JPH032865A - ハロゲン化銀写真感光材料 - Google Patents

ハロゲン化銀写真感光材料

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JPH032865A
JPH032865A JP13876789A JP13876789A JPH032865A JP H032865 A JPH032865 A JP H032865A JP 13876789 A JP13876789 A JP 13876789A JP 13876789 A JP13876789 A JP 13876789A JP H032865 A JPH032865 A JP H032865A
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JP
Japan
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silver halide
photographic
layer
sensitive material
emulsion
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JP13876789A
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English (en)
Inventor
Masamichi Itabashi
板橋 正道
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明はハロゲン化銀写真感光材料(以下「感材」と称
す)に関し、特に弯曲(以下「カール」と称す)が少な
く、帯電防止能に優れ、かつ膜強度が強くさらに感材間
や感材と異種物質間の接着に故障を軽減した感材に関す
る。
(従来の技術) 写真感光材料は一般に、支持棒上にハロゲン化銀乳剤を
含む親水性バインダー層を塗設する。しかし、温度や湿
度に対しての体積変化率が支持棒と親水性バインダーと
で異なる場合、感材はカールを生じる。カールによって
、撮影用感材の平面性が低くなると、撮影時及び引き伸
ばし時に焦点ボケの原因になったり、引き伸ばし後の画
像の縦横の寸法比が、狂ってしまったりする。また帯状
の感材においては、感材のねじれを誘起し、取り扱い性
が悪(なる。またカールによって異種物質との接触が増
し、極端な場合、フィルムが破損する。特に乳剤面側が
膨らんでしまった場合は、撮影時及び処理時に乳剤面が
異種物質と接触によって一般に圧力増減感と呼ばれるキ
ズや圧力による濃度ムラヲ引き起こし、重大な故障とな
る。
このように、重大故障の原因となるカールは支持棒の両
面に親水性バインダーを塗布する場合、親水性バインダ
ーの量を、11Wiシて行っている。
黒白ネガ系の感材の場合、概ね、乳剤層側と、裏面の乾
燥時の膜厚が同じ程度になるように調節していた。
写真感光材料は一般に電気絶縁性を有する支持棒および
写真層から成っているので写真感光材料の製造工程中な
らびに使用時に同種または異種物質の表面との間に接触
摩擦またはヱ11ii11!合うけることによって静電
電荷が蓄積されることが多い。この蓄積された静電電荷
は多くの障害を引起すが、最も重大な障害は現像処理前
に蓄積された静電電荷が放電することによって感光性乳
剤層が感光し写真フィルムを現像処理した際に点状スボ
ント又は樹枝状や羽毛状の線班を生ずることである。こ
れがいわゆるスタチックマークと呼ばれているもので写
真フィルムの商品価値を著しくを貝ね場合によっては全
く失なわしめる。例えば医療用又は工業用X−レイフィ
ルム等に現われた場合には非常に危険な判断につながる
ことは容易に認識されるであろう。この現像は現像して
みて初めて明らかになるもので非常に厄介な問題の一つ
である。またこれらの蓄積された静電電荷はフィルム表
面へ塵埃が付着したり、塗布が均一に行なえないなどの
第2次的な故障を誘起せしめる原因にもなる。
かかる静電電荷は前述したように写真感光材料の製造お
よび使用時にしばしば蓄積されるのであるが例えば製造
工程に於ては写真フィルムとローラーとの接触摩擦ある
いは写真フィルムの巻取り、巻戻し工程中での支持棒面
と乳剤面の剥離等によって発生する。またはX−レイフ
ィルムの自動撮影機中での機械部分あるいは蛍光増感紙
との間の接触剥離等が原因となって発生する。その他包
装材料との接触などでも発生する。かがる静電電荷の蓄
積によって誘起される写真感光材料のスタチックマーク
は写真感光材料の感度の上昇および処理速度の増加によ
って顕著となる。特に最近においては、写真感光材料の
高感度化および高速塗布、高速撮影、高速自動処理化等
の過酷な取り扱いを受ける機械が多くなったことによっ
て一層スタチックマークの発生が出易くなっている。
こさらの静電気による障害をなくすためには写真感光材
料に帯電防止剤を添加することが好ましい。しかしなが
ら、写真感光材料に利用できる帯電防止剤は、他の分野
で一般に用いられている帯電防止剤がそのまま使用でき
る訳ではなく、写真感光材料に特有の種々の制約を受け
る。即ち写真感光材料に利用し得る帯電防止剤にみ帯電
防止性能が優れていることの他に、例えば写真感光材料
の感度、カブリ、粒状性、シャープネス等の写真特性に
悪影響を及ぼさないこと、写真感光材料の膜強度に悪影
宮を与えないこと(すなわち摩擦や引掻きに対して傷が
付き易くならないこと)、耐接着性に悪影響を及ぼさな
い口上(すなわち写真感光材料の表面同士或いは他の物
質の表面とくつつき易くなったりしないこと)、写真感
光材料の処理品の疲労を早めないこと、写真感光材料の
各構成M間の接着強度を低下させないこと等々の性能が
要求され、写真感光材料へ帯電防止剤を適用することは
非常に多くの制約を受ける。
静電気による障害をなくすための一つの方法は感光材料
表面の電気伝導性を上げて蓄積電荷が放電する前に静電
電荷を短時間に逸散せしめるようにすることである。
したがって、従来から写真感光材料の支持棒や各種塗布
表面層の導電性を向上させる方法が考えられ、その一つ
にイオン性ポリマーの利用が試みられてきた。例えば、
特公昭57−53587号、戸を57−15375号、
独国特許第1.745゜061号、特公昭49−238
27号、同55−14415号、同55−15267号
、特開昭48−89979号、米国特許第2,279,
410号、同第3,791,831号、特公昭47−2
8937号にはカルボキシル基を有する(アニオン)ポ
リマーを写真感光材料の帯電防止に利用する試みが開示
されている。しかし、これらのポリマーは水可溶性であ
って、これらのポリマーを添加したハロゲン化銀写真感
光材料を現像処理すると、これらのポリマーが(水性の
)現像処理液に溶出して、現像処理液中にM積し、その
後に現像処理するハロゲン化銀写真感光材料を汚染した
り、ハロゲン化銀写真感光材料表面に微小な溶出痕を残
してハロゲン化銀写真感光材料に曇りを生せしめたりす
るなどの問題があった。又、これらのポリマーが添加さ
れたハロゲン化銀写真感光材料の層から、これらのポリ
マーが池の層へ拡散してしまい帯電防止性能が著しく低
下してしまうという問題もこれらのポリマーは有してい
た。このような問題を解決するためにアクリル酸又はメ
タクリル酸のポリマーを架橋ラテックス化する試みが米
国特許第4,301,240号に記載されている。この
アクリル酸又はメタクリル酸の架橋重合体は、先に述べ
たカルボキシル基を有する非架橋の重合体の有する問題
を解決することができた。
また、特開昭61−296352号には、表面導電率を
下げることによって帯電防止性を有する層を塗設した裏
面を持つ窓材についての記載があるが、その膜厚は約6
μにすぎない。
以上のように、表面導電率を上げることによって帯電防
止性を充分に備え、かつ膜厚8μ以上の裏面を有する窓
材は得ることができなかった。
(本発明の目的) 本発明の目的は、十分に帯電防止され、かつカールによ
る弯曲の少なく、かつ膜厚強度に優れた写真感光材料を
提供することである。
(発明の開示) 本発明の目的は支持棒の一方の側に少なくとも1層の感
光性ハロゲン化銀乳剤層を有し、他方の側に親水性コロ
イドバック層を有するハロゲン化銀写真感光材料におい
て、該バック層の厚みが8μm以上であり、該バック層
に含まれる金属イオンが6X10−”モル/ボ以上であ
り、かつ該バック層中にアニオン性官能基を少なくとも
1個有する共重合可能なエチレン性不飽和モノマーを共
重合してなるアニオン性架橋重合体を含有することを特
徴とするハロゲン化銀写真感光材料により達成された。
(具体的構成) 本発明に用いられるアニオン性官能基を少なくとも1個
有してなる共重合可能なエチレン性不飽和モノマーは下
記一般式(1)で表わされる化合物が好ましい。
一般式(1) %式% 式中、Rは水素原子もしくは置換または無置換のアルキ
ル基が好ましい。特に、水素原子、メチル基、エチル基
、n−プロピル基などの無置換アルキル基や、カルボキ
シル基による置換基が好ましい。
Lは2価、3価又は4価の連結基であり、2価の連結基
の場合には、−Q−13価の連結基の場個のアルキレン
基、又はアリーレン基を表わす。
以下同じ)(例えば−C0CR2CH2)、X−0−C
−(例えば COCHz  CHz  OC II                I+(例えば−
〇−C−CH2CH2 )、 は2価の連結基であり、その例はアルキレン基(例えば
メチレン基、エチレン基、トリメチレン基)、アリーレ
ン基(例えばフェニレン基)、C−0−X−<但し、X
は炭素原子数1〜約6−0−C−CH2CHi  CH
i  CHzC−0−) CN H−CHz CH,NHC−)、 CII 、 、 C11 COOII 0OII CI+2−C 0OII OOK ができる。
2は0又は1である。
Aはアニオン性官能基を示す。Aはどのようなアニオン
性官能基でもよいが、好ましい例は、−COOH,−C
H,C0OH,−3o2H。
−CO,+ H等があるが、これに限るものではない。
アニオン性官能基の対イオンは水素原子以上でもよく、
好ましい例としては、水素原子の他、Li、Na、にな
どのアルカリ金属イオンやアンモニウムイオンが挙げら
れる。mは1.2又は3である。
一般式(1)で表わされる化合物例のうち好ましい例を
次に挙げるが、これらに限定されるものではない。
0ONa 00K 0ONa OOK 0ONa CII 、 、 CII SO,K Cl1□=011 SO,Na CHzCOONa ct+z=c 0ONa C1l□C00K Ca+、=C CaIzCOOK 0ONa 少なくとも2個以上の共重合可能なカチレン性不飽和基
を含有している架橋性七ツマ−の例としては次のものが
あげられる。ジビニルベンゼン、エチレングリコールジ
アクリレート、エチレングリコールジメタクリレート、
ジエチレングリコールジアクリレート、ジエチレングリ
コールジメタクリレート、トリエチレングリコールジア
クリレート、トリエチレングリコールジメタクリレート
、トリビニルシクロヘキサン、トリメチロールプロパン
トリアクリレート、トリメチロールプロパントリメタク
リレート、ペンタエリスリトールトリアクリレート、ペ
ンタエリスリトールトリアクリレート、ペンタエリスリ
トールテ(・ジアクリレート、ペンタエリスリトールテ
トラメタクリレート。これらのうちエチレングリコール
ジメタクリレート、ジビニルベンゼン、ペンタエリスリ
トールテトラアクリレート、ペンタエリスリトールテト
ラメタクリレートが特に好ましいが、特にこれらにげて
いされるものではない。
本発明のアニオン性架橋重合体の共重合比は、アニオン
性官能基を存する七ツマ−が30〜90モルパーセント
、特に50〜90モルパーセント、架橋性モノマーが1
〜50モルパ・−セント、特に10〜30モルパーセン
トであることが好ましい。
本発明の架橋重合体は複合機能を発揮させるために、他
の共重合可能なエチレン性不飽和モノマー単位を共重合
したモノマー単位を含んでいてもよい。この様な共重合
可能なエヂレン性不飽和モノマーの例としてはエチレン
、プロピレン、1−ブテン、イソブチン、スチレン、α
−メチルスチレン、ビニルトルエン、脂肪酸のエチレン
性不DM 和エステル(例えば酢酸ビニル、酢酸アリル
)、エチレン性不飽和カルボン酸のエステル(例えばメ
チルメタクリレート、エチルメタクリレート、nブチル
メタクリレ−1・、n−へキシルメタクリレート、シク
ロへキシルメタクリレート、ベンジルメタクリレート、
n−ブチルアクリレート、nヘキシルアクリレート、2
−エチルへキシルアクリレート)、モノエチレン性不飽
和化合物(例えばアクリロニトリル、メタクリレートリ
ル)またはジエン類(例えばブタジェン、イソプレン)
等を挙げることができるが、必らずしもこれらに限定さ
れるものではない。
これらの第3の七ツマー単位の共重合比は0〜50モル
パーセント、好ましくは0〜20モルパーセントである
本発明の製造法により製造されたアニオン性架橋重合体
を帯電防止剤として使用する場合、該架橋重合体にアル
カリを添加して中和した後使用することが好ましい。
以下に本発明の製造法により合成されたアニオン性架橋
重合体の具体例を示すが、必らずしもこれらに限定され
るものではない。
重合体例に記載されている共重合比率はモルパーセント
を表わす。
楕 楕 h O=e 餌 頼 本発明に用いる上記の重合体の添加量は、帯電防止能に
よって左右され、−概に決定できないが一般に3.0g
/M以上10.0g/M以下、好ましくは3.5g/r
rf以上7.5g/M以下である。
本発明に用いる金属イオンはどのようなイオンでも良い
が、好ましくは、LISNa、になどのアルカリ金属イ
オンやMg、Fe、、Co、NI等が挙げられる。金属
イオンは、親水性バインダー中にどのような化合物とし
ても添加できるが、好ましくは水酸化物、硫酸塩、酢酸
塩、硝酸塩、炭酸塩、リン酸塩、塩素酸塩、ハロゲン化
物、アクリル酸化物、シェラ酸化物やまたこれらの置換
体が挙げられる。特に好ましい化合物は、Na0HSK
OH: Nag SO2、Km 304、NaNOs 
、KNO? 、CH* C00KsCHz COONa
、NaC1,KCj!、L i Cj!、Nag CO
s 、Kt COs 、L i OH。
NaCll0a 、KCl0a 、L kclo4、M
g (OH)z 、MgCj!t 、Na、PO4、1
sPO4 等があげられるが、このかぎりではない。
本発明で用いる金属イオンは、帯電防止能によって左右
され添加量は、−概にきめられないが、−船釣には6X
10−3モル/ボ以上10−1モル/ポ以下が好ましく
、8XlO−”モル/ポ以よ5×io−”モル/ポ以下
がより好ましい。
本発明に用いられる前記重合体と上記金属イオンは同一
層に添加しても、他層に添加してもよい。
本発明の写真感光材料の最表面層には含フツ素界面活性
剤、マット剤を添加するととくに好ましい効果が得られ
る、とくに含フッ素界面活性剤之併用では、スタチック
マーク防止に効果が大きい。
更に上記層には硬化剤、すべ、り剤、アンチハレーシラ
ン防止染料等各種の目的の添加剤を含有させてもよい。
好ましい効果の得られるマッド剤としては硫酸バリウム
ストロンチウム、ポリメタクリル酸メチル、メタクリル
酸メチル−メタクリル酸共重合体、粉末シリカ、酸化チ
タン等がある。マット剤の粒径としては1〜lOμ、特
に1〜5μであることが好ましい、マット剤の使用量と
しては感光材料の1rrl当り1〜1.000K、特に
10〜300■であることが好ましい。
好ましく用いられる含フツ素界面活性剤は、下記一般式
で表 わされる。
一般式(V) f−A−X 式中Rfは少なくとも3個のフッ素原子を含有する部分
フッ素化又は全フッ素化された置換、無置換のアルキル
基、アルケニル基、もしくはアリール基を表わす。Aは
二価の連結基を表わし、Xは水溶性基を表わす。
Aは、好ましくはアルキル基、アリール基及びアルキル
アリール基を表わし、これは酸素、エステル基、アミド
基、スルホニル基、硫黄の如き異種原子で中断された二
価の置換、無置換の連結基であっても良い。
Xは親水性基であシ、例えば一般式 千B−0)n、R□3 のポリオキシアルキレン基(こ
こでBは −CH2CH2− −CH2CH2CH2−又は H リオキシアルキレン基の平均重合度を表わL、l であり、 および好ましくは親水性アニオン基例え〜よOの数であ
る。
又R13 は置換、 無置換のア ば 一503M。
一0803M。
−COOM。
ルキル基、 ニオン基、 アリール基を表わす)で表わされるノ 親水性ベタイン基例えば 0  P(OM)2 等が挙げられる。
ここでM は無機又は有機の陽イオンを表わす。
本発明の代表的な含フツ素界面活性剤の具体例を以下に
示す。
化合物例 ■−/ C7F is C00H 7〜!の低級アルキレン基例えばメチレン、エチ I[−2 レン、プロピレン、ブチレンを表わし、R工4、H+C
F2+8CH2COONH4 IS は炭素数i−rの置換、 無置換のアルキル 基、 アリール基、 例えばメチル基、 エチル基、 ■−J ンジル基等を表わすンおよび親水性カチオン基、C3F
17SO3に ■−≠ (式中、R14、R15、R16は前記R14と同義で
あり、Yeは陰イオンを表わす。)3H7 C3F17SO2N  CH2C00K■−よ ■−10 H+CF2÷s COOCH2CH2CH2S O3N
 aCaF17CH2CH20−+CH2CH20iH
[−1 n5 : / コ CH3 ■−ツノ C7F15CON  CH2CH2SO3NaC8F1
7SO2N+CH2CH20話,Hns:// 江−lλ −r 3H7 C(IF17S02N+CH2CH20+5−+CH2
+4SO3Na[−/J CH3 :平均μ ■−タ [−/lA p:平均よ 本発明で使用される含フツ素界面活性剤の使用量は一般
に写真感光材料の1rrr当り0.001〜1gでよく
、特に5〜30ONが好ましい。
本発明に用いられる感光性ハロゲン化銀乳剤のハロゲン
化銀としては塩化銀、塩臭化銀、臭化銀、沃臭化銀、塩
沃臭化銀を用いることができるが好ましくは沃泉化銀が
用いられる。ここで沃化銀の含量は好ましくは30モル
%以下、特に15モル%以下の範囲であることが好まし
い、沃臭化銀粒子中の沃素の分布は均一でもよく又、内
部と表面とで異なついてもよい、平均粒子サイズは0.
4μm以上であることが好ましい。特に0,5〜2.0
μmであることが好ましい。粒子サイズ分布は狭くても
広くてもいずれでもよい。
乳剤中のハロゲン化銀粒子は立方体、8面体、14面体
、菱12面体のような規則的(regular)な結晶
形を存するものでもよく、また球状、板状、じゃがいも
状などのような変則的(irregular)な結晶形
を存するものでも或いはこれらの結晶形の複合形を存す
るものでもよい、種々の結晶形の粒子の混合から成って
もよい、また粒子径が粒子厚みの5倍以上の平板粒子で
あってもよい。
さらに、平板状ハロゲン化銀粒子の中でも単分散六角平
板粒子はとりわけ有用な粒子である。
本発明でいう単分散六角平板粒子の構造および製造法の
詳細は特願昭61−299155の記載に従うが、簡単
に述べると、該乳剤は、分散媒とハロゲン化銀粒子とか
らなるハロゲン化銀乳剤であって、該ハロゲン化銀粒子
の全投影面積の70%以上が、最小の長さを有する辺の
長さに対する最大の長さを有する辺の長さの比が、2以
下である六角形であり、かつ、平行な2面を外表面とし
て有する平板状ハロゲン化銀によって占められており、
さらに、該六角平板状ハロゲン化銀粒子の粒子サイズ分
布の変動係数〔その投影面積の円換算直径で表わされる
粒子サイズのバラツキ([tl!偏差)を、平均粒子サ
イズで割った値〕が20%以下の単分散性をもつもので
ある。結晶構造は−様なものでもよいが、内部と外部力
※異質なハロゲン組成から成るものが好ましく、層状構
造をなしていてもよい。また、粒子中に還元増悪銀核を
含んでいることが好ましい。
該ハロゲン化銀粒子は、核形成−オストワルド熟成及び
粒子成長を経ることによって製造することができるが、
その詳細は特願昭61−299155の記載に従う。
また、本発明で用いるハロゲン化銀粒子は、該六角平板
粒子をコアとして、コア/シェル型入内潜型乳剤を形成
し、それを用いてもよい、この場合のコアの化学増感法
およびシェル付けの方法、および、ハロゲン化銀溶剤を
含む現像液での現像に関しては、特開昭59−4335
42号、英国特許第145816号と参考にすることが
できる。
この場合のシェルの厚さとしては、1〜100格子好ま
しくは、5〜50格子が好ましい。
本発明に用いられる六角平板粒子は、内部に転位線を有
するものであってもよい、転位線が入っているか否か及
びその本数は、低温(液体He温度)透過型電子顕@鏡
で観察することにより判別することができる。
転位線の入った六角平板粒子は、該六角平板粒子の結晶
成長期もしくは該六角平板粒子を種晶とし、更に結晶成
長させる時の結晶成長期のある期間に沃化物塩を添加す
ることにより形成することができる。この場合、ある期
間とは瞬時(約1/2秒間)から、全結晶成長期間をさ
す、加える沃化物塩の添加速度は、その添加により桟積
する沃臭化銀の浸度含量とサブストレートの沃臭化銀の
浸度含量の差が5モル%以上の場合に形成される。
本発明において、感光性ハロゲン化銀乳剤は、2all
lJf以上のハロゲン化銀乳剤を混合して用いてもよい
、混合する乳剤の粒子サイズ・ハロゲン組成・感度・等
が異なっていてもよい、感光性乳剤に実質的に非感光性
の乳剤(表面あるいは内部がかぶっていてもよいし、い
なくてもよい)を混合して用いてもよいし、別の層に分
けてもよい(詳しくは米国特許2,996,382号、
同3,397.987号などに記載されている)0例え
ば、球状もしくはじゃがいも状の感光性乳剤と粒子径が
粒子厚みの5倍以上の平板粒子からなる感光性ハロゲン
化銀乳剤とを同一層もしくは特開昭58−127921
号公報に記載の如く異なった層に用いてもよい、異なっ
た層に用いる時、平板粒子からなる感光性ハロゲン化銀
乳剤は支持棒に近い側にあってもよいし、逆に遠い側に
あってもよい。
本発明に用いられる写真乳剤はP、 Glafkide
s著Chea+ia at Ph1sique Pho
tographique (Paul Monte1社
刊、1967年) 、G、F、 Duffin著Pho
 tograph 1cEIIIulsion Che
mrstry (the Focal Press刊、
1966年) 、V、L、 Zelikman et 
at著Making andCoting Photo
graphic Emulsion (The Foc
al Press刊、1964年)特開昭58−127
921号及び同5B−113926号公報などに記載さ
れた方法を用いて調製することができる。すなわち、酸
性法、中性法、アンモニア法等のいずれでもよく、また
可溶性根塩と可溶性ハロゲン塩を反応させる形式として
は片側混合法、同時混合法、それらの組合せなどのいず
れを用いてもよい。
ハロゲン化銀粒子を銀イオン過剰の下において形成させ
る方法(いわゆる逆混合法)を用いることもできる。同
時混合法の一つの形式としてハロゲン化銀の生成される
液相中のp、Agを一定に保つ方法、すなわちいわゆる
コンドロールド・ダブルジェット法を用いることもでき
る。この方法によると、結晶形が規則的で粒子サイズが
均一に近いハロゲン化銀粒子よりなるハロゲン化銀乳剤
かえられやすい。
ハロゲン化銀粒子の結晶構造は内部まで−様なものであ
っても、また内部と外部が異質の層状構造をしたものや
、英国特許635,841号、米国特許3,622.3
18号に記載されているような、いわゆるコンバージョ
ン型のものでありでもよい、又エピタキシャル接合によ
って組成の異なるハロゲン化銀が接合されていてもよく
、また例えばロダン銀、酸化銀、ハロゲン化銀以外の化
合物や、銀化合物以外の化合物と接合されていてもよい
、又表面潜像型であっても内部潜像型であってもどちら
でもよい、ハロゲン化銀製造時のハロゲン化銀粒子形成
または物理熟成の過程において、カドミウム塩、亜鉛塩
、鉛塩、タリウム塩、イリジウム塩またはその錯塩、ロ
ジウム塩またはその錯塩、鉄塩または鉄錯塩などを共存
させてもよい。
また、粒子形成時にはアンモニア、チオエーテル化合物
、チアゾリジン−2−チオン、四置換チオ尿素、ロダン
カリ、ロダンアンモン、アミン化合物の如きいわゆるハ
ロゲン化銀溶剤を存在せしめ粒子成長をコントロールし
てもよい。
本発明に用いられるハロゲン化霊長乳剤は化学増感され
ていても、されていなくてもよい、化学増感の方法とし
ては硫黄増感法、還元増感法、貴金属増悪法などの知ら
れている方法を泪いることができ、単独または組合せで
用いられる。
貴金属増悪法のうち金増感法はその代表的なもので金化
合物、主として金錯塩を用いる。全以外の貴金属、たと
えば白金、パラジウム、イリジウム等の錯塩を含有して
も差支えない。
硫黄増感剤としては、ゼラチン中に含まれる硫黄化合物
のほか、種々の硫黄化合物、たとえばチオ硫酸塩、チオ
尿素類、チアゾール類、ローダニン類等を用いることが
できる。
還元増悪剤としては第一すず塩、アミン類、ホルムアミ
ジンスルフィン酸、シラン化合物などを用いることがで
きる。
本発明に用いられる写真乳剤には、感光材料の製造工程
、保存中あるいは写真処理中のカプリを防止し、あるい
は写真性能を安定化させる目的で、種々の化合物を含有
させることができる。すなわちアゾール類(例えばベン
ゾチアゾリウム塩、ニトロイミダゾール類、ニトロベン
ズイミダゾール類、クロロベンズイミダゾール類、プロ
モベンズイミダゾール類、ニトロインダゾール類、ベン
ゾトリアゾール類、アミノトリアゾール類など) ;メ
ルカプト化合物類(例えばメルカプトチアゾール類、メ
ルカプトベンゾチアゾール類、メルカプトベンズイミダ
ゾール類、メルカプトチアジアゾール類、メルカプトテ
トラゾール類(特に1−フェニル−5−メルカプトテト
ラゾール)、メルカプトピリミジン類、メルカプトトリ
アジン類など);例えばオキサドリンチオンのようなチ
オケト化合物;アザインデン類(例えばトリアザインデ
ン類、テトラアザインデン類(特に4−ヒドロキシ置換
(1,3,3a、7)テトラアザインデン!り、ペンタ
アザインデン類など) ;ベンゼンチオスルホン酸、ベ
ンゼンスルフィン酸、ベンゼンスルホン酸アミド等のよ
うなカブリ防止剤または安定剤として知られた、多くの
化合物を加えることができる。
具体的にはRESEARCHDISCLO5URE I
tem 17643■項(1978年12月号P、24
〜P、25)に記載もしくは引用された文献に記載され
ている。
特に特開昭60−76743号、同60−87322号
公報に記載のニトロン及びその誘導体、特開昭60−8
0839号公報に記載のメルカプト化合物、特開昭57
−164735号公報に記載のへテロ環化合物、及びヘ
テロ環化合物と銀の錯塩(例えばl−フェニル−5−メ
ルカプトテトラゾール1りなどを好ましく用いることが
できる。
本発明の感光性ハロゲン化銀乳剤は、増感色素によって
比較的長波長の青色光、緑色光、赤色光または赤外光に
分光増感されてもよい、増悪色素として、シアニン色素
、メロシアニン色素、コンプレックスシアニン色素、コ
ンプレックスメロシアニン色素、ホロホーラージアニン
色素、スチリル色素、ヘミシアニン色素、オキソノール
色素、ヘミオキソノール色素等を用いることができる。
本発明に使用される宵月な増悪色素は例えばRESEA
RCHDISCLO3URE Iteml 7643 
 IV−A項(1978年12月P、23)、同Ite
ml 831X項(1979年8月P、437)に記載
もしくは引用された文献に記載されている。
ここで増悪色素は写真乳剤の製造工程のいかなる工程に
存在させて用いることもできるし、製造後塗布直前まで
のいかなる段階に存在させることもできる。前者の例と
しては、ハロゲン化銀粒子形成工程、物理熟成工程、化
学熟成工程などである。
本発明を用いて作られる怒光材料の写真乳剤層または他
の親水性コロイド層には四重助剤、帯電防止、スベリ性
改良、乳化分散、接着防止及び写真特性改良(例えば、
現像促進、硬調化、増悪)等積々の目的で、種々の界面
活性剤を含んでもよい。
例えばサポニン(ステロイド系)、アルキレンオキサイ
ド誘導体(例えばポリエチレングリコール、ポリエチレ
ングリコール/ポリプロピレングリコール縮合物、ポリ
エチレングリコールアルキルエーテル類又はポリエチレ
ングリコールアルキルアリールエーテル類、ポリエチレ
ングリコールエステル類、ポリエチレングリコールソル
ビタンエステル類、ポリアルキレングリコールアルキル
アミン又はアミド類、シリコーンのポリエチレンオキサ
イド付加物類)、グリシドール誘導体(例えばアルケニ
ルコハク酸ポリグリセリド、アルキルフェノールポリグ
リセリド)、多価アルコールの脂肪酸エステル類、糖の
アルキルエステル類などの非イオン性界面活性剤;アル
キルカルボン酸塩、アルキルスルフォン酸塩、アルキル
ベンゼンスルフォン酸塩、アルキルナフタレンスルフォ
ン酸塩、アルキル硫酸エステル類、ア・ルキシリン酸エ
ステル類、N−アシル−N−アルキルタウリン類、スル
ホコハク酸エステル類、スルホアルキルポリオキシエチ
レンアルキルフェニルエーテル類、ポリオキシエチレン
アルキルリン酸エステル類などのような、カルボキシ基
、スルホ基、ホスホ基、硫酸エステル基、リン酸エステ
ル基等の酸性基を含むアニオン界面活性剤;アミノIa
類、アミノアルキルスルホン酸類、アミノアルキル硫酸
又はリン酸エステル類、アルキルベタイン類、アミンオ
キシド類などの両性界面活性剤;アルキルアミン塩類、
脂肪族あるいは芳香族第4級アンモニウム塩類、ピリジ
ニウム、イミダゾリウムなどの複素環第4級アンモニウ
ム塩類、及び脂肪族又は複素環を含むホスホニウム又は
スルホニウム塩類などのカチオン界面活性剤を用いるこ
とができる。これらは小田良平他著「界面活性剤とその
応用」(槙書店、1964年)、堀口博著「新界面活性
剤」 (三共出版■)、1975年)あるいは「マンク
カチオンズ デイ タージエント アンドエマルジファ
インアーズ」 (マツフカチオン ディビイジョンズ、
エムシー パブリッシング カンパニー 1985 )
(’McCutcheon’s Detergents
& Hmulsifiers」(MeCutcheon
 Divisions、 MCPublishing 
Co、 1985 ) ) 、特開昭60−76741
号、特願昭61−13398号、同61−16056号
、同61−32462号、などに記載されている。
帯電防止剤としては、特に特開昭59−74554号、
同60−80849号、特願昭60−249021号、
同61−32462号に記載の含フツ素界面活性剤ある
いは重合体、特開昭60−76742号、同60−80
846号、同60−80848号、同60−80839
号、同60−76741号、同58−208743号、
特願昭61−43398号、同61−16056号、同
61−32462号、などに記載されている。ノニオン
系界面活性剤、あるいは又、特開昭57−204540
号特願昭61−32462号に記載されている導電性ポ
リマー又はラテックス(ノニオン性、アニオン性、カチ
オン性、両性)を好ましく用いろる。又無機系帯電防止
剤としてはアンモニウム、アルカリ金属、アルカリ土類
金属のハロゲン塩、硝酸塩、過塩系酸塩、硫酸塩、酢酸
塩、リン酸塩、チオシアニン酸塩などが、又特開昭57
−118242号などに記載の導電性酸化スズ、酸化亜
鉛又はこれらの金属酸化物にアンチモン等をドープした
複合酸化物を好ましく用いることができる。
本発明に於てはマット剤としてポリメチルメタクリレー
トのホモボッマー又はメチルメタクリレートとメタクリ
ル酸とのポリマー、デンプンなどの有機化合物、シリカ
、二酸化チタン、硫酸、ストロンチウム、バリウム等の
無機化合物の微粒子を用いることができる0粒子サイズ
としては1.0〜10μm、特に2〜5μmであること
が好まして米国特許第3,489.576号、同4,0
47.958号等に記載のシリコ・−ン化合物、特公昭
56−23139号公報に記載のコロイダルシリカの他
に、パラフィンワックス、高級脂肪酸エステル、デン粉
誘導体等を用いることができる。
本発明の写真感光材料の親水性コロイド層には、トリメ
チロールプロパン、ベンタンジオール、ブタンジオール
、エチレングリコール、グリセリン等のポリオール類を
可塑剤として用いることができる。さらに、本発明の写
真感光材料の親水性コロイド層には、耐圧力性改良の目
的でポリマーラテックスを含有せしめることが好ましい
、ポリマーとしてはアクリル酸のアルキルエステルのホ
モポリマー又はアクリル酸とのコポリマー、スチレン−
ブタジェンコポリマー、活性メチレン基を有するモノマ
ーからなるポリマー又はコポリマーを好ましく用いるこ
とができる。
本発明の写真乳剤及び非恣光性の親水性コロイドには無
機または育機の硬膜剤を含有してよい。
例えばクロム塩(クロム明ばんなと)、アルデヒド類(
ホルムアルデヒド、グリタールアルデヒドなど)、N−
メ千ロール化合物(ジメチロール尿素など)、ジオキサ
ン誘導体、活性ビニル化合物(1,3,5−)リアクリ
ロイル−へキサヒドロ−5−)リアジン、ビス(ビニル
スルホニル)メチルエーテル、N、N’−メチレンビス
−〔β−(ビニルスルホニル)プロピオンアミド〕など
)、活性ハロゲン化合物(2,4−ジクロル−6−ヒド
ロキシ−3−トリアジンなど)、ムコハロゲン酸類など
を単独または組合せて用いることができる。なかでも、
特開昭53−41220、同53−57257、同59
−162546、同6〇−80846に記載の活性ビニ
ル化合物および米国特許3,325,287号に記載の
活性ハロゲン化物が好ましい。
本発明の感光材料がXレイ溶剤として用いられる場合親
水性コロイド層はこれらの硬膜剤により水中での膨潤率
が200%以下、特に150%以下になるように硬膜さ
れていることが好ましい。
本発明の感光材料の乳剤層や中間層に用いることのでき
る結合剤または保護コロイドとしては、ゼラチンを用い
るのが有利であるが1.それ以外の親水性コロイドも用
いることができる。
例えばゼラチン誘導体、ゼラチンと他の高分子とのグラ
フトポリマー、アルブミン、カゼイン等の蛋白質;ヒド
ロキシエチルセルロース、カルボキシメチルセルロース
、セルロース硫酸エステル類等の如きセルロース誘導体
、アルギン酸ソーダ;ポリビニルアルコール、ポリビニ
ルアルコール部分アセタール、ポリ−N−ビニルピロリ
ドン、ポリアクリル酸、ポリメタクリル酸、ポリビニル
イミダゾール、ポリビニルピラゾール等の単一あるいは
共重合体の如き多種の合成親水性高分子物質を用いるこ
とができる。
ゼラチンとしては石灰処理ゼラチンのほか、酸処理ゼラ
チンや酵素処理ゼラチンを用いてもよく、また、ゼラチ
ンの加水分解物も用いることができる。
本発明のハロゲン化銀写真感光材料は感光性ハロゲン化
銀乳剤層の他に表面保護層、中間層、ハレーション防止
層等の非感光性層を有していてもよい。
ハロゲン化銀孔IPJJ?Wは2層以上でもよく、2層
以上のハロゲン化銀乳剤層の感度、階調等は異っていて
もよい、又、支持棒の両側に1層又は2層以上のハロゲ
ン化銀乳剤層や非感光性層をゆうしていてもよい。
一般感材用の支持棒としては三酢酸セルロースフィルム
が好ましく、アンチハレーション用に着色されていても
着色されていなくてもどちらでもよい。またバライタ紙
、合成紙や紙等の両面をポリマーフィルムで被覆したシ
ートからなる支持棒も好ましく用いられる。
X線撮影用支持棒としてはポリエチレンテレフタレート
フィルムまたは三酢酸セルロースフィルムが好ましく、
特に青色に着色されていることが好ましい。
支持棒は親水性コロイド層との密着力を向上せしめるた
めに、その表面をコロナ放電処理、あるいはグロー放電
処理あるいは紫外線照射処理別る方法が好ましくあるい
は、スチレンブタジェン系ラテックス塩化ビニリデン系
ラテックス等からなる下塗層を設けてもよくまた、その
上層にゼラチン層を更に設けてもよい。またポリエチレ
ン膨潤剤とゼラチンを含む有機溶剤を用いた下塗層を設
けてもよい、これ等の下塗層は表面処理を加えることで
更に親水性コロイド層との密着力を向上することもでき
る。
本発明の感光材料の写真処理には、例えばリサーチ・デ
ィスクロージャー (RBSEARCII DISCL
OSURE)176号第28〜30頁(RD−1764
3)に記載されているような、公知の方法及び公知の処
理液のいずれをも適用することができる。この写真処理
は、目的に応じて、録画像を形成する写真処理(黒白写
真処理)、あるいは色素像を形成する写真処理(カラー
写真処理)のいずれであってもよい、処理温度は普通1
8°Cから50°Cの間に選ばれるが、18°Cより低
い温度または50゛Cを越える温度としてもよい。
例えば、黒白写真処理する場合に用いる現像液は、知ら
れている現像主薬を含むことができる。
現像主薬としては、ジヒドロキシベンゼン類(たとえば
ハイドロキノン)、3−ビラプリトン類(たとえば1−
フェニル−3−ピラゾリドン)、アミノフェノール類(
たとえばN−メチル−p−アミノフェノール)などを、
単独もしくは組合せてもちいることができる。本発明の
感光材料の写真処理には、特開昭57−78535号に
記載のハロゲン化銀溶剤としてイミダゾール類を含む現
像液にて処理することもできる。また、特開昭58−3
7643号に記載のハロゲン化銀溶剤とインダゾールも
しくはトリアゾールなどの添加剤とを含む現像液にて処
理することができる。現像液には一般にこの他公知の保
恒剤、アルカリ剤、pH緩衝剤、カブリ防止剤などを含
み、さらに必要に応じ溶解助剤、色調剤、現像促進剤、
界面活性剤、消泡剤、硬水軟化剤、硬膜剤(例えばグル
タルアルデヒド)、粘性付与剤などを含むでもよい。
定着液としては一般に用いられる組成のものを用いるこ
とができる。定着剤としてはチオ硫酸塩、チオシアン酸
塩のほか、定着剤としての効果が知られている有機硫黄
化合物を用いることができる。
定着液には硬膜剤としては水溶性アルミニウム塩を含ん
でもよい。
以下に実施例を掲げ本発明をさらに詳しく説明する。
実施例1 乳剤面について述べる。
日   ハロ0ン    の 水ll中に25gの臭化カリウムと2Nのチオシアン酸
カリウム9ccと24gのゼラチンが入った容器中に通
常のアンモニア法で硝酸銀水溶液、臭化カリウム水溶液
をダブルジェット法で添加して、平均粒子サイズ1.0
μmの比較的不定形に近い厚い板状の臭化銀乳剤を調製
し、色素(1)を230mg/Agモル添加後チオ硫酸
ナトリウム及び塩化金酸を用いて科学増悪を行なってP
Ag8.6、PH6,4の感光性臭化銀乳剤(A)を得
た。最初の溶液中に9g沃化カリウムを存在せしめ、乳
剤(A)と同様に粒子形成及び科学増悪を行ない、浸度
含有量6モル%平均粒径0.6μの感光性沃臭化1m(
B)を得た。
両面に下塗きを施した支持棒をえに以下の層構成で乳剤
層を塗設した。
第1層 セラチン           1.0g/ポ9mg/
rrl CHICII□5O3K CHzCIIzSOJ 26■/ITr Cff1 CIlzCIIzSOJ CH,CIl□SO3に 16■/ボ 0.11mg/m2 第2層 ポリポタシウムp−ビニルベ ンゼンスルホネート 第3層 乳剤Bを用いて 銀量 ゼラチン 4−ヒドロキシ−6−メチル 1.3.3a、7−チト ラザインデン ポリエチレンオキサイド 5■/r+( 1,36g/rd 2.0g/ボ 30■/ボ ア■/ボ ビス−(ビニルスルホニルア ゼラチン 0.4g/m2 セドアミド)エタン 4.3■/ボ ポリポタシウムp−ビニルベ ンゼンスルホネート 第4N 乳剤Aを用いて 銀量 ゼラチン量 4−ヒドロキシ−6−メチル −1,3,3a、7−チト ラザインデン ポリエチレンオキサイド フェノキシエタノール CI+2011 CHzCHzCC1120)1 (H1OI+ ポリポクシウムp−ビニルベ ンゼンスルホネート 最上層 ゼラチン 50■/ボ 4.6g/n( 8,5g/ポ 45■/ポ 23■/ポ 85■/ポ 390■/ボ 88■/TTr 0.8g/ボ ポリボタシウムp−ビニルベ ンゼンスルホネート 6mg/ボ 42■/n( C!F + 、sOz  N  Cl1zCOOKCコ
H7 5、4■/m2 ポリメチルメタクリレート微粒子 (平均粒径3μ)       2.4+ng/ポハイ
ドロキノン(アスコビ酸 1g/100gハイドロキ ノンを含むメタノール溶ン夜 を使用)           200■/n(C11
゜ C+ 311ztcONHc)IzGHzΦN  Cl
1zCOOKC1h       38■/ボ 2+グ塗J■1M 第1N ゼラチン 表−1に記載 重合体例−3 表−1に記載 0.5g/m2 ポリポクシウムP−ビニル ベンゼンスルホネート    0.6■/rrrNaO
1l             表−1に記載第2層 ゼラチン           1.0g/ボCatl
q(Ctl!5)CHCIIzOOCCIIzC411
,(CzHs)CHCHzooCCHzSO,Na  
 7.8mg/n’?ポリメチルメタクリレート 微粒子(平均粒径2.Oμ)  7. 1mg/rrl
ポリボタシウムp−ビニル ペンセンスルホネート      2■/ボビス−(ビ
ニルスルホニル アセトアミド)エタン    180■/ポ塗布試料は
、裏面を塗布乾燥後、乳剤面を塗布した。塗布試料は、
乳剤面の塗布後25度65%Rhの温湿度で7日間放置
したものを用いた。
璽苅1J七列■衡 (帯電防止能) ■ 表面抵抗の測定・・・・・・塗布試料を25°CI
O%の温湿度で2時間放置後、塗布試料の裏面の表面に
、0.14cm間隔、長さ10c+mの平行刃型電掻を
密着させ、印加電圧1000Vにおける表面導電率を測
定した。
■ スタチックマークの評価・・・・・・塗布試料を2
5°C1O%の温湿度で2時間放置後、塗布試料の裏面
に対しナイロン棒及び回転可能なゴムローラを300g
/Cff1の圧力で圧着させつつ、1m/秒の速さで、
こすった後、下記の方法で現像処理を行ない、スタチッ
クマークの発生する頻度を評価した。
0現像処理  現像液Aにより20℃7分間現像し、定
着し、水洗、乾燥を行 なった。
現像液A メトール              2g無水亜硫酸
ナトリウム       100gハイドロキノン  
           5gホウ酸         
      2g以上に水を加えて 1iにする。
(pHを8.7に調整する) 定JJLA チオ硫酸ナトリウム        240g無水亜硫
酸ナトリウム        15g28%酢酸   
          4EljIffiホウ酸    
         7.5gカリミョウバン     
       15g以上に水を加えて 11にする。
スタチックマークの評価は次の5段階の規準に従った。
A:スタチックマークの発生が認めらない。
B:スタチックマークが少し発生する。
C:スタチックマークが相当発生する。
D:スタチックマークが著しく発生する。
E:スタチックマークが全面に発生する。
(カール) 塗布試料を巾6cm長さ30cmに裁断し、スタチック
マークの評価と同様の処理を行なった。乾燥後、平坦な
台の上に巾方向の両端が接地するように試料をのせ、巾
方向の中心部がカールによって台から離れている距離を
測定した。
(膜強度) 塗布試料の裏面を25°C0)M留水に3分浸漬したあ
とに針先の曲率が1.5mφのサファイア針で120g
の荷重をかけ引っ掻いた。このテストで塗布膜が破損し
たサンプルを不可とした。
結果を表−1に示す。
裏面の膜厚6μの試料1はカールが強くなってしまった
。カールの改善のためにゼラチンで膜厚を大きくすると
スタチックマークが現われてしまった。スタチックマー
ク、カール、膜強度の3者を満すサンプルは、膜厚8.
3μ以上、重合例3が3.5g/nf以上、NaΦイオ
ンが(3,0X104モル/ポ以上の試料5及び6であ
った。重合例3が2.5g/rrlでNaeイオンをN
a OH添加によって増した試料7は、膜強度が弱(な
った。
手続補正書 事件の表示 平成1年特願第138767号 発明の名称 ハロゲン化銀写真感光材料 補正をする者 事件との関係

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 支持棒の一方の側に少なくとも1層の感光性ハロゲン化
    銀乳剤層を有し他方の側に親水性コロイドバック層を有
    するハロゲン化銀写真感光材料において、該バック層の
    厚みが8μm以上であり、該バック層に含まれる金属イ
    オンが6×10^−^3モル/m^2以上であり、かつ
    バック層中にアニオン性官能基を少なくとも1個を有す
    る共重合可能なエチレン性不飽和モノマーを共重合して
    なるアニオン架橋重合体を含有することを特徴とするハ
    ロゲン化銀写真感光材料。
JP13876789A 1989-05-31 1989-05-31 ハロゲン化銀写真感光材料 Pending JPH032865A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0519411A (ja) * 1991-07-09 1993-01-29 Fuji Photo Film Co Ltd ハロゲン化銀写真感光材料
JPH0519412A (ja) * 1991-07-11 1993-01-29 Fuji Photo Film Co Ltd ハロゲン化銀写真感光材料

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0519411A (ja) * 1991-07-09 1993-01-29 Fuji Photo Film Co Ltd ハロゲン化銀写真感光材料
JPH0519412A (ja) * 1991-07-11 1993-01-29 Fuji Photo Film Co Ltd ハロゲン化銀写真感光材料

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