JPH02153821A - タリウム系超電導体の製法 - Google Patents

タリウム系超電導体の製法

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JPH02153821A
JPH02153821A JP63306815A JP30681588A JPH02153821A JP H02153821 A JPH02153821 A JP H02153821A JP 63306815 A JP63306815 A JP 63306815A JP 30681588 A JP30681588 A JP 30681588A JP H02153821 A JPH02153821 A JP H02153821A
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JP
Japan
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based superconductor
mentioned
heating
axis length
thallium
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Pending
Application number
JP63306815A
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English (en)
Inventor
Takeshi Morimoto
剛 森本
Toshiya Matsubara
俊哉 松原
Junichi Shimoyama
淳一 下山
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AGC Inc
Original Assignee
Asahi Glass Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、タリウムを含む複合酸化物からなる超電導体
(以下、タリウム系超電導体という)の製造方法に関す
るものである。
(従来の技術) 従来タリウム系超電導体は、加熱焼成してタリウム系超
電導体になりつる原料粉末を、870℃〜910℃の温
度で焼成する方法で、焼結体として製造されていた。
タリウム系超電導体は、層状ペロブスカイト型構造を有
する結晶であり、C軸の長さの異なる複数の結晶相が知
られている。この中で、C軸の長さが36人のものは、
超電導の臨界温度が120 Kと他の酸化物超電導体と
比較しても高いため注目されている。
(発明が解決しようとする課題) 超電導材料を実用する際には強磁場中でも高い臨界電流
密度を有することが必要であるが、従来の方法で製造さ
れたタリウム系超電導体の焼結体は、磁場の印加により
臨界電流密度が急激に低下するという問題点を有してい
た。
本発明者の研究によると、タリウム系超電導体を焼結法
ではなく、融液から凝固させることにより磁場の印加に
より臨界電流密度が急激に低下するという上述の問題点
は解決されるが、この方法によって得られる凝固物中の
結晶は大部分C軸の長さが30人の結晶で、臨界温度が
100 K程度のものしか得られないことがわかった。
(課題を解決するための手段) 本発明者は、磁場が印加された状態でも臨界電流密度の
低下が小さく、かつ、臨界温度の高いタリウム系超電導
体を得ることを目的として種々研究を行った結果、融液
から得られたタリウム系超電導体凝固物を再熱処理する
ことにより前記の目的を達成し得ることを見出した。
かくして本発明は、タリウム系超電導体原料組成物を加
熱し溶融して得た融液を、後続の加熱焼成温度以下に冷
却し凝固物とした後、該凝固物を加熱焼成することを特
徴とするタリウム系超電導体の製造方法を提供するもの
である。
本発明のタリウム系超電導体原料組成物としては、タリ
ウム系超電導体そのものでも好ましいが、タリウム系超
電導体を構成する金属成分を含む数種の化合物の混合物
も用いることができる。化合物としては、酸化物が好ま
しい。炭駿塩等の原料を用いることもできるが、この場
合も溶融前に焼成して酸化物の形にしておいたほうが好
ましい。
原料組成物を溶融する際には、構成成分の揮発を少なく
するために、密閉容器内で行うことが好ましい。例えば
、金属管や金属板中に原料組成物を封入しておき、加熱
することで成分の揮発を防ぐことができ、かつ、金属管
中で溶融してそのまま凝固させる場合には結晶粒間の結
合性の良い超電導線材が得られる。これらの容器の材質
は、上記融液と反応しないものであれば特に限定されな
いが、特に金が好ましく、その伸銅なども好適なものと
して挙げることができる。
次に上記のようにして得られた融液を冷却して凝固物を
得る。冷却速度が遅い場合は、結晶を多く含む凝固物が
得られ、冷却速度が速くなるにつれ、凝固物中の非晶質
部分が多くなる。
この凝固物中の結晶相は、大部分がC軸長30人の結晶
である。金属中に封入した融液を、そのまま冷却する場
合は、その金属の形状に応じた任意の形状の凝固物が得
られる。また、融液をノズルから流出させながら冷却す
ることにより、線状の凝固物が得られる。
本発明においては、次に上記の凝固物をさらに加熱焼成
する。この加熱焼成によりC軸長30人の結晶は相転移
してC軸長36人の結晶になる。また非晶質部分からも
C軸長36人の結晶が析出するので、この処理により実
質的にC軸長36人の結晶からなるタリウム系超電導体
が得られる。
この加熱焼成は850℃以上920℃以下で行うことが
好ましい。850℃未満の場合は、新たな結晶の析出が
起らないかあるいは著じるしく遅(なるおそれがあるの
で好ましくない、920℃を越える場合は、析出した結
晶が再び融解するおそれがあるので好ましくない。加熱
焼成時間は、温度にも依存するが、1〜20時間が好ま
しい。また加熱焼成の際にも、凝固物を金属に封入する
などして密閉しておき成分の揮発を防ぐことが好ましい
本発明においては、凝固物は、加熱焼成の前にこの加熱
焼成に適した温度以下に一度冷却する必要がある。融液
から徐・々に冷却して行き、850℃〜920℃の温度
域に長時間保持しても大部分C軸長30人の結晶が析出
するのみで、C軸長36人の結晶はほとんど生成しない
。しかし、この温度より下の温度に一度冷却した後、再
び温度を上げる場合は、下の温度域でC軸長36人の結
晶核が生成するためと思われるが、C軸長36人の結晶
がすみやかに生成する。温度は、好ましくは、凝固物中
に残留する非晶質部分のガラス転移点以下に下げること
が好ましい、このガラス転移点は、融液の組成にも依存
するものであるが、本発明においては、凝固物を少くと
も一度800℃以下まで冷却することが好ましい。
(実施例) 実施例1 純度99.99%のBaCOx、CaCO5,CuOを
Ba:Ca:Cuのモル比が2:3:4になるように秤
量し、メノウ製の遊星ミルで20分間混合した。これを
電気炉で空気中で870℃、10時間焼成した。このB
a、 Ca、 Cuを含む酸化物にTlaO−をT1:
Ba:Ca:Cuのモル比が2:2:3:4になるよう
に秤量しメノウ製の乳鉢で20分間混合した。これ以下
粉末Aという。
粉末Aを金の板で包み、電気炉で酸素気流中950℃に
2分間保持しこれを溶融した後、炉の電源を切って炉内
で室温まで自然放冷した。得られた凝固物(以下凝固物
Aという)は、粉末X 11回折によると結晶としては
C軸の長さが30人のものが主に生成していた。また、
アモルファス状の物質による幅広いピークも同時に観測
された。
次に、凝固物Aを金の板に封入したまま、890℃の酸
素気流中で4時間アニールした。得られた物質は粉末X
線回折によると、C軸長さが36人である結晶が主成分
であった。電気抵抗測定により超電導開始温度は128
にで、123 Kで抵抗がゼロになった。また77.3
に、 磁場印加の無い状態で臨界電流密度は3050A
/cm”で、同じ温度で1テスラの磁場中での臨界電流
密度は70(IA/cm2であった。
比較例1 粉末Aを成型器で直径20mm、厚さ1mmに成型し酸
素気流中910℃で1時間焼結し焼結体を得た。ゼロ抵
抗は 119にで観測され、77.3にで磁場印加の無
い状態での臨界電流密度は880A/cn+” 、同じ
温度でlテスラの磁場中では超電導電流は流れなかった
比較例2 凝固物Aの電気抵抗を測定したところ超電導開始温度は
123にで、103にでゼロ抵抗が観測された。77.
3にで磁場印加の無い状態での臨界電流密度は800A
/CIl+”、同じ温度で1テスラの磁場中での臨界電
流密度は100A/cm”であった。
実施例2 純度99.99%のBaCO5,CaCO5,CuOを
Ba:Ca:Cuのモル比が2:2:3になるように秤
量し、メノウ製の遊星ミルで20分間混合した。これを
電気炉で空気中で870℃、10時間焼成した。このB
a、 Ca、 Cuを含む酸化物にnaosをTl:B
a:Ca:Cuのモル比が4:2:2:3になるように
秤量しメノウ製の乳鉢で20分間混合した。これ以下粉
末Bという。
粉末Bを金の板で包み、電気炉で酸素気流中950℃に
5分間保持し、これを溶融した後、860℃まで10℃
/hで徐冷し、その後炉の電源を切って炉内で室温まで
自然放冷した。得られた凝固物(以下凝固物Bという)
は、粉末X線回折によると、結晶としてはC軸の長さが
30人のものが主に生成していた。また、アモルファス
状の物質による幅広いピークも同時に観測された。
次に、凝固物Bを金の板に封入したまま、890℃の酸
素気流中で4時間アニールした。得られた物質は粉末X
線回折によると、C細長さが36人である結晶が主成分
であった。電気抵抗測定により超電導開始温度は124
にで、 l19にで抵抗がゼロになった。また77.3
に、 Mi磁場印加無い状態で臨界電流密度は1900
A/cm″で、同じ温度で1テスラの磁場中での臨界電
流密度は410A/cm”であった。
比較例3 粉末Bを成型器で直径201、厚さ1m+nに成型し酸
素気流中910℃で1時間焼結し焼結体を得た。ゼロ抵
抗は114にで観測され、77.3にで磁場印加の無い
状態での臨界電流密度は710A/cm″、同じ温度で
1テスラの磁場中での臨界電流密度は0.2A/cm”
であった。
比較例4 物質Bの電気抵抗を測定したところ超電導開始温度は1
02にで、95にでゼウ抵抗が観測された。?7JKで
磁場印加の無い状態での臨界電流密度は660A/am
”、同じ温度でlテスラの磁場中での臨界電流密度は1
30A/am”であった。
[発明の効果〕 本発明により、緻密で超電導を示す結晶相を高い割合で
含むタリウム系超電導体が得られる。この超電導体は、
実質的にC軸長36人の結晶からなり、臨界温度が12
0 K以上と高(、かつ臨界電流密度の印加磁場依存性
が小さく、強い磁場の下でも高い臨界電流密度を示す。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)タリウム系超電導体原料組成物を加熱し溶融して
    得た融液を、後続の加熱焼成温度以下に冷却し凝固物と
    した後、該凝固物を加熱焼成することを特徴とするタリ
    ウム系超電導体の製造方法。
  2. (2)融液を急冷することにより凝固物を得る請求項1
    の製造方法。
  3. (3)凝固物が非晶質である請求項1または2の製造方
    法。
  4. (4)凝固物を焼成して得られる結晶相がc軸長36Å
    の結晶である請求項1〜3いずれか1の製造方法。
  5. (5)加熱焼成の温度が850℃以上920℃以下であ
    る請求項1〜4いずれか1の製造方法。
  6. (6)加熱焼成前の冷却温度が800℃以下である請求
    項1〜5いずれか1の製造方法。
JP63306815A 1988-12-06 1988-12-06 タリウム系超電導体の製法 Pending JPH02153821A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH02157195A (ja) * 1988-12-07 1990-06-15 Sumitomo Electric Ind Ltd 超電導材料の製造方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH02157195A (ja) * 1988-12-07 1990-06-15 Sumitomo Electric Ind Ltd 超電導材料の製造方法
JPH0825840B2 (ja) * 1988-12-07 1996-03-13 住友電気工業株式会社 超電導材料の製造方法

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