JPH02195920A - 調理器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 メレンゲ生地を使用した菓子生地を生成するのに好適な
調理器に関する。

（ロ）従来の技術 従来、生クリーム等の材料を泡立てる調理器として例え
ば特公昭６０−３３０６５号公報（Ａ４７Ｊ４Ｂ１０４
）が知られている。この調丁里器の撹拌体は１円盤状に
形成されているため、材料を撹拌する力が弱く、従って
、高速回転させても材料の飛び散りがないと共に泡の破
壊が少なく、良質の泡立てができるものである。

しかしながら、前記撹拌体は、粘度の低い生クリーム等
には適しているが、粘度の高い卵白等には不適当なもの
であった。即ち、前記撹拌体は円盤状に形成されており
、撹拌力が弱いなめ、材料はすぐに撹拌体が撹拌できる
限度の粘度に達し、材料があまり泡立っていないのにも
かがわらず、撹拌体が空転してしまう欠点がある。

また、前記撹拌体が回転軸から外れるのを防止するため
に、撹拌体と回転軸に係合機構を必要とするが、係合機
構の構造が複雑となる欠点があった。

（ハ）発明が解決しようとする課題 本発明は上記欠点に鑑みなされたもので、卵白等の粘度
の高い材料を、高速回転で良質の泡立て状態に泡立てる
ことができ、また、撹拌体が回転軸から外れるのを簡単
な構成で防止できる調理機を提供することを課題とする
。

（ニ）課題を解決するための手段 本発明は、電動機を内装する本体と、本体上に載置され
る容器と、容器内底面に回転自在に枢支されて電動機に
より回転駆動され、上部に係合部を形成した回転軸と、
回転軸の係合部に着脱自在に装着され、容器内底面に近
接して回転する円盤状部を有する撹拌体と、容器上面開
口部を施蓋する蓋体と、蓋体に回転自在に枢支され、撹
拌体上方に位置する内羽根及び容器内側壁近傍に位置す
る外羽根ｌを有し、撹拌体近傍の材料の撹拌流により回
転して容器内側壁近傍の材料を撹拌補助撹拌体とを備え
、回転軸の係合部の長さを、撹拌体と撹拌体上方に位置
する補助撹拌体の内羽根下端との間隔より大きく形成し
たことを特徴とする。

（ホ）作用 容器内に所定量の材料を入れ、撹拌体を回転すると、材
料は撹拌体の撹拌力により対流しながら撹拌体の回転方
向に回転する撹拌流を発生し、空気／を混入して徐々に
泡立つ。一方、補助撹拌体は、撹拌体による材料の撹拌
流によって回転する。

材料の泡立てが進行すると、材料の粘度が増大し、材料
の撹拌流が小さくなる。特に、撹拌体の撹拌力が容器内
側壁近傍にまで達しにくくなり、容器内側壁近傍での材
料の撹拌流が小さくなるが、補助撹拌体が撹拌体近傍の
材料の撹拌流により回転し、容器内側壁近傍の材料を撹
拌するので、材料は補助撹拌体により泡立てを促進され
る； 更に泡立てが進行すると、材料の粘度が更に増太し、撹
拌体の撹拌力では材料を撹拌することができなくなって
撹拌体が空転し２、補助撹拌体の回転も停止する。この
状態が泡立て完了の状態で、メレンゲ生地の出来上がり
の状態である。

以上の撹拌動作中においては、材料は対流を生しるため
、撹拌体は材料によって下方向へ押され、浮き上がるこ
とはないが、誤って材料を入れないで撹拌体を回転した
場合等には撹拌体が浮き上がることがある。

しかしながら、回転軸の係合部の長さを、撹拌体と撹拌
体の上方に位置する補助撹拌体の内羽根下端との間隔よ
り大きく形成しているので、撹拌体が浮き上っても補助
撹拌体の内羽根下端に当接し、回転軸から外れることは
ない。

また、回転軸の係合部に撹拌体が確実に取付けられてい
ない場合には、蓋体を容器に装着すると、補助撹拌体の
内羽根下端が撹拌体に当接して蓋体が浮き上った状態と
なり、撹拌体が確実に取付けられていないことを使用者
に知らせる。

洗浄する際には、回転軸から撹拌体を取外し、容器、撹
拌体、蓋体及び補助撹拌体を洗浄する。

（へ）実施例 本発明の一実施例を第１図乃至第３図に基づき以下に詳
述する。

（１）は電動機（２）を内蔵する合成樹脂製の本体で、
前記電動機（２）の出力軸（３）が本体（１）上方に延
設されており、前記出力軸（３）上部にはカップリング
（４）が設けられている。

（５）は前記本体（１）上に着脱自在に載置される合成
樹脂製の容器で、底面略中央部に軸受（７）及びオイル
シール（８）を介して回転軸（６）が回転自在で且水密
的に枢支されており、回転軸（６）下端には前記カップ
リング（４）に係脱自在に係合するカップリング（９）
を形成している。前記回転軸（６）上端は下方になるに
従い漸次径大となる円錐状部（６ａ）が形成されると共
に、側面を切削して係合部（６ｂ）を形成している。前
記回転軸（６）は容器（５）内に入れられた卵白、砂糖
等からなる所定量のメレンゲ生地材料を泡立てて生成し
たメレンゲ生地に、ヨーグルト、果物のペースト等の味
付材料及びゼラチンからなる所定量の追加材料を入れて
撹拌する場合、メレンゲ生地と追加材料が略完全に混り
合った際に混り合った生地によって回転軸（６）上端が
覆われる高さに形成されている。

（１０）は前記回転軸（６）の係合部（６ｂ）に着脱自
在に装着される合成樹脂製の撹拌体で、係合部（６ｂ）
により回り止めされており、前記容器（５）内底面に近
接して回転する円盤状部（１０ａ）を有している。

（１１）は前記容器（５）上面開口部を開閉自在に施蓋
する透明な合成樹脂製の温体で、外周部に追加材料を収
納する収納部（１２）を凹設しており、この収納部（１
２）は蓋体（１１）外周に向うに従って漸次深くなるよ
うに形成され、その最深部に、収納部（１２）内の追加
材料を容器（５）の内側壁近傍に注ぐ投入口（１３）を
形成している。（１４）は前記蓋体（１１）から回転軸
（６）と同軸上に下方に向って一体に形成された軸部で
、複数の円弧状片を円筒状に配設して形成され、隣り合
う円弧状片間に間隔を形成して円弧状片が径方向に撓む
ようなしている。また１円弧状片下端には爪部（１４ａ
）が形成され、この爪部により後述する補助撹拌体（１
５）のリング部（１５ａ）を係止して補助撹拌体（１５
）を抜止めしている。

（１５）は前記軸部（１４）に着脱自在に装着される合
成樹脂製の補助撹拌体で、前記軸部（１４）外周に遊嵌
されて回転自在に枢支されたリング部（１５ａ）と、該
リング部から下方に一体に垂設された複数の内羽根（１
５ｂ）と、該内羽根の上部から略水平方向に、且外周側
が中心側よりも回転方向に対して遅れるように湾曲して
一体に形成された水平片（１５ｃ）と、該水平片の外周
端から下方に向って、且前記容器（５）内側壁から少許
の間隔を有して一体に垂設された円柱状の外羽根（１５
ｄｌとから構成されている。前記内羽根（１５ｂ）は、
下端が撹拌体（ｌＯ）の円盤状部（１０ａ）上面に近接
する長さに形成されており、その下部外周部分には円盤
状部（／１ｅａ）外周に近接して円盤状部下面より下方
まで延設された延長部（１５ｅｌ　を一体形成し、該延
長部（１５ｅ）は円盤状部（１０ａ）の接線と略垂直な
方向に折曲している。前記外羽根（＋Ｓｄ＋は、容器（
５）内に入れられな卵白、砂糖等からなる所定量のメレ
ンゲ生地材料の撹拌初期状態ては、材料が外羽根＋１５
ｄ）下端に接触しないような長さに形成されている。

前記回転ｒｌＩ（６１の係合部（６ｂ）の長さをＨ，撹
拌体（１０）の円盤状部（１０ａ）上面と補助撹拌体（
１５）の内羽根（１５ｂ）下端どの距離をｈとすると、
Ｈ＞ｈの関係になるように形成されている。

次に動作について説明する。

本体（１）上に容器（５）を載置し、容器（５）内に卵
白、砂糖等からなる所定量のメレンゲ生地材料を入れ、
補助撹拌体（１５）を装着した蓋体（％）にて容器（５
）上面開口部を施蓋する。そして、本体＜１１に設けら
れた図示しないスイッチを操作して電動機（２）を駆動
し、撹拌体（１０）を１２．０００〜１７，０００ｒｐ
ｍ程度の高速で第２図矢印方向に回転させると、材料は
撹拌体（１０）の円盤状部（１０ａ）の撹拌力により外
周方向へ飛ばされ、対流しながら円盤状部（ｌｅａ）の
回転方向に回転する撹拌流を発生し、空気を混入して徐
々に泡立つ（第３図中イ参照）。この材料は補助撹拌体
（１５）の内羽根ｆ１５ｂ）、特に延長部（１５ｅ）に
衝突し、補助撹拌体（１５）は材料の衝突によって材料
と同方向に回転する。

泡立てが進行すると、材料の粘度が増大するため、材料
の撹拌流が遅くなる。特に、材料の粘度の増大により、
円盤状部（１０ａｌの撹拌力が容器（５）内側壁近傍ま
で達せず、容器（５）内側壁近傍での材料の撹拌流が遅
くなる。しかしながら、この状態では、延長部（１５ｅ
）に衝突する材料の勢いによって回転する補助撹拌体（
１５）の外羽根（１５ｄ）が容器（５）内側壁近傍の材
料を撹拌し、泡立てを促進する。

尚、泡立った材料の中でも、上部より下部になるに従っ
て密度が高くなるため、撹拌体（ｌＯ）の円盤状部（１
０ａ）下面部分で撹拌された材料の撹拌流が最も速い。

従って、補助撹拌体（１５）の内羽根（１５ｂ）の延長
部（１５ｃ）を円盤状部（ｌｏａ）下面より下方まで延
設しておけば、補助撹拌体（１５）の回転力を増し、外
羽根＋１５ｄｌによる容器（５）内側壁近傍の材料の撹
拌効率を向上することができる。しかも、内羽根（１５
ｂ）の延長部（１５ｅ）は円盤状部（１０ａ）の接線方
向と略直角に形成しているので、材料の撹拌流を一層効
率よく受けることができ、補助撹拌体（１５）の回転力
を増し、外羽根（１５ｄｌによる材料の撹拌効率をより
一層向上することができる。

更に泡立てが進行すると、材料の粘度が更に増大し、撹
拌体（１０）の回転力に材料が追従できず、換言すれば
、撹拌体（１０）の撹拌力では材料を撹拌することがで
きなくなり、撹拌体（ｌＯ）が空転し、補助撹拌体（１
５）の回転も停止する。この状態がメレンゲ生地の出来
上がりの状態であり、この状態は補助撹拌体（１５）の
停止を蓋体（１１）を通して見ることにより容易に確認
することができる（第３図中口参照）。

上述により生成したメレンゲ生地を用いてムース等の菓
子生地を生成する際には、例えばヨーグルト、果物のペ
ースト等の味付材料とゼラチンを混ぜ合わせてあらかじ
め作っておいた所定量の追加材料を蓋体（１１）の収納
部（１２）に入れ、電動機（２）を駆動したまま、投入
口（１３）から容器（５）内に注ぐ。この追加材料はメ
レンゲ生地より重いため、メレンゲ生地を破ってメレン
ゲ生地より下方に溜る。すると、追加材料は、撹拌体（
１０）の回転によって対流しながら回転する撹拌流を発
生し始め、補助撹拌体（１５）も追加材料の撹拌流によ
り回転して外羽根（１５ｄ）がメレンゲ生地を撹拌し、
追加材料の撹拌流との相乗効果によりメレンゲ生地と追
加材料とを効率良く混ぜ合せる。

追加材料にもよるが、メレンゲ生地と追加材料とを混ぜ
合せた生地が、回転軸（６）上端を覆うと、メレンゲ生
地と追加材料がほぼ完全に混り合った状態である（第３
図中矢印照）。

この生地を投入口（１３）から生クリームを入れて短時
間だけ撹拌し、ムース等の菓子生地が出来上る。この菓
子生地を他の容器に郡しかえ、氷水等で冷却してムース
等の菓子を生成する。

以上の撹拌動作中においては、材料は第３図中矢印にて
示す対流を生じるため、撹拌体（１０）は材料によって
下方向へ押され、浮き上ることはないが、誤って材料を
入れないで電動機（２）を回転した場合等には撹拌体（
１０）が浮き上ることがある。

しかしながら、回転軸（６）の係合部（６ｂ）の長さ１
−１を撹拌体（１０）の円盤状部（１０ａ）上面と補助
撹拌体（１５）の内羽根（＋５ｂ）下端との間隔りより
大きく形成しているので、撹拌体（１０）が浮き上って
も補助撹拌体（１５）の内羽根（＋５ｂ）下端に当接し
、回転軸（６）から外れることはない。

また、回転軸（６）の係合部（６ｂ）に撹拌体（１０）
が確実に取付けられていない場合には、蓋体（１１）を
容器（５）に装着すると、補助撹拌体（１５）の内羽根
（１５ｂ）下端が撹拌体（ｌＯ）に当接して蓋体（１１
）が浮き上った状態となり、撹拌体（１０）が確実に取
付けられていないことを使用者に知らしめる。

洗浄する際には、蓋体（ｉｌｌを容器（５）から取外し
、軸部（１４）を変形させて軸部（１４）から補助撹拌
体（１５）を取外し、また、回転軸（６）から撹拌体（
１０）を取外し、容器（５）、撹拌体（ｌＯ）、蓋体（
１１）及び補助撹拌体（１５）を洗浄する。

（ト）発明の効果 以上の如く本発明に依れば、撹拌体を回転軸に着脱自在
に形成しているので、容器の撹拌体下方及び撹拌体下面
を容易に洗浄でき、衛生的である。また、回転軸の係合
部の長さＨを撹拌体と補助撹拌体の内羽根下端との間隔
りより大きく形成するという簡単な構成で撹拌体が回転
軸から外れるのを防止できると共に撹拌体の回転軸への
装着状態を確認できる等の効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

図面はいずれも本発明の一実施例を示し、第１図は断面
図、第２図は第１図の■−■断面図、第３図は動作を説
明する要部断面図である。 （１）・・・本体、（２）・・−電動機、（５）・・・
容器、（６）・・・回転軸、（６ｂ）・・・係合部、（
１０）・・・撹拌体、（ｌｏａ）・・・円盤状部、（１
１）・・・蓋体、（１５）・・・補助撹拌体、（１５ｂ
）・・・内羽根、（１５ｄｌ・・・外羽根。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. （１）電動機を内装する本体と、該本体上に載置される
   容器と、該容器内底面に回転自在に枢支されて前記電動
   機により回転駆動され、上部に係合部を形成した回転軸
   と、該回転軸の係合部に着脱自在に装着され、前記容器
   内底面に近接して回転する円盤状部を有する撹拌体と、
   前記容器上面開口部をＭ蓋する蓋体と、該蓋体に回転自
   在に枢支され、前記撹拌体上方に位置する内羽根及び前
   記容器内側壁近傍に位置する外羽根を有し、前記撹拌体
   近傍の材料の撹拌流により回転して前記容器内側壁近傍
   の材料を撹拌する補助撹拌体とを備え、前記回転軸の係
   合部の長さを、前記撹拌体と撹拌体の上方に位置する補
   助撹拌体の内羽根下端との間隔より大きく形成したこと
   を特徴とする調理器。