JPH0513947Y2 - - Google Patents

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JPH0513947Y2
JPH0513947Y2 JP1985203200U JP20320085U JPH0513947Y2 JP H0513947 Y2 JPH0513947 Y2 JP H0513947Y2 JP 1985203200 U JP1985203200 U JP 1985203200U JP 20320085 U JP20320085 U JP 20320085U JP H0513947 Y2 JPH0513947 Y2 JP H0513947Y2
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cooling water
temperature
engine
valve opening
thermostats
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案はエンジンの冷却装置に関する。
[従来の技術] 一般に、エンジンの冷却装置は第6図に示すよ
うに、エンジンcの冷却水循環系dにラジエータ
循環系eを接続し、この接続部にラジエータfか
らの冷却水をエンジンc側へ、エンジンcからの
冷却水をラジエータf側へ、同時に強制循環させ
るウオータポンプ室gを形成し、上記ラジエータ
循環系に上記ウオータポンプ室gをバイパスさせ
てバイパス通路hを設けると共に、エンジンcか
らラジエータfに冷却水を圧送するラジエータ循
環系eに所定温度以上でそのラジエータ循環系e
を開とするように開弁温度が設定されたサーモス
タツトiを設けたものが知られている。ここで、
サーモスタツトiの設定温度は、エンジンcをオ
ーバーヒートさせない温度に設定されている。
なお先行技術としては、第7図に示されている
ように、ラジエータ循環系eにサーモスタツトj
をバイパスさせてラジエータfに通じるバイパス
通路kを設け、このバイパス通路kに安全弁1を
設けたもの(実開昭49−46137号公報)がある。
[考案が解決しようとする問題点] ところでエンジンのオーバーヒートを防止する
ために、通常、サーモスタツトの設定開弁温度
を、オーバーヒート事前の開弁温度に設定した
り、素早くかつ確実にオーバーヒートを防止でき
るようにするために、冷却水循環系に市販のサー
モスタツトを複数並列に設けて、冷却水量を増大
させるようにするという工夫がなされているが、
複数のサーモスタツトにより、冷却水流量を増す
ようにし、サーモスタツトの設定開弁温度をオー
バーヒートを防止する温度に設定してしまうと、
中速、中負荷のオーバシユート(冷却水の過剰供
給)、ハンチング(第5図、実線a参照)が大き
くなつてしまい、暖機時間が長くなり、アイドリ
ングや低回転時のヒータの効きが悪くなつてしま
うという問題がある。
なお関連技術に、エンジンからラジエータの入
口に向かうエンジン出口通路に、ラジエータをバ
イパスさせてウオータポンプの吸込口に冷却水を
供給し得るようにバイパス通路を設け、エンジン
出口通路とバイパス通路との接続部に所定の冷却
水温となつたときにエンジン出口通路とラジエー
タとを連通する第1冷却水温バルブ(サーモスタ
ツト)を設け、バイパス通路に、第1冷却水温バ
ルブとウオータポンプとの間にその第1冷却水温
バルブより低い設定開弁温度で開作動する第2冷
却水温バルブを設けたもの(実公昭57−58347
号)、複数のサーモスタツトによりバイパス流を
制御するようにしたもの(実開昭50−1237355号
公報)が提案されている。しかし、エンジン出口
通路にサーモスタツトを設けて冷却水の温度制御
を行おうとすると、サーモスタツトには、常にウ
オータポンプの圧力が作用してしまうため、圧力
の影響による冷却水のオーバーシユート、ハンチ
ングを避けることができない。オーバーシユー
ト、ハンチングは、周知のようにエンジンの耐久
性、信頼性を著しく低下させてしまう要因であ
り、解決しておかなければならない。
本考案の目的は、冷却水のオーバーシユート、
ハンチングを抑制しつつエンジンを効率よく暖機
し、かつオーバーヒートを抑制することにある。
[課題を解決するための手段] 本考案は上記目的を達成するために、ウオータ
ポンプケーシングにラジエータ出口通路とエンジ
ンのバイパス通路とを相隣接させて接続し、それ
ら通路の互いの区画壁に、ラジエータ出口通路の
その冷却水の流れ方向に間隔を隔てて貫通孔を複
数設け、これら貫通孔に、冷却水温が設定開弁温
度以上のときにバイパス通路の冷却水とラジエー
タ出口通路の冷却水とを混合させてウオータポン
プケーシング内に導き、設定開弁温度未満のとき
にバイパス通路の冷却水のみをウオータポンプケ
ーシング内に導き得るように構成されたトツプバ
イパス型サーモスタツトをそれぞれ設け、上記サ
ーモスタツトのうちその1つが、高い第1の設定
開弁温度に設定され、残りの全ての上記サーモス
タツトがその第1の設定開弁温度より低い第2の
設定開弁温度に設定されているものである。
[作用] トツプバイパス型サーモスタツトは、ウオータ
ポンプケーシングの吸い込み側で、ラジエータの
冷却水とバイパス通路の冷却水と混合させて、水
温ムラをなくす。このため、冷却水のオーバーシ
ユート、ハンチングは防止される。第2の設定開
弁温度未満では、第1、第2の設定開弁温度以上
でそれぞれ開弁されるトツプバイパス型サーモタ
ツトは閉じているため、ウオータポンプケーシン
グ、エンジン及びラジエータの冷却水循環系を還
流する冷却水の総量は、全てのトツプバイパス型
サーモスタツトが開弁されているときと比べて少
なくなる。したがつて、第2の設定開弁温度に達
するまでの暖機時間は、その流量が少ない分、短
縮される。第2の設定開弁温度以上となると、そ
れ以前の冷却水量と比べて冷却水量は増大し、第
1の設定開弁温度以上となるとさらに冷却水量は
増大する。
[実施例] 以下に本考案のエンジンの冷却装置の好適一実
施例を添付図面に基づいて説明する。
第1、第2図に示すように、ウオータポンプケ
ーシング1内には、この吸込側を上下に3室に仕
切るようにして第1、第2の水平隔壁2,3が並
設され、これによつてウオータポンプケーシング
1の底部1aと第1の水平隔壁2との間に、エン
ジン4内の冷却水循環系(ウオータジヤケツト)
とウオータポンプケーシング1との間で冷却水を
還流させるバイパス通路7が形成され、第1の水
平隔壁2と第2の水平隔壁3との間に、ラジエー
タ5の出口とウオータポンプケーシング1の吸込
室12とを結ぶラジエータ出口通路8が形成され
ている。第2の水平隔壁3より上方のウオータポ
ンプケーシング1内には、ウオータポンプ部9が
構成されており、羽根車10の径方向に、吐出室
11a,11bが形成されている。一方の吐出室
11aにはエンジンの右バンク部からの、他方の
吐出室11bには左バンク部からの管路13a,
13bがそれぞれ接続されている。14は軸受、
15はVベルトの回転を上記羽根車10に伝達す
るプーリである。
さて冷却水のオーバーシユート、ハンチングを
抑制しつつエンジン6の暖機時間を短縮しエンジ
ン6のオーバーヒートを防止し得るようにするた
めに、上記第1、第2の水平隔壁2,3には、そ
の水平方向に所定間隔を隔てて貫通穴16が形成
され、それら貫通穴16に、第3図に示されてい
る構造のトツプバイパス型サーモスタツト17,
18,19が取り付けられている。
各トツプバイパス型サーモスタツト(以下「サ
ーモスタツト」という)17,18,19は、第
3図に示すように、上記第2の水平隔壁3に挿入
固定されるフランジ付キヤツプ20と、底部21
が上記第1の水平隔壁2の貫通穴22に嵌合され
たシールリング23に対して往復動自在なカツプ
24と、上記フランジ付キヤツプ20の上端に着
座固定され、吸込室12の冷却水温を感知する頭
部25を有し、その頭部25の軸上に往復動自在
に且つ頭部25と共に所定温度を越えると体積膨
脹するサーモワツクスまたはエーテルを封入し
て、その体積膨脹により上記カツプ24をウオー
タポンプケーシング1の底部方向に押し下げる出
力ロツド25aを有して成る感温部26とから主
に構成される。そしてフランジ付キヤツプ20の
フランジ部27より上方の側部には、穴またはフ
オーク28が設けられ、カツプ24の底部21に
は、開口穴29が設けられている。30はリター
ンスプリング、31はシール部材、32は上記キ
ヤツプ24底部周側部が着座する環状フランジで
ある。
本実施例では、サーモスタツト19とサーモス
タツト17,18とを異なつた開弁温度に設定す
ることにより、エンジン4の冷却水循環系6に圧
送する冷却水量を調節し、暖機促進、オーバーヒ
ート防止を図れるように構成されている。
開弁温度は、第4図に示されている負荷一回転
数特性に基づいて決定されている。つまり第4図
に示すように負荷一回転数特性を、低速低負荷領
域I、中速中負荷領域、高速高負荷領域の三
領域に区分して、各領域における冷却水循環系6
内の循環冷却水温度をそれぞれ計測し、その計測
値に対応させてサーモスタツト17,18,19
の設定開弁温度が決定されている。
本実施例ではサーモスタツト17,18とサー
モスタツト19との設定開弁温度を異ならせ、ア
イドリングを含む低速低負荷領域以上のときに
サーモスタツト17,18を開、中速中負荷領域
以上のときにサーモスタツト19を開とするよ
うに設定開弁温度が決定されている。
したがつて、バイパス通路7からサーモスタツ
ト17,18,19の開口部29及びフオーク2
8を介してエンジン4の冷却水循環系6内に送ら
れる冷却水は、サーモスタツト17,18の設定
開弁温度に達するまで昇温されるようになり、エ
ンジンの暖機時間は大幅に短縮される。そして冷
却水の温度がサーモスタツト17,18の設定開
弁温度を越えたときは、サーモスタツト17,1
8が開となり、ラジエータ出口通路8と吸込室1
2とを連通させる連通路37が形成される。この
ためバイパス通路7の温水とラジエータ出口通路
8からの冷却水とが、連通路37にて合流され混
合されるため、エンジン4の冷却水循環系6に
は、温度ムラのない適正流量の冷却水が還流す
る。
高速高負荷領域では、冷却水温度が上記サー
モスタツト17,18の設定開弁温度を越えてサ
ーモスタツト19の設定開弁温度に達するため、
サーモスタツト19が開となり、ウオータポンプ
10の全吐出容量に相当する冷却水がエンジン4
の吸込側で混合されて冷却水循環系6へ還流す
る。したがつて、速やかな冷却が行なわれ、オー
バーヒートは確実に防止される。
このように、ウオータポンプケーシング1の吸
込側に高い第1の設定開弁温度で開弁するトツプ
バイパス型サーモスタツト19を1個設け、その
第1の設定開弁温度より低い第2の設定開弁温度
で開弁するトツプバイバス型サーモスタツト1
7、18を設けることにより、オーバシユート、
ハンチング(第4図、破線b参照)を防止しつ
つ、エンジン4を好適に暖機し、冷却することが
できる。したがつて、信頼性の高い冷却がなさ
れ、エンジンの耐久性が向上する。
[考案の効果] 以上説明したことから明らかなように、本考案
によれば次の如き優れた効果を発揮する。
(1) オーバーシユート、ハンチングをなくすこと
ができ、エンジンの暖機時間を大幅に短縮で
き、そしてエンジンの負荷と回転数とに応じて
熱効率の良い冷却を施してオーバーヒートを防
止することができる。
(2) エンジン側の冷却水循環系の吸込み側で冷却
水温度を調整できるので、冷却性能の向上と信
頼性を向上させることができる。
(3) エンジンの安全性、耐久性、信頼性を著しく
向上でき商品価値を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案のエンジンの冷却装置の好適一
実施例を示す要部詳細断面図、第2図は本考案の
エンジンの冷却装置とエンジン及びラジエータと
の接続を示す概略図、第3図はサーモスタツトの
一例を示す部分断面図、第4図は負荷一回転数特
性図、第5図は冷却時間と冷却水温度との関係を
示す特性図、第6図及び第7図は従来のエンジン
の冷却装置を示す概略図である。 図中、1はウオータポンプケーシング、2は第
1の水平隔壁、3は第2の水平隔壁、4はエンジ
ン、5はラジエータ、6は冷却水循環系、7はバ
イパス通路、8はラジエータ出口通路、9はウオ
ータポンプ部、10は羽根車、11a,11bは
吐出室、12は吸込室、17,18,19はサー
モスタツト、26は感温部、28はフオーク、2
9は開口穴、37は連通路である。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. ウオータポンプケーシングにラジエータ出口通
    路とエンジンのバイパス通路とを相隣接させて接
    続し、それら通路の互いの区画壁に、ラジエータ
    出口通路のその冷却水の流れ方向に間隔を隔てて
    貫通孔を複数設け、これら貫通孔に、冷却水温が
    設定開弁温度以上のときにバイパス通路の冷却水
    とラジエータ出口通路の冷却水とを混合させてウ
    オータポンプケーシング内に導き、設定開弁温度
    未満のときにバイパス通路の冷却水のみをウオー
    タポンプケーシング内に導き得るように構成され
    たトツプバイパス型サーモスタツトをそれぞれ設
    け、上記サーモスタツトのうちその1つが、高い
    第1の設定開弁温度に設定され、残りの全ての上
    記サーモスタツトがその第1の設定開弁温度より
    低い第2の設定開弁温度に設定されていることを
    特徴とするエンジンの冷却装置。
JP1985203200U 1985-12-28 1985-12-28 Expired - Lifetime JPH0513947Y2 (ja)

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JPS62111929U JPS62111929U (ja) 1987-07-16
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