JP2001052342A - 光学記録媒体、並びに信号記録装置及び信号記録方法 - Google Patents

光学記録媒体、並びに信号記録装置及び信号記録方法

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JP2001052342A
JP2001052342A JP11222994A JP22299499A JP2001052342A JP 2001052342 A JP2001052342 A JP 2001052342A JP 11222994 A JP11222994 A JP 11222994A JP 22299499 A JP22299499 A JP 22299499A JP 2001052342 A JP2001052342 A JP 2001052342A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数の記録層を有し、各記録層に対して劣化
なく情報信号の記録及び再生を可能にする。 【解決手段】 第1及び第2の記録層51,52には、
アドレス情報がランド61とグルーブ62の境界が蛇行
されて蛇行部63として記録される。これにより、従来
の光ディスク200とは異なり、記録トラックを横断し
て配置されるようなアドレス部が形成されていない構造
となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、アドレス情報が予
め記録されており、アドレス情報に基づいて記録トラッ
クに対する情報信号の記録及び/又は再生が行われる光
学記録媒体、及びそのような光学記録媒体に対して情報
信号を記録する信号記録装置及び信号記録方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】光学的に情報信号が記録可能とされる光
学記録媒体に、書換え(上書き)可能な光ディスクや追
記型の光ディスク等がある。書換え可能な光ディスクに
は、記録膜の相変化を利用して情報信号が記録される光
ディスクがあり、また、追記型の光ディスクには、記録
膜に色素材料が使用されて情報信号が記録される光ディ
スクがある。
【0003】また、近年、データが大規模化しているこ
とに伴い、大量のデータを記録可能にする光学記録媒体
が提案されている。大容量記録が可能な光学記録媒体に
は、情報信号を記録する記録層を複数有してなる光ディ
スクがある。すなわち、例えば、n(nは2以上の整
数)層の記録層が形成されている光ディスクは、単層の
記録層からなる光ディスクと比較して、n倍の記録容量
を有することになる。
【0004】例えば、ISOM(International Sympos
ium of Optical Memories)1998, Th-N-06 Title"Rewri
table dual layer phase-chamge optical disk" K. Nag
ataet al.(以下、先行技術文献という。)には、複数
の記録層を有する相変化型の光ディスクが開示されてい
る。
【0005】図11には、2層の記録層を有する光ディ
スク200と、その光ディスク200に対する情報信号
の書き込み及び読み出しを行う光学ピックアップ100
とを示している。記録再生装置である光ディスク装置
は、この図11に示すような光学ピックアップ100を
備え、光ディスク200上にレーザ光を集光させて、当
該光ディスク200に対する情報信号の記録及び再生を
行っている。
【0006】光学ピックアップ100は、図11に示す
ように、光源101、グレーティング102、ビームス
プリッタ103、対物レンズ104、検出レンズ10
5、及び受光素子106を備えている。また、光ディス
ク200は、上述した先行技術文献に記載された光ディ
スクと同一の構造からなる相変化型の光ディスクであ
る。この光ディスク200は、対物レンズ104を介し
て出射されるレーザ光の光軸方向に各記録層210,2
11の順序で積層された構造となっている。
【0007】図12に、上述した先行技術文献に開示さ
れている相変化型の光ディスクの構造を示す。光ディス
ク200は、図12に示すように、ポリカーボネート
(Polycarbonate)により形成されている基板201、Z
nS-SiO2により形成されている第1の誘電体膜202、G
eSbTeにより形成されている第1の記録膜203、ZnS-S
iO2により形成されている第2の誘電体膜204、紫外
線硬化樹脂により形成されているUV膜205、ZnS-Si
O2により形成されている第3の誘電体膜206、GeSbTe
により形成されている第2の記録膜207、ZnS-SiO2
より形成されている第4の誘電体膜208、及びAlCrに
より形成されている反射膜209の順序で積層された構
造とされている。ここで、第1の誘電体膜202、第1
の記録膜203、及び第2の誘電体膜204は第1の記
録層210を構成し、第3の誘電体膜206、第2の記
録膜207、及び第4の誘電体膜208は第2の記録層
211を構成している。
【0008】光学ピックアップ100は、このように構
成されている光ディスク200に対して、基板201側
からレーザ光を入射し、光スポットを第1又は第2の記
録膜203,207上に形成することにより、第1の記
録膜203又は第2の記録膜207に対する情報信号の
記録や再生を行っている。
【0009】次に、図11に示した光学ピックアップに
より光ディスク100に対して行う情報信号の記録や再
生について具体的に説明する。
【0010】光学ピックアップ100は、光ディスク2
00上に照射するためのレーザ光を光源101から出射
する。光源101は、記録又は再生に応じてレーザパワ
ーが制御されて、最適パワーとされた記録用レーザ光又
は再生用レーザ光を出射する。光源101から出射され
たレーザ光は、グレーティング102により回折され
て、ビームスプリッタ103に入射される。
【0011】ビームスプリッタ103には反射面103
aが形成されており、ビームスプリッタ103に入射さ
れたレーザ光は、この反射面103aにより、対物レン
ズ104に向けて反射される。
【0012】対物レンズ104は、光ディスク200に
対向され、ビームスプリッタ103の反射面103aに
より反射されてきたレーザ光を、光ディスク200の第
1又は第2の記録層210,211の何れかの記録層に
集光させる。対物レンズ104は、図示しない移動操作
手段により、光ディスク200に対して移動自在とされ
て保持されている。移動操作手段は、例えば、いわゆる
2軸アクチュエータである。
【0013】移動操作手段により対物レンズ104が移
動操作されて、当該対物レンズ104により集光された
レーザ光は、図13中(A)に示すように、対物レンズ
104に対して手前側に位置される第1の記録層210
上に集光され、又は図13中(B)に示すように、対物
レンズ104に対して奥側に位置される第2の記録層2
11上に集光される。よって、第2の記録層211への
レーザ光の照射は、第1の記録層210を透過されたレ
ーザ光によるものとなる。
【0014】光学ピックアップ100は、光ディスク2
00に対して情報信号を記録する場合には、光源101
から記録用レーザ光を出射し、グレーティング102及
びビームスプリッタ103を介して対物レンズ104に
入射させ、当該レーザ光を、この対物レンズ104によ
り光ディスク200の第1又は第2の記録膜203,2
07上に集光する。
【0015】レーザ光が照射されることにより、記録膜
203,207は、部分的に温度が上昇し、融解する。
そして、光ディスク200が図示しない回転操作手段に
より回転操作され、光スポットが記録膜203,207
に対して相対的に移動されるので、そのように融解され
た部分の温度は降下することになる。
【0016】ここで、記録用レーザ光のレーザパワーが
強い場合には、温度上昇分が大きいので、温度降下は急
激なものとなり、記録膜203,207は、結晶化する
ために必要な時間がないために、非晶質(アモルファ
ス)状態になる。一方、記録用レーザ光のレーザパワー
が弱い場合には、温度上昇分が小さいので、温度降下は
緩やかなものとなり、記録膜203,207は結晶化状
態になる。
【0017】このように、光学ピックアップ100は、
レーザパワーを変えて、冷却過程を異ならせ、記録膜2
03,207をアモルファス状態の部分(以下、アモル
ファス記録マーク)又は結晶状態の部分(以下、結晶記
録マーク)を形成して情報信号を記録している。
【0018】そして、光学ピックアップ100は、再生
時には、記録層に再生用レーザ光を照射して、アモルフ
ァス記録マークと結晶記録マークによる屈折率の違いを
利用して、光ディスク200に記録された情報信号を読
み出している。
【0019】次のように、光学ピックアップ100は、
情報信号を再生している。光学ピックアップ100は、
光ディスク200の第1又は第2の記録膜203,20
7において反射された戻り光を、対物レンズ104及び
ビームスプリッタ103を介して、検出レンズ105に
入射させる。戻り光は、検出レンズ105を介して、受
光素子106上に集光される。光学ピックアップ100
は、この受光素子106から出力される戻り光の受光に
応じた光検出信号に基づいて、情報信号を再生してい
る。
【0020】
【発明が解決しようとする課題】ところで、情報信号が
記録可能な光ディスクには、出荷時における状態のよう
にデータが記録されていない状態であっても、所定の記
録トラックをアクセス等するためのアドレス情報が記録
されている。例えば、このアドレス情報により、記録時
において、光ディスク上における光スポットの現在位置
を知ることができる。アドレス情報が記録されているア
ドレス部は、通常、図14に示すように、記録トラック
を横断するように、光ディスク200において放射状を
なす位置に設けられている。すなわち、図15に示すよ
うに、アドレス部(図14中のアドレス部のA部詳細)
Aは、記録トラックが形成されている記録領域DAを横
断するように形成されており、また、アドレス情報は微
細凹凸部220とされて設けられている。例えば、記録
トラックは、図15に示すように、ランド221及びグ
ルーブ222とされて形成されている。
【0021】また、相変化型の光ディスク200は、出
荷時状態では、第1及び第2の記録膜203,207が
結晶状態又はアモルファス状態の何れかの状態にされて
いる。以下では、出荷前状態において記録層が結晶状態
とされている場合について説明する。
【0022】ここで、第1及び第2の記録層210,2
11にアドレス部TAが形成されている相変化型の光デ
ィスク200の当該第2の記録層211に対して情報信
号を記録する場合について考えてみる。
【0023】第2の記録層211に対して情報信号を記
録する場合、第2の記録層211に照射されるレーザ光
は第1の記録層210を透過されたものとなる。よっ
て、第1の記録層210にアドレス部TAが記録されて
いる部分では、第2の記録層211に透過されたレーザ
光は、当該アドレス部TAの微細凹凸部(以下、アドレ
スピットという。)220を透過してきたものとなる。
【0024】また、相変化型の光ディスク200におい
て、出荷時状態では第1の記録膜203の全面が結晶状
態とされていること、及びアドレス部TAには情報信号
が記録されることがないこと等の理由により、当該アド
レス部TAを透過するレーザ光は、アドレス部TAに位置
される記録膜部分(以下、アドレス部記録膜という。)
の透過により、結晶状態の屈折率により屈折されること
になる。
【0025】また、アドレス部TAにおける透過光の光
量と反射光の光量については、図16に示すように、溝
深さdのアドレスピット220の周辺部における反射光
の光量(R1)とアドレスピット220における反射光
の光量(R2)とは略同一であり、また、アドレスピッ
ト220の周辺部における透過光の光量(T1)とアド
レスピット220における透過光の光量(T2)とは略
同一である。また、アドレスピット220の周辺部及び
アドレスピット220を透過したレーザ光には、半径方
向に位相が生じない。
【0026】このようなことから、アドレスピット22
0及びこのアドレスピット220の近傍において、レー
ザ光は回折されることもなく、第2の記録層211への
レーザ光の透過率は、第1の記録層210の記録膜20
3が結晶状態とされていることに依存したものとなる。
【0027】表1には、第1の記録膜203が結晶状態
又はアモルファス状態とされた場合の当該第1の記録層
210の反射率及び透過率を示し、また、第2の記録膜
207が結晶状態又はアモルファス状態とされている場
合の当該第2の記録層211の反射率を示している。
【0028】
【表1】
【0029】一方、記録領域DAに位置されている記録
膜部分(以下、記録領域記録膜という。)では、情報信
号に応じて、アモルファス記録マークMa及び結晶記録
マークMcがほぼ均等に混在している。よって、第1の
記録層210の記録領域記録膜における透過率は、当該
記録領域記録膜全面がアモルファス状態又は結晶状態と
された場合と異なる透過率を示すことになる。すなわ
ち、図17に示すように、アモルファス記録マークMa
の領域における反射光の光量(R2)と結晶マークMc
の領域における反射光の光量(R1)とは異なり、ま
た、アモルファス記録マークMaの領域の透過光の光量
(T2)と結晶記録マークMcの領域の透過光の光量
(T1)とは異なるものとなる。これにより、アモルフ
ァス記録マークMa及び結晶記録マークMcを透過され
た透過光には位相が発生する。
【0030】なお、記録領域のランドとグルーブにおけ
る現象は、上述したようにアドレスピットが形成されて
いる場合と同様な現象になり、すなわち、第1の記録層
210の記録領域に案内溝が形成されていることによ
り、当該記録領域におけるレーザ光の透過光の光量及び
反射光の光量への影響はなく、レーザ光の回折もない。
【0031】また、例えば、図18に示すように、アド
レス部記録膜203aと、アモルファス記録マーク(図
18中における白色部分)Ma及び結晶記録マーク(図
18中における黒色部分)Mcが混在されている記録領
域記録膜203rとは形成されている。
【0032】以上のように、アドレス部記録膜が常に結
晶状態とされ、また、記録領域記録層がアモルファス記
録マークMaと結晶記録マークMcとが混在する状態と
された場合には、第1の記録層210のレーザ光の透過
率は、アドレス部と記録領域とでは異なるものとなる。
【0033】よって、第2の記録層211に報信号を記
録していく場合において、記録位置の手間(第1の記録
層210)にアドレス部、すなわちアドレス部記録膜が
位置されるか、又は記録領域、すなわち記録領域記録膜
が位置するかにより、当該第2の記録層211の第2の
記録膜207上に照射されるレーザ光の光量が異なって
しまうことになる。
【0034】次に計算結果について説明する。第1の記
録膜203の全面がアモルファス状態、全面が結晶状
態、及びアモルファス記録マークと結晶記録マークとが
混在している場合の計算結果を示す。
【0035】ここで、アモルファス記録マークと結晶記
録マークとが混在している場合とは、記録膜のどこの領
域をとってみても、アモルファス記録マークと結晶記録
マークとがほぼ均等に混在している状態であり、EFM
変調方式等の一般的な変調方式を採用することにより実
現されるものである。
【0036】図19には、第1の記録層210を透過さ
せて、第2の記録層211にレーザ光を照射されている
状態を示している。計算条件は、図19中にも示すよう
に、第1の記録層210と第2の記録層211との間隔
を30μmとし、レーザ光の波長を660nmとし、対
物レンズの開口率NAを0.85としている。また、第
1の記録層210上において形成されるレーザ光の光ス
ポットの直径は約39μmである。また、記録トラック
のトラックピッチは0.45μm、最短ピット長は0.
3μmである。また、第1層のアモルファス記録マーク
及び結晶記録マークにおける透過率及び反射率は、表2
に示すような値としている。
【0037】
【表2】
【0038】第1の記録膜203に何も記録されておら
ず、全面が結晶状態とされている第1の記録層210を
透過したレーザ光の第2の記録層211上における半径
方向の光強度分布の計算結果を図20に示している。
【0039】また、第1の記録膜203の全面がアモル
ファス状態又は結晶状態、及び上述したようにアモルフ
ァス記録マーク及び結晶記録マークが混在している場合
(情報信号が記録されている場合)の第1の記録層21
0を透過したレーザ光の第2の記録層211上における
半径方向の光強度分布の計算結果を図21に示してい
る。ここで、第1の記録膜203の全面が結晶状態とさ
れている計算結果は、アドレス部において得られる結果
に対応することになる。
【0040】また、第1の記録層210における記録膜
全体が結晶状態とされるアドレス部と記録膜がアモルフ
ァスマーク及び結晶マークが混在している記録領域との
境界部分における透過されたレーザ光の第2の記録層2
11上における光強度分布の計算結果を図22に示して
いる。
【0041】なお、第1の記録層210に入射される直
前のレーザ光の光強度は、図23に示すように、第1の
記録層210に入射される直前において縞模様の光強度
分布を示す。
【0042】図20及び図21に示すように、第1の記
録膜203の全面が結晶状態の場合、第2の記録層21
1上に照射されたレーザ光の光強度分布は、照射部分の
中心位置にピークを有し、半径方向にいくに従い減少す
るものとなる。また、第2の記録層211上における光
スポットの直径は約0.95μmになる。
【0043】なお、第1の記録層210がランド及びグ
ルーブにより形成されている場合であっても同様な結果
を得ることができる。
【0044】また、図21に示すように、第1の記録膜
203の全面がアモルファス状態の場合は、第2の記録
層211上に照射されたレーザ光の光強度は、全面が結
晶状態の場合よりも照射部分の中心部のピーク値が大き
くなる。なお、この場合でも、第2の記録層211上に
形成される光スポットの直径は図21の結果と同様に約
0.95μmになる。
【0045】また、図21に示すように、アモルファス
マークと結晶マークとが混在されて第1の記録膜203
が形成されている場合、第2の記録層211上に照射さ
れたレーザ光の光強度分布は照射部分の中心部にピーク
を有し、そのピーク値は、第1の記録膜203の全面が
結晶状態の場合のピーク値と第1の記録膜203の全面
がアモルファス状態の場合のピーク値との間の値とな
る。なお、この場合でも、第2の記録層211上に形成
される光スポットの直径は約0.95μmになる。
【0046】よって、記録膜全体が結晶状態とされるア
ドレス部と記録膜がアモルファスマーク及び結晶マーク
が混在している記録領域との境界部分では、図22に示
すように、第2の記録層211上における光強度は異な
るといった計算結果が得られる。この図22に示すよう
に、アドレス部の光強度については、記録領域の光強度
から約13%増加する計算結果となる。また、例えば、
この図22に示すような光強度分布は、1本の記録トラ
ックに沿ってデータを記録するためにレーザ光を走査し
た際に記録領域とアドレス部との境界において発生す
る。
【0047】以上のように、第1の記録層210にアド
レス部と記録領域とが設けられている場合、第2の記録
層211上に形成される光スポットの直径は変化しない
ものの、第2の記録層211上における光スポットの光
強度については、アドレス部と記録領域とでは異なるも
のとなってしまう。
【0048】第2の記録層211の記録トラック上を光
スポットを走査する場合を考えたとき、このように光ス
ポットの光強度が変化してしまうと、情報信号の書き込
みを正常に行うことができなくなり、また、再生時には
再生光量の変化を生じ、記録データが困難になるといっ
た問題が発生する。
【0049】そこで、本発明は、上述した実情に鑑みて
なされたものであり、複数の記録層を有し、各記録層に
対して劣化なく情報信号の記録及び再生を可能にする光
学記録媒体、並びにそのような光学記録媒体に対して情
報信号を劣化なく記録することができる信号記録装置及
び信号記録方法を提供することを目的としている。
【0050】
【課題を解決するための手段】本発明に係る光学記録媒
体は、上述の課題を解決するために、ランド及びグルー
ブとされて記録トラックが形成され、この記録トラック
に対して対物レンズを介してレーザ光が照射されて情報
信号の記録及び/又は再生がなされる記録層をn(nは
2以上の整数)層有し、少なくとも対物レンズに対向さ
れる側の第1の記録層から第(n−1)の記録層に予め
記録されているアドレス情報が、ランドとグルーブの境
界の蛇行により記録されている。
【0051】このような構成を有する光学記録媒体は、
アドレス部が記録トラックを横断して設けられることな
く、アドレス情報が記録されている。
【0052】また、本発明に係る信号記録装置は、上述
の課題を解決するために、ランド及びグルーブとされて
記録トラックが形成され、この記録トラックに対して上
記対物レンズを介してレーザ光が照射されて情報信号の
記録及び/又は再生がなされる記録層をn(nは2以上
の整数)層有し、少なくとも対物レンズに対向される側
の第1の記録層から第(n−1)の記録層に予め記録さ
れているアドレス情報が、ランドとグルーブの境界の蛇
行により記録されている光学記録媒体に対して、情報信
号の記録を行っている一の記録層について全面に情報信
号を記録した後に、他の記録層に対して情報信号を追記
していく機能を有する記録手段を備える。
【0053】このような構成を有する信号記録装置は、
上述した光学記録媒体に対して、少なくとも一の記録層
の全面に情報信号を記録してから他の記録層への追記を
行うので、第2の記録層以降の記録層への情報信号の追
記は、情報信号が全く記録されていない記録層又は情報
信号が全面に記録されている記録層を透過されたレーザ
光によるものとなる。
【0054】また、本発明に係る信号記録方法は、上述
の課題を解決するために、ランド及びグルーブとされて
記録トラックが形成され、この記録トラックに対して対
物レンズを介してレーザ光が照射されて情報信号の記録
及び/又は再生がなされる記録層をn(nは2以上の整
数)層有し、少なくとも対物レンズに対向される側の第
1の記録層から第(n−1)の記録層に予め記録されて
いるアドレス情報が、ランドとグルーブの境界の蛇行に
より記録されている光学記録媒体に対して、情報信号の
記録を行っている一の記録層について全面に情報信号を
記録した後に、他の記録層に対して情報信号を追記して
いく。
【0055】このような信号記録方法は、上述した光学
記録媒体に対して、少なくとも一の記録層の全面に情報
信号を記録してから他の記録層への追記を行うので、第
2の記録層以降の記録層への情報信号の追記は、情報信
号が全く記録されていない記録層又は情報信号が全面に
記録されている記録層を透過されたレーザ光によるもの
となる。
【0056】また、本発明に係る信号記録装置は、上述
の課題を解決するために、ランド及びグルーブとされて
記録トラックが形成され、この記録トラックに対して対
物レンズを介してレーザ光が照射されて情報信号の記録
及び/又は再生がなされる記録層をn(nは2以上の整
数)層有し、少なくとも対物レンズに対向される側の第
1の記録層から第(n−1)の記録層に予め記録されて
いるアドレス情報が、ランドとグルーブの境界の蛇行に
より記録されている光学記録媒体であって、情報信号が
上書き可能とされているものに対して、第1の記録層か
ら第nの記録層へ昇順に、記録層の全面に情報信号を記
録していく機能を有する記録手段を備える。
【0057】このような構成を有する信号記録装置は、
上述した上書き可能な光学記録媒体に対して、第1の記
録層から第nの記録層へ昇順に記録層の全面に情報信号
を記録していくので、第2の記録層以降の記録層への情
報信号の上書き記録は、情報信号が全面に記録されてい
る記録層を透過されたレーザ光によるものとなる。
【0058】また、本発明に係る信号記録方法は、上述
の課題を解決するために、ランド及びグルーブとされて
記録トラックが形成され、この記録トラックに対して対
物レンズを介してレーザ光が照射されて情報信号の記録
及び/又は再生がなされる記録層をn(nは2以上の整
数)層有し、少なくとも対物レンズに対向される側の第
1の記録層から第(n−1)の記録層に予め記録されて
いるアドレス情報が、ランドとグルーブの境界の蛇行に
より記録されている光学記録媒体であって、情報信号が
上書き可能とされているものに対して、第1の記録層か
ら第nの記録層へ昇順に、記録層の全面に情報信号を記
録していく。
【0059】このような信号記録方法は、上述した上書
き可能な光学記録媒体に対して、第1の記録層から第n
の記録層へ昇順に記録層の全面に情報信号を記録してい
くので、第2の記録層以降の記録層への情報信号の上書
き記録は、情報信号が全面に記録されている記録層を透
過されたレーザ光によるものとなる。
【0060】また、本発明に係る信号記録装置は、上述
の課題を解決するために、ランド及びグルーブとされて
記録トラックが形成され、この記録トラックに対して対
物レンズを介してレーザ光が照射されて情報信号の記録
及び/又は再生がなされる記録層をn(nは2以上の整
数)層有し、少なくとも対物レンズに対向される側の第
1の記録層から第(n−1)の記録層に予め記録されて
いるアドレス情報が、ランドとグルーブの境界の蛇行に
より記録されている光学記録媒体であって、情報信号が
上書き可能とされているものに対して、上書き記録しよ
うとする一の記録層と対物レンズとの間に位置される他
の記録層の一部に情報信号が記録されているときには、
他の記録層の残部に情報信号を記録してから一の記録層
に情報信号の上書き記録を行う機能を有する記録手段を
備える。
【0061】このような構成を有する信号記録装置は、
上述した上書き可能な光学記録媒体に対して、一の記録
層と対物レンズとの間に位置される他の記録層の一部に
情報信号が記録されているときには、他の記録層の残部
に情報信号を記録してから一の記録層に情報信号の上書
き記録を行うので、他の記録層への上書き記録は、情報
信号が全く記録されていない記録層又は情報信号が全面
に記録されている記録層を透過されたレーザ光によるも
のとなる。
【0062】また、本発明に係る信号記録方法は、上述
の課題を解決するために、ランド及びグルーブとされて
記録トラックが形成され、この記録トラックに対して対
物レンズを介してレーザ光が照射されて情報信号の記録
及び/又は再生がなされる記録層をn(nは2以上の整
数)層有し、少なくとも対物レンズに対向される側の第
1の記録層から第(n−1)の記録層に予め記録されて
いるアドレス情報が、ランドとグルーブの境界の蛇行に
より記録されている光学記録媒体であって、情報信号が
上書き可能とされているものに対して、上書き記録しよ
うとする一の記録層と対物レンズとの間に位置される他
の記録層の一部に情報信号が記録されているときには、
他の記録層の残部に情報信号を記録してから一の記録層
に情報信号の上書き記録を行う。
【0063】このような信号記録方法は、上述した上書
き可能な光学記録媒体に対して、一の記録層と対物レン
ズとの間に位置される他の記録層の一部に情報信号が記
録されているときには、他の記録層の残部に情報信号を
記録してから一の記録層に情報信号の上書き記録を行う
ので、他の記録層への上書き記録は、情報信号が全く記
録されていない記録層又は情報信号が全面に記録されて
いる記録層を透過されたレーザ光によるものとなる。
【0064】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を用いて詳しく説明する。この実施の形態は、本
発明に係る記録装置を、相変化型の光ディスクに対して
情報信号の記録及び再生を行う光ディスク装置として構
成したものである。
【0065】この光ディスク装置は、図1に示すよう
に、光源1、グレーティング2、ビームスプリッタ3、
対物レンズ4、検出レンズ5、及び受光素子6、引き算
器7、ローパスフィルタ8、位相補償器9、ドライバ1
0、アクチュエータ11、及びスピンドルモータ12を
備えている。
【0066】ここで、光源1、グレーティング2、ビー
ムスプリッタ3、対物レンズ4、検出レンズ5、及び受
光素子6は、光学ピックアップを構成している。また、
引き算器7、ローパスフィルタ8、位相補償器9、及び
ドライバ10は、トラッキングサーボを行うためのトラ
ッキングサーボ部を示している。
【0067】なお、光ディスク装置は、図1には示さな
いものの、対物レンズ4を移動操作してフォーカスサー
ボを行うフォーカスサーボ系、再生信号を読み出すため
のRF信号検出系、及び光源1から出力されたレーザ光
を最適パワーとするためのレーザ出力モニター用光学系
等も備えている。
【0068】この光ディスク装置により情報信号の記録
及び再生がなされる光ディスクは、本発明に係る光学記
録媒体の一例として構成されたものである。
【0069】光ディスク50は、図2に示すように、略
円盤形状に形成されており、図2中におけるB部詳細を
表す図3に示すように、第1及び第2の記録層51,5
2を有した構造となっている。
【0070】第1及び第2の記録層51,52には、図
4に示すように、ランド61及びグルーブ62とされた
記録トラックが形成されている。そして、第1及び第2
の記録層51,52には、アドレス情報がランド61と
グルーブ62の境界が蛇行されて蛇行部63として記録
され、いわゆるトラックウォブリングにより記録されて
いる。また、アドレス情報は、記録トラック上を再生用
光スポットで走査した際のサーボ帯域以上の周波数の信
号として検出されるように記録されている。
【0071】光ディスク50は、このようにアドレス情
報が記録されていることにより、従来の光ディスク20
0とは異なり、記録トラックを横断して配置されるよう
なアドレス部が形成されていない構造となる。
【0072】第1及び第2の記録層51,52は、相変
化を利用して情報信号の記録を可能にする材料により記
録膜が形成されている。例えば、記録膜はGeSbTeにより
形成されている。
【0073】光ディスク50は、例えば、図12に示す
ように、ポリカーボネート(Polycarbonate)により形
成されている基板201、ZnS-SiO2により形成されてい
る第1の誘電体膜202、GeSbTeにより形成されている
第1の記録膜203、ZnS-SiO2により形成されている第
2の誘電体膜204、紫外線硬化樹脂により形成されて
いるUV膜205、ZnS-SiO2により形成されている第3
の誘電体膜206、GeSbTeにより形成されている第2の
記録膜207、ZnS-SiO2により形成されている第4の誘
電体膜208、及びAlCrにより形成されている反射膜2
09の順序で積層された構造とされている。このように
光ディスク50が構成されている場合において、第1の
記録層51は、第1の誘電体膜202、第1の記録膜2
03、及び第2の誘電体膜204により構成され、第2
の記録層52は、第3の誘電体膜206、第2の記録膜
207、及び第4の誘電体膜208により構成されてい
る。
【0074】光ディスク装置は、このように構成されて
いる光ディスク50の記録層にレーザ光を集光させて、
情報信号の記録及び再生を行っている。
【0075】光源1は、記録又は再生に応じてレーザパ
ワーが制御されて、最適パワーとされた記録用レーザ光
又は再生用レーザ光を出射する。光源1から出射された
レーザ光は、グレーティング2により回折されて、ビー
ムスプリッタ3に入射される。
【0076】ビームスプリッタ3には反射面3aが形成
されており、ビームスプリッタ3に入射されたレーザ光
は、この反射面3aにより、対物レンズ4に向けて反射
される。
【0077】対物レンズ4は、光ディスク50に対向さ
れて配置され、ビームスプリッタ3の反射面3aにより
反射されてきたレーザ光を、光ディスク50の第1又は
第2の記録層51,52の何れかの記録層に集光させ
る。対物レンズ4は、アクチュエータ11により、光デ
ィスク50上に保持されている。
【0078】アクチュエータ11は、このように保持し
ている対物レンズ4を光ディスク50の記録トラックに
対して垂直方向に移動操作する対物レンズの駆動手段と
して構成されている。また、アクチュエータ11は、対
物レンズ4を光ディスク50に接離する方向に移動操作
することもできる。アクチュエータ11による対物レン
ズ4のこのような移動操作により、トラッキングサーボ
及びフォーカスサーボが可能となる。ドライバ10は、
アクチュエータ11をトラッキングについて制御する部
分である。アクチュエータ11により移動操作される対
物レンズ4に入射されたレーザ光は、この対物レンズ4
により光ディスク50上に収束されて出射される。
【0079】光ディスク50は、スピンドルモータ12
により回転操作されている。スピンドルモータ12は、
光ディスク50を所定の回転数により回転操作する。ス
ピンドルモータ12により回転操作されている光ディス
ク50に対して、対物レンズ4により収束されたレーザ
光が照射される。
【0080】具体的には、レーザ光は、第1の記録層5
1上又は第2の記録層52上に集光される。このとき、
第2の記録層52上へのレーザ光の照射は、第1の記録
層51を透過されたレーザ光によるものとなる。
【0081】そして、第1の記録層51又は第2の記録
層52において反射された戻り光については、対物レン
ズ4及びビームスプリッタ3を介して、検出レンズ5に
入射される。レーザ光は、検出レンズ5により、受光素
子6上に集光される。
【0082】受光素子6は、図5に示すように、2分割
構造とされて受光部6a,6bを有している。受光素子
6は、受光部6a,6bにより検出レンズ5を透過され
た戻り光を受光して、受光量に応じた光検出信号を出力
する。
【0083】以上のような構成により、光ディスク装置
は、記録時には、記録用レーザ光を光源1から出射し
て、この記録用レーザ光をグレーティング2、ビームス
プリッタ3、及び対物レンズ4を介して、光ディスク5
0上に集光させる。これにより、光ディスク装置は、光
ディスク50の記録膜に、非晶質(アモルファス)状態
の部分(アモルファス記録マーク)と結晶状態の部分
(結晶記録マーク)を形成して、第1及び第2の記録層
51,52へ情報信号を記録している。
【0084】一方、光ディスク装置は、再生時には、再
生用レーザ光を光源1から出射して、この再生用レーザ
光を、グレーティング2、ビームスプリッタ3、及び対
物レンズ4を介して、光ディスク50上に集光させる。
そして、光ディスク装置は、光ディスク50において反
射された戻り光を、ビームスプリッタ3、対物レンズ
4、及び検出レンズ5を介して受光素子6において受光
する。光ディスク装置は、図示しないRF信号検出系に
より、第1の記録層51,52に形成された記録マーク
の違いにおける反射率の違い(屈折率の違い)により反
射光(戻り光)の光強度の変化として受光素子6におい
て検出される光検出信号から情報信号を再生する。
【0085】また、光ディスク装置は、受光素子6から
出力された光検出信号に基づいて、トラッキングサーボ
系によりトラッキングサーボを行い、フォーカスサーボ
系により、フォーカスサーボを行う。
【0086】光ディスク装置におけるトラッキングサー
ボは以下のように実行される。受光素子6から出力され
た光検出信号は、トラッキングサーボを行うためのサー
ボ制御部を構成する引き算器7において入力される。
【0087】引き算器7は、図5に示すように、各受光
部6a,6bから出力された光検出信号の差信号を検出
する。引き算器7により得られるこの差信号は、いわゆ
るプッシュプル信号となる。引き算器7により検出され
たプッシュプル信号は、ローパスフィルタ8及び位相補
償9を介してドライバ10において入力される。
【0088】光ディスク装置は、ドライバ10により、
ローパスフィルタ8及び位相補償器9を介して入力され
たプッシュプル信号を0にするようにアクチュエータ1
1を駆動させ、トラッキング制御を行う。
【0089】また、光ディスク装置は、光ディスク50
に記録されているアドレス情報については、プッシュプ
ル信号をモニターすることによりプッシュプル信号中の
記録トラックの蛇行成分を読み取ることにより得てい
る。例えば、光ディスク装置は、プッシュプル信号をF
M復調した後、バイフェーズ復調してアドレス情報を得
る。
【0090】以上のように光ディスク装置は、記録、再
生及びトラッキングサーボ等の各種処理を行うことがで
きる。
【0091】そして、光ディスク装置は、劣化なく第2
の記録層52に対して情報信号の記録や再生をすること
ができる。すなわち、従来は、第2の記録層に記録され
ている情報信号を読み出す場合には、第1の記録層に設
けら得ているアドレス部により、情報信号が劣化すると
いう問題があったが、光ディスク50がトラックウォブ
リングとしてアドレス情報を備えており、従来のような
アドレス部を備えていないことから、光ディスク装置
は、劣化なく第2の記録層52に対して情報信号の記録
や再生をすることができる。
【0092】また、光ディスク装置は、プッシュプル信
号のアドレス情報に基づく蛇行成分の影響を受けること
なく、トラッキングサーボを行うこともできる。すなわ
ち、トラッキングサーボはアクチュエータ11等により
構成されている対物レンズ駆動装置の制御可能周波数に
限りがあることから、約2kHz程度のサーボ帯域で制御
されていること、上述したようにアドレス情報を構成す
る蛇行が光スポットが記録トラック上を進行するときに
サーボ帯域以上の周波数の信号が発生するように形成さ
れていることから、光ディスク装置は、プッシュプル信
号のアドレス情報に基づく蛇行成分の影響を受けること
なく、トラッキングサーボを行うことができる。
【0093】また、光ディスク装置は、次に説明するよ
うな処理手順により光ディスク50に対して情報信号を
追記又は上書き記録する機能を有している。
【0094】光ディスク装置は、光ディスク50に対し
て、情報信号の記録を行っている記録層について全面に
情報信号を記録した後に、すなわち記録層を情報信号で
埋めた後に、他の記録層について情報信号を追記してい
く機能を有している。
【0095】具体的には、光ディスク装置は、初期状態
とされてデータが記録されていない光ディスク50に対
して、第1の記録層51から情報信号の記録を開始した
場合には、当該第1の記録層51内を情報信号で埋めて
から、第2の記録層52に対して情報信号を追記する。
【0096】このような光ディスク装置の追記機能によ
り、一方の記録層の全面に情報信号を記録してから他方
の記録層への追記を行われるので、他方の記録層への情
報信号の追記は、情報信号が全面に記録されている一方
の記録層を透過されたレーザ光によるものとなる。
【0097】これにより、第1の記録層51から情報信
号の記録を開始した場合には、当該第1の記録層51の
記録膜全面に情報信号が記録されるので、すなわち、記
録膜にはアモルファス記録マークと結晶記録マークとが
ほぼ均等に混在されるので、第2の記録層52への情報
信号の記録は劣化なくなされることになる。
【0098】ここで、例えば、第1の記録層51から情
報信号の記録を開始した場合において、第1の記録層5
1に未記録領域があるにも拘わらず、第2の記録層52
への記録が開始された場合について考えてみる。
【0099】第1の記録層51の全体に情報信号が記録
されておらず、未記録領域がある場合、記録膜内には、
アモルファス記録マークと結晶記録マークとが混在され
ている記録膜部分(以下、マーク混在記録膜という。)
と、結晶状態又はアモルファス状態とされている領域部
分(以下、未記録領域記録膜という。)とが存在するこ
とになる。このような膜内の状態は、従来の光ディスク
200においてアドレス部と記録領域とが混在している
場合と同様な状態である。
【0100】このようなことから、第1の記録層51の
記録膜内にマーク混在記録膜と未記録領域記録膜とが形
成されている場合には、光ディスクにアドレス部と記録
領域とが設けられていた従来の場合と同様に、第2の記
録層52上に照射される光スポットの光強度が変化して
しまい、情報信号の書き込みが正常になされなくなる。
【0101】よって、第1の記録層51から情報信号の
記録を開始した場合に、第1の記録層51の全領域に情
報信号を記録することにより、第2の記録層52に集光
されたレーザ光は、常に、全面がマーク混在記録膜とさ
れた記録膜を透過されたものとなるので、第2の記録層
52への情報信号の記録は劣化なくなされることにな
る。
【0102】また、このように光ディスクの光強度が変
化する場合、その対策として光強度を制御する制御系を
設けることも考えられるが、そのような光強度を制御す
る制御系は、一般的には高価な電気回路等により構成さ
れている。しかし、光ディスク装置は、そのような光強
度を制御するための制御系を必要とすることなく、最適
強度により情報信号の記録を行うことができるので、安
価でありながら、光ディスク50に対する情報信号の記
録及び再生を劣化なく行う光ディスク装置として提供さ
れる。
【0103】なお、光ディスク50は、3層以上の記録
層を有した構造とすることもできるが、光ディスク装置
は、光ディスク50が3層以上の記録層を有して構成さ
れている場合でも、上述したような追記機能を有効に機
能させることができる。
【0104】この場合、光ディスクは、ランド及びグル
ーブとされて記録トラックが形成され、この記録トラッ
クに対して対物レンズ4を介してレーザ光が照射されて
情報信号の記録及び/又は再生がなされる記録層をn
(nは3以上の整数)層有し、少なくとも対物レンズ4
に対向される側の第1の記録層から第(n−1)の記録
層に予め記録されているアドレス情報が、ランドとグル
ーブの境界の蛇行により記録されているものとされる。
そして、光ディスク装置は、このような光ディスクに対
して、情報信号の記録を行っている一の記録層について
全面に情報信号を記録した後に、他の記録層に対して情
報信号を追記していく。
【0105】これにより、光ディスク装置は、光ディス
クに対して、少なくとも一の記録層の全面に情報信号を
記録してから他の記録層への追記を行うので、第2の記
録層以降の記録層への情報信号の追記は、情報信号が全
く記録されていない記録層又は情報信号が全面に記録さ
れている記録層を透過されたレーザ光によるものとな
る。
【0106】よって、光ディスク装置は、上述した追記
機能により、n層の記録層を有する光ディスクに対して
も、劣化なく情報信号を記録できる。
【0107】なお、このような追記機能は、光ディスク
装置の構成部分を制御するCPU等の制御部にそのよう
な追記機能を持たせ、対物レンズ4による集光されたレ
ーザ光により記録層51,52に対する情報信号の記録
を行う記録手段を制御部により制御することで実現され
る。例えば、記録手段は、光源1から出射されたレーザ
光を光ディスク50上に集光させる対物レンズ4等の光
学系や対物レンズ4を移動操作するアクチュエータ11
等により構成される部分である。なお、後述する上書き
機能も同様である。
【0108】また、光ディスク装置は、光ディスク50
に対して、対物レンズ4に近い側の記録層から順序に記
録層の全面に情報信号を記録していく機能を有するもの
としてもよい。すなわち、記録層が2層とされて形成さ
れている光ディスク50の場合、光ディスク装置は、第
1の記録層51から第2の記録層52の順序に全面に情
報信号を記録していく。
【0109】このような光ディスク装置の記録機能によ
り、光ディスク50に対して、第1の記録層51を情報
信号で埋めてから第2の記録層52への記録が行われる
ので、第2の記録層52への情報信号の記録は、情報信
号で埋められている第1の記録層を透過されたレーザ光
によるものとなる。
【0110】これにより、第1の記録層51の記録膜全
面に情報信号が記録されるので、すなわち、記録膜全面
がマーク混在記録膜とされるので、第2の記録層52へ
の情報信号の記録は劣化なくなされることになる。この
記録機能(以下、第1の上書き記録機能という。)は、
上書き記録が可能は光ディスクを使用した場合に有効に
作用する。
【0111】相変化型光ディスク50のように上書き可
能とされている光ディスクを用いることにより、一方の
記録層に情報信号を記録している段階にあるにも拘わら
ず、他方の記録層へ上書き記録をすることができること
になる。
【0112】すなわち、第1の記録層51の全面に情報
信号を記録した後、第2の記録層52に記録を開始し
て、その途中において再び第1の記録層51及び第2の
記録層52に対して情報信号を上書き記録することは可
能である。
【0113】しかし、第2の記録層52の全面に情報信
号を記録した後に、第1の記録層51に記録を開始する
こととすると、上書き記録の動作として、第1の記録層
51に情報信号を記録している途中で第2の記録層52
に情報信号を書きに行ってしまうと、第1の記録層51
の記録膜内がマーク混在記録膜と未記録領域記録膜とが
形成された状態のままとなる。これでは、光ディスクに
アドレス部と記録領域とが設けられていた従来の場合と
同様に、第2の記録層52上に照射される光スポットの
光強度は変化してしまい、情報信号の書き込みが正常に
なされなくなる。
【0114】このようなことから、第1の記録層51か
ら第2の記録層52の順序で記録層に情報信号を記録し
ていくことにより、常に第1の記録層51の記録膜全面
には情報信号が記録された状態とされているので、記録
膜全面がマーク混在記録膜とされた第1の記録層51を
透過されたレーザ光により第2の記録層52への情報信
号の記録が行われることになり、光ディスク装置は、第
2の記録層52への上書き記録を可能にしながら、当該
第2の記録層52への情報信号の記録を劣化なくするこ
とができる。
【0115】なお、第1の記録層51の情報信号を消去
するという動作においても、そのようなデータの消去動
作をTOC(Table of Contents)等といった記録領域
に記録されているデータに関する補助情報の書き換えに
より行うことにより、形式的には、第1の記録層51に
データが記録されていない領域が形成されているもの
の、実質的にはデータが記録されている状態、すなわち
記録膜全面をマーク混在記録膜として形成することがで
きるので、第2の記録層52への情報信号の記録は劣化
なくなされることになる。
【0116】なお、光ディスク装置は、光ディスク50
が3層以上の記録層を有して構成されている場合でも、
上述した第1の上書き記録機能を有効に機能させること
ができる。この場合、光ディスクは、ランド及びグルー
ブとされて記録トラックが形成され、この記録トラック
に対して対物レンズ4を介してレーザ光が照射されて情
報信号の記録及び/又は再生がなされる記録層をn(n
は3以上の整数)層有し、少なくとも対物レンズ4に対
向される側の第1の記録層から第(n−1)の記録層に
予め記録されているアドレス情報が、ランドとグルーブ
の境界の蛇行により記録されているものとされる。そし
て、光ディスク装置は、第1の記録層から第nの記録層
へ昇順に、記録層の全面に情報信号を記録していく。
【0117】これにより、光ディスク装置は、光ディス
ク50に対して第1の記録層から第nの記録層へ昇順に
記録層の全面に情報信号を記録していくので、第2の記
録層以降の記録層への情報信号の上書き記録は、情報信
号が全面に記録されている記録層を透過されたレーザ光
によるものとなる。
【0118】よって、光ディスク装置は、第1の上書き
記録機能により、n層の記録層を有する光ディスクに対
して、劣化なく情報信号を記録できる。
【0119】また、光ディスク装置は、光ディスク50
に対して、第2の記録層52から第1の記録層51の順
序で情報信号で埋めていくこととしてもよく、この場合
でも劣化なく情報信号が記録できる。
【0120】この場合、光ディスク装置は、上書き記録
しようとする一の記録層である第2の記録層52と対物
レンズ4との間に位置される他の記録層である第1の記
録層51の残部に情報信号を記録してから、第2の記録
層52に情報信号の上書き記録を行う機能(以下、第2
の上書き記録機能という。)を有する。
【0121】光ディスク装置は、このような第2の上書
き記録機能により、第2の記録層52の全面に情報信号
を記録した後、第1の記録層51に情報信号を記録して
いる途中において、第2の記録層52への上書き記録動
作が防止され、常に第1の記録層51の全面に情報信号
を記録してから、第2の記録層52への上書き記録を行
うことになる。これにより、第2の記録層52への情報
信号の記録は、全面に情報信号が記録されている第1の
記録層51を透過されたレーザ光によるものとなる。
【0122】これにより、記録膜全面に情報信号が記録
され、記録膜全面がマーク混在記録膜とされた第1の記
録層51を透過されたレーザ光により第2の記録層52
への情報信号の記録が行われるので、第2の記録層52
への情報信号の記録は劣化なくなされることになる。
【0123】なお、光ディスク装置は、光ディスク50
が3層以上の記録層を有して構成されている場合でも、
上述した第2の上書き記録機能を有効に機能させること
ができる。この場合、光ディスクは、ランド及びグルー
ブとされて記録トラックが形成され、この記録トラック
に対して対物レンズ4を介してレーザ光が照射されて情
報信号の記録及び/又は再生がなされる記録層をn(n
は3以上の整数)層有し、少なくとも対物レンズ4に対
向される側の第1の記録層から第(n−1)の記録層に
予め記録されているアドレス情報が、ランドとグルーブ
の境界の蛇行により記録されているものとされる。そし
て、光ディスク装置は、上書き記録しようとする一の記
録層と対物レンズとの間に位置される他の記録層の一部
に情報信号が記録されているときには、他の記録層の残
部に情報信号を記録してから一の記録層に情報信号の上
書き記録を行う。
【0124】これにより、光ディスク装置は、上書きし
ようとする一の記録層と対物レンズとの間に位置される
他の記録層の一部に情報信号が記録されているときに
は、他の記録層の残部に情報信号を記録してから一の記
録層に情報信号の上書き記録を行うので、他の記録層へ
の上書き記録は、情報信号が全く記録されていない記録
層又は情報信号が全面に記録されている記録層を透過さ
れたレーザ光によるものとなる。
【0125】よって、光ディスク装置は、第2の上書き
機能により、n層の記録層を有する光ディスクに対し
て、劣化なく情報信号を記録できる。
【0126】次に、光ディスク50の製造について説明
する。図6には、光ディスク50を製造するためのマス
ターディスクの製造装置を示す。マスターディスク製造
装置は、図6に示すように、光源21、音響光学変換器
22、ビームエキスパンダ23、反射板24、対物レン
ズ25、アクチュエータ26、及びスピンドルモータ2
7を備えている。なお、マスターディスク製造装置は、
図示しないものの対物レンズ25を移動操作してフォー
カスサーボを行うフォーカスサーボ系、及び光源21か
ら出力されたレーザ光を最適パワーとするためのレーザ
出力モニター用光学系等も備えている。
【0127】このマスターディスク製造装置において、
光源21から出射されたレーザ光は、音響光学変換器2
2に入射される。音響光学変換器22は、光源21から
出射されてくるレーザ光を変調するものであって、変調
部からの信号に応じてレーザ光の角度を微妙に変化させ
ることができるように構成されている。
【0128】変調部は、図7に示すように、発信源3
1、(1/7)分周器32、バイーフェーズ変調器3
3、(1/2)分周器35、及びFM変調器34を備え
ている。
【0129】発信源31はクロック信号を発生させる。
クロック信号は、例えば44kHzの信号である。(1/
2)分周器35は、クロック信号を2分の1に分周した
キャリア信号を発生させる。すなわち、(1/2)分周
器35は、22kHzのキャリア信号を発生させる。
【0130】一方、(1/7)分周器32は、クロック
信号を7分の1に分周したバイフェーズクロック信号を
発生させ、バイフェーズ変調器33は、この(1/7)
分周器32により発生されたバイフェーズクロック信号
に基づいてバイフェーズ変調方式によりアドレス情報を
変調する。そして、バイフェーズ変調器33から出力さ
れた信号により、FM変調器34においてキャリア信号
は変調される。
【0131】このような変調部により、アドレス情報
は、一定以上の周波数のアナログ信号に変換され、音響
光学変換器22は、変調部のFM変調器34から出力さ
れた信号に応じて入射されるレーザ光の角度を変化させ
る。
【0132】なお、光ディスク装置は、上述したよう
に、記録トラックの蛇行として記録されているアドレス
情報を、アドレスプッシュプル信号中の記録トラックの
蛇行成分から得ている。例えば、光ディスク装置は、前
述の変調部における処理の逆の処理によりアドレス情報
を得ている。すなわち、光ディスク装置は、プッシュプ
ル信号をFM復調した後、バイフェーズ復調してアドレ
ス情報を得ている。
【0133】音響光学変調器22により変調されたレー
ザ光は、ビームエキスパンダレンズ部23において拡大
されて、反射板24に入射される。反射板24において
レーザ光は、対物レンズ25に向けて反射される。
【0134】レーザ光は、対物レンズ25により、スピ
ンドルモータ27により回転操作されているマスターデ
ィスク70上に集光される。
【0135】マスターディスク70には、ディスク基板
71上にいわゆるスピンコート法等により感光性の樹脂
層72が構成されている。このように形成されているマ
スターディスク70は、レーザ光が集光されて形成され
た光スポットのあたった部分の樹脂層72が感光され
る。例えば、図8に示すように、マスターディスク70
は、樹脂部72が蛇行されて感光され、記録トラックT
Rの蛇行としてアドレス情報が記録される。
【0136】そして、マスターディスク70は、樹脂層
72の感光された部分が除去されることにより、凹凸形
状とされ、その境界がアドレス情報に応じて蛇行された
案内溝が形成される。
【0137】以上のようなマスターディスクの製造装置
により製造されたマスターディスク70により、スタン
パが製造される。図9及び図10には、スタンパを用い
て行う光ディスクの製造工程を示している。
【0138】図9中(A)及び(B)に、上述したマス
ターディスクの製造工程を示している。図9中(A)に
示すように、対物レンズ25によりレーザ光がマスター
ディスク70上に照射され、図9中(B)に示すよう
に、樹脂層72の露光された部分のレジスト材が除去さ
れて、凹凸面を有するマスターディスク70が製造され
る。そして、マスターディスク70に対してニッケル等
のメッキが施して、それを取り外すことによりスタンパ
80が製造される。
【0139】次に、図9中(C)及び(D)に示すよう
に、スタンパ80から、射出成型によりディスク基板5
3が形成される。
【0140】次に、図9中(E)に示すように、ディス
ク基板53上に蒸着、又はスパッタにより第1の記録層
51が形成される。
【0141】次に、図10中(F)に示すように、第1
の記録層51上にUV硬化樹脂などをスピンコート法等
で塗布されてUV層54は形成される。
【0142】次に、図10中(G)に示すように、UV
層54上にスタンパ80を取付け凹凸形状を転写して硬
化させる。
【0143】次に、図10中(H)に示すように、スタ
ンパを80取り外し、第2の記録層52が成膜される。
【0144】最後に、図10中(I)に示すように、保
護層55を形成する。例えば、保護層は、UVレジンの
スピンコート法により形成される。
【0145】以上のような製造工程により、第1及び第
2の記録層51,52が形成された光ディスク50を製
造することができる。
【0146】このような製造工程により、光ディスク5
0は、2層の記録層を有した構造として製造される。こ
のように製造された光ディスク50は、上述したよう
に、ランド及びグルーブを横断するようにアドレス部が
設けられることもなく、アドレス情報がランド及びグル
ーブの境界の蛇行として記録されているので、情報信号
が劣化なく記録及び再生されることを可能にする。
【0147】なお、上述の実施の形態において、光学記
録媒体として上書き可能とされる相変化を利用した相変
化型光ディスクを挙げ、光ディスク装置を説明してい
る。しかし、これに限定されるものではなく、光ディス
ク装置は、記録膜に色素の光化学変化により追記のみ可
能とさる追記型光ディスクに対しても情報信号の記録や
再生を行うことができる。
【0148】この場合、追記型光ディスクに対して情報
信号の記録や再生を行う光ディスク装置は、上述の実施
の形態の光ディスク装置の有する追記機能を備えること
により、追記型光ディスクに対しても情報信号を劣化な
く記録することができる。
【0149】
【発明の効果】本発明に係る光学記録媒体は、ランド及
びグルーブとされて記録トラックが形成され、この記録
トラックに対して対物レンズを介してレーザ光が照射さ
れて情報信号の記録及び/又は再生がなされる記録層を
n(nは2以上の整数)層有し、少なくとも対物レンズ
に対向される側の第1の記録層から第(n−1)の記録
層に予め記録されているアドレス情報が、ランドとグル
ーブの境界の蛇行により記録されていることにより、ア
ドレス部が記録トラックを横断して設けられることな
く、アドレス情報が記録されている。
【0150】これにより、光学記録媒体は、各記録層に
対して情報信号が劣化なく記録及び再生されることを可
能にする。
【0151】また、本発明に係る信号記録装置は、ラン
ド及びグルーブとされて記録トラックが形成され、この
記録トラックに対して対物レンズを介してレーザ光が照
射されて情報信号の記録及び/又は再生がなされる記録
層をn(nは2以上の整数)層有し、少なくとも対物レ
ンズに対向される側の第1の記録層から第(n−1)の
記録層に予め記録されているアドレス情報が、ランドと
グルーブの境界の蛇行により記録されている光学記録媒
体に対して、情報信号の記録を行っている一の記録層に
ついて全面に情報信号を記録した後に、他の記録層に対
して情報信号を追記していく機能を有する記録手段を備
えることにより、少なくとも一の記録層の全面に情報信
号を記録してから他の記録層への追記を行うことができ
る。
【0152】これにより、第2の記録層以降の記録層へ
の情報信号の追記は、情報信号が全く記録されていない
記録層又は情報信号が全面に記録されている記録層を透
過されたレーザ光により行うことができる。これによ
り、信号記録装置は、光学記録媒体の各記録層に対して
劣化なく情報信号を記録することができる。
【0153】また、本発明に係る信号記録方法は、ラン
ド及びグルーブとされて記録トラックが形成され、この
記録トラックに対して対物レンズを介してレーザ光が照
射されて情報信号の記録及び/又は再生がなされる記録
層をn(nは2以上の整数)層有し、少なくとも対物レ
ンズに対向される側の第1の記録層から第(n−1)の
記録層に予め記録されているアドレス情報が、ランドと
上記グルーブの境界の蛇行により記録されている光学記
録媒体に対して、情報信号の記録を行っている一の記録
層について全面に情報信号を記録した後に、他の記録層
に対して情報信号を追記していくことにより、少なくと
も一の記録層の全面に情報信号を記録してから他の記録
層への追記を行うことができる。
【0154】これにより、第2の記録層以降の記録層へ
の情報信号の追記は、情報信号が全く記録されていない
記録層又は情報信号が全面に記録されている記録層を透
過されたレーザ光により行うことができる。これによ
り、信号記録方法は、光学記録媒体の各記録層に対して
劣化なく情報信号を記録することができる。
【0155】また、本発明に係る信号記録装置は、ラン
ド及びグルーブとされて記録トラックが形成され、この
記録トラックに対して対物レンズを介してレーザ光が照
射されて情報信号の記録及び/又は再生がなされる側の
記録層をn(nは2以上の整数)層有し、少なくとも対
物レンズに対向される第1の記録層から第(n−1)の
記録層に予め記録されているアドレス情報が、ランドと
グルーブの境界の蛇行により記録されている光学記録媒
体であって、情報信号が上書き可能とされているものに
対して、第1の記録層から第nの記録層へ昇順に、記録
層の全面に情報信号を記録していく機能を有する記録手
段を備えることにより、第1の記録層から第nの記録層
へ昇順に記録層の全面に情報信号を記録していくことが
できる。
【0156】これにより、第2の記録層以降の記録層へ
の情報信号の上書き記録は、情報信号が全面に記録され
ている記録層を透過されたレーザ光により行うことがで
きる。これにより、信号記録装置は、光学記録媒体の各
記録層に対して劣化なく情報信号を記録することができ
る。
【0157】また、本発明に係る信号記録方法は、ラン
ド及びグルーブとされて記録トラックが形成され、この
記録トラックに対して対物レンズを介してレーザ光が照
射されて情報信号の記録及び/又は再生がなされる記録
層をn(nは2以上の整数)層有し、少なくとも対物レ
ンズに対向される側の第1の記録層から第(n−1)の
記録層に予め記録されているアドレス情報が、ランドと
グルーブの境界の蛇行により記録されている光学記録媒
体であって、情報信号が上書き可能とされているものに
対して、第1の記録層から第nの記録層へ昇順に、記録
層の全面に情報信号を記録していくことにより、第1の
記録層から第nの記録層へ昇順に記録層の全面に情報信
号を記録していくことができる。
【0158】これにより、第2の記録層以降の記録層へ
の情報信号の上書き記録は、情報信号が全面に記録され
ている記録層を透過されたレーザ光により行うことがで
きる。これにより、信号記録方法は、光学記録媒体の各
記録層に対して劣化なく情報信号を記録することができ
る。
【0159】また、本発明に係る信号記録装置は、ラン
ド及びグルーブとされて記録トラックが形成され、この
記録トラックに対して対物レンズを介してレーザ光が照
射されて情報信号の記録及び/又は再生がなされる記録
層をn(nは2以上の整数)層有し、少なくとも対物レ
ンズに対向される第1の記録層から第(n−1)の記録
層に予め記録されているアドレス情報が、ランドとグル
ーブの境界の蛇行により記録されている光学記録媒体で
あって、情報信号が上書き可能とされているものに対し
て、上書き記録しようとする一の記録層と対物レンズと
の間に位置される他の記録層の一部に情報信号が記録さ
れているときには、他の記録層の残部に情報信号を記録
してから一の記録層に情報信号の上書き記録を行う機能
を有する記録手段を備えることにより、一の記録層と対
物レンズとの間に位置される他の記録層の一部に情報信
号が記録されているときには、他の記録層の残部に情報
信号を記録してから一の記録層に情報信号の上書き記録
を行うことができる。
【0160】これにより、他の記録層への上書き記録
は、情報信号が全く記録されていない記録層又は情報信
号が全面に記録されている記録層を透過されたレーザ光
により行うことができる。これにより、信号記録装置
は、光学記録媒体の各記録層に対して劣化なく情報信号
を記録することができる。
【0161】また、本発明に係る信号記録方法は、ラン
ド及びグルーブとされて記録トラックが形成され、この
記録トラックに対して対物レンズを介してレーザ光が照
射されて情報信号の記録及び/又は再生がなされる記録
層をn(nは2以上の整数)層有し、少なくとも対物レ
ンズに対向される側の第1の記録層から第(n−1)の
記録層に予め記録されているアドレス情報が、ランドと
グルーブの境界の蛇行により記録されている光学記録媒
体であって、情報信号が上書き可能とされているものに
対して、上書き記録しようとする一の記録層と対物レン
ズとの間に位置される他の記録層の一部に情報信号が記
録されているときには、他の記録層の残部に情報信号を
記録してから一の記録層に情報信号の上書き記録を行う
ことにより、一の記録層と対物レンズとの間に位置され
る他の記録層の一部に情報信号が記録されているときに
は、他の記録層の残部に情報信号を記録してから一の記
録層に情報信号の上書き記録を行うことができる。
【0162】これにより、他の記録層への上書き記録
は、情報信号が全く記録されていない記録層又は情報信
号が全面に記録されている記録層を透過されたレーザ光
により行うことができる。これにより、信号記録方法
は、光学記録媒体の各記録層に対して劣化なく情報信号
を記録することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態である光ディスク装置の構
成を示すブロック図である。
【図2】本発明に係る光学記録媒体が適用された光ディ
スクの構成を説明するために使用した光ディスクを示す
斜視図である。
【図3】上述した光ディスクの一部断面を示す斜視図で
ある。
【図4】上述した光ディスクの一部分であって、上述し
た光ディスクのランド及びグルーブと、アドレス情報に
よりその境界が蛇行されている部分を示す斜視図であ
る。
【図5】上述した光ディスク装置の光学素子を示す平面
図である。
【図6】上述した光ディスクを製造するために使用され
るマスターディスクの製造装置を示すブロック図であ
る。
【図7】上述したマスターディスクの製造装置の音響光
学変換器がレーザ光の変調用に使用する信号を生成する
変調部を示すブロック図である。
【図8】上述したマスターディスクの製造装置によりマ
スターディスクの樹脂部が蛇行されて露光されている様
子を示す平面図である。
【図9】光ディスクの製造工程の前半の過程を示す正面
図である。
【図10】光ディスクの製造工程の後半の過程を示す正
面図である。
【図11】従来の光学ピックアップを示す正面図であ
る。
【図12】2層とされた記録層を有する光ディスクを示
す断面図である。
【図13】従来の光学ピックアップが、2層の記録層の
各層にレーザ光を照射している様子を示す正面図であ
る。
【図14】従来の光ディスクの構成を説明するために使
用した光ディスクの斜視図である。
【図15】従来の光ディスクの一部分であって、記録ト
ラックを分断するようにアドレス部が形成されている部
分を示す斜視図である。
【図16】アドレス部及びアドレス部近傍の記録膜にお
けるレーザ光の透過光の光量及び反射光の光量を説明す
るために使用した従来の光ディスクの一部断面を示す断
面図である。
【図17】記録膜内にアモルファス記録マーク及び結晶
記録マークが形成されている記録層におけるレーザ光の
透過光の光量及び反射光の光量を説明するために使用し
た従来の光ディスクの一部断面を示す断面図である。
【図18】アドレス部と記録領域の境界部分の記録膜の
構成を示す図である。
【図19】第1の記録層を透過したレーザ光が第2の記
録層上に集光されている様子を示す光ディスクの一部断
面を示す断面図である。
【図20】第1の記録膜に何も記録されておらず、全面
が結晶状態とされている第1の記録層を透過したレーザ
光の第2の記録層上における半径方向の光強度分布を示
す特性図である。
【図21】第1の記録膜の全面がアモルファス状態又は
結晶状態、及びアモルファス記録マーク及び結晶記録マ
ークが混在している場合の第1の記録層を透過したレー
ザ光の第2の記録層上における半径方向の光強度分布を
示す特性図である。
【図22】第1の記録層におけるアドレス部と記録領域
との境界部分を透過したレーザ光の第2の記録層211
上における光強度分布を示す特性図である。
【図23】第1の記録層に入射される直前のレーザ光の
光強度分布を示す図である。
【符号の説明】
1 光源、2 グレーティング、3 ビームスプリッ
タ、4 対物レンズ、5集光レンズ、6 受光素子、5
0 光ディスク、第1の記録層51、52 第2の記録
層、61 ランド、62 グルーブ、63 蛇行部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 黒川 光太郎 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内 Fターム(参考) 5D029 JA04 JB05 JB13 WA02 5D090 AA01 BB07 BB12 CC14 GG03 GG10 GG27 HH01

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ランド及びグルーブとされて記録トラッ
    クが形成され、この記録トラックに対して光学ピックア
    ップ装置の対物レンズを介してレーザ光が照射されて情
    報信号の記録及び/又は再生がなされる記録層をn(n
    は2以上の整数)層有し、 少なくとも上記対物レンズに対向される側の第1の記録
    層から第(n−1)の記録層に予め記録されているアド
    レス情報は、上記ランドと上記グルーブの境界の蛇行に
    より記録されていることを特徴とする光学記録媒体。
  2. 【請求項2】 上記記録層に形成されている記録膜の相
    変化により上記情報信号が記録されることを特徴とする
    請求項1記載の光学記録媒体。
  3. 【請求項3】 上記記録層に形成されている記録膜に色
    素の光化学変化により上記情報信号が記録されることを
    特徴とする請求項1記載の光学記録媒体。
  4. 【請求項4】 レーザ光を出射する光源と、 上記レーザ光を光学記録媒体の記録層に集光させる対物
    レンズと、 上記対物レンズにより集光された上記レーザ光により、
    上記記録層に対する情報信号の記録を行う記録手段とを
    備え、 上記記録手段は、光学記録媒体として、ランド及びグル
    ーブとされて記録トラックが形成され、この記録トラッ
    クに対して上記対物レンズを介してレーザ光が照射され
    て情報信号の記録及び/又は再生がなされる記録層をn
    (nは2以上の整数)層有し、少なくとも上記対物レン
    ズに対向される側の第1の記録層から第(n−1)層の
    記録層に予め記録されているアドレス情報が、上記ラン
    ドと上記グルーブの境界の蛇行により記録されているも
    のを用い、 上記記録手段は、情報信号の記録を行っている一の上記
    記録層について全面に情報信号を記録した後に、他の上
    記記録層について情報信号を追記していくことを特徴と
    する信号記録装置。
  5. 【請求項5】 ランド及びグルーブとされて記録トラッ
    クが形成され、この記録トラックに対して対物レンズを
    介してレーザ光が照射されて情報信号の記録及び/又は
    再生がなされる記録層をn(nは2以上の整数)層有
    し、少なくとも上記対物レンズに対向される側の第1の
    記録層から第(n−1)の記録層に予め記録されている
    アドレス情報が、上記ランドと上記グルーブの境界の蛇
    行により記録されている光学記録媒体に対して、情報信
    号の記録を行っている一の記録層について全面に情報信
    号を記録した後に、他の記録層について情報信号を追記
    していくことを特徴とする信号記録方法。
  6. 【請求項6】 レーザ光を出射する光源と、 上記レーザ光を光学記録媒体の記録層に集光させる対物
    レンズと、 上記対物レンズにより集光された上記レーザ光により、
    上記記録層に対する情報信号の記録を行う記録手段とを
    備え、 上記記録手段は、光学記録媒体として、ランド及びグル
    ーブとされて記録トラックが形成され、この記録トラッ
    クに対して上記対物レンズを介してレーザ光が照射され
    て情報信号の記録及び/又は再生がなされる記録層をn
    (nは2以上の整数)層有し、少なくとも上記対物レン
    ズに対向される側の第1の記録層から第(n−1)の記
    録層に予め記録されているアドレス情報が、上記ランド
    と上記グルーブの境界の蛇行により記録されているもの
    であって、情報信号が上書き可能とされているものを用
    い、 上記記録手段は、上記第1の記録層から第nの記録層へ
    昇順に、記録層の全面に情報信号を記録していくことを
    特徴とする信号記録装置。
  7. 【請求項7】 ランド及びグルーブとされて記録トラッ
    クが形成され、この記録トラックに対して対物レンズを
    介してレーザ光が照射されて情報信号の記録及び/又は
    再生がなされる記録層をn(nは2以上の整数)層有
    し、少なくとも上記対物レンズに対向される側の第1の
    記録層から第(n−1)の記録層に予め記録されている
    アドレス情報が、上記ランドと上記グルーブの境界の蛇
    行により記録されている光学記録媒体であって、情報信
    号が上書き可能とされているものに対して、上記第1の
    記録層から第nの記録層へ昇順に記録層の全面に情報信
    号を記録していくことを特徴とする信号記録方法。
  8. 【請求項8】 レーザ光を出射する光源と、 上記レーザ光を光学記録媒体の記録層に集光させる対物
    レンズと、 上記対物レンズにより集光された上記レーザ光により、
    上記記録層に対する情報信号の記録を行う記録手段とを
    備え、 上記記録手段は、光学記録媒体として、ランド及びグル
    ーブとされて記録トラックが形成され、この記録トラッ
    クに対して上記対物レンズを介してレーザ光が照射され
    て情報信号の記録及び/又は再生がなされる記録層をn
    (nは2以上の整数)層有し、少なくとも上記対物レン
    ズに対向される側の第1の記録層から第(n−1)の記
    録層に予め記録されているアドレス情報が、上記ランド
    と上記グルーブの境界の蛇行により記録されているもの
    であって、情報信号が上書き可能とされているものを用
    い、 上記記録手段は、上書き記録しようとする一の上記記録
    層と上記対物レンズとの間に位置される他の上記記録層
    の一部に情報信号が記録されているときには、上記他の
    記録層の残部に情報信号を記録してから上記一の記録層
    に情報信号の上書き記録を行うことを特徴とする信号記
    録装置。
  9. 【請求項9】 ランド及びグルーブとされて記録トラッ
    クが形成され、この記録トラックに対して対物レンズを
    介してレーザ光が照射されて情報信号の記録及び/又は
    再生がなされる記録層をn(nは2以上の整数)層有
    し、少なくとも上記対物レンズに対向される側の第1の
    記録層から第(n−1)の記録層に予め記録されている
    アドレス情報が、上記ランドと上記グルーブの境界の蛇
    行により記録されている光学記録媒体であって、情報信
    号が上書き可能とされているものに対して、上書き記録
    しようとする一の上記記録層と上記対物レンズとの間に
    位置される他の上記記録層の一部に情報信号が記録され
    ているときには、上記他の記録層の残部に情報信号を記
    録してから上記一の記録層に情報信号の上書き記録を行
    うことを特徴とする信号記録方法。
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