JPH03295135A - カラー陰極線管用電子銃 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、陰極線管用電子銃にかかり、特にインライン
型電子銃の主レンズを形成する電極体の構造を改良して
解像度を向上させたカラー陰極線管用電子銃に関する。

〔従来の技術〕

カラー受像管（ＣＰＴ）やカラーモニタ管（ＣＤＴ）等
の映像／画像表示用陰極線管は、電子ビームの射突によ
って例えば赤色、緑色、青色を発色する３種類の螢光体
を被着した螢光面を内面に担持するパネル部と、上記３
種類の螢光体それぞれに対応した電子ビームを発射する
電子ビーム発生手段とこの電子ビーム発生手段から発生
された電子ビームを上記螢光面に集束させるための主レ
ンズを形成する電極を含む電極体等からなる電子銃を収
納したネック部、および上記パネル部とネック部を連接
するファンネル部とから基本的に構成されている。

そして、上記電子銃としては、螢光面に向けて一水平面
上に整列した３本の電子ビームを発生する電子ビーム発
生手段と、この３本の電子ビームを上記螢光面に集束さ
せる主レンズ電極体とを少なくとも具備した所謂インラ
イン型が広く採用されている。

この種のカラー陰極線管用電子銃は、その主レンズ等を
形成する複数の電極体相互の距離関係が所定値となるよ
うに精密に各構成電極体の位置を設定する必要があり、
そのための専用の治具を用いて組め立てるのが一般的で
ある。

二のようなカラー陰極線管用電子銃として、その主レン
ズを少なくとも２組の電極体群により構成し、その電極
体群のうち少なくとも１組の電極体群を筒状電極体と上
記３本の電子ビームを各々通過させる３個の電子ビーム
通過孔を有する内側電極体とから構成し、上記２組の電
極体を構成する筒状電極体の対向面にそれぞれ上記３本
の電子ビームを通過させる共通の単一開孔を設けたもの
がある。

従来、このような構成をもつ電子銃の上記内側電極体の
開孔中心と該電橋内壁の中心とを精度よく一致させて組
み立てるための技術として、特開昭６３−３１３４５４
号公報に記載のように、電子銃の主レンズを構成する電
極体を上記のように複数の筒状電極体に分割し、その筒
状電極体の結合部に内側電極体を挟持して固定していた
。

第３図は従来技術による電子銃の構造を説明する部分切
り欠きした断面図であって、１はビードガラス、２は３
本の電子ビームを発生する電子ビーム発生手段としての
陰極（カソード）、３はＧ１電極、４はＧ２電極、５は
下部電極、旦は第１の電極体群、６１．６３は第１の電
極体群の筒状電極体、６２は第１の電極体群の内側電極
体、１は第２の電極体群、７Ｌ７３は第２の電極体群の
筒状電極体、７２は第２の電極体群の内側電極体、８は
シールドカップである。なお、矢印には電子ビーム発生
手段（カソード）方向を、矢印Ｓは螢光面方向を示す。

同図において、第１の電極体群旦は２個の筒状電極体６
１と６３．内側電極体６２および下部電極５との組み合
わせからなっており、筒状電極体６１と６３との結合部
Ｃ３で内側電極体６２を挟持して該内側電極体６２を筒
状電極体６１と６３に固定している。

一方、第２の電極体群工は２個の筒状電極体７１と７３
．および内側電極体７２の組み合わせから成っており、
筒状電極体７１と７３の結合部Ｃ４で内側電極体７２を
挟持して該内側電極体７２を筒状電極体７１と７３に固
定している。

以上の構造により、筒状電極体とその内側電極体の位置
寸法が所定値となり、また筒状電極体と内側電極体の結
合時に両者の変形を軽減でき、ゆがみの無い主レンズを
形成できるものである。

発明が解決しようとする課題］ 上記従来技術においては、主レンズを形成する電極体群
の軸方向（電子ビーム軸方向）対向端の単一開孔の位置
を組み立て治具で互いに固定することについては配慮さ
れていないため、主レンズ形成電極体群の軸方向対向端
部相互の位置関係に組み立て誤差が発生するという問題
がある。

以下、この従来技術における問題点について第４図を参
照して説明する。

第４図は上記従来技術の電子銃の組み立てを説明するた
めの主レンズ形成電極体群部分の電子銃軸方向の断面図
であって、９は組み立て治具、ＩＯはスペーサ、１１は
センタービーム中心軸、１２はサイドビーム中心軸、第
３図と同一符号は同一部分を示す。

同図器こおいて、前記第３図で説明したような構造とし
たことにより、内側電極体６２．７２の筒状電極体（６
１，７１）に対する組立位置寸法が所定値となリ、また
筒状電極体６１．６３．７１．７３のそれぞれに内側電
極体６２と７２を溶接等の手段で固定する時に、両者、
すなわち各筒状電極体とその内側電極体の変形を軽減で
き、ゆがみの無い主レンズを形成できるものではあるが
、同図に示されたように、電極の組み立てに用いる組立
治具９を、主レンズ電極を構成する複数の電極体の電子
ビーム通過孔に挿通して螢光面側に位置する電極体から
順次積み重ねていくものであるため、該組立治具の軸と
直交する方向の電子ビーム通過孔の寸法を順次小さくす
るか、またはそれらを等しくしておかなければならない
。しかし、主レンズを形成する第１の電極群■の筒状電
極体６３と第２の電極群ユの筒状電極体７３の軸方向対
向部に設けられた電子ビームを通過させる単一開孔６４
と７４はサイドビーム中心軸１２からの距離が他の電子
ビーム通過孔のそれよりも大きいので、この単一開孔を
サイドビーム中心軸１２と直交する方向に規制するよう
な組立治具を作ることはできない。そのため、上記単一
開孔はそれらの軸方向端縁６３Ｌ７３１とはスペーサ１
０に接することのみであり、軸方向の寸法（電極間隔）
は精密に設定されるが、上記軸方向と直交する方向すな
わち単一開孔６４．７４の内壁を規制することはできな
いために、上記単一開孔６４と７４の上記軸方向と直交
する方向の相互位置関係に組み立て誤差を生ずる。すな
わち、単一開孔６４と７４を構成する筒状電極体の端縁
（電極体周縁）が電子銃軸に対して所定の距離で互いに
対向しない等、の位置ずれを生じる。このような組み立
て誤差を生じた状態で主レンズが形成されると、レンズ
形成電界に乱れが起こり、ゆがんだ主レンズが形成され
ることになる。その結果、ゆがんだ主レンズを通過した
電子ビームは非点収差をもつことになり、解像度の劣化
をもたらす。

本発明の目的は、主レンズを形成する電極を構成する上
記内側電極体の中心位置と該電極体内壁との中心位置を
精度よく一致させて組み立て、かつ主レンズを形成する
電極体相互間の対向端部の組立誤差を無くすことにより
、主レンズ部分で発生する非点収差を除去し、解像度を
向上させたカラー陰極線管用電子銃を堤供することにあ
る。

［課題を解決するための手段１ 上記目的は、各々異なった電位を与えられた少なくとも
２組の電極体群により構成されると共に、上記電極体群
のうち少なくとも１組の電極体群は、他方の電極体群と
の対向面に上記３本の電子ビームを通過させる共通の単
一開孔が設けられた筒状電極体とこの筒状電極体の内部
に設置されて上記３本の電子ビームを各々通過させる３
個の電子ビーム通過孔を有する内側電極体とから構成さ
れた主レンズ電極体群において、上記３本の電子ビーム
のうち外側の電子ビーム中心軸から上記水平面と上記単
一開孔との交点までの距離と、上記中心軸から上記水平
面と上記内側電極体の外側の電子ビーム通過孔との外側
方向の交点までの距離に関して、上記電子ビーム発生手
段側をｌｎとし、上記螢光面側を１１としたとき、ｌ、
、≦　１．の関係を持たせたことによって、達成される
。

［作用］ 主レンズを形成する少なくとも２個の電極体群の各電極
体を構成する筒状電極体の単一開孔部の径方向寸法と該
筒状電極体に固定した内側電極体の３個の電子ビーム通
過孔の外側電子ビーム通過孔の径方向寸法に関して、電
子ビーム発生手段側に位置する径方向寸法を螢光面側に
位置する径方向寸法に比べて縮小または等しくしたため
、主レンズ形成電極体群の電子ビーム軸方向対向端に設
けられた３本の電子ビームを通過させる共通の単一開孔
を組立治具に接触させて位置出しした後に固定できる。

そのため、主レンズを形成する電極体の組立誤差がなく
なる。

［実施例］ 以下、本発明の実施例を図面を参照して説明する。

第１図は本発明によるカラー陰極線管用電子銃の１実施
例の組み立てを説明するための主レンズ部分の電子銃軸
方向の断面図であって、６番ｊ主レンズを形成する第１
の電極体群、６１．６３ａは第１の電極体群旦を構成す
る２個の筒状電極体、６２ａは第１の電極体群６を構成
する内側電極体であり、２個の筒状電極体６１と６３ａ
の結合部Ｃ＋で内側電極体６２ａを挟持して固定してい
る。また、王は第２の電極体群、７Ｌ７３ａは第２の電
極体群ユを構成する２個の筒状電極体、７２ａは第２の
電極体群１を構成する内側電極体であり、２個の筒状電
極体７１と７３ａの結合部Ｃ２で内側電極体７２ａを挟
持して固定している。

そして、９は組立治具、１０はスペーサ、１１はセンタ
ービーム中心軸、１２はサイドビーム中心軸である。

同図において、電子銃を構成する複数の電極体。

ないし電極体群は、組立治具９に対して図示の左方向に
電極体群１．電極体群−６−１・・の順にその電子ビー
ム通過孔に治具９を挿通しながら積み重ねて組み立てら
れる（電極体群■と１のみ図示）。

スペーサ１０は電極体群６と電極体群７の間の距離を設
定する。

そして、本発明では上記３本の電子ビームのうち外側の
電子ビーム中心軸であるサイドビーム中心軸１２から３
本の電子ビームが配列された水平面と上記単一開孔の交
点までの距離と、上記中心軸１２から上記水平面と上記
内側電極体の外側の電子ビーム通過孔の外側方向の交点
までの距離に関して、前記したように 上記電子ビーム発生手段側の距離を１！、７とし、上記
螢光面側の距離を！、とじたとき、ｌｆｉ≦　！。

の関係を持たせるものであり、この関係を同図に示した
実施例の構成において具体的に説明すると、電極体群６
は電子ビーム発生手段側（カソード側：矢印に方向）に
、また電極体群７は螢光面側（矢印Ｓ方向）に位置して
いるので、外側電子ビームの中心軸（サイドビーム中心
軸１２）と電子ビーム発生手段側に位置する電極体群６
を構成する内部電極体６２ａの外側電子ビーム通過孔の
外側方向端縁（詳しくは、該電子ビーム通過孔の外側方
向内壁）と電子ビームが配列される水平面との交点との
距離をｆ　１１、上記電極体群を構成する筒状電極体６
３ａの単一開孔の外側方向端縁（詳しくは、該電子ビー
ム通過孔の外側方向内壁）の上記水平面の交点と上記外
側電子ビームの中心軸との距離をｐ１□、また外側電子
ビームの中心軸と螢光面側に位置する電極体群１を構成
する筒状電極体７３ａの単一開孔の外側方向端縁の上記
水平面の交点と上記外側電子ビームの中心軸との距離を
ｆｆ１Ｚ＋、内部電極体７２ａの外側電子ビーム通過孔
の外側方向端縁と電子ビームが配列される水平面との交
点との距離を！２゜とじたとき、 電極体群６についてはｉ！　、ｌ＝　ｉ！、１．、　　
ｌ　ｍ　＝　１１ｚとなり、ｅ　１１≦２．２である。

また、電極体群ユについてはｔｌＩ、＝ｌｚ、、　　１
２ｍ　＝ｆｚｚとなり、１２＋≦！２□である。そして
、２つの電極体群６と７を同図のように配置すると、上
記の各距離ｊ２　＋　１＋　ｆ　１２゜ｆ２＋、ｆｆ□
２には、 Ｌｌ≦１！、Ｉ□≦！２．≦２２□ なる関係を持たせることになる。

この実施例によれば、電極組立時に組立治具９で主レン
ズ形成電極の単一電子ビーム通過孔の相互の対向端面お
よび内側電極体の外側の電子ビーム通過孔を固定するこ
とが可能となり、単一開孔６１、］と７４ａの変形を防
ぎ、主レンズ部分の組立誤差を極小とすることができる
。また、上記の実施例は、内側電極体と筒状電極体とを
積み重ねて電極体群を構成する場合であるが、下記で説
明する第２図に示した構造でも上記第１図の実施例と同
様の効果を得ることができる。

第２図は本発明によるカラー陰極線管用電子銃の他の実
施例の組み立てを説明するための主レンズ部分の電子銃
軸方向の断面図であって、６は第１の電極体群、６１ｂ
は第１の電極体群６を構成する筒状電極体、６２ｂは第
１の電極体群６を構成する内側電極体、７は第２の電極
体群、７１ｂは第２の電極体群７を構成する筒状電極体
、７２ｂは第２の電極体群７を構成する内側電極体であ
る。

同図に示したように、主レンズを形成する第１の電極群
は筒状電極体６１ｂと内側電極体６２ｂの組み合わせか
らなり、筒状電極体６１ｂの内部ＣＳ　（筒状電極体６
１ｂの内壁）で内側電極体６２ｂが結合さ、同様に第２
の電極群は筒状電極体７１ｂと内側電極体７２ｂの組み
合わせからなり、筒状電極体７１ｂの内部Ｃ１で内側電
極体７２ｂが結合される構造の電子銃についても、上記
した ！、≦ｌＩ□≦１！、！Ｉ≦ｌｚ□ の関係を設定することにより、単一開孔６４ｂと７４ｂ
の変形を防ぎ、主レンズ部分の組立誤差を極小とするこ
とができる。

また、第２図の実施例において、特開昭５９−２１５６
４０号公報に示されているサイドビーム通過孔外側部分
が切除された構造の内側電極体を、第２の電極体群Ｉを
構成する内側電極体７２ｂの代わりに用いることもでき
る。このとき、ｌｔｚはサイドビーム中心軸から筒状電
極体７２ｂの内壁までの距離となり、上記と同様な関係
（！、Ｉ≦ｊＩ！！！≦２．。

≦２２□）を設定することにより、主レンズ部分の組立
誤差を極小とすることができる。

［発明の効果コ 以上説明したように、本発明によれば、電子銃の主レン
ズ形成電極体群の軸方向端面に設けられた単一開孔を組
立治具で位置出ししながら組み立てを行うことで、主レ
ンズを形成する電極体部分の組立誤差を極小化でき、組
立精度に依存する主レンズ部の非点収差を除去し、フォ
ーカス特性を改善して解像度の良好なカラー陰極線管を
実現するためのカラー陰極線管用電子銃を提供すること
ができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明によるカラー陰極線管用電子銃の１実施
例の組み立てを説明するための主レンズ部分の電子銃軸
方向の断面図、第２図は本発明によるカラー陰極線管用
電子銃の他の実施例の組み立てを説明するための主レン
ズ部分の電子銃軸方向の断面図、第３図は従来技術によ
る電子銃の構造を説明する部分切り欠きした断面図、第
４図は従来技術の電子銃の組み立てを説明するための主
レンズ部分を構成する電極体群の電子銃軸方向の断面図
である。 ６・・・・第１の電極体群、６Ｌ６３ａ・・・・第１の
電極体群を構成する筒状電極体、６２ａ・・・・第１の
電極体群を構成する内側電極体、７・・・・第２の電極
体群、７１．７３ａ・・・・第２の電極体群を構成する
筒状電極体、７２ａ・・・・第２の電極体群を構成する
内側電極体、９・・・・組立治具、１０・・・・スペー
サ、１１・・・・センタービーム中心軸、１２・・・・
サイドビーム中心軸。 ２１ 第３図

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、螢光面に向けて一水平面上に整列した３本の電子ビ
   ームを発生する電子ビーム発生手段と、上記３本の電子
   ビームを上記螢光面に集束させる主レンズ電極体とを具
   備したカラー陰極線管用電子銃において、上記主レンズ
   電極体は各々異なった電位を与えられた少なくとも２組
   の電極体群により構成されると共に、上記電極体群のう
   ち少なくとも１組の電極体群は、他方の電極体群との対
   向面に上記３本の電子ビームを通過させる共通の単一開
   孔が設けられた筒状電極体とこの筒状電極体の内部に設
   置されて上記３本の電子ビームを各々通過させる３個の
   電子ビーム通過孔を有する内側電極体とから構成されて
   成り、 上記３本の電子ビームのうちの外側の電子 ビーム中心軸から上記水平面と上記単一開孔との交点ま
   での距離と、上記外側の電子ビーム中心軸から上記水平
   面と上記内側電極体の外側の電子ビーム通過孔との外側
   方向の交点までの距離に関して、 上記電子ビーム発生手段側をｌ＿ｎとし、上記螢光面側
   をｌ＿ｍとしたとき、 ｌ＿ｎ≦ｌ＿ｍ の関係を持たせたことを特徴とするカラー陰極線管用電
   子銃。