JPH03264328A - ポリエステルフイルムの製造法 - Google Patents

ポリエステルフイルムの製造法

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JPH03264328A
JPH03264328A JP2063724A JP6372490A JPH03264328A JP H03264328 A JPH03264328 A JP H03264328A JP 2063724 A JP2063724 A JP 2063724A JP 6372490 A JP6372490 A JP 6372490A JP H03264328 A JPH03264328 A JP H03264328A
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compound
polyester
film
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JP2063724A
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Katsuro Kuze
勝朗 久世
Akito Hamano
明人 濱野
Tadashi Tahoda
規 多保田
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Toyobo Co Ltd
Original Assignee
Toyobo Co Ltd
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  • Extrusion Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は厚みの均一性および平滑で滑り性に優れたポリ
エステルフィルムの製造法に関するものである。
(従来の技術) ポリエチレンテレフタレートで代表される飽和線状ポリ
エステルは、すぐれた力学特性、耐熱性、電気絶縁性、
耐薬品性等を有するため包装用途、写真用途、電気用途
、磁気テープ等の広い分野において多く使用されている
。通常ポリエステルフィルムはポリエステルレジンを溶
融押出したのち2軸延伸して得られる。この場合、フィ
ルムの厚みの均一性やキャスティングの速度を高めるに
は押出口金から溶融押出ししたシート状物を回転冷却ド
ラム表面で急冷する際に、該シート状物とドラム表面と
の密着性を高めなければならない。該シート状物とドラ
ム表面との密着性を高める方法として、押出口金と回転
冷却ドラム間にワイヤー状の電極を設けて高電圧を印加
し、未固化のシート状物上面に静電気を析出させて、該
シートを冷却体表面に密着させながら急冷する方法(以
下静電密着キャスト法という)が有効であることが知ら
れている。(例えば特公昭37−6142号公報)フィ
ルムの厚みの均一性は、フィルム品質の中で極めて重要
な特性であり、またフィルムの生産性はキャスティング
速度に直接依存するため生産性を向上させるには、キャ
スティング速度を高めることが極めて重要となるため、
静電密着性の向上に多大の努力がはかられている。
静電密着性は、シート状物表面の電荷量を多くすること
が有効な手段であることが知られている。
また、静電密着キャスト法において、シート状物表面の
電荷量を多くするにはポリエステル製膜において用いら
れるポリエステル原料を改質することが有力な手段であ
ることが知られている。従来、該改質法としてはポリエ
ステルの製造工程でポリエステルに対して可溶性のアル
カリ金属化合物やアルカリ土類金属化合物を添加する方
法が知られている。しかしながら該方法で高度な静電密
着性を付与するためには多量の金属化合物を添加する必
要がある。これらの金属化合物を多量に添加するとポリ
エステルの安定性が低下するという問題がある。リン化
合物を併用することにより安定性を向上させる方法が提
案されているが満足できるレベルに達しているとはいえ
ない。
(発明が解決しようとする課題) 本発明者等は、前述の実情に鑑み、出来るだけポリエス
テルに可溶性の金属化合物の添加量を少なくしても高度
な静電密着性を付与する方法を鋭意検討し本発明を完成
した。すなわち、本発明はポリエステルに対して不溶性
の特定の無機微粒子を併用することにより高度な静電密
着性が付与できるという従来全く知られていない新規な
方法により完成したものである。
(課題を解決するための手段) 上記課題を解決することのできた本発明の構成は、層状
珪酸塩化合物を0.005〜5重量%およびポリエステ
ルに可溶性のM g s Ca s Z nおよびMn
化合物のうち少くなくとも1種類を金属換算で0.00
05〜0.2重量%含むポリエステル組成物をフィルム
状に溶融押出しし、ついでこのフィルムを回転冷却ロー
ルに静電気的に密着させて急冷固化させるところに要旨
を有するものであり、冷却固化された該フィルムは、そ
の後1方向もしくは2方向に延伸して改質することもで
きる。
(作用) 本発明で使用されるポリエステルは2塩基酸と2価アル
コールまたはアルキレンオキサイドから製造されるフィ
ルム形成性ポリエステルもしくはその共重合体であり、
その種類は一切制限されない。しかし特に好ましいのは
テレフタル酸またはその機能的誘導体とエチレングリコ
ールまたはエチレンオキサイドとから製造されるポリエ
チレンテレフタレートを主な成分とするものである。し
かし他の酸成分としてイソフタル酸、アジピン酸、セパ
チン酸、アゼライン酸、ナフタール酸、p−オキシ安息
香酸、2,5−ジメチルテレフタル酸、ビス(p−カル
ボキシフェノキシ)エタン、2゜6−ナフタレンジカル
ボン酸、3,5−ジ(カルボメトキシ)ベンゼンスルホ
ン酸塩またはそれらの機能的誘導体等を加えたり、もし
くは他のグリコール成分として、エチレングリコールの
ほかにジエチレングリコール、プロピレングリコール、
1.4−ブタンジオール、1,4−ヒドロキシメチルシ
クロヘキサン等の2価アルコールを加えた共重合体であ
ってもよい。また例えば難燃性を付与するため芳香族ポ
リホスホネートを共重合させたものであってもさしつか
えない。このポリエステルは、エステル交換法で製造さ
れたポリエステルであってもよいし、直接重合法で製造
されたポリエステルであってもよく、回分式および連続
式の如何も一切問わない。これらの製造工程で使用され
るエステル交換触媒や重縮合触媒も、従来公知の触媒の
中から適宜選択して使用することができる。またポリエ
ステルの安定性等を向上させるために各種の改質剤を添
加することも自由であり、場合によってはポリエステル
製造工程で析出する無機質粒子(内部粒子)を含むもの
であってもよい。更にこれらの重合体には、必要により
酸化防止剤、艶消剤、着色剤、染色性向上剤、難燃性向
上剤、制電剤等を添加することもできる。
次に本発明で使用される層状珪酸塩化合物とは、アルミ
ニウム、マグネシウムまたは鉄の珪酸塩であるクレー鉱
物のうち、5i04の四面体結晶質に基づく繰返し単位
により層状構造を示す化合物であって、SiO4四面体
が六角網目の板状に連なっており、該上下2枚の板状体
の間に、八面体配位をとるイオン、例えばAl”  F
e”、Mg2+などがイオン結合したサンドイッチ状構
造物を有するものである。この様な層状構造を有するも
のとしては、膨張性格子を有するものと、例えばタルク
の様な被膨張性格子のものとがあるが、本発明における
層状珪酸塩化合物とは、前者の膨張性格子を有するもの
を言う。膨張性格子を有する層状珪酸塩化合物は、更に
たとえば無制限層膨張を示すものと、ひる石の様に制限
層膨張を示すものに分類されるが、本発明においては前
者の無制限膨張を示すものの方が好ましい。この様な無
制限膨張スメクタイト類に属するものとしては数種の鉱
物があり、占有されている中央層におけるオクタヘドラ
ルサイトの数の差により、■三価および二価に置換され
た中央カチオンを有するジオクタへドラスメクタイトと
、[F]−価に置換された二価カチオンを有するトリオ
クタヘドラルスメクタイトに分類される。ジオクタへド
ラスメクタイトの具体例としては、モンモリロナイト、
ビープライト、ノントロナイト等が挙げられ、またトリ
オクタヘドラルスメクタイトの具体例としては、ヘクト
ライト、サポナイト、テニオライトなどが挙げられる。
これらの鉱物は、天然のクレーから得られたもの、天然
鉱物より抽出した後層間イオン交換処理を行なった半合
成品、および天然品と類似構造を示す様に合成された純
合成品として入手できる。これらのうちで純度や均−性
等の点で特に好ましいのは、合成トリオクタヘドラルス
メクタイトであり、静電密着性やフィルムの滑り性等を
総合すると、 [Sis(Mgs、34L1o、ee)O□o(OH)
4]M”o、ee(但しMlはNa+などの層間陽イオ
ン)で示される様な合成へクレライトがもっとも好まし
い。
こうしたことを考えると、層状珪酸塩化合物によっても
たらされる静電密着性の向上には、層間陽イオンが強く
関与しているものと考えられる。
上記層状珪酸塩化合物は、ポリエステルに対して0.0
05〜5市量%添加しなければならず、0.005重量
%未満では静電密着性の向上効果が殆ど認められず、ま
た5重量%を超えると静電密着性向上効果が飽和し、そ
れ以上の効果が得られなくなるばかりでなく、ポリエス
テルの耐熱性が低下する等の弊害が生じてくるので好ま
しくない。層状珪酸塩化合物のより好ましい添加量は0
.05〜3%の範囲である。
上記層状珪酸塩化合物のポリエステル中への添加方法に
は一切制限がなく、ポリエステル製造工程の任意の段階
で添加することができるが、初期綜合反応が終了するま
でに添加するのが最も好ましく、それにより層状珪酸塩
化合物をポリエステル中に万遍なく分散させることがで
きる。この層状珪酸塩化合物は粉末状のものとして添加
するのがよく、フィルムの滑り性、平滑性を考慮すると
、10px程度以下の平均粒子径の微粉末を使用するこ
とが推奨される。この層状珪酸塩化合物は、粉末状ある
いはスラリー状のいずれの状態で添加してもよいが、粉
末の飛散を防止し、Hつ供給の容易性や安定性を考慮す
ると、適当な溶剤に分散したスラリー状として添加する
のが好ましく、特にモノエチレングリコールスラリーと
して添加スルのがよい。スラリー状に分散させる場合に
は、それぞれの−次粒子を出来る限り再現するような均
一な分散を行なうことが望まれる。この場合、ポリエス
テルとの親和性を高めたり分散性を高めるため、層状珪
酸塩化合物に適当な表面処理を施すことも有効であり、
また分散助剤や凝集防止剤を併用することも有効である
本発明で用いられるMg化合物、Ca化合物、Mn化合
物およびZn化合物は、反応系へ可溶なものであればす
べて使用できる。
たとえば、Mg化合物としては水素化マグネシウム、酢
酸マグネシウムのような低級脂肪酸塩、マグネシウムメ
トキサイドのようなアルコキサイド等、またCa化合物
としては水素化カルシウム、酸化カルシウム、酢酸カル
シウムのような低級脂肪酸塩、カルシウムメトキサイド
のようなアルコキサイド等があげられる。
またMn化合物およびZ n化合物としては酢酸マンガ
ン、酢酸亜鉛、安息香酸マンガンおよび安息香酸亜鉛等
の有機酸塩、塩化マンガン、塩化亜鉛等のハロゲン化物
、マンガンメトキサイド、亜鉛メトキサイド等のアルコ
キサイド、マンガンおよび亜鉛のアセチルアセトナート
塩等が挙られる。
該金属化合物は、ポリエステルに対して金属換算量で0
.0005〜0.2重量%添加しなければならず、0.
0005重量%未満では静電密着性の向上効果が殆ど認
められず、また0、2重量%を超えると静電密着性向上
効果が飽和し、それ以上の効果が得られなくなるばかり
でなく、ポリエステルの耐熱性が低下する等の弊害が生
じてくるので好ましくない。より好ましい添加量は0.
002〜0.05重量の範囲である。これらの金属化合
物は一種類で用いてもよいし2種以上を併用して用いて
もよい。上記金属化合物のポリエステル中への添加方法
には一切制限がなく、ポリエステル製造工程の任意の段
階で添加することができる。エステル交換法の場合、反
応開始前に添加してエステル交換触媒として利用しても
かまわない。
これらの金属化合物は、粉末状あるいはスラリー状のい
ずれの状態で添加してもよいが、粉末の飛散を防止し、
且つ供給の容易性や安定性を考慮すると、適当な溶剤に
溶解または分散した溶液またはスラリーとして添加する
のがよい。
これらの金属化合物は、前記した層状珪酸′塩化合物を
混合して同時に添加してもよいし、別個に添加してもよ
い。
本発明においては、P化合物を併用してもかまわない。
特定量のP化合物を併用することは静電密着性をより向
上させることができるので好ましい実施態様である。P
化合物としては特に限定されない。たとえばリン酸、亜
リン酸、ホスホン酸およびそれらの誘導体等があげられ
、具体例としてはリン酸、リン酸トリメチルエステル、
リン酸トリエチルエステル、リン酸トリブチルエステル
、リン酸トリフェニルエステル、リン酸モノメチルエス
テル、リン酸ジメチルエステル、リン酸モノブチルエス
テル、リン酸ジブチルエステル、亜リン酸、亜リン酸ト
リメチルエステル、亜リン酸トリエチルエステル、亜リ
ン酸トリブチルエステル、メチルホスホン酸、メチルホ
スホン酸ジメチルエステル、エチルホスホン酸ジメチル
エステル、フェニールホスホン酸ジメチルエステル、フ
ェニールホスホン酸ジエチルエステル、フェニールホス
ホン酸ジフェニールエステル等であり、これらは単独で
使用してもよく、また2種以上を併用してもよい。
これらのP化合物の添加量は、前記した金属化合物に対
して原子比で1.2以上するのが好ましい。1.2未満
では静電密着性の向上効果がなくなるので好ましくない
。また、これらのP化合物のポリエステル中の添加方法
には一切制限がないが、前記した金属化合物をエステル
交換触媒として用いる場合はエステル交換反応が終了し
てから添加するのが好ましい。更に、これらのP化合物
は全量を1回にまとめて添加してもよいが、2回以上に
分割して添加した方が静電密着性向上効果を大きく発現
できるので好ましい。
本発明においては、金属換算で3〜50 ppmのアル
カリ金属化合物を併用することも推奨される。
これら併用によりDECの副生が抑制されかつ静電密着
効果がより大きく発現するので好ましい。
該アルカリ金属化合物のポリエステル中への添加方法に
は一切制限はない。たとえば前記した層状珪酸塩化合物
の凝集防lL剤としての効果をも発現させるために層状
珪酸塩化合物のスラリーに添加することでポリエステル
中へ添加してもよいし、完ったく別個に添加してもかま
わない。また、上記した金属化合物やP化合物と同時に
添加してもよいし別個に添加してもよい。
本発明では、前述のポリエステル組成物を、常法に従っ
て溶融押出しし、次いでこのフィルムを回転する冷却ロ
ール表面へ静電気的に密着させて急冷固化させる。この
とき使用される静電気印加装置の構成や静電気印加条件
にも格別の誓約はなく、静電気印加装置の構造に関して
は、電極の構造、対電極の有無、電極や対電極と押出口
や冷却ロール等の位置関係等を、また静電気印加条件に
ついては設定電圧や電流値等を、現場の状況に応じて任
意に設定すればよい。
この工程では、前記層状珪酸塩化合物等の作用によって
溶融押出フィルムに強い静電気が発生し、該フィルムの
冷却ロールへの密着性は著しく高められる。その結果、
該フィルムの冷却固化効率が高められキャスティング速
度を向上させるばかりでなく、フィルムは平滑で均一な
厚みを有するものとなり、非常に均質なフィルムを得る
ことができる。
このフィルムは冷却固化後そのまま巻取り、未延伸フィ
ルムとして製品化することもできるが、通常は一軸延伸
もしくは二輪延伸に付して力学的特性その他の物性を高
めたものの方が実用性は高裁、殊に少なくとも1方向に
1.1倍以上、より好ましくは2.5倍以上延伸したも
のは優れた特性を示すので、汎用性は一段と高くなる。
(実施例) 次に本発明の実施例および比較例を示す。尚、以Fの説
明において、「部」とあるのは、特にことわらないかぎ
り「重量部」を意味する。また物性等の測定法は以下に
示す通りである。
(1)固有粘度 ポリマーをフェノール6部とテトラクロルエタン4部の
混合溶媒に溶解し、30℃で測定する。
■ 静電密着性 押出し機の口金部と冷却ドラム(キャスティングドラム
)間にタングステンワイヤー製の電極を設け、電極とキ
ャスティングドラム間に10〜15kwの電圧を印加し
てキャスティングを行なう。
得られたキャスティング原反の表面を肉眼で観察し、ピ
ンナーバブルの発生が起こり始めたときのキャスティン
グ速度によって静電密着性を評価する。キャスティング
速度が大きいものほど、静電密着性は良好である。
(3)縦方向厚みむら 接触式連続厚み計を用いてフィルム長さ10mのフィル
ム厚みを測定し、下記式により厚みむらを算出した。
縦方向厚みむら(%)= テレフタル酸519部、エチレングリコール(EG)4
31部、酢酸ナトリウムo、ote部、酢酸マグネシウ
ム・4水塩0.53部および平均粒子径が0.5III
Mの純合成ヘクトライ)[Sis(M gr、、3aL
 i o、ee) 020 (OH) 4]N a ”
o、ee(日本シリカニ業社製)0.6部、攪拌機、蒸
留塔及び圧力調整器を備えたステンレス製オートクレー
ブに仕込み、窒素置換した後加圧してゲージ圧2.5k
g/−に保ち、240℃で生成する水を蒸留塔の頂部よ
り連続的に除去しながらエステル化反応を行なった。反
応開始後120分経過してから放圧し、エステル化率が
98%の生成物を得た。このエステル化物に、トリメチ
ルホスフェ−)0.17部を5容量部のエチレングリフ
ールで希釈した溶液と、平均粒径が0.7−のカオリナ
イト1.2部を8容量部のエチレングリコールに分散し
た分散液を添加し、常圧下に240℃で10分間攪拌し
た。次いで240℃の重縮合反応器に移し、45分かけ
て275℃まで昇温しつつ反応系を徐々に減圧して0−
005m+aHgとし、更に同温度、同圧力で約85分
間重縮合反応を行ない、固有年度0.E330のポリエ
ステル組成物を得た。該ポリエステル組成物の静電密着
性は72m/分以上であり、極めて良好であった。また
上記ポリエステル組成物を使用し、下記条件で溶融押出
しし、冷却ドラムによる冷却固化および2軸延伸を連続
して行なったところ、装置の限界速度の245m/分の
速度で引取った場合でもフィルムの表面欠陥は全く認め
られず、また縦方向の厚みむらが6.5%以Fの高品質
のフィルムが得られた。
フィルム厚み:12pJm(2軸延伸後)押出し温度:
290℃ 冷却ロール:水冷構造0.25mmφSUS電極、印加
電圧lO〜15KV 縦延伸倍率、3.5倍 縦延伸温度、90℃ 横延伸倍率°3.5倍 横延伸温度=130℃ 熱セツト温度、220℃ 比」L燈」一 実施例1において合成へクトライトおよび酢酸マグネシ
ウム・4水塩を添加しなかった他は全く同様にしてポリ
エステル組成物を得た。得られたポリエステル組成物の
静電密着性は15m/分であった。またこのポリエステ
ル組成物を使用し、実施例1と同じ条件でフィルムを得
ようとしたが、実施例1と同様の品質を持った高品質フ
ィルムを得るには、引取速度を50m/分以下に落さね
ばならなかった。
比較例2 実施例1において酢酸マグネシウム・4水塩を添加しな
かった他は全く同様にしてポリエステル組成物を得た。
得られたポリエステル組成物の静電密着性は62m/分
であり実施例1と同様の品質を持った高品質フィルムを
得るには、引取速度を210m/分以下に落さねばなら
なかった。
比較例3 実施例1において合成へクトライトを添加しなかった他
は全く同様にしてポリエステル組成物を得た。得られた
ポリエステル組成物の静電密着性は42m/分であり実
施例1と同様の品質を持った高品質フィルムを得るには
引取速度を14−0m/分以下に落とさねばならなかっ
た。
実施例2 実施例1の方法で酢酸マグネシウム・4水塩の添加を止
め、かつ、トリメチルホスフェートの添加量を0.26
部とし、更にトリメチルホスフェートおよびカオリナイ
トのスラリーを添加し、常圧Fに240℃で10分間撹
拌した後、酢酸カルシウム・−水塩0.53部のEG温
溶液添加するよう変更する以外実施例1と同様にしてポ
リエステル組成物を得た。得られたポリエステル組成物
の静電密着性は72m/分以上であり極めて良好であっ
た。また、該ポリエステル組成物を実施例1と同じ条件
で溶融押出しし、冷却ドラムによる冷却固化および2軸
延伸を連続して行なったところ装置の限界速度の245
m/分の速度で引取った場合でもフィルムの表面欠陥は
全く認められず、また縦方向の厚みむらが6.5%以下
の高品質のフィルムが得られた。
比較例4 実施例3において合成へクトライトを添加しなかった他
は同様にしてポリエステル組成物を得た。
得られたポリエステル組成物を実施例2と同じ条件でフ
ィルムを得ようとしたが実施例2と同様の品質を持った
高品質フィルムを得るには引取速度を140m/分以下
に落さねばならなかった。
実施例3 実施例1において酢酸マグネシウム・4水塩にかえて、
酢酸亜鉛・2水塩を0.41部を添加し、かつ、トリメ
チルホスフェートの添加量を0.08部とする以外、実
施例1と同様にしてポリエステル組成物を得た。得られ
た組成物の静電密着性は72m/分以七であり極めて良
好であった。また、該ポリエステル組成物を実施例1と
同じ条件で溶融押出しし、冷却ドラムによる冷却固化お
よび2軸延伸を連続して行なったところ装置の限界速度
の245m/分の速度で引取った場合でもフィルムの表
面欠陥は全く認められず、また、縦方向の厚みむらが6
.5%以下の高品質フィルムが得られた。
比較例5 実施例3において合成へクトライトを添加しなかった他
は同様にしてポリエステル組成物を得た。
得られた組成物を実施例3と同じ条件でフィルムを得よ
うとしたが実施例2と同様の品質を持った高品質フィル
ムを得るには引取速度を183m/分以下に落さねばな
らなかった。
実施例4 実施例1において、酢酸マグネシウム・4水塩に変えて
酢酸マンガン・4水塩を0.54部とし、かつトリメチ
ルホスフェートの添加を止める以外実施例1と同様の方
法でポリエステル組成物を得た。得られた組成の静電密
着性は72m/分以−Lであり極めて良好であった。ま
た、該ボリエステル組成物を実施例1と同じ条件で溶融
押出しし、冷却ドラムによる冷却固化および2軸延伸を
連続して行なったところ装置の限界速度の245m/分
の速度で引取った場合でもフィルムの表面欠陥は全く認
められず、また、縦方向の厚みむらが6.5%以下の高
品質フィルムが得られた。
比較例6 実施例4において合成へクトライトを添加しなかった他
は同様にしてポリエステル組成物を得た。
得られた組成物を実施例4と同じ条件でフィルムを得よ
うとしたが実施例4と同じ品質を持った高品質フィルム
を得るには引取速度を167m/分以下に落さねばなら
なかった。
実施例5 実施例1において、合成へクトライトの添加量を0.3
部とする以外は同様にしてポリエステル組成物を得た。
得られたポリエステル組成物の静電密着性は65m/分
であった。また、このポリエステル組成物を実施例1と
同し条件でフィルム状に成形したところ220m/分の
速度で引取った場合でもフィルムの表面に欠陥は認めら
れず、また縦方向の厚みむらも6.5%以下と小さかっ
た。
比較例7 実施例5において酢酸マグネシウム・4水塩の添加をや
める以外、実施例1と同様の方法でポリエステル組成物
を得た。得られた組成物を実施例5と同じ条件でフィル
ムを得ようとしたが実施例5と同じ品質を持った高品質
フィルムを得るには引き取り速度を150m/分以下に
落さねばならなかった。
実施例6 実施例1において合成へクトライトの添加をやめ、平均
粒子径0.5IiJmのモンモリロナイト(「クニピア
F」クニミネ化学社製)を6.0部添加するように変更
した以外は実施例1と同様の方法でポリエステル組成物
を得た。得られたポリエステル組成物の静電密着性は7
2m/分以上であった。また、このポリエステル組成物
を実施例1と同じ条件でフィルム状に成形し2軸延伸し
たところ、装置の限界速度の245m/分で引取った場
合もフィルム表面に欠陥は認められず、また、縦方向の
厚みむらも6.5%以下である高品質フィルムが得られ
た。
比較例8 実施例6において酢酸マグネシウム・4水塩の添加をや
める以外、実施例6と同様の方法でポリエステル組成物
を得た。得られた組成物を実施例6と同じ条件でフィル
ムを得ようとしたが実施例6と同じ品質をもった高品質
フィルムを得るには引取速度を205m/分以下に落さ
ねばならなかった。
以下余白 (発明の効果) 本発明は以上の様に構成されており、静電密着性改善成
分として層状珪酸塩化合物およびポリエステルに可溶性
のMg1Cat ZnおよびMn化合物のうち少なくと
も1種類を使用することζこより、ポリエステルの熱安
定性を損なうことなく高度の静電密着性を与えることが
でき、平滑且つ厚みが均一で滑り性の優れた高品質のポ
リエステルフィルムを動車よく製造し得ることになった

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 層状珪酸塩化合物を0.005〜5重量%およびポリエ
    ステルに可溶性のMg、Ca、ZnおよびMn化合物の
    少くなくとも1種類を金属換算で0.0005〜0.2
    重量%含むポリエステル組成物をフィルム状に溶融押出
    しし、ついで溶融押出ししたフィルムを回転冷却ロール
    に静電気的に密着させ、急冷固化させることを特徴とす
    るポリエステルフィルムの製造法。
JP2063724A 1990-03-14 1990-03-14 ポリエステルフイルムの製造法 Pending JPH03264328A (ja)

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JP2063724A JPH03264328A (ja) 1990-03-14 1990-03-14 ポリエステルフイルムの製造法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008230061A (ja) * 2007-03-20 2008-10-02 Fujifilm Corp セルロース樹脂フィルムの製造方法、セルロース樹脂フィルム及び光学フィルム
JP2009275186A (ja) * 2008-05-16 2009-11-26 Goo Chemical Co Ltd 水性ポリエステル樹脂、皮膜形成用樹脂組成物、ポリエステルフィルム及び繊維
JP2009275187A (ja) * 2008-05-16 2009-11-26 Goo Chemical Co Ltd 水性ポリエステル樹脂、皮膜形成用樹脂組成物、ポリエステルフィルム及び繊維

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