JPH0793109B2 - 電子銃 - Google Patents

電子銃

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JPH0793109B2
JPH0793109B2 JP5198358A JP19835893A JPH0793109B2 JP H0793109 B2 JPH0793109 B2 JP H0793109B2 JP 5198358 A JP5198358 A JP 5198358A JP 19835893 A JP19835893 A JP 19835893A JP H0793109 B2 JPH0793109 B2 JP H0793109B2
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JP
Japan
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electrode
electron beam
quadrupole
electron gun
electrodes
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JP5198358A
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律雄 石田
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、電子ビームが受ける
偏向収差を補正するための四極電極を備えた電子銃に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】セルフコンバーゼンス形の偏向ヨークを
有するカラー陰極線管では、偏向磁界によって電子ビー
ムが変形を受けて、蛍光面の周縁部分のスポット像が長
楕円形になるという偏向収差はよく知られている。
【0003】このような偏向収差の解消手段として、電
子銃内に四極電極を配置して、静電的に電子ビームの変
形を補正するようになした電子銃が提案されている。図
5および図6は、それぞれ従来の四極電極を示す一部破
断拡大斜視図である。
【0004】図5に示す従来の四極電極30は、同軸に配
設された2つの円筒電極(11),(12)のうち、内側の円筒
電極(12)に互いに径方向で対向させて2つの透孔(12a),
(12b) を設け、上記2つの円筒電極(11),(12) の間に形
成される電界が、上記2つの透孔(12a),(12b) を通って
内側の円筒電極(12)内の空間に入り込んで四極レンズを
形成するように構成されている。
【0005】また、図6に示す従来の四極電極は、イン
ライン形の電子銃に適用したものであって、同一面内の
一線に並べられた3つの円筒電極13,14,15それぞれの上
下に対向する面に互いに径方向に対向させて計6つの透
孔13a,13b 、14a,14b 、15a,15b を設け、これら透孔13
a 〜15b の外側に互いに対向して配置された2枚の平行
板電極16,17 と、上記3つの円筒電極13,14,15の間に形
成される電界が、上記6つの透孔13a 〜15b を通って四
極レンズを形成するように構成されている。
【0006】しかし、上記のような構造の従来の四極電
極においては、各電極の一体化がむずかしく、また、構
造上、組立作業が複雑なものになるという課題があっ
た。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記のような課題を解
消するための構成として、図2に示したような一体化構
造の四極電極が考えられる。すなわち、図2に示す四極
電極30は、第1の電極5に形成した電子ビームが通る円
形の透孔5a の周縁部分を切起して、径方向で対向する
一対の円弧状の水平電極片18a,18b を形成する一方、第
2の電極6に形成した電子ビームが通る円形の透孔6a
の周縁部分を切起して、径方向で対向する一対の円弧状
の垂直電極片19a,19b を形成し、これら一対の円弧状の
水平電極片18a,18b および一対の円弧状の垂直電極片19
a,19b の組合せにより所定の四極電極30としたものであ
る。
【0008】図3は、図2に示すような一体化構造の四
極電極30を備えたインライン形電子銃40の縦断面図であ
る。同図において、1は陰極、2はG1電極、3はG2
電極、4はG3電極、5,6は上記四極電極30を構成す
る第1および第2の電極、7,8は集束電極、9はコン
バーゼンス電極で、これら各電極は、それぞれに形成さ
れている電子ビームが通る円形の透孔2a,3a,4a,5a,
6a,7a,8a,9a が同軸となるように、それぞれが所定
の間隔を置いて配列され、図示していないビードガラス
で一体に固定支持されて、インライン形電子銃40を構成
している。
【0009】図4は、図3に示すインライン形電子銃40
の組立要領を説明する縦断面図であり、上記各電極の透
孔2a,3a,4a,5a,6a,7a,8a にマンドレル10を挿通
させることにより、これら各透孔2a,3a,4a,5a,6a,
7a,8a を同軸に位置決めするとともに、各電極の間隔
は、図示しない板状のスペーサによりそれぞれ所定の間
隔に固定された後、ビードガラス(図示せず)により固
定支持される。
【0010】しかしながら、上述したような四極電極
は、図5や図6に示すものに比べて、電極構造の一体化
が容易であり、また、電子銃内での組立て作業も簡単で
あるものの、四極電極30を構成する第1および第2の電
極5, 6の透孔5a,6a が円形であるために、切起しに
より形成される電極片18,(18ab) 、19a,19b を円弧状に
する必要があり、プレス成形加工の場合には、各電極片
の寸法精度を高めることが非常に困難で、コスト高にな
るという課題が残る。
【0011】この発明は上記のような実情に鑑みてなさ
れたもので、プレス成形加工のような簡単な製作手段を
用いて低コストに、かつ、高精度に製作でき、また、既
存のマンドレルをそのまま利用して容易に組立てること
ができる電子銃を提供することを目的としている。
【0012】
【課題を解決するための手段】この発明に係る電子銃
は、陰極から放出された電子を電子ビームに形成して加
速する電極と、この電子ビームを集束する集束電極と、
上記電子ビームが通る空間に電界を形成して当該電子ビ
ームが受ける偏向収差を補正する四極電極とを有する電
子銃において、上記四極電極は、その上記電子ビームの
通る透孔が上記集束電極に形成されている電子ビームの
通る円形の透孔に外接する大きさの四角形に形成されて
いることを特徴とするものである。
【0013】
【作用】この発明によれば、電子ビームが受ける偏向収
差を補正する四極電極における電子ビームの通る透孔
が、集束電極における電子ビームの通る円形の透孔に外
接する大きさの四角形に形成されているために、従来か
ら使用している既存のマンドレルをそのまま、四極電極
を含む電子銃内の複数の電極の同軸化のための位置決め
に利用して、組立て作業の容易化を図れる。また、四極
電極における透孔が集束電極における円形の透孔に外接
する大きさの四角形であるから、当該四角形の透孔の周
縁部などの切起しにより、水平および垂直な電極片を形
成して四極レンズを構成させる際、各電極片は平板状の
ものとなり、プレス成形加工のような簡単な製作手段を
用いて低コストに、かつ、精度よく製作することが可能
である。
【0014】
【実施例】以下、この発明の実施例を図面にもとづいて
説明する。図1は、この発明の一実施例による電子銃内
の要部である四極電極を示す一部破断分解斜視図であ
る。同図において、30は四極電極であり、この四極電極
30は、第1の電極5と第2の電極6を、互いに接触しな
い程度の間隔を置いて対向配置することにより構成され
ている。
【0015】上記四極電極30を構成する第1の電極5お
よび第2の電極6には、それぞれ集束電極(図3および
図4に示した7, 8に相当するもので、図1では省略し
ている。)に形成されている電子ビームの通る円形の透
孔(図3および図4に示した7a,8a に相当するもの
で、図1では省略している。)の直径と同じ寸法の正方
形、すなわち、上記円形の透孔7a,8a に外接する大き
さの四角形で電子ビームの通る3つの透孔5b および6
b がそれぞれ形成されている。
【0016】そのうち、第1の電極5の透孔5b の上下
には、当該透孔5b となる部分が上下に切起されて一対
の平板状の水平電極片18c,18d が形成されている一方、
第2の電極6の透孔6b の左右両側には、当該透孔6b
となる部分が左右両側に切起されて一対の平板状の垂直
電極片19c,19d が形成されており、このような水平電極
片18c,18d を有する第1の電極5と、垂直電極片19c,19
d を有する第2の電極6とを、軸方向に互いに接触しな
い程度の間隔を置いて対向配置することで、上記四極電
極30が構成されている。なお、上記のように構成された
四極電極30を含む複数の電極を備えたインライン形電子
銃の構成およびその組立ては、図3および図4に示すも
のと同様であるため、ここでは詳細な説明を省略する。
【0017】ところで、上記のような構成の四極電極30
においては、第1および第2の電極5, 6にそれぞれ形
成される透孔5b,6b が集束電極における電子ビームの
通る円形の透孔に外接する大きさの四角形に形成されて
いるために、電子銃の組立時には、従来から使用してい
る既存のマンドレルをそのまま、四極電極を含む電子銃
内の複数の電極の同軸化のための位置決めに利用するこ
とが可能で、所定の組立て作業を容易に行なうことがで
きる。
【0018】また、第1および第2の電極5, 6に形成
の透孔5b,6b の周縁部の切起しにより、水平および垂
直電極片18c,18d 、19c,19d を形成して四極レンズを構
成させるにあたって、上記各透孔5b,6b が四角形であ
るために、各電極片18c,18d、19c,19d は平板状のもの
となり、プレス成形加工により低コストに、かつ、精度
よく製作することが可能である。
【0019】なお、上記実施例では、インライン形電子
銃について説明したが、デルタ形電子銃、さらには単電
子銃にも適用可能で、上記実施例と同様な効果を奏す
る。
【0020】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、電子
ビームが受ける偏向収差を補正する四極電極における電
子ビームの通る透孔が、集束電極における電子ビームの
通る円形の透孔に外接する大きさの四角形に形成されて
いるために、電子銃の組立てに際して、従来から使用し
ている既存のマンドレルをそのまま、四極電極を含む電
子銃内の複数の電極の同軸化のための位置決めに利用し
て、組立て作業の容易化を図ることができる。また、四
極電極における透孔の周縁部の切起しにより、水平およ
び垂直な電極片を形成して四極レンズを構成させるに際
しても、各電極片が平板状のものとなるために、プレス
成形加工のような簡単な製作手段を用いて低コストに、
かつ、高精度に製作することができるという効果を奏す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例による電子銃の主要構成で
ある四極電極の一部破断した分解斜視図である。
【図2】この発明の開発に際して中間案となった四極電
極の一部破断した分解斜視図である。
【図3】四極電極を備えた電子銃の要部の縦断面図であ
る。
【図4】図3に示す電子銃における各電極の組立て要領
を説明する縦断面図である。
【図5】従来の電子銃における四極電極の構成を示す一
部破断した斜視図である。
【図6】従来の電子銃における四極電極の構成の他の例
を示す一部破断した斜視図である。
【符号の説明】
5 第1の電極 6 第2の電極 5b 四角形の透孔 6b 四角形の透孔 18c 水平電極片 18d 水平電極片 19c 垂直電極片 19d 垂直電極片 30 四極電極

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 陰極から放出された電子を電子ビームに
    形成して加速する電極と、この電子ビームを集束する集
    束電極と、上記電子ビームが通る空間に電界を形成して
    当該電子ビームが受ける偏向収差を補正する四極電極と
    を有する電子銃において、上記四極電極は、その上記電
    子ビームの通る透孔が上記集束電極に形成されている電
    子ビームの通る円形の透孔に外接する大きさの四角形に
    形成されていることを特徴とする電子銃。
JP5198358A 1993-08-10 1993-08-10 電子銃 Expired - Lifetime JPH0793109B2 (ja)

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