JPH03272335A - ディスクパッド - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明はディスクパッドに関し、更に詳細には自動車等
の車両のディスクブレーキに用いられるディスクパッド
に関する。

（従来の技術） 自動車等の車両のディスクツし一キに用いられるティス
クパ・７＋・は、通常、余工拐等のパ・７）、構成成分
か熱硬化性樹脂等のしシン成分によって硬化されて成る
バット層が金属製の裏板に固着されている。

かかるディスクパッド（以下、単にバットと稀すること
かある）は、キャリパ等によってパ、ノドか車両の車輪
と一体に回転するティスフロータの両面に近接して取り
付けられている。

このバットは、フレーキ操作の際に、バットの裏板１則
の面かキャリパ中に設けられているピストン等によって
押圧され、バット層面か回転するディスクロータ面を挟
圧して制動作用を行う。

この際に、子イスクローク面とバット層面との当接に因
る摩擦によって摩擦熱く以下、制動熱と称することかあ
る）か発生ずる。

ところで、特開昭６２−１２７５２４号公報や特開昭６
１１．２７５２５号公報等において、制動熱かバッドを
押圧するピストン等に伝導され、ピストン作動油の温度
上昇を防止すへく、バットの裏板背面にジルコニア系セ
ラミックスが断熱材としてコーティングされているバッ
トか提案されている。

（発明が解決しようとする課題） 前記公報において提案されているバットは、制動熱を断
熱しバットを抑圧するピストンへの伝熱防止に有効では
ある。

しかしながら、フルーキ操作を連続して行うような場合
、制動熱がバット層内に蓄積されバット面とディスクロ
ータ面との染擦係数が急激に低下し、制動性能が著しく
悪化することがある。

そこで、本発明の目的は、制動熱がパッド層内に蓄積さ
れ難い放熱性の良好なディスクパッドを提供することに
ある。

（課題を解決しようとする課題） 本発明者等は、前記目的を達成すべく鋭意検討した結果
、パッドの裏金背面にクロミア系セラミックスをコーテ
ィングすることによって良好な放熱性を呈するすること
を見い出し、本発明に到達した。

即ち、本発明は、自動車等の車両のティスクフレーキに
用いられ、回転する子イスフロータ面と当接し制動作用
を行うディスクバットにおいて５該テイスクロ一タ面と
当接するバット層が固着されている金属製裏板の背面に
、三酸化クロム（Ｃｒ２Ｏ、）を主成分とするクロミア
系セラミックス層が形成されていることを特徴とするデ
ィスクバットにある。

かかる構成の本発明において、金属製裏板とクロミナ系
セラミックス層との間に、酸化物系サーメット層が形成
されていることか、クロミア系セラミックス層と金属製
裏板との接着強度等を向上することができる。

（作用） 従来の裏板に断熱材がコーティングされているディスク
バットにおいては、制動熱がバット層内に蓄積されてバ
ッドのバット層内温が３００〜４００°Ｃの高温となる
ことがあるため、バット層を構成するレシンか熱劣化し
バット層面とディスクロータ面との摩擦係数か低下する
。

この点、本発明のディスクバットによれは、バット層が
ら裏板に伝熱される制動熱を効果的に放熱することがで
き、制動熱かバット層内に蓄積することがなく、パッド
層を構成するレジンの熱劣化を防止することができる。

尚、裏板を押圧するキャリパのピストンへの制動熱の伝
熱は現実には極めて少ない０通常、裏板と当接するピス
トンの面積か極めて少なく且つ両者は常に当接している
ものではないためである。

（実施例） 本発明を図面を用いて更に詳細に説明する。

第】図は本発明の一実施例を示ず正面図てあり、バソＩ
・の裏板背面側から見たものである。

第ト図に示す裏板１には、バットをキャリパ等に取り付
けるための穴５．６か穿設され、裏板１の表側には、第
２図に示す様に、パッド層２が固着されている。

また、この裏板１の背面側の破線に因る斜線部分３．４
には、キャリパのピストンか当接する。

かかる第１図に示ずパ・ノドの裏板１の背面側には、第
２図に示す如く、三酸化クロム（Ｃｒ２Ｏ．　）を主成
分とし、更にアルミナ（Ａ１．○、）を含有するクロミ
ア系セラミックス層１０（以下、セラミックス層ｌＯと
称することがある）が形成されている。

本実施例において採用する（：ｒ２Ｏ３　　、Ａｌ２Ｏ
。

から成るセラミックスの遠赤外線スペクトルの吸収曲線
を第４図（ａ＞に示す。

一方、特開昭６２　１．２７５２４号公報等に開示され
ているバットの断熱材として用いられているジルコニア
系セラミックス（７ｒｏ、　　、Ｈす○）（こついての
遠赤外スペクトルの吸収曲線を第４１１（ｂ）に示す。

第４図から明らかな様に、本実施例で採用１−るクロミ
ア系セラミックスは、従来のバットにコテインクされて
いるジルコニア系セラミックスよりも優れた熱放射性能
を有する。

このため、裏ｔｆｉ、］に到達した制動熱は、外部に効
率良く放熱されるため、バット層２内に制動熱が蓄積さ
れることがないのである。

かかるセラミックス層１０は、第３図に示す様に、裏板
１の背面にニッケル（Ｎ１）を主成分とするボンデイン
クコートとしての酸化物系サーメット層１１を介して固
着されている。

このサーメット層１１は、金属とセラミックスとの中間
的な性質を有しており、裏板１とセラミックス層１０と
の接着強度を高めることができる。

また、サーメット層１１の熱膨張係数も金属とラミック
ス層］０との中間的な値であるため、両者の熱膨張差を
吸収することかでき、熱膨張差に因るセラミックス層１
０の剥離も防止することができる。

ここで、サーメット層１１をニッケルークロム等の金属
層に変更すると、接着強度はサーメット層１］の場合に
比較して約１１５程度に低下する。

尚、本実施例のサーメット層１１には、少量のアルミナ
（Ａｔ２Ｏ３　）が含有されている。

この様な本実施例のバ・ノドは、先ず金属粉等のパッド
構成成分と熱硬化性樹脂等のレジンとを成形したものを
裏板１と共に加熱処理して裏板１とパッド層２とを一体
化せしめる。

次いて、裏板］の背面側の面をフラスト加工して粗面化
し、Ｎｉ中に少量のＡＩか混合されている混合物をプラ
スマ溶射することによってＮｉ−Ａｌ、○、のサーメッ
ト層１］を形成することかできる。

このブラスマ溶射の際に、Ａ１か大気中の酸素と化合し
てＡＩ、○、となり、Ｎｉ中にＡ１２Ｏｉか恰も合金の
如く均一に分散されているサーメソ１へ層１１が形成さ
れる。

更に、この様に形成されたサーメット層１１の上面に、
Ｃｒ２Ｏ，及びＡｔ２Ｏ．をブラスマ溶射してセラミッ
クス層】０を形成する。

かかるセラミックス層１０を形成した後、更にセラミッ
クス層１０を稠密とするため、必要に応じて公知の封孔
処理を施してもよい。

この様にして得られた本実施例のバットの放熱性を調査
した結果を第４図に示す。

第５図は、バットのバット層２の面を６７２°Ｃに加熱
されている加熱プレート面に当接せしめ、裏板１、　１
ｕｌｌの表面温度の経時変化をａ！１定したものてあ第
５図において１曲線Ａが本実施例のバットの表面温度で
あり、曲線Ｂがセラミックス層１０及びサーメット層］
１を形成する前のバッドの表面温度である。

第５図から明らかな様に、本実施例のバッドの表面温度
は、セラミックス層１０及びサーメット層１１が形成さ
れる前のバッドの表面温度よりも低温であり、本実施例
のバットは放熱性能に優れていることが判る。

この様に本実施例のバットの裏板の表面温度は、従来の
バットに比較して低温となり、Ｌつ車両のディスクツ′
ｌ／　−：ｋ（において、キャリパのピストン′と当接
する裏板１の部分は、第１図に示す斜線部３．４の如く
、極めて狭い面積である。

しかも、裏板１とキャリパのピストンとは常に当接して
いるものて゛（まない。

従って、制動熱がキャリパのピストンを介して作動油温
度を上昇させることは極めて少ない。

尚、前記作動油の温度上昇の懸念を依然として解消でき
ないならは、キャリパのピストンの裏板１と当接する部
分に、良好な断熱効果を呈するジルコニア系セラミック
ス層を形成することによって解消することができる。

以上、述べてきた本実施例においては、先に裏板１とバ
・ノド層２とを一体化し、次いて裏板１にサーメット層
１１とセラミックス層］０とを形成したか、先に裏板１
にサーメット層１１とセラミックス層１０とを形成し、
次いて前記！［１とバット層２とを一体化してもよい、
その際に、プラスマン８射に変えてカスｌ容射によって
セラミックス層等を形成することもてきる。

また、バットを搭載する車両によっては、サメット層１
１を形成することなく裏板］に直接セラミックス層１０
を形成してもよい。

更に、本実施例において採用したセラミックスに替えて
種々のクロミア系セラミックス、例えはＣｒ２ｏ、　　
ｌ　Ｆｅ２Ｏ３がら成るセラミックス等を採用すること
かできる。

尚、サーメット層１１も、クロム（Ｃｒ）−アルミ（Ａ
１）−イツトリウム（ｙ）から成る混合物中に、更にコ
バルト（Ｃｏ）、ニッケル（Ｎ＋）　、及び鉄（［０）
から成る肝の中から少なくとも一種が含有される混合物
をプラスマ溶射して得られるものであってもよく、むし
ろセラミックス層１０の接着強度を向上することができ
る。

（発明の効果） 本発明のディスクバットによれば、制動熱を裏板から効
果的に放熱することができ、制動熱の蓄積に因る制動力
の急激な低下を有効に防止することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例を示す正面図、第２図は第１
図のＸ−Ｘ面における断面図、第３図は本実施例のセラ
ミック層の構造を説明するための拡大断面図、第４図は
クロミア系セラミックス及びジルコニア系の遠赤外スバ
クトルの吸収曲線を示すクラ７、及び第５図は本実施例
のパッドの効果を説明するためのクラ７を各々示す。 図において １　・・裏板、２・−パット層、 ３．４　・　キャリパのピストン当接部分、１０−　　
・セラミック層、 １１　　　ボンデインクコートとしてのサメット層。 ・本実施例のパッド、 Ｂ・・・比較例のバット。 Ａ　・

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、自動車等の車両のディスクブレーキに用いられ、回
   転するディスクロータ面と当接し制動作用を行うディス
   クパッドにおいて、 該ディスクロータ面と当接するパッド層が 固着されている金属製裏板の背面に、三酸化クロム（Ｃ
   ｒ＿２Ｏ＿３）を主成分とするクロミア系セラミックス
   層が形成されていることを特徴とするディスクパッド。 ２、金属製裏板とクロミア系セラミックス層との間に、
   酸化物系サーメット層が形成されている請求項第１項記
   載のディスクパッド。