JPH03275668A - 光学活性トリプトファンの晶析法 - Google Patents

光学活性トリプトファンの晶析法

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JPH03275668A
JPH03275668A JP2065270A JP6527090A JPH03275668A JP H03275668 A JPH03275668 A JP H03275668A JP 2065270 A JP2065270 A JP 2065270A JP 6527090 A JP6527090 A JP 6527090A JP H03275668 A JPH03275668 A JP H03275668A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は医薬、飼料等に広い用途のあるトリプトファン
の晶析方法に関する。
[従来の技術] L−トリプトファン(以下、L−Trpと略記)の晶析
法としては、L−Trpの水溶液にイソプロピルアルコ
ール等の有機溶剤の添加により色素等の淘汰性良<L−
Trpが晶析単離されることが知られているが(特開昭
59−39875号公報(鱗片核晶’I 、6G−30
694号公報(鱗片核晶) 、6l−126(17号公
報(鱗片核晶)、63−177796号公報(鱗片核晶
))、これらの場合有機溶剤の回収を要するため経済的
に有利ではない。
一方、有機溶剤を使用せず水溶液から濃縮によりL−T
rpの晶析を行う場合、析出する結晶は通常微細な鱗片
状の結晶であり、遠心分離機による分離の際積層するた
め母液の分離性が悪く分離に長時間を要す。こうして得
られた結晶は乾燥性も悪く乾燥に長時間を要す。更に、
濃縮晶析の場合、盛んな発泡により濃縮不能になること
があり、この場合消泡剤の添加が必要になる(特開昭6
0−237054号公報(鱗片核晶))。晶癖を改善す
るためにL−Trp水溶液に水溶性セルロース誘導体や
水溶性ポリビニル化合物等を添加することにより晶癖の
改善と同時に発泡を防止して濃縮晶析を行ったという報
告がある(特開昭60−237054号公報(球状品)
)。しかしながら、このように消泡剤や媒晶剤を添加し
た場合、それらが製品中に持ち込まれる危険性がある。
濃縮晶析の代替法としては、L−Trpの酸性またはア
ルカリ性水溶液へのアルカリまたは酸の添加による中和
晶析法が有力であるが、従来知られている中和晶析法は
具体的には例えばL−Trpの酸性またはアルカリ性溶
液全量にpHが中性になるまでアルカリまたは酸を加え
撹拌混合するものであって、この場合通常微細な鱗片核
晶が析出し固液分離性や乾燥性が悪い。
以上のように、不純物を含む水溶液からL−Trpを晶
析分離することは容易ではなく、通常、晶析に先立ち合
成吸着樹脂等により色素等の不純物を除去した後、晶析
が行われることが多い。例えば、弱塩基性アニオン交換
樹脂または両性イオン交換樹脂で処理した後濃縮晶析を
行うという方法も報告されているが(特開平L=11!
91号公報(鱗片核晶))、この方法によっても、L−
Trpの晶析処理の場合には樹脂処理による不純物除去
の効果により程度は低くなるとは言え濃縮時の発泡が見
られ、消泡剤の添加なしで大量のL−Trp晶析スラリ
ーを濃縮することは容易ではない。
一方、上記のような有機溶剤添加晶析及び濃縮晶析以外
の晶析法としては、低温のL−Trp晶析スラリーに高
温のL−Trp飽和溶液を徐々に添加することによって
固液分離性の良い層状凝集晶を得る方法が報告されてい
るが(特開昭62−265254号公報)、L−Trp
溶解度の温度依存性は他のアミノ酸はど顕著ではなく(
L−Trpの溶解度は、水100gに0℃で0.82g
、25’Cテ1.14g、 40℃テ1.8g、 60
℃テ2.4g及ヒ80℃で3.4gである。)、このよ
うな冷却晶析によった場合は晶析率が低くなる。晶析率
を高めるためにはL−Trp飽和溶液の温度を80℃程
度に高める必要があるが、この場合L−Trpの分解が
促進されるという問題点が残る。
[発明が解決しようとする課題] 消泡剤や媒晶剤の添加や高温加熱を行わず、中和晶析に
より遠心分離機による固液分離性の良い光学活性トリプ
トファン結晶を析出させることが本発明の課題である。
[課題を解決するための手段] m本発明者は、上記課題の解決を四指 して鋭意研究の結果、種々の新知見を得、これらの新知
見に基き本発明を完敗した。
を阻害する不純物を含有する光学活性トリプトファンの
酸性又はアルカリ性水溶液から該不純物を除去した光学
活性トリプトファンの酸性又はアルカリ性水溶液とアル
カリ又は酸とを混合して光学活性トリプトファンを中和
晶析する方法において、晶析液のPHが3〜8の範囲に
保たれるように該不純物を除去した光学活性トリプトフ
ァンの酸性又はアルカリ性水溶液とアルカリ又は酸とを
同時中和晶析をさせることにより光学活性トリプトファ
ンを凝集晶として析出させることを特徴とする光学活性
トリプトファンの晶析法に関する。
本発明で用いる原料としてのトリプトファンは、発酵法
及び合成法のいずれにより製造されたものでも良い。
このうち例えばL−TrpをL−Trp生産菌を使用す
る発酵法により製造することは周知であり、発酵液中に
は通常L−Trp以外に多くの不純物が含まれているが
、それらの中にはL−Trpの凝集晶化を阻害する不純
物も含まれている。このような発酵液からL−Trpを
晶析分離するに当り、通常、膜ろ過または沈降法などの
方法により除菌するが、このようにして得られる除菌液
にはそのような不純物がそのまま残存している。本発明
に言う光学活性トリプトファンの凝集晶化を阻害する不
純物を含有する光学活性トリプトファンの水溶液の例と
しては、上のような除菌液を挙げることができる。
L−Trpの除菌液を酸性(pH1〜3)またはアルカ
リ性(p H10−1,4)に調整後濃縮した液をその
まま従来の中和晶析条件を採用する中和晶析処理に付し
た場合に得られるL−Trpの結晶は鱗片状微細晶であ
り、また本発明の中和晶析条件(後述)を採用する中和
晶析処理に付した場合でも得られるL−Trpの結晶は
鱗片状微細晶であって、本発明により得られる遠心分離
機により固液分離性の良いL−Trpの凝集晶とは異な
る。
ところが、本発明者は、このようなL−Trp溶液から
色素等の不純物を除去した酸性又はアルカリ性水溶液を
中和晶析処理する際、本発明の中和晶析条件(後述)を
採用する中和晶析処理に付すると初めて固液分離性の良
いL−Trpの凝集晶の得られることを見出した。本発
明の中和晶析条件を採用しない中和晶析処理で得られる
L−Trpの結晶は鱗片状微細晶である。
L−Trp発酵液の除菌液からの色素等の不純物の除去
は、例えば吸着樹脂を使用して行なうことができる。吸
着樹脂としては、非イオン性多孔質樹脂例えば三菱化成
工業■社製ダイヤイオンS P 207や、両性イオン
交換樹脂例えば北越炭素工業■社製脱色樹脂KS型及び
H3型が適当である。
光学活性トリプトファンの凝集晶化を阻害する不純物を
含有する光学活性トリプトファンの酸性又はアルカリ性
水溶液を吸着樹脂に貫流させ、色素等の不純物を吸着除
去してから中和晶析処理しかも本発明の中和晶析条件(
後述)を採用する中和晶析処理に付するとL−Trpの
結晶成長性が改善され、しかもL−Trpが固液分離性
のよい凝集晶として析出する。吸着樹脂処理は、通常、
色素等不純物の淘汰性の良い酸性側好ましくはpH2〜
51の領域で行なうとよい。すなわち、例えばL−Tr
p発酵液の除菌液を、必要により pH2〜5に調整し
てから、吸着樹脂に貫流させる。もちろん、色素等の不
純物の少ないL−Trp溶液であれば吸着樹脂処理は不
要であることはいうまでもない。貫流温度は5〜50℃
、また貫流速度はSV= 11.5〜4 、好ましく 
ハs v = 1〜2が良い。
このようにして得られた光学活性トリプトファンの凝集
晶化を阻害する不純物を除去した光学活性トリプトファ
ンの酸性又はアルカリ性水溶液とアルカリ又は酸とを混
合することにより光学活性トリプトファンを中和晶析さ
せる。
ここで使用するアルカリ及び酸について言えば、両者と
も経済性の観点から無機系が望ましく、アルカリとして
は水酸化ナトリウム水溶液、アンモニア水などを挙げる
ことができ、酸としては硫酸、塩酸などを挙げることが
できる。それらの濃度については格別の制限はない。
さて、問題は中和晶析の条件である。本発明者は、中和
晶析の条件によっては凝集晶が析出し、この結晶の遠心
分離機にょる固液分離性が良いことを見出した。中和晶
析の条件を検討した結果、L−Trpの酸性(又はアル
カリ性)水溶液とアルカリ(又は酸)を晶析液(晶析ス
ラリー)のpHが3〜8に保たれるように混合する。し
かもこのpHの範囲内において適当なpH値が保たれる
ように混合するのが好ましい。適当なpH値は収率(晶
析率)の点からL−T r pの溶解度が低くなるL−
Trpの等電点(pH5,9)付近すなわちpH4〜7
の範囲である。
晶析液(晶析スラリー)のpHが3〜8に保たれるよう
な、好ましくはこの範囲内の適当な値に保たれるような
、L−Trpの酸性(又はアルカリ性)水溶液とアルカ
リ(又は酸)の混合は、L−Trp溶液と中和剤を同時
に少量ずつ晶析缶へ徐々にフィードすること(同時中和
晶析という)により行なうことができる。
同時中和晶析の実際に当っては、先ず晶析原液であるL
−Trpの酸性(又はアルカリ性)水溶液のうち 11
5〜l/20量に例えば約30分かけてアルカリ(又は
酸)を添加して種晶スラリーを作るのが望ましい。もち
ろん、種晶スラリーは別途得られた本発明のL−Trp
の凝集晶を用いてもよい。
次に、晶析缶内の種晶スラリーに残りの晶析原液と中和
剤を同時中和晶析条件下にフィードする。
この際、中和速度(晶析原液と中和剤の同時フィードに
要する時間)は晶析のスケールにもよるが、速すぎると
バッチ中和晶析法(L−Trp晶折原液全量に中和剤を
一方的に添加する、又はその逆の晶析方法)に近くなる
ため長時間かけたほうが結晶の凝集化に有利であり、I
(1’〜105Z程度のスケールでは1〜4時間が適当
である。この範囲内で凝集晶化に差は認められなかった
晶析温度は高い方が凝集晶化に有利であるが、高温では
L−Trpの分解が促進されるため、20〜50℃が好
ましく、30〜40’Cが最適である。
晶析原液のL−Trp濃度が30g/l以下であるよう
な低濃度の場合は、L−Trp晶析母液(晶析スラリー
から結晶を除いた溶液)中のL−Trp残存量が多くな
るので、この場合子じめ晶析原液のL−Trp濃度を4
0g/1以上となるように濃度を上げておくのが望まし
い。例えば、脱色樹脂貫流液のpHが2付近でL−Tr
p濃度が十分に高い場合にはこの必要は無いが、pHが
3以上の場合、L−Trpの中性付近での溶解度が低い
ためL−Trpの濃度は高くなり得ず中和晶析に好まし
くないため、脱色樹脂貫流液をそのまま晶析原液とする
ことは望ましくなく、これを予め濃縮することが望まし
い。この際、濃縮缶による減圧濃゛縮法は発泡のため困
難である他、エネルギコストがかかり好ましくない。と
ころが、例えば、脱色樹脂貫流液をpH2に調整し5に
−IB(三菱化成■製)などのカチオン交換樹脂に通液
してL−Trpを吸着させた後、1N以上(好ましくは
2N付近)のアルカリ水溶液を樹脂塔に循環させること
によりL−Trpを溶離すると、高濃度のL−Trpア
ルカリ性溶離溶離溶離液る。
こうして得られたL−Trp高濃度溶液を晶析原液とし
てこれに酸を前述の同時中和晶析条件下に添加すること
によりL−Trpの凝集晶を高回収率で晶出させること
ができる。
本発明者は、また本発明の同時中和晶析に際し、晶析液
に水易溶性の有機溶剤を存在させておいて晶析を行なう
と色素等不純物の淘汰性が良く、より高純度のL−Tr
p結晶が得られ、しかも水溶液からの同時中和晶析と同
様に分離性の良い凝集晶が得られることを見出した。晶
析液に水易溶性の有機溶剤を存在させるには、例えば、
晶析原液に2−プロパツールなどの有機溶剤を例えば対
晶析原液で10〜30v/マ%程度添加しておくとよい
有機溶剤の添加量は色素開法性、経済性、安全性などの
観点から選ばれる。
同時中和晶析条件下でL−Trp水溶液(晶析原液)と
中和剤を晶析缶ヘフィードした後、更に晶析液を冷却す
るのがL−Trpの晶析率を向上せしめる観点から好ま
しいことはいうまでもない。
晶析液からその中に析出したL−Trpの結晶は適当な
固液分離法により単離できるが、このL−Trpの結晶
が遠心分離機による固液分離性の良い凝集晶であること
から遠心分離機を使用して単離するのが効率的である。
以上に本発明の晶析性をL−Trpに関して説明したが
、D−Trpの晶析にも本発明の晶析法を適用できるこ
とは明らかである。本発明の方法の適用できるD−Tr
pの水溶液としては合成法由来のもの(具体的にはDL
−アセチルトリプトファン光学分割した後残ったD−ア
セチルトリプトファンを加水分解したD−1リプトフア
ン溶液等)を例示できる。
(実施例) 以下、本発明を実施例により更に詳細に説明する。
実施例1 (麿)  特開昭61−199794号公報記載の方法
によるL−Trp発酵液を精密濾過(MF)により除菌
した。除菌液のL−Trp濃度は14g/lであった。
除菌液18.11を濃硫酸でpH3に調整した後、北越
炭素■製脱色樹脂KS型塔0.611に室温で5V=1
で通液した。次に、水11.O1を通液することにより
樹脂塔内に残留するL−Trpを回収した。脱色樹脂貫
流液のL−Trp濃度は7.5g/lであった。
脱色樹脂貫流液29. IA’を濃硫酸でpH2に調整
Trpを吸着させた。2N水酸化ナトリウム水溶液2,
41を樹脂塔下部より循環通液した後さらに水1,91
を通液しL−Trpを溶離した。溶離液のL−Trp濃
度は49g/lでllHは13,5であった。
カチオン交換樹脂溶離液のうち 250dを晶析缶へ濃
硫酸によってpH6〜7となるように調整し晶スラリー
とした(所要時間20分)。
これに40℃で撹拌しながら残りのカチオン交換樹脂溶
離液のうち t、SZを1時間かけて添加すると同時に
pHが6〜7に保たれるような速度で濃硫酸を添加する
ことにより中和晶析(同時中和晶析)を行った。晶析液
を30℃に冷却し、この温度析出したL−Trp結晶を
遠心分離機にかけ(1700g、  5分)母液を分離
した後140+dの水で洗浄し 128gの湿結晶を得
た。
この湿結晶をコニカルドライヤーにより乾燥した。乾燥
後の重量は60gであった。この乾燥結晶の晶癖はやは
り凝集晶で、その顕微鏡写真(X 40)を第1図に示
す。
(b)  上の実験を種晶スラリーを作成することなく
行なったところ、晶析液が遠心分離処理に付せられるに
適当な状態(結晶生長及び新たな起晶が観察されなくな
った状態)になるまでに要した時間は実施例工と同様で
V=!y4L、得られた結晶は湿温状態、乾燥状態のい
ずれにおいても、第1図に示したと同様の凝集晶であっ
た。ただし種晶スラリーを使用しない晶析操作はpH制
御が難しかった。
比較例1 実施例1と同じ除菌液1.01を脱色樹脂で処理するこ
となく、実施例1(0と同じ方法でカチオン交換樹脂処
理及び同時中和晶析を行い遠心分離により(1700g
、 15分)28.8gの湿結晶を得た。
乾燥後の重量は9.5gであった。湿結晶及び乾燥結晶
はともに鱗片状微細晶であった。乾燥結晶の顕微鏡写真
(X 4G)を第2図に示す。
実施例1(1)及び比較例1で分離された結晶の品質と
脱色樹脂処理の関係を表1に示した。
表  1 (本1)  測定は乾燥結晶1.00gを水でIGOI
iに溶解した溶液について行なった。
実施例2 実施例1記載の方法により得られたL−Trp結晶61
gに水635−1濃硫酸10−を加えて作成した溶液(
L−Trp濃度67g/l)を準備した。
これに2−プロパツール/水(容量比1:1)2151
を加え、そのうちの62A’に48%水酸化ナトリウム
水溶液を同時中和晶析条件下にpHを4に調整しながら
加えてL−Trp結晶を起晶させて種晶スラリーとした
後、樹脂処理液の残りと48%水酸化ナトリウム水溶液
をpH4に保たれるように35℃で工時間かけて徐々に
添加した(同時中和晶析)。
添加終了後晶析液を10℃に冷却し、この温度で1時間
放置した後結晶を遠心分離し、74gの湿結晶を得た。
この湿結晶は実施例1で得られたと同様の凝集晶であっ
た。
比較例2 実施例2と同じ方法で得たL−Trp結晶溶解液61L
dに2−プロパツール/水(容量比1:1H3O−を加
えた後、25%水酸化ナトリウム水溶液22dを一方的
に添加しくバッチ中和晶析)、pH4,1,37℃に保
ち1時間撹拌した。これを10℃に冷却し、さらに1時
間放置した後結晶を遠心分離し43gの湿結晶を得た。
この湿結晶は鱗状微細晶であった。
実施例2及び比較例2で得られた結晶の品質と中和晶析
法との関係を表2にまとめた。
表 2 (発明の効果) 上に詳述したように、本発明の方法によれば、消泡剤や
媒晶剤の添加や高温加熱を行わず、同時中和晶析により
遠心分離機による固液分離性の良い光学活性トリプトフ
ァン結晶を析出させることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は実施例1(0により得られたL−Trpの凝集
晶の顕微鏡写真(X 40)であり、第2図は比較例上
により得られたL−Trpの鱗片状微細晶の顕微鏡写真
(X 4G)である。 第1 図 第2図

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)光学活性トリプトファンの凝集晶化を阻害する不
    純物を含有する光学活性トリプトファンの酸性又はアル
    カリ性水溶液から該不純物を除去した光学活性トリプト
    ファンの酸性又はアルカリ性水溶液とアルカリ又は酸と
    を混合して光学活性トリプトファンを中和晶析する方法
    において、該不純物を除去した光学活性トリプトファン
    の酸性又はアルカリ性水溶液とアルカリ又は酸とを晶析
    液のpHが3〜8の範囲に保たれるように同時中和晶析
    をさせることにより光学活性トリプトファンを凝集晶と
    して析出させることを特徴とする光学活性トリプトファ
    ンの晶析法。
  2. (2)請求項1記載の晶析法において、光学活性トリプ
    トファンを凝集晶として析出させるために、該不純物を
    含有する光学活性トリプトファンの酸性又はアルカリ性
    水溶液を吸着樹脂に通液貫流させることにより該不純物
    を除去することを特徴とする光学活性トリプトファンの
    晶析法。
  3. (3)請求項1又は2記載の晶析法において、中和晶析
    に付すべき光学活性トリプトファン水溶液の濃度が低い
    (光学活性トリプトファン濃度が30g/l以下)場合
    、該トリプトファン水溶液を予めカチオン交換樹脂に通
    液して光学活性トリプトファンを吸着させた後高濃度(
    1N以上)のアルカリで溶離することにより中和晶析に
    適した高濃度(40g/l以上)の光学活性トリプトフ
    ァンのアルカリ性水溶液としておくことを特徴とする光
    学活性トリプトファンの晶析法。
  4. (4)請求項1〜3記載のいずれかの晶析法において、
    晶析液に水易溶性の有機溶剤を存在せしめることを特徴
    とする光学活性トリプトファンの晶析法。
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