JPH03296911A - 磁気記録再生装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、記録トラックに対する磁気ヘッドの位置を制
御し、正確にトラッキングするようにした磁気記録再生
装置に関するものであり、たとえば、ビデオテープレコ
ーダ（以下、ＶＴＲと略す）、デジタルオーディオレコ
ーダ等に関するものである。

従来の技術 従来、ヘリカル走査記録方式のＶＴＲは、ドラムの回転
方向と磁気テープの走行方向を互いに傾け、磁気テープ
を円筒状ドラムに巻き付けるようにして走行させ、回転
ドラムに固定された磁気ヘッドを回転させることにより
、テープ走行方向に対し所定の傾斜角度を形成し磁気テ
ープ上に記録信号を記録している。

上記構成で、スローモーション再生やクイックモータ１
ン再生等の特殊再生を行う場合、記録時と異なるテープ
走行速度で記録された信号を再生するため、磁気テープ
上の記録トラックに対して磁気ヘッドの軌跡が変化し、
記録トラック上を完全にトレースすることが困難となる
。第３図に磁気テープ上の磁気ヘッドの軌跡を説明する
テープパターン図を示す。１１は記録あるいはノーマル
再生時のヘッド軌跡である。ヘッド軌跡１１はテープ速
度のベクトル１２と回転ドラムによる磁気ヘッドの速度
ベクトル１３により合成される。テープ走行速度が変化
した場合、たとえば、テープ速度が４倍になった場合、
テープの速度ベクトル１４と回転ドラムによる磁気ヘッ
ドの速度ベクトル１３とで合成されたヘッド軌跡１５と
なり、度に数本の記録トラック上を通過し、再生画面に
ノイズが発生する。これを解消するため、磁気ヘッドを
矢印１６の方向へ移動させ、記録トラックを完全にトレ
ースできるように、バイモルフ素子を用いたヘッド移動
手段が開発されている。

以下図面を参照しながら、上述したヘッド移動手段を内
蔵した従来の磁気記録再生装置の一例について説明する
。第４図に従来の圧電素子を用いた回転ドラムの構成を
示す断面図を示す。２１は磁気ヘッド、２２は先端に磁
気ヘッド２１が固定されたヘッド移動手段であるバイモ
ルフ素子、２３はバイモルフ素子２２が固定され、一定
回転数で回転される回転ドラム、２４はＶＴＲ本体に固
定された固定ドラム、２５はバイモルフ素子に駆動電圧
を供給するスリップリング、２６はドラム２３．２４の
回りに所定の傾きを持って巻かれた磁気テープである。

以上のように構成された磁気記録再生装置について、以
下その動作について説明する。テープ走行速度が記録時
と異なるスローモーシロン再生やクイックモーシ冒ン再
生等の特殊再生を行う場合、磁気ヘッド２１が記録トラ
ック上を完全にトレースするように、磁気ヘッド２１の
移動量を設定し、その移動量に応じた制御電圧をスリッ
プリング２６を介してバイモルフ素子２２へ供給する。

制御電圧により、バイモルフ素子２２は矢印で示す方向
に変形し、バイモルフ素子２２上の磁気ヘッド２１が移
動する。つまり、特殊再生の各モードにより磁気ヘッド
２１の移動量をあらかじめ設定し、その移動量だけ磁気
ヘッド２１を移動させることにより、記録トラック上を
トレースさせるものである。

発明が解決しようとする課題 しかしながら上記のような構成では、磁気テープ２６の
記録トラックに対する磁気ヘッド２１の位置を検出して
いないため、移動手段のヒステリシス、外部からの振動
、温度変化等により、印加電圧とヘッド移動量が一致し
なくなり、目標位置と実際に移動した位置に誤差が発生
し、磁気ヘッド２１が記録トラック上を完全にトレース
することが困難であった。また、他のＶＴＲで記録され
た磁気テープを再生する場合、個々のＶＴＲ特有の記録
トラックのうねりを持つものもあり、目標位置と実際に
移動した位置が一致したとしても、磁気ヘッド２１が記
録トラック上を完全にトレースすることが困難であった
。

したがって、再生ヘッドのトラック幅は上記誤差を少し
でも補正するため、実際のトラック幅より幅広のヘッド
を用いる必要があり、特に、従来使用されている長時間
モードである３倍モードの再生ではトラック幅が１９．
３μｍと非常に狭いため、隣接トラックからのノイズ成
分の混入比率が大きくなり、画質を著しく劣化させてい
た。

課題を解決するための手段 上記課題を解決するために、本発明の磁気記録再生装置
は、通常時間モードに使用する第１の磁気ヘッドと、こ
の第１の磁気ヘッドのトラック幅の奇数骨の１のトラッ
ク幅を有し、かつ、前記第１の磁気ヘッドと同一のアジ
マス角を有する第２の磁気ヘッドと、この第２の磁気ヘ
ッドのトラック幅の半分の長さが重なる状態で前記第１
の磁気ヘッドと前記第２の磁気ヘッドとを配置し、前記
第１の磁気ヘッドと前記第２の磁気ヘッドのうち一方の
再生出力を用い、記録トラックに対する残り一方の磁気
ヘッドの位置を制御するトラッキング制御手段とを備え
たものである。

作用 上記構成により本発明は、時間モードの違いにより本来
具備されている２種類の磁気ヘッドを用い、信号再生に
使用していないもう一方の磁気ヘッドを再生磁気ヘッド
のトラッキングずれ検出用の磁気ヘッドとして使用する
ことができ、コストアップを招くことなく、記録トラッ
クに対する磁気ヘッドの位置を直接検出し、磁気ヘッド
の位置を制御することにより、通常再生や特殊再生等の
何れの再生モードにおいても、高精度なトラッキング動
作を実現することが可能となる。

したがって、移動手段のヒステリシス、外部からの振動
、温度変化等により発生する誤差や個々のＶＴＲ特有の
記録トラックのうねりによる誤差を考慮する必要がなく
なり、再生ヘッドのトラック幅を実際の記録トラック幅
とほぼ等しくすることが可能となり、隣接トラックから
のノイズ成分の混入を完全に除去することができ、長時
間モードのような狭トラツク幅でも鮮明な再生画像を得
ることができる。

実施例 以下、本発明の一実施例の磁気記録再生装置について、
図面を参照しながら説明する。

第１図（ａ）、　　（ｂ）は本発明の一実施例の磁気記
録再生装置の主要構成部である磁気ヘッドについて説明
するためのテープパターン図であり、第１図（ａ）はト
ラックピッチ５８μｍの通常時間モードの状態を、第１
図（ｂ）はトラックピッチ１９．３μｍの長時間モード
である３倍モードの状態を示している。１は５７μｍの
トラック幅を有する第１の磁気ヘッド、２は１９μｍの
トラック幅を有する第２の磁気ヘッド、３は磁気テープ
である。

第１のヘッド１と第２の磁気ヘッド２とは第２の磁気ヘ
ッド２のトラック幅の半分の長さである９゜５μｍの重
なりを持つ状態で図示していない磁気ヘッド移動手段上
に固定されている。記録トラックＡＯ−Ａ３は第１の磁
気ヘッド１．第２の磁気ヘッド２と異なるアジマス角を
有する記録トラックであり、記録トラックＢＯ〜Ｂ３は
第１の磁気ヘッド１．第２の磁気ヘッド２と等しいアジ
マス角を有する記録トラックである。

以上のように構成された磁気記録再生装置の磁気ヘッド
について、以下その動作について説明する。第１図（ａ
）に示すように通常時間モードの場合、第１の磁気ヘッ
ド１と第２の磁気ヘッド２とアジマス角の等しい記録ト
ラックＢ１上に第１の磁気ヘッド１が完全に位置してい
るとき、第２の磁気ヘッド２は記録トラックＢ１の右肩
に９．５μｍ重なった状態にあり、アジマス記録である
ため第１の磁気ヘッド１と第２の磁気ヘッド２は記録ト
ラックＢ１からのみ再生信号を得る。この状態で、第１
の磁気ヘッド１の再生信号の振幅値は最大になり、この
ときの第２の磁気ヘッド２の再生信号の振幅値を基準値
とする。第１の磁気へラド１が記録トラックＢ１から右
側にずれると、第２の磁気ヘッド２の再生信号の振幅値
は基準値より大きくなり、第１の磁気ヘッド１が記録ト
ラックＢ１から左側にずれると、再生信号の振幅値は基
準値より小さくなり、記録トラックＢ１に対する第１の
磁気ヘッド１のトラッキングエラー量を第２の磁気ヘッ
ド２の再生信号により検出することが可能となる。

次に、第１図（ｂ）に示すように長時間モードである３
倍モードの場合、第１の磁気ヘッド１と第２の磁気ヘッ
ド２とアジマス角の等しい記録トラツクＢ１上に第１の
磁気ヘッド１が完全に位置しているとき、第２の磁気へ
ラド２は記録トラックＢ１の右肩に９．５μｍ重なった
状態にあり、アジマス記録であるため、第１の磁気ヘッ
ド１は記録トラックＢｌ、Ｂ２からのみ再生信号を得、
第２の磁気ヘッド２は記録トラックＢ１からのみ再生信
号を得る。この状態で、第２の磁気ヘッド２の再生信号
の振幅値は最大になり、このときの第１の磁気ヘッド１
の再生信号の振幅値を基準値とする。第２の磁気ヘッド
１が記録トラックＢ１から右側にずれると、第１の磁気
ヘッド１は記録トラックＢ２から一定の再生信号を得る
が、記録トラックＢ１からの再生信号は増大し、第１の
磁気ヘッド１の再生信号の振幅値は基準値より大きくな
り、第２の磁気ヘッド２が記録トラックＢ１から左側に
ずれると、再生信号の振幅値は基準値より小さくなり、
記録トラックＢ１に対する第２の磁気ヘッド２のトラッ
キングエラー量を第１の磁気ヘッド１の再生信号により
検出することが可能となる。

第２図に本発明の一実施例の磁気記録再生装置のブロッ
ク図を示す。第１図に示す部分と同一部分については、
同一符号を付して説明を省略する。

４　ａｌ　　４　ｂは同一のアジマス角を持つ第１の磁
気ヘッド１ａと第２の磁気ヘッド２ａ＋　　第１の磁気
ヘッド１ｂと第２の磁気ヘッド２ｂがそれぞれ固定され
、記録トラックの幅方向に各磁気ヘッドを移動させる移
動手段であるバイモルフ素子、５ａ。

５ｂは磁気ヘッドを切り替える切替スイッチ、６ａ、８
ｂは第１の磁気ヘッド１ａと第２の磁気ヘッド２ａの再
生信号を増幅する増幅回路、７　ａ１７ｂは増幅回路８
ａ、８ｂの出力の振幅値を検出する検波回路、８は検波
回路７　ａｌ　　７　ｂの出力によりバイモルフ素子４
ａ、４ｂの位置を制御するマイクロプロセッサを含んだ
トラッキング制御回路、９は制御するバイモルフ素子を
切り替える切替スイッチである。

以上のように構成された磁気記録再生装置について、以
下その動作について長時間モードである３倍モードの場
合を説明する。

第２の磁気ヘッド２　ａｔ　　２　ｂは、切替スイッチ
５　ａｔ　　５　ｂにより記録トラックのアジマス角に
合わせ、交互に再生信号を読み出す。読み出された再生
信号は増幅回路６　ａｔ　　６　ｂにより増幅され、検
波回路７　ａｌ　　７　ｂにより各再生信号の振幅値を
検出する。信号再生開始時、第２の磁気ヘッド２ａが記
録トラック上にある場合、第２の磁気ヘッド２ａが一つ
の記録トラックを横断するようにバイモルフ素子４ａを
駆動する。そして、第２の磁気ヘッド２ａの再生信号の
振幅が最大となるときの第１の磁気へラド１ａの再生信
号の振幅値を基準値としてトラッキング制御回路８のマ
イクロプロセッサ内のメモリ部に記憶させる。第１の磁
気ヘッド１ａと第２の磁気ヘッド２ａとの重なりが９．
５μｍよりずれていたとしても、上記動作により最適な
基準値を得ることができる。この基準値と第１の磁気ヘ
ッド１ａの再生信号の振幅値が等しくなるようトラッキ
ング制御回路８によりバイモルフ素子４ａを駆動する。

したがって、第１の磁気ヘッド１ａの再生信号の振幅値
が基準値と等しくなることで第２の磁気ヘッド２ａが記
録トラックを完全にトラッキングすることになる。スロ
ーモーション再生やクイックモーション再生等の特殊再
生を行う場合も同様の動作を行うことにより同様の結果
を得る。

また、通常時間モードのときも同様の動作を行うことに
より同様の結果を得る。

本実施例では、基準値を求めるとき、一つの記録トラッ
クを横断するようにバイモルフ素子４ａを駆動したが、
記録トラックの幅方向に段階的に移動させても、第２の
磁気ヘラＦ２ａの再生信号の振幅値の最大値が得られれ
ば同様の効果を得ることができる。また、アジマス効果
により隣接トラックの再生信号の振幅値の変化を利用し
、トラッキング制御を行ったが、トラッキングずれ検出
用のパイロット信号を利用するものでも同様の効果を得
ることができる。

移動手段に関しても、ムービングマグネット方式やムー
ビングコイル方式等の他の移動手段であっても全く同様
の効果を得ることができ、移動手段を使用せず、キャプ
スタンモータにより磁気テープの移動速度を変化させ、
記録トラックに対する磁気ヘッドの位置を制御しても全
く同様の効果を得ることができる。

発明の効果 以上のように本発明によれば、通常時間モードに使用す
る第１の磁気ヘッドと、前記第１の磁気ヘッドのトラッ
ク幅の奇数分の１のトラック幅を有し、かつ、前記第１
の磁気ヘッドと同一のアジマス角を有する第２の磁気ヘ
ッドと、前記第２の磁気ヘッドのトラック幅の半分の長
さが重なる状態で前記第１の磁気ヘッドと前記第２の磁
気ヘッドとを配置し、前記第１の磁気ヘッドと前記第２
の磁気ヘッドのうち一方の再生出力を用い、記録トラッ
クに対する残り一方の磁気ヘッドの位置を制御するトラ
ッキング制御手段とを備えることにより、時間モードの
違いにより本来具備されている２種類の磁気ヘッドを用
い、信号再生に使用していないもう一方の磁気ヘッドを
再生磁気ヘッドのトラッキングずれ検出用の磁気ヘッド
として使用することができ、コストアップを招くことな
く、記録トラックに対する磁気ヘッドの位置を直接検出
し、磁気ヘッドの位置を制御することにより、通常再生
や特殊再生等の何れの再生モードにおいても、高精度な
トラッキング動作を実現することが可能となる。

したがって、移動手段のヒステリシス、外部からの振動
、温度変化等により発生する誤差や個々のＶＴＲ特有の
記録トラックのうねりによる誤差を考慮する必要がなく
なり、再生ヘッドのトラック幅を実際の記録トラック幅
とほぼ等しくすることが可能となり、隣接トラックから
のノイズ成分の混入を完全に除去することができ、長時
間モードのような狭トラツク幅でも鮮明な再生画像を得
ることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図（ａ）、　　（ｂ）は本発明の一実施例の磁気記
録再生装置の主要構成部である磁気ヘッドについて説明
するためのテープパターン図、第２図は本発明の一実施
例の磁気記録再生装置のブロック図、第３図は磁気テー
プ上の磁気ヘッドの軌跡を説明するためのテープパター
ン図、第４図は従来の磁気記録再生装置の圧電素子を用
いた回転ドラムの構成を示す断面図である。 １ａ＋１ｂ−・・第１の磁気ヘッド、　　２ａ、２ｂ・
・・第２の磁気ヘッド、　　８・・・トラッキング制御
回路。 （Ｑ） 穏載テ プ

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. （１）通常時間モードに使用する第１の磁気ヘッドと、 前記第１の磁気ヘッドのトラック幅の奇数分の１のトラ
   ック幅を有し、かつ、前記第１の磁気ヘッドと同一のア
   ジマス角を有する第２の磁気ヘッドと、 前記第２の磁気ヘッドのトラック幅の半分の長さが重な
   る状態で前記第１の磁気ヘッドと前記第２の磁気ヘッド
   とを配置し、前記第１の磁気ヘッドと前記第２の磁気ヘ
   ッドのうち一方の再生出力を用い、記録トラックに対す
   る残り一方の磁気ヘッドの位置を制御するトラッキング
   制御手段とを備えた磁気記録再生装置。
2. （２）前記トラッキング制御手段は、前記第１の磁気ヘ
   ッドと前記第２の磁気ヘッドのうち、再生動作に使用さ
   れる磁気ヘッドの再生出力の振幅値が最大となるときの
   残り一方の磁気ヘッドの再生出力の振幅値を基準値とし
   、後者の磁気ヘッドの再生信号の振幅値が前記基準値と
   等しくなるように制御する請求項１記載の磁気記録再生
   装置。
3. （３）前記トラッキング制御手段は、信号再生開始時、
   記録トラックに対する前記第１の磁気ヘッドと前記第２
   の磁気ヘッドの位置を任意に移動させ、前記第１の磁気
   ヘッドと前記第２の磁気ヘッドのうち、信号再生に使用
   される磁気ヘッドの再生出力の振幅値が最大となるとき
   の残り一方の磁気ヘッドの再生出力の振幅値を記憶し、
   この振幅値を基準値として再生動作に使用される磁気ヘ
   ッドの位置を制御する請求項２記載の磁気記録再生装置
   。
4. （４）記録トラックの幅方向に移動可能な移動手段に前
   記第１の磁気ヘッドと前記第２の磁気ヘッドを固定した
   ことを特徴とする請求項１記載の磁気記録再生装置。