JPH0330584Y2 - - Google Patents

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JPH0330584Y2
JPH0330584Y2 JP1985030635U JP3063585U JPH0330584Y2 JP H0330584 Y2 JPH0330584 Y2 JP H0330584Y2 JP 1985030635 U JP1985030635 U JP 1985030635U JP 3063585 U JP3063585 U JP 3063585U JP H0330584 Y2 JPH0330584 Y2 JP H0330584Y2
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circuit
thermostat
heater
radiator
check valve
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【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は自動車用デイーゼルエンジン、自動車
用ガソリンエンジンなどの冷却装置に関するもの
である。
(従来技術及びその問題点) 自動車用エンジンの冷却装置は、ラジエータ回
路、バイパス回路のほか、車室内を暖房するため
のヒータ回路を備えている。そしてエンジンの暖
機運転時やアイドリング運転時など冷却水の水温
が低いときには、サーモスタツトの働きによつて
ラジエータ回路は閉じられ、冷却水はバイパス回
路及びヒータ回路を循環する(ヒータコツクが閉
じられているときはバイパス回路のみを循環す
る。)。
ところで従来の冷却装置においては、上記場合
において冷却水の水温が低いことと、ヒータ回路
の抵抗が大きくここを流れる水量がバイパス回路
を流れる水量に比較し少ないこととに起因して、
ヒータ効果が十分でないという問題があつた。
そこで冷却水の水温が低いとき、冷却水(温
水)の全量をヒータ回路へ流し、ヒータ効果を向
上させることが望まれる。実開昭57−198321号公
報に示される先行技術はかかる観点から開発され
たものであつて、第3図に示すように構成されて
いる。
この先行技術はバイパス回路bに弾圧バネeを
内装したバルブfを設け、ウオータポンプaの吐
出圧が所定圧以下のときは、前記バルブfを第3
図に示す位置に維持させて、バイパス回路bを閉
じ、前記吐出圧が所定圧を越えたとき前記バルブ
fを第3図左方に移動させてバイパス回路bを開
くように構成したものである。
従つて冷却水の水温が所定温度以下のときは、
サーモスタツトcが閉じ、ラジエータ回路rを閉
ざしているので、暖機運転時やアイドリング運転
時など前記吐出圧が低いときは、冷却水(温水)
の全量がヒータ回路hご循環し、ヒータ効果を高
めることができる。
しかしこの先行技術によると、上記公報にも記
載されているように、ヒータコツクdを閉じヒー
タ回路hを使用しないときには、冷却水が全く循
環しない場合が生ずることになり、シリンダヘツ
ドとシリンダブロツクとの間の温度差が大となつ
て、潤滑油の循環などに悪影響を与えるという問
題がある。又エンジン高速回転時には冷却水の水
温が低い場合でもバイパス回路bが開くので、ヒ
ータ回路hへの循環量が減少し、ヒータ効果が低
くなるという問題もある。
(考案の目的) 本考案は上記問題点を解消すると共に、エンジ
ンの高速回転時においても、高温の冷却水がバイ
パス回路にリークせず冷却能力が高い状態に維持
されるエンジンの冷却装置を提供することを目的
とする。
(考案の構成) 本考案は上記目的を達成するため、ラジエータ
回路、バイパス回路及びヒータ回路を備えると共
に、冷却水の水温が所定温度以下のときラジエー
タ回路を閉じるサーモスタツトを備えたエンジン
の冷却装置において、前記サーモスタツトに連動
しサーモスタツトの開弁時にバネ力が増大するバ
ネによつて閉弁方向に付勢されたチエツク弁をイ
パス回路開閉弁として用い、このチエツク弁がラ
ジエータ回路及びヒータ回路が閉じているときウ
オータポンプの吸込圧によつて開き、ラジエータ
回路又はヒータ回路が開いているときウオータポ
ンプの吸込圧に抗して閉じた状態を維持するよう
に構成されていることを特徴とする。
(実施例) 第1図に示す実施例はエンジン入口制御のサー
モスタツト1を備えた冷却装置に係るものであ
る。
この冷却装置のラジエータ回路Rは、エンジン
本体2、ラジエータ3、サーモスタツトハウジン
グ4、ウオータポンプ5及びエンジン本体2を冷
却水が順次循環するように構成されている。又バ
イパス回路Bは、エンジン本体2、サーモスタツ
トハウジング4、ウオータポンプ5及びエンジン
本体2を冷却水が順次循環するように構成され、
一般にボトムバイパスと称されている。更にヒー
タ回路Hは、エンジン本体2、ヒータ6、サーモ
スタツトハウジング4、ウオータポンプ5及びエ
ンジン本体2を順次循環するように構成されてい
る。
前記サーモスタツトハウジング4内には、冷却
水の水温が所定温度以下のとき弁体1aが弁座1
bに着座して、ラジエータ回路Rを閉じるサーモ
スタツト1が配されている。冷却水の水温が所定
温度を越えると、前記サーモスタツト1が開き、
冷却装置のメイン回路であるラジエータ回路Rに
冷却水が循環する。
前記サーモスタツトハウジング4のバイパス水
流入管7には、その開口7aを開閉するチエツク
弁8を配している。このチエツク弁8の弁体8a
はスプリング8bによつて、弁座となる前記開口
7aの周辺部下面に圧接されている。このチエツ
ク弁8は、ラジエータ回路R及びヒータ回路Hが
閉じているときウオータポンプ5の吸込圧によつ
て開いて、バイパス回路Bを開通させ、ラジエー
タ回路R又はヒータ回路Hが開いているときウオ
ータポンプ5の吸込圧に抗して閉じた状態を維持
して、バイパス回路Bを遮断するように、前記弁
体8aの受圧面積及び前記スプリング8bのバネ
力が選定されている。
又チエツク弁8のバネ力、すなわち前記スプリ
ング8bのバネ力は前記サーモスタツト1に連動
して変化するように構成されている。具体的には
前記スプリング8bのバネ受け部11をサーモス
タツト1の伸縮部13に一体的に形成し、冷却水
の水温が高くなり、サーモスタツト1の弁体1a
が開弁方向に移動するとこれに連動して前記バネ
受け部11も第1図上方に移動して、前記バネ力
を強めるように構成されている。
前記ヒータ回路Hにはヒータコツク9が配して
あつて、これを操作することによつて任意にヒー
タ回路Hを開いたり、閉じたりできるようにして
いる。
次に上記構成の冷却装置の作用を説明する。
暖機運転時やアイドリング運転時など冷却水の
水温が低いときは、サーモスタツト1が閉じて、
ラジエータ回路Rには冷却水が流れない。このと
きヒータコツク9が開かれていると、ウオータポ
ンプ5の吸込圧は主としてヒータ回路Hに作用
し、ヒータ回路Hに冷却水(温水)を循環させる
一方、チエツク弁8は閉じた状態を維持するの
で、バイパス回路Bは閉じている。従つて冷却水
(温水)の全量はヒータ回路Hを流れ、効果的に
車室内を暖房することができる。
冷却水の水温が低いときで、ヒータコツク9が
閉じられているときには、ウオータポンプ5の吸
込圧はチエツク弁8を吸引するように作用して、
これを開弁させる。従つてバイパス回路Bは開
き、冷却水の循環は確保される。
エンジンの通常運転時など冷却水の水温が所定
温度を越えたときは、サーモスタツト1が開い
て、ラジエータ回路Rに冷却水が流れる。このと
きチエツク弁8は閉じるので、ヒータコツク9が
開かれているときは、冷却水はラジエータ回路R
とヒータ回路Hとを循環する。冷却水(温水)の
ヒータ回路Hにおける循環量は上記の場合に比較
して減少するが、冷却水の水温が高いので、ヒー
タ効果には支障がない。
又サーモスタツト1が開いた状態では上述のよ
うに、チエツク弁8のバネ力が前記バネ受け部1
1の移動によつて強くなつているので、エンジン
の高速回転時におけるウオータポンプの強い吸込
圧に対抗して、チエツク弁8は閉弁位置を維持す
ることができる。この結果、冷却水がバイパス回
路Bにリークすることを防ぎ、冷却能力が低下す
ることを防止できる。
第2図に示す実施例はエンジン出口制御のサー
モスタツト1を備えた冷却装置に係るものであ
る。
この実施例では、ヒータ回路Hをサーモスタツ
トハウジング4を経由しないように構成してい
る。又サーモスタツトハウジング4のバイパス水
流出管10にその開口12aを開閉するチエツク
弁8を配している点にも特徴がある。
前記開口12aはサーモスタツト1の伸縮部1
3から下方に延出する筒体12の底面に形成さ
れ、サーモスタツト1に連動して上下動する。前
記チエツク弁8の弁体8aはスプリング8bによ
つて、第2図上方に付勢され、弁座となる前記開
口12aの周辺部下面に圧接されている。従つ
て、冷却水の水温が高くなり、サーモスタツト1
の弁体1aが開弁方向に移動するとこれに連動し
て前記筒体12延いてはチエツク弁8の弁体8a
も下方に移動するので、前記スプリング8bのバ
ネ力は強くなる。又前記チエツク弁8は第1図に
示すものと同様に、ラジエータ回路R及びヒータ
回路Hが閉じているとき、ウオータポンプ5の吸
込圧によつて開き、ラジエータ回路R又はヒータ
回路Hが開いているときウオータポンプ5の吸込
圧に抗して閉じた状態を維持するように構成され
ている。
本実施例の作用は第1図に示す実施例と同様で
あるのでその説明は省略する。
本考案は上記実施例に示す外、種々の態様に構
成することができる。例えばチエツク弁8の態様
は上記実施例に示すものに限定されない。
(考案の効果) 本考案は上記構成を有するので次のような作
用・効果を奏することができる。
冷却水温が低くサーモスタツトが閉じてラジ
エータ回路が閉じている場合において、ヒータ
回路が開いているときは、チエツク弁はバネ力
の付勢によりウオータポンプの吸込圧に抗して
閉じた状態を維持し、バイパス回路は閉じら
れ、冷却水の全量がヒータ回路を流れ、ヒータ
効果を高めることができる。従つて、エンジン
の暖機運転時やアイドリング運転時など冷却水
の水温が低い場合でも、ヒータ効果を高め、室
内暖房を速やかに行えるという効果がある。な
おラジエータ回路が閉じた状態でエンジンが高
速回転する場合でも、同様の効果が得られる。
冷却水の水温が低くラジエータ回路が閉じて
いる場合で、ヒータ回路を使用しないときは、
チエツク弁がウオータポンプの吸込圧の全てを
受けバネ力に抗して開弁するので、バイパス回
路は開き、バイパス回路による冷却水の循環を
確保できる。
ラジエータ回路が開いていてエンジンが高速
回転する通常の運転時においては、サーモスタ
ツトが開弁位置にあることにより、チエツク弁
を閉弁方向に付勢するバネ力が大きくなつてい
るので、エンジンの高速回転によりウオータポ
ンプの吸込圧が増大しても、チエツク弁は閉弁
状態を保ちバイパス回路は確実に閉じた状態を
維持する。従つて、エンジン高速回転時におい
て、高温の冷却水がバイパス回路にリークする
のを確実に防止でき、冷却能力を高い状態に維
持することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の実施例のシステム図、第2図
は本考案の他の実施例のシステム図、第3図は先
行技術のシステム図である。 1……サーモスタツト、5……ウオータポン
プ、8……チエツク弁、R……ラジエータ回路、
B……バイパス回路、H……ヒータ回路。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. ラジエータ回路、バイパス回路及びヒータ回路
    を備えると共に、冷却水の水温が所定温度以下の
    ときラジエータ回路を閉じるサーモスタツトを備
    えたエンジンの冷却装置において、前記サーモス
    タツトに連動しサーモスタツトの開弁時にバネ力
    が増大するバネによつて閉弁方向に付勢されたチ
    エツク弁をバイパス回路開閉弁として用い、この
    チエツク弁がラジエータ回路及びヒータ回路が閉
    じているときウオータポンプの吸込圧によつて開
    き、ラジエータ回路又はヒータ回路が開いている
    ときウオータポンプの吸込圧に抗して閉じた状態
    を維持するように構成されていることを特徴とす
    るエンジンの冷却装置。
JP1985030635U 1985-03-04 1985-03-04 Expired JPH0330584Y2 (ja)

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JP1985030635U JPH0330584Y2 (ja) 1985-03-04 1985-03-04

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JP1985030635U JPH0330584Y2 (ja) 1985-03-04 1985-03-04

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Publication Number Publication Date
JPS61147326U JPS61147326U (ja) 1986-09-11
JPH0330584Y2 true JPH0330584Y2 (ja) 1991-06-27

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ID=30530511

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