JPH0722603Y2 - 点火装置 - Google Patents
点火装置Info
- Publication number
- JPH0722603Y2 JPH0722603Y2 JP1987107807U JP10780787U JPH0722603Y2 JP H0722603 Y2 JPH0722603 Y2 JP H0722603Y2 JP 1987107807 U JP1987107807 U JP 1987107807U JP 10780787 U JP10780787 U JP 10780787U JP H0722603 Y2 JPH0722603 Y2 JP H0722603Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- capacitor
- voltage
- power supply
- trigger
- circuit
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Landscapes
- Power Conversion In General (AREA)
- Ac-Ac Conversion (AREA)
- Control Of Electrical Variables (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は点火装置に関し、特に燃焼装置等に用いられ、
電源周波数に同期して点火動作を行う電源同期型の点火
装置に関する。
電源周波数に同期して点火動作を行う電源同期型の点火
装置に関する。
[従来の技術] 従来のこの種の装置として、ガスまたは石油等の燃料が
供給された後、点火装置を電源周波数と無関係に一定時
間作動させる電源非同期型の時限式点火装置、あるいは
点火装置を電源周波数と同期して作動させる電源同期型
の点火装置等が知られている。
供給された後、点火装置を電源周波数と無関係に一定時
間作動させる電源非同期型の時限式点火装置、あるいは
点火装置を電源周波数と同期して作動させる電源同期型
の点火装置等が知られている。
例えば、特開昭55-1129316号公報には、整流用ダイオー
ドによって整流された電圧を分割抵抗により分圧すると
ともに、この分圧された直流電圧を抵抗及びコンデンサ
の時定数でコンデンサを充電させ、このコンデンサ充電
電圧がNゲート双方向性スイッチのブレークオーバー電
圧以上になると、このNゲート双方向性スイッチをON状
態にして、前記コンデンサからの電荷をサイリスタのゲ
ートに供給し、これによって前記サイリスタをON状態に
して高圧発生トランスの2次側より点火用の高圧パルス
を発生させる点火装置が開示されている。
ドによって整流された電圧を分割抵抗により分圧すると
ともに、この分圧された直流電圧を抵抗及びコンデンサ
の時定数でコンデンサを充電させ、このコンデンサ充電
電圧がNゲート双方向性スイッチのブレークオーバー電
圧以上になると、このNゲート双方向性スイッチをON状
態にして、前記コンデンサからの電荷をサイリスタのゲ
ートに供給し、これによって前記サイリスタをON状態に
して高圧発生トランスの2次側より点火用の高圧パルス
を発生させる点火装置が開示されている。
また、特開昭62-119326号公報には、前後回路に設けら
れたマイクロコンピュータが商用電源のゼロクロスを検
出すると、サイリスタに対して点弧信号を出力し、この
サイリスタの点弧により、コンデンサに充電した電荷を
放電させ、昇圧トランスを介してスパークを発生させる
ことで、点火回路の動作タイミングを交流電源の零点に
一致させて、制御回路に対する誤動作を防止する電源同
期型の点火装置が開示されている。
れたマイクロコンピュータが商用電源のゼロクロスを検
出すると、サイリスタに対して点弧信号を出力し、この
サイリスタの点弧により、コンデンサに充電した電荷を
放電させ、昇圧トランスを介してスパークを発生させる
ことで、点火回路の動作タイミングを交流電源の零点に
一致させて、制御回路に対する誤動作を防止する電源同
期型の点火装置が開示されている。
さらに、特開昭50-128230号公報には、前記特開昭62-11
9326号公報におけるマイクロコンピュータに代わる手段
として、整流ダイオードの両端に分圧抵抗を接続し、こ
の分圧抵抗の接続点と制御素子であるサイリスタのゲー
トとを接続した簡単な構成により、整流ダイオードに順
電圧が印加されているときに、コンデンサに電荷を蓄
え、一方、整流ダイオードに逆電圧が印加されたとき
に、前記分圧抵抗の両端にコンデンサの充電電圧と電源
電圧とを重畳させることで、サイリスタのゲートをトリ
ガ電圧以上に上昇させて、コイルの二次側に高電圧を誘
起できるトリガ回路が開示されている。
9326号公報におけるマイクロコンピュータに代わる手段
として、整流ダイオードの両端に分圧抵抗を接続し、こ
の分圧抵抗の接続点と制御素子であるサイリスタのゲー
トとを接続した簡単な構成により、整流ダイオードに順
電圧が印加されているときに、コンデンサに電荷を蓄
え、一方、整流ダイオードに逆電圧が印加されたとき
に、前記分圧抵抗の両端にコンデンサの充電電圧と電源
電圧とを重畳させることで、サイリスタのゲートをトリ
ガ電圧以上に上昇させて、コイルの二次側に高電圧を誘
起できるトリガ回路が開示されている。
[考案が解決しようとする問題点] 上記特開昭55-112931号公報における点火装置は、コン
デンサ及び抵抗の時定数によって、高圧発生トランスか
ら出力されるパルスの発生タイミングが決められるた
め、商用交流電流の周波数や電圧が変動する毎にコンデ
ンサに対する充電時間は変化し、出力パルスの発生タイ
ミングは一定しなくなる。すなわち、点火装置の作動が
電源電圧波形の零点に安定して同期するものではないた
め、このような装置においては、交流電源にノイズが加
わり燃焼装置等を構成する他の機器に障害,影響を与え
易いという問題がある。
デンサ及び抵抗の時定数によって、高圧発生トランスか
ら出力されるパルスの発生タイミングが決められるた
め、商用交流電流の周波数や電圧が変動する毎にコンデ
ンサに対する充電時間は変化し、出力パルスの発生タイ
ミングは一定しなくなる。すなわち、点火装置の作動が
電源電圧波形の零点に安定して同期するものではないた
め、このような装置においては、交流電源にノイズが加
わり燃焼装置等を構成する他の機器に障害,影響を与え
易いという問題がある。
一方、特開昭62-119326号公報における点火装置は、交
流電源のゼロクロスに同期して点火動作を行うことは可
能であるが、制御回路に設けられたマイクロコンピュー
タのプログラムにしたがって、商用電源の電圧波形を観
測してゼロクロスを検出するため、その回路構成が複雑
になるばかりでなく、プログラム作成の手間が必要とな
ってコスト高を招くといった問題を有する。
流電源のゼロクロスに同期して点火動作を行うことは可
能であるが、制御回路に設けられたマイクロコンピュー
タのプログラムにしたがって、商用電源の電圧波形を観
測してゼロクロスを検出するため、その回路構成が複雑
になるばかりでなく、プログラム作成の手間が必要とな
ってコスト高を招くといった問題を有する。
さらに、特開昭50-128230号公報におけるトリガ回路
は、サイクリスタ自体の特性によって、サイリスタのゲ
ートに接続される分圧抵抗の値がある程度制約され、し
かも、トリガ電圧発生用の抵抗が、ダイオードとともに
電源ライン間に挿入接続されるため、サイリスタのゲー
ト・カソード間に接続される抵抗の値を大きくすると、
ノイズによりサイリスタが誤動作を起こしやすく、これ
らを考慮して、単純に各抵抗における分圧比を変えるだ
けでは、電源電圧の±10V以下でサイリスタに対してト
リガを掛けることはできない。
は、サイクリスタ自体の特性によって、サイリスタのゲ
ートに接続される分圧抵抗の値がある程度制約され、し
かも、トリガ電圧発生用の抵抗が、ダイオードとともに
電源ライン間に挿入接続されるため、サイリスタのゲー
ト・カソード間に接続される抵抗の値を大きくすると、
ノイズによりサイリスタが誤動作を起こしやすく、これ
らを考慮して、単純に各抵抗における分圧比を変えるだ
けでは、電源電圧の±10V以下でサイリスタに対してト
リガを掛けることはできない。
そこで、本考案は交流電源の周波数や電源変動に左右さ
れず、電源周波数の零点に精度的に安定に同期して点火
でき、しかも、簡単な回路構成で低コスト化を図ること
ができる点火装置を提供することを目的とする。
れず、電源周波数の零点に精度的に安定に同期して点火
でき、しかも、簡単な回路構成で低コスト化を図ること
ができる点火装置を提供することを目的とする。
[問題点を解決するための手段] 本考案は交流電源に、整流用ダイオードと、充放電用コ
ンデンサと、高圧トランスと、この高圧トランスへの給
電を制御する制御素子とからなる高圧発生回路を接続
し、前記整流用ダイオードの出力電圧をコンデンサと抵
抗とからなるCR時定数回路に印加して、このCR時定数回
路のコンデンサ充電電圧を前記制御素子の導通,非導通
を制御するSBSまたはUJT等のゲートを有するトリガ素子
に印加する点火装置において、前記交流電源電圧が±10
V以内の0Vに近い値で前記トリガ素子のゲートをトリガ
回路により強制的にトリガし、かつ前記トリガ素子のト
リガ時に前記CR時定数回路のコンデンサに蓄えられた電
荷を前記制御素子に供給してこの制御素子を導通させる
ゼロクロストリガ回路を有するものである。
ンデンサと、高圧トランスと、この高圧トランスへの給
電を制御する制御素子とからなる高圧発生回路を接続
し、前記整流用ダイオードの出力電圧をコンデンサと抵
抗とからなるCR時定数回路に印加して、このCR時定数回
路のコンデンサ充電電圧を前記制御素子の導通,非導通
を制御するSBSまたはUJT等のゲートを有するトリガ素子
に印加する点火装置において、前記交流電源電圧が±10
V以内の0Vに近い値で前記トリガ素子のゲートをトリガ
回路により強制的にトリガし、かつ前記トリガ素子のト
リガ時に前記CR時定数回路のコンデンサに蓄えられた電
荷を前記制御素子に供給してこの制御素子を導通させる
ゼロクロストリガ回路を有するものである。
[作用] 上記構成により、交流電源の一方の半サイクル中にCR時
定数回路の抵抗とコンデンサとの時定数によりコンデン
サを充電するとともに、トリガ素子の特性を利用して、
交流電源電圧が±10V以内の0Vに近い値でこのトリガ素
子のゲートをトリガ回路が強制的にトリガすることで、
ゼロクロストリガ回路により前記コンデンサに蓄えられ
ていた電荷を制御素子に供給する。
定数回路の抵抗とコンデンサとの時定数によりコンデン
サを充電するとともに、トリガ素子の特性を利用して、
交流電源電圧が±10V以内の0Vに近い値でこのトリガ素
子のゲートをトリガ回路が強制的にトリガすることで、
ゼロクロストリガ回路により前記コンデンサに蓄えられ
ていた電荷を制御素子に供給する。
[実施例] 以下、本考案の一実施例を添付図面を参照して説明す
る。
る。
第1図において、交流電源Vには電源スイッチSと調整
用ダイオードD1と抵抗R1と高圧トランスHTの1次巻線N1
と制御素子たるサイリスタQ1とが直列に接続されてい
る。また、前記高圧トランスHTの2次巻線N2には花火電
極SEが接続され、前記サイリスタQ1にはダイオードD1が
逆並列に接続され、さらに1次巻線N1とサイリスタQ1と
の直列回路には高圧トランスHTを駆動するための充放電
用コンデンサC1が並列接続されている。そして、コンデ
ンサC1に充電された電荷が高圧トランスHTに供給される
ことがサイリスタQ1によって制御されるようにしてい
る。また、前記サイリスタQ1のゲートにはゼロクロスト
リガ回路Aが接続されており、このゼロクロストリガ回
路Aは、前記ダイオードD1と抵抗R1の接続点と、交流電
源Vの端子とサイリスタQ1のカソードの接続点間に接続
される抵抗R2とコンデンサC2からなるCR時定数回路を有
し、この抵抗R2とコンデンサC2の接続点と、サイリスタ
Q1のゲートとの間にはトリガ素子たるシリコンバイラテ
ラルスイッチ(いわゆるSBS)Q2が接続され、前記コン
デンサC2の充電電圧がシリコンバイラテラルスイッチQ2
に印加されるようにしている。前記サイリスタQ1のゲー
トとシリコンバイラテラルスイッチQ2の一方のアノード
の接続点と、サイリスタQ1のカソードと前記コンデンサ
C2の接続点との間に抵抗R3が接続され、この抵抗R3によ
り前記シリコンバイテラルスイッチQ2のターンオン時
に、コンデンサC2の電荷がサイリスタQ1のゲートに供給
されるようにしている。前記交流電源Vライン上である
前記ダイオードD1と電源スイッチSとの接続点と、シリ
コンバイラテラルスイッチQ2のゲートとの間にはダイオ
ードD3と抵抗R4からなるトリガ回路が接続されている。
そして交流電源Vの零点においてダイオードD3と抵抗R4
によりシリコンバイラテラルスイッチQ2に負電圧が印加
される。なお、抵抗R2とコンデンサC2からなるCR時定数
回路の時定数は商用電源周波数でシリコンバイラテラル
スイッチQ2のブレークオーバ電圧を超えないように設定
されている。
用ダイオードD1と抵抗R1と高圧トランスHTの1次巻線N1
と制御素子たるサイリスタQ1とが直列に接続されてい
る。また、前記高圧トランスHTの2次巻線N2には花火電
極SEが接続され、前記サイリスタQ1にはダイオードD1が
逆並列に接続され、さらに1次巻線N1とサイリスタQ1と
の直列回路には高圧トランスHTを駆動するための充放電
用コンデンサC1が並列接続されている。そして、コンデ
ンサC1に充電された電荷が高圧トランスHTに供給される
ことがサイリスタQ1によって制御されるようにしてい
る。また、前記サイリスタQ1のゲートにはゼロクロスト
リガ回路Aが接続されており、このゼロクロストリガ回
路Aは、前記ダイオードD1と抵抗R1の接続点と、交流電
源Vの端子とサイリスタQ1のカソードの接続点間に接続
される抵抗R2とコンデンサC2からなるCR時定数回路を有
し、この抵抗R2とコンデンサC2の接続点と、サイリスタ
Q1のゲートとの間にはトリガ素子たるシリコンバイラテ
ラルスイッチ(いわゆるSBS)Q2が接続され、前記コン
デンサC2の充電電圧がシリコンバイラテラルスイッチQ2
に印加されるようにしている。前記サイリスタQ1のゲー
トとシリコンバイラテラルスイッチQ2の一方のアノード
の接続点と、サイリスタQ1のカソードと前記コンデンサ
C2の接続点との間に抵抗R3が接続され、この抵抗R3によ
り前記シリコンバイテラルスイッチQ2のターンオン時
に、コンデンサC2の電荷がサイリスタQ1のゲートに供給
されるようにしている。前記交流電源Vライン上である
前記ダイオードD1と電源スイッチSとの接続点と、シリ
コンバイラテラルスイッチQ2のゲートとの間にはダイオ
ードD3と抵抗R4からなるトリガ回路が接続されている。
そして交流電源Vの零点においてダイオードD3と抵抗R4
によりシリコンバイラテラルスイッチQ2に負電圧が印加
される。なお、抵抗R2とコンデンサC2からなるCR時定数
回路の時定数は商用電源周波数でシリコンバイラテラル
スイッチQ2のブレークオーバ電圧を超えないように設定
されている。
次に上記のようにして構成される点火装置の作用につい
て説明する。
て説明する。
電源スイッチSを閉じると、交流電源Vの正の半サイク
ルにおいて、交流電源V、電源スイッチS、整流用のダ
イオードD1、抵抗R2、コンデンサC2の経路で電流が流
れ、整流用のダイオードD1によって抵抗2とコンデンサC
2との時定数によりコンデンサC2が充電されるととも
に、さらに抵抗R1、コンデンサC1の経路に電流が流れて
コンデンサC1に充電される。一方、交流電源Vの負のサ
イクル時の零点において、シリコンバイラテラルスイッ
チQ2のゲートにダイオード3および抵抗R4により抵抗R4
に向ってシリコンバイラテラルスイッチQ2のゲートから
ゲート電流が流れ出てシリコンバイラテラルスイッチQ2
がターンオンし、コンデンサC2の電荷がシリコンバイラ
テラルスイッチQ2を通して抵抗R3に放電されるととも
に、サイリスタQ1のゲートに供給されサイリスタQ1を導
通させる。サイリスタQ1が導通すると、コンデンサC1の
電荷は高圧トランスHTの1次巻線N1およびサイリスタQ1
を通して放電して高圧トランスHTを駆動し、高圧トラン
スHTの2次巻線N2に接続された火花電極SEにて火花を発
生し、燃料に点火する。そしてコンデンサC2の電荷が完
全に放電されるとシリコンバイラテラルスイッチQ2は非
導通状態に復帰し、このような火花放電は交流電源Vの
零点に同期して繰り返される。
ルにおいて、交流電源V、電源スイッチS、整流用のダ
イオードD1、抵抗R2、コンデンサC2の経路で電流が流
れ、整流用のダイオードD1によって抵抗2とコンデンサC
2との時定数によりコンデンサC2が充電されるととも
に、さらに抵抗R1、コンデンサC1の経路に電流が流れて
コンデンサC1に充電される。一方、交流電源Vの負のサ
イクル時の零点において、シリコンバイラテラルスイッ
チQ2のゲートにダイオード3および抵抗R4により抵抗R4
に向ってシリコンバイラテラルスイッチQ2のゲートから
ゲート電流が流れ出てシリコンバイラテラルスイッチQ2
がターンオンし、コンデンサC2の電荷がシリコンバイラ
テラルスイッチQ2を通して抵抗R3に放電されるととも
に、サイリスタQ1のゲートに供給されサイリスタQ1を導
通させる。サイリスタQ1が導通すると、コンデンサC1の
電荷は高圧トランスHTの1次巻線N1およびサイリスタQ1
を通して放電して高圧トランスHTを駆動し、高圧トラン
スHTの2次巻線N2に接続された火花電極SEにて火花を発
生し、燃料に点火する。そしてコンデンサC2の電荷が完
全に放電されるとシリコンバイラテラルスイッチQ2は非
導通状態に復帰し、このような火花放電は交流電源Vの
零点に同期して繰り返される。
上記実施例においては、ダイオードD3及び抵抗R4からな
るトリガ回路によって、交流電源Vの零点においてシリ
コンバイラテラルスイッチQ2に負のゲート電流が流れて
シリコンバイラテラルスイッチQ2をターンオンさせ、ゼ
ロクロストリガ回路AによりサイリスタQ1を動作して火
花を発生するように構成しているため、シリコンバイラ
テラルスイッチQ2は±10V以下で精度的にゼロクロス点
で導通状態となり、交流電源Vにノイズが加わることを
良好に予防することができる。
るトリガ回路によって、交流電源Vの零点においてシリ
コンバイラテラルスイッチQ2に負のゲート電流が流れて
シリコンバイラテラルスイッチQ2をターンオンさせ、ゼ
ロクロストリガ回路AによりサイリスタQ1を動作して火
花を発生するように構成しているため、シリコンバイラ
テラルスイッチQ2は±10V以下で精度的にゼロクロス点
で導通状態となり、交流電源Vにノイズが加わることを
良好に予防することができる。
また、従来例とは異なり、高圧トランスHTから出力され
るパルスの発生タイミングは、抵抗R2とコンデンサC2と
の時定数と無関係になり、この時定数は単にシリコンバ
イラテラルスイッチQ2のブレークオーバー電圧を越えな
いように設定するだけでよいため、交流電源Vの周波数
や電圧変動に左右されることなく、高圧トランスHTから
のパルスを常に安定に交流電源Vのほぼ零点に安定に同
期して出力することが可能となる。
るパルスの発生タイミングは、抵抗R2とコンデンサC2と
の時定数と無関係になり、この時定数は単にシリコンバ
イラテラルスイッチQ2のブレークオーバー電圧を越えな
いように設定するだけでよいため、交流電源Vの周波数
や電圧変動に左右されることなく、高圧トランスHTから
のパルスを常に安定に交流電源Vのほぼ零点に安定に同
期して出力することが可能となる。
しかも、本実施例は、制御素子たるサイリスタQ1に対し
て、その導通、非導通を制御するゲートを有するシリコ
ンバイラテラルスイッチQ2を接続し、かつ、このシリコ
ンバイラテラルスイッチQ2の特性であるCR時定数回路に
接続された側のアノード電圧を基準として、このアノー
ド電圧がブレークオーバー電圧に達していなくても、ア
ノード電圧に対しゲート電圧が例えば0.8V以上低下すれ
ば、シリコンバイラテラルスイッチQ2をトリガすること
ができることを利用したものである。したがって、トリ
ガ回路は、トリガ素子を電源電圧の0Vに近い値で強制的
にトリガして、サイリスタQ1を導通させることが可能と
なる。
て、その導通、非導通を制御するゲートを有するシリコ
ンバイラテラルスイッチQ2を接続し、かつ、このシリコ
ンバイラテラルスイッチQ2の特性であるCR時定数回路に
接続された側のアノード電圧を基準として、このアノー
ド電圧がブレークオーバー電圧に達していなくても、ア
ノード電圧に対しゲート電圧が例えば0.8V以上低下すれ
ば、シリコンバイラテラルスイッチQ2をトリガすること
ができることを利用したものである。したがって、トリ
ガ回路は、トリガ素子を電源電圧の0Vに近い値で強制的
にトリガして、サイリスタQ1を導通させることが可能と
なる。
さらに、トリガ回路はマイクロコンピュータ等を用いる
ことなく、単にダイオードと抵抗とにより構成されるも
のであるため、プログラム作成の手間も掛からず、容易
に低コスト化を図ることが可能となる。
ことなく、単にダイオードと抵抗とにより構成されるも
のであるため、プログラム作成の手間も掛からず、容易
に低コスト化を図ることが可能となる。
なお本考案は上記実施例に限定されるものではなく本考
案の要旨の範囲内において種々の変形実施で可能であ
る。
案の要旨の範囲内において種々の変形実施で可能であ
る。
例えば、トリガ素子としてシリコンバイラテラルスイッ
チ(SBS)を用いたものを示したが、ユニジャンクショ
ントランジスタ(いわゆるUJT)等を用いてもよく、ま
た制御素子としてサイリスタを用いたものを示したがト
ライアック等でもよい。
チ(SBS)を用いたものを示したが、ユニジャンクショ
ントランジスタ(いわゆるUJT)等を用いてもよく、ま
た制御素子としてサイリスタを用いたものを示したがト
ライアック等でもよい。
[考案の効果] 本考案は交流電源の周波数や電源変動に左右されず、電
源周波数の零点に精度的に安定に同期して点火でき、し
かも、簡単な回路構成で低コスト化を図ることができる
点火装置を提供できる。
源周波数の零点に精度的に安定に同期して点火でき、し
かも、簡単な回路構成で低コスト化を図ることができる
点火装置を提供できる。
第1図は本考案の一実施例を示す回路図である。 V……交流電源 D1……整流用ダイオード C1……充放電用コンデンサ Q1……サイリスタ(制御素子) Q2……SBS(トリガ素子) C2,R2……CR時定数回路 D3,R4……トリガ回路 A……ゼロクロストリガ回路 HT……高圧トランス
Claims (1)
- 【請求項1】交流電源に、整流用ダイオードと、充放電
用コンデンサと、高圧トランスと、この高圧トランスへ
の給電を制御する制御素子とからなる高圧発生回路を接
続し、前記整流用ダイオードの出力電圧をコンデンサと
抵抗とからなるCR時定数回路に印加して、このCR時定数
回路のコンデンサ充電電圧を前記制御素子の導通,非導
通を制御するSBSまたはUJT等のゲートを有するトリガ素
子に印加する点火装置において、前記交流電源電圧が±
10V以内の0Vに近い値で前記トリガ素子のゲートをトリ
ガ回路により強制的にトリガし、かつ前記トリガ素子の
トリガ時に前記CR時定数回路のコンデンサに蓄えられた
電荷を前記制御素子に供給してこの制御素子を導通させ
るゼロクロストリガ回路を有することを特徴とする点火
装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1987107807U JPH0722603Y2 (ja) | 1987-07-14 | 1987-07-14 | 点火装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1987107807U JPH0722603Y2 (ja) | 1987-07-14 | 1987-07-14 | 点火装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6415076U JPS6415076U (ja) | 1989-01-25 |
JPH0722603Y2 true JPH0722603Y2 (ja) | 1995-05-24 |
Family
ID=31342549
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1987107807U Expired - Lifetime JPH0722603Y2 (ja) | 1987-07-14 | 1987-07-14 | 点火装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0722603Y2 (ja) |
Family Cites Families (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS50128230A (ja) * | 1974-03-27 | 1975-10-09 | ||
JPS55112931A (en) * | 1979-02-23 | 1980-09-01 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | Ignition device |
JPS62119326A (ja) * | 1985-11-19 | 1987-05-30 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 点火装置 |
-
1987
- 1987-07-14 JP JP1987107807U patent/JPH0722603Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS6415076U (ja) | 1989-01-25 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JPH0119238B2 (ja) | ||
JP2749746B2 (ja) | 内燃機関点火装置 | |
JPH0722603Y2 (ja) | 点火装置 | |
JPS631498B2 (ja) | ||
JP2822736B2 (ja) | 内燃機関用点火装置 | |
US4228383A (en) | Speed control circuit arrangement for an AC commutator motor | |
JPS60252168A (ja) | 容量放電式点火装置 | |
JPH0435722Y2 (ja) | ||
JPS6311481Y2 (ja) | ||
JPS5834833B2 (ja) | 閃光装置 | |
SU464133A3 (ru) | Устройство дл поджигани горючего вещества к зажигалкам | |
JPS6111920Y2 (ja) | ||
JPS584438B2 (ja) | ホウデントウシドウソウチ | |
JPH0419329Y2 (ja) | ||
JPH0234468Y2 (ja) | ||
JPS5838559Y2 (ja) | 放電管制御回路 | |
JPS63698B2 (ja) | ||
JPH05688Y2 (ja) | ||
JPS6240617B2 (ja) | ||
JPH0340479B2 (ja) | ||
JPS6126761Y2 (ja) | ||
JPS5827251Y2 (ja) | 燃焼制御装置 | |
JPS6115406Y2 (ja) | ||
JP2001307897A (ja) | 放電灯点灯装置 | |
JPS60233370A (ja) | 内燃機関用無接点点火装置 |