JP2002364360A - エンジンの冷却構造 - Google Patents

エンジンの冷却構造

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JP2002364360A JP2001170459A JP2001170459A JP2002364360A JP 2002364360 A JP2002364360 A JP 2002364360A JP 2001170459 A JP2001170459 A JP 2001170459A JP 2001170459 A JP2001170459 A JP 2001170459A JP 2002364360 A JP2002364360 A JP 2002364360A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 エンジンの冷却構造において、十分な冷却性
能及び暖機性能を確保する一方で製造コストを低減可能
とする。 【解決手段】 シリンダブロック12の一端部にウォー
タポンプ17を装着すると共に、シリンダ14の外周部
にウォータジャケット15を形成し、ウォータポンプ1
7から吐出された冷却水をシリンダブロック12及びシ
リンダヘッド13の一端部側から他端部側に向かって導
くように構成し、このウォータジャケット16から排出
された冷却水をサーモスタット弁25及びウォータポン
プ17に導く第1バイパス通路22をウォータジャケッ
ト15の外方に位置してシリンダブロック12の側壁に
設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、冷却水をエンジン
本体内に循環させて冷却するエンジンの冷却構造に関す
る。
【0002】
【従来の技術】エンジンの冷却装置は水冷式であって、
エンジン本体におけるシリンダの外周にウォータジャケ
ットを形成し、このウォータジャケット内に冷却水を循
環して冷却している。そして、エンジンのウォータジャ
ケットには冷却水循環通路によりラジエータが接続され
ており、ウォータジャケット内で熱くなった冷却水は、
このラジエータに導いて、走行風や冷却ファンにより風
で冷却して再びウォータジャケットに戻している。
【0003】一般に、エンジンの冷態始動時にこのエン
ジンは低温であるため、これを温める必要がある。ま
た、エンジンの低回転及び中回転領域では、フリクショ
ンを低減して燃費を向上させると共に排ガス性能を向上
させるため、エンジン温度を所定以上に維持させること
が好ましく、冷却水を高温側に維持するる。一方、エン
ジンの高回転高負荷領域では、ノッキングを抑制させて
走行性能を向上させるため、エンジンが過剰に高温にな
るのを防止する必要があり、冷却水を所定温度よりも低
温側に維持することが好ましい。そのため、低水温時は
エンジンのウォータジャケットからの冷却水をラジエー
タをバイパスして循環させる冷却水経路と、高水温時は
エンジンのウォータジャケットからの冷却水をラジエー
タに循環させる冷却水経路とを設け、冷却水温度に応じ
て選択的に冷却水経路を切り換えるようにしている。
【0004】そして、特開2000-87741号公報に開示され
た「エンジン冷却構造」では、エンジン本体(シリンダ
ブロック)の一端に冷却水ポンプを配置すると共に、シ
リンダボアの両側に位置するように冷却水ジャケットを
設け、冷却水ポンプから吐出された冷却水をこの冷却水
ジャケットを通してエンジン本体の一端部側から他端部
側に向かって導くように構成し、エンジン本体の他端部
で冷却水ジャケットから排出された冷却水をラジエータ
に循環させずに冷却水ポンプに導く冷却水通路をシリン
ダブロックと一体的に形成している。従って、冷却水ジ
ャケットから冷却水ポンプに戻る冷却水の放熱が抑制さ
れ、エンジンの冷態始動時に冷却水温度を比較的早く上
昇させることができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来の「エン
ジン冷却構造」では、冷却水通路をシリンダブロックと
一体的に形成するために、シリンダボアの両側に設けら
れた冷却水ジャケットのうちの一方を小さくし、その下
方に冷却水通路を形成している。そのため、冷却水ジャ
ケットは左右非対称となり、シリンダボアの両側で冷却
効率のバランスがくずれ、且つ、一方側での受熱面積が
減少して十分な冷却性能が得られなくなる虞がある。
【0006】また、冷却水通路は冷却水ジャケットの下
方でシリンダボアの側面に沿って設けられており、その
形状は波形になる。シリンダボアの側面に沿った冷却水
通路も同様の形状となり、直線ではなく波形となる。そ
のため、シリンダブロックに一体に形成するこの冷却水
通路は複雑な凹凸形状となり、アルミダイカスト製法で
の製造が困難となってしまう。
【0007】本発明はこのような問題を解決するもので
あって、十分な冷却性能及び暖機性能を確保する一方で
製造コストを低減可能としたエンジンの冷却構造を提供
することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めの請求項1の発明のエンジンの冷却構造では、エンジ
ン本体の一端部に冷却水ポンプを装着すると共に、エン
ジン本体に冷却水ポンプから吐出された冷却水をエンジ
ン本体の一端部側から他端部側に向かって導く冷却水ジ
ャケットを形成し、この冷却水ジャケットから排出され
た冷却水を冷却水ポンプに導く冷却水通路を冷却水ジャ
ケットの外方に位置してエンジン本体側壁に設けてい
る。
【0009】従って、冷却水通路を冷却水ジャケットの
外方のエンジン本体側壁に設けたので、冷却水ジャケッ
トを左右対称に形成することが可能となり、シリンダボ
アの両側での冷却効率がほぼ均等にバランスされ、受熱
面積も確保して十分な冷却性能及び暖機性能を得ること
ができる。一方、冷却水通路をシリンダボアに関係なく
その形状を設定することができ、設計の自由度が増し、
冷却水通路を波形ではなく直線状に形成することが可能
となり製造コストを低減することができる。
【0010】また、請求項2の発明のエンジンの冷却構
造では、冷却水通路を、エンジンの冷態始動時に冷却水
ジャケットから排出された冷却水をラジエータを回避し
て冷却水ポンプに導くバイパス通路としている。従っ
て、周辺の配管ニップル等を設け眼ことなく冷却水通路
を容易にエンジン本体の側壁に設けることができる。
【0011】また、請求項3の発明のエンジンの冷却構
造では、冷却水通路を、エンジンの冷態始動時に冷却水
ジャケットから排出された冷却水をヒータコアを通して
冷却水ポンプに導くヒータ通路としている。従って、ヒ
ータ通路からの放熱が抑制され、エンジンの暖機性能を
向上するだけでなく、暖房性能も向上することができ
る。
【0012】また、請求項4の発明のエンジンの冷却構
造では、冷却水通路に略直線部を設けている。従って、
エンジン本体を中子の不要なアルミダイカストなどの製
法で製造することが可能となり、生産性が向上する。
【0013】また、請求項5の発明のエンジンの冷却構
造では、冷却水通路を、エンジン本体の側壁に設けられ
た補強用リブとして設けている。従って、エンジン剛性
を向上することができる。
【0014】また、請求項6の発明のエンジンの冷却構
造では、冷却水通路をエンジン本体の他端部側から一端
部側に向けて略直線状に形成し、エンジン本体の他端部
に変速機を取付可能な変速機取付部を有し、冷却水通路
の他端部側外壁面を変速機取付部と接続している。従っ
て、エンジン本体と変速機との間での剛性を向上するこ
とができる。
【0015】また、請求項7の発明のエンジンの冷却構
造では、冷却水通路をエンジン本体の他端部側から冷却
水ポンプまで延設している。従って、エンジン本体の他
端部側から冷却水ポンプまでを冷却水通路で接続したこ
とで、別途配管等が不要となり、エンジン本体を簡素化
できる。この場合、冷却水通路を、エンジン本体の他端
部側から一端部側に延設された水平冷却水通路と、エン
ジン本体の一端部側でこの水平冷却水通路の端部から下
方に冷却水ポンプまで延設された鉛直冷却水通路とで構
成することが望ましい。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて本発明の実
施形態を詳細に説明する。
【0017】図1に本発明の一実施形態に係るエンジン
の冷却構造を表す概略構成、図2に本実施形態のエンジ
ン本体の正面視、図3に本実施形態のシリンダブロック
の平面視、図4に本実施形態のシリンダブロックの側面
視、図5に図3のV−V断面、図6に図3のVI−VI断面
を示す。
【0018】本実施形態のエンジンの冷却構造におい
て、図1に示すように、エンジン11は水冷式直列4気
筒エンジンであって、エンジン本体がシリンダブロック
12の上部にシリンダヘッド13が締結されて構成さ
れ、シリンダブロック12にはシリンダ14が形成さ
れ、このシリンダには図示しないピストンが上下動自在
に嵌合している。一方、シリンダヘッド13には図示し
ない吸気ポート及び排気ポートが接続され、吸気弁と排
気弁により開閉可能となっている。
【0019】また、シリンダブロック12にはシリンダ
14の外周部に位置してウォータジャケット15が形成
され、このウォータジャケット15は連通孔を介してシ
リンダヘッド13に形成されたウォータジャケット16
に連通しており、内部にエンジン冷却水が充填されてい
る。また、シリンダブロック12の一端部にはウォータ
ポンプ(冷却水ポンプ)17が装着されており、このウ
ォータポンプ17は第1供給通路18を介してシリンダ
ブロック12のウォータジャケット15に連結すると共
に、第2供給通路19を介してシリンダヘッド13のウ
ォータジャケット16に連結している。
【0020】一方、シリンダヘッド13の他端部にはウ
ォータジャケット16と連通する排出通路20が連結さ
れ、この排出通路20にはラジエータ21が連結されて
いる。このラジエータ21は、冷却水が流動する多数の
ウォータチューブにフィンを装着して構成され、ウォー
タチューブとフィンの表面を流れる風によりウォータチ
ューブ内の熱くなった冷却水の熱を奪うようにしてい
る。また、シリンダブロック12の他端部にはシリンダ
ヘッド13のウォータジャケット16に連通するバイパ
ス通路(冷却水通路)22が連結されており、このバイ
パス通路22は、後述するが、シリンダブロック12内
に一体に形成されている。更に、バイパス通路22の基
端部にはヒータ通路23が連結されており、このヒータ
通路23にはヒータコア24が接続されている。なお、
ヒータ通路23はシリンダヘッド13のウォータジャケ
ット16に直接連通させてもよい。
【0021】そして、排出通路20とバイパス通路22
とヒータ通路23はサーモスタット弁25付近に接続さ
れ、連通路26を介してウォータポンプ17に連結され
ている。このサーモスタット弁25は、冷却水の温度に
応じて開閉するものであり、冷却水の温度が所定温度以
下のときには、バイパス通路22と連通路26とを連通
し、冷却水の温度が所定温度より高いときには、排出通
路20と連通路26とを連通するように構成されてい
る。
【0022】このように構成された本実施形態のエンジ
ンの冷却構造にて、バイパス通路22は、ウォータジャ
ケット15の外方に位置するようにシリンダブロック1
2の側壁部内に一体に形成されており、シリンダブロッ
ク12の他端部から一端部に向けた略直線部を有してい
る。一方、ヒータ通路23はシリンダブロック12の側
方に配管により設けられている。
【0023】即ち、図2乃至図6に示すように、シリン
ダブロック12には4つのシリンダ14が直列に並んで
形成され、内面にライナ31が取付けられている。ま
た、シリンダブロック12には各シリンダ14の外周部
に沿って波形のウォータジャケット15が形成されてお
り、このウォータジャケット15は所定深さを有して左
右略対称形状をなし、図示しない複数の連通孔を介して
シリンダヘッド13のウォータジャケット16に連通さ
れている。そして、このシリンダブロック12の一端部
にウォータポンプ17が取付けられ、このウォータポン
プ17の吐出孔32がウォータジャケット15に連結さ
れた第1供給通路18とウォータジャケット16に連結
された第2供給通路19に連通している。
【0024】また、シリンダブロック12にはウォータ
ジャケット15の外方に位置してバイパス通路22が形
成されており、このバイパス通路22は、シリンダブロ
ック12の他端部から一端部側に延設された水平冷却水
通路22aと、シリンダブロック12の一端部側でこの
水平冷却水通路22aの端部から下方に沿ってサーモス
タット弁25まで延設された鉛直冷却水通路22bとで
構成されている。そして、水平冷却水通路22aの基端
部にはシリンダヘッド13のウォータジャケット16に
連通する連通路33が形成され、鉛直冷却水通路22b
の先端部にはサーモスタット弁25に連通する連通路3
4が形成されている。
【0025】更に、このシリンダブロック12はアルミ
ダイキャストにより製造されたものであり、両側壁面に
は縦リブ35及び横リブ36が形成されており、更に、
バイパス通路22が形成されることにより、シリンダブ
ロック12側の壁面は外方に突出しているため、それぞ
れの通路がリブ35a,36aとして機能することとな
る。従って、リブ35,36の数を増大させてエンジン
重量を増加ことなく、また、エンジンの大幅な形状変更
を伴わずにエンジン剛性を向上できる。
【0026】また、シリンダブロック12の他端部には
取付フランジ部37が一体に設けられており、この取付
フランジ部37に図示しない変速機が取付可能となって
いる。更に、バイパス通路22の側壁と取付フランジ部
37とが連続して形成されることにより、シリンダブロ
ック12と変速機との結合剛性を向上でき、全体として
の十分な強度が確保されている。
【0027】このように構成されたエンジンの冷却構造
では、エンジン11の冷態始動時、バイパス通路22を
流れる冷却水の温度が所定温度以下であり、サーモスタ
ット弁25は、バイパス通路22と連通路26とを連通
している。そのため、ウォータポンプ17が駆動する
と、冷却水は第1供給通路18を介してシリンダブロッ
ク12のウォータジャケット15に供給されると共に、
第2供給通路19を介してシリンダヘッド13のウォー
タジャケット16に供給される。そして、各ウォータジ
ャケット15,16から排出された冷却水は、バイパス
通路22、サーモスタット弁25、連通路26を通って
ウォータポンプ17に戻ると共に、ヒータ通路23、ヒ
ータコア24、連通路26を通ってウォータポンプ17
に戻ることとなる。従って、エンジン冷却水はエンジン
11、バイパス通路22、ヒータ通路23で循環され、
早期に加熱されることとなり、暖機が促進される。
【0028】一方、バイパス通路22を流れる冷却水が
高温となって所定温度を越えると、サーモスタット弁2
5は、排出通路20と連通路26とを連通する。そのた
め、冷却水は各ウォータジャケット15,16から排出
通路20に排出され、ラジエータ21を通過することで
冷却され、サーモスタット弁25、連通路26を通って
ウォータポンプ17に戻ることとなる。従って、エンジ
ン冷却水がエンジン11からラジエータ21に循環され
て早期に冷却されることとなり、ノッキングやオーバー
ヒート等が防止される。
【0029】このように本実施形態のエンジンの冷却構
造にあっては、シリンダブロック12の一端部にウォー
タポンプ17を装着すると共に、シリンダ14の外周部
にウォータジャケット15を形成し、ウォータポンプ1
7から吐出された冷却水をシリンダブロック12及びシ
リンダヘッド13の一端部側から他端部側に向かって導
くように構成し、このウォータジャケット16から排出
された冷却水をサーモスタット弁25及びウォータポン
プ17に導くバイパス通路22をウォータジャケット1
5の外方に位置してシリンダブロック12の側壁に設け
ている。
【0030】従って、ウォータジャケット15を左右略
対称に形成することが可能となり、シリンダ14の両側
での冷却効率を所望の関係に維持することが可能とな
り、受熱面積も確保して十分な冷却性能及び暖機性能を
得ることができる。更に、バイパス通路22をウォータ
ジャケット15の外側に位置させているので、特にエン
ジンの温態時にシリンダライナ部がバイパス通路22内
を流れる冷却水の影響を受けることが低減され、シリン
ダライナ部はウォータジャケット15のみにより冷却さ
れることとなり、冷却効率を一層向上することができ
る。そして、バイパス通路22はシリンダ14に関係な
くその形状を設定することができ、設計の自由度が増
し、このバイパス通路22を波形ではなく直線状に形成
することで、アルミダイキャストによる製造が可能とな
って製造コストを低減できる。また、バイパス通路22
内を流れる冷却水がエンジン冷態時においてシリンダブ
ロック12の熱を受けて冷却水温度が速やかに昇温し、
暖機性能を向上することができる。
【0031】また、バイパス通路22をシリンダブロッ
ク12の側壁に設けられた補強用リブとして機能させる
ことにより、エンジンの剛性を向上することができる。
【0032】なお、上述の実施形態では、本発明におけ
るエンジン本体の側壁に設けた冷却水通路を、エンジン
11の冷態始動時に冷却水をラジエータ21を回避して
ウォータポンプ17に導くバイパス通路22としてシリ
ンダブロック12に設けたが、冷却水をラジエータ21
を回避してヒータコア24を通してウォータポンプ17
に導くヒータ通路23としてもよく、この場合、バイパ
ス通路22をなくすようにしてもよい。また、この場合
は、サーモスタット弁25がヒータ通路23の冷却水温
度によって開閉するように構成すればよい。
【0033】また、上述の実施形態では、エンジへの入
口側への冷却水温を制御する入口制御方式としたが、エ
ンジへの出口側への冷却水温を制御する出口制御方式の
冷却水配管に設けてもよい。
【0034】
【発明の効果】以上、実施形態をおいて詳細に説明した
ように請求項1の発明のエンジンの冷却構造によれば、
冷却水ジャケットから排出された冷却水を冷却水ポンプ
に導く冷却水通路を冷却水ジャケットの外方に位置して
エンジン本体側壁に設けたので、冷却水ジャケットを左
右略対称に形成することが可能となり、シリンダボアの
両側での冷却効率を所望の関係に維持することが可能と
なり、受熱面積も確保して十分な冷却性能及び暖機性能
を得ることができる一方、冷却水通路をシリンダボアに
関係なくその形状を設定することができ、設計の自由度
が増し、冷却水通路を波形ではなく直線状に形成するこ
とが可能となり、製造コストを低減することができる。
【0035】請求項2の発明のエンジンの冷却構造によ
れば、冷却水通路をエンジンの冷態始動時に冷却水ジャ
ケットから排出された冷却水をラジエータを回避して冷
却水ポンプに導くバイパス通路としたので、周辺の配管
ニップル等を設け眼ことなくこの冷却水通路を容易にエ
ンジン本体の側壁に設けることができる。
【0036】請求項3の発明のエンジンの冷却構造によ
れば、冷却水通路をエンジンの冷態始動時に冷却水ジャ
ケットから排出された冷却水をラジエータを回避してヒ
ータコアを通して冷却水ポンプに導くヒータ通路をシリ
ンダブロックの側壁に設けたので、エンジンの暖機性能
を向上するだけでなく、暖房性能も向上することができ
る。
【0037】請求項4の発明のエンジンの冷却構造によ
れば、冷却水通路に略直線部を設けたので、エンジン本
体を中子の不要なアルミダイカストなどの製法で製造す
ることが可能となり、重量を軽減することができる。
【0038】請求項5の発明のエンジンの冷却構造によ
れば、冷却水通路をエンジン本体の側壁に設けられた補
強用リブとして設けたので、エンジン剛性を向上するこ
とができる。
【0039】請求項6の発明のエンジンの冷却構造によ
れば、冷却水通路の他端部側外壁面を変速機取付部と接
続したので、エンジン本体と変速機との間での剛性を向
上することが可能となる。
【0040】請求項7の発明のエンジンの冷却構造によ
れば、冷却水通路をエンジン本体の他端部側から冷却水
ポンプまで延設したので、エンジン本体の他端部側から
冷却水ポンプまでを冷却水通路で接続したことで別途配
管等が不要となり、エンジン本体を簡素化できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るエンジンの冷却構造
を表す概略構成図である。
【図2】本実施形態のエンジン本体の正面図である。
【図3】本実施形態のシリンダブロックの平面図であ
る。
【図4】本実施形態のシリンダブロックの側面図であ
る。
【図5】図3のV−V断面図である。
【図6】図3のVI−VI断面図である。
【符号の説明】
11 エンジン 12 シリンダブロック(エンジン本体) 13 シリンダヘッド(エンジン本体) 14 シリンダ 15,16 ウォータジャケット(冷却水ジャケット) 17 ウォータポンプ(冷却水ポンプ) 21 ラジエータ 22 バイパス通路 23 ヒータ通路 24 ヒータコア 25 サーモスタット弁 22a 水平冷却水通路 22b 鉛直冷却水通路 37 取付フランジ部

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジン本体の一端部に装着された冷却
    水ポンプと、前記エンジン本体に形成されて該冷却水ポ
    ンプから吐出された冷却水を前記エンジン本体の一端部
    側から他端部側に向かって導く冷却水ジャケットと、該
    冷却水ジャケットの外方に位置する前記エンジン本体側
    壁に設けられて該エンジン本体の他端部で前記冷却水ジ
    ャケットから排出された冷却水を前記冷却水ポンプに導
    く冷却水通路とを具えたことを特徴とするエンジンの冷
    却構造。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のエンジンの冷却構造にお
    いて、前記冷却水通路は、エンジンの冷態始動時に前記
    冷却水ジャケットから排出された冷却水をラジエータを
    回避して前記冷却水ポンプに導くバイパス通路であるこ
    とを特徴とするエンジンの冷却構造。
  3. 【請求項3】 請求項1記載のエンジンの冷却構造にお
    いて、前記冷却水通路は、エンジンの冷却水ジャケット
    から排出された冷却水をヒータコアを通して前記冷却水
    ポンプに導くヒータ通路であることを特徴とするエンジ
    ンの冷却構造。
  4. 【請求項4】 請求項2または3記載のエンジンの冷却
    構造において、前記冷却水通路は、略直線部を有するこ
    とを特徴とするエンジンの冷却構造。
  5. 【請求項5】 請求項1記載のエンジンの冷却構造にお
    いて、前記冷却水通路は、前記エンジン本体の側壁に設
    けられた補強用リブとしてに設けられたことを特徴とす
    るエンジンの冷却構造。
  6. 【請求項6】 請求項1記載のエンジンの冷却構造にお
    いて、前記冷却水通路は前記エンジン本体の他端部側か
    ら一端部側に向けて略直線状に形成され、前記エンジン
    本体の他端部には変速機を取付可能な変速機取付部を有
    し、前記冷却水通路の他端部側外壁面が前記変速機取付
    部と接続されていることを特徴とするエンジンの冷却構
    造。
  7. 【請求項7】 請求項1記載のエンジンの冷却構造にお
    いて、前記冷却水通路は、前記エンジン本体の他端部側
    から前記冷却水ポンプまで延設されていることを特徴と
    するエンジンの冷却構造。
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Cited By (5)

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