JPH03294432A - 板取り性が優れた溶接缶用極薄鋼板の製造法 - Google Patents
板取り性が優れた溶接缶用極薄鋼板の製造法Info
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- JPH03294432A JPH03294432A JP9825090A JP9825090A JPH03294432A JP H03294432 A JPH03294432 A JP H03294432A JP 9825090 A JP9825090 A JP 9825090A JP 9825090 A JP9825090 A JP 9825090A JP H03294432 A JPH03294432 A JP H03294432A
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Landscapes
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- Heat Treatment Of Sheet Steel (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
(産業上の利用分野)
本発明は、圧延直交方向の延性劣化がなく、板取り性が
優れた溶接缶用極薄鋼板の製造法に関するものである。
優れた溶接缶用極薄鋼板の製造法に関するものである。
(従来の技術)
従来から、缶の接合は、半田付け、樹脂接着、溶接など
の方法で行なわれている。その中で、鋼板歩留まり向上
のために、接合代を少なくできる溶接による方法が、近
年主流になりつつある。
の方法で行なわれている。その中で、鋼板歩留まり向上
のために、接合代を少なくできる溶接による方法が、近
年主流になりつつある。
溶接缶の製造工程において、溶接した缶胴に蓋をつける
ために、缶胴の端部に直径方向外側に向かって延出する
フランジ部を形成する工程があり、これをフランジ加工
と呼ぶ。フランジ加工の際フランジ部に缶の内容物が漏
れる原因となる割れ、すなわちフランジ割れと呼ばれる
欠陥を生じることがある。フランジ加工においてフラン
ジ割れの発生しにくい性能を、以下フランジ加工性と称
する。
ために、缶胴の端部に直径方向外側に向かって延出する
フランジ部を形成する工程があり、これをフランジ加工
と呼ぶ。フランジ加工の際フランジ部に缶の内容物が漏
れる原因となる割れ、すなわちフランジ割れと呼ばれる
欠陥を生じることがある。フランジ加工においてフラン
ジ割れの発生しにくい性能を、以下フランジ加工性と称
する。
フランジ割れを生じる原因としては、溶接による接合不
良、鋼板の加工性不良、鋼板の介在物、溶接部の硬化、
溶接熱影響部の軟化などがある。
良、鋼板の加工性不良、鋼板の介在物、溶接部の硬化、
溶接熱影響部の軟化などがある。
一方、省資源の観点から缶用素材の板厚は薄く。
なる傾向にあり、板厚の薄手化に伴う缶強度の低下には
鋼板の硬さを硬くして対処している。このような薄鋼板
としては、特開昭51−131413号公報に見られる
ように、熱間圧延鋼板を冷間圧延後、焼鈍し、再度冷間
圧延を行なう、いわゆる2目途間圧延方法により製造し
た鋼板のダブル・レデュースド鋼板(以下DR鋼板と略
称する)がある。
鋼板の硬さを硬くして対処している。このような薄鋼板
としては、特開昭51−131413号公報に見られる
ように、熱間圧延鋼板を冷間圧延後、焼鈍し、再度冷間
圧延を行なう、いわゆる2目途間圧延方法により製造し
た鋼板のダブル・レデュースド鋼板(以下DR鋼板と略
称する)がある。
しかし、このDR鋼板は、2次冷間圧延歪に起因する加
工性劣化および溶接熱影響部の軟化が著しく、溶接後フ
ランジ加工でフランジ割れを起こすことが多いという欠
点がある。この問題を解決する方法としては、特開昭5
8−164752.特開昭59−89718号公報など
が提案されている。
工性劣化および溶接熱影響部の軟化が著しく、溶接後フ
ランジ加工でフランジ割れを起こすことが多いという欠
点がある。この問題を解決する方法としては、特開昭5
8−164752.特開昭59−89718号公報など
が提案されている。
(発明が解決しようとする問題点)
しかしこれらの既存技術では2次冷間圧延の圧下率が約
15%以上と大きいところから、フランジ加工性を含む
鋼板の材質特性の異方性が大きく、鋼板の圧延方向が缶
胴の軸方向に平行となるような板取り(以下、この板取
り方法をリバース法と称する)を行なうと、溶接後フラ
ンジ割れが多発するため、製缶業者は、必ず鋼板の圧延
方向が缶胴の軸方向に直角となるような板取り(以下、
この方法をノーマル法と称する)を行なわなければなら
ないという制約を強いられる問題があった。
15%以上と大きいところから、フランジ加工性を含む
鋼板の材質特性の異方性が大きく、鋼板の圧延方向が缶
胴の軸方向に平行となるような板取り(以下、この板取
り方法をリバース法と称する)を行なうと、溶接後フラ
ンジ割れが多発するため、製缶業者は、必ず鋼板の圧延
方向が缶胴の軸方向に直角となるような板取り(以下、
この方法をノーマル法と称する)を行なわなければなら
ないという制約を強いられる問題があった。
しかも、既存技術で製造される鋼板の板厚は約0.17
■m前後が下限であり、薄手化による省資源・省コスト
の追求に限度があった。さらに、材質特性の異方性が大
きいため、溶接前の曲げ加工工程における変形挙動がノ
ーマル法とリバース法とで異なり、ノーマル法とリバー
ス法の胴材が混在すると、製缶設備が故障停止するとい
う問題もあった。
■m前後が下限であり、薄手化による省資源・省コスト
の追求に限度があった。さらに、材質特性の異方性が大
きいため、溶接前の曲げ加工工程における変形挙動がノ
ーマル法とリバース法とで異なり、ノーマル法とリバー
ス法の胴材が混在すると、製缶設備が故障停止するとい
う問題もあった。
本発明は、上記の問題点を解決し、製缶業者における板
取り方向の制約を完全に取り除き、ノーマル法、リバー
ス法、およびそれらの混在のいずれの板取りでも製缶可
能であって、フランジ割れが発生せず、かつ0.15m
m以下の特に薄い板厚で強度特性が高い溶接缶用極薄鋼
板の製造法を提供することを目的とするものである。
取り方向の制約を完全に取り除き、ノーマル法、リバー
ス法、およびそれらの混在のいずれの板取りでも製缶可
能であって、フランジ割れが発生せず、かつ0.15m
m以下の特に薄い板厚で強度特性が高い溶接缶用極薄鋼
板の製造法を提供することを目的とするものである。
(問題点を解決するための手段)
本発明者は、上記の目的を達成するために実験・研究を
行なった結果、板取り性を高め併せて加工性がよくて高
強度とするには、鋼板強度を確保しながら加工性を維持
し更に圧延直交方向の延性劣化を生じさせないことが重
要であり、これにはCを極低とし一方、N含有量を多く
する成分組成と、熱間圧延に先立つ鋼片加熱条件・熱延
条件、2次冷間圧延圧下率を組み合わせればよいことを
新規に知見した。
行なった結果、板取り性を高め併せて加工性がよくて高
強度とするには、鋼板強度を確保しながら加工性を維持
し更に圧延直交方向の延性劣化を生じさせないことが重
要であり、これにはCを極低とし一方、N含有量を多く
する成分組成と、熱間圧延に先立つ鋼片加熱条件・熱延
条件、2次冷間圧延圧下率を組み合わせればよいことを
新規に知見した。
本発明はこの知見に基づいて構成されたものであり、そ
の要旨は 重量%で、 C: 0.0060%以下 Si:0.06%以下 Mn : 0.05〜0.60% P :0.06%以下 s :0.06%以下 酸可溶AD :0.005〜0.100%N : 0
.0060%超 残部が鉄および不可避的不純物からなる鋼片(スラブ)
を、Ar、変態点未満に冷却し、1050℃以上のスラ
ブ再加熱温度に加熱し、熱間圧延し、Ar、変態点以上
の温度で仕上げ、酸洗し、冷間圧延し、再結晶焼鈍し、
10%以上25%未満の圧下率で2次冷間圧延を施し、
板厚がO,15mm以下、HR30−T硬さが62以上
でかつ圧延方向の引張強さが44kg f /mm2以
上としたことを特徴とする板取り性が優れた溶接缶用極
薄鋼板の製造法にあり、また他の要旨は前記鋼成分から
なる連続鋳造または造塊−分塊圧延された鋼片を、Ar
3変態点以下に冷却することなく、高温鋼片(スラブ)
のまま表面温度900℃以上で熱間圧延を開始し、Ar
3・変態点以上の温度で仕上げ、酸洗し、冷間圧延し、
再結晶焼鈍し、10%以上25%未満の圧下率で2次冷
間圧延を施し、板厚がO,15m■以下、HR30−T
硬さが62以上でかつ圧延方向の引張強さが44kg
f /mm2以上としたことを特徴とする板取り性が優
れた溶接缶用極薄鋼板の製造法にある。
の要旨は 重量%で、 C: 0.0060%以下 Si:0.06%以下 Mn : 0.05〜0.60% P :0.06%以下 s :0.06%以下 酸可溶AD :0.005〜0.100%N : 0
.0060%超 残部が鉄および不可避的不純物からなる鋼片(スラブ)
を、Ar、変態点未満に冷却し、1050℃以上のスラ
ブ再加熱温度に加熱し、熱間圧延し、Ar、変態点以上
の温度で仕上げ、酸洗し、冷間圧延し、再結晶焼鈍し、
10%以上25%未満の圧下率で2次冷間圧延を施し、
板厚がO,15mm以下、HR30−T硬さが62以上
でかつ圧延方向の引張強さが44kg f /mm2以
上としたことを特徴とする板取り性が優れた溶接缶用極
薄鋼板の製造法にあり、また他の要旨は前記鋼成分から
なる連続鋳造または造塊−分塊圧延された鋼片を、Ar
3変態点以下に冷却することなく、高温鋼片(スラブ)
のまま表面温度900℃以上で熱間圧延を開始し、Ar
3・変態点以上の温度で仕上げ、酸洗し、冷間圧延し、
再結晶焼鈍し、10%以上25%未満の圧下率で2次冷
間圧延を施し、板厚がO,15m■以下、HR30−T
硬さが62以上でかつ圧延方向の引張強さが44kg
f /mm2以上としたことを特徴とする板取り性が優
れた溶接缶用極薄鋼板の製造法にある。
以下、本発明の詳細な説明する。
Cは強度向上の点では有効な成分であるが、反面、加工
性なかでもフランジ加工性を劣化させる有害作用がある
ので0.0060%以下とする。
性なかでもフランジ加工性を劣化させる有害作用がある
ので0.0060%以下とする。
Siは、これが0.06%を越えると、めっき密着性、
フランジ加工性さらに耐蝕性が劣化するので、上限を0
.06%とする。優れたフランジ加工性を安定して得る
ためには、0.03%以下とすることが好ましい。
フランジ加工性さらに耐蝕性が劣化するので、上限を0
.06%とする。優れたフランジ加工性を安定して得る
ためには、0.03%以下とすることが好ましい。
Mnは、その含有量が多くなると、鋼板が硬質化してフ
ランジ加工性が劣化するとともに、コスト高となるので
、0.60%以下とする。一方、0,05%を下回ると
、鋼板が軟質化し、HR80−T硬さが62以上でかつ
圧延方向の引張強さが44kg f / d以上の強度
を確保できなくなり、それを2次冷間圧延率を高めるこ
とで補おうとすればリバース法におけるフランジ加工性
が劣化し、従って板取り性が劣化するので、0.05%
以上とする。特に優れた板取り性を得るには、Mnff
1は0.1θ%以上とすることが好ましい。
ランジ加工性が劣化するとともに、コスト高となるので
、0.60%以下とする。一方、0,05%を下回ると
、鋼板が軟質化し、HR80−T硬さが62以上でかつ
圧延方向の引張強さが44kg f / d以上の強度
を確保できなくなり、それを2次冷間圧延率を高めるこ
とで補おうとすればリバース法におけるフランジ加工性
が劣化し、従って板取り性が劣化するので、0.05%
以上とする。特に優れた板取り性を得るには、Mnff
1は0.1θ%以上とすることが好ましい。
Pは、含有量が多くなると鋼板を硬質化してフランジ加
工性が劣化するとともに、耐蝕性が劣化するので0,0
6%以下とする。優れたフランジ加工性を得るには、P
量は0.02%以下とすることが好ましい。
工性が劣化するとともに、耐蝕性が劣化するので0,0
6%以下とする。優れたフランジ加工性を得るには、P
量は0.02%以下とすることが好ましい。
Sは、熱間脆性の原因となるばかりでなく、溶接性を劣
化させるので、0.06%以下とする。溶接性やフラン
ジ加工性の点から好ましくは0.025%以下である。
化させるので、0.06%以下とする。溶接性やフラン
ジ加工性の点から好ましくは0.025%以下である。
酸可溶Allは、含有量か多くなると固溶NをAfIN
析出物として結合する量が増え、固溶Nによる固溶強化
効果が減少して鋼板を軟質化させ、これを補って所定の
強度を確保するためには、2次冷間圧延率を高めざるを
得なくなり、結果的にリバー5法でのフランジ加工性が
悪化し板取り性を劣化するので、0.100%以下とす
る。優れた板取り性を得るためには、酸可溶Al量は0
.040%以下とすることが好ましい。一方、その含有
量が0.005%を下回ると、脱酸か不十分となり、介
在物の多い鋼板となってフランジ加工性が劣化するので
、0.005%以上とする。
析出物として結合する量が増え、固溶Nによる固溶強化
効果が減少して鋼板を軟質化させ、これを補って所定の
強度を確保するためには、2次冷間圧延率を高めざるを
得なくなり、結果的にリバー5法でのフランジ加工性が
悪化し板取り性を劣化するので、0.100%以下とす
る。優れた板取り性を得るためには、酸可溶Al量は0
.040%以下とすることが好ましい。一方、その含有
量が0.005%を下回ると、脱酸か不十分となり、介
在物の多い鋼板となってフランジ加工性が劣化するので
、0.005%以上とする。
Nは、これがo、ooeo%以下になると、鋼板が軟質
化しHR30−T硬さが62以上でかつ圧延方向の引張
強さが44kg f / mJ以上になると強度を確保
できず、所定の強度を確保するために2次冷間圧延率を
高めざるを得なくなるところからリバース法でのフラン
ジ加工性が劣化し、従って板取り性が劣化するので、0
.0060%超に限定する。
化しHR30−T硬さが62以上でかつ圧延方向の引張
強さが44kg f / mJ以上になると強度を確保
できず、所定の強度を確保するために2次冷間圧延率を
高めざるを得なくなるところからリバース法でのフラン
ジ加工性が劣化し、従って板取り性が劣化するので、0
.0060%超に限定する。
これらの成分を有し、残部が鉄および不可避的不純物か
らなる鋼を連続鋳造または造塊−分塊圧延で鋼片(スラ
ブ)とし、熱間圧延に供する。
らなる鋼を連続鋳造または造塊−分塊圧延で鋼片(スラ
ブ)とし、熱間圧延に供する。
熱間圧延前の鋼片(スラブ)の熱履歴は、−旦Ar、変
態点未満に冷却された後再加熱される通常の工程、およ
びAr、変態点未満に冷却されることなく高温鋼片(ス
ラブ)のまま熱間圧延に供されるいわゆる直送圧延工程
のいずれもとりうる。
態点未満に冷却された後再加熱される通常の工程、およ
びAr、変態点未満に冷却されることなく高温鋼片(ス
ラブ)のまま熱間圧延に供されるいわゆる直送圧延工程
のいずれもとりうる。
まず、−旦Ar、変態点未満に冷却された後再加熱され
る工程の場合は、スラブ再加熱温度が1050℃を下回
ると、冷却時に析出したAIINが溶解せず、固溶Nの
固溶強化による鋼板強度の確保ができず、その後の2次
冷間圧延で強度を確保しようとする板取り性が劣化する
ので、スラブ再加熱温度の下限を1050℃に限定する
。特に優れた板取り性を得るには、スラブ再加熱温度は
1150℃以上とすることが好ましい。一方、Ar3変
態点未満に冷却されることなく高温鋼片(スラブ)のま
ま熱間圧延に供されるいわゆる直送圧延工程の場合は、
鋼片(スラブ)表面温度が900℃を下回ると、固溶N
がA、QNとして析出し、固溶Nの固溶強化による鋼板
強度の確保ができず、この場合にも板取り性が劣化する
ので、表面温度が900℃以上で熱間圧延を開始する。
る工程の場合は、スラブ再加熱温度が1050℃を下回
ると、冷却時に析出したAIINが溶解せず、固溶Nの
固溶強化による鋼板強度の確保ができず、その後の2次
冷間圧延で強度を確保しようとする板取り性が劣化する
ので、スラブ再加熱温度の下限を1050℃に限定する
。特に優れた板取り性を得るには、スラブ再加熱温度は
1150℃以上とすることが好ましい。一方、Ar3変
態点未満に冷却されることなく高温鋼片(スラブ)のま
ま熱間圧延に供されるいわゆる直送圧延工程の場合は、
鋼片(スラブ)表面温度が900℃を下回ると、固溶N
がA、QNとして析出し、固溶Nの固溶強化による鋼板
強度の確保ができず、この場合にも板取り性が劣化する
ので、表面温度が900℃以上で熱間圧延を開始する。
熱間圧延は、仕上げ温度がAr、変態点を下回ると混粒
組織となり、均一な材質が得られないので、Ar3変態
点以上で仕上げる。捲取温度は限定しないが、これが6
80℃を越えると、AJNが析出して固溶Nが減少し鋼
板が軟質化しHR30−T硬さが62以上でかつ圧延方
向の引張強さが44kgf/mm2以上になると強度を
確保しにくい場合があり、また、熱延板の炭化物が塊状
化して耐蝕性を劣化させる傾向もあるため、その上限を
680℃とすることが望ましい。
組織となり、均一な材質が得られないので、Ar3変態
点以上で仕上げる。捲取温度は限定しないが、これが6
80℃を越えると、AJNが析出して固溶Nが減少し鋼
板が軟質化しHR30−T硬さが62以上でかつ圧延方
向の引張強さが44kgf/mm2以上になると強度を
確保しにくい場合があり、また、熱延板の炭化物が塊状
化して耐蝕性を劣化させる傾向もあるため、その上限を
680℃とすることが望ましい。
熱間圧延の終了した銅帯は、常法により、酸洗し、冷間
圧延し、再結晶焼鈍を施される。
圧延し、再結晶焼鈍を施される。
再結晶焼鈍の後、2次冷間圧延を行なう。2次冷間圧延
の圧下率は、これが10%を下回ると、HR30−T硬
さが62以上でかつ圧延方向の引張強さが44kg f
/mm2以上になると強度を確保できないので、その
下限を10%以上に限定する。鋼板板厚が0.15mm
以下でも特に優れた缶強度を確保するためには2次冷間
圧延率は10%以上とすることが好ましい。また、その
圧下率が25%以上になるとリバース法におけるフラン
ジ加工率が劣化し、材質特性の異方性が大きくなるので
、その上限を25%未満に限定する。
の圧下率は、これが10%を下回ると、HR30−T硬
さが62以上でかつ圧延方向の引張強さが44kg f
/mm2以上になると強度を確保できないので、その
下限を10%以上に限定する。鋼板板厚が0.15mm
以下でも特に優れた缶強度を確保するためには2次冷間
圧延率は10%以上とすることが好ましい。また、その
圧下率が25%以上になるとリバース法におけるフラン
ジ加工率が劣化し、材質特性の異方性が大きくなるので
、その上限を25%未満に限定する。
2次冷間圧延後の鋼板板厚は0.15mm以下とするが
、これは缶素材を特に薄手化し缶の軽量化さらに省資源
化をはかるためである。好ましい範囲は0.13am以
下である。また鋼板のHR30−T硬さを62以上でか
つ圧延方向の引張強さを44kg f /mm2以上と
規定するのは、板厚の薄手化を補って所定の缶強度を確
保するためである。
、これは缶素材を特に薄手化し缶の軽量化さらに省資源
化をはかるためである。好ましい範囲は0.13am以
下である。また鋼板のHR30−T硬さを62以上でか
つ圧延方向の引張強さを44kg f /mm2以上と
規定するのは、板厚の薄手化を補って所定の缶強度を確
保するためである。
本発明の製造方法による鋼板に施される表面処理は、そ
の方法を問わない。すなわち、すずめつき、ニッケルめ
っき、あるいは特殊な下地処理後に極薄目付けのすずめ
つきを行なう方法など、溶接缶用鋼板に用いられるいか
なるめっきであっても、本発明の作用効果は発揮される
。
の方法を問わない。すなわち、すずめつき、ニッケルめ
っき、あるいは特殊な下地処理後に極薄目付けのすずめ
つきを行なう方法など、溶接缶用鋼板に用いられるいか
なるめっきであっても、本発明の作用効果は発揮される
。
(実 施 例)
まず、熱間圧延前の鋼片(スラブ)の熱履歴が一旦Ar
、変態点未満に冷却された後再加熱される工程をとる場
合の実施例を示す。
、変態点未満に冷却された後再加熱される工程をとる場
合の実施例を示す。
第1表記載の成分を有する鋼を転炉で溶製し、スラブを
500℃まで冷却した後、同表記載のスラブ再加熱温度
まで再加熱し、それぞれ同表記載の熱延条件で板厚3,
0龍まで熱間圧延し、酸洗し、冷間圧延し、連続焼鈍し
、同表記載の2次冷間圧延率で板厚0.13+m■まで
2次冷間圧延し、極薄すずめっきを行なった。
500℃まで冷却した後、同表記載のスラブ再加熱温度
まで再加熱し、それぞれ同表記載の熱延条件で板厚3,
0龍まで熱間圧延し、酸洗し、冷間圧延し、連続焼鈍し
、同表記載の2次冷間圧延率で板厚0.13+m■まで
2次冷間圧延し、極薄すずめっきを行なった。
このようにして得られた極薄すずめつき鋼板の硬さ、引
張強さ、および伸びフランジ加工率を第2表に示す。こ
こで伸びフランジ加工率とは、本発明者らの実験室のフ
ランジ成形機にて溶接缶のフランジ加工のシミュレーシ
ョンを行なった場合の破断発生までの加工率をいい、本
発明者らの実験室における測定法の場合、9.0%以上
が寓要家においても合格と評価されることがわかってい
る。
張強さ、および伸びフランジ加工率を第2表に示す。こ
こで伸びフランジ加工率とは、本発明者らの実験室のフ
ランジ成形機にて溶接缶のフランジ加工のシミュレーシ
ョンを行なった場合の破断発生までの加工率をいい、本
発明者らの実験室における測定法の場合、9.0%以上
が寓要家においても合格と評価されることがわかってい
る。
これらの表において、本発明の請求範囲からはずれた数
値は下線をつけて示しである。
値は下線をつけて示しである。
塵
2
表
第1表および第2表かられかるように、本発明鋼は硬さ
が62以上でかつ引張強さが44kg f / m4以
上の高い強度を持つため、板厚の薄手化に伴う缶強度の
低下を十分補償することができる。しかも伸びフランジ
加工率は、ノーマル法、リバース法いずれも高く、ノー
マル法、リバース法いずれの板取りにも対応できるとい
う大きな特徴を有している。
が62以上でかつ引張強さが44kg f / m4以
上の高い強度を持つため、板厚の薄手化に伴う缶強度の
低下を十分補償することができる。しかも伸びフランジ
加工率は、ノーマル法、リバース法いずれも高く、ノー
マル法、リバース法いずれの板取りにも対応できるとい
う大きな特徴を有している。
一方、本発明外のうち、試料番号4はフランジ加工性に
は優れるものの、強度が不足する。試料番号5はリバー
ス法におけるフランジ加工性が悪く、強度も不足である
。試料番号6および7は強度は十分であるが、リバース
法におけるフランジ加工性が悪い。
は優れるものの、強度が不足する。試料番号5はリバー
ス法におけるフランジ加工性が悪く、強度も不足である
。試料番号6および7は強度は十分であるが、リバース
法におけるフランジ加工性が悪い。
次に、熱間圧延前の鋼片(スラブ)の熱履歴がAr、変
態点未満に冷却されることなく高温鋼片(スラブ)のま
ま熱間圧延に供されるいわゆる直送圧延工程をとる場合
の実施例を示す。
態点未満に冷却されることなく高温鋼片(スラブ)のま
ま熱間圧延に供されるいわゆる直送圧延工程をとる場合
の実施例を示す。
第3表記載の成分をaする鋼を転炉で溶製し、鋼片(ス
ラブ)をAr、変態点未満に冷却することなく同表記載
の鋼片(スラブ)表面温度のまま熱間圧延を開始し、そ
れぞれ同表記載の熱延条件で板厚3.0wまで熱間圧延
し、酸洗し、冷間圧延し、連続焼鈍し、同表記載の2次
冷間圧延率で板厚0.13mmまで2次冷間圧延し、極
薄すずめつきを行なった。
ラブ)をAr、変態点未満に冷却することなく同表記載
の鋼片(スラブ)表面温度のまま熱間圧延を開始し、そ
れぞれ同表記載の熱延条件で板厚3.0wまで熱間圧延
し、酸洗し、冷間圧延し、連続焼鈍し、同表記載の2次
冷間圧延率で板厚0.13mmまで2次冷間圧延し、極
薄すずめつきを行なった。
このようにして得られた極薄すずめつき鋼板の硬さ、引
張強さ、および伸びフランジ加工率を第4表に示す。
張強さ、および伸びフランジ加工率を第4表に示す。
これらの表において、
本発明からはずれた数値
は下線をつけて示しである。
第
4
表
フランジ加工性には優れるものの、強度が不足する。試
料番号4および5は強度は十分であるが、リバース法に
おけるフランジ加工性が悪い。
料番号4および5は強度は十分であるが、リバース法に
おけるフランジ加工性が悪い。
(発明の効果)
本発明は、高強度極薄鋼板であって製缶業者における板
取り方向の制約を完全に取り除き、ノーマル法、リバー
ス法およびそれらの混在のいずれの板取りでも製缶可能
な鋼板が製造でき、その工業的価値はきわめて大きい。
取り方向の制約を完全に取り除き、ノーマル法、リバー
ス法およびそれらの混在のいずれの板取りでも製缶可能
な鋼板が製造でき、その工業的価値はきわめて大きい。
第3表および第4表かられかるように、本発明鋼は硬さ
が62以上でかっ引張強さが44kg f /mm2以
上の高い強度を持つため、板厚の薄手化に伴う缶強度の
低下を十分補償することができる。しかも伸びフランジ
加工率は、ノーマル法、リバース法いずれも高く、ノー
マル法、リバース法いずれの板取りにも対応できるとい
う大きな特徴を有している。
が62以上でかっ引張強さが44kg f /mm2以
上の高い強度を持つため、板厚の薄手化に伴う缶強度の
低下を十分補償することができる。しかも伸びフランジ
加工率は、ノーマル法、リバース法いずれも高く、ノー
マル法、リバース法いずれの板取りにも対応できるとい
う大きな特徴を有している。
Claims (2)
- (1)重量%で、 C:0.0060%以下 Si:0.06%以下 Mn:0.05〜0.60% P:0.06%以下 S:0.06%以下 酸可溶Al:0.005〜0.100% N:0.0060%超 残部が鉄および不可避的不純物からなる鋼片(スラブ)
を、Ar_3変態点未満に冷却し、1050℃以上のス
ラブ再加熱温度に加熱し、熱間圧延し、Ar_3変態点
以上の温度で仕上げ、酸洗し、冷間圧延し、再結晶焼鈍
し、10%以上25%未満の圧下率で2次冷間圧延を施
し、板厚が0.15mm以下、HR30−T硬さが62
以上でかつ圧延方向の引張強さが44kgf/mm^2
以上としたことを特徴とする板取り性が優れた溶接缶用
極薄鋼板の製造法。 - (2)重量%で、 C:0.0060%以下 Si:0.06%以下 Mn:0.05〜0.60% P:0.06%以下 S:0.06%以下 酸可溶Al:0.005〜0.100% N:0.0060%超 残部が鉄および不可避的不純物からなる鋼片(スラブ)
を、鋳造後Ar_3変態点以下に冷却することなく、高
温鋼片(スラブ)のまま表面温度900℃以上で熱間圧
延を開始し、Ar_3変態点以上の温度で仕上げ、酸洗
し、冷間圧延し、再結晶焼鈍し、10%以上25%未満
の圧下率で2次冷間圧延を施し、板厚が0.15mm以
下、HR30−T硬さが62以上でかつ圧延方向の引張
強さが44kgf/mm^2以上としたことを特徴とす
る板取り性が優れた溶接缶用極薄鋼板の製造法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9825090A JPH03294432A (ja) | 1990-04-13 | 1990-04-13 | 板取り性が優れた溶接缶用極薄鋼板の製造法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9825090A JPH03294432A (ja) | 1990-04-13 | 1990-04-13 | 板取り性が優れた溶接缶用極薄鋼板の製造法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH03294432A true JPH03294432A (ja) | 1991-12-25 |
Family
ID=14214713
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9825090A Pending JPH03294432A (ja) | 1990-04-13 | 1990-04-13 | 板取り性が優れた溶接缶用極薄鋼板の製造法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH03294432A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO1996026295A1 (fr) * | 1995-02-24 | 1996-08-29 | Sollac | Procede d'elaboration d'une tole ou d'une bande en acier pour la realisation d'une boite et tole ou bande en acier obtenue par ce procede |
WO2008102899A1 (ja) * | 2007-02-21 | 2008-08-28 | Jfe Steel Corporation | 缶用鋼板の製造方法 |
JP2013133496A (ja) * | 2011-12-27 | 2013-07-08 | Jfe Steel Corp | 成形性に優れた高強度薄鋼板およびその製造方法 |
CN111534757A (zh) * | 2020-05-11 | 2020-08-14 | 首钢集团有限公司 | 一种包装用钢及其生产方法、包装产品 |
-
1990
- 1990-04-13 JP JP9825090A patent/JPH03294432A/ja active Pending
Cited By (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO1996026295A1 (fr) * | 1995-02-24 | 1996-08-29 | Sollac | Procede d'elaboration d'une tole ou d'une bande en acier pour la realisation d'une boite et tole ou bande en acier obtenue par ce procede |
FR2730942A1 (fr) * | 1995-02-24 | 1996-08-30 | Lorraine Laminage | Procede d'elaboration d'une tole ou d'une bande en acier pour la realisation d'une boite et tole ou bande en acier obtenue par ce procede |
US6056832A (en) * | 1995-02-24 | 2000-05-02 | Sollac | Method for producing a steel sheet or strip for making a can, and steel sheet or strip obtained by said process |
CN1062314C (zh) * | 1995-02-24 | 2001-02-21 | 索拉克有限公司 | 用于制造罐的钢板或钢带的生产方法及其获得的钢板或钢带 |
WO2008102899A1 (ja) * | 2007-02-21 | 2008-08-28 | Jfe Steel Corporation | 缶用鋼板の製造方法 |
JP2008202113A (ja) * | 2007-02-21 | 2008-09-04 | Jfe Steel Kk | 缶用鋼板の製造方法 |
JP2013133496A (ja) * | 2011-12-27 | 2013-07-08 | Jfe Steel Corp | 成形性に優れた高強度薄鋼板およびその製造方法 |
CN111534757A (zh) * | 2020-05-11 | 2020-08-14 | 首钢集团有限公司 | 一种包装用钢及其生产方法、包装产品 |
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