JPH06264138A - 板取り性が優れた溶接缶用鋼板の製造法 - Google Patents

板取り性が優れた溶接缶用鋼板の製造法

Info

Publication number
JPH06264138A
JPH06264138A JP5260893A JP5260893A JPH06264138A JP H06264138 A JPH06264138 A JP H06264138A JP 5260893 A JP5260893 A JP 5260893A JP 5260893 A JP5260893 A JP 5260893A JP H06264138 A JPH06264138 A JP H06264138A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
less
slab
steel
rolling
transformation point
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP5260893A
Other languages
English (en)
Inventor
Kuniaki Maruoka
邦明 丸岡
Yoshikuni Furuno
嘉邦 古野
Tomoya Oga
智也 大賀
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Steel Corp
Original Assignee
Nippon Steel Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Steel Corp filed Critical Nippon Steel Corp
Priority to JP5260893A priority Critical patent/JPH06264138A/ja
Publication of JPH06264138A publication Critical patent/JPH06264138A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Heat Treatment Of Steel (AREA)
  • Heat Treatment Of Sheet Steel (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 溶接缶胴用極薄鋼板の製造法。 【構成】 C:0.0060〜0.0600%、Si:
0.06%以下、Mn:0.05〜0.60%、P:
0.06%以下、S:0.06%以下、Al:0.00
5〜0.100%、N:0.0100%超〜0.030
0%以下の熱鋼片を特定条件で熱延し、冷間圧延し、5
90〜750℃で10秒以上の再結晶焼鈍を施し、2%
以上10%未満の圧下率で2次冷間圧延を施し、板厚が
0.26mm以下、HR30-T 硬さが62以上、引張強さが
44kgf/mm2 以上としたことを特徴とする板取り性に優
れた溶接缶胴用極薄鋼板の製造法。 【効果】 溶接缶胴用の高強度極薄鋼板を製造するにあ
たり、製缶業者における板取り方向の制約を完全に取り
除き、ノーマル法、リバース法、およびそれらの混在の
いずれの板取りでも製缶可能な鋼板の製造法を提供す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、圧延方向に直角な方向
の延性劣化がなく、板取り性が優れた溶接缶胴用極薄鋼
板の製造法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、缶の接合は、半田付け、樹脂
接着、溶接などの方法で行なわれている。その中で、鋼
板歩留まり向上のために、接合代を少なくできる溶接に
よる方法が、近年主流になりつつある。
【0003】この溶接缶の製造工程において、溶接した
缶胴に蓋をつけるために、缶胴の端部に直径方向外側に
向かって延出するフランジ部を形成する工程があり、こ
れをフランジ加工と呼ぶ。フランジ加工の際、フランジ
部に缶の内容物が漏れる原因となる割れ、すなわちフラ
ンジ割れと呼ばれる欠陥を生じることがある(このフラ
ンジ加工においてフランジ割れの発生しにくい性能を、
以下フランジ加工性と称する。)。フランジ割れを生じ
る原因としては、溶接による接合不良、鋼板の加工性不
良、鋼板の介在物、溶接部の硬化、溶接熱影響部の軟化
などがある。
【0004】一方、省資源の観点から缶用素材の板厚は
薄くなる傾向にあり、板厚の薄手化に伴う缶強度の低下
には鋼板の硬さを硬くして対処している。このような薄
鋼板としては、特開昭51−131413号公報に見ら
れるように、熱間圧延鋼板を1次冷間圧延後、焼鈍し、
次に2次冷間圧延して加工硬化によって硬度を確保した
鋼板、いわゆるダブル・レデュースド鋼板がある。しか
し、このダブル・レデュースド鋼板は、2次冷間圧延に
よって導入された加工歪に起因する鋼板の加工性劣化お
よび溶接熱影響部の軟化が著しく、溶接後フランジ加工
でフランジ割れを起こすことが多いという欠点がある。
【0005】この問題を解決する方法としては、特開昭
58−164752号公報、特開昭59−89718号
公報などが提案されている。しかしこれらの既存技術
は、いずれも2次冷間圧延の圧下率が約15%以上とな
るために鋼板特性に異方性を生じ、圧延方向に直角な方
向(以下C方向と略称する)の延性が著しく劣化すると
いう問題が生じる。
【0006】したがって、鋼板の圧延方向が缶胴の軸方
向に平行となるような板取り(以下、この板取り方法を
リバース法と称する)を行なうと、C方向に伸び変形を
受けることとなり、溶接後フランジ割れが多発すること
から、製缶業者では、必ず鋼板の圧延方向が缶胴の軸方
向に直角となるような板取り(以下、この方法をノーマ
ル法と称する)を行なわなければならないという制約問
題があった。また、異方性が大きいために、溶接前の曲
げ加工工程における曲げ形状がノーマル法とリバース法
とで異なることから、ノーマル法とリバース法の胴材が
混在すると、製缶設備が故障停止するという問題もあっ
た。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記の問題
点を解決し、製缶業者における板取り方向の制約を完全
に取り除き、ノーマル法、リバース法、およびそれらの
混在のいずれの板取りでも製缶可能であって、フランジ
割れが発生せず、かつ高強度で極薄の溶接缶胴用鋼板の
製造法を提供するものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者らの一人は、上
記の目的を達成するために、鋼板強度を確保しかつC方
向の延性劣化を生じさせない方法について種々の実験・
研究を行ない、C量およびN量の調整、熱間圧延に先立
つ鋼片加熱条件・熱延条件、2次冷間圧延圧下率を組み
合わせればよいことを知見して、既に出願している。し
かしながら、さらに検討を重ねた結果、焼鈍条件を特定
することによりN量の上限をさらに拡大できることを新
たに知見した。
【0009】本発明はこの知見に基づいて構成されたも
のであり、その要旨は (1)重量%で、C :0.0060%超〜0.060
0%未満、 Si:0.06%以下、Mn:0.05〜
0.60%、 P :0.06%以
下、S :0.06%以下、酸可溶Al:0.005〜
0.100%、N :0.0100%超〜0.0300
%以下、残部が鉄および不可避的不純物からなる鋼片
(スラブ)を、Ar3 変態点未満に冷却し、1050℃
以上のスラブ再加熱温度に加熱し、熱間圧延し、Ar3
変態点以上の温度で仕上げ、680℃以下の温度で捲取
り、酸洗し、冷間圧延し、590℃以上750℃以下に
加熱し10秒以上均熱したのちに冷却し、2%以上10
%未満の圧下率で2次冷間圧延を施し、板厚が0.26
mm以下、HR30-T 硬さが62以上でかつ圧延方向の引張
強さが44kgf/mm2 以上としたことを特徴とする板取り
性が優れた溶接缶胴用極薄鋼板の製造法、および (2)重量%で、C :0.0060%超〜0.060
0%未満、 Si:0.06%以下、Mn:0.05〜
0.60%、 P :0.06%以
下、S :0.06%以下、酸可溶Al:0.005〜
0.100%、N :0.0100%超〜0.0300
%以下、残部が鉄および不可避的不純物からなる鋼片
(スラブ)を、鋳造後Ar3 変態点以下に冷却すること
なく、高温鋼片(スラブ)のまま表面温度900℃以上
で熱間圧延を開始し、Ar3 変態点以上の温度で仕上
げ、680℃以下の温度で捲取り、酸洗し、冷間圧延
し、590℃以上750℃以下に加熱し10秒以上均熱
したのちに冷却し、2%以上10%未満の圧下率で2次
冷間圧延を施し、板厚が0.26mm以下、HR30-T 硬さ
が62以上でかつ圧延方向の引張強さが44kgf/mm2
上としたことを特徴とする板取り性が優れた溶接缶胴用
極薄鋼板の製造法にある。
【0010】以下、本発明を詳細に説明する。C量は、
0.0600%以上になるとノーマル法、リバース法の
いずれにおいてもフランジ加工性が顕著に劣化するとと
もに溶接性も劣化するので、その上限を0.0600%
未満に限定する。また、C量が0.0060%以下にな
ると、鋼板の強度が低下するので強度を確保するために
2次冷延を施すと、C方向の延性が劣化して、リバース
法ではフランジ割れが多発するようになるので、その下
限を0.0060%超に限定する。
【0011】Si量は、0.06%を超えると、めっき
密着性、フランジ加工性、耐蝕性が劣化するので、上限
を0.06%とする。Mn量は、0.60%を超える
と、鋼板が過度に硬質化してフランジ加工性が劣化する
とともに、コスト高となるので、上限を0.60%に限
定する。また、Mn量が0.05%を下回ると、鋼板が
軟質化し、HR30-T 硬さが62以上でかつ圧延方向の引
張強さが44kgf/mm2 なる強度を確保できないので、そ
の下限を0.05%に限定する。
【0012】P量は、0.06%を超えると、鋼板が過
度に硬質化してフランジ加工性が劣化するとともに、耐
蝕性が劣化するので、上限を0.06%とする。S量
は、0.06%を超えると、フランジ加工性を劣化させ
るので、上限を0.06%とする。
【0013】酸可溶Alは、0.100%を超えると、
固溶Alが鋼板を硬質化してフランジ加工性を劣化させ
るとともに、コスト高となるので、その上限を0.10
0%とする。また、酸可溶Alが0.005%を下回る
と、脱酸が不十分となり、介在物の多い鋼板となってフ
ランジ加工性が劣化するので、その下限を0.005%
とする。N量は、これまでは0.0100%までが限度
と規定していたが、後述する焼鈍条件を採用することに
よって、0.0100%超が可能となった。そしてHR3
0-T 硬さが62以上でかつ圧延方向の引張強さが44kg
f/mm2 以上なる強度を確保できる。一方N量が0.03
00%を超えると、鋼板が過度に硬質化してフランジ加
工性が劣化するので、上限を0.0300%とする。
【0014】これらの成分を有し、残部が鉄および不可
避的不純物からなる鋼を造塊または連続鋳造で鋼片(ス
ラブ)とし、熱間圧延する。熱間圧延前の鋼片(スラ
ブ)の熱履歴は、一旦Ar3 変態点未満に冷却された後
再加熱される通常の工程、およびAr3 変態点未満に冷
却されることなく高温鋼片(スラブ)のまま熱間圧延に
供されるいわゆる直送圧延工程のいずれもとり得る。
【0015】まず、一旦Ar3 変態点未満に冷却された
後再加熱される通常の工程の場合は、スラブ再加熱温度
が1050℃を下回ると、冷却時に析出したAlNが溶
解せず、固溶Nの固溶強化による製品強度の確保ができ
ず、その後の2次冷間圧延で強度を確保しようとすると
板取り性が劣化するので、スラブ再加熱温度の下限を1
050℃に限定する。一方、Ar3 変態点未満に冷却さ
れることなく高温鋼片(スラブ)のまま熱間圧延に供さ
れるいわゆる直送圧延工程の場合は、鋼片(スラブ)表
面温度が900℃を下回ると、固溶NがAlNとして析
出し、固溶Nの固溶強化による製品強度の確保ができ
ず、この場合にも板取り性が劣化するので、表面温度の
下限を900℃に限定する。
【0016】熱間圧延仕上げ温度は、Ar3 変態点を下
回ると、混粒組織となり、均一な材質が得られないの
で、その下限をAr3 変態点に限定する。熱間圧延捲取
温度は、680℃を超えると、AlNが析出して固溶N
が減少し鋼板が軟質化しHR30-T 硬さが62以上でかつ
圧延方向の引張強さが44kgf/mm2 以上なる強度を確保
できず、また、熱延板の炭化物が塊状化して耐蝕性を劣
化させるため、その上限を680℃に限定する。
【0017】熱間圧延の終了した鋼帯は、常法により、
酸洗し、冷間圧延し、再結晶焼鈍を施される。再結晶焼
鈍は、多量のNによるフランジ加工性の劣化を防ぐため
に、590℃以上で均熱時間を10秒以上とする。しか
し焼鈍温度が750℃を超えると鋼板が軟質化し、H
R30-T 硬さが62以上でかつ圧延方向の引張強さが44
kgf/mm2なる強度を確保できないので、その上限を75
0℃に限定する。均熱後は冷却して、次に2次冷間圧延
を行なう。
【0018】2次冷間圧延の圧下率は、2%を下回る
と、HR30-T 硬さが62以上でかつ圧延方向の引張強さ
が44kgf/mm2 以上なる強度を確保できないので、その
下限を2%以上に限定する。一方、その圧下率が10%
以上になるとリバース法におけるフランジ加工性が顕著
に劣化し、材質特性の異方性が大きくなるので、その上
限を10%未満に限定する。2次冷間圧延後の鋼板板厚
は0.26mm以下とするが、これは缶素材を薄手化し缶
の軽量化さらに省資源をはかるためである。また鋼板の
R30-T 硬さを62以上でかつ圧延方向の引張強さを4
4kgf/mm2 以上と規定するのは、板厚の薄手化を補って
所定の缶強度を確保するためである。
【0019】本発明の製造方法による鋼板に施される表
面処理は、その方法を問わない。すなわち、すずめっ
き、ニッケルめっき、あるいは特殊な下地処理後に極薄
目付けのすずめっきを行なう方法など、溶接缶用鋼板に
用いられるいかなるめっきであっても、本発明の作用効
果は発揮される。
【0020】
【実施例】
〔実施例1〕まず、熱間圧延前の鋼片(スラブ)の熱履
歴が一旦Ar3 変態点未満に冷却された後再加熱される
通常の工程をとる場合の実施例を示す。表1記載の成分
を有する鋼を転炉で溶製し、スラブを室温まで冷却した
のち、同表記載のスラブ再加熱温度まで再加熱し、それ
ぞれ同表記載の熱延条件で板厚3.0mmまで熱間圧延
し、酸洗し、冷間圧延し、630℃×30秒で連続焼鈍
し、同表記載の2次冷間圧延率で板厚0.17mmまで2
次冷間圧延し、極薄すずめっきを行なった。
【0021】このようにして得られた極薄すずめっき鋼
板の硬さ、引張強さ、および伸びフランジ加工率を表2
に示す。ここで伸びフランジ加工率とは、本発明者らの
実験室のフランジ成形機にて溶接缶のフランジ加工のシ
ミュレーションを行なった場合の破断発生までの加工率
をいい、本発明者らの実験室における測定法の場合、
9.0%以上が需要家においても合格と評価されること
がわかっている。これらの表において、本発明の請求範
囲からはずれた数値は下線をつけて示してある。
【0022】
【表1】
【0023】
【表2】
【0024】表1および表2からわかるように、本発明
鋼は硬さが62以上でかつ引張強さが44kgf/mm2 以上
の高い強度を持つため、板厚の薄手化に伴う缶強度の低
下を十分補償することができる。しかも伸びフランジ加
工率は、ノーマル法、リバース法いずれも高く、ノーマ
ル法、リバース法いずれの板取りにも対応できるという
大きな特徴を有している。一方、本発明外のうち、試料
番号4はフランジ加工性には優れるものの、強度が不足
する。試料番号5はリバース法におけるフランジ加工性
が悪く、強度も不足である。試料番号6および7は強度
は十分であるが、リバース法におけるフランジ加工性が
悪い。
【0025】〔実施例2〕次に、熱間圧延前の鋼片(ス
ラブ)の熱履歴がAr3 変態点未満に冷却されることな
く高温鋼片(スラブ)のまま熱間圧延に供されるいわゆ
る直送圧延工程をとる場合の実施例を示す。
【0026】表3記載の成分を有する鋼を転炉で溶製
し、鋼片(スラブ)をAr3 変態点未満に冷却すること
なく同表記載の鋼片(スラブ)表面温度のまま熱間圧延
を開始し、それぞれ同表記載の熱延条件で板厚3.0mm
まで熱間圧延し、酸洗し、冷間圧延し、650℃×20
秒で連続焼鈍し、同表記載の2次冷間圧延率で板厚0.
17mmまで2次冷間圧延し、極薄すずめっきを行なっ
た。このようにして得られた極薄すずめっき鋼板の硬
さ、引張強さ、および伸びフランジ加工率を表4に示
す。これらの表において、本発明の請求範囲からはずれ
た数値は下線をつけて示してある。
【0027】
【表3】
【0028】
【表4】
【0029】表3および表4からわかるように、本発明
鋼は硬さが62以上でかつ引張強さが44kgf/mm2 以上
の高い強度を持つため、板厚の薄手化に伴う缶強度の低
下を十分補償することができる。しかも伸びフランジ加
工率は、ノーマル法、リバース法いずれも高く、ノーマ
ル法、リバース法いずれの板取りにも対応できるという
大きな特徴を有している。一方、本発明外のうち、試料
番号6および7はフランジ加工性には優れるものの、強
度が不足する。試料番号4および5は強度は十分である
が、リバース法におけるフランジ加工性が悪い。
【0030】
【発明の効果】本発明は、硬さが62以上でかつ圧延方
向の引張強さが44kgf/mm2 以上なる板厚0.26mm以
下の溶接缶胴用の高強度極薄鋼板を製造するにあたり、
製缶業者における板取り方向の制約を完全に取り除き、
ノーマル法、リバース法、およびそれらの混在のいずれ
の板取りでも製缶可能な鋼板の製造法を提供するもので
あり、その工業的価値はきわめて大きい。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 重量%で、 C :0.0060%超〜0.0600%未満、 Si:0.06%以下、 Mn:0.05〜0.60%、 P :0.06%以下、 S :0.06%以下、 酸可溶Al:0.005〜0.100%、 N :0.0100%超〜0.0300%以下、 残部が鉄および不可避的不純物からなる鋼片(スラブ)
    を、Ar3 変態点未満に冷却し、1050℃以上のスラ
    ブ再加熱温度に加熱し、熱間圧延し、Ar3 変態点以上
    の温度で仕上げ、680℃以下の温度で捲取り、酸洗
    し、冷間圧延し、590℃以上750℃以下に加熱し1
    0秒以上均熱したのちに冷却し、2%以上10%未満の
    圧下率で2次冷間圧延を施し、板厚が0.26mm以下、
    R30-T 硬さが62以上でかつ圧延方向の引張強さが4
    4kgf/mm2 以上としたことを特徴とする板取り性が優れ
    た溶接缶用鋼板の製造法。
  2. 【請求項2】 重量%で、 C :0.0060%超〜0.0600%未満、 Si:0.06%以下、 Mn:0.05〜0.60%、 P :0.06%以下、 S :0.06%以下、 酸可溶Al:0.005〜0.100%、 N :0.0100%超〜0.0300%以下、 残部が鉄および不可避的不純物からなる鋼片(スラブ)
    を、鋳造後Ar3 変態点以下に冷却することなく、高温
    鋼片(スラブ)のまま表面温度900℃以上で熱間圧延
    を開始し、Ar3 変態点以上の温度で仕上げ、680℃
    以下の温度で捲取り、酸洗し、冷間圧延し、590℃以
    上750℃以下に加熱し10秒以上均熱したのちに冷却
    し、2%以上10%未満の圧下率で2次冷間圧延を施
    し、板厚が0.26mm以下、HR30-T 硬さが62以上で
    かつ圧延方向の引張強さが44kgf/mm2 以上としたこと
    を特徴とする板取り性が優れた溶接缶用鋼板の製造法。
JP5260893A 1993-03-12 1993-03-12 板取り性が優れた溶接缶用鋼板の製造法 Withdrawn JPH06264138A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5260893A JPH06264138A (ja) 1993-03-12 1993-03-12 板取り性が優れた溶接缶用鋼板の製造法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5260893A JPH06264138A (ja) 1993-03-12 1993-03-12 板取り性が優れた溶接缶用鋼板の製造法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH06264138A true JPH06264138A (ja) 1994-09-20

Family

ID=12919516

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5260893A Withdrawn JPH06264138A (ja) 1993-03-12 1993-03-12 板取り性が優れた溶接缶用鋼板の製造法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH06264138A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2013008457A1 (ja) * 2011-07-12 2013-01-17 Jfeスチール株式会社 缶用鋼板およびその製造方法
JP2013133496A (ja) * 2011-12-27 2013-07-08 Jfe Steel Corp 成形性に優れた高強度薄鋼板およびその製造方法
WO2015166646A1 (ja) * 2014-04-30 2015-11-05 Jfeスチール株式会社 高強度鋼板及びその製造方法

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2013008457A1 (ja) * 2011-07-12 2013-01-17 Jfeスチール株式会社 缶用鋼板およびその製造方法
JP2013019027A (ja) * 2011-07-12 2013-01-31 Jfe Steel Corp フランジ加工性に優れる高強度缶用鋼板およびその製造方法
CN103649353A (zh) * 2011-07-12 2014-03-19 杰富意钢铁株式会社 罐用钢板及其制造方法
JP2013133496A (ja) * 2011-12-27 2013-07-08 Jfe Steel Corp 成形性に優れた高強度薄鋼板およびその製造方法
WO2015166646A1 (ja) * 2014-04-30 2015-11-05 Jfeスチール株式会社 高強度鋼板及びその製造方法
JP5907315B1 (ja) * 2014-04-30 2016-04-26 Jfeスチール株式会社 高強度鋼板及びその製造方法
CN106460125A (zh) * 2014-04-30 2017-02-22 杰富意钢铁株式会社 高强度钢板及其制造方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5076544B2 (ja) 缶用鋼板の製造方法
JPH024657B2 (ja)
JPS61276927A (ja) 深絞り性の良好な冷延鋼板の製造方法
JPH0123530B2 (ja)
JP2008208399A (ja) ドラム缶用薄肉冷延鋼板およびその製造方法
JP5811686B2 (ja) 高強度缶用鋼板およびその製造方法
JP3852210B2 (ja) 変形3ピース缶用鋼板およびその製造方法
JPS637336A (ja) フランジ加工性の優れた溶接缶用極薄鋼板の製造方法
JPH01184229A (ja) 伸びフランジ成形性の優れたdi缶用鋼板の製造法
JPH06264138A (ja) 板取り性が優れた溶接缶用鋼板の製造法
JPS63190141A (ja) 成形性の良好な高張力冷延鋼板とその製法
JPH086143B2 (ja) 板取り性が優れた極薄溶接缶用鋼板の製造法
JP5000467B2 (ja) 高強度かつエキスパンド成形性に優れた3ピース缶用鋼板および製造方法
JP5000452B2 (ja) 高強度かつエキスパンド成形性に優れた3ピース缶用鋼板およびその製造方法
JP2714994B2 (ja) 板取り性が優れた溶接缶用鋼板の製造法
JPH093547A (ja) 高強度缶用鋼板の製造方法
JPS63134645A (ja) 伸びフランジ成形性の優れたdi缶用鋼板
JP2002294399A (ja) フランジ成形性に優れた高強度溶接缶用薄鋼板及びその製造方法
JPH03294432A (ja) 板取り性が優れた溶接缶用極薄鋼板の製造法
JP3108615B2 (ja) フランジ加工性およびネック成形性に優れる溶接缶用鋼板の製造方法
JP2013147744A (ja) エアゾール缶ボトム用鋼板およびその製造方法
JP5803510B2 (ja) 高強度高加工性缶用鋼板およびその製造方法
JPH08218146A (ja) フランジ加工性及びネック成形性に優れた溶接缶用鋼板とその製造方法
JPH04333525A (ja) 板取り性が優れた極薄溶接缶用薄鋼板の製造法
JP2005281816A (ja) 成形性が良好でかつ、プロジェクション溶接性が優れた高強度冷延鋼板及びその製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20000530