JPH03274376A - 冷蔵庫収納家具 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明は冷蔵庫をキャビネット内に収納した冷蔵庫収納
家具に関するもので、特に、家具扉と冷蔵庫扉とを一体
に開閉できる冷蔵庫収納家具に関するものである。

［従来の技術］ 近年、生活様式の多様化、冷蔵庫の意匠の多様化に伴い
、キャビネット内に冷蔵庫を収納した家具が市販されて
いる。この冷蔵庫収納家具は冷蔵庫を箱体の家具に収納
した二重構造となっており、冷蔵庫及び家具のそれぞれ
に手前に開く扉が設けられている。そして、それぞれの
扉は開閉の手間を省くために先端部で一体に連結され、
家具扉を開くと冷蔵庫扉も同時に開くようにされている
。

従来のこの種の冷蔵庫収納家具を第１０図乃至第１２図
に示す。

第１０図は従来の冷蔵庫収納家具を示す斜視図、第１１
図は第１０図の要部詳細図、第１２図は従来の冷蔵庫収
納家具の扉の開閉状態を示す平面図である。

図において、（１）は箱状をした木製或いは金属製の家
具で、室内インテリアにマツチさせたデザインが施され
ている。（２）は前記家具（１）の開口部に取付けられ
た家具扉で、前面上部に取付けられた取手（３）を手前
側に引くことによって開くことができる。（４）は前記
家具（１）の内部に収納された冷蔵庫、（５）は前記冷
蔵庫（４）の開口部に取付けられた冷蔵庫扉で、前記家
具扉（２）と冷蔵庫扉（５）は同一方向に開かれる。（
２１）は前記冷蔵庫扉（５）の先端部に取付られた連結
部材で、略り字板状をなしており、一方の取付板部（２
１ａ）には長穴（２１ｂ）が穿設され、この長穴（２１
ｂ）に取付ねじ（１０）が取付られて冷蔵庫扉（５）の
先端面に固定されている。前記連結部材（２１）の屈折
側は前記冷蔵庫扉（５）の外面と平行した係合部（２１
ｃ）が形成されており、更に、この係合部（２１ｃ）に
は水平方向に貫通した略Ｃ字状の溝部（２１ｄ）が形成
されている。（１１）は前記家具扉（２）の先端部側内
面に水平方向に取付けられ、断面が凸状をしたスライド
部材である。前記スライド部材（１１）の底板部両端は
係合部（１１ａ）として、前記連結部材（２１）の係合
部（２１ｃ）の溝部（２１ｄ）と係合して水平方向に摺
動可能にされている。また、このスライド部材（１１）
の突出部（ｌｌｂ）は前記家具扉（２）と対向し、先端
側に穿設された取付穴（１１ｃ）に取付ねじ（１２）が
取付けられることによって、前記家具扉（２）の内面に
固定されている。なお、前記スライド部材（１１）の取
付穴（１１ｃ）の底板部側には凹部を設けて、前記取付
ねじ（１２）の頭部が収められ、摺動面に出ないように
されている。

次に、上記のように構成された従来の冷蔵庫収納家具の
動作を説明する。

第１２図に示したように、家具扉（２）及び冷蔵庫扉（
５）を閉成したときには、スライド部材（１１）の係合
部（１１ａ）が先端部側において連結部材（２１）の係
合部（２１ｃ）と係合している。この状態から家具扉（
２）の取手（３）を手前側に引くと、家具扉（２）は−
点鎖線で示したように開かれる。このとき、スライド部
材（１１）と連結部材（２１）は係合しているので、家
具扉（２）に引張られて冷蔵庫扉（５）も同時に一点鎖
線で示したように開かれていく。なお、家具扉（２）と
冷蔵庫扉（５）の回転中心は異なるので、スライド部材
（１１）と連結部材（２１）の位置関係は開くに従って
徐々にずれ、回転半径の大きい家具扉（２）に取付けら
れたスライド部材（１１）は連結部材（２１）に対して
飛出して係合部（２１ｃ）をスライドし、開き終わった
ときには第１２図の二点鎖線の位置まで移動する。

このようにして、家具扉（２）を開くことによって冷蔵
庫扉（５）も同時に開くことができる。

なお、連結部材（２１）の取付板部（２１ａ）に形成さ
れている長大（２ｌ　ｂ）によって、前記連結部材（２
１）を水平方向にスライドさせながら冷蔵庫扉（５）の
先端面に取付けることができるので、係合するスライド
部材（１１）を介して家具扉（２）と冷蔵庫扉（５）の
間隔を微調整することができ、閉じたときに両扉の平行
度を容易に出すことができる。

ところで、上記の冷蔵庫収納家具は片開きのものを示し
たが、これに対して両開きのものを第１３図及び第１５
図に示す。

第１３図は従来の両開きの冷蔵庫収納家具を示す斜視図
、第１４図は第１３図の扉の開閉状態を示す平面図、第
１５図は第１３図の冷蔵庫扉を示す正面図である。図中
、第１０図乃至第１２図と同一符号は前記従来例の構成
部分と同一または相当する部分であるから、ここではそ
の説明を省略する。

この両開きの冷蔵庫収納家具は左右対称的に構成されて
おり、片開きのものと同様に動作して、家具扉（２）の
開閉に伴って冷蔵庫扉（５）も同時に開閉される。

［発明が解決しようとする課題］ 従来の冷蔵庫収納家具は、上記のように構成されている
から、家具扉（２）及び冷蔵庫扉（５）を開くときに、
家具扉（２）の回転中心と冷蔵庫扉（５）の回転中心が
異なるために、家具扉（２）と冷蔵庫扉（５）とは常に
平行とはならず、徐々に角度がついてくる。そして、開
き終ったときには、第１２図に示したように平行位置よ
りＢ度だけ角度が開いている。ところが、スライド部材
（１１）の係合部（１１ａ）と連結部材（２１）の係合
部（２１ｃ）は常に平行状態で係合しているため、開か
れるに従ってスライド部材（１１）は家具扉（２）との
取付部を支点として自由端側か角度Ｂ度だけ撓む。即ち
、スライド部材（１１）と連結部材（２１）との摺動面
に無理な力が加わりながら家具扉（２）及び冷蔵庫扉（
５）が開かれるので、円滑な開閉とはならず、更に、摺
動面が摩耗したり、スライドするときの不快音を生じる
不具合があった。そして、この傾向は扉を大きく開ける
にしたがって著しくなった。

一方、家具扉（２）及び冷蔵庫扉（５）が両開きの場合
、左右の冷蔵庫扉（５）の間に連結部材（２１）の取付
板部（２１ａ）及び取付ねじ（１０）のスペースをとら
なければならず、−船釣には左右の冷蔵庫扉（５）の間
隔が狭くて同一の水平位置に連結部材（２１）を取付け
ると干渉するので、第１５図に示すように左右の連結部
材（２１）を上下方向にずらして取付けなければならな
かった。このため、冷蔵庫扉（５）の見栄えが悪かった
。また、扉を開いたときに、連結部材（２１）の取付板
部（２１ａ）及び取付ねじ（１０）が露出しているので
見苦しかった。一方、扉を閉じたときに、左右の家具扉
（２）の隙間から連結部材（２１）の取付板部（２１ａ
）及び取付ねじ（１０）が見えるのを防ぐために家具扉
（２）の間隔を狭くする必要があるが、開閉の際に家具
扉（２）の先端隅部同志が干渉したり、システムキッチ
ン扉間隔規格から外れたりする不具合が発生することが
あった。

なお、片開きのものにおいても、連結部材（２１）の取
付板部（２１ａ）が冷蔵庫扉（５）の先端面から露出し
ているので、開いたときに見苦しい感じを与えていた。

そこで、第一発明は、家具扉と冷蔵庫扉を一体に開閉す
るときに、スライド部材と連結部材の摺動面に無理な力
が働かず、スライド部材の撓みをなくして円滑に家具扉
及び冷蔵庫扉を開閉することができるとともに、摺動面
の摩耗を抑え、スライドするときの不快音をなくすこと
ができる冷蔵庫収納家具の提供を課題とするものである
。

また、第二発明は、連結部材の取付部が扉の先端面から
露出するのを防いで、扉の見栄えを良くすることができ
るとともに、連結部材の干渉を防ぐことができる冷蔵庫
収納家具の提供を課題とするものである。

［課題を解決するための手段］ 請求項１にかかる冷蔵庫収納家具は、冷蔵庫を収納した
家具の家具扉の先端部内面または冷蔵庫扉の先端部外面
の何れか一方にスライド部材を水平方向に取付けるとと
もに、前記冷蔵庫扉の先端部または前記家具扉の先端部
の何れか他方に、取付部と、前記スライド部材に摺動可
能に係合する係合部と、前記取付部と前記係合部とを回
動可能に軸支する軸とを有し、前記家具扉と前記冷蔵庫
扉とを一体に開閉させる連結部材を取付けたものである
。

請求項２にかかる冷蔵庫収納家具は、冷蔵庫を収納した
家具の家具扉の先端部内面または冷蔵庫扉の先端部外面
の何れか一方にスライド部材を水平方向に取付けるとと
もに、前記冷蔵庫扉の先端部または前記家具扉の先端部
の何れか他方にスライド部材側の面のみが開口された収
納部を埋設し、前記収納部内に取付けられた取付部と、
前記スライド部材と摺動可能に係合する係合部とを有し
、前記家具扉と前記冷蔵庫扉とを一体に開閉させる連結
部材を設けたものである。

［作用］ 請求項１においては、家具扉及び冷蔵庫扉を一体に開閉
するときに、家具扉及び冷蔵庫扉を連結する連結部材の
係合部が取付部の一端を軸として回動することによって
、家具扉と冷蔵庫扉との開き角度が変化しても、相手側
のスライド部材とは常に平行状態で係合する。これによ
って、連結部材とスライド部材との摺動面には無理な力
が働かないので、スライド部材は撓むことがなく、家具
扉及び冷蔵庫扉を円滑に開閉することができて、摺動面
の摩耗を抑えることができ、またスライドするときの不
快音をなくすことができる。

請求項２においては、連結部材の取付部が冷蔵庫扉の先
端部または家具扉の先端部の何れか他方に埋設された収
納部内に取付けられているので、連結部材の取付部が露
出せず、扉の見栄えを良くすることができる。また、両
開き扉の場合、左右の扉の間隔が狭くても前記左右一対
の連結部材は干渉することがないので、同一高さに取付
けることができる。

［実施例］ 〈第一実施例〉 以下、本発明の第一実施例を第１図及び第２図に基づい
て説明する。

第１図は本発明の第一実施例による冷蔵庫収納家具の要
部斜視図、第２図は本発明の第一実施例による冷蔵庫収
納家具の扉の開閉状態を示す要部平面図である。図中、
第３図乃至第５図と同一符号は従来の構成部分と同一ま
たは相当する部分であるから、ここではその説明を省略
する。

図において、（６）は冷蔵庫扉（５）の先端部に取付け
られた連結部材で、全体が略り７板状に形成されており
、取付板（７）と略板状の係合部材（８）とがそれぞれ
端部において軸（９）で軸支された構成となっている。

そして、前記取付板（７）には長穴（７ａ）が穿設され
、この長大（７ａ）に取付ねじ（１０）が取付けられる
ことによって、連結部材（６）が冷蔵庫扉（５）の先端
面に固定されている。また、前記連結部材（６）の係合
部材（８）には水平方向に貫通した略Ｃ字状の溝部（８
ａ）が形成されている。

次に、上記のように構成された本実施例の冷蔵庫収納家
具の動作を説明する。

家具扉（２）及び冷蔵庫扉（５）を閉成したときには、
第１図に示したように、スライド部材（１１）の係合部
（１１ａ）が先端部側において係合部材（８）の溝部（
８ａ）と係合している。

この状態から家具扉（２）の取手（３）を手前側に引く
と、スライド部材（１１）と連結部材（６）とは係合し
ているので、家具扉（２）に引張られて冷蔵庫扉（５）
も同時に開かれてい（。このとき、家具扉（２）と冷蔵
庫扉（５）の回転中心は異なるので、閉成したときの平
行状態から開底するに従って家具扉（２）と冷蔵庫扉（
５）との間で徐々に角度がついてくる。また、スライド
部材（１１）と連結部材（６）の位置関係は開くに従っ
て徐々にずれてきて、回転半径の大きい家具扉（２）に
取付けられたスライド部材（１１）は連結部材（６）に
対して飛出して係合部材（８）の溝部（８ａ）内をスラ
イドし、第２図に示したように、手前側に動く。このよ
うにして、家具扉（２）を開くことによって冷蔵庫扉（
５）も同時に開くことができる。

ところで、家具扉（２）及び冷蔵庫扉（５）は開くに従
って平行状態から徐々に角度がついてくるが、連結部材
（６）の係合部材（８）は取付板（７）に対して軸（９
）を中心に回動することができるので、係合部材（８）
はスライド部材（１１）の係合部（１１ａ）に追随する
ことができる。

即ち、第２図に示したように、家具扉（２）及び冷蔵庫
扉（５）を開いたとき、連結部材（６）の係合部材（８
）は平行位置から角度Ａ度だけ家具扉（２）寄りに回動
する。一方、スライド部材（１１）は前記係合部材（８
）に引張られることがないので、家具扉（２）との平行
状態を維持している。したがって、係合部材（８）とス
ライド部材（１１）との摺動面には無理な力は働かない
。

このように、上記実施例の冷蔵庫収納家具は請求項１の
態様に相当し、冷蔵庫（４）を収納した家具（１）の家
具扉（２）の先端部内面にスライド部材（１１）を水平
方向に取付けるとともに、前記冷蔵庫扉（５）の先端部
に、取付部としての取付板（７）と、前記スライド部材
（１１）に摺動可能に係合する係合部としての係合部材
（８）と、前記取付板（７）と前記係合部材（８）とを
回動可能に軸支する軸（９）とを有し、前記家具扉（２
）と前記冷蔵庫扉（５）とを一体に開閉させる連結部材
（６）を取付けたものである。

したがって、上記実施例によれば、家具扉（２）及び冷
蔵庫扉（５）を一体に開閉するときに、家具扉（２）及
び冷蔵庫扉（５）を連結する連結部材（６）の係合部材
（８）が取付板（７）の一端の軸（９）を中心として回
動することによって、家具扉（２）と冷蔵庫扉（５）と
の開き角度が変化しても、相手側のスライド部材（１１
）とは常に平行状態で係合する。このため、連結部材（
６）とスライド部材（１１）との摺動面には無理な力が
働かないので、スライド部材（１１）は撓むことがなく
、家具扉（２）及び冷蔵庫扉（５）を円滑に開閉するこ
とができ、更に、摺動面の摩耗を抑え、スライドすると
きの不快音をなくすことができる。

く第二実施例〉 次に、本発明の第二実施例を第３図乃至第７図に基づい
て説明する。

第３図は本発明の第二実施例による冷蔵庫収納家具の斜
視図、第４図は第３図の要部斜視図、第５図は第４図の
収納部材を示す斜視図、第６図は第４図の一部断面を含
む平面図、第７図は第３図の扉の開閉状態を示す平面図
である。図中、第１図、第２図、第１０図乃至第１５図
と同一符号は従来例及び第一実施例の構成部分と同一ま
たは相当する部分である。

図において、（２）及び（５）はそれぞれ家具（１）及
び冷蔵庫（４）の開口部に設けられた左右両開きの家具
扉及び冷蔵庫扉である。（１３）は冷蔵庫扉（５）の先
端部に埋設された収納部材で、四角板の３辺にフランジ
（１３ａ）が設けられ、中央部に穴（１３ｂ）が穿設さ
れたものである。（５ａ）は冷蔵庫扉（５）の先端面に
穿設された貫通穴、（５ｂ）は前記冷蔵庫扉（５）の先
端部のスライド部材（１１）側の面に穿設されたスリッ
ト状の開口部である。前記収納部材（１３）はフランジ
（１３ａ）の先端が冷蔵庫扉（５）の先端面裏側と当接
し、前記フランジ（１３ａ）のない部分は前記冷蔵庫扉
（５）の開口部（５ｂ）位置と一致している。そして、
前記冷蔵庫扉（５）の先端面と前記収納部材（１３）と
によって収納部（５ｃ）が形成されている。連結部材（
２１）は取付板部（２１ａ）が前記冷蔵庫扉（５）の開
口部（５ｂ）から挿入され、収納部（５ｃ）内に収納さ
れた後、貫通穴（５ａ）から挿入された取付ねじ（１０
）によって冷蔵庫扉（５）に取付けられている。なお、
前記収納部（５ｃ）は前記取付ねじ（１０）の頭部が冷
蔵庫扉（５）の先端面の内部に隠れる大きさに形成され
ている。

次に、上記のように構成された第二実施例の冷蔵庫収納
家具の動作及び作用を説明する。

冷蔵庫扉（５）は連結部材（２１）がスライド部材（１
１）とスライド可能に係合しているので、第一実施例と
同様に、家具扉（２）を開閉することによって同時に開
閉する。特に、第二実施例においては、連結部材（２１
）の取付板部（２１ａ）が冷蔵庫扉（５）の先端面裏側
の収納部（５ｃ）に収納されて取付けられているので、
先端面からの張出しがなく、左右一対の冷蔵庫扉（５）
の間隔が狭くても互いに干渉することがない。また、連
結部材（２１）の取付板部（２１ａ）及び取付ねじ（１
０）は冷蔵庫扉（５）の先端面の内側に隠れるので、こ
の部分の見栄えを向上させる。

このように、Ｌ記実施例の冷蔵庫収納家具は請求項２の
態様に相当し、冷蔵庫（４）を収納した家具（１）の家
具扉（２）の先端部内面にスライド部材（１１）を取付
けるとともに、前記冷蔵庫扉（５）の先端部にスライド
部材（１１）側の面のみが開口された収納部（５Ｃ）を
埋設し、前記収納部（５Ｃ）内に取付けられた取付板部
（２１ａ）と、前記スライド部材（１１）と摺動可能に
係合する係合部（２１ｃ）とを有し、前記家具扉（２）
と前記冷蔵庫扉（５）とを一体に開閉させる連結部材（
２１）を設けたものである。

したがって、上記実施例によれば、連結部材（２１）の
取付板部（２１ａ）が冷蔵庫扉（５）の先端部に埋設さ
れた収納部（５Ｃ）内に取付けられているので、両開き
の冷蔵庫扉（５）相互の間隔が狭くても前記左右一対の
連結部材（２１）が互いに干渉することがな（、同一高
さに取付けることができる。このため、冷蔵庫扉（５）
に左右の調和のとれた外観を得ることができる。また、
連結部材（２１）の取付板部（２１ａ）が露出しないの
で、格別に家具扉（２）相互の間隔を狭める必要はなく
、開閉いずれの場合においても冷蔵庫扉（５）の先端部
の見栄えを良くすることができる。

ところで、この第二実施例における収納部分を第８図の
ようにすることもできる。

第８図は本発明の第二実施例の変形例による冷蔵庫収納
家具の要部を示す分解斜視図である。図中、第３図乃至
第７図と同一符号は前記第二実施例の構成部分と同一ま
たは相当する部分であるから、ここではその説明を省略
する。

図において、（５ｄ）は冷蔵庫扉（５）の先端面に穿設
され、上下方向に長く形成された長穴、（１３Ｃ）は収
納部材（１３）の中央部に穿設され、上下方向に長く形
成された長大、（１４）は前記収納部材（１３）の後側
に取付けられたねじ板、（１４ａ）は前記ねじ板（１４
）の中央部に形成されたねじ穴、（１４ｂ）は前記収納
部材（１３）の長大（１３ｃ）と前記ねじ板（１４）の
ねじ穴（１４ａ）の穴位置を合わせ易くするために必要
に応じて前記ねじ板（１４）の一端部に設けられたフラ
ンジである。なお、前記収納部材（１３）は第二実施例
のものに比べて上下方向に少し長く形成されている。

この変形例は、上記のように構成されているので、連結
部材（２１）の取付板部（２１ａ）を収納部（５ｃ）内
で上下動させることができ、取付けの際、スライド部材
（１１）の取付位置のばらつきを吸収することができる
。

〈第三実施例〉 次に、本発明の第三実施例を第９図に基づいて説明する
。

第９図は本発明の第三実施例による冷蔵庫収納家具の要
部斜視図である。図中、第１図乃至第８図と同一符号は
第−実施例及び第二実施例の構成部分と同一または相当
する部分である。

図において、（２）及び（５）は両開きの家具扉及び冷
蔵庫扉である。（６）は第一実施例と同じ連結部材で、
取付板（７）と係合部材（８）とがそれぞれ端部におい
て軸（９）で軸支された構成となっている。また、（５
Ｃ）は第二実施例と同じ収納部で、冷蔵庫扉（５）の先
端面と収納部材（１３）とによって形成されている。

この第三実施例は、第一実施例と同じ連結部材（６）の
取付板（７）を第二実施例と同じ収納部（５Ｃ）内に取
付けたものであるから、第一実施例と同様に、家具扉（
２）及び冷蔵庫扉（５）が開閉するとき、係合部材（８
）が軸（９）を中心として回動することによって、係合
部材（８）とスライド部材（１１）とは常に平行状態で
保合する。また、第二実施例と同様に、取付板（７）が
冷蔵庫扉（５）の先端面の外側に露出しないので、見栄
えが向上する このように、上記実施例の冷蔵庫収納家具は、請求項１
及び請求項２の態様に相当し、冷蔵庫（４）を収納した
家具（１）の家具扉（２）の先端部内面にスライド部材
（１１）を取付けるとともに、前記冷蔵庫扉（５）の先
端部にスライド部材（１１）側の面のみが開口された収
納部（５ｃ）を埋設し、前記収納部（５ｃ）内に取付け
られた取付板（７）と、前記スライド部材（１１）と摺
動可能に係合する係合部材（８）と、前記取付板（７）
と前記係合部材（８）とを回動可能に軸支する軸（９）
とを有し、前記家具扉（２）と前記冷蔵庫扉（５）とを
一体に開閉させる連結部材（６）を設けたものである。

したがって、上記実施例によれば、第一実施例の扉の開
閉作動性の効果に加えて、第二実施例の冷蔵庫扉（５）
の外観向上の効果をも得ることができる。即ち、両扉の
開閉を円滑に行なうことができるとともに、開閉のいず
れの場合においても冷蔵庫扉（５）の見栄えを良くする
ことができる。

ところで、上記各実施例において、連結部材（６）或い
は連結部材（２１）を冷蔵庫扉（５）に、スライド部材
（１１）を家具扉（２）に取付けているが、本発明を実
施する場合には、これに限定されるものではなく、逆に
、連結部材（６）或いは連結部材（２１）を家具扉（２
）に、スライド部材（１１）を冷蔵庫扉（５）に取付け
てもよい。

また、上記各実施例のスライド部材（１１）の取付穴（
１１ｃ）は先端部に形成しているが、両端部或いはその
他任意個所に形成してもよい。

更に、上記第二実施例及び第三実施例において、連結部
材（２１）の長穴（２１ｂ）或いは連結部材（６）の取
付板（７）の長穴（７ａ）には、第６図に示すように、
冷蔵庫扉（５）の先端面と同一色調のシール（１５）を
貼付けてもよい。これによって、長大（２ｌ　ｂ）或い
は長大（７ａ）をも隠すことができるので、冷蔵庫扉（
５）の先端面の外観を更に向上させることができる。

［発明の効果］ 以上のように、請求項１の発明の冷蔵庫収納家具は、冷
蔵庫を収納した家具の家具扉の先端部内面または冷蔵庫
扉の先端部外面の何れか一方にスライド部材を水平方向
に取付けるとともに、前記冷蔵庫扉の先端部または前記
家具扉の先端部の何れか他方に取付けられた取付部と、
前記スライド部材と摺動可能に係合する係合部と、前記
取付部と前記係合部とを回動可能に軸支する軸とを有し
、前記家具扉と前記冷蔵庫扉とを一体に開閉させる連結
部材を設けたものである。したがって、家具扉及び冷蔵
庫扉を一体に開閉するときに、家具扉及び冷蔵庫扉を連
結する連結部材が取付部の一端を軸として回動すること
によって、家具扉と冷蔵庫扉との開き角度が変化しても
、相手側のスライド部材とは常に平行状態で係合するの
で、連結部材とスライド部材との摺動面には無理な力が
働かず、スライド部材は撓むことがなくて家具扉及び冷
蔵庫扉を円滑に開閉することができ、更に、摺動面の摩
耗を抑え、スライドするときの不快音をなくすことがで
きる。

また、請求項２の発明の冷蔵庫収納家具は、冷蔵庫を収
納した家具の家具扉の先端部内面または冷蔵庫扉の先端
部外面の何れか一方にスライド部材を取付けるとともに
、前記冷蔵庫扉の先端部または前記家具扉の先端部の何
れか他方にスライド部材側の面のみが開口された収納部
を埋設し、前記収納部内に取付けられた取付部と、前記
スライド部材と摺動可能に係合する係合部とを有し、前
記家具扉と前記冷蔵庫扉とを一体に開閉させる連結部材
を設けたものである。したがって、連結部材の取付部が
露出しないので、扉の先端部の見栄えを良くすることが
できる。また、扉先端部のスペースが小さくても連結部
材が干渉しないので、両開きのものにおいては、前記連
結部材を同一高さに取付けることができ、左右の調和の
とれた外観を得ることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の第一実施例による冷蔵庫収納家具の要
部斜視図、第２図は本発明の第一実施例による冷蔵庫収
納家具の扉の開閉状態を示す要部平面図、第３図は本発
明の第二実施例による冷蔵庫収納家具の斜視図、第４図
は第３図の要部斜視図、第５図は第４図の収納部材を示
す斜視図、第６図は第４図の一部断面を含む平面図、第
７図は第３図の扉の開閉状態を示す平面図、第８図は本
発明の第二実施例の変形例による冷蔵庫収納家具の要部
を示す分解斜視図、第９図は本発明の第三実施例による
冷蔵庫収納家具の要部斜視図、第１０図は従来の冷蔵庫
収納家具を示す斜視図、第１１図は第１０図の要部詳細
図、第１２図は従来の冷蔵庫収納家具の扉の開閉状態を
示す平面図、第１３図は従来の両開きの冷蔵庫収納家具
を示す斜視図、第１４図は第１３図の扉の開閉状態を示
す平面図、第１５図は第１３図の冷蔵庫扉を示す正面図
である。 図において、 １：家具 ４：冷蔵庫 ５ｃ：収納部 ７：取付板 ９：軸 ２１：連結部材 ２１Ｃ：係合部 である。 ２：家具扉 ５：冷蔵庫扉 ６：連結部材 ８：係合部材 １１ニスライド部材 ２１ａ：取付板部 なお、図中、同−符号及び同一記号は同一または相当部
分を示すものである。

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. （１）冷蔵庫の開口部に取付けられた冷蔵庫扉と、 前記冷蔵庫を収納した家具の開口部に取付けられた家具
   扉と、 前記家具扉の先端部内面または前記冷蔵庫扉の先端部外
   面の何れか一方に水平方向に取付けられたスライド部材
   と、 前記冷蔵庫扉の先端部または前記家具扉の先端部の何れ
   か他方に取付けられた取付部と、前記スライド部材に摺
   動可能に係合する係合部と、前記取付部と前記係合部と
   を回動可能に軸支する軸とを有し、前記家具扉と前記冷
   蔵庫扉とを一体に開閉させる連結部材と を具備することを特徴とする冷蔵庫収納家具。
2. （２）冷蔵庫の開口部に取付けられた冷蔵庫扉と、 前記冷蔵庫を収納した家具の開口部に取付けられた家具
   扉と、 前記家具扉の先端部内面または前記冷蔵庫扉の先端部外
   面の何れか一方に取付けられたスライド部材と、 前記冷蔵庫扉の先端部または前記家具扉の先端部の何れ
   か他方に埋設され、前記スライド部材側の面のみが開口
   された収納部と、 前記収納部内に取付けられた取付部と、前記スライド部
   材と摺動可能に係合する係合部とを有し、前記家具扉と
   前記冷蔵庫扉とを一体に開閉させる連結部材と を具備することを特徴とする冷蔵庫収納家具。