JPH03268411A - 波形タンク変圧器装置 - Google Patents

波形タンク変圧器装置

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JPH03268411A
JPH03268411A JP2068641A JP6864190A JPH03268411A JP H03268411 A JPH03268411 A JP H03268411A JP 2068641 A JP2068641 A JP 2068641A JP 6864190 A JP6864190 A JP 6864190A JP H03268411 A JPH03268411 A JP H03268411A
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JP
Japan
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heat
tank
radiation
corrugated
transformer
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JP2068641A
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Yoshiaki Shimizu
清水 吉章
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Daihen Corp
Original Assignee
Daihen Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、タンクの側壁を構成する金属板自体に波付は
加工を施して放熱部を構成した波形タンク変圧器装置に
関するものである。
し従来の技術] 波形タンク変圧器は放熱部の表面積が著しく大きく、し
かも油道抵抗が小さいため、大きな冷却効果を得ること
ができ、千kVA台までの変圧器であれば外付けの放熱
器を用いないで冷却を図ることができる。
また波形タンク変圧器は、側壁を薄い金属板により形成
して、しかも所定の強度を得ることができるため、小形
軽量に構成することができる。
従って波形タンク変圧器は小容量及び中容量の油入変圧
器として広く用いられている。
従来の波形タンク変圧器の側壁の放熱部は断面がU字状
を呈するように成形された波付は板からなる2個の側壁
構成部材Ul、U2を突合せて溶接することにより構成
されていた。
第1.3図は波形タンク変圧器の放熱部の横断面を変圧
器タンクについてのみ示したもので、この変圧器タンク
の放熱部は、山部と谷部とが交互に並ぶように波付は加
工された薄い金属板からなる波付は板をU字状に成形し
た2個の側壁構成部材U1.U2を突き合わせ溶接する
ことにより構成され、波付は板の各山部により放熱フィ
ンFが形成されている。同図においてW−はU字状の側
壁構成部材Ul、U2どうしの溶接部を示しており、各
溶接部W′の近傍には放熱フィンFが存在しない広幅空
隙部Gが存在する。
放熱フィンFの高さが高い場合には、圧力による各放熱
フィンの変形を防止するために、各放熱フィンFを構成
する金属板どうしを局部的に、直接又は介在物を介して
スポット溶接する補強手段が講じられる。
変圧器の小形化を図るためには、風冷式の冷却方式を採
用するのが有効であるが、従来の波形タンク変圧器では
少数の送風手段(送風ファン等)で効果的な冷却を行う
ことが難しかったため、採用されることは希であった。
[発明が解決しようとする課題] 従来の波形タンク変圧器では、変圧器タンクを製作する
際に2個のU字状の波付は板を有する側壁構成部材Ul
、U2を突合せて溶接していたが、その際側壁構成部材
の開口端部どうしの位置合せが面倒で、タンクの製作に
多くの手間がかかるという問題があった。
また、側壁構成部材を製作する過程では、波付は板をU
字状に曲げ加工する工程に多くの手間を要するという問
題がある。
更に放熱フィンの高さを高くする場合には、圧力による
変形を防止するためにスポット溶接による補強手段が講
じられるが、この場合にはスポット溶接の作業上の理由
により、放熱フィン相互間の距離(放熱フィンの並設方
向における放熱フィン中心間距離)が冷却上必要とされ
る距離よりも大きくなりがちであった。そのため冷却ス
ペースを太き(とることが必要になり、このことが変圧
器の小形化の妨げになるという問題があった。
尚本明細書でいう冷却スペースとは、−まとまりの放熱
フィン群全体(第13図においては側壁の1面にある一
連の放熱フィンが1つの放熱フィン群を構成しており、
全体で4つの放熱フィン群がある。)の体積をいうもの
とする。
波形タンク変圧器において風冷式冷却を行う場合には、
放熱フィンの下方に送風手段を設けて空気を放熱フィン
の幅方向に沿って上方に吹き上げる必要がある。従って
、多数の送風手段(送風ファン等)を必要とする上に、
空気の無駄な拡散を防止するために放熱フィンの頂部(
放熱フィンの高さ方向の先端)を包み込むような整風板
を配設する必要があり、風冷を行うための設備費が高く
なるという問題があった。
本発明の目的は、変圧器タンクの製作に要する手間を少
なくすることができる上に従来より更に小形化を進める
ことができ、また風冷式とするための設備費の低減を図
ることができるようにした波形タンク変圧器装置を提供
することにある。
[課題を解決するための手段] 本発明は、内周部の横断面形状が矩形状を呈する波形放
熱部を側壁部に備えたタンクと、前記タンク内に収納さ
れた変圧器本体とを備えた変圧器装置に係わるものであ
る。
本発明においては、山部を外側にして谷部の包絡線がU
字形を呈するように成形された波付は板からなる第1の
放熱部構成体と、谷部の包絡線が直線状を呈する波付は
板からなる第2の放熱部構成体とにより放熱部が構成さ
れる。第2の放熱部構成体は第1の放熱部構成体の両端
間に跨がって配置されて、その両端が第1の放熱部構成
体の両端に突き合わせ溶接される。各放熱部構成体の各
山部により放熱フィンが構成される。
冷却効果を高めるため、上記第2の放熱部構成体の各放
熱フィンの高さを第1の放熱部構成体の放熱フィンの高
さよりも高く設定することができる。
この場合箱2の放熱部構成体の放熱フィンに圧力に対す
る補強手段を設けることが好ましい。
変圧器が2台並設される場合には、各変圧器のタンクの
放熱部を、上記と同様に第1の放熱部構成体と、該第1
の放熱部構成体の両端に突き合わせ溶接された第2の放
熱部構成体により構成する。
この場合各変圧器のタンクの第2の放熱部構成体の各放
熱フィンの高さを第1の放熱部構成体の放熱フィンの高
さよりも高く設定しておき、2台のタンクの第2の放熱
部構成体の放熱フィンどうしを互いに入り組ませた状態
で2台の変圧器を並設する。
この場合、第2の放熱部構成体の放熱フィンの下方に送
風手段を配設することができる。
[作 用コ 上記のように谷部の包絡線がU字形を呈する第1の放熱
部構成体と、谷部の包絡線が直線状を呈する第2の放熱
部構成体とにより放熱部を構成すると、波付は板をU字
形に折曲げる面倒な加工を1台の変圧器タンク当り1回
だけ行えば良いため、タンクの製造工数が削減されるこ
とによりコストの低減を図ることができる。
また上記のように構成すると、第1及び第2の放熱部構
成体の溶接は、もともと放熱フィンが存在しないタンク
のコーナ部で行われることになるため、溶接作業を容易
にすることができる上に、放熱フィン相互間に無用な広
幅空隙部が形成されるのを防ぐことができる。
波付は板の放熱フィンの高さが高くなればなる程、U字
状に成形する加工が面倒になり、その加工に要する設備
費が高くなる。従って放熱面積を増大させて冷却効果を
高める場合には、上記のように谷部の包絡線が直線状を
呈する第2の放熱部構成体の放熱フィンの高さを高くす
るのが好ましい。
この場合圧力に対するスポット溶接等の補強は放熱フィ
ンの高さが高い第2の放熱部構成体についてのみ施せば
良い。
また2台の変圧器が並設される場合に、各変圧器のタン
クの第2の放熱部構成体の放熱フィンを第1の放熱部構
成体の放熱フィンの高さよりも高くして、該2台の変圧
器のタンクの第2の放熱部構成体の放熱フィンどうしを
互いに入り組ませた状態で配置すると、変圧器1台当り
の床面積が縮小されるので、変圧器設備の縮小を図るこ
とができる。
更に2台の波形タンク変圧器の放熱フィンを入り組ませ
た状態で配置して、入り組ませた放熱フィン群の下方に
送風手段を設けると、少数の送風手段で整風板を用いる
ことなく、効率よく変圧器の冷却を行うことができる。
[実施例] 以下添付図面を参照して本発明の詳細な説明する。
本発明の特徴は、タンクの構造と放熱構造とにあるので
、以下に示す実施例においては、タンク及び放熱構造に
ついてのみ説明するものとし、変圧器本体等の説明及び
図示は省略する。
実施例1 第1図ないし第4図は第1の実施例を示したもので、第
1図は放熱部の横断面図であり、第2図は本実施例の波
形タンク変圧器の正面図である。
また第3図は第1の側壁構成部材の縦断面図であり、第
4図は第3図のIV−IV線断面図である。
本発明に係わる変圧器のタンクは、側壁1と、この側壁
の下端を閉じる底板2と、底板2に溶接されたベース3
と、側壁1の上端を閉じるカバー4とからなり、このタ
ンク内に変圧器本体が収納されている。
第1図に示したように、側壁1は、横断面において内面
の輪郭形状がU字形を呈するように形成された第1の側
壁構成部材IAと、内面の輪郭形状が直線状を呈するよ
うに形成されて第1の側壁構成部材の両端に突き合わせ
溶接された第2の側壁構成部材IBとからなっている。
第1の側壁構成部材IAは、放熱フィンFを構成する山
部を外側にして谷部Vの包絡線が横断面においてU字形
を呈するように曲げ加工された波付は板からなる第1の
放熱部構成体101と、この第1の放熱部構成体101
の上端及び下端にそれぞれ溶接されたU字形の上部枠体
102及び下部枠体103とからなっている。
また第2の側壁構成部材IBは、谷部■の包絡線が直線
状を呈する波付は板からなる第2の放熱部構成体104
と、この放熱構成部材の上端及び下端にそれぞれ溶接さ
れた上部側板105及び下部側板106とからなってい
る。第2の放熱部構成体104の両端が第1の放熱部構
成体101の両端に突き合わせ溶接され、上部側板10
5及び下部側板106の両端がそれぞれ上部枠体102
及び下部枠体103の両端に突き合わせ溶接されている
。Wは溶接部を示している。
第1の放熱部構成体101及び第2の放熱部構成体10
2の各放熱フィンの両端は溶接により閉塞されている。
第1の放熱部構成体及び第2の放熱部構成体の各放熱フ
ィンの内側はタンク内にのみ開口した袋状の空間となっ
ていて、それぞれの袋状空間が油道りを形成している。
第4図においてhlは放熱フィンの高さ、bfは放熱フ
ィンの厚さである。また、baは放熱フィン間の空気層
の厚さ、plは隣接する放熱フィンの中心間距離である
第1の側壁構成部材IAの上部枠体102の上端には幅
寸法がL3のフランジ102aが設けられ、第2の側壁
構成部材IBの上側側板105の上端には同じく幅寸法
がL3のフランジ105aが設けられている。フランジ
102a及び105aはそれぞれの隣接する端部どうし
が溶接により接続され、これらのフランジにより変圧器
タンクの上部フランジが構成されている。
また第1の側壁構成部材IAの下部枠体103の下端に
はフランジ103aが設けられ、第2の側壁構成部材I
Bの下部側板106の下端にはフランジ103aと幅寸
法が等しいフランジ106aが設けられている。フラン
ジ103a及び106aの隣接する端部が互いに溶接に
より接続されて変圧器タンクの下部フランジが構成され
ている。
上記実施例では、第1の側壁構成部材IAにより矩形状
タンクの側壁を構成する4つの壁部の内の3つの壁部8
1.S2及びS3が構成され、第2の側壁構成部材IB
により壁部S2に対向する1つの壁部S4が構成される
。第1の側壁構成部材1Aと第2の側壁構成部材IBと
の溶接は通常タンクの外側から行うが、タンクの外側及
び内側の両側から行っても良い。
第1図に示したWは第1及び第2の側壁構成部材IA及
びIBの溶接部を表している。各溶接部Wはもともと放
熱フィン(山部)Fが設けられない側壁のコーナ部にあ
るので、放熱フィンの数を削減すること無く溶接作業の
ためのスペースを確保することができる。
U字状に曲げ加工された第1の側壁構成部材と、曲げ加
工が施されていない第2の側壁構成部材とを突き合わせ
る作業は、U字形に曲げ加工された側壁構成部材どうし
を突き合わせる場合に比べてはるかに容易に行うことが
できる。従って側壁構成部材どうしの溶接を従来より簡
単に行うことができ、変圧器タンクの製造を容易にする
ことができる。
第2の側壁構成部材IBの幅寸法L2  (第1図参照
)は、第1の側壁構成部材IAの壁部31及びS3間の
寸法L+よりも大きく、これらの寸法と上部フランジ面
の幅寸法L3  (第3図参照)との間にはL2 =L
1 +2L3なる関係がある。
下部枠体103及び下部側板106のフランジ103a
及び106aにより構成された下部フランジには底板2
が溶接され、底板2の下面にベース3が溶接されて変圧
器タンクが構成されている。
この変圧器タンク内には図示しない変圧器本体が絶縁油
とともに収納されている。上部枠体102及び上部側板
105の上端のフランジ102a及び105aにより構
成された上部フランジの上にパツキン5が貼り付けられ
、変圧器タンクの上端開口部を閉じるカバー4が該パツ
キン5を介して上部フランジに取付けられている。
実施例2 第5図ないし第8図に本発明の第2の実施例を示す。こ
の実施例では、第1の側壁構成部材IAの放熱フィンF
の高さよりも第2の側壁構成部材IBの放熱フィンFの
高さを高くしたものである。
第1の側壁構成部材IAの放熱フィンFの高さを高くす
ると、U字状に曲げ加工するのに手数がかかり、その後
の工程における取扱いが面倒になる。
従って、所要放熱面積を大きくするためには、全ての放
熱フィンの高さを高くするよりは、第2の側壁構成部材
IBの放熱フィンFの高さを高くし、第1の側壁構成部
材IAの放熱フィンFの高さを低くする方が製作の手間
が省けて有利である。
ところで、第4図に示したように放熱フィンが圧力によ
り変形するのを防止するための補強手段(以下単に補強
手段という。)を有しない場合には、放熱フィンの高さ
をあまり高くすることはできない。
ここで補強手段を有しない放熱フィンFの高さの上限値
をhrとする。変圧器の容量が大きくなると、放熱フィ
ンの高さをhr以下としたのでは必要な放熱面積を確保
することができなくなる。
その場合には放熱フィンの高さを上限値hrよりも高く
して放熱面積を増加させなければならないが、それには
放熱フィンに補強手段を設ける必要がある。この補強手
段としては、各放熱フィンFの高さ方向の中央部付近に
おいて、各放熱フィンFの両側壁を構成する金属板どう
しを直接または介在物を介して局部的に溶接する方法が
採用される。
このような補強手段を設けることにより、放熱フィンF
の高さを上限値hrよりも大幅に増大させ得るが、放熱
フィンの高さを高くすると波付は加工に多くの手数がか
かり、またスポット溶接電極を挿入する関係上、放熱フ
ィンF相互間の距離を長くしなければならない。従って
放熱フィンFの高さを、補強手段を設けないときの上限
値htよりも僅かに大きめ目に設定するといったやり方
は不経済なやり方となる。
上記の点に鑑み、放熱フィンFの補強手段の有無を含め
て、放熱フィンの高さの経済的な構成を、変圧器の必要
放熱面積が小さい場合から順に項を別けて述べると次の
ようになる。
(1)必要放熱面積がそれ程大きくない場合には、第1
の側壁構成部材IAの放熱フィンFの高さhlと第2の
側壁構成部材の放熱フィンFの高さh2に関しては、変
圧器タンク製作上の理由によりそれぞれの大きさを設定
することは行わない。変圧器の床面積を小さくするため
、放熱フィンFの高さを各壁部毎に変えた方が有利な場
合には、そのようにするが、特別の理由がなければhl
 =h2とする。hlが大きくなる場合には(例えば2
0cm台以上になる場合には)次項(11)の決めかた
に従う。
(11)第1の側壁構成部材の放熱フィンFの高さhl
よりも第2の側壁構成部材の放熱フィンFの高さh2の
方を大きくする。ただし、h2は補強手段を設けない場
合の上限値h「以下とする。この場合、hi <h2≦
h「である。
(m )全ての放熱フィンの高さを補強が設けられない
場合の上限値h「とする。この場合にはh1=h2 =
hrである。
(1■)第1の側壁構成部材IAの放熱フィンには補強
手段を設けず、第2の側壁構成部材IBの放熱フィンに
対してのみ補強手段を設ける。補強手段を設ける放熱フ
ィンの高さは前記上限値h「よりも大幅に高くする。こ
の場合hl <hr <h2である。
(V)第1の側壁構成部材及び第2の側壁構成部材の放
熱フィンの双方に補強手段を設け、それらの高さをhr
より大とする。この場合はhr <hl≦h2である。
第5図は上記(1■)項の場合の構成を適用した場合の
波形タンク変圧器の放熱部の横断面であり、第6図は本
実施例の波形タンク変圧器の正面図である。この例では
第2の側壁構成部材IBの放熱フィンFに補強手段11
0が設けられている。補強手段110は第7図または第
8図に示したように構成される。第7図に示した例では
、放熱フィンFの内側の油道り内に該放熱フィンの幅方
向(タンクの上下方向)に沿って伸びる細長い介在物1
11が嵌め込まれている。介在物111は放熱フィンF
の高さ方向の中央部付近に配置され、該介在物が放熱フ
ィンFの金属板にスポット溶接(Ws)されて補強手段
110が構成されている。
また第8図に示した例では、各放熱フィンの高さ方向の
中央部付近に、放熱フィンの幅方向に適当な間隔をあけ
て並ぶ四部112が設けられ、各凹部において放熱フィ
ンFを構成する金属板どうしが直接スポット溶接(Ws
)されて補強手段110が構成されている。
実施例3 第9図は本発明の第3の実施例を示したもので、この実
施例では、2台の矩形状波形タンク変圧器T1及びT2
が並設されている。2台の変圧器T1及びT2はそれぞ
れのタンクの第2の側壁構成部材側の壁部S4を隣合わ
せた状態で配置され、変圧器T1の第2の側壁構成部材
の放熱フィンFと変圧器T2の第2の側壁構成部材の放
熱フィンFとが互いに入り組んだ状態で配置されている
既に述べたように、補強手段を設けた放熱フィン相互間
の距離は、補強手段を設けない放熱フィン相互間の距離
よりも大きく、補強手段を設けた放熱フィン相互間に形
成される空気層の厚さは冷却上必要とされる空気層の厚
さよりも太き(なることが多い。しかし、2台の変圧器
TI、T2の補強手段が設けられている放熱フィンどう
しを互いに入り組ませた状態で配置すると、入り組んだ
放熱フィン相互間の空気層の厚さを冷却上必要とされる
大きさに等しく設定することが可能となり、このように
設定することにより、冷却スペースの無駄を解消するこ
とができる。
上記のように波形タンク変圧器2台を1組として、それ
ぞれの第2の側壁構成部材を隣り合わせた状態で配置し
、隣り合う放熱フィンを互いに入り組ませた状態で配置
すると、変圧器1台当りの床面積を大幅に縮小すること
ができる。
尚、以下このように隣り合う放熱フィンどうしを入り組
ませた構造を噛み合い構造と呼ぶことにする。
上記の実施例において、放熱フィン相互間の距離をpl
、各変圧器の放熱フィンの厚さをbl、各変圧器の放熱
フィン相互間の空気層の厚さをba、噛み合い構造の放
熱フィン相互間の空気層の厚さをba’とした場合、 ba =pf −bl 、ba’−1/2(pl −2
bf)=]/2(ba −bl)なる関係がある。
なお、上記のように並設された2台の変圧器の放熱フィ
ンを噛み合い構造で配置すると、2台1組の変圧器の内
の1台を運転し、他の1台を停止したときに、普通の変
圧器を2台設置した場合よりも、放熱作用が向上する効
果を期待できる。
その理由を概説すると次の通りである。変圧器内で発生
した熱は対流及び放射の放熱形態で外界へ放出されるが
、通常放熱フィンが向い合っている部分からの放熱は対
流放熱が大部分であって、放射放熱はごく僅かである。
今、変圧器タンクの側壁を構成する1つの壁部について
考えることにし、この1つの壁部にn個の放熱フィンが
設けられている場合を想定する。
この場合は、両端の放熱フィンの外界に対面する片面の
み(合計2面)から大きな放射放熱が行われ、他の2(
n−1)個の側面からの放射放熱はごく僅かである。と
ころが、2台の変圧器の隣り合う放熱フィンを噛み合い
構造とした場合、2台の変圧器の間に温度差があるとき
には、外界に対面しない面においても、高温側の放熱フ
ィン側から対向する低温側の放熱フィン側に向って放射
放熱が行われる。尚、2台の変圧器の各n個の放熱フィ
ンを噛み合い構造とした場合は、一方の変圧器のn個の
放熱フィンの2n面中、1面は外界に対面し、(2n−
1)面は他方の変圧器の放熱フィンに対面することにな
る。そして、低温側の第2の側壁棒構成部材の放熱フィ
ンに伝えられた熱は主としてその変圧器の側壁構成部材
の放熱フィンから外界に放出される。従って、並設され
た2台1組の変圧器のうちの1台が運転され、他の1台
が停止しているときには、停止側の変圧器の放熱フィン
も、運転されている変圧器の放熱に寄与することになる
実施例4 本実施例は噛み合い構造の放熱フィンの下部に送風手段
を設けて、上方に向けて送風を行うことにより風冷式変
圧器としたものである。
第11図は送風手段として噛み合い構造の放熱フィンの
下方に送風ファン7を設置した例を示したものである。
また第12図は噛み合い構造の放熱フィンの下方に送風
ダクト8を配置して、図示しない送風源からダクト8内
に導入した空気を、該ダクトの開口部から噛み合い構造
の放熱フィンに向けて放出させるようにしたものである
本実施例のように、噛み合い構造の放熱フィンの下部に
送風手段を設けると、送風手段から放出された空気によ
り2台の変圧器が冷却される。従って送風手段が少なく
て済み、変圧器のコストの低減を図ることができる。
また風冷方式にすると、噛み合い構造の放熱フィンにお
ける空気層の厚さ(前述のba’)を小さくすることが
できるので、噛み合い構造にする放熱フィンの数を増加
させることができる。従って、風冷方式により放熱効率
(単位放熱面積当りの放熱量)が向上するだけでなく、
放熱面積自体も大きくすることができるので、放熱量を
大幅に増加させることができる。これにより変圧器の小
形化を図ることができる。なお、噛み合い構造の放熱フ
ィンの下部に送風手段を設けると、タンクの側壁自体が
気流の無駄な拡散を阻止する役割を果すので、整流板(
送風流拡散防止用の板)を取付ける必要はない。
[発明の効果] 以上のように、本発明によれば、谷部の包絡線がU字形
を呈する第1の放熱部構成体と、谷部の包絡線が直線状
を呈する第2の放熱部構成体とにより放熱部を構成した
ので、波付は板をU字形に折曲げる面倒な加工を1台の
変圧器タンク当り1回だけ行えば良い。従ってタンクの
製造工数が削減されることによりコストの低減を図るこ
とができる。
また本発明によれば、第1及び第2の放熱部構成体の溶
接を、もともと放熱フィンが存在しないタンクのコーナ
部で行うため、溶接作業を容易にすることができる上に
、放熱フィン相互間に無用な広幅空隙部が形成されるの
を防ぐことができる。
請求項2に記載の発明では、加工が容易な第2の放熱部
構成体の放熱フィンの高さを高くしたので、加工に要す
る設備費を高くすること無しに放熱面積を増大させて冷
却効果を高めることができる。
また請求項4に記載した発明によれば、2台の変圧器が
並設される場合に、各変圧器のタンクの第2の放熱部構
成体の放熱フィンを第1の放熱部構成体の放熱フィンの
高さよりも高くして、該2台の変圧器のタンクの第2の
放熱部構成体の放熱フィンどうしを互いに入り組ませた
状態で配置するようにしたので、変圧器1台当りの床面
積が縮小されることにより、変圧器設備の縮小を図るこ
とができる利点がある。
更に請求項6に記載した発明によれば、2台の波形タン
ク変圧器の入り組ませた放熱フィン群の下方に送風手段
を設けたので、少数の送風手段で整風板を用いることな
く、効率よく変圧器の冷却を行うことができる利点があ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の実施例で用いる波形変圧器タンクの横
断面図、第2図は同実施例の波形タンク変圧器の正面図
、第3図は同実施例で用いる第1の側壁構成部材の縦断
面図、第4図は第3図の■−■線断面図、第5図は本発
明の他の実施例で用いる波形変圧器タンクの横断面図、
第6図は第5図の波形タンク変圧器の正面図、第7図は
第5図の波形変圧器タンクの放熱フィン部の横断面図、
第8図は放熱フィン部の他の構成例を示す横断面図、第
9図は第5図に示した波形タンク変圧器を2台並設して
放熱フィン部を噛み合い構造とじた実施例を示す横断面
図、第10図は第9図の波形タンク変圧器の正面図、第
11図は第10図の波形タンク変圧器の噛み合い構造の
放熱フィンの下方に送風ファンを配設した実施例を示し
た正面図、第12図は第10図の波形タンク変圧器の噛
み合い構造の放熱フィンの下方に送風ダクトを配設した
実施例を示した正面図、第13図は従来例で用いられて
いた波形変圧器タンクの横断面図である。 1・・・側壁、IA・・・第1の側壁構成部材、IB・
・・第2の側壁構成部材、101・・・第1の放熱部構
成体、102・・・上部枠体、103・・・下部枠体、
104・・・第2の放熱部構成体、105・・・上部側
板、106・・・下部側板、2・・・底板、3・・・ベ
ース、4・・・カバー、W・・・溶接部、Ws・・・ス
ポット溶接部、Tl。 T2・・・波形タンク変圧器、7・・・送風ファン、8
・・・送風ダクト。 第 7 図 第 図

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)内周部の横断面形状が矩形状を呈する波形放熱部
    を側壁に備えたタンクと、前記タンク内に収納された変
    圧器本体とを備えた変圧器装置において、 前記波形放熱部は、 山部を外側にして谷部の包絡線がU字形を呈するように
    曲げ加工された波付け板からなる第1の放熱部構成体と
    、 谷部の包絡線が直線状を呈する波付け板からなっていて
    前記第1の放熱部構成体の両端間に跨がって配置された
    第2の放熱部構成体とを備え、前記第2の放熱部構成体
    の両端が前記第1の放熱部構成体の両端に突き合わせ溶
    接され、 各放熱部構成体の各山部により放熱フィンが構成されて
    いることを特徴とする波形タンク変圧器装置。
  2. (2)前記第2の放熱部構成体の各放熱フィンの高さは
    第1の放熱部構成体の放熱フィンの高さよりも高く設定
    されていることを特徴とする請求項1に記載の波形タン
    ク変圧器装置。
  3. (3)第2の放熱部構成体の放熱フィンに対してのみ圧
    力に対する補強手段が設けられている請求項2に記載の
    波形タンク変圧器装置。
  4. (4)内周部の横断面形状が矩形状を呈する波形放熱部
    を側壁に備えたタンク内に変圧器本体を収納した変圧器
    を2台並設してなる変圧器装置において、 前記各変圧器のタンクの波形放熱部は、山部を外側にし
    て谷部の包絡線がU字形を呈するように成形された波付
    け板からなる第1の放熱部構成体と、谷部の包絡線が直
    線状を呈する波付け板からなっていて前記第1の放熱部
    構成体の両端間に跨がって配置されて前記第2の放熱部
    構成体の両端に突き合わせ溶接された第2の放熱部構成
    体とからなり、 前記各放熱部構成体の各山部により放熱フィンが構成さ
    れ、 前記2台の変圧器のタンクはそれぞれの第2の放熱部構
    成体の放熱フィンを互いに入り組ませた状態で並設され
    ていることを特徴とする波形タンク変圧器装置。
  5. (5)前記2台のタンクの第2の放熱部構成体の各放熱
    フィンの高さは第1の放熱部構成体の放熱フィンの高さ
    よりも高く設定されている請求項4に記載の波形タンク
    変圧器装置。
  6. (6)第2の放熱部構成体の放熱フィンの下方に送風手
    段が設けられていることを特徴とする請求項4及び5の
    いずれか1つに記載の波形タンク変圧器装置。
JP2068641A 1990-03-19 1990-03-19 波形タンク変圧器装置 Pending JPH03268411A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2005066983A1 (en) * 2004-01-12 2005-07-21 Bu-Sang Oh Apparatus of transformer and manufacturing method thereof
JP2020194929A (ja) * 2019-05-30 2020-12-03 株式会社日立産機システム 油入変圧器

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