JPH03290839A - 光デイスク記録媒体の製造方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は光学的な変化で情報信号を伝達する光記録媒体
の製造方法に関し、特に、回転基盤上にピットを記録す
る光ディスク記録媒体の製造方法に関する。

〔従来の技術〕

近年、オーディオコンパクトディスク（ＣＤ）やビデオ
ディスク（ＶＤ）などレーザビジョンのように、レーザ
光により情報の再生が可能な光ディスク記録媒体が広く
普及しており、また、再生専用のみならず追記型や更に
は書き換え型も使用されてきている。

この光ディスク記録媒体はディスクのドライブ装置の制
御系が複雑であったり、価格的に高価であるなど未だ課
題は残されているものの、光の波長と同し程度の小さな
光スポットで信号を記録し再生しているので、磁気記録
にくらべて１桁から２桁程度高い非常に高密度の記録が
でき、更に、情報の遺り取りが光ビームを使った非接触
な方法であるので、信号面が擦り減ることがなく、記録
の不揮発性（記録したデータの保持）にも優れている等
多くの面で従来の記録媒体よりも優れた点があり、大き
な期待がもたれている。

この様な光ディスク記録媒体は、アナログ信号である情
報信号をデジタル信号に変換して記録することにより、
ダイナミックレンジを上げ、雑音に強い記録としている
。一般にアナログ信号からデジタル信号への変換はパル
ス符号変調（ＰＣＭ）により行われており、ＰＣＭ信号
に変調された情報信号は、光スポットによりディスク上
の記録膜に凹凸のピット、反射膜の有無、変形、屈折率
変化、磁化反転といったマークを書き込むことにより記
録されている。

前記光ディスク記録媒体には、例えばコンパクトディス
クのような再生専用のもの、或は追記型、更には書き換
え型のものがあるが、本発明はこのうち追記型或は書き
換え型のもので、使用時のディスク回転数が一定のＣＡ
Ｖ方式の光ディスク記録媒体を対象としている。

従来の光ディスク記録媒体におけるディスク上の信号の
基本形態は、上述のように光反射面或は透過面に時系列
的にマークが有るか無いかを検出し、このマークによる
光信号により適宜情報が表現されている。そして、追記
型、書換え型の場合、ディスクの製造段階において、ユ
ーザが記録する領域の他に、ディスク上のセクタの順番
やディスク回転制御のための制御情報等を書き込んだプ
リピットが形成されている。

〔発明が解決しようとする課題〕

従来のＣＡＶ方式の追記型、書換え型の光ディスク記録
媒体においては、形成されたプリピットは、当然、ピッ
トの時系列は一定であり且つディスク回転数が一定であ
るために、ディスクの内周部分と外周部分において同様
の情報を得るためには、内周側で記録密度が大きくなり
、第４図に示す光ディスク記録媒体２０の部分拡大図に
て示されるように、ディスク外側Ａのピット２１ａのビ
ット長１２よりもディスク内側Ｂのピント２１ｂのビッ
ト長ｌ、の方が非常に小さくなり大きな差ができてしま
う。

従って、ディスク内周方向になるのに伴ってピットの変
調度（ピットによる信号の強さ）が小さくなる傾向があ
った。この結果、ディスク半径方向の位置によってピッ
ト変調度に差が発生する。

これは、従来の記録密度においては許容できるものの、
更に記録密度を高めようとした場合には、内周部分にお
ける変調度が小さくなるために、情報のエラーの発生が
多くなるなど極めて大きな問題となってきた。

本発明の目的は上記課題を解消するためになされたもの
であり、従来以上に記録密度を高めても、ディスク内周
部分におけるピット変調度がその変調規格との差を充分
保つことができ、ブリピント信号の情報のエラーの発生
を効果的に防止できる光ディスク記録媒体の製造方法を
提供することにある。

〔課題を解決するための手段〕

本発明にかかる上記目的は、記録媒体のピットの反射光
或は透過光から光情報を得るＣＡＶ方式の光ディスク記
録媒体の製造方法において、ディスク動作に必要な情報
用のプリピットをレーザ光を照射して形成するときに、
前記光ディスク記録媒体の半径方向に沿った各位置にお
ける単位線速度当たりのレーザ光照射量を、ディスク外
側のレーザ光照射量に比べてディスク内周側のレーザ光
照射量を多くするように光変調器を制御して前記プリピ
ントを形成することを特徴とする光ディスク記録媒体の
製造方法により達成することができる。

〔実施態様〕

以下、添付図面を参照して本発明の製造方法の一実施態
様を説明する。ただし本発明は本実施態様のみに限定さ
れない。

第１図は本発明の方法を適用した光ディスク記録媒体の
製造工程の一部を示す概略図であり、第２図は光量の調
節を示すグラフである。

先ず、光ディスク記録媒体の製造工程は、表面研磨した
のち、超音波洗浄したガラス円盤を作成する。このガラ
ス円盤に短波長のみに感光するフォトレジストをスピン
コード等により塗布し、引き続いて適宜加熱し乾燥して
フォトレジスト盤ＩＯを作成する。

前記フォトレジスト盤ＩＯを第１図に示す記録装置にセ
ントして所望の信号を書き込む。この記録装置は、アル
ゴン（Ａｒ）等のガスを用いた大出力のガスレーザ源２
を使用する。前記レーザ源２により出力されたレーザ光
は光変調器３を通過する。この光変調器３には書き込み
たい入力信号が変調器ドライバー４により入力され、該
入力信号に対応して変調されたレーザ光が前記光変調器
３から出力される。

前記光変調器３から出力されたレーザ光は偏光ビームス
プリンタやミラー等を介して対物レンズ５に到達し、該
対物レンズ５により直径０．５　μｍ程度に集光されて
前記フォトレジスト盤１０上に照射される。

前記フォトレジスト盤１０は回転サーボにより制御され
たモータ９により一定回転で回転されている。また、対
物レンズ５はレンズ駆動装置６により適宜操作される。

すなわち、前記レンズ駆動装置６は自動焦点合わせサー
ボ７により焦点調整を行う。また、前記対物レンズ５は
前記フォトレジスト盤１００半径方向に移動してプリピ
ットの原形ピットを形成する。

前記プリピットは、例えば、ディスク使用時においてデ
ィスク上のセクタの順番やディスク回転制御のための制
御情報等を書き込んだピットであるが、本実施態様にお
いては、前記プリピントの原形ピットをレーザ光を照射
して形成するときに、前記光ディスク記録媒体ｌの半径
方向に沿った各位置における単位面積当たりのレーザ光
照射量を下記するように変化させる。

すなわち、従来の光量は、通常のフォトレジストの露光
理論により、ディスク最外周Ｒ２における光量を最大光
量Ｌ２として、この最大半径に対してディスク中心Ｒ０
をゼロ光量り。として、該中心からの位置の寸法比率に
対応した光量を照射した方法であり、第２図の一点鎖４
Ｉｚに示すような関係になされていたが、本実施態様で
は、実際には前記ディスク中心Ｒ０における照射はない
が、理論上、前記ディスク中心Ｒ０にお光量をある一定
の基準光量り、に設定し、前記基準光量ＬＩと前記最大
光量Ｌ２との間で実線Ｘにて示すように、前記駆動電源
４の電圧をｍ＃することにより従来の常識とは全く異な
った一定比率の変化の光量調節を行う。

なお、前記基準光量Ｌ１の大きさは、前記フォトシスト
盤１０の感度やその他レーザ光そのものエネルギレヘル
により適宜設定できるものであり、特に限定するもので
はない。

上述のように、前記−点鎖線Ｚに示す光量調節にくらべ
て、前記フォトレジスト盤１０の内方に行くほど単位面
積当たりの照射する光量が多くなり、この結果、前記フ
ォトレジスト盤１０に形成されたピット原形の形状は、
フォトレジスト盤内周側のものが従来に比べて盤半径方
向に太った形°状に形成される。

なお、このようにして前記フォトレジスト盤１０を作成
した後、現像、金属蒸着、ニッケイルメツキをして前記
原盤とニッケイルメツキ層を剥離してニッケルスタンパ
を作成し、その後、プレス工程を経てレプリカを作成し
て、このレプリカに記録膜形成してカートリッジに組み
込む等のディスク組み立てを行い記録再生可能の第３図
に示す光ディスク記録媒体１を内蔵した光ディスクカー
トリッジを完成する。

こうして、前記フォトレジスト盤１０に形成されたピン
ト原形の形状は、盤内周側のものが従来に比べて盤半径
方向に太った形状であるので、第３図に示す前記光ディ
スク記録媒体１にもこれと同様な形状のプリピットｌａ
、ｌｂが形成されている。そして、最外周のプリピント
ｌａは従来のものと同じに形成されるが、ディスク内方
寄りになるのに伴ってピット形状におけるディスク半径
方向の幅１３が従来のそれにくらべて大きく形成されて
いる。

このようにピットのディスク半径方向の幅が大きく形成
されたピットは、再生信号の振幅を大きくしピット変調
度を大きくすることができ、この結果、従来の光ディス
ク記録媒体の内外周のピント変調度の差に比べると、デ
ィスク内方に寄る程にピット長さは従来のものと同しで
も光反射量の実質的な変調度を高められるので、外周側
のピットとの変調度の差を小さくすることができる。

前記実施態様においては、前記基準光量Ｌ１と前記最大
光量Ｌ２との間で一定傾斜を持った直線状の光量調節を
行ったが、本発明における光量調節はこのような方法に
限るものではなく、ディスク半径方向に沿った所定の範
囲において、光量が前記基準光量Ｌ１と前記最大光量Ｌ
２との間で実質的に連続変化すればよく、例えば、点線
Ｙにて示すような曲線に沿うように変化してもよく、そ
の変化経路を問題とするものではない。

前記実施態様においては光反射型の光ディスク記録媒体
について述べたが、当然、本発明は光透過型でもよい。

また、本発明の製造方法は追記型や書換え型の光ディス
ク記録媒体に最適であるが、再生専用のものに適用して
もよい。

〔発明の効果〕

以上述べたように、本発明は記録媒体のピットから光情
報を得るＣＡＶ方式の光ディスク記録媒体の製造方法に
おいて、ディスク動作に必要な情報用のプリピットをデ
ィスク上にレーザ光を照射して形成するときに、前記光
ディスク記録媒体の半径方向に沿った各位置における単
位線速度当たりのレーザ光照射量を、ディスク外側のレ
ーザ光照射量に比べてディスク内周側のレーザ光照射量
を多くするように光変調器をコントロールするので、照
射光の単位線速度当たりの照射エネルギがディスク内方
側が大きくなり、前記レーザ光によって形成された前記
ピットは、従来のピットに比べてディスク内方寄りのピ
ットのディスク半径方向の幅が大きく形成される。この
ようにピットのディスク半径方向の幅が大きく形成され
たピットは、そのピットによる信号振幅を大きくでき、
ピット変調度を大きくすることができ、この結果、従来
の光ディスク記録媒体の内外周のピット変調度の差に比
べると、ピット長さは従来のものと同しでも光反射量（
透過量）の実質的な変調度を高められるので、外周側の
ピットとの変調度の差を小さくすることができる。

従って、本発明によれば、ピット（プリピ、７トも含む
）のディスク内周部分におけるピット変調度を高めるこ
とができ、規格変調度に対して余裕のある大きさの変調
度にできるので、ピット信号の情報のエラーの発生を効
果的に防止し、信頼性の高い光ディスク記録媒体を提供
できる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の方法を適用した光ディスク記録媒体の
製造工程の一部を示す概略図であり、第２図は光量の調
節を示すグラフ、第３図は本発明の方法により製造した
光ディスク記録媒体のピット形状を模式化した概略図、
第４図は従来の光ディスク記録媒体のピント形状を模式
化した概略図である。 図中符号： Ｉ、２０・・・光ディスク記録媒体、 １ａ、２０ａ・・・ディスク外周のピット、１ｂ、２０
ｂ・・・ディスク内周のピット、２　・・・レーザ源、
　　　　３・・・光変調器、４　・・・変調器ドライバ
ー ５　・・・対物レンズ、 ６　・・・レンズ駆動装置、 ７　・・・自動焦点合わせサーボ、 ８・・・回転サーボ、　　　９・・・モータ、１０・・
・フォトレジスト、 Ａ・・・ディスク外側、 Ｂ・・・ディスク内側。 （ほか３名） 第 １ 図 第 図 テ゛、スク今埼仝 手続補正書 平Ｆ！！ｉ、２年 ７月３１日 （１）明細書第８頁５行目のＶ単位面積当たりの」を「
単位線速度当たりの」と補正する。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 記録媒体のピットの反射光或は透過光から光情報を得る
   ＣＡＶ方式の光ディスク記録媒体の製造方法において、
   ディスク動作に必要な情報用のプリピットをレーザ光を
   照射して形成するときに、前記光ディスク記録媒体の半
   径方向に沿った各位置における単位面積当たりのレーザ
   光照射量を、ディスク外側のレーザ光照射量に比べてデ
   ィスク内周側のレーザ光照射量を多くするように光変調
   器を制御して前記プリピットを形成することを特徴とす
   る光ディスク記録媒体の製造方法。