JPH03279253A - 酸化物超電導材料の製造方法 - Google Patents
酸化物超電導材料の製造方法Info
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- JPH03279253A JPH03279253A JP2078278A JP7827890A JPH03279253A JP H03279253 A JPH03279253 A JP H03279253A JP 2078278 A JP2078278 A JP 2078278A JP 7827890 A JP7827890 A JP 7827890A JP H03279253 A JPH03279253 A JP H03279253A
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Classifications
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
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- Superconductor Devices And Manufacturing Methods Thereof (AREA)
- Superconductors And Manufacturing Methods Therefor (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
産業上の利用分野
本発明は、酸化物超電導材料の製造方法に関する。より
詳細には、臨界温度が100に以上の酸化物超電導材料
を安定に製造可能な製造方法に関するものである。
詳細には、臨界温度が100に以上の酸化物超電導材料
を安定に製造可能な製造方法に関するものである。
従来の技術
1986年末に、ベドノルツ(Beclnorz)およ
びミュラー(Mijller)等により、La−Ba−
Cu−0系の従来の金属系超電導体等と比較して極めて
高い臨界温度を有する酸化物超電導材料が発見されて以
来、より優れた超電導物質の探索が続けられた。その後
、1987年に、90にの臨界温度をもつY −Ba−
CuO系の酸化物超電導材料、1988年にはBi −
3r −Ca−CuO系、TI −Ba−Ca−Cu
−0系酸化物超電導材料が見つけられ、これらの超電導
材料の単結晶作製も並行して進められてきた。
びミュラー(Mijller)等により、La−Ba−
Cu−0系の従来の金属系超電導体等と比較して極めて
高い臨界温度を有する酸化物超電導材料が発見されて以
来、より優れた超電導物質の探索が続けられた。その後
、1987年に、90にの臨界温度をもつY −Ba−
CuO系の酸化物超電導材料、1988年にはBi −
3r −Ca−CuO系、TI −Ba−Ca−Cu
−0系酸化物超電導材料が見つけられ、これらの超電導
材料の単結晶作製も並行して進められてきた。
従来上記の酸化物超電導材料のバルクのものは、一般に
粉末原料を焼結して製造していた。Bi −3r−Ca
−CuO系、TI −Ba−Ca−Cu −0系酸化物
超電導材料は、臨界温度が100Kを超える可能性があ
ることがわかっているが、焼結で製造した場合、臨界温
度の低い相等も同時に生成し、実際の臨界温度は低くな
ってしまっていた。
粉末原料を焼結して製造していた。Bi −3r−Ca
−CuO系、TI −Ba−Ca−Cu −0系酸化物
超電導材料は、臨界温度が100Kを超える可能性があ
ることがわかっているが、焼結で製造した場合、臨界温
度の低い相等も同時に生成し、実際の臨界温度は低くな
ってしまっていた。
また、Bi −5r −Ca−Cu○系酸化物超電導材
料のBiサイトの一部をpbで置換した (Bl、 Pb) 2sr2ca2cu308酸化物超
電導材料、TlおよびBiを同時に含む(TI、 Bり
5r2Ca2Cu+ 0)I酸化物超電導材料およびT
IおよびBiのサイトの一部をpbで置換した(TI、
Bi、 Pb) 5r2Ca2Cu、 O,酸化物超
電導材料は、不純物相、低臨界温度相を抑えて、高臨、
界温度相の単相に近いものが得られ易いことが知られて
いる。
料のBiサイトの一部をpbで置換した (Bl、 Pb) 2sr2ca2cu308酸化物超
電導材料、TlおよびBiを同時に含む(TI、 Bり
5r2Ca2Cu+ 0)I酸化物超電導材料およびT
IおよびBiのサイトの一部をpbで置換した(TI、
Bi、 Pb) 5r2Ca2Cu、 O,酸化物超
電導材料は、不純物相、低臨界温度相を抑えて、高臨、
界温度相の単相に近いものが得られ易いことが知られて
いる。
発明が解決しようとする課題
上記のように、従来は、Bi −3r−Ca−Cu−0
系超電導体にpbを添加して、Bi −Pb−3r −
Ca−Cu −0系超電導体とし、100に以上の臨界
温度をもつ高Tc相の単相に近い相が得られていた。し
かしながら、このような超電導体を得るためには非常に
長い焼結が必要であり、また臨界電流密度も小さい。
系超電導体にpbを添加して、Bi −Pb−3r −
Ca−Cu −0系超電導体とし、100に以上の臨界
温度をもつ高Tc相の単相に近い相が得られていた。し
かしながら、このような超電導体を得るためには非常に
長い焼結が必要であり、また臨界電流密度も小さい。
また、TIとBiとを同時に含む、
(TI、 Bi)Sr2Ca2Cu308酸化物超電導
材料、TIおよびBiのサイトの一部をPbで置換した
(TI、 B+、 Pb) 5r2Ca2Cu308酸
化物超電導材料では、上述のように100に以上の臨界
温度を有する超電導相の単相に近い相が得られていたが
、このような単一相を得るための最適焼結条件の範囲が
狭く、条件の制御が困難であった。
材料、TIおよびBiのサイトの一部をPbで置換した
(TI、 B+、 Pb) 5r2Ca2Cu308酸
化物超電導材料では、上述のように100に以上の臨界
温度を有する超電導相の単相に近い相が得られていたが
、このような単一相を得るための最適焼結条件の範囲が
狭く、条件の制御が困難であった。
一方、TI −Ba−Ca−Cu −0系超電導体にお
いては、Tl2Ca2Ba2CU20Xs Tl2Ca
Ba2CU20yに代表される数種の超電導相を含んで
おり、臨界温度こそ120にと高いものが得られている
が、その高T。
いては、Tl2Ca2Ba2CU20Xs Tl2Ca
Ba2CU20yに代表される数種の超電導相を含んで
おり、臨界温度こそ120にと高いものが得られている
が、その高T。
相の単相生成は困難である。
また、TI −8r −Ca−Cu −0系超電導体に
おいては、単相化が困難なため、臨界温度が約75にと
低い値にとどまっている。
おいては、単相化が困難なため、臨界温度が約75にと
低い値にとどまっている。
一方、本出願人による平成元年12月1日出願の特願平
1−312572号には、5r−Ca−Cu −0複合
酸化物を焼結により作製する第1の焼結工程と、この焼
結工程で得られた複合酸化物にTIおよびBiまたはT
l、Biおよびpbを加えてさらに焼結して、TI −
Bi −Sr −Ca−Cu −0系超電導体またはT
I −Bi −Pb−3r −Ca −Cu −0系超
電導体を作製する第2の焼結工程とを含む酸化物超電導
材料の製造方法が開示されている。
1−312572号には、5r−Ca−Cu −0複合
酸化物を焼結により作製する第1の焼結工程と、この焼
結工程で得られた複合酸化物にTIおよびBiまたはT
l、Biおよびpbを加えてさらに焼結して、TI −
Bi −Sr −Ca−Cu −0系超電導体またはT
I −Bi −Pb−3r −Ca −Cu −0系超
電導体を作製する第2の焼結工程とを含む酸化物超電導
材料の製造方法が開示されている。
木登胡は、上記の特願平1−312572号で開示され
ている方法の改良であり、容易に高臨界温度を有する単
一相が得られる酸化物超電導材料の製造方法を提供する
ものである。
ている方法の改良であり、容易に高臨界温度を有する単
一相が得られる酸化物超電導材料の製造方法を提供する
ものである。
課題を解決するための手段
本発明に従うと、一般式: Sr@CazCuv Ow
(ただし、s、z、v、wは各元素の比を表し、1.5
<s<2.5 1.5<z〈3.5 2.5<v<4.5である) で示される配合組成の第1の原料を焼結する第1の焼結
工程と、 前記第1焼結工程で得られた焼結体に、TlおよびBi
を、 一般式: (Tll pBtp) ySriCazCu
vOw(ただし、plyXSlzlvSWは各元素の比
を表し、 0<p<0.4 0.5<y<2.5 1.5<s<2.5 1.5<z<3.5 2.5<V<4.5である) で示される配合組成の第2の原料となるように加で示さ
れる配合組成の第2原料を焼結する第2の焼結工程を含
み、 一般式直TI I−、−Bi、、 ) yl 5ri−
Caz’ Cuv’ Ow−(ただし、p’、3”、S
′、Z’、V’、W’は各元素の比を表し、 0<p’ <0.4 0.5<y” 〈1.5 1.5<s’ <2.5 1.5<z <3.5 2.5<V’ <4.5である) することを特徴とする酸化物超電導体を含む酸化物超電
導材料を製造することを特徴とする酸化物超電導材料の
製造方法が提供される。
(ただし、s、z、v、wは各元素の比を表し、1.5
<s<2.5 1.5<z〈3.5 2.5<v<4.5である) で示される配合組成の第1の原料を焼結する第1の焼結
工程と、 前記第1焼結工程で得られた焼結体に、TlおよびBi
を、 一般式: (Tll pBtp) ySriCazCu
vOw(ただし、plyXSlzlvSWは各元素の比
を表し、 0<p<0.4 0.5<y<2.5 1.5<s<2.5 1.5<z<3.5 2.5<V<4.5である) で示される配合組成の第2の原料となるように加で示さ
れる配合組成の第2原料を焼結する第2の焼結工程を含
み、 一般式直TI I−、−Bi、、 ) yl 5ri−
Caz’ Cuv’ Ow−(ただし、p’、3”、S
′、Z’、V’、W’は各元素の比を表し、 0<p’ <0.4 0.5<y” 〈1.5 1.5<s’ <2.5 1.5<z <3.5 2.5<V’ <4.5である) することを特徴とする酸化物超電導体を含む酸化物超電
導材料を製造することを特徴とする酸化物超電導材料の
製造方法が提供される。
また、本発明では、一般式: 5rsCazCuv O
w(ただし、s、z、v、wは各元素の比を表し、1.
5<s<2.5 1.5<z<3.5 2.5<V<4.5である) で示される配合組成の第1の原料を焼結する第1の焼結
工程と、 前記第1焼結工程で得られた焼結体に、Tl、Biおよ
びPbを、 一般式: (Tl +−p−qB+、Pbq) ysr
scazcuv Ow(ただしs pN 9% 7%
S% 2% vS”は各元素の比を表し、 0<p<0.4 0<q<0.4 0.5<y<2.5 1.5<s<2.5 1.5<z<3.5 2.5<V<4.5である) で示される配合組成の第2の原料となるように加で示さ
れる配合組成の第2原料を焼結する第2の焼結工程を含
み、 一般式: %式% (ただし、p’ 、q’ 、y′、s’、z′、ν′
、lは各元素の比を表し、 0<p’ <0.4 Q<q’ <0.4 0.5<y’ <1.5 1.5<s’ <2.5 1.5<2’ <3.5 2.5<V’ <4.5である) することを特徴とする酸化物超電導体を含む酸化物超電
導材料を製造することを特徴とする酸化物超電導材料の
製造方法が提供される。
w(ただし、s、z、v、wは各元素の比を表し、1.
5<s<2.5 1.5<z<3.5 2.5<V<4.5である) で示される配合組成の第1の原料を焼結する第1の焼結
工程と、 前記第1焼結工程で得られた焼結体に、Tl、Biおよ
びPbを、 一般式: (Tl +−p−qB+、Pbq) ysr
scazcuv Ow(ただしs pN 9% 7%
S% 2% vS”は各元素の比を表し、 0<p<0.4 0<q<0.4 0.5<y<2.5 1.5<s<2.5 1.5<z<3.5 2.5<V<4.5である) で示される配合組成の第2の原料となるように加で示さ
れる配合組成の第2原料を焼結する第2の焼結工程を含
み、 一般式: %式% (ただし、p’ 、q’ 、y′、s’、z′、ν′
、lは各元素の比を表し、 0<p’ <0.4 Q<q’ <0.4 0.5<y’ <1.5 1.5<s’ <2.5 1.5<2’ <3.5 2.5<V’ <4.5である) することを特徴とする酸化物超電導体を含む酸化物超電
導材料を製造することを特徴とする酸化物超電導材料の
製造方法が提供される。
作用
本発明の方法は、Sr、[aおよびCuを所定の比で含
む第1原料を焼結する第1焼結工程と、第1焼結工程で
得られた焼結体にTIおよびBi、またはTI。
む第1原料を焼結する第1焼結工程と、第1焼結工程で
得られた焼結体にTIおよびBi、またはTI。
Biおよびpbを所定の割合で含有させた第2原料をを
焼結する第2焼結工程の2段階の焼結工程を含むことを
特徴とする。
焼結する第2焼結工程の2段階の焼結工程を含むことを
特徴とする。
本発明においては、目的とする酸化物超電導材料の結晶
組成に比較して、第2原料中に含まれるTlおよびBi
は、過剰にして焼結を行う。
組成に比較して、第2原料中に含まれるTlおよびBi
は、過剰にして焼結を行う。
本発明の方法では、2段階の焼結工程により、単一相が
得られやすいといった利点がある。従来の方法で製造し
たTI −Bi −Pb−3r−Ca−Cu−○系酸化
物超電導材料中には、Bi −Pb−3r −Ca−C
u −○系超電導体が異相として形成されるため、単一
相にならず、超電導特性もよくならなかった。本発明の
方法の2段階の焼結工程では、このような異相が形成さ
れる以前に、目的の超電導体が形成され、単一相が得ら
れやすい。
得られやすいといった利点がある。従来の方法で製造し
たTI −Bi −Pb−3r−Ca−Cu−○系酸化
物超電導材料中には、Bi −Pb−3r −Ca−C
u −○系超電導体が異相として形成されるため、単一
相にならず、超電導特性もよくならなかった。本発明の
方法の2段階の焼結工程では、このような異相が形成さ
れる以前に、目的の超電導体が形成され、単一相が得ら
れやすい。
また、本発明の方法では、上記のようにTIおよびBi
を過剰に含む原料を焼結する。これは、TIおよびBi
、特にTIは蒸気圧が非常に高いため、焼結中に揮散し
てしまうためである。従って、本発明の方法では、Tl
およびBiを過剰に加えて、所望の組成の酸化物超電導
材料を製造する。
を過剰に含む原料を焼結する。これは、TIおよびBi
、特にTIは蒸気圧が非常に高いため、焼結中に揮散し
てしまうためである。従って、本発明の方法では、Tl
およびBiを過剰に加えて、所望の組成の酸化物超電導
材料を製造する。
本発明の方法で得られる酸化物超電導材料は、一般式’
(Tll−p・B+p・) y−3rs−Caz□
Cuv・00・または一般式: %式% することを特徴とする酸化物超電導体を含む。特に上記
のpoは、0.2 <p’ <0.4であることが好ま
しく、このためには、 一般式: (Tll pBip) ysrscazcu
vowまたは一般式’ (TL−p−qBlpPbq)
ysrJazcUv Owで示される第2原料の配合
組成のpは、o、1<p<0.4 とすることが好まし
い。
(Tll−p・B+p・) y−3rs−Caz□
Cuv・00・または一般式: %式% することを特徴とする酸化物超電導体を含む。特に上記
のpoは、0.2 <p’ <0.4であることが好ま
しく、このためには、 一般式: (Tll pBip) ysrscazcu
vowまたは一般式’ (TL−p−qBlpPbq)
ysrJazcUv Owで示される第2原料の配合
組成のpは、o、1<p<0.4 とすることが好まし
い。
また、本発明の方法では、2段階焼結のいずれの段階も
酸素雰囲気中で行うことが好ましく、特に、密閉系で焼
結し酸素量コントロールをすることにより、より組成制
御を簡便に且つ正確に行うことができる。
酸素雰囲気中で行うことが好ましく、特に、密閉系で焼
結し酸素量コントロールをすることにより、より組成制
御を簡便に且つ正確に行うことができる。
本発明の方法において、第1の焼結工程では、焼結温度
は、750〜840℃が好ましく、焼結時間は、12時
間以上が好ましい。この温度範囲を外れて焼結を行った
場合、最終的に得られる酸化物超電導材料に最も好まし
い超電導相C(TI、 Bi、 Pb):Ca:Sr:
Cuの原子比が1:2:2:3)以外の低温相が含まれ
やすい。また、第2の焼結工程の焼結温度は、800〜
920℃、特に840〜910℃が好ましく、焼結時間
は、3〜60時間が好ましい。
は、750〜840℃が好ましく、焼結時間は、12時
間以上が好ましい。この温度範囲を外れて焼結を行った
場合、最終的に得られる酸化物超電導材料に最も好まし
い超電導相C(TI、 Bi、 Pb):Ca:Sr:
Cuの原子比が1:2:2:3)以外の低温相が含まれ
やすい。また、第2の焼結工程の焼結温度は、800〜
920℃、特に840〜910℃が好ましく、焼結時間
は、3〜60時間が好ましい。
より詳細に説明すると、第2の焼結工程で焼結温度を9
00℃前後とした場合には、焼結時間は3〜10時間で
あるが、焼結温度を850℃前後にした場合は、焼結時
間は40〜60時間となる。
00℃前後とした場合には、焼結時間は3〜10時間で
あるが、焼結温度を850℃前後にした場合は、焼結時
間は40〜60時間となる。
以下、本発明を実施例により、さらに詳しく説明するが
、以下の開示は本発明の単なる実施例に過ぎず、本発明
の技術的範囲をなんら制限するものではない。
、以下の開示は本発明の単なる実施例に過ぎず、本発明
の技術的範囲をなんら制限するものではない。
実施例
本発明の方法に従って、(TI、 Bl)Sr2Ca2
Cu30,1酸化物超電導材料および(TI、 Bi、
Pb)Sr、Ca2Cu3o。
Cu30,1酸化物超電導材料および(TI、 Bi、
Pb)Sr、Ca2Cu3o。
酸化物超電導材料を製造した。原料として市販のTl2
O3、Bi2O3、SrCO3、CaCO3、CuOお
よびPb0の各粉末を用いた。
O3、Bi2O3、SrCO3、CaCO3、CuOお
よびPb0の各粉末を用いた。
最初にSrC03、CaC03、CaCの各粉末をSr
: Ca : Cuの原子比が、2:2:3となるよう
秤量、混合してペレットに成形し、第1の焼結を行った
。
: Ca : Cuの原子比が、2:2:3となるよう
秤量、混合してペレットに成形し、第1の焼結を行った
。
次にこのペレットを粉砕し、Tl2O3粉末およびBi
2O3粉末またはTl2O3粉末、Bi2O3粉末おお
よびpbo粉末を加え、Tl :Bi :Ca :Sr
:Cuの原子比が、1.6 :0.4 :2:2
:3またはTl :B+ :Pb :Ca :Sr :
Cuの原子比が、1.5 :0.3 :0.2
:2:2:3となるよう混合してペレット成形し、金箔
でラップして焼結した。
2O3粉末またはTl2O3粉末、Bi2O3粉末おお
よびpbo粉末を加え、Tl :Bi :Ca :Sr
:Cuの原子比が、1.6 :0.4 :2:2
:3またはTl :B+ :Pb :Ca :Sr :
Cuの原子比が、1.5 :0.3 :0.2
:2:2:3となるよう混合してペレット成形し、金箔
でラップして焼結した。
焼結後、得られたそれぞれの酸化物超電導材料の臨界温
度および体積率を測定した。焼結条件と併せて以下の第
1表に示す。尚、臨界温度は、4端子法により測定した
抵抗値が0になる温度であり、体積率は、SQ[IID
により求めた。
度および体積率を測定した。焼結条件と併せて以下の第
1表に示す。尚、臨界温度は、4端子法により測定した
抵抗値が0になる温度であり、体積率は、SQ[IID
により求めた。
また、X線回折により結晶構造を同定した。得られた酸
化物超電導材料を構成する超電導体結晶は、いずれも正
方晶であり、格子定数は、a=3.81人 c=15.27人 であった。さらに、エネルギ分散型けい光X線装置(E
DX)で結晶組成の分析を行ったところ、Too、Ji
o、 3ca、 osr2.0CU3. O(酸素の組
成は不明)Tlo、 6Bi0.2Pbo、 2ca2
. osT2. ocu3. 。
化物超電導材料を構成する超電導体結晶は、いずれも正
方晶であり、格子定数は、a=3.81人 c=15.27人 であった。さらに、エネルギ分散型けい光X線装置(E
DX)で結晶組成の分析を行ったところ、Too、Ji
o、 3ca、 osr2.0CU3. O(酸素の組
成は不明)Tlo、 6Bi0.2Pbo、 2ca2
. osT2. ocu3. 。
(酸素の組成は不明)
であった。
発明の効果
以上詳述のように、本発明の方法によれば、(TI、
B+)Sr2Ca2Cu30xおよび(TI、Bi、P
b)Sr2Ca2Cu、OX超電導相を多く含む超電導
材料が安定して製造できる。これは、本発明の方法の2
段階焼結による効果である。
B+)Sr2Ca2Cu30xおよび(TI、Bi、P
b)Sr2Ca2Cu、OX超電導相を多く含む超電導
材料が安定して製造できる。これは、本発明の方法の2
段階焼結による効果である。
本発明の方法により、超電導エレクトロニクスを始めと
した産業上の応用範囲が格段に広がる。
した産業上の応用範囲が格段に広がる。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 (1)一般式:Sr_sCa_zCu_vO_w(ただ
し、s、z、v、wは各元素の比を表し、1.5<s<
2.5 1.5<z<3.5 2.5<v<4.5である) で示される配合組成の第1の原料を焼結する第1の焼結
工程と、 前記第1焼結工程で得られた焼結体に、TlおよびBi
を、 一般式:(Tl_1_−_pBi_p)_ySr_zC
a_zCu_vO_w(ただし、p、y、s、z、v、
wは各元素の比を表し、 0<p<0.4 0.5<y<2.5 1.5<s<2.5 1.5<z<3.5 2.5<v<4.5である) で示される配合組成の第2の原料となるように加え、前
記第2原料を焼結する第2の焼結工程を含み、 一般式:(Tl_1_−_p’Bi_p’)_y’Sr
_s’Ca_z’Cu_v’O_w’(ただし、p’、
y’、s’、z’、v’、w’は各元素の比を表し、 0<p’<0.4 0.5<y’<1.5 1.5<s’<2.5 1.5<z’<3.5 2.5<v’<4.5である) で示される結晶組成を有する酸化物超電導体を含む酸化
物超電導材料を製造することを特徴とする酸化物超電導
材料の製造方法。 (2)一般式:Sr_sCa_zCu_vO_w(ただ
し、s、z、v、wは各元素の比を表し、1.5<s<
2.5 1.5<z<3.5 2.5<v<4.5である) で示される配合組成の第1の原料を焼結する第1の焼結
工程と、 前記第1焼結工程で得られた焼結体に、Tl、Biおよ
びPbを、 一般式:(Tl_1_−_p_−_qBi_pPb_q
)_ySr_sCa_zCu_vO_w(ただし、p、
q、y、s、z、v、wは各元素の比を表し、 0<p<0.4 0<q<0.4 0.5<y<2.5 1.5<s<2.5 1.5<z<3.5 2.5<v<4.5である) で示される配合組成の第2の原料となるように加え、前
記第2原料を焼結する第2の焼結工程を含み、 一般式: (Tl_1_−_p’_−_q’Bi_p’Pb_q’
)_y’Sr_s’Ca_z’Cu_v’O_w’(た
だし、p’、q’、y’、s’、z’、v’、w’は各
元素の比を表し、 0<p’<0.4 0<q’<0.4 0.5<y’<1.5 1.5<s’<2.5 1.5<z’<3.5 2.5<v’<4.5である) で示される結晶組成を有する酸化物超電導体を含む酸化
物超電導材料を製造することを特徴とする酸化物超電導
材料の製造方法。 (3)前記pが、0.1<p<0.4であることを、お
よび/または前記p’が、0.2<p’<0.4である
ことを特徴とする請求項(1)または(2)に記載の酸
化物超電導材料の製造方法。 (4)前記第1および第2の焼結工程が、酸素雰囲気下
で行われることを特徴とする請求項(1)〜(3)のい
ずれか1項に記載の酸化物超電導材料の製造方法。 (5)前記第1および第2の焼結工程が、密閉系で行わ
れることを特徴とする請求項(4)に記載の酸化物超電
導材料の製造方法。 (6)前記第1の焼結工程における焼結温度が、750
〜840℃であることを特徴とする請求項(1)〜(5
)のいずれか1項に記載の酸化物超電導材料の製造方法
。 (7)前記第2の焼結工程における焼結温度が、800
〜920℃であることを特徴とする請求項(1)〜(6
)のいずれか1項に記載の酸化物超電導材料の製造方法
。 (8)前記第2の焼結工程における焼結温度が、840
〜910℃であることを特徴とする請求項(7)に記載
の酸化物超電導材料の製造方法。 (9)前記第1の焼結工程における焼結時間が、12時
間以上であることを特徴とする請求項(1)〜(8)の
いずれか1項に記載の酸化物超電導材料の製造方法。 (10)前記第2の焼結工程における焼結時間が、3〜
60時間であることを特徴とする請求項(1)〜(9)
のいずれか1項に記載の酸化物超電導材料の製造方法。 (11)前記Tl源がTl_2O_3、前記Sr源がS
rCO_3、前記Ca源がCaCO_3、前記Bi源が
Bi_2O_3、前記Cu源がCuOおよび前記Pb源
がPbOであることを特徴とする請求項(1)〜(10
)のいずれか1項に記載の酸化物超電導材料の製造方法
。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2078278A JPH03279253A (ja) | 1990-03-27 | 1990-03-27 | 酸化物超電導材料の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2078278A JPH03279253A (ja) | 1990-03-27 | 1990-03-27 | 酸化物超電導材料の製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH03279253A true JPH03279253A (ja) | 1991-12-10 |
Family
ID=13657505
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2078278A Pending JPH03279253A (ja) | 1990-03-27 | 1990-03-27 | 酸化物超電導材料の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH03279253A (ja) |
-
1990
- 1990-03-27 JP JP2078278A patent/JPH03279253A/ja active Pending
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