社光電製作所 | レ−ダ−アンテナ |
-
1989
- 1989-06-08 JP JP1989067119U patent/JPH0331113Y2/ja not_active Expired
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH01171100U (ja) | 1989-12-04 |
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