JP2667359B2 - 電磁波シールド用ガスケット - Google Patents

電磁波シールド用ガスケット

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JP2667359B2 JP30660693A JP30660693A JP2667359B2 JP 2667359 B2 JP2667359 B2 JP 2667359B2 JP 30660693 A JP30660693 A JP 30660693A JP 30660693 A JP30660693 A JP 30660693A JP 2667359 B2 JP2667359 B2 JP 2667359B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、導電性筐体の隙間等に
装着され、その隙間からの電磁波の侵入または漏洩を防
止する電磁波シールド用ガスケットに関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、この種の電磁波シールド用ガ
スケットとしては、金属線を編組したワイヤメッシュを
筒状に成形したものが知られている。このようなガスケ
ットを構成するワイヤメッシュは、通常メリヤス編みさ
れているため、使用時に適当な長さに切断した際に、そ
の切断した端面からワイヤメッシュがほつれてしまうと
いう問題があった。
【0003】これに対して、特開平3−241796号
公報には、弾性材料からなる芯材をワイヤメッシュで被
覆した後、その表面に高分子材料を塗布してワイヤメッ
シュと芯材とを接着すると共にワイヤメッシュをコーテ
ィングし、更に塗布した高分子材料が固化する前にワイ
ヤメッシュの表面部分だけ高分子塗布層を除去して表面
にワイヤメッシュを露出させることにより、ワイヤメッ
シュがほつれることを防止すると共にガスケットの導電
性を確保する製造方法が開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、この方法によ
り製造されるガスケットは、芯材である弾性材をワイヤ
メッシュで被覆する工程を必要とするため、製造が面倒
であるいう問題があった。
【0005】また、ワイヤメッシュの内側に芯材が挿入
されているので、芯材に厚みがある分、ガスケットとし
ての変形が制限されるため、隙間の狭い所や急な角度で
曲がっている場所等では使用できない場合があり、使用
可能な場所が限られてしまうという問題があった。
【0006】また、テープ状に形成したワイヤメッシュ
の両端を重ね合わせて筒状に成形したガスケットの内部
に芯材が挿入されているものもあるが、ガスケットが変
形した時に、ワイヤメッシュが重ね合わされた合わせ部
において、重ね合わされたワイヤメッシュは、互いに反
対方向へずれたり互いに離れようとする応力が働くこと
があり、この応力により筒状に成形されたワイヤメッシ
ュは、合わせ部の所からほどけてしまうことがあるとい
う問題もあった。
【0007】本発明は、上記問題点を解決するために、
切断した場合にもほつれることなく、柔軟性の高い、し
かも良好な電磁波シールド効果を得ることができる電磁
波シールド用ガスケットを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
になされた請求項1に記載の電磁波シールド用ガスケッ
トは、金属線をテープ状に編組した導電性編物の両端を
重ね合わせて筒状に成形してなる電磁波シールド用ガス
ケットであって、テープ状の導電性編物の両端が重ね合
わされる合わせ部を螺旋状に形成すると共に、導電性編
物の編目には弾性材を充填してなることを特徴としてい
る。
【0009】また、請求項2に記載の電磁波シールド用
ガスケットは、請求項1に記載の電磁波シールド用ガス
ケットにおいて、導電性編物の表面にて、導電性編物を
形成する金属線が、導電性編物の編目に充填された弾性
材から露出してなることを特徴としている。
【0010】また更に、請求項3に記載の電磁波シール
ド用ガスケットは、請求項1または請求項2に記載の電
磁波シールド用ガスケットにおいて、導電性編物の編目
に充填される弾性材が導電性を有することを特徴として
いる。
【0011】
【作用及び発明の効果】上記のように構成された請求項
1に記載の電磁波シールド用ガスケットにおいては、導
電性編物の編目に充填された弾性材は、外力に応じて伸
縮自在に変形するが、その外力が解放されると元の形状
に戻る。即ち、外力によってガスケットが変形すると、
これに応じて導電性編物の編目も変形するが、導電性編
物の編目に充填された弾性材が、変形した編目の形状を
元の形状に戻そうとするため、ガスケット全体として
は、ガスケットの形状を保持するように弾性力が働く。
従って、導電性筐体の隙間に挟み込まれたり、開閉自在
な導電性筐体の合わせ部に装着された場合、自己の弾性
力によって導電性筐体と密着し、当該ガスケットが取り
付けられた導電性筐体間や合わせ部間をしっかりと塞ぐ
ことができる。
【0012】また、導電性編物の編目に充填されている
弾性材が、導電性編物を形成する金属線間を連結し保持
するので、導電性編物のほつれを防止することができ
る。また、この弾性材は、ガスケットが取り付けられて
いる隙間を物理的に塞ぐので、水等の侵入を防止するこ
ともできる。
【0013】また更に、芯材を使用していないため、芯
材が使用されているガスケットに比べて柔軟に形状を変
化させることができ、狭い隙間や複雑な形状をした場所
などにも問題なく使用することができる。また、導電性
編物が重ね合わされた部分である合わせ部が、螺旋状に
形成されているため、外力が加えられてガスケットが変
形しても、合わせ部の所から筒状に成形された導電性編
物がほどけてしまうことがない。つまり、ガスケットが
変形した時に、合わせ部で重ね合わされた導電性編物に
は、互いに反対方向へずれたり互いに離れようとする応
力が働くことがあり、合わせ部をガスケットの軸方向に
沿って一直線に形成した場合、この応力が同一方向に一
斉に働いて、合わせ部を接続している弾性材を破損させ
てしまうことがあるが、請求項1に記載の電磁波シール
ド用ガスケットは、合わせ部を螺旋状に形成しているの
で、応力の働く方向を分散させることになり、合わせ部
を接続している弾性材を破損するようなことがなく、従
って、導電性編物がほどけてしまうことがないのであ
る。
【0014】また、請求項2に記載の電磁波シールド用
ガスケットにおいては、導電性編物の表面にて、導電性
編物を形成する金属線が、導電性編物の編目に充填され
た弾性材から露出しており、ガスケットの導電性を確保
している。そして、導電性筐体の隙間に挟み込まれた
り、開閉自在な導電性筐体の合わせ部に装着された場
合、当該ガスケットが取り付けられた導電性筐体間や合
わせ部間を互いに導通させて電磁的に隙間なく塞ぐの
で、導電性筐体の隙間や合わせ部等における電磁波の通
過を確実に防止することができる。
【0015】また更に、請求項3に記載の電磁波シール
ド用ガスケットによれば、導電性編物の編目に充填され
る弾性材が導電性を有する。このため、導電性編物の編
目部分も電磁的に塞がれることになるので、より確実に
電磁波を遮蔽することができる。また、請求項3に記載
のガスケットは、導電性編物を形成する金属線が弾性材
から露出していない場合でも、弾性材によりガスケット
の導電性は確保されるので、請求項2に記載のガスケッ
トが有する効果を備えたガスケットを容易に製造するこ
とができる。
【0016】
【実施例】以下に本発明の実施例を図面と共に説明す
る。図1(a)は、本実施例の電磁波シールド用ガスケ
ットの外観を表す斜視図、図1(b)は、本実施例の構
成を表す断面図である。
【0017】図1(a)に示すように、本実施例の電磁
波シールド用ガスケット2は、筒状に作製したワイヤメ
ッシュ(導電性織物)4を平坦なテープ状に成形し、更
にこのテープ状に成形されたワイヤメッシュ4の両端部
を重ね合わせて筒状に成形したものであり、ワイヤメッ
シュ4の両端部が重ね合わされている合わせ部5は、螺
旋状に形成されている。そして、図1(b)に示すよう
に、ワイヤメッシュ4の編目には、伸縮自在な弾性体で
あるエラストマー6が、充填されており、ワイヤメッシ
ュ4の編線を相互に連結して保持している。なお、ワイ
ヤメッシュ4の表面においては、導電性を有するガスケ
ット2の編線が、エラストマー6から露出している。
【0018】ここで、ワイヤメッシュ4は、ステンレス
製の細い線材を一本ないしは複数本まとめて一束にした
編線で、編目状に(例えばめりやす編み)編んだもので
あり、一旦筒状に作製されたものが平坦なテープ状に成
形されることにより2枚重ねにされている。
【0019】また、エラストマー6としては、硬化性シ
リコーンゴムを使用している。このエラストマー6は、
外力に応じて伸縮自在に変形するが、外力を解放すると
元の形状に戻る。つまり、外力によりガスケット2を変
形すると、これに応じてワイヤメッシュ4の編目の形状
も変形するが、ワイヤメッシュ4の編目に充填されたエ
ラストマー6が、変形したワイヤメッシュ4の編目を元
の形状に戻そうとするため、ガスケット2全体として
も、元の形状を保持するような弾性力が働くことにな
る。
【0020】また、ワイヤメッシュ4は2枚重ねにされ
ており、ワイヤメッシュ4の編目だけでなく、重ねられ
たワイヤメッシュ4の間にもエラストマー6は充填され
ている。つまり、エラストマー6は、重ねられたワイヤ
メッシュ4の間である程度の厚みをもって層状に形成さ
れるので、大きな変形や外部からの衝撃に対しても十分
な強度が得られる。
【0021】例えば、図2に示すように、開閉自在な導
電性筐体の本体部8aにガスケット2を装着し、導電性
筐体の蓋部8bを閉じてガスケット2を圧縮変形させる
と、ガスケット2の弾性力により、ガスケット2は導電
性筐体の本体部8aと蓋部8bとに夫々密着する。この
とき、ガスケット2の表面に露出した導電性を有するワ
イヤメッシュ4の編線により、ガスケット2と導電性筐
体の本体部8aおよび蓋部8bとの電気的な接続が確保
され、本体部8aと蓋部8bとの合わせ部間は、ガスケ
ット2により電気的に隙間なく塞がれる。従って、この
間を通過しようとする電磁波は完全に遮断される。
【0022】次に、本実施例の電磁波シールド用ガスケ
ットの製造工程を、図3に沿って説明する。図3(a)
に示すように、まず編機10により、編線12を筒状に
編んだワイヤメッシュ4aを作製する。この筒状のワイ
ヤメッシュ4aをローラ等により巻取るとワイヤメッシ
ュ4aは押しつぶされて、二枚重ねのテープ状のワイヤ
メッシュ4bが形成される。なお、このテープ状のワイ
ヤメッシュ4bの幅は、ガスケットの出来上り時の外周
より広い幅を有する。そして、図3(b)に示すよう
に、テープ状のワイヤメッシュ4bを、成形治具16に
形成された所定寸法,所定形状の孔に通すことにより、
テープ状のワイヤメッシュ4bから、筒状のワイヤメッ
シュ4cに成形する。なお、このときベルト式ローラ1
8で、ワイヤメッシュ4cを引っ張ることにより、筒状
に成形されたワイヤメッシュ4cの合わせ部は、自然に
螺旋状に形成される。
【0023】次に、図3(c)に示すように、成形治具
16により成形された筒状のワイヤメッシュ4cを、エ
ラストマーであるRTVシリコーンが入ったディップ漕
20に浸して引き上げる。ここで、ディッピングされた
ワイヤメッシュ4dを引き上げるときに、ワイヤメッシ
ュ4dを、荒落し治具22に形成された孔を通過させる
ことにより、エラストマーを確実にワイヤメッシュ4d
の編目に侵入させると共に、ディッピングされたワイヤ
メッシュ4dの表面に付着した余分なエラストマーを落
し、さらに、絞り治具24に形成された孔を通過させる
ことにより、ディッピングされたワイヤメッシュ4dの
表面を覆っているエラストマーをそぎ落として、ディッ
ピングされたワイヤメッシュ4dの表面部分の編線を露
出させる。なお、荒落し治具22、および絞り治具24
は、所定寸法,所定形状の孔が空いた成形治具16と同
様のものである。
【0024】こうしてディッピングされたワイヤメッシ
ュ4dを、室温で放置するか、またはヒータを当てるこ
とにより、エラストマーを乾燥し固化したものが、本実
施例の電磁波シールド用ガスケット2となる。このよう
に、上述した製造工程においては、成形治具16を取り
換えることにより、ガスケット2の径の大きさや断面の
形状を容易に変えることができる。また、ディップ漕2
0からディッピングされたワイヤメッシュ4dを引き上
げる速度や、ディップ漕20のエラストマーの濃度を変
えたり、ワイヤメッシュの編目の大きさを変えることに
より、ワイヤメッシュ4dに塗布されるエラストマーの
塗布量を自由に変えることができるので、所望の弾性力
を有するガスケット2を容易に製造することができる。
また、ワイヤメッシュ4dを再度ディップ漕20に浸す
ことにより、エラストマーの充填量を増やすこともでき
る。
【0025】なお、筒状に形成されたワイヤメッシュ4
cをディッピングする際に、粘度の高いエラストマーを
使用する場合は、図3(c)で示した方法の代わりに、
図4に示すように、側壁にワイヤメッシュ4cと同径、
又はやや径の小さい孔26a,26bが形成されたディ
ップ漕26を用い、筒状に形成されたワイヤメッシュ4
cを孔26aへ挿入し孔26bから引っ張り出すことに
より、ディップ漕26に満たされたエラストマーの中を
通過させ、ワイヤメッシュ4cをディッピングしてもよ
い。この時、孔26bは、図3(c)における荒落し治
具22と同様に、ディッピングされたワイヤメッシュ4
dの表面に付着した余分なエラストマーをそぎ落とす働
きをする。また、エラストマーの粘度が高いので、孔2
6a,26bからエラストマーが漏れることもない。
【0026】以上説明したように、本実施例の電磁波シ
ールド用ガスケット2は、筒状に成形されたワイヤメッ
シュ4と、そのワイヤメッシュ4の編目に充填されたエ
ラストマー6とから構成されている。そして、このワイ
ヤメッシュ4の編目に充填されたエラストマー6によ
り、ガスケット2には、その形状が変形させられても、
元の形状を保持しようとする弾性力が働く。
【0027】また、ガスケット2の表面において、ワイ
ヤメッシュ4の編線は、エラストマー6から露出するよ
うに形成されており、ガスケット2はその表面において
導電性を保持している。従って、本実施例のガスケット
2によれば、導電性筐体の合わせ部等に取り付けられて
挟み込まれた時に、ガスケット2はその弾性力により導
電性筐体と密着して導通するので、ガスケット2を挟み
込んでいる導電性筐体の合わせ部等を電磁的に隙間なく
塞ぐことができ、このガスケット2が取り付けられてい
る隙間を通過しようとする電磁波を確実に遮断すること
ができる。
【0028】また、本実施例のガスケット2によれば、
ワイヤメッシュ4の編目に充填されているエラストマー
6は、ワイヤメッシュ4の各編線間を相互に連結し保持
するので、ワイヤメッシュ4の編線がほつれることを防
止することができると共に、エラストマー6は、ワイヤ
メッシュ4の編目を物理的に塞ぐので、水等の侵入を防
ぐことができる。
【0029】また更に、本実施例のガスケット2は、芯
材を使用していないので、芯材によって変形が制限され
ることがなく、より狭い隙間や複雑な形状をした箇所に
も問題なく使用することができる。また、本実施例のガ
スケット2においては、テープ状に形成されたワイヤメ
ッシュ4の両端を重ね合わせることにより、ワイヤメッ
シュ4を筒状に成形しており、ワイヤメッシュ4の両端
が重ね合わされる合わせ部5は、螺旋状に形成されてい
る。このため、ガスケット2が変形したときに、合わせ
部5に働く応力の方向が分散されるので、合わせ部5を
接続しているエラストマー6を破損するようなことがな
い。つまり、ガスケット2が変形した時に、合わせ部5
で重ね合わされたワイヤメッシュ4には、互いに反対方
向へずれたり互いに離れようとする応力が働くことがあ
り、合わせ部5をガスケット2の軸方向に沿って一直線
に形成した場合、この応力が同一方向に一斉に働いて、
合わせ部5を接続しているエラストマー6を破損させて
しまうことがあるが、合わせ部5を螺旋状に形成した本
実施例のガスケット2によれば、合わせ部5に働く応力
の方向を分散するので、合わせ部5を接続しているエラ
ストマー6が破損することがなく、従って、筒状に成形
されたワイヤメッシュ4が合わせ部5からほどけてしま
うことがない。
【0030】なお、本実施例においては、ワイヤメッシ
ュ4の表面がエラストマー6から露出したガスケット2
について説明したが、図3(c)においてディップ漕2
0に一度浸して引き上げたワイヤメッシュ4dを再度デ
ィップ漕に浸したり、また、絞り治具24による工程を
省略することにより、ワイヤメッシュがエラストマーに
被覆された状態のガスケットを製造することができる。
この場合、荒落し治具22により余分なエラストマーは
そぎ落とされているため、ワイヤメッシュの表面を被覆
するエラストマーは薄い層を形成する。このため、使用
時に筐体等と接触することにより、電気的にはワイヤメ
ッシュと筐体の間で絶縁体であるエラストマーを挟んで
コンデンサが形成されることになる。従って、ガスケッ
トと筐体が導通していなくても、高周波の電磁波はこの
コンデンサを介して流れるため、高周波の電磁波を遮蔽
することができる。
【0031】また、本実施例においては、ワイヤメッシ
ュの編目を充填するエラストマー6として絶縁体である
硬化性シリコーンゴムを使用しているが、このシリコー
ンゴムに導電性粒子を充填した導電性エラストマーを使
用してもよい。そして、導電性粒子としては、例えば、
カーボンブラック,カーボンファイバ,グラファイトと
いったカーボン系の材料の他、銀,銅,アルミ,クロ
ム,チタン,タングステン,コバルト,亜鉛,ニクロ
ム,これらの合金,金属をコーティングしたガラスとい
った材料を、微粉末状,箔状,繊維状にしたもの等を使
用することができる。また、鉄,パーマロイ,ケイ素鋼
といった高透磁率材料を併用してもよい。
【0032】そして、このような導電性エラストマーを
使用した場合、ワイヤメッシュの編目も電磁的に隙間な
く塞ぐことになるので、より確実に電磁波を遮蔽するこ
とができる。また、ワイヤメッシュがエラストマーから
露出していない場合でも、エラストマーによりガスケッ
トの導電性を確保することができる。
【0033】また、本実施例においては、ワイヤメッシ
ュの編線としてステンレス線を使用したが、この他に
も、良好な導電性と十分な弾性を備え、加工が容易な材
質であれば編線として使用できる。例えば、スズメッキ
銅線、カッパーウェルド線(スズメッキ、銅、スチー
ル)、モネル線(銅、ニッケルの合金)、アルミニウム
線等を使用してもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本実施例の構成を表す説明図である。
【図2】 本実施例の使用状態を表す説明図である。
【図3】 本実施例の製造工程を表す説明図である。
【図4】 ワイヤメッシュをディッピングするディップ
漕の構成、及びその使用方法を表す説明図である。
【符号の説明】
2…ガスケット 4,4a,4b,4c,4d…ワイ
ヤメッシュ 6…エラストマー 8a…本体部 8b…
蓋部 10…編機 12…編線 16…成形治具
18…ベルト式ローラ 20,26…ディップ漕 22…荒落し治具
24…絞り治具

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金属線をテープ状に編組した導電性編物
    の両端を重ね合わせて筒状に成形してなる電磁波シール
    ド用ガスケットであって、 上記テープ状の導電性編物の両端が重ね合わされる合わ
    せ部を螺旋状に形成すると共に、上記導電性編物の編目
    には弾性材を充填してなることを特徴とする電磁波シー
    ルド用ガスケット。
  2. 【請求項2】 上記導電性編物の表面にて、上記導電性
    編物を形成する上記金属線が、上記導電性編物の編目に
    充填された上記弾性材から露出してなることを特徴とす
    る請求項1に記載の電磁波シールド用ガスケット。
  3. 【請求項3】 上記導電性編物の編目に充填される上記
    弾性材が導電性を有することを特徴とする請求項1また
    は請求項2に記載の電磁波シールド用ガスケット。
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