JPH0730902Y2 - エンジンの冷却装置 - Google Patents

エンジンの冷却装置

Info

Publication number
JPH0730902Y2
JPH0730902Y2 JP1987090522U JP9052287U JPH0730902Y2 JP H0730902 Y2 JPH0730902 Y2 JP H0730902Y2 JP 1987090522 U JP1987090522 U JP 1987090522U JP 9052287 U JP9052287 U JP 9052287U JP H0730902 Y2 JPH0730902 Y2 JP H0730902Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
bypass
cooling water
side inlet
cut valve
radiator
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP1987090522U
Other languages
English (en)
Other versions
JPS63198419U (ja
Inventor
理 竹内
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nissan Motor Co Ltd filed Critical Nissan Motor Co Ltd
Priority to JP1987090522U priority Critical patent/JPH0730902Y2/ja
Publication of JPS63198419U publication Critical patent/JPS63198419U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JPH0730902Y2 publication Critical patent/JPH0730902Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Temperature-Responsive Valves (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、水冷式エンジンの冷却装置においてサーモス
タットの改良に関する。
(従来の技術) 自動車用エンジンの冷却装置としては、従来例えば第3
図に示すようなものがあった(実開昭58−173722号公報
参照)。
これについて説明すると、エンジン本体1のウォータジ
ャケット2とラジエータ3を結ぶ冷却水循環回路11の入
口側通路11Aにはサーモスタット4を介してラジエータ
3を迂回するバイパス回路12が接続されている。図中15
は暖房用ヒータコア14に冷却水を循環させるヒータ回路
である。
サーモスタットハウジング21にはバイパス側流入口22か
ら流出口10への途中に突堤24が形成され、ハウジング21
に流入した冷却水が図中矢印で示すようにハウジング21
の中央にある感温部5を通過するようになっている。暖
機が進むにつれてバイパス側流入口22から流入する高温
冷却水の割合が減っても、この高温冷却水は突堤24によ
りラジエータ側流入口26から流入する低温冷却水と混合
しながら感温部5に導かれるので、感温部5が実際にウ
ォータジャケット2に還流される冷却水より低い温度を
検出してハンチングやオーバヒートを起こすことを防止
している。
(考案が解決しようとする問題点) しかしながら、突堤24は流出口23の近傍で突出している
ため、バイパスカット弁8がハウジング21のシート部25
に着座する暖機後もラジエータ側流入口26から流出口23
に向かう冷却水の流れに抵抗を付与して、冷却水の循環
量を減少させたり、ウォータポンプ10に消費される機械
損失を増大させるという問題点が生じた。
本考案は、こうした従来の問題点を解決することを目的
とする。
(問題点を解決するための手段) 上記目的を達成するために本考案では、サーモスタット
ハウジングにラジエータからの冷却水が流入するラジエ
ータ側流入口と、ラジエータをバイパスした冷却水が流
入するバイパス側流入口とをそれぞれエンジン本体への
冷却水の流出口を挟んで対向的に形成し、このバイパス
側流入口を開閉するバイパスカット弁と、このバイパス
カット弁を冷却水温度を感知して自動的に開閉駆動する
感温部とを備えたエンジンの冷却装置において、前記サ
ーモスタットハウジングには前記バイパスカット弁を着
座させるシート部を構成し、かつこのシート部には前記
流出口側の内周壁から突堤を突出形成して、バイパス側
流入口の開口中心がバイパスカット弁の中心よりも、前
記流出口とは反対側に偏在するようにした。
(作用) 上記構成に基づき、バイパスカット弁が開く暖機時は、
バイパス側流入口からの冷却水はバイパスカット弁の中
心に対して流入口とは反対側の方向に偏って流れ込み、
すなわちその流れはいったんサーモスタットの感温部へ
と導かれることになる。これにより、サーモスタットが
誤動作してハンチングやオーバヒートを起こすのが防止
される。一方、バイパスカット弁が閉じる暖機後は、突
堤がラジエータを循環する冷却水に抵抗を付与すること
なく、その循環量を減らしたり、ウォータポンプの機械
損失を増大させたりする不都合が回避される。
(実施例) 以下、本考案の一実施例を添付図面に基づいて説明す
る。なお、従来例と同一構成部には同一符号を付す。
第1図に示すように、エンジン本体1のウォータジャケ
ット2とラジエータ3を結ぶ冷却水循環回路11の入口側
通路11Aにはサーモスタット4を介してラジエータ3を
迂回するバイパス回路12が接続している。図中15は暖房
用ヒータコア14に冷却水を循環させるヒータ回路であ
る。
サーモスタットハウジング21は、冷却水を還流する流出
口23と、この流出口23に感温部5を挟んで同軸上に開口
するヒータ側流入口19と、流入口23に直交して開口する
バイパス側流入口22がそれぞれ形成されるとともに、ハ
ウジング21に結合するハウジング20にはこのバイパス側
流入口22に感温部5を挟んで同軸上に開口するラジエー
タ側流入口26が形成される。
ハウジング21とハウジング20の間にフランジ27が挟持さ
れ、このフランジ27には感温部5から突出するスピンド
ル9の突出端が連結される。感温部5はこれに内蔵する
ワックスあるいは合成ゴム等の感温材の熱膨張によりス
ピンドル9を突出させて軸方向に変位する。
感温部5にはメインバルブ7が固着され、このメインバ
ルブ7はフランジ27に着座してラジエータ側流入口26を
閉じる。メインバルブ7とフランジ27の間にはメインバ
ルブ7を閉弁方向に付勢するスプリング6が介装され
る。
感温部5には円盤状のバイパスカット弁8が取付けられ
る一方、ハウジング21にはこのバイパスカット弁8を着
座させるシート部31が形成され、バイパスカット弁8は
シート部31に着座してバイパス側流入口22を閉じるよう
になっている。バイパスカット弁8を閉弁方向に付勢す
るスプリング29が介装される。
第2図にも示すように、ハウジング21にはシート部31の
一部を構成し、かつバイパス側流入口22の内周壁22Aか
ら半環状に突出する突堤32を形成する。この突堤32は流
出口23側に位置して形成し、図中矢印で示すようにバイ
パス側流入口22からハウジング21内に流入する冷却水を
流出口23と反対側に導いて、ハウジング21内に流入した
冷却水が感温部5を通って流出口23に流れるように構成
する。
このように構成してあり、次に作用について説明する。
サーモスタット4に流入する冷却水温度が所定値より低
い冷間時は、感温部5はこれに内蔵するワックスの熱収
縮によりスピンドル9を引き込み、図のようにメインバ
ルブ7が閉じるとともにバイパスカット弁8が開き、エ
ンジン本体1に還流する冷却水の全量をバイパス回路12
あるいはヒータ回路15を通して暖機を促進するようにな
っている。
冷却水温度が上昇するに伴って感温部4はそのワックス
の熱膨張によりスピンドル9を突出させてスプリング6
に抗して図中上方向に変位し、メインバルブ7がフラン
ジ27から徐々に離れて循環回路11を開く一方、バイパス
カット弁8がシート部31に近接してバイパス側流入口22
を絞るようになっている。
このとき、バイパス側流入口22からハウジング21内に流
入しようとする冷却水に対して、突堤32は流出口23側で
突出しているため、冷却水は突堤32に当たって流出口23
と反対側(図中左側)に曲げられる。これによりバイパ
ス側流入口22からハウジング21内に流入した高温冷却水
は一旦感温部5の流出口23と反対側に導かれた後、ラジ
エータ側流入口26から流入する低温冷却水と混合しなが
ら感温部5の周囲を通過して流出口23に向かう。
したがって、暖機が進むにつれてバイパス側流入口22か
ら流入する高温冷却水の割合が減っても、この高温冷却
水は突堤32によりラジエータ側流入口26から流入する低
温冷却水と混合しながら感温部5に導かれるので、感温
部5が実際にウォータジャケット2に還流される冷却水
より低い温度を検出してハンチングやオーバヒートを起
こすことを防止している。
また、突堤32はバイパス側流入口22からハウジング21に
流入する冷却水に抵抗を付与するが、バイパスカット弁
8が開いている状態ではエンジン本体1は暖機途中であ
るため、この突堤32により冷却水の循環量がある程度減
少しても、オーバヒート等を起こす心配がない。
冷却水温度が所定値を越えて上昇した暖機終了時に、感
温部5はさらに図中上方向に変位して、メインバルブ7
により循環回路11を開くとともに、バイパスカット弁8
をシート部31に着座させてバイパス回路12を閉じる。こ
れにより、ウォータジャケット2に還流される冷却水の
全量はラジエータ3あるいはヒータコア14を通過し、十
分な冷却が行われる。
このとき、ハウジング21内ではラジエータ側流入口26あ
るいはヒータ側流入口19から流入した冷却水が流出口23
へと流れるが、突堤32はハウジング21の内壁面と同一の
円滑な壁面を形成している。したがって、突堤32がこの
流れに抵抗を付与することなく、ラジエータ3を通る冷
却水の循環量が不足したり、あるいはウォータポンプ10
に消費される機械損失を増大させることを防止できる。
また、突堤32はシート部31を構成してバイパス側流入口
22の内側へ半環状に突出しているため、ハウジング21を
ダイキャストで成型する場合、ハウジング21の内壁34お
よびシート部31を成型する型と、バイパス側流入口22の
内壁35を成型する別の型との各接合端面の間で突堤32を
成型することが可能となり、従来のように一方の型に突
堤24を成型するための深い溝を形成する必要がなく、型
の形状の簡素化により型の耐久性を高めるとともに、湯
回りを良好にしてハウジング21の品質を高められる。
(考案の効果) 以上の通り本考案によれば、エンジンの入口側で制御す
る方式のサーモスタットにおいて、サーモスタットハウ
ジングにはバイパスカット弁を着座させるシート部を構
成し、かつバイパス側流入口からサーモスタットハウジ
ング内に流入する冷却水が感温部を通るように導く突堤
を、バイパス側流入口の内周壁から突出形成したため、
感温部を通過する冷却水の混合を促進することによりサ
ーモスタットが誤作動してハンチングやオーバヒートを
起こすこと防止する一方で、突堤がラジエータを循環す
る冷却水に抵抗を付与することなく、暖機後の冷却性能
を阻害することを防止できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例を示す構成図、第2図は同じ
くサーモスタットハウジングの平面図である。第3図は
従来例を示す構成図である。 1……エンジン本体、2……ウォータジャケット、3…
…ラジエータ、4……サーモスタット、5……感温部、
7……メインバルブ、8……バイパスカット弁、10……
ウォータポンプ、11……循環回路、11A……入口側通
路、12……バイパス回路、22……バイパス側流入口、26
……ラジエータ側流入口、23……流出口、31……シート
部、32……突堤

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】サーモスタットハウジングにラジエータか
    らの冷却水が流入するラジエータ側流入口と、ラジエー
    タをバイパスした冷却水が流入するバイパス側流入口と
    をそれぞれエンジン本体への冷却水の流出口を挟んで対
    向的に形成し、このバイパス側流入口を開閉するバイパ
    スカット弁と、このバイパスカット弁を冷却水温度を感
    知して自動的に開閉駆動する感温部とを備えたエンジン
    の冷却装置において、前記サーモスタットハウジングに
    は前記バイパスカット弁を着座させるシート部を構成
    し、かつこのシート部には前記流出口側の内周壁から突
    堤を突出形成して、バイパス側流入口の開口中心がバイ
    パスカット弁の中心よりも、前記流出口とは反対側に偏
    在するようにしたことを特徴とするエンジンの冷却装
    置。
JP1987090522U 1987-06-12 1987-06-12 エンジンの冷却装置 Expired - Lifetime JPH0730902Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1987090522U JPH0730902Y2 (ja) 1987-06-12 1987-06-12 エンジンの冷却装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1987090522U JPH0730902Y2 (ja) 1987-06-12 1987-06-12 エンジンの冷却装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS63198419U JPS63198419U (ja) 1988-12-21
JPH0730902Y2 true JPH0730902Y2 (ja) 1995-07-19

Family

ID=30950468

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1987090522U Expired - Lifetime JPH0730902Y2 (ja) 1987-06-12 1987-06-12 エンジンの冷却装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0730902Y2 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006037889A (ja) * 2004-07-29 2006-02-09 Nissan Motor Co Ltd 内燃機関の冷却水経路の合流構造
JP5206150B2 (ja) * 2008-06-24 2013-06-12 マツダ株式会社 エンジンの冷却液通路構造
WO2019230793A1 (ja) * 2018-05-31 2019-12-05 株式会社デンソー バルブ装置
JP2019211070A (ja) * 2018-05-31 2019-12-12 株式会社デンソー バルブ装置

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5237730U (ja) * 1975-09-09 1977-03-17

Also Published As

Publication number Publication date
JPS63198419U (ja) 1988-12-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4187131B2 (ja) サーモスタット装置
JP2687140B2 (ja) 舶用エンジンの冷却装置
JP2003328753A (ja) 電子制御サーモスタット
JP4498636B2 (ja) サーモスタット装置
GB2245703A (en) Engine cooling system
JP3374715B2 (ja) 内燃機関の冷却水循環装置
JPH0730902Y2 (ja) エンジンの冷却装置
JP2018105185A (ja) 内燃機関の冷却装置
JP2705389B2 (ja) エンジンの冷却装置
JPH10339136A (ja) 内燃機関の冷却装置
JPH06272558A (ja) 自動変速機用オイルクーラ
JP2004301032A (ja) エンジンの冷却装置
JPS6319586Y2 (ja)
JPS6344932B2 (ja)
JPS6323539Y2 (ja)
JPH0513947Y2 (ja)
JPS6121552Y2 (ja)
JPH0330584Y2 (ja)
JPS6021592Y2 (ja) 感温制御弁
JPH0422030Y2 (ja)
JPH0536989Y2 (ja)
KR0119973B1 (ko) 자동차 엔진용 수냉식 냉각장치
JPS59200011A (ja) エンジン冷却装置
JP2528853Y2 (ja) エンジンの冷却装置
JP2737611B2 (ja) エンジンの冷却装置