JP2002373426A - 光記録媒体、光記録再生装置および光記録再生方法 - Google Patents

光記録媒体、光記録再生装置および光記録再生方法

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JP2002373426A JP2001179330A JP2001179330A JP2002373426A JP 2002373426 A JP2002373426 A JP 2002373426A JP 2001179330 A JP2001179330 A JP 2001179330A JP 2001179330 A JP2001179330 A JP 2001179330A JP 2002373426 A JP2002373426 A JP 2002373426A
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Junji Hirokane
順司 広兼
Noboru Iwata
昇 岩田
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Sharp Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 2層以上の記録層を有する光ディスクにおい
て、プリピット領域の影響を受けることなく、安定して
情報を記録再生する。 【解決手段】 光ディスク1は、第1記録層15と第2
記録層13とを有する。第2記録層13における記録可
能領域3bの外周側にプリピット領域としての外周プリ
ピット領域6bを設ける。この外周プリピット領域6b
には、予め所定の情報をピットによって記録しておく。
記録が完了することによって光透過率が高くなった第1
記録層15の記録可能領域3bに光ビーム17を透過さ
せて外周プリピット領域6bに集束させ、プリピット情
報を再生する。外周プリピット領域6bを第2記録層1
3に設けているので、第2記録層13の記録または再生
をプリピット領域の影響を受けることなく行うことがで
きる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高密度な情報の記
録および/または再生が可能であり、かつ複数の情報記
録層を持つ記録再生可能な光ディスクならびにその光デ
ィスクに対し情報の記録および/または再生を行う装置
および方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、デジタル動画のような大容量の情
報を記録し、ランダムアクセスが可能な光記録再生装置
の開発が進められている。また、このような光記録再生
装置の記録媒体として使用する光ディスクの高密度化が
様々な角度から検討されている。
【0003】光記録再生装置においては、例えば、対物
レンズの開口数を大きくし、光源を短波長化することに
より、光ビームスポット径を小さくして記録密度を高く
する方向で検討が進められている。これにより、光ディ
スクの記録容量は年々大きくなりつつある。また、光デ
ィスクとしてのDVD−ROM(Digital VersatileDis
c for Read Only Memory )においては、2層化技術に
よりディスク容量をほぼ2倍にする技術が確立されてい
る。
【0004】さらに、記録再生可能な2層の情報記録層
を有する光ディスクの高密度化については、Joint Inte
rnational Symposium on Optical Memory and Optical
DataStorage 1999 において発表されている、文献名「
A 16.8GB Double-Decker Phase Change Disc 」におい
ても検討されている。
【0005】上記文献に記載の光ディスクでは、2層の
情報記録層がそれぞれ相変化材料にて構成されている。
このような光ディスクには、記録マーク部が記録マーク
部間のスペース部よりも高い反射率を有するローツウハ
イ媒体と、逆にスペース部が記録マーク部より高い反射
率を有するハイツウロー媒体とがある。これら何れの媒
体も、相変化材料が多結晶状態であるか、または、非晶
質状態であるかにより、その反射光量および透過光量が
変化することを利用して再生が行われる。なお、上記の
ような相変化材料を使用している光ディスクについて
は、例えば特開2001−52342号にも開示されて
いる。
【0006】ところで、図34に示すように、従来の光
ディスク101は、センター穴102、記録可能領域1
03、最内周端部104、最外周端部105およびプリ
ピット領域106を有している。
【0007】上記の光ディスク101には、例えば、ス
パイラル状の案内溝(図示せず)が形成されている。こ
の案内溝に沿ってトラッキングが行われ、図35に示す
ように、2層の第1および第2記録層111、112に
対して光ビーム121を照射することによって記録可能
領域103に対して情報の記録再生が実行される。ま
た、プリピット領域106を構成する内周プリピット領
域106aおよび外周プリピット106bには、第1お
よび第2記録層111、112に複数のピットからなる
例えばスパイラル状のピット列(図示せず)が形成され
ている。このピット列に沿ってトラッキングが行われ、
光ビーム121の照射によって、ピット列に予め記録さ
れた情報の再生が実行される。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】図36は、記録可能領
域103とプリピット領域106との境界部分を拡大し
て示している。図37は、その断面模式図を示してお
り、この図では第1記録層111および第2記録層11
2のみを表示している。また、ここでは、第1および第
2記録層111、112として、形成された記録マーク
の透過率が未記録領域に比べて高くなるローツーハイ型
の相変化記録媒体を用いた場合について説明する。
【0009】図36および図37に示すように、光入射
側の第1記録層111にプリピット領域106が存在す
る場合、第1記録層111の記録可能領域103の案内
溝Gに沿って記録マークMを記録した後、第2記録層1
12に光ビーム121a・121bを集束して照射す
る。この場合、記録可能領域103を通過して集束され
る光ビーム121aの強度と、プリピット領域106を
通過して集束される光ビーム121bの強度とが異なっ
てくる。
【0010】記録可能領域103には透過率の高くなっ
た記録マークMが複数個存在しているので、第1記録層
111の記録可能領域103を透過する光ビーム121
aの強度は相対的に高くなる。一方、プリピット領域1
06には記録マークMが存在しないので、第1記録層1
11のプリピット領域106を透過する光ビーム121
bの強度は相対的に低くなる。このように、第1記録層
111にプリピット領域121aを設けると、第2記録
層112の記録再生を行う際、記録パワーまたは再生パ
ワーが変動し、安定した記録再生を実現できなくなると
いう問題が発生する。
【0011】本発明は、上記の事情に鑑みてなされたも
のであって、2層以上の記録層を有する光ディスクにお
いて、プリピット領域の影響を受けることなく、安定し
て情報を記録再生することが可能な光記録媒体、光記録
再生装置および光記録再生方法を提供することを目的と
している。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明の光記録媒体は、
情報記録層として、光入射側に配される1つの光入射側
記録層と、該光入射側記録層に対し光入射側と反対側に
配される1または複数の反対側記録層とを有する光記録
媒体において、上記の課題を解決するために、上記光入
射側記録層から最も離れた位置にある最終情報記録層と
しての反対側記録層が、予め情報が記録されたピットを
含むプリピット領域を有していることを特徴としてい
る。
【0013】上記の構成では、光入射側記録層から最も
離れた位置にある最終情報記録層にプリピット領域が設
けられているので、入射光の強度がプリピット領域によ
って変動することがない。
【0014】上記の光記録媒体においては、上記最終情
報記録層以外の上記情報記録層が、予め記録完了状態と
されることによりそれ以外の領域よりも高い光透過率を
有する擬似記録領域を上記プリピット領域に光を透過さ
せうる位置に有していることが好ましい。
【0015】このように、高い光透過率を有する擬似記
録領域がプリピット領域に光を透過させうる位置に設け
られることによって、光入射側記録層から入射した光
が、最終情報記録層以外の情報記録層における擬似記録
領域を透過してプリピット領域に到達する。それゆえ、
プリピット領域から再生されるプリピット情報の再生信
号の強度が低下することはない。
【0016】本発明の光記録再生装置は、上記の光記録
媒体に対し、光照射手段より記録再生のための光を片面
側から入射させる光記録再生装置であって、上記プリピ
ット領域から得られた再生信号のエンベロープを検出す
るエンベロープ検出手段と、検出された上記エンベロー
プの中心レベルを生成する中心レベル生成手段と、上記
中心レベルを基準に上記再生信号をデジタル信号に変換
するデジタル変換手段とを備えていることを特徴として
いる。
【0017】また、本発明の光記録再生方法は、上記の
光記録媒体に対し、光照射手段より記録再生のための光
を片面側から入射させる光記録再生方法であって、上記
プリピット領域から得られた再生信号のエンベロープの
中心レベルを生成し、上記中心レベルを基準に上記再生
信号をデジタル信号に変換することを特徴としている。
【0018】上記の装置および方法では、プリピット領
域が再生されたときに得られた再生信号のエンベロープ
が、エンベロープ検出手段によって検出される。そし
て、中心レベル生成手段によって、このエンベロープの
中心レベルが生成されると、デジタル変換手段によっ
て、その中心レベルを基準に再生信号がデジタル信号に
変換される。これにより、常にその中心レベルを検出し
て、それをデジタル変換の基準に用いているので、再生
信号の振幅が変化しても、その影響を受けることなくデ
ジタル変化を行うことができる。例えば、第1記録層に
おいて、記録が施されて光透過率が高くなった記録完了
部と、記録されていない未記録部とが存在する場合、記
録完了部と未記録部とをまたいで入射する光が第2記録
層に集束されるとき、光記録媒体の回転に伴ってプリピ
ット情報の再生信号強度が変化しても、再生信号から安
定してデジタル信号を得ることができる。
【0019】本発明の他の光記録再生装置は、上記の光
記録媒体に対し、光照射手段より記録再生のための光を
片面側から入射させる光記録再生装置において、上記プ
リピット領域から得られた再生信号の低周波変動を除去
する低周波変動除去手段と、一定電圧を基準に上記低周
波変動が除去された上記再生信号をデジタル信号に変換
するデジタル変換手段とを備えていることを特徴として
いる。
【0020】また、本発明の光記録再生方法は、上記光
記録媒体に対し、光照射手段より記録再生のための光を
片面側から入射させる光記録再生方法であって、上記プ
リピット領域から得られた再生信号の低周波変動を除去
し、一定電圧を基準に上記低周波変動が除去された上記
再生信号をデジタル信号に変換することを特徴としてい
る。
【0021】上記の装置および方法では、プリピット領
域が再生されたときに得られた再生信号は、低周波変動
除去手段によって低周波変動が除去される。この再生信
号は、低周波変動が除去されることによって、そのエン
ベロープの中心レベルがほぼ一定値となる。その後、そ
の再生信号は、デジタル変換手段によって一定電圧を基
準にデジタル信号に変換される。このように、エンベロ
ープの中心レベルがほぼ一定値となるので、再生信号を
デジタルに変換する際に、一定電圧を基準として用いる
ことができる。それゆえ、再生信号の振幅が変化して
も、その影響を受けることなくデジタル変化を行うこと
ができる。例えば、上記のように、第1記録層の記録完
了部と未記録部とをまたいで入射する光が第2記録層に
集束されるとき、光記録媒体の回転に伴ってプリピット
情報の再生信号強度が変化しても、再生信号から安定し
てデジタル信号を得ることができる。
【0022】上記擬似記録領域を有する上記記録媒体に
対し、光照射手段より記録再生のための光を片面側から
入射させる光記録再生装置であって、上記擬似記録領域
から再生された再生信号に基づいて、上記擬似記録領域
が記録完了状態であるか記録未完了状態であるかを判別
する記録状態判別手段と、記録未完了状態である上記擬
似記録領域に記録完了状態となるように記録を施す擬似
的記録手段とを備えていることを特徴としている。
【0023】また、上記擬似記録領域を有する上記記録
媒体に対し、光照射手段より記録再生のための光を片面
側から入射させる光記録再生方法であって、光を上記プ
リピット領域に透過させるように、上記擬似記録領域を
記録完了状態にすることを特徴としている。
【0024】上記の装置および方法では、記録状態判別
手段によって、擬似記録領域が記録完了状態であるか記
録未完了状態であるかが判別される。その結果、記録未
完了状態であると判別されると、擬似的記録手段によっ
て、擬似記録領域が記録完了状態となるように記録が行
われる。これにより、光記録再生装置において光記録媒
体の擬似記録領域を形成するので、予め出荷前の光記録
媒体に擬似記録領域を形成する必要がなくなる。
【0025】本発明の他の光記録媒体は、情報記録層と
して、光入射側に配される1つの光入射側記録層と、該
光入射側記録層に対し光入射側と反対側に配される1ま
たは複数の反対側記録層とを有する光記録媒体におい
て、上記光入射側記録層が、予め情報が記録されたピッ
トを含むプリピット領域を有し、上記光入射側記録層に
おける光透過可能な記録可能領域が、上記反対側記録層
における光透過可能な記録可能領域よりも広く形成され
ていることを特徴としている。
【0026】上記の構成では、反対側記録層の記録可能
領域が光入射側の記録可能領域よりも狭くなる。このた
め、光入射側記録層において、プリピット領域が記録可
能領域に隣接して設けられる場合、プリピット領域を透
過する光が反対側記録層の記録可能領域に入射すること
はない。また、光入射側記録層の記録可能領域における
プリピット領域との境界部の近傍で透過した光が反対側
記録層の記録可能領域に集束するので、反対側記録層の
記録可能領域が上記のように狭くても、光入射側記録層
の記録可能領域のみを透過した反対側記録層の記録可能
領域に集束させることができる。
【0027】本発明のさらに他の光記録媒体は、情報記
録層として、光入射側に配される1つの光入射側記録層
と、該光入射側記録層に対し光入射側と反対側に配され
る1または複数の反対側記録層とを有する光記録媒体に
おいて、上記光入射側記録層が、予め情報が記録された
ピットを含むプリピット領域を有し、上記プリピット領
域が、上記光入射側記録層の記録可能領域とほぼ同等の
透過率で光を上記反対側記録層に透過させることを特徴
としている。
【0028】上記の構成では、プリピット領域が光入射
側記録層の記録可能領域とほぼ同等の透過率で光を透過
させるので、その記録可能領域とプリピット領域とを透
過する光の強度がほぼ同じになる。
【0029】上記プリピット領域が光入射側記録層に設
けられる上記記録媒体においては、上記光入射側記録層
から最も離れた位置にある最終情報記録層以外の情報記
録層における記録可能領域が、記録が完了するとそれ以
外の領域よりも光透過率が高くなることが好ましい。
【0030】このような構成では、最終情報記録層以外
の情報記録層における記録可能領域に記録または再生の
ために光を照射するとき、その記録可能領域が記録の完
了によってそれ以外の領域よりも光透過率が高くなる。
それゆえ、その記録可能領域を記録完了状態にしておけ
ば、その記録可能領域を透過する光は十分な強度を維持
したまま目的の情報記録層に到達する。
【0031】この光記録媒体に対し、光照射手段より記
録再生のための光を片面側から入射させる光記録再生装
置は、上記光入射側記録層における記録可能領域の全領
域についての記録が完了した後に、上記光入射側記録層
に隣り合う上記反対側記録層の記録可能領域について記
録または再生を行うように、前記光照射手段を制御する
制御手段を備えている。
【0032】また、上記光記録媒体に対し、光照射手段
より記録再生のための光を片面側から入射させる光記録
再生方法は、上記光入射側記録層における記録可能領域
の全領域についての記録が完了した後に、上記光入射側
記録層に隣り合う上記反対側記録層の記録可能領域につ
いて記録または再生を行う。
【0033】このような装置および方法を用いて上記光
記録媒体の記録または再生を行う際には、制御手段によ
って光照射手段が制御されることによって、光入射側記
録層における記録可能領域の全領域についての記録が完
了してから、目的の反対側記録層の記録可能領域につい
て記録または再生が行われる。それゆえ、反対側記録層
の記録または再生を行う際に、光入射側記録層を透過す
る光を強度を十分維持したまま反対側記録層に照射する
ことができる。
【0034】光を透過させる上記プリピット領域を有す
る光記録媒体においては、上記プリピット領域は、上記
記録可能領域と同等の記録完了状態となるように光が照
射されると上記記録可能領域と同等に光透過率が高くな
ることが好ましい。
【0035】このように構成されることによって、プリ
ピット領域が、光の照射によって記録完了状態となる
と、記録可能領域と同等の光透過率を有するようにな
る。それゆえ、その記録可能領域とプリピット領域とを
透過する光の強度がほぼ同じになる。
【0036】この光記録媒体においては、上記記録可能
領域における集光範囲内で記録完了状態となった記録完
了部分の面積と、上記プリピット領域における集光範囲
内で記録完了状態となった記録完了部分の面積とがほぼ
等しくなるように、上記プリピット領域における上記ピ
ットからなるピット列上に、上記ピットと上記ピット間
の領域とが連続した記録完了状態である連続記録領域が
形成されていることが好ましい。
【0037】このような構成では、光入射側記録層にお
ける記録可能領域とプリピット領域とを光がそれぞれ透
過する際に、記録可能領域とプリピット領域とでビーム
スポットを形成する。そのビームスポットの集光範囲内
での記録完了部分の面積が、記録可能領域とプリピット
領域とでほぼ等しくなるように、ピット列上に連続記録
領域が形成されるので、その記録可能領域とプリピット
領域とを透過する光の強度がほぼ同じになる。
【0038】上記プリピット領域の光透過率が光の照射
で高くなる光記録媒体に対し、光照射手段より記録再生
のための光を片面側から入射させる光記録再生装置は、
上記プリピット領域から再生された再生信号に基づい
て、上記プリピット領域に、上記ピットからなるピット
列について上記ピットと上記ピット間の領域とが連続し
た記録完了状態である連続記録領域が存在するか否かを
判定する連続記録領域判定手段と、上記記録可能領域に
おける集光範囲内で記録完了状態となった記録完了部分
の面積と、上記プリピット領域における集光範囲内で記
録完了状態となった記録完了部分の面積とがほぼ等しく
なるように、上記連続記録領域が存在しない上記プリピ
ット領域における上記ピット列上に上記連続記録領域を
形成するための記録を施す連続的記録手段とを備えてい
る。
【0039】また、上記光記録媒体に対し、光照射手段
より記録再生のための光を片面側から入射させる光記録
再生方法は、上記記録可能領域における集光範囲内で記
録完了状態となった記録完了部分の面積と、上記プリピ
ット領域における集光範囲内で記録完了状態となった記
録完了部分の面積とがほぼ等しくなるように、上記ピッ
トからなるピット列について上記ピットと上記ピット間
の領域とが連続した記録完了状態である連続記録領域が
存在しない上記プリピット領域における上記ピット列上
に上記連続記録領域を形成するための記録を施す。
【0040】上記の装置および方法では、連続記録領域
判定手段によって、連続記録領域が存在するか否かが判
定される。その結果、連続記録領域が存在すると判定さ
れると、連続的記録手段によって、連続記録領域が形成
されるように記録が行われる。これにより、光記録再生
装置において光記録媒体の連続記録領域を形成するの
で、予め出荷前の光記録媒体に連続記録領域を形成する
必要がなくなる。
【0041】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図1ないし
図33に基づいて以下に説明する。
【0042】図2に示すように、本実施の形態の光ディ
スク(光記録媒体)1は、中心部にセンター穴2を有
し、このセンター穴2に対する径方向の外方側に記録可
能領域3を有している。この記録可能領域3では、図4
および図5に示すように、案内溝・ピット形成層12お
よび案内溝・ピット形成中間層14に記録再生のための
案内溝Gがスパイラル状(同心円状であってもよい)に
形成され、この案内溝Gに沿って情報の記録再生が可能
となっている。また、センター穴2の周囲には最内周端
部4が設けられる一方、光ディスク1の外周側には最外
周端部5が設けられている。
【0043】そして、光ディスク1は、内周プリピット
領域6aおよび外周プリピット領域6bからなるプリピ
ット領域6を有している。内周プリピット領域6aは最
内周端部4の周囲に隣接して設けられる一方、外周プリ
ピット領域6bは最外周端部5の内側に隣接して設けら
れている。プリピット領域6では、図6に示すように、
案内溝・ピット形成層12および案内溝・ピット形成中
間層14にピットPがスパイラル状(同心円状であって
もよい)に並んで形成され、このピットPが並んだピッ
ト列に沿ってプリピット情報の再生が可能となってい
る。ピット列は、一般に、光ディスク1の記録パワー、
再生パワー等の情報が、予め、凹状または凸状(図示せ
ず)のピットPとして記録されている。
【0044】上記の光ディスク1は、その縦断面図であ
る図3に示すように、ディスク基板11上に、案内溝・
ピット形成層12、第2記録層(最終情報記録層)1
3、案内溝・ピット形成中間層14、第1記録層(光入
射側記録層)15および表面コート層16が順次積層さ
れた構造を有している。この光ディスク1の第1記録層
15および第2記録層13に対する記録再生は、光ビー
ム17を同一の側、即ち表面コート層16側から第1お
よび第2記録層15、13のそれぞれに集光させて照射
することにより行われる。
【0045】上記光ディスク1は、さらに詳細には図4
に示すように構成されている。図4において、ディスク
基板11は、例えば、板厚1.2mmの透明なポリカー
ボネート製の基板からなる。案内溝・ピット形成層12
は、例えば層厚20μmの紫外線硬化樹脂層からなり、
例えば2P法と呼ばれるパターン転写技術を用いて形成
される。この案内溝・ピット形成層12における第2記
録層13側の面には、記録可能領域3では前述の案内溝
Gが形成され、プリピット領域6では前述のピットP
(図4では示さず)が形成される。
【0046】第2記録層13は、例えば、AlTi合金
反射膜13a、ZnS−SiO2 干渉膜13b、SiN
保護膜13c、GeSbTe相変化記録膜13d、Si
N保護膜13eおよびZnS−SiO2 干渉膜13fを
有している。これらの膜は、スパッタリングにより案内
溝・ピット形成層12上に順次積層されることで形成さ
れている。
【0047】案内溝・ピット形成中間層14は、案内溝
・ピット形成層12と同様、例えば層厚20μmの紫外
線硬化樹脂層からなり、例えば2P法と呼ばれるパター
ン転写技術を用いて形成される。この案内溝・ピット形
成中間層14における第1記録層15側の面には、記録
可能領域3では前述の案内溝Gが形成され、プリピット
領域6では前述のピットP(図4では示さず)が形成さ
れる。
【0048】第1記録層15は、第2記録層13と同
様、例えば、ZnS−SiO2 干渉膜15a、SiN保
護膜15b、GeSbTe相変化記録膜15c、SiN
保護膜15dおよびZnS−SiO2 干渉膜15eを有
している。この第1記録層15は、これらの各膜がスパ
ッタリングにより順次案内溝・ピット形成中間層14上
に積層されることにより形成されている。
【0049】表面コート層16は、例えば層厚80μm
の紫外線硬化樹層からなり、紫外線硬化樹脂をスピンコ
ーティングにより第1記録層15上に塗布した後、紫外
線照射により硬化させることにより形成されている。
【0050】なお、光ディスク基板11としては、上記
のように透明なポリカーボネート製の基板を使用してい
る。しかしながら、本実施の形態の光ディスク1のよう
に、表面コート層11側から光ビーム17を入射させる
構成の場合、ディスク基板11は、透明である必要は無
く、不透明な金属製の基板であってもよい。
【0051】また、本実施の形態の光ディスク1は、2
P法により形成され、案内溝GおよびピットPを有する
案内溝・ピット形成層12および案内溝・ピット形成中
間層14を備えている。しかしながら、その表面に直接
案内溝GおよびピットPを有するディスク基板11を例
えば射出成形法により形成してもよい。このディスク基
板11を有する構造では、案内溝・ピット形成層12お
よび案内溝・ピット形成中間層14が不要になる。
【0052】また、表面コート層16は、スピンコート
法により第1記録層15上に形成されているが、これの
代わりに、第1記録層15上に貼り付けられた均一な厚
みを有する透明シートであってもよい。
【0053】また、光ディスク1は、光ディスク基板1
1上に、案内溝・ピット形成層12、第2記録層13、
案内溝・ピット形成中間層14、第1記録層15および
表面コート層16が順次積層された構造をなしている
が、これに限らない。例えば、光ディスク1は、図7に
示すように、光ディスク基板11上に、案内溝・ピット
形成層12、第1記録層15、案内溝・ピット形成中間
層14、第2記録層13および表面コート層16が順次
積層され、光ディスク基板11側から光ビーム17を照
射する構成とすることも可能である。この構造では、第
1記録層15および第2記録層13を構成する各膜の成
膜順序が図4に示した構造と逆になっている。
【0054】上記の光ディスク1に対して記録再生を行
う光ディスク記録再生装置(光記録再生装置)は、図8
に示すように構成されている。この光ディスク記録再生
装置31において、光ディスク1は、センターハブ32
によってモータのスピンドル33に固定され、回転駆動
される。
【0055】光ディスク記録再生装置31は、光学系部
(光照射手段)34および信号処理・制御部(制御手
段)35を備えている。光学系部34は、半導体レーザ
等の光源41、コリメートレンズ42、ビームスプリッ
ター43、対物レンズ44、2軸アクチュエーター4
5、集光レンズ46および受光素子47を備えている。
対物レンズ44は、2軸アクチュエーター45により支
持され、かつフォーカシング方向およびトラッキング方
向に駆動される。受光素子47は、再生信号検出素子、
フォーカス誤差信号検出素子およびトラック誤差信号検
出素子を有し、これら各検出素子の出力は信号処理・制
御部35へ入力される。
【0056】また、光学系部34は、図示しないスライ
ド駆動部に駆動されて、光ディスク1の半径方向へ往復
移動するようになっている。
【0057】信号処理・制御部35は、各種信号処理お
よび各種制御を行う。例えば、記録再生時の光源41の
パワー制御を行うとともに、対物レンズ44のフォーカ
シングおよびトラッキングを行うため、フォーカス誤差
信号検出素子およびトラック誤差信号検出素子からの出
力に応じて、2軸アクチュエーター45の駆動を制御す
る。さらに、前記スライド駆動部による光ディスク1の
半径方向への光学系部34の移動を制御し、光学系部3
4、即ち対物レンズ44を、所定のトラックについて記
録再生可能な位置へ移動させる。その他、後述の各制御
等を行う。
【0058】光ディスク記録再生装置31では、上記の
ようにして光ビーム17を第1記録層15または第2記
録層13の何れかに集束させ、案内溝Gに沿って第1記
録層15または第2記録層13の記録再生を行う。
【0059】ここで、本実施の形態において、光ディス
ク記録再生装置31では、第2記録層13に対する記録
再生を、第1記録層15の記録可能領域3の全領域につ
いての記録が完了した後に行うようになっている。この
場合の動作は、前記光学系部(光照射手段)34および
スライド駆動部(光照射手段)に対する信号処理・制御
部35の制御により行われる。
【0060】上記の構成において、光ディスク記録再生
装置31による光ディスク1に対しての記録再生動作に
ついて以下に説明する。
【0061】光ディスク記録再生装置31において、光
源41から出射した光ビーム17は、コリメートレンズ
42により平行光となり、ビームスプリッター43を透
過し、対物レンズ44に入射する。その後、光ビーム1
7は、対物レンズ44により、光ディスク1の第1記録
層15上または第2記録層13上に集束される。光ディ
スク1からの反射光は、対物レンズ44を経た後、ビー
ムスプリッター43により反射され、集光レンズ46に
より受光素子47上に集束される。
【0062】その後、受光素子47からの出力に基づ
き、信号処理・制御部35は、2軸アクチュエーター4
5を制御して、対物レンズ44のフォーカシング制御お
よびトラッキング制御を行う。光ディスク記録再生装置
31では、このようにして光ビーム17を第1記録層1
5または第2記録層13の何れかに集束させ、案内溝1
3に沿って第1記録層15または第2記録層13の記録
再生を行う。
【0063】ここで、光ディスク記録再生装置31によ
る光ディスク1に対しての記録再生動作において、光デ
ィスク1の第1記録層15に対して記録可能領域3の内
周プリピット領域6a側から記録を開始し、記録可能領
域3の途中で第1記録層15の記録を終了した後、第2
記録層13の記録再生に移行した場合について説明す
る。なお、光ディスク1にはスペース部が記録マーク部
より高い反射率を有するハイツウロー媒体が使用され、
相変化記録が行われるものとする。
【0064】上記の第1記録層15に対する記録動作で
は、図9および図10に示すように、第1記録層15の
記録可能領域3における内周プリピット領域6a側から
中途位置までの間に、網目模様によって示す記録完了部
3a1 が形成される。
【0065】このとき、第1記録層15では、記録完了
部3a1 の光透過率が、それ以外の領域の光透過率より
も高くなる。したがって、同一強度の光ビーム17を第
2記録層13に照射した場合、記録完了部3a1 を通過
して第2記録層13へ集束される光ビーム17bの強度
は、記録完了部3a1 以外の領域(未記録領域)を通過
して第2記録層13へ集束される光ビーム17aの強度
よりも強くなる。即ち、第2記録層13に記録を行う
際、第1記録層15を経て第2記録層13に達する光ビ
ーム17の強度は、光ビーム17が記録完了部3a1
通過したか否かにより異なる。この場合には、第2記録
層13の記録を行う際には、第1記録層15の記録の有
無に応じて光ビーム17の強度を変化させる複雑な記録
システムが必要となる。
【0066】上記の光ビーム17の強度の差は、第2記
録層13の再生を行う場合も同様に生じ、光ビーム17
が第1記録層15の記録完了領域3a1 を通過したか否
かにより、第2記録層13からの反射光量が異なり、同
様に、複雑な再生システムが必要となる。
【0067】そこで、本実施の形態の光ディスク記録再
生装置31では、図11に示すように、第1記録層15
の記録可能領域3の全領域を記録完了状態とした後に、
第2記録層13への記録再生を行うようにしている。即
ち、光ディスク記録再生装置31は、光ディスク1に対
して記録を行う際に、まず、第1記録層15から記録を
開始し、第1記録層15の記録可能領域3の全領域につ
いて記録が完了した後に、第2記録層13への記録また
は再生に移行するように動作する。
【0068】このような動作により、第2記録層13に
対して記録再生を行う際、第2記録層13に照射する光
ビーム17は、常に、記録が完了した第1記録層15を
通過して第2記録層13へと入射する。したがって、記
録および再生の各場合において、第2記録層13に照射
する光ビーム17の強度を一定にすることができる。こ
の結果、光ビーム17の強度を制御するための複雑な記
録再生システムを用いることなく、安定した記録再生を
実現することができる。
【0069】図1は、光ディスク1の外周端部における
第1記録層15および第2記録層13の初期状態を示し
ている。この光ディスク1では、第1記録層15に、未
記録状態の記録可能領域3aおよび最外周端部5を構成
するブランク領域5aとが存在し、第2記録層13に、
未記録状態の記録可能領域3b、外周プリピット領域6
aおよび最外周端部5を構成するブランク領域5bとが
存在する。ここで、ブランク領域5a、5bとは、案内
溝GやピットPが形成されていない領域である。図示は
しないが、第1および第2記録層15、13における最
内周端部4にも、同様なブランク領域が存在する。
【0070】上記のような状態の光ディスク1では、第
1記録層15の記録可能領域3aが未記録状態であるの
で、その透過率が均一である。したがって、第2記録層
13の外周プリピット領域6bに光ビーム17を集束さ
せてプリピット情報を再生した場合、再生信号強度の変
動は発生しない。また、プリピット領域6が第2記録層
13に設けられているので、第2記録層13への記録ま
たは再生をプリピット領域6の影響を受けることなく安
定して行うことができる。
【0071】次に、図12に示すように、未記録状態の
記録可能領域3aの一部に記録が行われた結果、記録完
了部3a1 が形成され、他の部分が未記録部3a2 とし
て残る。この場合、図13に示すように、記録完了部3
1 には、案内溝Gに透過率の低くなった記録マークM
が形成されるが、記録完了部3a1 は、記録マークMが
形成されないのでないので透過率が変化しない。このた
め、記録完了部3a1を通過した光ビーム17cの強度
と、未記録部3a2 を透過した光ビーム17dの強度と
が異なり、光ビーム17c・17dによって得られたプ
リピット情報の再生信号強度が異なる。
【0072】また、光ディスク1においては、一般に、
第1記録層15に形成されているスパイラル状の案内溝
Gの中心と、第2記録層13に形成されているスパイラ
ル状のピット列の中心とを完全に一致させることができ
ない。このため、図12に示すように、光ビーム17e
が、記録完了部3a1 と未記録部3a2 とをまたいで第
2記録層13の外周プリピット領域6bに集束されるよ
うな場合、光ディスクの回転に伴い、記録完了部3a1
と未記録部3a2 との境界位置が、光ビーム17e内で
移動することになる。
【0073】したがって、図14に示すように、プリピ
ット情報の再生信号強度は、光ディスク1の回転に伴い
変動してしまう。図14は、再生信号のエンベロープE
のみ示しており、縦軸が再生信号強度を、横軸が回転に
伴う光ディスク1の角度位置を示している。図15は、
図14の角度位置0度におけるプリピット情報の再生信
号S1 と、図14の角度位置180度におけるプリピッ
ト情報の再生信号S2とを角度軸を拡大して示してい
る。これらの再生信号S1 、S2 をデジタル信号に変換
するためには、再生信号S1 、S2 の中心レベルにスラ
イスレベルを設定して検波を行う必要がある。しかしな
がら、再生信号S1 と再生信号S2 とを比較すると、そ
れぞれの中心レベルが大きく異なっており、同一のスラ
イスレベルでの検波が不可能となってしまう。
【0074】この問題は、図16に示すように、再生信
号のエンベロープEを構成する上側エンベロープE1
よび下側エンベロープE2 を検出し、その中心レベルを
可変のスライスレベルLv とすることにより解決するこ
とが可能である。図17は、そのスライスレベルLv を
用いてデジタル信号を得るための再生回路の構成を示し
ている。
【0075】この再生回路は、エンベロープ検波回路5
1と、スライスレベル生成回路52と、コンパレータ5
3とを備えている。
【0076】エンベロープ検出手段としてのエンベロー
プ検波回路51は、例えば、ピークホールド回路とボト
ムホールド回路とを有しており、ピークホールド回路を
用いて上側エンベロープE1 を検出し、ボトムホールド
回路を用いて下側エンベロープE2 を検出する。
【0077】中心レベル生成手段としてのスライスレベ
ル生成回路52は、検出された上側エンベロープE1
よび下側エンベロープE2 の値の平均を出力してスライ
スレベルLv を生成する回路である。スライスレベル生
成回路52は、例えば、両エンベロープE1 、E2 の値
を加算する加算回路と、その加算値を2で除算する除算
回路とを含んだ演算回路によって構成されている。
【0078】デジタル変換手段としてのコンパレータ5
3は、再生信号をスライスレベル生成回路52で生成さ
れたスライスレベルLv と比較して、2値のデジタル信
号に変換する回路である。例えば、コンパレータ3は、
再生信号がスライスレベルLv を超えるとレベル“1”
を出力し、再生信号がスライスレベルLv 未満であると
レベル“0”を出力する。
【0079】上記のように構成される再生回路におい
て、再生信号は、エンベロープ検波回路51およびコン
パレータ53に入力される。エンベロープ検波回路51
では、再生信号の上側エンベロープ信号E1 と下側エン
ベロープE2 とが検出される。スライスレベル生成回路
52では、両エンベロープE1 、E2 からスライスレベ
ルLv が生成される。そして、コンパレータ53では、
再生信号とスライスレベルLv とを比較することによ
り、デジタル信号の生成が行われる。
【0080】また、図18は、図19に示す再生回路に
よって、再生信号からデジタル信号を得る方法について
の、再生信号強度と光ディスク1の角度位置との関係を
示している。図19に示す再生回路は、ハイパスフィル
ター61と、スライスレベル生成回路62と、コンパレ
ータ63とを備えている。
【0081】低周波変動除去手段としてのハイパスフィ
ルター61は、再生信号の低周波変動を除去して、高域
成分を通過させるフィルターである。スライスレベル生
成回路62は、一定電圧のスライスレベルを生成する回
路である。デジタル変換手段としてのコンパレータ63
は、ハイパスフィルター61を経た再生信号を上記のス
ライスレベルと前述のコンパレータ53と同様に比較し
て、2値のデジタル信号に変換する回路である。
【0082】上記のように構成される再生回路におい
て、まず、入力された再生信号は、ハイパスフィルター
61で低周波変動が除去される。ハイパスフィルター6
1に入力される前の再生信号は、低周波変動を含んでい
るために、図16に示すようにエンベロープEの中心レ
ベルが変化する。しかしながら、この再生信号は、ハイ
パスフィルター61を通過することによって、図18に
示すように、エンベロープEの中心レベルが角度によら
ずほぼ一定になる。
【0083】そして、コンパレータ63では、ハイパス
フィルター61を経た再生信号が、スライスレベル生成
回路62から出力される一定値のスライスレベルLc と
比較されることにより、デジタル信号が生成される。
【0084】なお、上記の再生回路、スライスレベル生
成回路62によりスライスレベルLc を生成している
が、通常、再生信号がハイパスフィルター61を通過す
ることにより、上側エンベロープE1 と下側エンベロー
プE2 との中心レベルが0Vとなるので、0Vをスライ
スレベルLc として用いてもよい。したがって、この場
合は、スライスレベル生成回路62を省くことができ
る。
【0085】以上のように、プリピット領域6を第2記
録層13に設けることにより、記録可能領域3の記録再
生感度を変えることなく、第2記録層13への記録再生
を行うことができる光ディスク1を実現することが可能
となる。また、図17または図19に示す再生回路を用
いることにより、光ビーム17eが、記録完了部3a 1
と未記録部3a2 とをまたいで第2記録層13の外周プ
リピット領域6bに集束されたときに、プリピット情報
の再生信号強度が、光ディスク1の回転に伴い変動して
も、再生信号から安定してデジタル信号を得ることがで
きる。
【0086】しかしながら、前述のように、未記録部3
2 の透過率が記録完了部3a1 の透過率に比べて低い
ので、第1記録層15の未記録部3a2 を通過する光ビ
ーム17dにより、外周プリピット領域6bを含むプリ
ピット領域6の再生を行うとき、図16および図18か
らわかるように、再生信号の信号振幅が小さくなり、プ
リピット情報を安定して再生できなくなる。すなわち、
光ビーム17eが通過する部分の第1記録層15は、透
過率の高い記録完了状態であることが望ましいことにな
る。
【0087】図20は、第2記録層13に形成されたプ
リピット領域6(外周プリピット領域6bのみ図示)の
再生信号振幅を大きくすることができる光ディスク1の
構造を示す。
【0088】この光ディスク1では、第1記録層15の
プリピット領域6に対応する第1記録層15の領域に、
予め擬似的な情報が記録された擬似記録領域7が、記録
可能領域3aとブランク領域5aとの間に設けられてい
る。この擬似記録領域7は、図21に示すように、記録
可能領域3と同様、案内溝Gに記録マークMが形成され
ることによって、記録マークMの形成部分における透過
率が低下する。これにより、擬似記録領域7の透過率が
記録可能領域3と同様に高くなるので、擬似記録領域7
を通過する光ビーム17の強度が高くなる。その結果、
第2記録層13に形成されたプリピット領域6の再生信
号振幅を大きくすることができる。
【0089】なお、上記の擬似記録領域7に形成される
記録マークMは、記録可能領域3に形成される記録マー
クMと異なり、主記録情報を含まず、擬似的な記録情報
を含んでいる。擬似的な記録情報としては、特定の情報
を記録する必要はなく、全く内容のない情報や無意味な
情報を記録してもよい。あるいは、光ディスク1の出荷
前に予め擬似記録領域7を形成する場合には、擬似記録
領域7に個々の光ディスク1の識別情報や暗号化情報を
記録しておくことも可能である。
【0090】ここで、図20に示すように、擬似記録領
域7は、第2記録層13のプリピット領域6bにおける
ディスク半径方向の両端で再生を行う場合でも、常に、
光ビーム17f、17gが第1記録層15の擬似記録領
域7を通過するように、擬似記録領域7が形成されてい
ることが望ましい。このため、擬似記録領域7は、第2
記録層13の外周プリピット領域6bより広い範囲で形
成されている。
【0091】例えば、第1記録層15と第2記録層13
との間隔が20μmである場合、第2記録層13に光ビ
ーム17を集束させた場合の第1記録層15における光
ビームスポットの半径は、10μm程度である。したが
って、少なくとも、第2記録層13のプリピット領域6
の両端より、10μm程度広く擬似記録領域7を形成す
ることが必要である。また、第1記録層15に形成され
た案内溝Gの中心位置と、第2記録層13に形成された
ピット列の中心位置とがずれて偏心が存在する場合、そ
の偏心量に対応する広さだけ擬似記録領域7を広くする
必要がある。これを考慮すれば、第2記録層13のプリ
ピット領域6の両端より、100μm程度広く擬似記録
領域7を形成することが望ましい。
【0092】なお、図20では、外周プリピット領域6
bについて擬似記録領域7が設けられた例について示し
たが、内周プリピット領域6aについても同様な擬似記
録領域が設けられることは勿論である。
【0093】ここで、上記の擬似記録領域7は、光ディ
スク1の出荷前に予め形成されてもよいし、未使用の光
ディスク1を光ディスク記録再生装置31に再生または
記録可能となるようにセットした際に、光ディスク記録
再生装置31により形成されてもよい。光ディスク記録
再生装置により上記擬似記録領域7を設けることによ
り、光ディスク出荷前に上記擬似記録領域7を設ける必
要がなくなり、光ディスクの低コスト化を実現すること
が可能となる。
【0094】図22は、光ディスク記録再生装置31に
より擬似記録領域7を形成するための擬似記録回路の構
成を示している。この構成では、前述の信号処理・制御
部35に設けられる擬似記録状態判別回路71を備えて
いる。
【0095】記録状態判別手段としての擬似記録状態判
別回路71は、擬似記録領域7からの反射光を受けた受
光素子47から得られた、擬似記録領域7からの再生信
号に基づいて、擬似記録領域7にすでに擬似的な記録情
報が記録されているか否かを判別する回路である。この
擬似記録状態判別回路71は、擬似記録領域7からの反
射光量に応じた再生信号が所定のしきい値を超えたか否
かによって、擬似記録領域7への記録の有無を判別する
ために、コンパレータなどの回路を含んでいる。
【0096】上記の構成では、光ディスク1が光ディス
ク記録再生装置31にセットされた直後、擬似記録領域
7の再生が行われる。擬似記録状態判別回路71は、そ
の再生信号に基づいて、擬似記録領域7が記録完了状態
であるか記録未完了状態であるかを判別する。
【0097】擬似記録領域7が記録未完了状態であれ
ば、擬似記録状態判別回路71は、その光ディスク1が
未使用であると判断し、擬似記録指示信号を信号処理・
制御部35に設けられる擬似的記録手段としての光照射
部制御回路36に与える。この結果、光照射部制御回路
36の制御によって、第1記録層15の擬似記録領域7
に擬似的な情報が記録される。一方、擬似記録領域7が
記録完了状態であれば、擬似記録状態判別回路71は、
セットされた光ディスク1が既使用であると判断し、通
常記録指示信号を光照射部制御回路36に与える。この
結果、光照射部制御回路36の制御によって、光ディス
ク1に対して通常の記録動作が行われる。
【0098】続いて、第1記録層15にプリピット領域
6を有する光ディスク1について説明する。まず、比較
例として、第2記録層15の記録再生感度が考慮されて
いない光ディスク81について説明する。
【0099】この光ディスク81では、図23に示すよ
うに、第1記録層15のブランク領域5aと、第2記録
層13のブランク領域5bとが同じ範囲に形成されてお
り、第1記録層15において、記録可能領域3aとブラ
ンク領域5aとの間に外周プリピット領域6bが設けら
れている。また、図示はしないが、内周プリピット領域
6aも第1記録層15に設けられている。
【0100】このような構造の光ディスク81では、プ
リピット領域6が光入射側に存在するため、プリピット
領域6からの再生信号は、常に同一強度となり、図12
に示した状態のように、プリピット領域6からの再生信
号強度が変動するといった問題は生じない。しかしなが
ら、第1記録層15にプリピット領域6を設けた場合、
従来の光ディスク(図36参照)と同様の問題が生じ
る。つまり、第1記録層111の記録可能領域103と
プリピット領域106とで光透過率が異なるため、第2
記録層112の記録再生感度が変動してしまう。以下
に、上記の光ディスク81における記録感度の変動につ
いて詳細に説明する。
【0101】光ディスク81においては、まず、第1記
録層15の記録可能領域3aが光ディスク記録再生装置
31による記録動作によって、全面記録完了状態とな
る。ここで、記録完了状態なった記録可能領域3aが、
透過率の高い記録マークMを有するため、その記録可能
領域3aを透過して第2記録層13に集束される光ビー
ム17hは相対的に高強度である。一方、記録マークM
の存在しないプリピット領域6を透過して第2記録層1
3へと集束される光ビーム17iは、相対的に低強度で
ある。
【0102】次に、第2記録層13の記録可能領域3b
に記録を行う際、一定強度であっても、光ビーム17h
と光ビーム17iとでは、第2記録層13へ到達する強
度が異なる。このため、記録を行う位置により記録感度
が異なり、安定した記録を行うことが極めて困難とな
る。さらに、光ビームが、記録完了状態なった記録可能
領域3aとプリピット領域6との境界を透過して第2記
録層13へと集束される場合、第1記録層15の案内溝
Gの中心と第2記録層13の案内溝Gの中心との位置ず
れである偏心が存在することにより、光ディスク81の
回転に伴い記録感度が変化するといった問題も発生す
る。
【0103】これに対し、図24に示す光ディスク1で
は、ブランク領域5bの範囲を拡張して上記のような問
題を解決している。次に、その光ディスク1について説
明する。
【0104】図24に示す光ディスク1では、第2記録
層13のブランク領域5bの範囲が内周側に広げられて
いるので、光ディスク1に入射した光ビーム17jが、
常に第1記録層15の記録完了状態となった記録可能領
域3aを通過して、第2記録層13に集束される。この
ように、上記の光ディスク1では、第1記録層15の記
録可能領域3aが第2記録層13の記録可能領域3bよ
りも広く形成され、記録可能領域3aの外周側にプリピ
ット領域6が形成されている。これにより、第2記録層
13に到達する光ビーム17jの強度が常に一定になる
ので、第2記録層13への安定した記録を実現すること
が可能となるとともに、第1記録層15から、プリピッ
ト情報を安定して再生することが可能になる。
【0105】ここで、第1記録層15の記録可能領域3
aを第2記録層13の記録可能領域3bよりも、どの程
度広くすべきかについて説明する。第1記録層15と第
2記録層13との間隔が20μmである場合、第2記録
層13に光ビーム17jを集束させた場合の第1記録層
15における光ビームスポットの半径は、10μm程度
である。したがって、少なくとも、記録可能領域3aの
端より、10μm程度広く記録可能領域3bを形成する
ことが必要である。さらに、第1記録層15に形成され
た案内溝Gの中心位置と、第2記録層13に形成された
案内溝Gの中心位置とがずれて偏心が存在する場合、そ
の偏心量に対応する広さだけ記録可能領域3aを広くす
る必要がある。つまり、この場合、記録可能領域3bの
端より、100μm程度広く記録可能領域3aを形成す
ることが望ましい。
【0106】上記の光ディスク1においては、第2記録
層13の記録可能領域3bが狭くなるので、記録容量が
低下してしまう。これに対し、図25および図26に示
す光ディスク1は、プリピット領域6による記録感度の
低下を回避しつつ、記録容量が向上する構造を有してい
る。
【0107】この光ディスク1は、図25に示すよう
に、前述のプリピット領域6の代わりに内周プリピット
領域8aおよび外周プリピット領域8bからなるプリピ
ット領域8を備えている。このプリピット領域8の光透
過率は、図26に示す第1記録層15の記録完了状態と
なった記録可能領域3aの光透過率と一致する。
【0108】図27に示すように、プリピット領域8に
おいては、スパイラル状(同心円状であってよい)に並
ぶピットPからなるピット列上に、一本おきに連続記録
状態とされた連続記録領域Rが形成されている。この連
続記録領域Rでは、ピットPとピットP間の領域とが連
続的に記録可能領域3aの記録マークMと同じ状態、す
なわち同じ透過率となる。
【0109】記録が行われた記録可能領域3aでは、案
内溝Gにおいて、記録完了部分(記録マークM)と記録
未完了部分とが交互に形成されている。実際には、その
記録完了部分および記録未完了部分の案内溝Gの長手方
向の長さは記録情報に応じて変わる。しかしながら、案
内溝Gにおいては、記録完了部分と記録未完了部分とが
ほぼ等しい比率で形成されるように記録が行われる。ま
た、隣り合う案内溝Gの間の凸状の領域(ランド領域)
は、非記録領域であり、案内溝Gとほぼ同じ幅に形成さ
れている。したがって、記録マークMが形成された部分
の総面積は、記録可能領域3aの全面積の1/4とな
る。
【0110】一方、プリピット領域8では、隣り合うピ
ット列の間の非記録領域は、ピットPの直径とほぼ等し
い幅に形成されている。したがって、記録可能領域3a
の記録完了部分とほぼ等しい面積の記録完了部分(プリ
ピット領域8全体の1/4)を形成するには、ピット列
の1本おきに連続記録領域Rを形成するように記録を行
えばよい。
【0111】また、上記の案内溝記録方式の他に、案内
溝Gだけではなく、ランド領域にも記録マークMを形成
するランドグルーブ記録方式を採用する場合には、記録
可能領域3aに形成される記録マークMの総面積が、記
録可能領域3aの全面積の1/2となる。したがって、
記録可能領域3aの記録完了部分(プリピット領域8全
体の1/2)とほぼ等しい面積の記録完了部分を形成す
るには、ピット列に連続して連続記録領域Rを形成する
ように記録を行えばよい。
【0112】連続記録領域Rでは、上記のように記録マ
ークMと同様に光透過率が高くなっている。このため、
図28に示すように、記録完了状態となった記録可能領
域3aを通過して第2記録層13へと集束される光ビー
ム17kと、外周プリピット領域8bを通過して第2記
録層13へと集束される光ビーム17lとは、第1記録
層15を通過する際に、それぞれの光ビームスポット内
に存在する記録完了状態となった部分の面積がほぼ等し
くなる。これにより、第2記録層13に到達する光ビー
ム17k、17lの強度がほぼ等しくなるので、プリピ
ット領域8が存在しても第2記録層13の記録感度が変
動しなくなる。したがって、図24の光ディスク1と比
較して、第2記録層13の記録可能領域3bを広げるこ
とによって、記録容量を増大させることが可能となる。
【0113】ここで、ブランク領域5a、5bは、未記
録状態であり、光透過率が低いため、図26に示すよう
に、第2記録層13の記録可能領域3bの端は、第2記
録層13に到達する光ビーム17lが、常に外周プリピ
ット領域8bを通過するように決定される必要がある。
【0114】このように、上記の光ディスク1では、第
1記録層15のプリピット領域8において、1本おきの
ピット列上に連続記録領域Rが形成され、外周プリピッ
ト領域8bの外周側端が第2記録層13の記録可能領域
3bの外周側端よりも外周側に位置している。内周プリ
ピット領域8aの場合、その内周側端が第2記録層13
の記録可能領域3bの内周側端よりも内周側に位置して
いる。これにより、第2記録層13に到達する光ビーム
17k、17lの強度が常に一定となる。したがって、
第2記録層13への安定した記録を実現することが可能
となるとともに、より大容量の光ディスク1を実現する
ことが可能となる。
【0115】ここで、外周プリピット領域8bの端を記
録可能領域3bの端よりも、どの程度外周側に位置させ
るべきかについて説明する。第1記録層15と第2記録
層13との間隔が20μmである場合、第2記録層13
に光ビームを集束させる場合の第1記録層15における
光ビームスポットの半径は、およそ10μm程度であ
る。したがって、少なくとも、その端が、記録可能領域
3bの端より10μm程度外周側に位置するように外周
プリピット領域8bを形成することが必要である。同様
に、内周プリピット領域8aについては、その端が、少
なくとも記録可能領域3bの端より10μm程度内周側
に位置するように形成することが必要である。
【0116】さらに、第1記録層15に形成された案内
溝Gの中心位置と、第2記録層13に形成された案内溝
Gの中心位置がずれて偏心が存在する場合、その偏心量
に対応する広さだけ外周プリピット領域8bを広くする
必要がある。この場合、その端が記録可能領域3bの端
より100μm程度外周側に位置するように、外周プリ
ピット領域8bを形成することが望ましい。内周プリピ
ット領域8aについても同様に形成することが望まし
い。
【0117】ここで、プリピット領域8のピット列に連
続記録領域Rを形成することを、光ディスク1の出荷前
に行ってもよいし、未使用の光ディスク1を光ディスク
記録再生装置31にセットした際に、光ディスク記録再
生装置31により行ってもよい。光ディスク記録再生装
置31により連続記録領域Rを形成することにより、光
ディスク1の出荷前に連続記録領域Rを形成する必要が
なくなり、光ディスク1の低コスト化を実現することが
可能となる。
【0118】図29は、光ディスク記録再生装置31に
よりプリピット領域8のピット列に上記のようにして連
続記録領域Rを形成するための構成を示す。この構成に
おいては、前述の信号処理・制御部35に設けられる連
続記録領域有無判定回路91を備えている。
【0119】連続記録領域判定手段としての連続記録領
域有無判定回路91は、プリピット領域8からの反射光
を受けた受光素子47から得られた、プリピット領域8
からの再生信号に基づいて、プリピット領域8に連続記
録領域Rが上記のように形成されているか否かを判定す
る回路である。この連続記録領域有無判定回路91は、
プリピット領域8からの反射光量に応じた再生信号が所
定のしきい値を超えたか否かによって、擬似記録領域7
への記録の有無を判別するために、コンパレータなどの
回路を含んでいる。
【0120】上記の構成では、連続記録領域Rの有無を
判定する際、まず、光ディスク1が光ディスク記録再生
装置31にセットされた直後、プリピット領域8の再生
が行われる。このとき、信号処理・制御部35に設けら
れる光照射部制御回路36の制御によってプリピット領
域8に光ビームが照射され、トラッキングが行われる。
このとき、ピット列が案内溝Gと同等のトラッキングガ
イドとしての役割を果たす。
【0121】連続記録領域Rがすでに形成されている場
合、プリピット領域8からの反射光量がピット列の1本
おきに変化するので、反射光量が反映された再生信号も
同様に変化する。連続記録領域有無判定回路91では、
上記のように変化する再生信号が、ローパスフィルター
によって一定レベルの信号に変えられ、さらにコンパレ
ータで所定の基準値と比較される。この場合、その信号
が基準値より大きいので、連続記録領域有無判定回路9
1は、セットされた光ディスク1が既使用のディスクで
あると判断し、光照射部制御回路36に通常記録指示信
号を与える。この結果、光照射部制御回路36の制御に
よって、光ディスク1に対して通常の記録動作が行われ
る。
【0122】一方、連続記録領域Rが形成されていない
場合、プリピット領域8からの反射光量が変化しないの
で、再生信号も同様に変化しない。このため、ローパス
フィルターからの信号が基準値より小さいので、連続記
録領域有無判定回路91は、、セットされた光ディスク
1が未使用のディスクであると判断し、連続的記録手段
としての光照射部制御回路36に連続記録指示信号を与
える。この結果、光照射部制御回路36の制御によっ
て、光ディスク1に対して、プリピット領域8に連続記
録領域Rが形成されるように記録動作が行われる。
【0123】ここまでは、情報記録層が2層のみ存在す
る光ディスク1について説明したが、3層以上の複数の
情報記録層を用いることも可能である。以下に、3層の
情報記録層を有する光ディスク1について説明する。
【0124】この光ディスク1は、図30に示すよう
に、第1記録層15および第2記録層13に加えて、光
入射面から最も遠い所に位置する最終情報記録層として
の第3記録層18を有している。プリピット領域6は、
第1記録層15および第2記録層13ではなく、第3記
録層18にのみ設けられており、記録可能領域3cとブ
ランク領域5cとの間に形成されている。
【0125】この光ディスク1では、図1に示す光ディ
スク1と同様に、第3記録層18の設プリピット領域6
を再生する際、光ビーム17m、17nが通過する第1
記録層15および第2記録層13が記録完了状態である
か、または記録未完了状態であるかにより、プリピット
領域6からの反射光量が異なる。ところが、図17に示
す再生回路を用いることによって、再生信号のエンベロ
ープからスライスレベルを生成し、このスライスレベル
を基準としてデジタル信号を得ることで、プリピット情
報を安定して再生することが可能である。また、図19
に示す再生回路を用いることによって、ハイパスフィル
ターでプリピット領域6からの再生信号の低周波成分を
除去した再生信号を一定スライスレベルと比較してデジ
タル信号を得ることで、プリピット情報を安定して再生
することが可能である。
【0126】ここで、光ディスク1に対して記録を行う
際、第1記録層15の記録が完了してから、第2記録層
13の記録を開始し、第2記録層13の記録が完了して
から、第3記録層18に記録を開始する。また、第2記
録層13に光ビームを集束させるときに、光ビームを常
に第1記録層15の記録完了領域3aを通過させ、一定
強度の光ビームを第2記録層13に到達させる必要があ
る。このため、記録可能領域3aが内外周の両側で記録
可能領域3bよりも広く形成されている。
【0127】次に、図31に示す光ディスク1は、第3
記録層18にプリピット領域6を有し、第1記録層15
と第2記録層13とに、それぞれ擬似的な情報が記録さ
れた擬似記録領域7a、7bを有している。この光ディ
スク1では、第3記録層18のプリピット領域6に集束
される光ビーム17m、17lが、常に、擬似記録領域
7a、7bを通過してプリピット領域6に到達できるよ
うな位置に、擬似記録領域7a、7bが形成されてい
る。
【0128】このような光ディスク1を用いれば、図2
0に示す光ディスク1と同様に、擬似記録領域7a、7
bの光透過率が高いことにより、擬似記録領域7a、7
bを通過する光ビーム7m、17lの強度が高く維持さ
れる。それゆえ、第3記録層18におけるプリピット領
域6の再生信号振幅を大きくすることが可能となるとと
もに、再生信号の周方向に沿った変動をなくすことがで
きる。
【0129】なお、この光ディスク1も、出荷前擬似記
録領域7a、7bを形成してもよいし、光ディスク記録
再生装置31によって、前述のように擬似記録領域7
a、7bを形成してもよい。
【0130】さらに、図32に示す光ディスク1は、光
入射面側の第1記録層15にのみプリピット領域6を有
している。この光ディスク1では、プリピット領域6が
光入射面側に存在するため、プリピット領域6からの反
射光量の変動がなく、安定してプリピット情報を再生す
ることが可能になる。
【0131】また、記録感度の変動をなくすため、図2
4の場合と同様に、第2記録層13の記録可能領域13
の記録または再生を行う際、常に、光ビーム17oが第
1記録層15の記録完了状態とされた記録可能領域3a
を通過して第2記録層13に到達するとともに、第3記
録層18の記録または再生を行う際、常に、光ビーム1
7pが第1記録層15および第2記録層13の記録完了
状態とされた記録領域3a、3bを通過して第3記録層
18に到達することが必要である。このため、記録可能
領域3bは記録可能領域3cよりも広く形成され、記録
可能領域3aは記録可能領域3bよりも広く形成され
る。
【0132】そして、図33に示す光ディスク1は、図
32の光ディスク1の第1記録層15において、プリピ
ット領域6の代わりにプリピット領域8(図示は外周プ
リピット領域8bのみ)を有している。この光ディスク
1では、図26の光ディスク1と同様、光透過率の高い
プリピット領域8を有するとともに、内周プリピット領
域8aの内周側端が記録可能領域3b、3cの内周側端
よりも内周側に位置し、かつ外周プリピット領域8bの
外周側端が記録可能領域3b、3cの外周側端よりも外
周側に位置している。
【0133】これにより、第2記録層13に到達する光
ビーム17rおよび第3記録層18に到達する光ビーム
17sの強度が常に一定となる。したがって、第2記録
層13および第3記録層18への安定した記録を実現す
ることが可能となるとともに、より大容量の光ディスク
1を実現することが可能となる。
【0134】
【発明の効果】以上のように、本発明の光記録媒体は、
情報記録層として、光入射側に配される1つの光入射側
記録層と、該光入射側記録層に対し光入射側と反対側に
配される1または複数の反対側記録層とを備え、上記光
入射側記録層から最も離れた位置にある最終情報記録層
としての反対側記録層が、予め情報が記録されたピット
を含むプリピット領域を有している構成である。
【0135】これにより、光入射側記録層から最も離れ
た位置にある最終情報記録層にプリピット領域が設けら
れているので、入射光の強度がプリピット領域によって
変動することがない。したがって、プリピット領域の影
響を受けることなく、最終情報記録層の記録または再生
を安定して行うことができるという効果を奏する。
【0136】上記の光記録媒体においては、上記最終情
報記録層以外の上記情報記録層が、予め記録完了状態と
されることによりそれ以外の領域よりも高い光透過率を
有する擬似記録領域を上記プリピット領域に光を透過さ
せうる位置に有していることにより、光入射側記録層か
ら入射した光が、最終情報記録層以外の情報記録層にお
ける擬似記録領域を透過してプリピット領域に到達す
る。それゆえ、プリピット領域から再生されるプリピッ
ト情報の再生信号の強度が低下することはない。したが
って、プリピット情報の再生信号の振幅を大きくするこ
とができるという効果を奏する。
【0137】本発明の光記録再生装置は、上記の光記録
媒体に対し、光照射手段より記録再生のための光を片面
側から入射させる光記録再生装置であって、上記プリピ
ット領域から得られた再生信号のエンベロープを検出す
るエンベロープ検出手段と、検出された上記エンベロー
プの中心レベルを生成する中心レベル生成手段と、上記
中心レベルを基準に上記再生信号をデジタル信号に変換
するデジタル変換手段とを備えている。
【0138】また、本発明の光記録再生方法は、上記の
光記録媒体に対し、光照射手段より記録再生のための光
を片面側から入射させる光記録再生方法であって、上記
プリピット領域から得られた再生信号のエンベロープの
中心レベルを生成し、上記中心レベルを基準に上記再生
信号をデジタル信号に変換する。
【0139】上記の装置および方法により、常にその中
心レベルを検出して、それをデジタル変換の基準に用い
ているので、再生信号の振幅が変化しても、その影響を
受けることなくデジタル変化を行うことができる。した
がって、上記の光記録媒体における第2記録層のプリピ
ット情報を安定して再生することができるという効果を
奏する。
【0140】本発明の他の光記録再生装置は、上記の光
記録媒体に対し、光照射手段より記録再生のための光を
片面側から入射させる光記録再生装置であって、上記プ
リピット領域から得られた再生信号の低周波変動を除去
する低周波変動除去手段と、一定電圧を基準に上記低周
波変動が除去された上記再生信号をデジタル信号に変換
するデジタル変換手段とを備えている。
【0141】また、本発明の光記録再生方法は、上記光
記録媒体に対し、光照射手段より記録再生のための光を
片面側から入射させる光記録再生方法であって、上記プ
リピット領域から得られた再生信号の低周波変動を除去
し、一定電圧を基準に上記低周波変動が除去された上記
再生信号をデジタル信号に変換する。
【0142】上記の装置および方法により、エンベロー
プの中心レベルがほぼ一定値となるので、再生信号をデ
ジタルに変換する際に、一定電圧を基準として用いるこ
とができる。それゆえ、再生信号の振幅が変化しても、
その影響を受けることなくデジタル変化を行うことがで
きる。したがって、上記の光記録媒体における第2記録
層のプリピット情報を安定して再生することができると
いう効果を奏する。
【0143】上記擬似記録領域を有する上記記録媒体に
対し、光照射手段より記録再生のための光を片面側から
入射させる光記録再生装置であって、上記擬似記録領域
から再生された再生信号に基づいて、上記擬似記録領域
が記録完了状態であるか記録未完了状態であるかを判別
する記録状態判別手段と、記録未完了状態である上記擬
似記録領域に記録完了状態となるように記録を施す擬似
的記録手段とを備えている。
【0144】また、上記擬似記録領域を有する上記記録
媒体に対し、光照射手段より記録再生のための光を片面
側から入射させる光記録再生方法であって、光を上記プ
リピット領域に透過させるように、上記擬似記録領域を
記録完了状態にする。
【0145】上記の装置および方法により、光記録再生
装置において光記録媒体の擬似記録領域を形成するの
で、予め出荷前の光記録媒体に擬似記録領域を形成する
必要がなくなる。したがって、光記録媒体の低コスト化
を実現することができるという効果を奏する。
【0146】本発明の他の光記録媒体は、情報記録層と
して、光入射側に配される1つの光入射側記録層と、該
光入射側記録層に対し光入射側と反対側に配される1ま
たは複数の反対側記録層とを備え、上記光入射側記録層
が、予め情報が記録されたピットを含むプリピット領域
を有し、上記光入射側記録層における光透過可能な記録
可能領域が、上記反対側記録層における光透過可能な記
録可能領域よりも広く形成されている構成である。
【0147】これにより、光入射側記録層において、プ
リピット領域が記録可能領域に隣接して設けられる場
合、プリピット領域を透過する光が反対側記録層の記録
可能領域に入射することはない。また、光入射側記録層
の記録可能領域におけるプリピット領域との境界部の近
傍で透過した光が反対側記録層の記録可能領域に集束す
るので、反対側記録層の記録可能領域が上記のように狭
くても、光入射側記録層の記録可能領域のみを透過した
反対側記録層の記録可能領域に集束させることができ
る。したがって、プリピット領域の影響を受けることな
く、最終情報記録層の記録または再生を安定して行うこ
とができるという効果を奏する。
【0148】本発明のさらに他の光記録媒体は、情報記
録層として、光入射側に配される1つの光入射側記録層
と、該光入射側記録層に対し光入射側と反対側に配され
る1または複数の反対側記録層とを備え、上記光入射側
記録層が、予め情報が記録されたピットを含むプリピッ
ト領域を有し、上記プリピット領域が、上記光入射側記
録層の記録可能領域とほぼ同等の透過率で光を上記反対
側記録層に透過させる構成である。
【0149】これにより、プリピット領域が光入射側記
録層の記録可能領域とほぼ同等の透過率で光を透過させ
るので、その記録可能領域とプリピット領域とを透過す
る光の強度がほぼ同じになる。したがって、プリピット
領域の影響を受けることなく、最終情報記録層の記録ま
たは再生を安定して行うことができるという効果を奏す
る。
【0150】上記プリピット領域が光入射側記録層に設
けられる上記記録媒体においては、上記光入射側記録層
から最も離れた位置にある最終情報記録層以外の情報記
録層における記録可能領域が、記録が完了するとそれ以
外の領域よりも光透過率が高くなることにより、最終情
報記録層以外の情報記録層における記録可能領域に記録
または再生のために光を照射するとき、その記録可能領
域が記録の完了によってそれ以外の領域よりも光透過率
が高くなる。それゆえ、その記録可能領域を記録完了状
態にしておけば、その記録可能領域を透過する光は十分
な強度を維持したまま目的の情報記録層に到達する。し
たがって、複数の記録層を有する光記録媒体の記録およ
び再生を安定して行うことができるという効果を奏す
る。
【0151】この光記録媒体に対し、光照射手段より記
録再生のための光を片面側から入射させる光記録再生装
置は、上記光入射側記録層における記録可能領域の全領
域についての記録が完了した後に、上記光入射側記録層
に隣り合う上記反対側記録層の記録可能領域について記
録または再生を行うように、前記光照射手段を制御する
制御手段を備えている。
【0152】また、上記光記録媒体に対し、光照射手段
より記録再生のための光を片面側から入射させる光記録
再生方法は、上記光入射側記録層における記録可能領域
の全領域についての記録が完了した後に、上記光入射側
記録層に隣り合う上記反対側記録層の記録可能領域につ
いて記録または再生を行う。
【0153】これにより、光入射側記録層における記録
可能領域の全領域についての記録が完了してから、目的
の反対側記録層の記録可能領域について記録または再生
が行われる。それゆえ、反対側記録層の記録または再生
を行う際に、光入射側記録層を透過する光を強度を十分
維持したまま反対側記録層に照射することができる。し
たがって、上記の光記録媒体の記録および再生を安定し
て行うことができるという効果を奏する。
【0154】光を透過させる上記プリピット領域を有す
る光記録媒体においては、上記プリピット領域は、上記
記録可能領域と同等の記録完了状態となるように光が照
射されると上記記録可能領域と同等に光透過率が高くな
ることにより、プリピット領域が、光の照射によって記
録完了状態となると、記録可能領域と同等の光透過率を
有するようになる。それゆえ、その記録可能領域とプリ
ピット領域とを透過する光の強度がほぼ同じになる。し
たがって、最終情報記録層の記録または再生をより確実
に安定して行うことができるという効果を奏する。
【0155】この光記録媒体においては、上記記録可能
領域における集光範囲内で記録完了状態となった記録完
了部分の面積と、上記プリピット領域における集光範囲
内で記録完了状態となった記録完了部分の面積とがほぼ
等しくなるように、上記プリピット領域における上記ピ
ットからなるピット列上に、上記ピットと上記ピット間
の領域とが連続した記録完了状態である連続記録領域が
形成されていることにより、その記録可能領域とプリピ
ット領域とを透過する光の強度がほぼ同じになる。した
がって、最終情報記録層の記録または再生をより確実に
安定して行うことができるという効果を奏する。
【0156】上記プリピット領域の光透過率が光の照射
で高くなる光記録媒体に対し、光照射手段より記録再生
のための光を片面側から入射させる光記録再生装置は、
上記プリピット領域から再生された再生信号に基づい
て、上記プリピット領域に、上記ピットからなるピット
列について上記ピットと上記ピット間の領域とが連続し
た記録完了状態である連続記録領域が存在するか否かを
判定する連続記録領域判定手段と、上記記録可能領域に
おける集光範囲内で記録完了状態となった記録完了部分
の面積と、上記プリピット領域における集光範囲内で記
録完了状態となった記録完了部分の面積とがほぼ等しく
なるように、上記連続記録領域が存在しない上記プリピ
ット領域における上記ピット列上に上記連続記録領域を
形成するための記録を施す連続的記録手段とを備えてい
る。
【0157】また、上記光記録媒体に対し、光照射手段
より記録再生のための光を片面側から入射させる光記録
再生方法は、上記記録可能領域における集光範囲内で記
録完了状態となった記録完了部分の面積と、上記プリピ
ット領域における集光範囲内で記録完了状態となった記
録完了部分の面積とがほぼ等しくなるように、上記ピッ
トからなるピット列について上記ピットと上記ピット間
の領域とが連続した記録完了状態である連続記録領域が
存在しない上記プリピット領域における上記ピット列上
に上記連続記録領域を形成するための記録を施す。
【0158】上記の装置および方法により、光記録再生
装置において光記録媒体の連続記録領域を形成するの
で、予め出荷前の光記録媒体に連続記録領域を形成する
必要がなくなる。したがって、光記録媒体の低コスト化
を実現することができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る光ディスクにおける
第1およびプリピット領域を有する第2の記録層の構成
の一部を拡大して示した縦断面図である。
【図2】本発明の実施の形態に係る各光ディスクに共通
する構成を示す平面図である。
【図3】上記光ディスクのうち、表面コート層側から光
ビームが入射するタイプの光ディスクの構造を示す縦断
面図である。
【図4】図3に示した構造の要部を拡大して示す縦断面
図である。
【図5】上記光ディスクにおける案内溝・ピット形成層
および案内溝・ピット形成中間層の案内溝が形成される
部分の構成を示す斜視図である。
【図6】上記光ディスクにおける案内溝・ピット形成層
および案内溝・ピット形成中間層のピットが形成される
部分の構成を示す斜視図である。
【図7】上記光ディスクのうち、ディスク基板側から光
ビームが入射するタイプの光ディスクの構造を示す縦断
面図である。
【図8】上記光ディスクの記録および再生を行う光ディ
スク記録再生装置の要部の構成を示すブロック図であ
る。
【図9】図3に示した光ディスクの第1記録層の一部に
記録が行われた状態を示す平面図である。
【図10】図9に示した光ディスクにおいて記録完了部
と未記録部とに光ビームを透過させて第2記録層に集束
させる状態を示す縦断面図である。
【図11】図9に示した光ディスクにおいて記録が完了
した第1記録層に光ビームを透過させて第2記録層に集
束させる状態を示す縦断面図である。
【図12】図9に示した光ディスクにおいて記録が完了
した第1記録層の記録可能領域の一部に記録が行われた
場合で光ビームを第2記録層のプリピットに集束させる
状態を光ディスクの一部を拡大して示す縦断面図であ
る。
【図13】図12に示した状態を拡大して示す平面図で
ある。
【図14】図12に示した状態で第1記録層の記録可能
領域における記録完了部と未記録部とにまたがって光ビ
ームが照射されたときの光ディスクの角度位置に応じた
プリピット情報の再生信号強度(エンベロープ)を示す
グラフである。
【図15】図12に示した状態で第1記録層の記録可能
領域における記録完了部と未記録部とにまたがって光ビ
ームが照射されたときの光ディスクの角度位置(0度お
よび180度)に応じたプリピット情報の再生信号強度
を示す波形図である。
【図16】図14に示したエンベロープの中心レベルを
スライスレベルにすることを示す光ディスクの角度位置
に応じたプリピット情報の再生信号強度を示す波形図で
ある。
【図17】図16に示したスライスレベルを用いて再生
信号からデジタル信号を得るための再生回路の構成を示
すブロック図である。
【図18】図12に示した状態で第1記録層の記録可能
領域における記録完了部と未記録部とにまたがって光ビ
ームが照射されたときの光ディスクの角度位置に応じた
プリピット情報の再生信号強度(エンベロープ)を低周
波変動が除去された再生信号について示すグラフであ
る。
【図19】図12に示したエンベロープに基づいてデジ
タル信号を得るための再生回路の構成を示すブロック図
である。
【図20】図12に示した光ディスクにおいて第1記録
層が擬似記録領域を有する構成の一部を拡大して示す縦
断面図である。
【図21】上記擬似記録領域の構成を拡大して示す平面
図である。
【図22】上記擬似記録領域を形成するための構成を示
すブロック図である。
【図23】本発明の実施の形態に係る光ディスクにおけ
るプリピット領域を有する第1および第2の記録層の構
成の一部を拡大して示す縦断面図である。
【図24】図23に示した光ディスクにおいて第2記録
層のブランク領域を拡張した構成の一部を拡大して示す
縦断面図である。
【図25】図2に示した光ディスクにおいてプリピット
領域の代わりに連続記録領域が形成されるプリピット領
域を備えた構成を示す平面図である。
【図26】図25に示した光ディスクの第1および第2
記録層の構成の一部を拡大して示す縦断面図である。
【図27】図25に示した光ディスクにおいて第1記録
層の記録可能領域とプリピット領域との境界部分を拡大
して示す平面図である。
【図28】図27に示した境界部分において第1記録層
の記録可能領域とプリピット領域とに光ビームが透過し
て第2記録層に集束する状態を拡大して示す縦断面図で
ある。
【図29】上記連続記録領域を形成するための構成を示
すブロック図である。
【図30】本発明の実施の形態に係る光ディスクにおけ
る第1および第2記録層ならびにプリピット領域を有す
る第3記録層の構成の一部を拡大して示す縦断面図であ
る。
【図31】図30に示した光ディスクにおける第1およ
び第2記録層に擬似記録領域を有する構成の一部を拡大
して示す縦断面図である。
【図32】本発明の実施の形態に係る光ディスクにおけ
るプリピット領域を有する第1ならびに第2および第3
記録層の構成の一部を拡大して示す縦断面図である。
【図33】図32に示した光ディスクにおけるプリピッ
ト領域の代わりに連続記録領域が形成されるプリピット
領域を有する構成の一部を拡大して示した縦断面図であ
る。
【図34】従来の光ディスクの構成を示す平面図であ
る。
【図35】図34に示した光ディスクにおける第1およ
び第2記録層にそれぞれ光ビームが集束させる状態を拡
大して示す縦断面図である。
【図36】図34に示した光ディスクにおいて第1記録
層の記録可能領域とプリピット領域との境界部分を拡大
して示す平面図である。
【図37】図35に示した光ディスクにおいて第1記録
層を透過した光ビームが第2記録層に集束される状態を
拡大して示す平面図である。
【符号の説明】
1 光ディスク(光記録媒体) 3,3a〜3c 記録可能領域 7,7a,7b 擬似記録領域 6,8 プリピット領域 11 光ディスク基板 12 案内溝・プリピット形成層 13 第2記録層(最終情報記録層) 14 案内溝・プリピット形成中間層 15 第1記録層(光入射側記録層) 16 表面コート層 17 光ビーム 17a〜17s 光ビーム 18 第3記録層(最終情報記録層) 31 光ディスク記録再生装置(光記録
再生装置) 34 光学系部(光照射手段) 35 信号処理・制御部(制御手段) 36 光照射部制御回路(擬似的記録手
段、連続的記録手段) 51 エンベロープ検波回路(エンベロ
ープ検出手段) 52 スライスレベル生成回路(中心レ
ベル生成手段) 53 コンパレータ(デジタル変換手
段) 61 ハイパスフィルター(低周波変動
除去手段) 62 スライスレベル生成回路 63 コンパレータ(デジタル変換手
段) 71 擬似記録状態判別回路(記録状態
判別手段) 91 連続記録領域有無判定回路(連続
記録領域判定手段) E エンベロープ G 案内溝 L スライスレベル(中心レベル) P ピット R 連続記録領域

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】情報記録層として、光入射側に配される1
    つの光入射側記録層と、該光入射側記録層に対し光入射
    側と反対側に配される1または複数の反対側記録層とを
    有する光記録媒体において、 上記光入射側記録層から最も離れた位置にある最終情報
    記録層としての反対側記録層が、予め情報が記録された
    ピットを含むプリピット領域を有していることを特徴と
    する光記録媒体。
  2. 【請求項2】上記最終情報記録層以外の上記情報記録層
    が、予め記録完了状態とされることによりそれ以外の領
    域よりも高い光透過率を有する擬似記録領域を上記プリ
    ピット領域に光を透過させうる位置に有していることを
    特徴とする請求項1に記載の光記録媒体。
  3. 【請求項3】請求項1に記載の光記録媒体に対し、光照
    射手段より記録再生のための光を片面側から入射させる
    光記録再生装置において、 上記プリピット領域から得られた再生信号のエンベロー
    プを検出するエンベロープ検出手段と、 検出された上記エンベロープの中心レベルを生成する中
    心レベル生成手段と、 上記中心レベルを基準に上記再生信号をデジタル信号に
    変換するデジタル変換手段とを備えていることを特徴と
    する光記録再生装置。
  4. 【請求項4】請求項1に記載の光記録媒体に対し、光照
    射手段より記録再生のための光を片面側から入射させる
    光記録再生装置において、 上記プリピット領域から得られた再生信号の低周波変動
    を除去する低周波変動除去手段と、 一定電圧を基準に上記低周波変動が除去された上記再生
    信号をデジタル信号に変換するデジタル変換手段とを備
    えていることを特徴とする光記録再生装置。
  5. 【請求項5】請求項2に記載の光記録媒体に対し、光照
    射手段より記録再生のための光を片面側から入射させる
    光記録再生装置において、 上記擬似記録領域から再生された再生信号に基づいて、
    上記擬似記録領域が記録完了状態であるか記録未完了状
    態であるかを判別する記録状態判別手段と、 記録未完了状態である上記擬似記録領域に記録完了状態
    となるように記録を施す擬似的記録手段とを備えている
    ことを特徴とする光記録再生装置。
  6. 【請求項6】請求項1に記載の光記録媒体に対し、光照
    射手段より記録再生のための光を片面側から入射させる
    光記録再生方法において、 上記プリピット領域から得られた再生信号のエンベロー
    プの中心レベルを生成し、上記中心レベルを基準に上記
    再生信号をデジタル信号に変換することを特徴とする光
    記録再生方法。
  7. 【請求項7】請求項1に記載の光記録媒体に対し、光照
    射手段より記録再生のための光を片面側から入射させる
    光記録再生方法において、 上記プリピット領域から得られた再生信号の低周波変動
    を除去し、一定電圧を基準に上記低周波変動が除去され
    た上記再生信号をデジタル信号に変換することを特徴と
    する光記録再生方法。
  8. 【請求項8】請求項2に記載の光記録媒体に対し、光照
    射手段より記録再生のための光を片面側から入射させる
    光記録再生方法において、 光を上記プリピット領域に透過させるように、上記擬似
    記録領域を記録完了状態にすることを特徴とする光記録
    再生方法。
  9. 【請求項9】情報記録層として、光入射側に配される1
    つの光入射側記録層と、該光入射側記録層に対し光入射
    側と反対側に配される1または複数の反対側記録層とを
    有する光記録媒体において、 上記光入射側記録層が、予め情報が記録されたピットを
    含むプリピット領域を有し、 上記光入射側記録層における光透過可能な記録可能領域
    が、上記反対側記録層における光透過可能な記録可能領
    域よりも広く形成されていることを特徴とする光記録媒
    体。
  10. 【請求項10】情報記録層として、光入射側に配される
    1つの光入射側記録層と、該光入射側記録層に対し光入
    射側と反対側に配される1または複数の反対側記録層と
    を有する光記録媒体において、 上記光入射側記録層が、予め情報が記録されたピットを
    含むプリピット領域を有し、 上記プリピット領域が、上記光入射側記録層の記録可能
    領域とほぼ同等の透過率で光を上記反対側記録層に透過
    させることを特徴とする光記録媒体。
  11. 【請求項11】上記光入射側記録層から最も離れた位置
    にある最終情報記録層以外の情報記録層における記録可
    能領域が、記録が完了するとそれ以外の領域よりも光透
    過率が高くなることを特徴とする請求項9または10に
    記載の光記録媒体。
  12. 【請求項12】上記プリピット領域は、上記記録可能領
    域と同等の記録完了状態となるように光が照射されると
    上記記録可能領域と同等に光透過率が高くなることを特
    徴とする請求項10に記載の光記録媒体。
  13. 【請求項13】上記記録可能領域における集光範囲内で
    記録完了状態となった記録完了部分の面積と、上記プリ
    ピット領域における集光範囲内で記録完了状態となった
    記録完了部分の面積とがほぼ等しくなるように、上記プ
    リピット領域における上記ピットからなるピット列上
    に、上記ピットと上記ピット間の領域とが連続した記録
    完了状態である連続記録領域が形成されていることを特
    徴とする請求項12に記載の光記録媒体。
  14. 【請求項14】請求項11に記載の光記録媒体に対し、
    光照射手段より記録再生のための光を片面側から入射さ
    せる光記録再生装置において、 上記光入射側記録層における記録可能領域の全領域につ
    いての記録が完了した後に、上記光入射側記録層に隣り
    合う上記反対側記録層の記録可能領域について記録また
    は再生を行うように、前記光照射手段を制御する制御手
    段を備えていることを特徴とする光記録再生装置。
  15. 【請求項15】請求項12に記載の光記録媒体に対し、
    光照射手段より記録再生のための光を片面側から入射さ
    せる光記録再生装置において、 上記プリピット領域から再生された再生信号に基づい
    て、上記プリピット領域に、上記ピットからなるピット
    列について上記ピットと上記ピット間の領域とが連続し
    た記録完了状態である連続記録領域が存在するか否かを
    判定する連続記録領域判定手段と、 上記記録可能領域における集光範囲内で記録完了状態と
    なった記録完了部分の面積と、上記プリピット領域にお
    ける集光範囲内で記録完了状態となった記録完了部分の
    面積とがほぼ等しくなるように、上記連続記録領域が存
    在しない上記プリピット領域における上記ピット列上に
    上記連続記録領域を形成するための記録を施す連続的記
    録手段とを備えていることを特徴とする光記録再生装
    置。
  16. 【請求項16】請求項10に記載の光記録媒体に対し、
    光照射手段より記録再生のための光を片面側から入射さ
    せる光記録再生方法において、 上記光入射側記録層における記録可能領域の全領域につ
    いての記録が完了した後に、上記光入射側記録層に隣り
    合う上記反対側記録層の記録可能領域について記録また
    は再生を行うことを特徴とする光記録再生方法。
  17. 【請求項17】請求項12に記載の光記録媒体に対し、
    光照射手段より記録再生のための光を片面側から入射さ
    せる光記録再生方法において、 上記記録可能領域における集光範囲内で記録完了状態と
    なった記録完了部分の面積と、上記プリピット領域にお
    ける集光範囲内で記録完了状態となった記録完了部分の
    面積とがほぼ等しくなるように、上記ピットからなるピ
    ット列について上記ピットと上記ピット間の領域とが連
    続した記録完了状態である連続記録領域が存在しない上
    記プリピット領域における上記ピット列上に上記連続記
    録領域を形成するための記録を施すことを特徴とする光
    記録再生方法。
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