JP5936868B2 - サーモスタット装置 - Google Patents

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Description

本発明は、自動車用エンジンの冷却水回路中に設けられ冷却水温度に従って冷却水の流れを適宜制御するためのサーモスタット装置に関し、主にエンジン出口に設けられ、いわゆるエンジン出口側制御を行うサーモスタット装置に関する。
従来この種のサーモスタット装置としては、種々の構造のものが知られており、例えば自動車用エンジンの冷却水回路において、冷却水の流れを、該冷却水温度にしたがって制御するものであり、エンジンの冷却水出口側あるいは冷却水入口側に適宜の状態で組込み配置されている。
この種のサーモスタット装置において、近年では、暖機性能を向上させ、かつエンジンを即暖させるために、サーモスタットが開く前の冷却水温度が低い際、バイパス通路を小さくし、車室内暖房用のヒータ通路への冷却水をより多く流すように設計されることが多くなっている。しかし、暖機前にエンジンの回転数が高くなりエンジン高負荷状態になると、それに連動駆動するウォーターポンプの回転数が上昇し、冷却水回路内の圧力が高くなってしまい、ヒータ、ラジエータ、さらには配管の破裂等を招いてしまう虞れがある。
このため、冷却水回路内の圧力(ウォーターポンプの吸引力)が所定圧力なった場合に、エンジン出口通路からバイパス通路側に冷却水を流すようにエンジン出口通路とエンジン戻り通路との間にバイパス通路を設けるとともに、サーモスタットバルブとは別にバイパスバルブを設けたものが従来から知られている(例えば、特許文献1参照)。
また、エンジンの冷却水入口側に設けられるサーモスタット装置において、エンジン入口に至る戻り通路とバイパス通路との間を開閉するバイパスバルブを、該サーモスタット装置におけるサーモエレメント構成部材の端部に組付けて構成したものも知られている(例えば、特許文献2参照)。
実開平3−71127号公報 特開平9−88598号公報
しかし、上述した従来構造において、前者の場合には、サーモスタットバルブに加えて別個にバイパスバルブを構成するための構成部品点数が多くなり、構造が複雑化するとともに、組立ても面倒かつ煩雑で、コスト高を招くといった問題があった。
また、後者の場合には、エンジンの冷却水入口側に設けられるタイプのサーモスタット装置では、ある程度の効果は得られるものの、エンジンの冷却水出口側に設けられるタイプのサーモスタット装置として、そのまま転用することは、構造上不可能であり、何らかの対策を講じる必要性が生じている。
さらに、上述した従来構造によれば、バイパスバルブ用のコイルばねがサーモエレメントにより他端を固定されているため、温度によるサーモエレメントの進退運動により、バイパスバルブに付勢されるばね荷重が変化してしまう。例えば、サーモエレメントが作動していないときのばね荷重よりも、サーモエレメントが作動し反メインバルブ側に移動するに従ってばね荷重は高くなり、結果としてバイパスバルブが開閉する設定圧力が変化してしまい、適切な一定圧力に制御し難いという問題もあり、これらの問題点を一掃し得る対策を講じることが望まれている。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであり、エンジン冷却水の流れを制御するサーモスタットバルブに対しバイパス通路やバイパスバルブとしての機能をも付加し、しかも全体としての構成の簡素化、部品点数の削減、組立性の向上を図り、コスト低減を可能とするサーモスタット装置を得ることを目的とする。
このような目的に応えるために本発明(請求項1記載の発明)に係るサーモスタット装置は、自動車用エンジンの冷却水回路中に設けられ第1、第2の通路間での冷却水の流れを制御するメインバルブと前記第1の通路内に配置され冷却水温度に従って前記メインバルブを駆動制御するサーモエレメントとを備えたサーモスタット装置であって、前記サーモスタット装置が組み込まれた装置ボディは第3の通路を備え、前記冷却水回路内での冷却水圧力が所定圧以上になったときに該第1の通路と第3の通路とを連通させる連通孔を開閉する第2弁体を、前記サーモエレメントを保持する前記装置フレームと同軸上で移動可能に配置するとともに、コイルばねで付勢することにより、前記サーモエレメントの動きには無関係に、前記装置フレームの一部に設けた連通孔を塞ぐように構成したことを特徴とする。
本発明(請求項2記載の発明)に係るサーモスタット装置は、請求項1において、前記第2弁体を付勢するコイルばねは、前記装置フレームの筒状部端部とストッパとの係合により保持されるように構成されていることを特徴とする。
本発明(請求項3記載の発明)に係るサーモスタット装置は、請求項1または請求項2において、前記装置ボディは、前記第1の通路と前記第3の通路とを連通させる開口を前記サーモエレメントと同軸上に有し、前記開口には装置フレームの筒状部が嵌合保持され、この装置フレームは、前記メインバルブを付勢するメインスプリングにより押圧されることにより前記装置ボディに当接して係止されることにより、前記第1の通路と第3の通路とが隔離されていることを特徴とする。
本発明(請求項4記載の発明)に係るサーモスタット装置は、請求項1ないし請求項3のいずれか1項において、前記サーモスタット装置は前記メインバルブを構成する第1弁体とこれを駆動制御するサーモエレメントを支持する装置ハウジングを備え、前記装置フレームは、前記サーモエレメントに嵌装されることにより該サーモエレメントを移動可能に保持した状態で、前記装置ハウジングの一部に前記メインスプリングの付勢力で押圧されて係止され、この状態で前記装置ハウジングを前記装置ボディに組み付けることにより、前記装置フレームは、前記係止状態が解除されるとともに、前記メインスプリングで前記装置ボディ側に押圧付勢されて組み付けられていることを特徴とする。
以上説明したように本発明に係るサーモスタット装置によれば、第2弁体やこれにより開閉されるバイパス通路を装置フレームに一体的に設けたことにより、従来構造のようにバイパスバルブ(第2弁体)をサーモスタットバルブと別体に構成する必要はなく、サーモスタット装置として一体的に構成できるため、構成部品点数の削減を図り、サーモスタットのレイアウトの自由度が大きくすることが可能で、これにより冷却水系を含めたエンジン回りでの小型化を達成することも可能となる。
特に、本発明によれば、前述した特許文献2のような問題点を解決でき、サーモエレメントとの作動状況に関係なく、一定のばね荷重が設定可能となるため、バイパスバルブ用のコイルばねの設計が容易になる。
また、本発明によれば、第2弁体をサーモエレメントと同軸上に配置することにより、装置フレームと連通孔とを一体成型(樹脂・金属どちらでもよい)すること可能で、また第2弁体も金属製の場合はプレス成型、樹脂製の場合は一体成型が可能となり、簡単な構造であるため、この第2のバルブを構成する部品を容易に作製することができ、これにより生産性を向上させ、また全体のコスト低減を図ることができる。
さらに、本発明によれば、第2弁体の組付けを、簡単な構造でかつ安価なコイルばねを採用して行えるため、組立性も向上し、製造コストも低減させることができる。
また、本発明によれば、第1通路と第3通路との間を特別なシール構造を用いることなく、より簡易な構造で両通路を隔離することができ、サーモスタット装置をエンジンに組付けることが容易になり、組立性も向上し、製造コストも低減させることができる。
(a),(b)は本発明に係るサーモスタット装置の一実施例を示す要部断面図およびその一部拡大図である。 図1(a)の要部拡大図である。 図1(a)のサーモスタット装置において要部となるバイパスバルブ組立体を分解して示す概略分解斜視図である。 本発明に係るサーモスタット装置においてのメインバルブとバイパスバルブなどの作動概念を説明するための表である。 (a),(b)は本発明に係るサーモスタット装置を装置ボディへの組立前、組立後の状態を説明するための要部断面図である。 図1(a)のサーモスタット装置の外観を示す概略斜視図である。 本発明に係るサーモスタット装置を適用する自動車用エンジンの冷却水回路図である。
自動車用エンジンの冷却水回路で主にエンジンの冷却水出口側に設けられる出口制御用のサーモスタット装置において、エンジン出口通路とエンジン入口に至る戻り通路とを流れる冷却水の差圧により開き、エンジン出口通路と戻り通路とをバイパスさせる圧力弁(バイパスバルブ)及びバイパス通路を、メインバルブを付勢するコイルばねのばね受けともなる装置フレームに一体的に組み込んで構成するようにする。
図1ないし図7は本発明に係るサーモスタット装置の一実施例を示す。
これらの図において、全体を符号10で示すサーモスタット装置は、図1、図6に示す構造を有し、図7で示す自動車用エンジンの冷却水回路においてエンジン冷却水出口側に組み込まれて設けられる。
まず、本発明に係るサーモスタット装置10を適用する冷却水回路の概要を図7を用いて簡単に説明すると、符号1はエンジン、その冷却水出口にはラジエータ通路2を介してラジエータ3が接続され、戻り通路4がエンジン冷却水入口に接続され、冷却水の冷却回路が構成されている。5はウォータポンプ(W/P)で、エンジン冷却水入口に設けられている。
前記ラジエータ通路2のエンジン冷却水出口側には、本発明を特徴づけるサーモスタット装置10が設けられ、ここで分岐されたバイパス通路6(後述する連通孔31が相当する)が前記ウォータポンプ5の上流側に接続されている。
7は車内空調用の熱交換器であるヒータ、8はヒータ通路であり、このヒータ通路8は、エンジン1からの冷却水をヒータ7に送り、車室内空気等を温めた後、前記サーモスタット装置10を経てエンジン1に戻すように構成されている。なお、ラジエータ3からの戻り通路4へのヒータ通路8の接続は、ウォータポンプ5(W/P)の上流であれば、戻り通路4とバイパス通路6との接続前であっても接続後であってもよい。ここでは、接続前の位置に接続している。
上述した冷却水回路によれば、エンジン1で熱せられた冷却水をラジエータ3に送り、冷却水温度を低下させ、ウォータポンプ5でエンジン1内に導入することにより、エンジン1を冷却するようになっている。ここで、前記サーモスタット装置10は、周知の通り、エンジン1からの冷却水温度が低いときには、ラジエータ3を迂回させるように、バイパス通路6(連通孔31)を介してエンジン1に戻したりする流路切換え機能をもつものである。
前記サーモスタット装置10は、図1、図6に示されるように、全体がほぼドーム状を呈する装置ハウジング11を備え、その一部にはラジエータ3に向かうラジエータ通路2につながる通路12が開口して設けられている。
ここで、この装置ハウジング11は、エンジン1のジャケット部1A等にボルト止めされることで使用される。なお、このジャケット部1Aの代わりに、単独の装置ボディを用い、これに適宜の通路を形成してもよい。
図1中13はエンジン出口通路であり、エンジン1内の冷却水をヒータ7側に給送するように構成されている。14はこのエンジン出口通路13と前記ラジエータ3への通路12とを接続、遮断するサーモスタット装置10のメインバルブであり、その弁体(後述する第2弁体との関係から第1弁体となる部分)が開閉動作することにより、エンジン1からの冷却水を選択的にラジエータ3側に給送するようになっている。
図1中15はサーモエレメントであり、エンジン出口通路13中のエンジン冷却水温度によってピストン15aを伸縮駆動することにより、前記メインバルブ14となる第1弁体を開閉制御するように構成されている。なお、16はメインバルブ14における第1弁体を弁閉方向に付勢するコイルばねによるメインスプリングである。
前記装置ボディとしてのエンジンジャケット部1Aには、前記ヒータ8またはラジエータ3からウォータポンプ5を経てエンジン入口に冷却水を還流させるための戻り通路20が形成され、前記サーモスタット装置10の取付部に対応して各通路13,20に空間部21,22が形成されている。さらにこれらの空間部21,22を連通させる開口23が形成されている。
図中符号30で示すものは、本発明を特徴づけるサブバルブ(バイパスバルブ)を構成する連通孔31(バイパス通路6)をフランジ状部30aに有し全体が前記開口23に嵌合するように形成されたほぼ筒状を呈する装置フレームであり、図3、図4から明らかなように、前記装置ハウジング11から垂下された一対の脚部11b、11cに係止保持されるように構成されている。
図3中符号32はフランジ状断面を有する形状を呈するように、例えば、断面がほぼ逆L字形状を呈するリング状部材で構成される第2弁体であり、前記連通孔31を開閉するための弁部32aとガイド筒32bからなり、このガイド筒32bが前記装置フレーム30の筒状部に移動自在に嵌装して設けられ、この第2弁体32の弁部32aによって前記装置フレーム30のフランジ状部30aに形成されている連通孔31が開閉され、バイパス通路6が連通するように構成されている。この第2弁体32はサブスプリングとしてのコイルばね33により付勢され、かつ装置フレーム30の筒状部先端に嵌合して係止されたストッパ34により組付け保持され、これによりサブバルブ組立体が構成されている。
ここで、この第2弁体32の断面形状は、必ずしもフランジ状あるいはほぼ逆L字形状でなくともよく、要は連通孔31に嵌合する突起状形状を有するもの等、連通孔31の形状に応じて閉じることができる形状であれば、どのような形状でもよいことは勿論である。
そして、このサブバルブを構成する第2弁体32は、前記サーモエレメント15の動きとは無関係に、前記通路21,22間の圧力差によってコイルばね34の付勢力を撓ませながら開閉動作するようになっている。
なお、上述した第2弁体32のガイド筒32bは、必ずしも全周に渡るものでなくてもよく、周方向の数カ所の突起状になっていてもよい。要は、この第2弁体32が装置フレーム30の筒状部の回りで軸線方向に移動可能になっており、かつ通路21,22間の圧力差でコイルばね33を撓ませながら通路孔31を開閉され、バイパス通路6が連通するように構成されておればよい。
上述したサブバルブ組立体によれば、これをサーモスタット装置10を構成する装置ハウジング11の脚部11b,11cに対して簡単に組付けて保持することができる。この組立状態では、前記装置フレーム30はメインスプリング16により装置ハウジング11の脚部11b,11cの先端爪部に係止され、その組立状態が維持されるようになっている。
ここで、図1,2中符号25は装置フレーム30のフランジ状部30aの外側に嵌装されて保持されるゴムリングであり、開口23との間に介装することにより、第1の通路であるエンジン出口通路13と第3の通路である戻り通路20とのシールを確実にするようにしてもよい。勿論、このゴムリング25は上述した介装位置には拘らず、開口23と装置フレーム30のフランジ状部30aと開口23との間にサンドイッチ状に挟まれるように介在させて設けても良い。
また、このようなサブバルブ組立体を組付けたサーモスタット装置10を、装置ボディであるエンジンジャケット部1Aの空間部21、開口23、空間部22による組付け部分に対し装置フレーム30を含むサブバルブ組立体、サーモエレメント15部分を挿入し、装置フレーム30のフランジ状部30aを開口23の段部に当接させることで、装置ボディへの組付けが完了する。このとき、装置フレーム30はメインスプリング16に押圧されて装置ボディ11A側に安定して支持される。
ここで、上述したサブバルブ組立体を組み付けたサーモスタット装置10を、図5(a)に示しており、この組立時には、装置ハウジング11の脚部11b,11cの先端に係止される装置フレーム30のフランジ状部30aは、メインバルブを構成するメインスプリング16により押圧付勢されることにより係止保持され、サーモスタット装置10としての組立体が構成される。
上述したサーモスタット装置10は、装置ボディ(エンジンジャケット部)1Aにおいてエンジン出口通路13、戻り通路20が並列して設けられており、前記空間部21,22を有する部分に対し差込んで装着することで、組付け固定される。
この組付け固定時において、前記装置ハウジング11を装置ボディ1Aに組み付けることにより、装置フレーム30は、図5(b)に示すように、前記係止状態が解除されるとともに、前記メインスプリング16で前記装置ボディ1A側に押圧付勢されて組み付けられることになる。このとき、前記装置ハウジング11の脚部11b、11cの先端係止部分と装置フレーム30のフランジ状部30aとの間には若干の隙間が形成されて離間している。
このように構成することにより、メインスプリング16で押圧付勢される装置フレーム30は、装置ボディ1A側に確実に押圧保持され、これにより安定した組付け固定状態が得られ、組付け性がよくなる。
また、このようにして得られるサーモスタット装置10におけるメインバルブ14とバイバスバルブ、さらに戻り通路20の作動関係は、図4に示すようになっている。すなわち、暖機前にはメインバルブは閉じており、暖機後は開状態となる。一方、戻り通路20は常時開路となっている。また、バイバスバルブ(サブバルブ)は、暖機前、暖機後とは無関係に、低回転時には閉、高回転時には開となる。
以上の構成によれば、サーモスタット装置10を構成するメインバルブである第1弁体15、メインスプリング16等と共に、前記サブバルブ組立体を組付けることにより、サーモスタットバルブ(15)と第2弁体32とを一体的に備えた構造とすることができる。しかも、この場合に、上記の装置フレーム30は、サーモエレメント15のガイド部材として、さらにメインスプリング16のばね受けも兼ねる部材であり、構成部品点数も少なく、組立性の面でも優れ、コスト低減が図る等の利点もある。また、上述した構成では、サーモスタット装置10としてのレイアウト上での自由度が大きくなり、エンジン1の小型化も達成できる等の利点もある。
また、上述した構成によれば、装置フレーム30に連通孔31(バイパス通路6)を一体に成型し、さらにバイパスバルブとなる第2弁体も金属によるプレス成型または樹脂による一体成形で簡単に作製可能であり、構造も簡単で、生産性も向上させることができる。
さらに、上述した構成によれば、簡単な構造かつ安価なコイルばねを採用することができるため、組立性も向上し、製造コストも低減させることができる。
また、上述した構成によれば、第1通路と第3通路間を特別なシール構造を用いることなく、装置フレーム30とゴムリング25とにより簡易な構造で両通路を隔離することができ、サーモスタット装置10をエンジン1のジャケット部1Aに組付けることが容易になり組立性も向上し、製造コストも低減させることができる。
なお、本発明は上述した実施の形態で説明した構造には限定されず、サーモスタット装置10を構成する各部の形状、構造等を適宜変形、変更し得ることはいうまでもない。
例えばエンジン回転数とは連動しない電動式ウォータポンプW/Pを用いたタイプの自動車用エンジンの冷却水装置に用いるサーモスタット装置であっても適用して効果を発揮し得るものである。
1 エンジン
1A エンジンジャケット部(装置ボディ)
2 ラジエータ通路
3 ラジエータ
4 戻り通路
5 ウォータポンプ
7 ヒータ
8 ヒータ通路
10 サーモスタット装置
11 装置ハウジング
12 通路(ラジエータ側通路)
13 エンジン出口通路
14 メインバルブ(第1弁体)
15 サーモエレメント
16 メインスプリング
20 戻り通路
21 空間部
22 空間部
23 開口
25 ゴムリング
30 装置フレーム
30a フランジ状部
31 連通孔(バイパス通路)
32 第2弁体
33 コイルばね
34 ストッパ

Claims (4)

  1. 自動車用エンジンの冷却水回路中に設けられ第1、第2の通路間での冷却水の流れを制御するメインバルブと前記第1の通路内に配置され冷却水温度に従って前記メインバルブを駆動制御するサーモエレメントとを備えたサーモスタット装置であって、
    前記サーモスタット装置が組み込まれた装置ボディは第3の通路を備え、
    前記冷却水回路内での冷却水圧力が所定圧以上になったときに該第1の通路と第3の通路とを連通させる連通孔を開閉する第2弁体を、前記サーモエレメントを保持する装置フレームと同軸上で移動可能に配置するとともに、コイルばねで付勢することにより、前記サーモエレメントの動きには無関係に、前記装置フレームの一部に設けた連通孔を塞ぐように構成したことを特徴とするサーモスタット装置。
  2. 請求項1記載のサーモスタット装置において、
    前記第2弁体を付勢するコイルばねは、前記装置フレームの筒状部端部とストッパとの係合により保持されるように構成されていることを特徴とするサーモスタット装置。
  3. 請求項1または請求項2記載のサーモスタット装置において、
    前記装置ボディは、前記第1の通路と前記第3の通路とを連通させる開口を前記サーモエレメントと同軸上に有し、
    前記開口には装置フレームの筒状部が嵌合保持され、
    この装置フレームは、前記メインバルブを付勢するメインスプリングにより押圧されることにより前記装置ボディに当接して係止されることにより、前記第1の通路と第3の通路とが隔離されていることを特徴とするサーモスタット装置。
  4. 請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載のサーモスタット装置において、
    前記サーモスタット装置は前記メインバルブを構成する第1弁体とこれを駆動制御するサーモエレメントを支持する装置ハウジングを備え、
    前記装置フレームは、前記サーモエレメントに嵌装されることにより該サーモエレメントを移動可能に保持した状態で、前記装置ハウジングの一部に前記メインスプリングの付勢力で押圧されて係止され、
    この状態で前記装置ハウジングを前記装置ボディに組み付けることにより、前記装置フレームは、前記係止状態が解除されるとともに、前記メインスプリングで前記装置ボディ側に押圧付勢されて組み付けられていることを特徴とするサーモスタット装置。
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