JPH0328794B2 - - Google Patents

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JPH0328794B2
JPH0328794B2 JP57199939A JP19993982A JPH0328794B2 JP H0328794 B2 JPH0328794 B2 JP H0328794B2 JP 57199939 A JP57199939 A JP 57199939A JP 19993982 A JP19993982 A JP 19993982A JP H0328794 B2 JPH0328794 B2 JP H0328794B2
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voltage
discharge lamp
capacitor
thyristor
pulse
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Haruo Nagase
Tsutomu Shiomi
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Panasonic Electric Works Co Ltd
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Matsushita Electric Works Ltd
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【発明の詳細な説明】 本発明は位相制御方式による放電灯点灯装置に
関するものである。
第1図は従来の放電灯点灯装置を示している。
同図に示すように、交流電源1と放電灯2との間
には、双方向性のサイリスタQ1と限流用のイン
ダクタンス素子L1とが直列に介装されている。
サイリスタQ1には、高インピーダンスのインダ
クタンス素子L2が並列に接続されており、この
インダクタンス素子L2により、サイリスタQ1
オフ時における放電灯2の立ち消えを防止してい
るものである。放電灯2としては、飽和蒸気圧型
の高圧放電灯を使用している。3は位相制御回路
であり、放電灯2の点弧位相角を制御している。
また4は始動器であり、放電灯2の両端に電圧が
印加されると、インダクタンス素子L3の巻線L31
とコンデンサC1および抵抗R1を介して電流が流
れ、コンデンサC1が充電される。コンデンサC1
の端子電圧が上昇して、サイリスタQ2のブレー
クオーバ電圧VB0に達すると、コンデンサC1の充
電々荷はインダクタンス素子L3の巻線L32および
サイリスタQ2の経路で放電し、インダクタンス
素子L3に高圧パルスが発生して、コンデンサC2
を介して放電灯2に印加される。こうして放電灯
2が始動すると、放電灯2の管理圧VIaは低下
してコンデンサC1の充電電圧がサイリスタQ2
ブレークオーバ電圧VBOに達しないので、始動器
4は始動しない。
第2図は位相制御回路3の具体的な回路図であ
り、端子a,b間に印加される電圧は電源トラン
スTにて降圧され、ダイオードブリツジDB1にて
全波整流され、抵抗R5のダイオードD1を介して
ツエナダイオードZD1の両端に印加される。ツエ
ナダイオードZD1の両端にはコンデンサC7が並列
接続されており、タイマIC5の電源電圧を供給
している。タイマIC5としては例えばNECの
μPC1555を使用する。第3図はタイマIC5の周辺
各部の波形を示しており、同図イはタイマIC5
の端子の電圧、同時ロはコンデンサC4の電圧
VC4、同図ハはコンデンサC6の電圧VC6、同図ニ
はパルストランスPT1の出力電圧を示している。
次に第4図はサイリスタQ1の位相角θ(第3図ロ
に示しているθ)と放電灯2の管電圧VIaとの関
係を示している。管電圧VIaは端子c,d間に直
列接続された抵抗Ra,Rbによつて検出され、ダ
イオードブリツジDB2により全波整流されて、抵
抗R2を介してコンデンサC3に充電される。第4
図においてAは始動時の状態、Bは定常点灯時の
状態を示している。無負荷時には放電灯2の管電
圧VIaが交流電源1の電圧VS=200Vに達するた
め、ダイオードブリツジDB2の出力電圧が高くな
つて、ツエナダイオードZD2が導通し、抵抗R10
R11に電流が流れる。このときトランジスタQ3
オンになり、コンデンサC3の電圧はゼロになり、
始動時Aと同じ位相角θとなる(第4図D−E)。
第5図は放電灯2の定常点灯時における管電圧
VIaと、管電流IIa、およびサイリスタQ1の導通期
間の関係を示している。
次に第1図乃至第5図に基づいて従来例の動作
を説明する。タイマIC5の端子はタイマ動作
開始タイミングを決めるためのトリガ信号を与え
るものである。第3図イの時刻t2で、端子の電
圧VR4がコンデンサC7の電圧VC7の1/3以下になる
と、タイマIC5に立ち下がりトリガがかかり、
端子およびがHになり、コンデンサC4,C6
への充電が開始される。コンデンサC4の電圧VC4
が第3図ロに示すように時刻t1においてコンデン
サC7の電圧VC7の2/3に達すると、端子,が
Lになり、コンデンサC4の電荷はダイオードD4
端子、を経て放電し、またコンデンサC6
電荷は端子、、およびパルストランスPT1
1次巻線を通る閉回路で放電する。このときパル
ストランスPT1の2次巻線に発生する電圧(第3
図ニ)が抵抗R9およびダイオードD5を介してサ
イリスタQ1のゲートに印加され、サイリスタQ1
がターンオンする。またこの放電時にコンデンサ
C6の電圧VC6は第3図ハに示すように急峻に低下
する。
さて第1図回路において交流電源1が投入され
ると、始動器4が動作して放電灯2が始動し、放
電灯2はほぼ短絡状態となり、サイリスタQ1
位相角θは第4図のA点となる。次に放電灯2の
管電圧VIaが上昇するにつれて、コンデンサC3
電圧が高くなると、コンデンサC4への充電速度
は早くなり、したがつてサイリスタQ1の位相角
θは管電圧VIaの上昇につれて進み、第3図ロの
破線に示す位相角θ′に移行する。このように管電
圧VIaの上昇につれて位相角θを進ませるのは、
放電灯2が飽和蒸気圧型の高圧放電灯であるの
で、始動時には放電灯2はほとんど短絡状態とな
り、位相角θを大きくしておかないと、インダク
タンス素子L1は小さいので過電流が流れるため
である。このため始動時には位相角θを100deg
付近としておく。そして管電圧VIaが上昇して行
くと、管電流IIaは減少して行くので、定常点灯
に移行させるのに必要な管電流IIaを流すために、
位相角θを進める。こうして管電圧VIaが定格電
圧に達して定常点灯状態になると、第4図のB点
に示すような位相角θとなる。
しかるにこのような従来例においては、主回路
のサイリスタQ1と始動器4のサイリスタQ2とが
別々に動作しているために、サイリスタQ1がオ
ンする前にサイリスタQ2がオンすることがあり、
そのような場合にはたとえ放電灯2に高圧パルス
が印加されてもインダクタンス素子L2を介して
しか放電灯2に電流が流れないので、放電灯2が
始動しにくいという問題があつた。
本発明は従来例のこのような問題点を解決する
ために為されたものであり、始動用の高圧パルス
電圧が放電灯に印加されて放電灯が活性化してい
る状態において、主回路の半導体スイツチを介し
て放電灯に充分なエネルギを供給することができ
る。放電灯点灯装置を提供することを目的とする
ものである。
以下本発明の構成を図示実施例について説明す
る。第6図は本発明の一実施例に係る放電灯点灯
装置の回路図に示しており、交流電源1と放電灯
2との間には、双方向性のサイリスタQ1と限流
用のインダクタンス素子L1とが直列に介装され
ていて、サイリスタQ1の両端には電流バイパス
用の高インピーダンスのインダクタンス素子L2
が並列に接続されている。インダクタンス素子
L1の巻線L11とL12との間のタツプにはコンデンサ
C1と制御極付きのサイリスタQ4とが直列に接続
されて始動器4を構成している。3aは位相制御
回路であり、サイリスタQ4の制御極に点弧パル
スを与えるための出力端子g,hを有している点
が従来例の位相制御回路3と異なる点である。第
7図は位相制御回路3aの具体的回路構成を示し
ている。出力端子g,hにはパルストランスPT2
の2次巻線が抵抗R14およびダイオードD8を介し
て接続されており、また1次巻線にはサイリスタ
Q5とコンデンサC8とが直列に接続されている。
交流電源1が投入されると、インダクタンス素子
L1およびL2を介して端子c,d間に電源電圧に
近い電圧が印加されるから、ダイオードブリツジ
DB2の出力側には比較的高い電圧が現われる。こ
のためツエナダイオードZD2がオンになり抵抗
R11の両端に電圧が生じる。このためサイリスタ
Q5にトリガがかかり、上述の従来例の説明にお
いて述べたようにタイマIC5の端子がHにな
つたタイミングにおいて、抵抗R13、コンデンサ
C8、ダイオードD9、およびサイリスタQ5を介し
て電流が流れ、コンデンサC8に充電される。次
にタイマIC5が動作して端子がHからLにな
ると、コンデンサC8から、ダイオードD7、端子
、、およびダイオードD6を介してパルス電
流が流れて、パルストランスPT2の2次巻線にト
リガパルスが発生する。このトリガパルスは端子
g,hを介して、始動器4のサイリスタQ4の制
御極に印加される。このためサイリスタQ4がオ
ンになつて、交流電源1からサイリスタQ1、イ
ンダクタンス素子L1の巻線L11、コンデンサC1
およびサイリスタQ4を通る経路にパルス電流が
流れて、インダクタンス素子L1の両端に高圧パ
ルスが誘起されて、放電灯2に印加される。こう
して放電灯2が始動すると、上述のように管電圧
VIaが大きく下がるために端子c,d間の電圧は
低くなり、ツエナダイオードZD2はオフするか
ら、サイリスタQ5はトリガされない。したがつ
てサイリスタQ5はオンされず、コンデンサC8
充電されないので、パルストランスPT2にはパル
ス電流は流れない。ところで上述の従来例の説明
において述べたように、タイマIC5の端子が
HからLになるときには、端子も同時にHから
Lになるので、結局、始動時においてはパルスト
ランスPT1とPT2とに同時にパルス電流が流れ
て、主回路のサイリスタQ1と始動器4のサイリ
スタQ4とが同時にオンすることになる。したが
つて放電灯2の始動が容易になり、またサイリス
タQ1に高電圧パルスが印加されることがなくな
るものである。また本実施例ではサイリスタQ1
が異常状態でオープンになつても、サイリスタ
Q4のオン時には、コンデンサC1に高インピーダ
ンスのインダクタンス素子L2と巻線L11とを介し
て電流が流れるので、サイリスタQ1がオンであ
るときほど急峻には電流が流れず、したがつて高
圧パルスは発生しないから、放電灯2が点灯せ
ず、インダクタンス素子L2が従来のように焼損
するようなことはない。
次に第8図は本発明の他の実施例を示してお
り、サイリスタQ1の両端には抵抗R0とコンデン
サC0との直列回路よりなるスナバが並列接続さ
れている。また始動器4としては第9図に示すよ
うな電圧応答型のサイリスタQ2と、コンデンサ
C1,C2、抵抗R1、およびインダクタンス素子L3
よりなる高圧パルス発生回路が使用されている。
この回路の動作については第1図従来例と同じで
ある。第10図は位相制御回路3bの内部構成を
示す回路図である。同図において端子A,B間に
は、第11図aに示すような電源電圧VSが印加
されており、この電圧VSは電源トランスTによ
り降圧され、ダイオードブリツジDB1にて全波整
流されて、抵抗R15,R16により分圧されて、コ
ンパレータCP1のマイナス側入力に印加される。
第11図bはコンパレータCP1のマイナス側入力
電圧を示しており、同図の鎖線はコンパレータ
CP1のプラス側入力電圧を示している。ダイオー
ドブリツジDB1の出力はダイオードD11を介して
コンデンサC9に充電され、トランジスタQ7と抵
抗R18およびツエナダイオードZD3よりなる定電
圧回路にて完全に平滑された電圧VCCとなる。コ
ンパレータCP1のプラス側入力には、電圧VCC
抵抗R20,R21およびR22により分圧した基準電圧
が印加されており、第11図bに示すようにコン
パレータCP1のマイナス側入力電圧がプラス側入
力電圧を下回ると、第11図cに示すように、コ
ンパレータCP1の出力電圧はHになる。このコン
パレータCP1の出力はフリツプフロツプFFのセ
ツト入力Sに入力され、コンパレータCP1の出力
電圧がLからHに立ち上がると、第11図dに示
すようにフリツプフロツプFFの出力がLにな
る。このためトランジスタQ8,Q9はオフとなる。
このためコンデンサC10には抵抗R19とダイオード
D12を介して充電電流が流れ、その端子電圧は第
11図gに示すように上昇する。同様にコンデン
サC11には抵抗R23およびダイオードD14を介して
充電電流が流れ、その端子電圧は第11図fに示
すように上昇する。端子E,F間に加わる電圧
は、抵抗Ra,Rb、および、抵抗Rcと抵抗Rcに
対して並列接続された位相制御回路3bのインピ
ーダンスとの合成抵抗により分圧される。ダイオ
ードブリツジDB2に印加される分圧電圧である抵
抗Rcの両端電圧は、ダイオードブリツジDB2
よつて全波整流されて、ダイオードD16を介して
コンデンサC12に充電される。このコンデンサC12
の充電電圧の上限はツエナダイオードZD5によつ
て規制される。コンデンサC12の充電電圧は抵抗
R25とツエナダイオードZD4との直列回路により
更に定電圧化され、ダイオードD14を介してコン
デンサC11に充電されるものである。このコンデ
ンサC11の電圧はコンパレータCP2のプラス側入
力に印加されている。一方、コンパレータCP2
マイナス側入力には、電圧VCCを抵抗R20とR21
R22により分圧した基準電圧が印加されている
(第11図fの鎖線)。ただしコンデンサC12の充
電電圧が上記基準電圧よりも高くなつたときに
は、このコンデンサC12の充電電圧が抵抗R24とダ
イオードD15とを介してコンパレータCP2のマイ
ナス側入力に印加されるものである。しかして第
11図fに示すように、コンデンサC11の電圧が、
コンパレータCP2のマイナス側入力電圧よりも高
くなると、コンパレータCP2の出力電圧はLから
Hに立ち上がる。この出力電圧はフリツプフロツ
プFFのリセツト入力Rに印加されているので、
フリツプフロツプFFはリセツトされて、その出
力は第11図dに示すようにHになる。このた
めトランジスタQ8,Q9が共にオンになり、コン
デンサC11の充電電荷はダイオードD13およびトラ
ンジスタQ9を介して放電する。したがつてコン
デンサC11の電圧は急激に低下してほぼゼロにな
る(第11図f)。このためコンパレータCP2
出力はHからLに立ち下がり、第11図eに示す
ように波形となる。またトランジスタQ8がオン
になることによつて、コンデンサC10の充電電荷
がトランジスタQ8を介してパルストランスPT1
の1次巻線にインパルス状に流れるので、パルス
トランスPT1の2次巻線には第11図bに示すよ
うなトリガパルスが得られる。このトリガパルス
はダイオードD10と抵抗R17とを介してサイリス
タQ6の制御極に流れ、サイリスタQ6がオンとな
り、これによつて主回路のサイリスタQ1がオン
するものである。第11図iは放電灯2の管電流
波形、同図jは放電灯2の管電圧波形を示してい
る。この第11図iに示すように、管電流は電源
電圧VSに対して遅相であり、管電流のゼロクロ
ス点からサイリスタQ1の導通までの間は、イン
ダクタンス素子L1とL2とを介して放電灯2に電
流が流れるものである。以上の動作を繰り返して
放電灯2は点灯状態を維持するものである。
次に放電灯2の管電圧VIaの変化に対して、サ
イリスタQ1の点弧位相角θがどのように変化す
るかを説明する。上述のように第10図の端子
E,F間より検出された管電圧VIaは分圧され、
ダイオードブリツジDB2によつて全波整流され
て、コンデンサC12に充電される。このコンデン
サC12の充電電圧をV0とする。またサイリスタQ1
の点弧位相角θは電源電圧VSのゼロクロス点か
らサイリスタQ1がトリガされるまでの位相角で
ある。先に述べた通り、電圧VCCを抵抗R20
R21,R22の直列回路の両端に印加することによ
り抵抗R20,R21の接続点より得られる分圧電圧
VRに比較して、コンデンサC12の充電電圧V0のほ
うが低いとき、コンパレータCP2のマイナス側入
力電圧(以下「基準電圧Vth」と呼ぶ)は、分圧
電圧VRに等しくなる。第12図aの実線はコン
パレータCP1のマイナス側入力電圧を示してお
り、この電圧が、上記抵抗R21,R22の接続点の
電圧として得られる同図aの一点鎖線に示すよう
なコンパレータCP1のプラス側入力電圧よりも高
くなると、フリツプフロツプFFの出力がLに
なりトランジスタQ9がオフになつて、コンデン
サC11の充電が開始される。第12図bは管電圧
VIaがゼロで、V0=0の場合におけるコンデンサ
11の電圧(以下「充電電圧VC」と呼ぶ)の変化を
示している。この場合にはコンパレータCP2のプ
ラス側入力電圧は抵抗R23を介して充電のみによ
つて決定される。またこのとき、基準電圧Vthは
第13図のb点に示すように分圧電圧VRに等し
く、位相角θは第14図のb点に示すようにかな
大きなり位相角θstartとなつている。次に管電圧
VIaがある程度大きくなり、充電電圧V0が0<V0
<VRなる関係が成り立つとき、コンデンサC11
は抵抗R25を介しての充電があるために第12図
cに示すように位相角θは小さくなる。このとき
の基準電圧Vthおよび位相角θは第13図及び第
14図のc点に示すようになる。管電圧VIaがさ
らに大きくなり、V0=VRになるとき、第12図
dに示すように位相角θは最小の値θminとなる。
このときの基準電圧Vth及び位相角θは第13図
及び第14図のd点に示すようになる。しかして
管電圧VIaがさらに大きくなり、V0>V0C(=VR
になると、第13図のe点に示すように基準電圧
Vthは増大し、第12図eに示すように位相角θ
はθminよりも大きくなる。すなわちわV0>V0C
の領域では、第14図のe点に示すように電圧
V0の増加について位相角θも増加するものであ
る。第14図のb点からd点までの経路は放電灯
2の立ち上がりを早めるためのものであり、管電
圧VIaの上昇と共に、サイリスタQ1の点弧位相角
θを小さくして管電流IIaを多くするようになつ
ている。すなわち、一般に管電圧VIaが上昇する
と管電流IIaは減少するが、この方法では管電流
IIaが増加するので放電灯2が早く定常状態に達
する。また第4図のd点からe点までの経路は管
電圧VIaが増加すれば、サイリスタQ1の点弧位相
角θも増加して管電流IIaを減少させ、またその
逆の方向にも動作するので管電圧VIaを一定にす
ることができるものである。
以上説明したのは、放電灯2の定常点灯状態に
おける動作であるが、次に放電灯2の始動時すな
わち、不点灯状態から点灯状態に移行するときの
動作について説明する。まず第8図の回路におい
て、交流電源1を投入すると、始動器4にはイン
ダクタンスL1,L2を介して電源電圧VSが印加さ
れ、内蔵のサイリスタQ2がオンして高圧パルス
を発生する。したがつて、位相制御回路3bの端
子E,F間の電圧は第15図aに示すように正弦
波交流電圧に高圧パルスが重畳した電圧波形とな
る。第15図bはダイオードブリツジDB2の出力
波形を示しており、始動器4の高圧パルスが含ま
れた波形となつている。しかしてこの高圧パルス
の部分は、ツエナダイオードZD6のツエナ電圧
VZ6よりも高くたつており、したがつてこの部分
でツエナダイオードDZ6がオンになり、第15図
cに示すようにトランジスタQ10がオンになる。
このためフリツプフロツプFFのリセツト端子
ResはHからLに立ち下がり、出力がHになつ
てトランジスタQ8がオンになるから、コンデン
サC10は第15図dに示すように急激に放電され、
パルストランスPT1には第15図eに示すような
トリガパルスが発生して、サイリスタQ6および
Q1が点弧される。したがつて始動器4が高圧パ
ルスを発生すると、ほとんど同時にサイリスタ
Q1がオンになり、このため放電灯2には充分な
パワーが供給されてスムーズに始動を行なうこと
ができるものである。
第16図は本発明のさらに他の実施例を示すも
のである。同図において、端子E,F間に電源電
圧が印加されると、コンデンサC12の両端には放
電灯2の点灯時よりも大きい電圧が現われる。し
かしてツエナダイオードZD5のツエナ電圧は、こ
のときのコンデンサC12の充電電圧以下に設定さ
れており、したがつてツエナダイオードZD5が導
通し、抵抗R27およびダイオードD17を介してコ
ンデンサC11が充電される。このためコンデンサ
C11の充電速度は早くなり、コンパレータCP2
出力がHになる位相角を始動用の高圧パルスが発
生する位相角よりも絶対的に早くすることができ
る。したがつて電源電圧VSの各半サイクル毎に、
始動用の高圧パルスが発生する前にサイリスタ
Q1をトリガすることができ、始動器4に流れる
電流によつてサイリスタQ1の導通を保持してお
くことができて、この状態において高圧パルスを
発生させることにより放電灯2の始動を容易と
し、かつサイリスタQ1に過大な電圧が印加され
ることを防止できるようになつているものであ
る。
本発明は以上のように構成されており、交流電
源と、放電灯と、限流用のインダクタンス素子
と、導通タイミングを位相制御回路にて制御され
る双方向性の半導体スイツチとにより直列閉回路
を形成し、放電灯の始動時に高圧パルス電圧を放
電灯に印加する始動器を設けて成る放電灯点灯装
置において、遅くとも高圧パルス電圧の消弧時に
は半導体スイツチが導通しているように、始動器
の高圧パルス電圧発生タイミングと半導体スイツ
チの導通タイミングとを設定したものであるか
ら、始動用の高圧パルス電圧が放電灯に印加され
て放電灯が活性化している状態において、主回路
の半導体スイツチを介して放電灯に充分なエネル
ギを供給することができ、したがつて放電灯をス
ムーズに始動することができるという利点があ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は従来例の回路図、第2図は同上の要部
回路図、第3図は同上の動作説明図、第4図は同
上の位相角と管電圧の関係を示す図、第5図は同
上の動作説明図、第6図は本発明の一実施例の回
路図、第7図は同上の要部回路図、第8図は本発
明の他の実施例の回路図、第9図は同上に用いる
始動器の回路図、第10図は同上に用いる位相制
御回路の回路図、第11図乃至第15図は同上の
動作説明図、第16図は本発明のさらに他の実施
例の要部回路図である。 1は交流電源、2は放電灯、3は位相制御回
路、4は始動器、Q1はサイリスタである。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 交流電源と、放電灯と、限流用のインダクタ
    ンス素子と、導通タイミングを位相制御回路にて
    制御される双方向性の半導体スイツチとにより直
    列閉回路を形成し、放電灯の始動時に高圧パルス
    電圧を放電灯に印加する始動器を設けて成る放電
    灯点灯装置において、遅くとも高圧パルス電圧の
    消弧時には半導体スイツチが導通しているよう
    に、始動器の高圧パルス電圧発生タイミングと半
    導体スイツチの導通タイミングとを設定したこと
    を特徴とする放電灯点灯装置。
JP19993982A 1982-11-15 1982-11-15 放電灯点灯装置 Granted JPS5990398A (ja)

Priority Applications (1)

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JP19993982A JPS5990398A (ja) 1982-11-15 1982-11-15 放電灯点灯装置

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JP19993982A JPS5990398A (ja) 1982-11-15 1982-11-15 放電灯点灯装置

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JPS5696491A (en) * 1979-12-29 1981-08-04 Matsushita Electric Works Ltd Device for firing discharge lamp

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