JPH09147362A - 両面光ディスクの記録方法及び再生方法 - Google Patents

両面光ディスクの記録方法及び再生方法

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JPH09147362A
JPH09147362A JP32966295A JP32966295A JPH09147362A JP H09147362 A JPH09147362 A JP H09147362A JP 32966295 A JP32966295 A JP 32966295A JP 32966295 A JP32966295 A JP 32966295A JP H09147362 A JPH09147362 A JP H09147362A
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JP32966295A
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English (en)
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Ichiro Ueno
一郎 上野
Hideji Eguchi
秀治 江口
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Victor Company of Japan Ltd
Original Assignee
Victor Company of Japan Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】1枚のプリフォーマット基板を用いた記録可能
な両面光ディスクの記録或いは再生を良好に行う方法を
提供する。 【解決手段】 第1透光性基板1上に、第1記録層2、
遮光層3、第2記録層4、第2透光性基板6をこの順に
積層した両面光ディスクの記録方法であって、第1記録
層2に情報を記録する場合は、第1透光性基板1側から
レーザ光を照射し、第1記録層2及び遮光層3からの反
射光を用いてトラッキング制御を行いつつプリフォーマ
ット信号から再生した情報に基づいて記録し、第2記録
層4に情報を記録する場合は、第2透光性基板6側から
レーザ光を照射し、第2記録層4及び遮光層3からの反
射光を用いてトラッキング制御を行いつつ前記プリフォ
ーマット信号から再生した情報に基づいて記録する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、2つの記録面を有
する追記型光ディスク、及び、2つの記録面を有する書
換型光ディスクの記録再生方法に関し、特に、トラッキ
ング用の案内溝及び/又はトラッキング用ピットや、プ
リフォーマット信号が形成された面を一面だけ有する両
面光ディスクの記録方法及び再生方法に関する。
【0002】
【従来の技術】プリフォーマットパターンつきの透光性
基板を一枚だけ備えた両面記録型光ディスクと、これに
好適な記録再生装置が特開平5−159355号公報に
開示されている。前記公報に記載されている光ディスク
は図5に示すように2つの記録面を有しており、その記
録再生装置は図6に示すように、第1、第2の光学ヘッ
ドを備え、前記2つの光学ヘッドの内の一方の光学ヘッ
ドでトラッキング誤差信号を検出し、この誤差信号に基
づいて前記第1の光学ヘッド及び第2の光学ヘッドのト
ラッキング制御を行い、記録或いは再生を行うようにし
たものである。
【0003】以下、図5、図6を基に従来の光ディスク
の記録方法、再生方法について説明する。図5は、従来
の記録、再生方法に係わる書換型両面光ディスクの一例
を示す図である。図5に於いて、書換型両面光ディスク
60は透明基板62のプリフォーマットパターン形成面
63に、情報の追記が不可能或いは可能な反射性膜64
が形成され、この光反射性膜64上に光学的記録膜65
が積層されている。前記反射性膜64が追記可能の態様
に構成された場合に、前記反射性膜64と、前記記録膜
65とに対して情報の記録が行われ、その再生が行われ
る。以下、その方法について説明する。
【0004】図6は、書換型両面光ディスクの従来の記
録、再生方法を示す図であり、従来の記録再生装置の一
例を示す図でもある。図6に於いて、記録再生装置70
に装着された光ディスク60はスピンドルモータ71で
回転される。光ディスク60の面の両側に、第1の光学
ヘッド72と、第2の光学ヘッド73とが配設され、こ
れらの2つの光学ヘッドの内のいずれか一方の光学ヘッ
ドにて前記光ディスクに形成されたプリフォートパター
ンから光ビームのトラッキング誤差信号が検出され、こ
のトラッキング誤差信号に基づいて機械的に連結された
前記2つの光学ヘッド72、73のトラッキング制御が
行われるようにしたので、プリフォーマットパターンを
有しない情報記録層に対しても情報の記録、再生などを
行うことができる。また、光ディスクを裏表反転する必
要がないので、使用が便利で、且つ一連の情報を2つの
情報記録層64、65に跨がって記録するなど、これま
でにない仕様態様での使用が可能になるとされている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前記した従来の記録方
法、或いは再生方法では、以下に説明するような問題点
があることが判明した。近年の光ディスクの情報トラッ
ク(以下、単にトラックとも記す)においては、トラッ
クピッチは、1μm前後であるが、記録層に集光される
光スポットの位置は、少なくとも前記トラックピッチの
1/10程度の精度にトラッキング制御が行われなけれ
ばならない。しかしながら、別々の光学ヘッド72、7
3から出射され集光された2つの光スポットの位置関係
を、前記したような精度に調整しそれを維持することは
極めて困難であり、結局トラックピッチを大きくせざる
を得なくなり、記録密度を上げられないと言う問題があ
った。
【0006】また、2つの光学ヘッド72、73に対し
て別々にフォーカス制御が行われるが、フォーカス制御
によって光学ヘッドの対物レンズが左右にずれたり或い
は傾いたりするために、集光スポットの位置がずれる。
このために、動作開始時に2つの光学ヘッドの位置関係
を正確に調整したとしても、前記ずれをトラッキング制
御によって補正する必要がある。しかし、前記記録再生
装置70で用いられているトラッキング制御の方法で
は、一方の光学ヘッドだけの補正は不可能である。
【0007】そして実際に、光ディスクは経時変化でそ
の反りが変化したり、あるいは、光ディスクを記録再生
装置に装着するたびに光学ヘッドの光軸と光ディスクの
面との角度が変わるために、フォーカス制御の状態は常
に変化しており、2つの記録面に対して同時に正確にト
ラッキング制御を施すことは、極めて困難である。本発
明は前記問題点に鑑みてなされたものであり、その主た
る目的は、1枚のプリフォーマット基板を用いた記録可
能な両面光ディスクの記録或いは再生を良好に行う方法
を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の両面光ディスク
の記録方法は、トラッキング用グルーブ又はトラッキン
グ用ピットと、プリフォーマット信号とによって凹凸形
状が形成された第1透光性基板上に、第1記録層、遮光
層、第2記録層をこの順に積層し、前記第2記録層上に
第2透光性基板を接着してなる両面光ディスクの記録方
法であって、2つの記録面の内のどちらに記録する場合
でも、第1透光性基板に形成された前記凹凸形状を共用
するようにしたものである。具体的には、前記第1記録
層に情報を記録する場合は、前記第1透光性基板側から
レーザ光を照射し、前記第1記録層及び前記遮光層から
の反射光を用いてトラッキング制御を行いつつ前記プリ
フォーマット信号から再生した情報に基づいて記録し、
前記第2記録層に情報を記録する場合は、前記第2透光
性基板側からレーザ光を照射し、前記第2記録層及び前
記遮光層からの反射光を用いてトラッキング制御を行い
つつ前記プリフォーマット信号から再生した情報に基づ
いて記録するようにした両面光ディスクの記録方法であ
る。
【0009】また、この記録方法において、CLV或い
はMCLV或いはMCAVフォーマットで、2つの光学
ヘッドが、略同一半径のトラックをトレースして記録す
るようにした記録方法である。さらに、この記録方法に
おいて、同一の半径上にある各記録面のトラックには同
時に記録しないようにした記録方法である。
【0010】また本発明の前記両面光ディスクの再生方
法であって、2つの記録面の内のどちらを再生する場合
でも、第1透光性基板に形成された前記凹凸形状を共用
するようにしたものである。具体的には、前記第1記録
層の情報を再生する場合は、前記第1透光性基板側から
レーザ光を照射し、前記第1記録層及び前記遮光層から
の反射光を用いてトラッキング制御を行いつつ前記プリ
フォーマット信号から再生した情報に基づいて再生し、
前記第2記録層の情報を再生する場合は、前記第2透光
性基板側からレーザ光を照射し、前記第2記録層及び前
記遮光層からの反射光を用いてトラッキング制御を行い
つつ前記プリフォーマット信号から再生した情報に基づ
いて再生するようにした両面光ディスクの再生方法であ
る。また、この再生方法において、CLV或いはMCL
V或いはMCAVフォーマットで、2つの光学ヘッド
が、略同一半径のトラックをトレースして再生するよう
にした再生方法である。
【0011】
【発明の実施の形態】図2は、本発明で用いられる両面
光ディスクの一例を示す図である。図2に示す両面光デ
ィスク11において、第1透光性基板1は、記録と再生
のレーザー光が透過できる透光性の基板であり、ポリカ
ーボネート、ポリオレフィン、アクリル等のプラスチッ
ク基板やガラス基板が用いられる。前記第1透光性基板
1の片面には同心円状或いは螺旋状に、トラッキング用
グルーブ及び/又はトラッキング用ピットと、プリフォ
ーマット信号とによって凹凸形状が形成されている。前
記トラッキング用グルーブやトラッキング用ピットは、
記録や再生時にレーザー光スポットを所定位置に案内す
るためのトラッキング制御信号を得るために必要であ
り、第1透光性基板1上に2P法(フォトポリマー法)
で形成されるか或いは、直接、射出成形される。また、
前記プリフォーマット信号によって、両面光ディスク1
1の記録面上の位置を示す情報(例えばトラック番号や
セクタ番号)などが記録されている。
【0012】前記両面光ディスク11の製造方法は、ま
ず前記第1透光性基板1を図示しない真空成膜装置に設
置し、第1記録層2と遮光層3と第2記録層4とを順次
真空成膜する。この真空成膜方法としては、抵抗加熱型
や電子ビーム型の真空蒸着、直流或いは交流スパッタリ
ング、反応性スパッタリング、イオンビームスパッタリ
ング、イオンプレーティング等が用いられる。第1記録
層2は、1層だけで構成されるとは限らず、保護層や光
学的干渉層や反射防止層等から構成されていてもよい。
第1記録層2は、光学的に検出できる物理的変化、化学
的変化等を起こす金属、半導体、有機物から構成され、
この材料としては、例えば相変化型記録層や光磁気型記
録層や有機色素記録層等があげられる。
【0013】遮光層3では、第1記録層2と第2記録層
4とが光学的に分離される。即ち、第1記録層2に記録
すべき情報が第2記録層4に記録されないように、ま
た、第1記録層2に記録された情報が第2記録層4側か
ら再生できないようにするために設けられている。遮光
層3としては、金属、半導体等の薄膜が用いられる。ま
た、第2記録層4は、前記第1記録層2と同様に構成さ
れる。
【0014】第1透光性基板1に対して第2記録層4ま
でが真空成膜によって積層された光ディスク11A(図
示せず)を大気中に取り出し、次いで第2記録層4上に
紫外線硬化樹脂を塗布して接着層(以下、紫外線硬化樹
脂層とも記す)5を形成する。この塗布方法としては、
スピンコート法、スプレー法、ディップ法、ブレードコ
ート法等が用いられる。前記接着層5(紫外線硬化樹脂
層)を介して、第2透光性基板6を、前記光ディスク1
1Aに接着し、第2透光性基板6側から紫外線を照射し
て接着層5を硬化させる。接着層5を構成する紫外線硬
化樹脂は、少なくともプレポリマ−、単官能アクリレ−
トモノマ−、多官能アクリレ−トモノマ−等と光重合開
始剤とからなる。
【0015】前記記録層に対する記録は、記録層が凹凸
の変化となって記録されるものはこの場合好ましくな
く、両面光ディスク11の記録層としては、例えば、図
3に示す相変化型記録膜などがよい。両面光ディスク1
1の記録層としては前記相変化記録膜以外に、光磁気、
フォトクロミック等を用いるフォトンモード記録材料、
追記型記録材料でも良い。しかし、記録層が凹凸の変化
となって記録される記録材料は好ましくない。何故なら
ば、凹凸の変化で記録されると第1記録層2に記録され
た情報が第2記録層4に記録された情報を再生するとき
にも検出されてしまうからである。反射率の変化や屈折
率の変化のように凹凸の伴わない変化で情報を記録すれ
ば、夫々の記録層に記録された情報が遮光層で遮断さ
れ、干渉が起こらない。
【0016】図3は、記録層に相変化型記録膜を採用し
た両面光ディスクの実施例を示す図である。図3に示す
両面光ディスク12では、第1記録層2は第1誘電体層
2A、第1相変化記録層2B、第2誘電体層2Cで構成
され、第2記録層4も同様に構成されている。両面光デ
ィスク11のトラックピッチは例えば1.6 μmであり、
溝(グルーブ)の深さは60nm、第1透光性基板1は厚
さ1.2mmのポリカーボネート製の基板である。前記
第1透光性基板1に形成されるトラッキング用の凹凸形
状は、グルーブか、ピットで構成されるが、両方有って
も良い。また、前記プリフォーマット信号は周回状のト
ラックに、凹凸形状のピットによって記録されている。
【0017】また、両面光ディスク11の第1透光性基
板1に形成されたトラッキンググルーブやプリフォーマ
ット信号のピットの凹凸形状は、遮光層3と第2記録層
4との境界面にも略同一の形状が現れていることが必要
であるが、一般に、スパッタリング法や蒸着法で数百n
m以下に成膜する場合には、第1透光性基板1に形成さ
れた凹凸の変化を、成膜された薄膜の表面まで保つよう
にすることは可能である。
【0018】図1は、本発明に係わる両面光ディスクの
記録、再生方法を示す図であり、本発明に係わる両面光
ディスクの記録、再生を行う記録再生装置の概念図であ
る。以下、図1に示す記録再生装置によって、本発明の
両面記録再生装置の記録方法、及び再生方法について説
明する。図1に示す記録再生装置10では、両面光ディ
スク11の面の両側に、光学ヘッド31、41が配置さ
れる。光学ヘッド31は図2に示す第1記録層の記録、
再生を行い、光学ヘッド41は図2に示す第2記録層に
情報を記録、または再生する光学ヘッドである。光ディ
スク11は、スピンドルモータ23によって回転される
ターンテーブル24に固定され、所定の速度で回転され
る。
【0019】光ディスク11の記録或いは再生は、CL
V(線速度一定)、或いはMCLV(Zoned CLV)、
或いはMCAV(Zoned CAV)のフォーマットに基づ
いて行われる。従って、スピンドルモータ23の回転数
の制御も、前記フォーマットに基づいて行われる。図4
は、前記各記録、再生フォーマットの特徴を示す図であ
る。図4に於いて、(A)は光ディスクの半径と回転速
度との関係を示し、(B)は光ディスクの半径と線速度
(光学ヘッドと光ディスクとの相対速度)との関係を示
し、(C)は光ディスクの半径とデータ転送レートとの
関係を示す。
【0020】図1に示す両面光ディスクの記録再生装置
10の構成ついては後に詳述するが、光学ヘッド31
は、光ディスク11の第1記録層2に情報を記録或いは
再生するために、第1透光性基板1側からレーザ光を照
射し、トラッキング誤差信号の検出やプリフォーマット
信号の再生は、第1透光性基板1に形成された凹凸形状
を検出して行われる。これは、第1記録層2および遮光
層3からの反射光を用いてフォトディテクタによって行
われる。同様に、光学ヘッド42は、光ディスク11の
第2記録層4に情報を記録、或いは再生するために、第
2透光性基板6側からレーザ光を照射し、トラッキング
誤差信号の検出やプリフォーマット信号の再生は、第1
透光性基板1に形成された凹凸形状を検出して行われ
る。透光性基板1に形成された凹凸形状からの情報検出
は、実際には、第2記録層4および遮光層3からの反射
光を用いてフォトディテクタによって行われる。
【0021】図2に示すように、トラッキング用グルー
ブやピット、プリフォーマット信号のピットの凹凸の向
きは、光学ヘッド31から見た場合と、光学ヘッド41
から見た場合とでは逆向きとなる。よって、第1記録層
2に情報を記録再生する場合のグルーブは、第2記録層
4に情報を記録再生する場合にはランドになる。よって
トラッキング信号の極性が反対になるので、トラッキン
グ制御回路の設計に際して、前記極性を考慮する必要が
ある。ピットから情報を検出することに関しては、光学
的に情報の検出を行う場合は凹でも凸でもほぼ同じ情報
が得られるので、前記極性の問題はない。
【0022】図1に示す両面光ディスクの記録再生装置
10で記録、或いは再生する場合は、トラッキング用グ
ルーブやピットの記録されているスパイラルの方向が、
両面光ディスク11の両面で同一であるので、光学ヘッ
ド31、41の移動方向は、両面光ディスクの半径方向
に関して同一である。即ち光学ヘッド31を内周から外
周に送って記録する場合は、光学ヘッド41も内周から
外周に送って記録する。再生についても同様である。
【0023】
【実施例】以下、図1に示す両面光ディスクの記録再生
装置について詳細に説明する。図1において、両面光デ
ィスクの記録再生装置10は、主として、スピンドルモ
ータ23、光学ヘッド31、41、この光学ヘッドを共
通に移動するフィード機構53、レーザパワー制御部3
5、45、フォーカス制御部33、43、トラッキング
制御部32、42、再生信号処理部34、44、コント
ローラ部21で構成され、両面同時に記録或いは再生が
行われる。光学ヘッド31、41内の半導体レーザ光源
の発光パワーレベルを、記録時と再生時とで変えること
により、記録と再生を同一レーザで行うことが可能にな
っている。前記半導体レーザ光源から照射されたレーザ
光は、対物レンズを経て光ディスク11上に収束され
る。
【0024】例えば、光学ヘッド31から出射されたレ
ーザ光は、両面光ディスク11の第1の記録層2及び遮
光層3で反射し、対物レンズを経て、検波用フォトディ
テクタ31D(図示せず)に照射される。そして前記フ
ォトディテクタの検出信号を基に、再生信号、フォーカ
ス誤差信号、トラッキング誤差信号が検出される。光学
ヘッド31のフォーカス制御は前記フォーカス誤差信号
に基づいて行われ、トラッキング制御は、前記トラッキ
ング誤差信号に基づいて行われる。
【0025】同様に、光学ヘッド41から出射したレー
ザ光は、両面光ディスク11の第2の記録層4及び遮光
層3で反射し、対物レンズを経て、検出用のフォトディ
テクタ41D(図示せず)に照射される。そして前記フ
ォトディテクタの検出信号を基に、再生信号、フォーカ
ス誤差信号、トラッキング誤差信号が検出される。光学
ヘッド41のフォーカス制御は前記フォーカス誤差信号
に基づいて行われ、トラッキング制御は、前記トラッキ
ング誤差信号に基づいて行われる。
【0026】光学ヘッド31において、発光しているレ
ーザ出力がレーザモジュール内のピンダイオードでモニ
ターされる。このモニターで検出された信号はレーザパ
ワー制御部35に印加され、レーザーパワーが高精度に
制御される。そして記録は、記録データに基づいてレー
ザ光を強度変調することにより行われる。ドライブメカ
部は主に、光学ヘッド31、41を光ディスクの半径方
向に共通に移動させるためのフィード機構53及び送り
モータ52と、この送りモータ52を制御する送りモー
タ制御部51と、両面光ディスク11を回転させるため
のスピンドルモータ23と、このスピンドルモータ23
の回転速度と回転方向を制御する回転制御部22とで構
成されている。
【0027】スピンドルモータ23の回転速度は、VC
AVフォーマットの場合は、常に一定の回転速度に制御
される。VCLVフォーマットとCLVフォーマットの
場合は、一方の光学ヘッドで読み取られたアドレス情報
を基に制御され、VCLVフォーマットの場合は、記録
或いは再生が行われるゾーン番号に応じた所定の回転速
度に制御される。この場合、同一ゾーン内では一定の回
転速度となる。また、CLVフォーマットの場合は、記
録或いは再生が行われるトラック番号と、セクタ番号に
応じた所定の回転速度に制御される。
【0028】フォーカス制御部33では、光学ヘッド3
1で検出されたフォーカス誤差信号を基に、両面光ディ
スク11の反りや歪みによる面ブレに対して常に両面光
ディスク11の記録面が対物レンズの焦点深度内になる
ように、対物レンズの位置が制御される。この場合、両
面光ディスク11からの全反射光の強度は、記録時と再
生時とのレーザパワーの差などによって変化するが、A
GC回路によって、フォーカス誤差信号の振幅変動は常
に一定に保たれ、安定な制御が行われる。
【0029】トラッキング制御部32では、光学ヘッド
31で得られるトラッキング誤差信号を基に光学ヘッド
31の対物レンズの位置が制御され、両面光ディスク1
1の偏心やトラック歪みによるトラック振れに対してレ
ーザ光スポットが特定のトラックを正しくトレースする
ように制御される。この場合も、フォーカス制御と同様
に、AGC回路によってトラッキング誤差信号の振幅の
安定化が図られ、安定な制御が行われる。
【0030】フィード送り制御部はフィード機構53、
送りモータ52、送りモータ制御部51で構成される。
両面光ディスクのアドレス情報(トラック番号やセクタ
番号)は、前記両面光ディスク11のプリフォーマット
信号として記録されており、光学ヘッド41で読み取ら
れる。コントローラ21から指示される両面光ディスク
11の目標アドレスと、前記光学ヘッド41で読み取ら
れ再生信号処理部44で検出された現在アドレスとの差
に基づいて送りモータ52が駆動され、粗シークが行わ
れる。この粗シークは光学ヘッド31、41に対して共
通に行われる。密シークは、目標アドレスと現在アドレ
スとに基づいて、夫々の光学ヘッド毎に対物レンズのみ
を駆動して、各別に行われる。
【0031】光学ヘッドで31、41では、両面光ディ
スク11に予めピットで埋め込まれたアドレス情報と、
両面光ディスク11の記録層に記録されたデータとが、
反射光量の変化によりアナログ再生信号として検出され
る。この信号は、再生信号処理部34、44において、
イコライザ回路で波形整形され、AGC回路で振幅補正
が行われた後、コンパレータで2値化されディジタル信
号に変換される。コントローラ部21は、CPU(マイ
クロプロセッサ)及びメモリICや周辺ロジックICの
組み合わせで構成され、スピンドルモータ23の回転速
度及び回転方向、フォーカス制御やトラッキング制御の
動作、シーク動作、データ記録或いはデータ再生のシー
ケンス制御、記録時のデータの変調、再生時のデータの
復調、データ処理、エラー処理等を指示する。
【0032】以下、螺旋状の情報トラックにCLVフォ
ーマットに従って両面に同時に記録、再生する場合につ
いて、図1を基に動作説明をする。両面光ディスクの記
録再生装置10に両面光ディスク11が挿入されると、
まずスピンドルモータ23が起動される。光学ヘッド3
1、41は最内周部に移動され、スピンドルモータ23
の回転が定速回転状態になった後に、光学ヘッドのレー
ザ光が点灯され、フォーカス制御、トラッキング制御、
スチル動作の順に動作状態とし、装置の立ち上げが行な
われる。
【0033】次に両面光ディスク11に予めプリフォー
マットされているコントロールトラックにシークして、
光ディスク情報が読み取られる。この時、両面光ディス
ク11の表裏が逆に挿入された場合には、スパイラル状
のトラックをフォーマットの方向と逆方向から再生する
ことになるので、プリフォーマットされたアドレス及び
記録済みのデータは読み取れない。従って、アドレスが
正常に読み取れない場合は、コントローラ部21によっ
て、スピンドルモータ23は逆転され、記録、再生が可
能になる。スピンドルモータ23の回転速度の制御は回
転制御部22で行わるが、ここでは、光学ヘッド41で
読み取られ、信号処理部44で検出されたトラック番
号、セクタ番号に応じた所定の回転速度に制御される。
【0034】データの記録時は、光学ヘッド31、41
は同一トラック及び同一セクタにシークを行い、スピン
ドルモータ23は、再生信号より得られる同期信号を基
に線速度一定になるように、そのトラックに対応した回
転数で回転制御される。記録データは各面に1/2ずつ
に分割して記録され、コントローラ21において、両面
光ディスク11の記録に適したエラー訂正用信号の付加
や変調が行われ、レーザパワーの変調が行われ、両面同
時に記録される。
【0035】尚、両記録面間の熱的な干渉を防ぐため
に、両記録面への同時記録は、必ずしも同一トラック
(同一半径のトラック)上で行われなくても良く、数ト
ラック分離間した近傍のトラック上であっても良い。記
録或いは再生が行われるトラックの半径が両面で異なる
と、光学ヘッド31側では、所定の線速度から若干ずれ
ることになるが、数トラック分のずれであれば、実用上
全く支障がない。
【0036】データの再生時は、両面の光学ヘッド3
1、41は、指定された同一トラック及び同一セクタに
シークを行い、スピンドルモータ23は再生信号より得
られる同期信号を基に線速度一定になるように、そのト
ラックに対応した回転数で回転制御される。再生信号は
再生信号処理部を経て、コントローラにおいて、データ
の復調、読み取りエラー検出、エラー訂正処理が実行さ
れて、両面のデータが合成され再生データとなる。尚、
両面光ディスク11が記録時とは逆に装着された場合に
は、スピンドルモータ23の回転方向が逆転される。
【0037】
【発明の効果】本発明の両面光ディスクの記録方法によ
れば、両面光ディスクの記録が容易に、かつ確実に行わ
れ、また、記録装置のフィード機構が簡易になると言う
効果がある。また、本発明の両面光ディスクの再生方法
によれば、両面光ディスクの再生が容易に、かつ確実に
行われ、また、再生装置のフィード機構が簡易になると
言う効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる両面光ディスクの記録、再生方
法を示す図である。
【図2】本発明に係わる両面光ディスクの一例を示す図
である。
【図3】記録層に相変化型記録膜を採用した両面光ディ
スクの実施例を示す図である。
【図4】各記録、再生フォーマットの特徴を示す図であ
る。
【図5】従来の記録、再生方法に係わる書換型両面光デ
ィスクの一例を示す図である。
【図6】書換型両面光ディスクの従来の記録、再生方法
を示す図である。
【符号の説明】
1 第1透光性基板 2 第1記録層 3 遮光層 4 第2記録層 5 接着層 6 第2透光性基板 10 両面光ディスクの記録再生装置 11、12 両面光ディスク 21 コントローラ部 22 回転制御部 23 スピンドルモータ 31、41 光学ヘッド 32、42 トラッキング制御部 33、43 フォーカス制御部 34、44 再生信号処理部 35、45 レーザパワー制御部 51 送りモータ制御部 52 送りモータ 53 フィード機構

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】トラッキング用グルーブ又はトラッキング
    用ピットと、プリフォーマット信号とによって凹凸形状
    が形成された第1透光性基板上に、第1記録層、遮光
    層、第2記録層をこの順に積層し、前記第2記録層上に
    第2透光性基板を接着してなる両面光ディスクの記録方
    法であって、 前記第1記録層に情報を記録する場合は、前記第1透光
    性基板側からレーザ光を照射し、前記第1記録層及び前
    記遮光層からの反射光を用いてトラッキング制御を行い
    つつ前記プリフォーマット信号から再生した情報に基づ
    いて記録し、前記第2記録層に情報を記録する場合は、
    前記第2透光性基板側からレーザ光を照射し、前記第2
    記録層及び前記遮光層からの反射光を用いてトラッキン
    グ制御を行いつつ前記プリフォーマット信号から再生し
    た情報に基づいて記録することを特徴とする両面光ディ
    スクの記録方法。
  2. 【請求項2】請求項1記載の両面光ディスクの記録方法
    において、CLV或いはMCLV或いはMCAVフォー
    マットで、前記第1記録層の或る情報トラックと、この
    情報トラックの近傍にある前記第2記録層情報トラック
    とに同時に記録することを特徴とする両面光ディスクの
    記録方法。
  3. 【請求項3】請求項2記載の両面光ディスクの記録方法
    において、前記第1記録層の或る情報トラックと、前記
    情報トラックと同一半径にある前記第2記録層の情報ト
    ラックとには、同時に記録しないようにしたことを特徴
    とする両面光ディスクの記録方法。
  4. 【請求項4】トラッキング用グルーブ又はトラッキング
    用ピットと、プリフォーマット信号とによって凹凸形状
    が形成された第1透光性基板上に、第1記録層、遮光
    層、第2記録層をこの順に積層し、前記第2記録層上に
    第2透光性基板を接着してなる両面光ディスクの再生方
    法であって、 前記第1記録層の情報を再生する場合は、前記第1透光
    性基板側からレーザ光を照射し、前記第1記録層及び前
    記遮光層からの反射光を用いてトラッキング制御を行い
    つつ、前記プリフォーマット信号から再生した情報に基
    づいて再生し、前記第2記録層の情報を再生する場合
    は、第2透光性基板側からレーザ光を照射し、前記第2
    記録層及び前記遮光層からの反射光を用いてトラッキン
    グ制御を行いつつ、前記プリフォーマット信号から再生
    した情報に基づいて再生することを特徴とする両面光デ
    ィスクの再生方法。
  5. 【請求項5】請求項3記載の両面光ディスクの再生方法
    において、CLV或いはMCLV或いはMCAVフォー
    マットに従って、前記第1記録層の或る情報トラック
    と、この情報トラックの近傍にある前記第2記録層情報
    トラックとから同時に再生することを特徴とする両面光
    ディスクの再生方法。
JP32966295A 1995-11-24 1995-11-24 両面光ディスクの記録方法及び再生方法 Pending JPH09147362A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7151734B2 (en) * 2003-11-18 2006-12-19 Warner Bros. Home Entertainment Inc. Player with two read heads for double-sided optical discs

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US7151734B2 (en) * 2003-11-18 2006-12-19 Warner Bros. Home Entertainment Inc. Player with two read heads for double-sided optical discs

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