JPH03295518A - 調理機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （イ）　産業上の利用分野 本発明は、材料を泡立てる調理機、特に高粘度の材料を
泡立てるのに好適な調理機に関し、例えば、卵白、砂糖
等からなる材料を泡立ててメレンゲ生地及びメレンゲ生
地を使用した菓子生地を生成するのに適しているもので
ある。

（ロ）“　従来の技術 従来、生クリーム等を泡立てる調理機として、特公昭６
０−３３０６５号公報及び特開昭６３”１７４６２８号
公報等が知られている。これらの調理機の撹拌体は円盤
状に形成されているため、材料を撹拌する力が弱く、従
って、高速回転させても材料の飛び敞りがないと共に泡
の破壊が少なく、良質の泡立てができるものである。

しかしながら、前記撹拌体は、粘度の低い生クリーム等
には適しているが、粘度の高い卵白等の泡立てには不適
当なものであった・ 即ち、前記撹拌体は円盤状に形成されており、撹拌力が
弱いため、粘度の高い卵白等の材料を撹拌すると、材料
はすぐに撹拌体が撹拌できる限度の粘度に達し、材料が
あまり泡立っていないのにもかかわらず、撹拌体が空転
してしまう欠点がある。

そこで、本出願人は、撹拌体近傍の材料の撹拌流により
回転して容器内側壁近傍の材料を撹拌する補助撹拌体を
、蓋体に回転自在に設けることを特願昭−ｃ３−２７１
２７５号にて提案した。

この作用を簡巣に説明すると、容器内に材料を入れて撹
拌体を回転すると、材料は撹拌体の撹拌力により対流し
ながら撹拌体の回転方向に回転する撹拌流を発生し、空
気を混入しながら徐々に泡立つ。一方、補助撹拌体は、
撹拌体による材料の撹拌流により回転する。

材料の泡立てが進行して材料の粘度が増大すると、材料
の撹拌流が小さくなる。特に、撹拌力が容器内側壁近傍
にまで達しにくくなり、容器内側壁近傍での材料の撹拌
流が小さくなるが、補助撹拌体が撹拌体近傍の材料の撹
拌流により回転し、容器内側壁近傍の材料を撹拌するの
で、材料は補助撹拌体により泡立てが促進され、高粘度
の材料を良質の泡立て状態に泡立て、メレンゲ生地を生
成するのである。

こうして出来上がったメレンゲ生地に、ヨーグルト等の
味付は材料及びゼラチン等の固形材料からなる追加材料
を入れ、メレンゲ生地と追加材料を混ぜ合わせてムース
等の菓子生地を生成するのであるが、味付は材料により
粘度が相当異なり、例えば、オレンジムースを作る場合
のオレンジジュースと、バナナムースを作る場合のバナ
ナピユーレとではその粘度が大きく異なり、粘度の高い
味付は材料を追加する場合は、材料の抵抗が大きいため
、補助撹拌体の回転がスムーズに行われず、メレンゲ生
地と味付は材料を良好に混ぜ合わすことができない欠点
があった。

（ハ）　発明が解決しようとする課題 本発明は、上記欠点に鑑みなされたもので、卵白等の粘
度の高い材料を、高速回転で良質の泡立て状態に泡立て
ることができ、泡立った材料に追加材料を良好に混ぜ合
わすことのできる調理機を提供することを課題とする。

（ニ）　　課題を解決するための手段 本発明は、蓋体に回転自在に軸支され、撹拌体近傍の撹
拌流により回転して容器内側壁近傍の材料を撹拌する補
助撹拌体を設け、補助撹拌体の形状を可変としたことを
特徴とする。

（ホ）　作用 容器内に所定量の材料を入れ、撹拌体を回転すると、材
料は撹拌体の撹拌力により対流しながら撹拌体の回転方
向に回転する撹拌流を発生し、空気を混入して徐々に泡
立つ。一方、補助撹拌体は、撹拌体による材料の撹拌流
と撹拌体との接触により回転する。

材料の泡立てが進行すると、材料の粘度が増大し、材料
の撹拌流が小さくなる。特に、撹拌体の撹拌力が容器内
側壁近傍にまで達しにくくなり、容器内側壁近傍の材料
の撹拌流が小さくなるが、補助撹拌体が、撹拌体近傍の
材料の撹拌流により回転し、容器内側壁近傍の材料を撹
拌するので、材料は補助撹拌体により泡立てを促進され
る。

さらに泡立てが進行すると、材料の粘度がさらに増大し
、撹拌体の撹拌力では材料を撹拌することができなくな
って撹拌体が空転し、撹拌流が停止する。この状態が泡
立て完了の状態で、メレンゲ生地の出来上がりの状態で
ある。

このメレンゲ生地に追加材料を混入するのであるが、追
加材料の粘度に応じて補助撹拌体を変形せしめ、即ち、
追加材料の粘度が高い場合には、材料の撹拌流を効率よ
く受ける形状に補助撹拌体を変形し、追加材料の粘度が
低い場合には、材料の撹拌流を比較的受けない形状に変
形する。

メレンゲ生地に追加材料を追加すると、追加材料はメレ
ンゲ生地を破ってメレンゲ生地の下方にたまり、撹拌体
によって撹拌される。この撹拌により追加材料の粘度に
合わせて変形された補助撹拌体が効率よく回転し、追加
材料の回転と補助撹拌体の回転との相乗効果によりメレ
ンゲ生地と追加材料とを効率良く混ぜ合わせる。

（へ）　実施例 本発明の一実施例を図面に基づき以下に詳述する。

１は電動＠２を内蔵する合成樹脂製の本体で、前記電動
機の出力軸３が本体１上面略中央部の開口１ａを貫通し
て本体１上方に延設されており、前記出力軸３上部には
カップリング４が設けられている。

５は前記本体１上に着脱自在に載置される合成樹脂製の
容器で、底面略中央部に筒部５ａを一体に垂下形成して
いる。６は前記筒部５ａに軸受７及びオイルシール８を
介して回転自在に水密的に枢支された回転軸で、下部に
前記カップリング４に係脱自在に係合するカップリング
９を形成している。

１０は前記容器５内の回転軸６上部に着脱自在に装着さ
れる合成樹脂製の撹拌体で、前記容器５内底面に近接し
て回転する円盤１０ａと、該円盤の回転中心から上方に
突設する表示杆１０ｂとから構成されており、前記表示
杆１０ｂは容器５内に入れられた卵白、砂糖等からなる
所定量の材料を泡立てて生成したメレンゲ生地に、ヨー
グルト、果物のペースト等の味付は材料及びゼラチン等
の固形材料からなる所定量の追加材料を入れて撹拌する
場合、メレンゲ生地と追加材料がほぼ完全に混ざり合っ
た際、生地によって被われる高さに形成されている。尚
、追加材料によっては、メレンゲ生地の泡が消されてし
まい、はぼ完全に混ざり合っても表示杆１０ｂ上端が被
われない場合もある。

１１は前記容器５上面開口部を開閉自在に施蓋する透明
な合成樹脂製の蓋体で、外周部に追加材料を程納する収
納部１２を凹設している。前記収納部１２は蓋体１１外
周に向かうに従って漸次深くなるように形成さ、れ、そ
の最深部に、収納部１２内の追加材料を容器３の内側壁
近傍に注ぐ投入口１３を形成している。１４は前記蓋体
１１がら撹拌体１ｏと同軸状に下方に向かって一体に形
成された細部で、複数の円弧状片を円筒状に配設して形
成され、隣り合う円弧状片間に間隔を形成し、円弧状片
が径方向に撓むようになっている。また、円弧状片下端
には、爪片１４ａが形成され、この爪片１４ａにより後
述する補助撹拌体１５のリング部１５ａを係止して補助
撹拌体１５を抜は止めしている。

１５は前記軸部１４に着脱自在に装着される合成樹脂製
の補助撹拌体で、前記軸部１４外周に遊嵌されて回転自
在に軸支されたリング部１５ａと、該リング部から下方
に一体に垂設された複数の内肩１ｆＢ１５ｂと、該内羽
根の上部から略水平方向に一体に形成された水平片１５
ｃと、該水平片の外周端から下方に向かって、且つ前記
容＠５内側壁がら少許の間隔を有して一体に垂設された
円柱状の外羽根１５ｄとから構成されている。前記内羽
根１５ｂは、下部が撹拌体１０の円盤１０ａ上面に近接
する長さに形成されており、下部には二叉状に舌片１６
を形成している。また、前記外羽根１５ｄは、容器５内
に入れられた卵白、砂糖等からなる所定量の材料の撹拌
初期状態では、材料が外羽根１５ｄ下端に接触しないよ
うな長さに形成されている。

１９は前記内羽根１５ｂの舌片１６間に挿入され、舌片
１６に形成された枢支軸１７に揺動自在に支持される可
変翼で、側面に形成した複数の係合穴２０に選択的に舌
片１６に形成された係合突部１８を係合して係合角度を
変化するようになっている。また、前記可変翼１９は、
前記円盤１５ａ外周に近接し、且つ円盤下面より下方ま
で延設されるように形成されている。

次に動作を説明する。容器５内に卵白、砂糖等からなる
所定量の材料を入れ、この容器５を本体１上に載置し、
補助撹拌体１５を装着した蓋体１１にて容器５上面開口
部を施蓋する。そして、本体１に設けられた図示しない
スイッチを操作して電動機２を駆動し、撹拌体１ｏを１
２．　ＯＯＯｒｐｍ〜１７．ＯＯＯｒｐｍ程度の高速で
回転させると、材料は撹拌体１ｏの円盤１０ａの撹拌力
により外周方向へ飛ばされ、対流しながら円盤１０ａの
回転方向に回転する撹拌流を発生し、空気を混入して徐
々に泡立つ（第２図中イ参照）。この材料は補助撹拌体
１５の内羽根１５ｂ、特に可変翼１９に衝突し、補助ｆ
ｆ拌体１５は材料の衝突により撹拌体１ｏと同方向に回
転する。

この材料は比較的粘度が高いため、撹拌体１ｏ近傍の材
料の撹拌流は速いが、容器５内側壁近傍での材料の撹拌
流は比較的遅い。

この時、補助撹拌体１５は、材料の撹拌流による回転力
により回転しているので、補助攪拌体１５の外羽根１５
ｄが材料に接触していると、補助撹拌体１５の回転は、
外羽根１５ｄが材料から受ける抵抗のために遅くなり、
可変寓工９が材料のスムーズな撹拌を妨げ、泡立て時間
が長くかがる欠点ある。

従って、運転初期は、ｔｓ２図中イに示すごとく、材料
が外羽根１５ｄに接触しないほうが望ましい。

泡立てが進行すると、材料の粘度が増大するため、材料
の撹拌流が遅くなる。特に、材料の粘度の増大により、
円盤１０ａの撹拌力が容器５内側壁近傍にまで達しにく
くなり、容器５内側壁近傍での材料の撹拌流が遅くなる
。しかしながら、この状態では、材料の体積が増大して
補助撹拌体１５の外羽根１５ｄ下端まで達しているため
、外羽根１５ｄが容器５内側壁近傍の材料を撹拌し、材
料の撹拌を促して泡立てを促進する（第２図中口参照）
。

この時、泡立った材料の中でも、上部より下部になるに
したがって密度が高くなるため、撹拌体１０の円盤１０
ａ下面部分で撹拌された材料の撹拌流が最も速い。従っ
て、可変翼１９を円盤１０ａ下面より下方まで延設して
おけば、可変翼１９が材料の撹拌流を効率よく受けるの
で、材料の撹拌流による撹拌力が補助撹拌体１５の回転
力を増し、外羽根１５ｄによる容器５内側壁近傍の材料
の撹拌効率を向上することができる。

さらに泡立てが進行すると、材料の粘度がさらに増大し
、攪拌体１０の回転力に材料が追従できず、換言すれば
、撹拌体１０の撹拌力では材料を撹拌することができな
くなり、撹拌体１０が空転する）。この状態がメレンゲ
生地の出来上がりの状態であり、この状態は補助撹拌体
１５の停止を蓋体１１を介してみることで容易に確認す
ることができる。

上述により生成したメレンゲ生地を用いてムース等の菓
子生地を生成する際には、例えばヨーグルト、果物のペ
ースト等の味付は材料とゼラチン等の固形材料とを混ぜ
合わせてあらかじめ作っておいた追加材料を蓋体１１の
収納部１２に入れ、電動機２を駆動したまま、投入口１
３から容器５内に注ぐのであるが、味付は材料の粘度に
応じて可変翼１９の角度を変化せしめ、即ち、味付は材
料として粘度の高い材料、例えば、バナナピユーレを用
いる場合には、第１図の実線にて示すごとく、可変翼１
９を撹拌体１０に近接する位置に支持せしめて撹拌体１
０の回転による撹拌流を効率よく受けるようにし、粘度
の低い材料、例えば、オレンジジュースを使用する場合
には、可変翼１９を第１図の破線にて示すごとく、可変
翼１９を撹拌体１０からはなれる位置に支持せしめる。

蓋体１１の投入口１３から容器５内に注がれた追加材料
は、メレンゲ生地より重いため、メレンゲ生地を破って
メレンゲ生地より下方に溜る。すると、追加材料は、撹
拌体１０の回転によって対流しながら回転する撹拌流を
発生し、追加材料上に浮いた状態のメレンゲ生地も追加
材料の回転に伴って回転し、投入口１３から注がれる追
加材料によってメレンゲ生地が破られる。また、補助撹
拌体１５も追加材料の撹拌流により回転して外羽根１５
ｄがメレンゲ生地を撹拌し、追加材料の撹拌流との相乗
効果によりメレンゲ生地と追加材料を効率良く混ぜ合わ
せる。

この時、投入０１３は容器５内側壁近傍に形成されてい
るため、投入口１３から注がれた追加材料は、外羽根１
５ｄの回転軌跡上、あるいは回転軌跡の近傍のメレンゲ
生地を破り、外羽根１５ｄの回転抵抗、ひいては補助攪
拌体１５の回転抵抗が低減する。従って、補助撹拌体１
５が回転し易くなり、メレンゲ生地と追加材料を短時間
で混ぜ合わすことができる。

追加材料にもよるが、メレンゲ生地と追加材料とを混ぜ
合わせた生地が表示杆１０ｂ上端を被うと、メレンゲ生
地と追加材料がほぼ完全に混ざり合った状態である（第
２図中ハ参照）。

この生地に投入口重３がら生クリームを入れて短時間だ
け撹拌し、ムース等の菓子生地が出来上がる。生クリー
ムは生地の泡を消すため、最後に短時間だけ軽く混ぜ合
わす程度に撹拌しなければならない。

以上により生成した生地を冷やしてムース等の菓子を作
る。

尚、可変翼１９は、第４図に示すごとく、内羽根１５ｂ
の下部に、撹拌体１ｏの回転方向に揺動自在に支持し、
撹拌体１０の回転による撹拌流を受ける効率を変化する
ように構成してもよい。即ち、粘度の高い追加材料を入
れる場合には、第４図の実線にて示す位置に可変翼１９
を支持せしめ、撹拌流を効率よく受けるようにせしめる
と共に、粘度の低い材料を入れる場合には、第４図破線
にて示す位置に可変翼１９を支持せしめて撹拌流を受け
る割合を減少せしめるようにしてもよい。

また、比較的粘度の低い材料を泡立てる場合、例えば、
生クリーム、牛乳、卵黄、砂糖等からなる材料を泡立て
てアイスクリーム生地を生成する場合には、補助撹拌体
１５を取り外した蓋体１１を、材料を入れた容器５に装
着して泡立てを行う。このアイスクリーム生地を生成す
る際、容器５内に入れられた所定量の前記材料が撹拌体
１ｏの表示杆１０ｂ上端を被ったときがアイスクリーム
の出来上がりである。

（ト）　　発明の効果 以上の如く本発明によれば、卵白等の粘度の大きい材料
を、高速で、良好な泡立て状態に泡立てることができ、
泡立った材料に追加材料を良好に混ぜ合わせることがで
きる等の効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例の断面図、第２図は動作を説
明する要部断面図、第３図は要部断面図第４図は他の実
施例を示す要部断面図である。 ２・・・電動機、５・・・・容器、１０・・・・撹拌体
、１１・・・蓋体、１５・・・・補助撹拌体、１９・・
・・可変翼。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. （１）材料を収納する容器と、駆動機構により駆動され
   、前記容器内底部に近接して回転する円盤を有する撹拌
   体と、前記容器の上面開口部を施蓋する蓋体と、前記蓋
   体に回転自在に軸支され、前記撹拌体近傍の撹拌流によ
   り回転して前記容器内側壁近傍の材料を撹拌する補助撹
   拌体とを備え、前記補助撹拌体の形状を可変としたこと
   を特徴とする調理機。