JPH03288607A - シート成形型におけるシートカバーの固定方法及びそのシート成形型 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明はシート成形型（以下、単に成形型という）に
おけるシートカバーの固定方法、及びその固定方法に使
用する成形型に関し、詳しくは縫着したシートカバーの
内側（裏面側）にクッション材を成形するためにシート
カバーを下型成形面に位置決め固定する方法と、その成
形型、とくに下型の改良に係わるものである。

〔従来の技術〕

従来、シートバックあるいはシートクッションを形成す
るためのシート成形体はシートカバーの内側に発泡樹脂
のクッション材を成形接着した構造のシート成形体が用
いられる。このシート成形体を形成する場合は、予め縫
着したシートカバを下型の成形面に密着させ、かつシー
トカバーの縫着部を位置決めして固定した後に発泡樹脂
を供給し、上型を組付け、シートカバーと上型にて形成
される成形部において発泡樹脂を発泡成形させて形成さ
れる。

第１３図に示すように、成形型の下型４０における従来
のシートカバー１６の縫着部１７の固定は下型４０成形
面４２の所定位置に一体成形した位置決め突片４３に、
第１４図に示すように縫着部１７を挿着する方法で行わ
れている。

〔発明が解決しようとする課題〕 しかしながら、前記した従来のシートカバー１６の固定
方法は下型４０成形面４２に突設した位置決め突片４３
に縫着部１７を挿入することによるので、縫着部１７の
挿入作業かし難く、かつ縫着部１７のセットミスにより
シート成形体に縫る部の位置ずれやしわが生ずる問題か
あった。そして、従来の下型４０においては縫着部１７
のセットミスの状態をシートカバー１６の固定時点では
確認し難い問題があった。

そこで、本発明の課題は前記した従来のシートカバーの
固定方法における問題点を解消しようとしたものであっ
て、縫着部を位置決め突片に挿入し易く、かつセットミ
スが縫着部の位置決め突片への挿入時点で確認でき、品
質良好なシート成形体を得るに都合の良いシート成形型
におけるシートカバーの固定方法と、この固定方法の実
施に使用するに適した成形型を提供することにある。

〔課題を解決するための手段〕

前記課題を達成するための本発明の固定方法は、所定形
状に縫着したシートカバーの縫着部を下型成形面の位置
決め突片に位置決めして配置した後、上型を組付け、両
型にてシートカバーの内側に成形部を形成し、クッショ
ン材となる発泡樹脂を前記成形部において発泡成形し、
脱型し、シートカバーの内側にクッション材が成形接着
されたシート成形体を得るに際し、前記シートカバーを
下型成形面の位置決め突片に固定する方法であって、前
記下型は成形面の取付は溝に前記位置決め突片が取外し
可能に挿着される構造とされ、成形面に配置するシート
カバーの縫着部には取外した位置決め突片の一端側を挿
着した後、該シートカバーを下型成形面に配置するとと
もに位置決め突片の他端側を下型成形面の取付は溝に挿
着することを特徴とする。

そして本発明の成形型は、所定形状に縫着したシートカ
バーの内側にクッション材が成形接着されたシート成形
体を得るための上型と下型よりなる成形型であって、 前記下型はシートカバーの縫着部に挿入する位置決め突
片が成形面の取付は溝に取外し可能に突設された構造と
され、 前記上型は下型上に載置され、下型成形面の位置決め突
片に縫着部を位置決めして配置したシトカバーに対し、
クッション材となる発泡樹脂を発泡成形するための所定
の成形部を形成する構造とされてなることを特徴とする
。

〔作　用〕

位置決め突片は下型成形面の取付は溝に対して分離可能
にされている。上型は下型成形面に固定したシートカバ
ーに対して発泡樹脂の成形部を構成する。

シートカバーの挿着部には下型成形面より分離させた位
置決め突片の一端側か挿着される。位置決め突片を挿着
したシートカバーは下型の成形面に配置し、位置決め突
片の他端を取付は溝に挿着される。

〔実施例〕 次に、本発明の実施例を第１図〜第１２図を参照して説
明する。

第１図はシート成形体２２を得るための成形型１を示し
、この成形型１は位置決め突片９を取外し可能に取付は
得る下型２と、該下型２上に組み合わせる上型Ｉ２とよ
りなる。前記下型２の上面側は所定の成形部Ｓ（第７図
参照）を形成するための凹状部３とされ、凹状部３の底
面はシートカバー１６を配置する成形面４とされている
。シートカバー１６は予め裁断したカバ一体を縫着して
、所定形状に形成されているものが用いられる。なお、
本例のシートカバー１６は外側がモケット等の起毛織布
で内側がポリウレタンのクッションシートとされ両者が
ラミネートされたシート材より形成されている。

成形面４に配置するシートカバー１６は表側の縫着部１
７を位置決め突片９に支持して固定される。本例の位置
決め突片９は取扱い易くするために支持枠ＩＯに組付け
た突片組付は体８とされている。このため、下型２の凹
状部３において位置決め突片９の取付は溝５は成形面４
に凹設され、かつ支持枠１０の取付は溝６は凹状部３の
上部外周に凹設されている。

突片組付は体８は位置決め突片９及び支持枠１０が各取
付は溝５，６に挿着されることで下型２に固定すること
ができる。シートカバー１６を突片組付体８に配置する
際、位置決め突片９の上辺部はシートカバー１６の縫着
部１７を挿入可能とされ、支持枠１０はシートカバー１
６の外周部１８を載置可能である。

前記上型１２の下面側は所定の凸状部１３とされ、突片
組付は体８を介してシートカバー１６を固定した下型２
上に上型１２を組み合わせた際にはシートカバー１６と
凸状部１３とによって所定の成形部Ｓが形成されるよう
にされている。

しかして、第２図に示すように縫着したシートカバー１
６の外面側には突片組付は体８を配置し、シートカバー
１６の各縫着部１７に位置決め突片９の上辺側を挿入す
るとともに、シートカバー１６の外周部１８を支持枠ｌ
Ｏ上に載置してシートカバー１６の形状を保持する（第
５図参照）。

しかる後、第５図に示すように、突片組付は体８を取付
けたシートカバー１６は下型２上に配置し、位置決め突
片９の下辺側を成形面４の取付け　７ 溝５に挿着し、かつ支持枠１０を凹状部３の取付は溝６
に挿着して第６図に示すように下型２の凹状部３にシー
トカバー１６を位置決め固定する。

次いで、第７図に示すように固定したシートカバー１６
の裏面側に注入ノズルＮよりポリウレタン等の発泡樹脂
２Ｉを充填し、第８図に示すように発泡樹脂２１を充填
した下型２に上型１２を組付け、所定の成形部Ｓを形成
するとともに組付けた成形型１を必要により加熱して、
成形部Ｓ内に発泡樹脂２１を発泡成形してクッション材
２１Ａとする。

しかる後、発泡成形後において、上型１２を分離し、下
型２を脱型して所定のシート成形体２２を得る（第９図
参照）。このシート成形体２２は発泡樹脂２１によるク
ッション材２１Ａがシートカバー１６に密着し、かつシ
ートカバー１６表面の縫着部１７が位置ずれなく美しい
線状となり、かつシートカバー１６表面にしわのない良
好な出来栄えのものであった。

なお、このシート成形体２２は金属フレームに取付けて
所定のシートとされる（図示せず）。

前記した実施例の位置決め突片９は支持枠１０に組付け
て取扱い易い一体構造としたが、位置決め突片９は第１
０図〜第１２図に示すように、支持枠１０を設けない位
置決め突片２８，２８Ａのみよりなるものとすることが
できる。

すなわち、第１０図に示す位置決め突片２８は、第１１
図に示すように下型３１の成形面３４の取付は溝３５に
挿着する横向きの挿着片２９と、縫着部１７に挿入する
縦向きの挿入片３０とよりなる断面Ｔ字状をなしかつ第
１θ図の仮想線にて示すようにシートカバー１６の縫着
部１７の縫い合わせ部分に合致する口形状に曲げ形成さ
れているものである。この位置決め突片２８は下型３１
成形面３４の口形状の取付は溝３５に挿着片２９を取り
外し可能に挿着して固定される。

また、第１２図に示す位置決め突片２８Ａはシートカバ
ー１６（第１２図の仮想線参照）における縫着部１７の
所要部分、たとえば縫着部１７のコーナ部１７Ａに挿入
する分割構造のものである。

なお、第１２図の位置決め突片２８Ａは第１０図の位置
決め突片２８と同様に横向きの挿着片２９Ａと縦向きの
挿入片３０Ａとにより断面Ｔ字状に形成され、各位置決
め突片２８Ａを挿着する図示しない成形面にはそれぞれ
の位置決め突片２８Ａの挿着片２９Ａを取り外し可能に
挿着する取付は溝部が形成される。

〔発明の効果〕

本発明のシートカバーの固定方法は、下型より取外した
位置決め突片をシートカバーの縫着部に挿入させるので
、位置決め突片の挿入がし易く、かつ挿入した時点で直
ちに挿入状態を確認でき、縫着部の位置ずれやしわの発
生を防止することができ、品質良好なシート成形体を得
るに都合の良いものである。そして、位置決め突片を挿
入したシートカバーは、下型に配置し位置決め突片の他
端部を成形面の取付は溝に挿着することでシートカバー
を容易に下型成形面に固定させることができる。

なお、シートカバーを固定した下型には上型が配置され
て発泡樹脂の成形後に所定のシート成形体が形成される
。

また、本発明の成形型は所定形状に縫着したシートカバ
ーの内側に、クッション材が成形接着されたシート成形
型を得るための上型と下型とよりなり、特に下型はシー
トカバーの縫着部に挿入する位置決め突片が成形面の取
付は溝に取外し可能に突設した構造としたため、取外し
た状態の位置決め突片を縫着部に挿入させることができ
、本発明のシートカバーの固定方法の実施に都合のよい
成形型である。

【図面の簡単な説明】

第１図〜第１２図は本発明の実施例に係わり、第１図は
分離状態の成形型断面図、第２図はシトカバーを主体と
した断面図、第３図は下型の斜視図、第４図は位置決め
突片組付は体の斜視図、第５図は位置決め突片組付は体
を挿着したシートカバーを下型に配置する配置工程図、
第６図はシートカバーの下型配置状態図、第７図は発泡
樹脂の注入工程図、第８図は発泡樹脂の成形工程図、１
１ ２ 第９図はシート成形体要部の斜視図、第１０図は位置決
め突片の別例図、第１１図は位置決め突片の取付は溝を
主体とした下型成形面要部の断面図、第１２図は位置決
め突片の他の別例図である。 第１３図は従来の下型の断面図、第１４図は従来の下型
のシートカバー固定状態図である。 ■−成形型 ２．３１−一下　　　型 ４．３１−一成形面 ５．３５゛−取付は溝 ９．２８．２８Ａ−−位置決め突片 １２−−上　　型 １６−”シートカバー １７゛−縫着部 ２１°−発泡樹脂 ２１Ａ“−゛°クッション材 ２２゛シ一ト成形体

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. （１）所定形状に縫着したシートカバーの縫着部を下型
   成形面の位置決め突片に位置決めして配置した後、上型
   を組付け、両型にてシートカバーの内側に成形部を形成
   し、クッション材となる発泡樹脂を前記成形部において
   発泡成形し、脱型し、シートカバーの内側にクッション
   材が成形接着されたシート成形体を得るに際し、前記シ
   ートカバーを下型成形面の位置決め突片に固定する方法
   であって、 前記下型は成形面の取付け溝に前記位置決め突片が取外
   し可能に挿着される構造とされ、 成形面に配置するシートカバーの縫着部には取外した位
   置決め突片の一端側を挿着した後、該シートカバーを下
   型成形面に配置するとともに位置決め突片の他端側を下
   型成形面の取付け溝に挿着することを特徴としたシート
   成形型におけるシートカバーの固定方法。
2. （２）所定形状に縫着したシートカバーの内側にクッシ
   ョン材が成形接着されたシート成形体を得るための上型
   と下型よりなる成形型であって、前記下型はシートカバ
   ーの縫着部に挿入する位置決め突片が成形面の取付け溝
   に取外し可能に突設された構造とされ、 前記上型は下型上に載置され、下型成形面の位置決め突
   片に縫着部を位置決めして配置したシートカバーに対し
   、クッション材となる発泡樹脂を発泡成形するための所
   定の成形部を形成する構造とされてなることを特徴とし
   たシート成形型。