JPH0329803B2 - - Google Patents

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JPH0329803B2
JPH0329803B2 JP21407581A JP21407581A JPH0329803B2 JP H0329803 B2 JPH0329803 B2 JP H0329803B2 JP 21407581 A JP21407581 A JP 21407581A JP 21407581 A JP21407581 A JP 21407581A JP H0329803 B2 JPH0329803 B2 JP H0329803B2
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Description

【発明の詳細な説明】
本発明は、オレフインの気相重合法に関する。
更に詳しくは気相重合器の除熱および冷却方式の
改良に関する。 オレフインをチーグラー・ナツタ型組合せ触媒
を用いてガス状オレフイン中で重合することはよ
く知られている。気相重合器内の重合熱は液化オ
レフインの潜熱および/あるいはガス状オレフイ
ンの顕熱を利用して除去する方式が一般的であ
る。気相重合器内のガス状オレフインは気相重合
器外に抜出し、熱交換器で冷却され、冷却ガス状
オレフイン又は、一部もしくは全部の液化オレフ
インを気相重合器に再循環する方式が一般的方法
である。 気相重合器から抜出されたガス状オレフイン
(以下再循環ガスという)中には微粉の固体触媒
および生成ポリオレフイン粉体が同伴することが
普通である。これらの微粉の固体触媒および生成
ポリオレフイン粉体が再循環ガス中に共存すると
再循環ガス配管および熱交換器の表面に付着し、
それ自体まだ重合活性を有しているので、その
まゝ放置するとポリマーが成長して、配管を閉塞
するに到る。また、この表面付着ポリマーは、異
常重合をおこしているので、製品中に入ると品質
(特にフイルムにした場合、フイシユアイ)に影
響をおよぼす。これらの問題を解決する方法の一
つとして気相重合器に仕込む組合せ触媒をあらか
じめオレフインで予備活性化することが、特公昭
39−11086、特公昭42−17487、特開昭47−394、
特開昭48−84184、特開昭50−46784、特開昭55−
9610、特開昭55−29512、特開昭55−29517、特開
昭56−815に示されている。また、気相重合反応
の除熱装置の具体的表示は、特開昭51−86584、
特開昭55−45744などにあるが前記の問題点を解
決することができない。 予備活性化された触媒による気相重合法は、上
記の諸問題の解決に有効な手法であるが、工業的
見地から非常に重要な、長期の連続運転は困難で
あり、プロセスの不時停止が頻発する。 本発明は、これらの問題点を解決することを目
的とするものである。 本発明の気相重合法は、周期律表第族〜第
族の遷移金属化合物と周期律表第a族〜第a
族の有機金属化合物を含む触媒系の存在下、気相
でオレフインを重合もしくは共重合するに際し、 a 触媒を炭化水素溶媒中でスラリー状となし、
こゝでオレフインを予備重合を行ない、 b aで得られたスラリーはオレフインと共に気
相重合器に供給して気相重合を行ない、 c 気相重合器の気相部分を予備重合器の液相部
分に再循環させることを特徴とする。 本発明はさらに具体的に説明する。 1 重合触媒 本発明の重合法において使用する触媒は周期律
表第族〜第族の遷移金属化合物と周期律表第
a族〜第a族の有機金属化合物を含む。本発
明の触媒は、上記二成分以外に、この種の触媒に
共用される電子供与体化合物または担体(たとえ
ばマグネシウム化合物、シリカ)を含むことを意
味してこれらの成分の存在形態は特に限定しな
い。また、粉砕、熱処理、溶解、少量のオレフイ
ンによる前処理その他の処理を必要に応じてなさ
れたものをいう。少量のオレフインによる前処理
とは、遷移金属化合物1gあたり0.1〜200gのオ
レフインで処理して重合体を触媒系に生成させる
ことをいう。 (1)周期律表第族〜第族の遷移金属化合物 Ti,VおよびCrの化合物が用いられる。具体
的にはつぎに示される。 (イ) TiCl4,TiI4,TiCl3,TiCl2,Ti(OC3H7
Cl3,各種金属(例とえばAl)あるいは有機金
属化合物〔たとえばAl(C2H53,Al3
(C2H53Cl3など〕で還元して得られる3価の
チタン共晶ハロゲン化合物(3TiCl3・AlCl3
TiCl3・3MgCl2),およびエーテルなどの電子
供与体化合物で共晶AlCl3を抽出除去したもの
である。これらの中でTiCl3,TiCl4が好まし
い。 (ロ) VCl4,VOCl2,VO(OR)3−n,VO(AC,
Ac)3 (ハ) 三酸化クロム、アセトン酸クロムアセチル、
t−ブチルクロメートあるいはクロム化合物。 (ニ) 上記(イ),(ロ)および(ハ)に記したチタン化合物

バナジウム化合物、もしくはクロム化合物と各
種の電子供与体化合物との反応生成物。 (ホ) 上記(イ),(ロ),(ハ)および(ニ)にあげた各種化
合物
を各種担体上に担持したもの。各種担体として
MgCl2,Mg(OC2H52,Mg(OH)2,シリカ、
シリカ−アルミナ等が用いられる。 (2) 周期律表第a族〜第a族の有機金属化合
物 一般式AlRnX3−n(Rは水素または炭素数1
〜10の炭化水素残基、もしくはアルコキシ基、特
にアルキル基;Xはハロゲンまたは炭素数1〜12
個のアルコキシ基;1≦n≦3である)で示され
る化合物であり、具体的にはトリエチルアルミニ
ウム、トリイソブチルアルミニウム、トリ−n−
ヘキシルアルミニウム、ジエチルアルミニウムク
ロリド、ジ−i−ブチルアルミニウムクロライ
ド、エチルアルミニウムセスキクロライド、エチ
ルアルミニウムジクロライド、ジエチルアルミニ
ウムアイオダイドなどをあげることができる。 (3) その他の成分 重合触媒の第3成分として各種の電子供与体化
合物を触媒の調製時または重合時に加えることが
できる。 (イ) エーテル類;−ジエチルエーテル、ジ−n−
ブチルエーテル、ジ−i−アミルエーテル、テ
トラヒドロフラン、ジオキサン、ジエチレング
リコールジメチルエーテル、など、 (ロ) カルボン酸エステル類:−酢酸エチル、メタ
クリル酸メチル、安息香酸エチル、トルイル酸
メチル、アニス酸メチルなど、 (ハ) ケトン類:−メチルエチルケトン、アセトフ
エノンなど、 (ニ) アルデヒド類:−アセトアルデヒド、イソブ
チルアルデヒド、ベンズアルデヒドなど、 (ホ) アミン、ニトリル、酸アミド類:−ジエチル
アミン、アニリン、N,N,N′,N′−テトラ
メチルエチレンジアミン、アセトニトリル、ベ
ンゾニトリル、アクリルアミド、テトラメチル
尿素など、 (ヘ) リン化合物:−トリフエニルホスフイン、ト
リフエニルホスフアイト、トリフエニルホスフ
エートなど、 (ト) イオウ化合物:−二硫化炭素、硫化ジエチ
ル、メチルエチルスルホン、メチルフエニルス
ルホンなど、 (チ) ポリシロキサン類:−一般式
【式】 (R1,R2は同種又は異種の置換基)で示さ
れるポリシロキサン類 オクタメチルトリシロ
キサンの低級重合物、ジメチルポリシロキサ
ン、メチルフエニルポリシロキサンなど、 (2) オレフイン エチレンもしくは炭素数3〜12個のα−オレフ
インが使用される。たとえば、エチレン、プロピ
レン、ブテン−1、4−メチルペンテン−1など
が使用される。これらのオレフインは相互の混合
物であつてもよい。また、少量の他のエチレン性
単量体、たとえばアクリル酸メチル、メタクリル
酸メチルなどとの混合物であつてもよい。 3 予備重合 重合触媒は、炭化水素溶媒中でスラリー状態と
する。こゝでオレフインの予備重合を行う。使用
する炭化水素は脂肪族炭化水素、脂環族炭化水
素、芳香族炭化水素であり、具体的にはプロパ
ン、i−ブタン、i−ペンタン、n−ヘキサン、
n−ヘプタン、シクロヘキサン、ベンゼン、トル
エン、キシレンなどをあげることができる。気相
重合器でプロピレンあるいはブテン−1を重合す
る場合は炭化水素は液化プロピレン、液化ブテン
−1を用いることができる。生成ポリオレフイン
の分子量は、水素の共存によつてコントロールさ
れる。 予備重合の温度は20〜90℃、好ましくは20〜60
℃であり、気相重合温度より低くすることが特に
好ましい。この範囲の温度であれば予備重合スラ
リーの形状は良好に保持され、後続の気相重合の
際に重合体粉体の形状をよくする。 予備重合の時間は、特に限定しないが3時間以
下、好ましくは30分以下である。触媒の失活を防
止するために時間はできるだけ短かくすることが
好ましい。 予備重合における触媒効率(遷移金属化合物1
gあたりの重合体の収量)は、1以上、好ましく
は10以上、最も好ましくは100以上である。上限
値は特に限定するものでないが、その値が大きく
なると、予備重合反応槽の容積が大きくなるの
で、予備重合量が全重合量(気相重合の後に得ら
れるポリマー量)の30重量%以下、特に好ましく
は10重量%以下に規制するのがよい。 予備重合のスラリー中の予備重合体の濃度は10
重量%以下、好ましくは5重量%以下である。10
重量%をこえると気相重合器への予備重合スラリ
ーの安定供給が困難となるばかりか、予備重合ス
ラリーの一部が塊化する場合があるので好ましく
ない。 4 再循環ガスの予備重合器液相部へのフイード 気相重合器の気相部分のガスは、予備重合器の
液相部に再循環される。該ガスはオレフインガス
が大部分、飽和の炭化水素、少量の重合触媒およ
びポリマー粉体を含んでいる。このガスは途中で
冷却することなく直接予備重合器液相部に供給す
る。このようにすることによつてガス配管内部の
壁表面は常に清浄に保つことができる。またその
結果長期連続運転が実施できる。 5 気相重合 予備重合スラリーは気相重合器に供給される。
好ましくは気相重合器の気相部に供給する。気相
重合器は流動床反応器、撹拌機付横型反応器、お
よび撹拌機付竪型反応器が用いられる。気相重合
の温度は20〜100℃、好ましくは50〜90℃である。
重合圧力は1〜40Kg/cm2G、好ましくは10〜30
Kg/cm2Gである。新しい有機金属化合物およびそ
の他の成分は気相重合器に添加することができ
る。気相重合器から抜出されたポリオレフイン粉
体はつぎの処理工程に移送される。 本発明の実施態様を図面によつて説明する。 図−1は予備重合器がループ式、図−2はタン
ク式の場合を示す。重合触媒スラリーは、配管1
から予備重合器2に供給される配管1からフレシ
ユオレフインその他の成分(水素、炭化水素)を
供給することができる。予備重合器2は動力源4
によつて撹拌機3を回転させることにより激しく
混合させる。予備重合器2の温度はジヤケツト5
に冷却媒体を通すことにより制御される。予備重
合器2から配管6によつて予備重合スラリーが気
相重合器7に供給される。予備重合スラリーは気
相重合器7の直前で一部又は全部を気化させて供
給することができる。予備重合スラリーは気相重
合器7の粉体床に直接供給することができるが、
好ましくは粉体床の気相部に噴霧するのがよい。
気相重合器7の再循環ガスの一部又は全部は配管
10によつて予備重合器2の液相部に供給され
る。配管10は途中で冷却面を存在させないよう
にすることが重要である。気相重合器7にはフレ
シユオレフインあるいは水素あるいは重合触媒の
一部あるいは有機金属化合物が配管8より供給す
ることができる。図−2の場合予備重合器2の気
相部は配管9によつて気相重合器7の粉体床の下
部に供給することができる。気相重合器7で生成
したポリオレフイン粉体は配管11によつて排出
され、つぎの後工程に移される。 図−3は比較例として例示したものである。予
備重合器2周辺は図−1,−2と同様である。配
管18はフレツシユオレフイン、水素、その他の
炭化水素を供給することができる。予備重合スラ
リーは配管6によつて気相重合器7に供給され
る。気相重合器7の再循環ガスはスクラバー12
の下部に供給される。スクラバー12の底部から
配管14によつて引抜された液化炭化水素はポン
プ15によつて送られ熱交換器19によつて冷却
される。冷却液化炭化水素の一部はスクラバー1
2の上部に再循環される。その他は気相重合器7
にもどされ、重合熱の除去に使用される。スクラ
バー12の気相部は配管9によつて気相重合器7
の粉体床下部に供給される。配管8および13は
フレツシユオレフイン、水素、有機金属化合物、
その他の炭化水素を供給することができる。気相
重合器7で生成したポリオレフイン粉体は配管1
1によつて排出され、つぎの後工程に移される。 本実施例および比較例において使用した触媒、
予備重合器および気相重合器は下記のものであ
る。 触媒(a) 窒素置換されたステンレス製200反応器に四
塩化チタン0.4Kグラムモル(以下単にモルであ
らわす)を入れ加熱して35℃に保持した。この四
塩化チタンに、つぎの反応液すなわちn−ヘキサ
ン60、DEAC0.05Kモルおよびジイソアミルエ
ーテル0.12Kモルの混合物を25℃で1分間で混合
し、さらに5分間反応させた反応生成物(ジイソ
アミルエーテル/DEACモル比:2.4/1)を35
℃で30分間滴下しながら添加した。この四塩化チ
タンの反応混合物は、その後30分35℃に保ち、つ
いで75℃に昇温させて1時間反応させ、固体の沈
澱物を生じた。該混合物を室温(20℃)まで冷却
して静置し、沈澱物と上澄液に分離させ、反応器
を傾斜させて上澄液を除去した。ついで上澄液除
去後の沈澱物にn−ヘキサン120を加えて10分
間撹拌混合後デカンテーシヨンと傾斜により上澄
液を除く操作を4回繰り返した。かかる処理後の
該沈澱物は、共存するn−ヘキサンを減圧蒸発乾
固させて固体生成物19Kgを得た。ついで、この固
体生成物の全量をステンレス製200反応器に入
れ、n−ヘキサン100を加えて撹拌して懸濁さ
せ、20℃でジイソアミルエーテル16Kgと四塩化チ
タン35Kgを加えて65℃で1時間反応させた。この
反応後室温まで冷却し、静置して沈澱物(以下第
2沈澱物)を分離させた上澄液を傾斜させて除去
した。ついで上澄液除去後の第2沈澱物にn−ヘ
キサン120を加えて10分間撹拌混合後デカンテ
ーシヨン(斜瀉)により上澄液を除く操作を4回
繰返した。ついで、この固体生成物を減圧下で乾
燥させ触媒(a)15Kgを得た。 触媒(b) 三塩化アルミニウム(無水)9.4Kgと水酸化マ
グネシウム6.8Kgを振動ミル中で5時間混合、粉
砕し、130℃で10時間加熱した所、脱塩化水素を
伴いながら反応を起つた。加熱終了後、窒素雰囲
気下で冷却、微粉砕を行ない、固体生成物()
を得た。 ステンレス製100反応器にトルエン12を入
れ、窒素雰囲気下、室温において、固体生成物
()11.8Kg、鎖状ジメチルポリシロキサン(東
芝シリコーンオイルTSF450−100、粘度100セン
チストークス)11.8Kg、四塩化チタン11.8
(20.3Kg)を同時に添加し、撹拌し混合する。撹
拌を継続しながら、110℃に2時間加熱反応させ
た。反応終了後、まず過を行い、残つた固体生
成物を、1回にヘキサン24使い4回洗浄を繰返
すと、液中に未反応四塩化チタンおよび未反応
ポリシロキサンが検出されなくなつたので、減圧
乾燥を行い、触媒(b)10Kgを得た。触媒(b)のチタン
原子の含有量は、6.5mg(チタン原子)/g〔触
媒(b)〕であつた。 予備重合器(A):内径15cm、長さ8.5mのループ式
反応器 予備重合器(C):内容積150(L/D=1.5)の槽
型反応器 予備重合器(E):内径7cm、長さ5.2mのループ式
反応器 気相重合器(B):L/D=20の内容積5M3の撹拌式
竪型反応器(回転数40rpm) 気相重合器(D):L/D=3の内容積1.2M3の撹拌
式横型反応器(回転数60rpm) 実施例−1 図−1に例示するループ式予備重合器(A)−撹拌
機付竪型気相重合器(B)の組合せの場合について説
明する。 配管1から触媒(a)19.6g/H、ジエチルアルミ
ニウムクロライド24g/Hが充分に精製したノル
マル・ヘキサンの3wt%スラリーとして予備重合
器2に仕込んだ。予備重合器2は液化プロピレン
で満たされ、内温はジヤケツト5によつて40℃に
保持した。後続の気相重合器7の再循環ガス1000
Kg/H、温度70℃は配管10によつて予備重合器
2にリサイクルした。予備重合器2で得られた液
化プロピレンスラリーは配管6によつて気相重合
器7の粉体床の気相部に噴霧した。気相重合器7
は、内温70℃、全圧力25Kg/cm2G、気相水系濃度
3vol%に保持した。またフレシユプロピレンは配
管8,9よりそれぞれ気相重合器7の粉体床の気
相部に液状で、粉体床の目皿下部にガス状でフイ
ードした。配管11からポリプロピレン粉末100
Kg/Hが得られた。生成ポリプロピレンの
MFR10.5、嵩密度0.43M3/トンであつた。定常
状態で連続100時間の長期連続運転を行なつた。
運転停止後、排出ガス配管10の内部壁は清浄で
あつた。予備重合スラリーの一部をサンプリング
し、螢光X線法によるTi分析によつて触媒効率
270g/g触媒(a)、MFR7.9であつた。 実施例−2 図−2に例示する槽型予備重合器C−撹拌付横
型気相重合器Dの組合せの場合について説明す
る。 配管1から触媒(b)5g/H、トリエチルアルミ
ニウム20g/Hを充分に精製したノルマル・ヘキ
サンの3wt%スラリーとして予備重合器2に仕込
んだ。予備重合器2は液化イソブタンで満たさ
れ、内温はジヤケツト5によつて45℃に保持し
た。後続の気相重合器7からの再循環エチレンガ
スと再循環イソブタンガス100Kg/Hは配管10
によつて予備重合器2の底部にリサイクルした。
予備重合器2で得られた液化イソブタンスラリー
は配管6によつて気相重合器7の粉体床の気相部
に噴霧した。気相重合器7は内温95℃全圧力30
Kg/cm2G、気相水素濃度25vol%に制御した。前
重合器2の気相部ガスは配管9によつて気相重合
器7の粉体床下部にフイードした。フレツシユエ
チレン110Kg/Hは配管8より気相重合器7の粉
体床の気相部にフイードした。配管11からポリ
エチレン粉体100Kg/Hが得られた。生成ポリエ
チレンはMI(190℃)2.5、嵩密度0.38M3/トンで
あつた。定常状態で連続100時間の長期連続運転
を行なつた。運転停止後、排出ガス配管10の内
部壁は清浄であつた。予備重合スラリーの一部を
サンプリングし触媒効率950g/g触媒(b)、
MI1.2であつた。 比較例−1 図−3に例示するループ式予備重合器E−撹拌
機付竪型気相重合器Bの組合せの場合について説
明する。 配管1から触媒(a)20.1g/H、ジエチルアルミ
ニウムクロライド23g/Hが充分に精製したノル
マル・ヘキサンの5wt%スラリーとして予備重合
器2に仕込んだ。同時に水素およびフレツシユプ
ロピレン110Kg/Hが配管18から予備重合器2
にフイードした。予備重合器2は液化プロピレン
で満され、内温はジヤケツト5によつて40℃に保
持した。予備重合器2で得られた液化プロピレン
の予備重合された触媒スラリー(触媒スラリーの
一部をサンプリングし液化プロピレンを減圧後、
回収ポリプロピレン中のTi含量を螢光X線法に
て求め、それより触媒効率300g/g・触媒(a)で
あつた。)は配管6によつて気相重合器7の粉体
床の気相部に噴霧した。気相重合器7は内温70
℃、全圧力25Kg/cm2G、気相水素濃度3vol%に保
持した。気相重合器7の再循環ガス1000Kg/Hは
配管10によつてスクラバー12の下部にフイー
ドした。スクラバー12は循環ポンプ15によつ
て循環液化プロピレンをリサイクルすることによ
り熱交換器19により冷却し、45℃に保持した。
循環液化プロピレンの一部800Kg/Hは配管16
によつて重合器の気相部に噴霧した。スクラバー
12からのガス状プロピレン200Kg/Hは気相重
合器7の粉体床の目皿下部にフイードした。配管
11からポリプロピレン粉末100Kg/Hが得られ
た。生成ポリプロピレンはMFR9.5、嵩密度
0.40M3/トンであつた。定常状態で長期連続運
転を試みたが、定常状態到達後12時間でプラント
停止に落入つた。プラント停止後熱交換器19を
点検したところ、ポリマー塊によつて完全に閉塞
していた。
【図面の簡単な説明】
図−1は予備重合器がループ式となつている本
発明の重合法を示す図であり、図−2は予備重合
器がタンク式のものである。また図−3は比較例
である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 周期律表第族〜第族の遷移金属化合物と
    周期律表第a族〜第a族の有機金属化合物を
    含む触媒の存在下、気相でオレフインを重合もし
    くは共重合するに際し、a)触媒を炭化水素溶媒
    中でスラリー状となし、こゝでオレフインの予備
    重合を行ない、b)得られたスラリーをオレフイ
    ンと共に気相重合器に供給して気相重合を行な
    い、c)気相重合の気相部分を予備重合器の液相
    部分に再循環させることを特徴とするオレフイン
    の気相重合法。
JP21407581A 1981-12-24 1981-12-24 オレフインの気相重合法 Granted JPS58111806A (ja)

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