JPH03273942A - 車両用表示装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は透光性と反射性を有するハーフミラ−を用いて
虚像と実像とを組み合わせて表示する車両用表示装置に
関する。

〔従来の技術〕

一般に車両用表示装置においては、速度計１回転計、燃
料計、水温計等の各種計器類やギアポジション、燃料不
足、方向指示器の作動状態等を表示する警報表示器が組
み込まれ、運転者が車両を走行するうえで必要な各種の
情報を集中的に表示するようにしている。

しかし、限られた車室内では表示面の広さに限度があり
、単一な表示面に多数の表示内容を表示することはスペ
ース的に困難な面があった。

また、ハーフミラ−を用いることにより、２種類の表示
面を虚像あるいは実像とに選択的に切換えることのでき
る表示装置も開発され、例えば実開昭４９−１２６１４
３号公報で開示されるダイヤル表示装置は、２種類の表
示板をハーフミラ−を中心としてその両側に対象に配置
し、ハーフミラ−の前方の表示板を照明するとこの表示
板が表示光の反射により虚像として表示され、ハーフミ
ラ−の後方の表示板を照明するとこの目盛板が表示光の
透過により実像として表示されるようになっている。

このような表示装置は車両用としても開発され、例えば
特開昭６３−２３２０４２号公報の車両用表示装置が公
知であり、これは車両の車室内の視認方向に向けて位置
する表示面を備えたアナログ表示装置と、この表示装置
の表示面に対向するように前記視認方向に交叉して配設
した液晶パネルと、この液晶パネルの前記アナログ表示
装置とは他側の表面に設けたハーフミラ−と、このハー
フミラ−に対向して位置する表示面を有するディジタル
表示装置と、前記液晶パネルを透明状態あるいは非透明
状態に切換える切換手段とを備え、前記液晶パネルを透
明状態にすることにより前記アナログ表示装置の表示内
容を前記ハーフミラ−および液晶パネルを通し実像とし
て視認でき、液晶パネルを非透明状態にすることにより
前記ディジタル表示装置の表示内容を前記ハーフミラ−
上にて虚像として視認できるようになっている。そして
、アナログ表示装置は計器本体に設けられた指針と、目
盛、数字等の指針対応表示部を有する文字板とを備えて
いる。

このようなハーフミラ−を用いた表示装置においては虚
像と実像という２種類の表示面に異なる表示内容を設け
ることによって表示面積を大きくすることなく各種の表
示内容を切換え表示させることも可能であるが、この場
合、虚像と実像の何れか一方しか視認することができず
、車両用表示装置のように車両の情報を同時に得ようと
する場合には表示機能を向上させるものとしては不十分
であり、また、前記アナログ表示装置のように指針の回
転動作と表示部とを対比判読する計器においては、注目
度の高い表示面の中央に指針が配置される場合が多く、
その部分に表示部を設けることができないといった制約
を受けるものである。

そこで、このような問題を考慮して、例えば実開昭５３
−７１４５７号公報で開示されているように、指針回動
中心の前方にディジタル表示装置を設け、従来デッドス
ペースとなっていた指針回動中心部をディジタル表示部
として有効利用したものやあるいは実開昭６２−２６５
５４６号公報で開示されているように、指針の前面側に
再生像の位置等が異なるホログラム像が記録された２枚
のホログラムパネルを設け、その各ホログラムパネルに
対応して設けた再生用光源からの再生光を鏡面によって
各ホログラムパネルに反射させることによって指針の前
面側にホログラム像をオーパーラ、７１表示させて表示
機能を高めるようにした車両用表示装置が提案されてい
る。

〔発明が解決しようとする課題〕

上記従来技術において、前者の指針回動中心の前方にデ
ィジタル表示装置を設けたものはアナログ表示装置の表
示板上にディジタル表示装置を組み付けなければならず
、組付作業が面倒なうえ、指針の回動中心部がディジタ
ル表示装置によって完全に覆われ、その指針先端の指示
部だけが視認されることから、視認性の悪いものがあり
、この視認性を考慮して指針の指示部を長く形成すると
、結果的に表示板の表示面積を広く取る必要があった。

また、後者のホログラムパネルを用いた表示装置では、
２枚のホログラムパネルに常時表示される指針対応表示
部と警報時に表示される警報表示部の異なるホログラム
像を記録させる必要があるばかりでなく、各ホログラム
パネルに対応して異なる方向から再生光を照射する再生
用光源及びこの各再生用光源を各ホログラムパネルに反
射させる鏡面といった多くの構成部品を用いることから
、コスト的に不利であると共に構造が復熱で各構成部品
の組付作業に煩わしい手間と時間を要し、作業効率の悪
いものであった。

そこで本発明は、簡単な構造で表示面積を広く取ること
なく優れた表示機能を有すると共に、視認性を高めるこ
とのできる車両用表示装置を提供することを目的とする
。

〔課題を解決するための手段〕

本発明の車両用表示装置は、車両の車室内に運転者の視
認方向と交叉してハーフミラ−を設け、このハーフミラ
−の後方に計器本体を設けると共にこの計器本体に前記
視認方向に向けて実像として視認される発光指針を設け
、前記ハーフミラ−の前方にこのハーフミラ−と対向し
て表示装置を設け、この表示装置には少なくとも前記発
光指針の回動中心に虚像としてオーバーラツプ表示され
る表示指標部を設けたものである。

〔作用〕

上記構成によって、運転者は表示装置の表示光がハーフ
ミラ−に反射することによりその表示装置の表示指標部
を虚像として視認でき、同時に運転者は発光指針の表示
光がハーフミラ−を透過することによりその発光指針を
実像として視認でき、これにより発光指針の回動中心に
前記表示指標部がオーバーラツプ表示状態で視認される
。

〔実施例〕

以下、本発明の一実施例を添付図面を参照して説明する
。

第１図乃至第５図は本発明の一実施例を示し、同図に示
すように車両の車室内にて運転席の前方に設けられてい
るインストルメントパネル１に表示部Ｗ２が装備されて
いる。この表示装置２は黒色等の比較的光吸収率の高い
色を有する不透光性材料からなる筒型のケース３を備え
、このケース３には覗窓となる前面開口部４が設けられ
ているとともに前後に分割形成されている。前記ケース
３内にはこのケース３内を前室と後室とに区画するよう
にしてハーフミラ−５が設けられており、このハーフミ
ラ−５は運転者の視認方向と例えば４５°で交叉するよ
うに後傾状態になっている。前記ハーフミラ−５の後方
には前記視認方向に向けて目隠し板６が設けられ、この
目隠し板６は全体に黒色等の光吸収率の高い色を有し前
記ケース３の後面開口部を塞ぐようにして配設されてい
る。

前記目隠し板６の後面には計器ケース７が設けられ、こ
の計器ケース７内には例えばエンジン回転計等のアナロ
グ式の計器本体８が収納固定され、この計器本体８の回
転軸９には前記目隠し板６の前面にて発光指針１０が設
けられている。この発光指針１０は合成樹脂等の透光性
材料により形成されかつ着色されると共に、その回動中
心部に遮光キャップＩＯＡが嵌着されており、この遮光
キャップ１０Ａを除いて前記計器ケース７内に設けられ
た照明ランプ１）の照明光が導光体１２を介して導光さ
れることにより発光するように構成されている。また、
前記ハーフミラ−５の前方に位置して前記ケース３の土
壁には指針対応表示用の開口部１３とウオーニング表示
用の開口部１４とが適数段けられ、この例では１個の大
きな開口部１３と３個の小さな開口部１４とを有し、各
開口部１３．１４には周壁１５が形成されている。そし
て、開口部１３．１４の外方には前記ハーフミラ−５に
対向する表示面を備えた表示装置１６が設けられており
、この表示装置１６は開口部１３に対応して設けられ透
過照明される目盛。

数字等の指針対応表示部を有する表示板１７と、この表
示板１７の上方に設けられた冷陰極管１８によって前記
表示板１７を照明するための照明ケース１９とを有して
いる。さらに表示装置１６は開口部１４に対応して設け
られた方向指示用、前照灯用等のウオーニングレンズ２
０と、このウオーニングレンズ２０をウオーニングラン
プ２１によって照明表示するためのウオーニングケース
２２とを有している。そして、照明ランプ１）および冷
陰極管１８はイグニッションスイッチのＯＮ動作時にバ
ッテリからの給電により点灯し、ウオーニングランプ２
１は図示しない制御手段からの運転情況に応じた信号に
基づいて点灯する。また、前記表示板１７には車速をデ
ィジタル表示する液晶等の表示素子２３と、走行距離を
ディジタル表示する液晶等の表示素子２４及びギアポジ
ションをディジタル表示する表示素子２５とが設けられ
前記冷陰極管１８により照明されるようになっている。

また、ギアポジション表示用の表示素子２５はその表示
面と前記発光指針１０の回動中心とが前記ハーフミラ−
５を中心軸として対称な位置関係となり、かつ、第３図
で示すように表示素子２５前面とハーフミラ−５との距
離らと発光指針１０の回動中心となる遮光キャップＩＯ
Ａ前面とハーフミラ−５との距離ｆｔとの関係が１．＝
Ｉｌ、となるように設定されている。さらに、この表示
素子２５はシフトレバ−の切換操作に応じて制御手段か
らの信号によって光の透過、不透過を制御してＰ（パー
キング）、Ｒ（リバース）、Ｎにュートラル）、Ｄ（ド
ライブ）等のドツトパターンから成る文字を表示して、
運転者が使用するギアポジションを常時表示するように
している。

次に上記構成につきその作用を説明する。

まず、イグニッションスイッチをＯＮ動作すると照明ラ
ンプ１）および冷陰極管１８が点灯し、発光指針１０の
表示光２６が第１図に示すようにハーフミラ−５を透過
して運転者側に導かれることにより運転者は第５図に示
すような実像として発光指針１０を視認することができ
るとともに、表示装置１６の表示光２７が第１図に示す
ようにハーフミラ−５に反射して運転者側に導かれるこ
とにより運転者は第６図に示すような虚像として表示装
置１６の表示内容を視認することができる。この結果、
運転者は第２図に示すように表示板１７の表示内容を示
す目盛２８．数字２９からなる指針対応表示部と、表示
素子２３．２４の表示内容を示す車速表示部３０．トリ
ップ表示部３１と、指針１０とを同時に視認することが
できると共に、表示素子２５は制御手段からのギアポジ
ションに応じた信号に基づいて動作し運転者が使用する
ギアポジションを示す表示指標部３２（その代表例とし
てＤ（ドライブ）を示す）を虚像として発光指針１０の
回動中心となる遮光キャップＩＯＡの前面にオーバーラ
ツプ表示して表示素子２５の表示内容を視認することが
できる。また、発光指針１０は制御手段からのエンジン
回転信号に基づいて動作し目盛２８．数字２９と対比判
読されるとともに、制御手段からのウオーニング信号に
基づいてウオーニングランプ２１が点灯することにより
ウオーニングレンズ２０の表示内容を示すウオーニング
表示部３３が第２図に示すように虚像として視認される
。

このように上記実施例においては、従来デッドスペース
となる発光指針１０の回動中心にギアポジションを示す
指標部３２のみを常時虚像として視認することができ、
限られた表示板１７により多くの情報を表示することが
できるとともに、注目度の高い発光指針１０が表示器等
によって隠されることなく明確に視認することができ、
しかも、最も注目度の高い発光指針１０の回動中心を表
示面とすることにより、運転者に注意を促すことができ
、その表示機能を高めることができる。また、−枚のハ
ーフミラ−５を用いて各表示素子２３．２４．２５の表
示内容と指針対応表示部である目盛２８、数字２９を虚
像として視認することができるように構成されているの
で、構造が簡単でしかも部品点数を少なく抑えて組付作
業性を高めることができる。

なお本発明は上記実施例に限定されるものではなく本発
明の要旨の範囲内において種々の変形実施が可能である
。例えば発光指針の回転中心にギアポジションを示す表
示指標部を常時オーバーラツプ表示した例について説明
したが、第７図及び第８図で示すように照明ケース１９
にハーフミラ−５を中心軸として発光指針１０の回動中
心と対称な位置にウオーニングケース２２Ａを設け、こ
のウオーニングケース２２Ａ内のウオーニングランプ２
１Ａを車両が警報状態になった時に点灯させてウオーニ
ングレンズ２０に施した例えば燃料不足の警報状態を図
案化した表示指標部３２Ａを発光指針１０の遮光キャッ
プＩＯＡにオーバーラツプ表示させてもよく、また、こ
れに限らず表示指標部は数字、記号。

シンボルマーク等を用いてもよく、その表示内容は任意
に選定すればよい。また、１種類の計器における実像と
しての指針と虚像としての指針対応表示部について説明
したが、複数種の計器としても同様に用いることもでき
る。また指針対応表示部は目盛、数字の他に記号等を用
いてもよい。また、ディジタル表示素子は省略すること
もできる。

さらにハーフミラ−の傾斜角は適宜選定すればよく、ま
たハーフミラ−が前傾の場合には表示装置を下方に設け
ればよい。

〔発明の効果〕

本発明は、車両の車室内に運転者の視認方向と交叉して
ハーフミラ−を設け、このハーフミラ−の後方に計器本
体を設けると共にこの計器本体に前記視認方向に向けて
実像として視認される発光指針を設け、前記ハーフミラ
−の前方にこのハーフミラ−と対向して表示装置を設け
、この表示装置には少なくとも前記発光指針の回動中心
に虚像としてオーバーランプ表示される表示指標部を設

【図面の簡単な説明】

第１図乃至第５図は本発明の一実施例を示し、第１図は
概略説明図、第２図は表示状態を示す正面図、第３図は
表示素子と指針との距離関係を示す説明図、第４図はオ
ーバーランプ状態を示す要部の正面図、第５図は実像と
して視認される表示内容を示す説明図、第６図は虚像と
して視認される表示内容を示す説明図、第７図及び第８
図は本考案の変形例を示し、第７図は説明図、第８図は
オーバーラツプ状態を示す要部の正面図である。 ５・−ハーフミラ− ８−計器本体 １０−・−発光指針 １０Ａ−ｍ−遮光キャップ（回動中心）３２、３２Ａ、
−一一表示指標部 ７′″−一一一一 第７

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. （１）車両の車室内に運転者の視認方向と交叉してハー
   フミラーを設け、このハーフミラーの後方に計器本体を
   設けると共にこの計器本体に前記視認方向に向けて実像
   として視認される発光指針を設け、前記ハーフミラーの
   前方にこのハーフミラーと対向して表示装置を設け、こ
   の表示装置には少なくとも前記発光指針の回動中心に虚
   像としてオーバーラップ表示される表示指標部を設けた
   ことを特徴とする車両用表示装置。