JPH03259911A - 磁気記録媒体用バインダー樹脂組成物 - Google Patents

磁気記録媒体用バインダー樹脂組成物

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JPH03259911A
JPH03259911A JP2058950A JP5895090A JPH03259911A JP H03259911 A JPH03259911 A JP H03259911A JP 2058950 A JP2058950 A JP 2058950A JP 5895090 A JP5895090 A JP 5895090A JP H03259911 A JPH03259911 A JP H03259911A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野コ 本発明は磁気記録媒体用バインダー樹脂組成物に関する
。本発明は、特に機械的強度、耐湿熱性および低温での
特性に優れ、かつ磁性粉の分散性および磁性塗膜表面の
平滑性に優れた磁気記録媒体用バインダー樹脂組成物、
並びに該組成物を配合した磁性塗料に関する。
[従来の技術] オーディオテープ、ビデオテープ、フロッピーディスク
、磁気カードなどの磁気記録媒体は、磁性粉末、バイン
ダー(結合剤)、有機溶剤および各種添加剤からなる磁
性塗料をポリエステルフィルム等の非磁性支持体上に塗
布、乾燥することにより得られる。このような磁気記録
媒体に高再生出力、高SN比等の優れた電気特性を付与
するためには、磁性塗膜のバインダー中に磁性粒子を均
一に分散できること、磁性塗膜表面が高度の平滑性を有
すること、および優れた耐久性を有することが必要であ
る。これらの特性が比較的良好なバインダーとして、塩
化ビニル−酢酸ビニル−ポリビニルアルコール共重合体
、線状ポリウレタン樹脂等が広く用いられているが、い
ずれも磁気記録媒体用バインダーとして未だ充分なもの
とはいえない。
これらのうち熱可塑性の線状ポリウレタン樹脂は、両末
端に水酸基を有する長鎖ポリオールと有機ジイソシアネ
ートおよび比較的低分子量の2個の活性水素を有する鎖
伸長剤と称するジアミン、ジオール等とを反応させて合
成さt。ている。かかる両末端に水酸基を有する長鎖ポ
リオールとしては、ポリエステルポリオール、ポリエー
テルポリオールあるいはポリカーボネートポリオールが
主として使用されている。
このようなポリエステルポリオールとしては、一般にエ
チレングリコールまたは1.4−ブタンジオール、1,
6−ヘキサンジオール等とアジピン酸から合成されるポ
リエステルポリオールが挙げられる。また、ポリエーテ
ル系ポリオールとしてはエチレンオキサイドやプロピレ
ンオキサイドの重合体あるいは共重合体、さらにはテト
ラヒドロフランの開環重合体であるポリテトラメチレン
エーテルグリコール等が使用される。またポリカーボネ
ートポリオールとしては、1.6−ヘキサンジオールを
ジオール成分とするポリカーボネートなどが用いられて
いる。
[発明が解決しようとする課題] しかしながら、これらの長鎖ポリオールを用いたウレタ
ン樹脂は、磁性粉末の分散性および磁性塗膜の表面平滑
性が充分ではない。また上記のポリエステル系ポリオー
ルを用いたポリウレタン樹脂は、耐水性および耐湿熱性
が低く、ポリエーテル系ポリオールを用いたポリウレタ
ン樹脂は、エーテル結合を含有しているため酸化劣化が
生じやすく耐熱性が低い。一方、上記ポリカーボネート
系ポリオールを用いたポリウレタン樹脂は、低温におけ
る柔軟性に問題を有している。
また、特開昭61−157516号および63−193
913号公報には、ポリオール成分としてポリカプロラ
クトンポリオールあるいはポリメチルバレロラクトンポ
リオールを用いたポリウレタン樹脂について開示されて
いるが、これらも未だ充分な物性を有するものではない
本発明の目的は、機械的強度、耐湿熱性、低温における
物性およびコバインダーとの相溶性に優れ、かつ磁性粉
の分散性および磁性塗膜表面の平滑性に優れた磁気記録
媒体用ポリウレタン系バインダー樹脂組成物を提供する
ことにある。
[課題を解決するための手段] 本発明は、分子内に2個以上の活性水素を有するポリヒ
ドロキシ化合物とポリイソンアネー)・化合物との反応
で得られるポリウレタン樹脂を含む磁気記録媒体用バイ
ンダー樹脂組成物において、前記ポリヒドロキシ化合物
が1.9−ノナンジオール、2−メチル−1,8−オク
タンジオールおよび3−メチル−1,5−ペンタンジオ
ールから選ばれた少なくとも2種のジオール成分を含有
するポリエステルポリオールおよび/またはポリカーボ
ネートポリオールを含むことを特徴とする磁気記録媒体
用バインダー樹脂組成物およびこれを配合した磁性塗料
を提供するものである。
(i)ポリヒドロキシ化合物 前記ポリヒドロキシ化合物は1分子中に2個以上の活性
水素を有し、特定のジオール成分を用いたポリエステル
ポリオール、ポリエーテルポリオールまたはこれらの混
合物を含む。
(a)ジオール戚分 前記ポリエステルポリオールおよびポリカーボネートポ
リオールは、特定のジオール成分、すなわち1.9−ノ
ナンジオール、2−メチル−1,8オクタンジオールお
よび3−メチル1.5−ペンタンジオールの中から少な
くとも2種以上をジオール成分として用いる。かかるジ
オールは2種以上を用いることが必要である。いずれか
1種のジオールを用いた場合は、本発明の目的とするバ
インダー樹脂組成物を与えるポリウレタン樹脂は得られ
ない。
本発明においてポリエステルポリオールおよびポリカー
ボネートポリオール中の前記ジオール成分(以下、単に
特定ジオール成分ということもある)は、全グリコール
およびトリオール中に多いほど好ましく、全グリコール
およびトリオール成分の30モル%以上、好ましくは5
0モル%以上であり、100モル%あってもよい。前記
特定ジオール成分の使用量が30モル%未満であると、
本発明の目的とするバインダー樹脂組成物を与えるポリ
ウレタン樹脂は得られない。
これらジオールと併用されるグリコールとしては、例え
ばエチレングリコール、プロピレングリコール、1.4
−ブタンジオール、2−メチルl 3−プロパンジオー
ル、ネオペンチルグリコール、3−メチル−1,5−ペ
ンタンジオール、1.6−ヘキサンジオール、1.10
−デカンジオール等炭素数2−12のジオールカ(挙げ
られ、これらは2種以上を混合して使用することができ
る。
2より大きい官能基数を持つ高分子ポリオールを製造す
るためには、該ポリオールに要する水酸基の数に応じて
例えばトリメチロールプロパンやデカントリオール等を
使用することが必要である。
(b)カルボン酸成分、カーボネート成分ポリエステル
ポリオールの製造に用いられるジカルボン酸成分は、ア
ジピン酸、アゼライン酸、セバシン酸、ドデカンニ酸、
シクロヘキサンジカルボン酸、テレフタル酸、イソフタ
ル酸および1゜5−ナフタレンジカルボン酸などの炭素
数3〜14の脂肪族、脂環族および芳香族ジカルボン酸
が挙げられ、好ましくはアジピン酸およびアゼライン酸
が挙げられる。これらのジカルボン酸は単独でもまた2
種以上混合しても使用できる。
かかるポリエステルポリオールは、いかなる方法によっ
て製造してもよい。例えばポリエチレンテレフタレート
またはポリブチレンテレフタレートの製造において用い
られる公知の方法と同様の方法、すなわちエステル化と
それに続く溶融重縮合反応を用いればよい。
またポリカーボネートポリオールの製造方法も特に制限
がなく公知の方法がいずれも用いられてよい。例えばジ
フェニルカーボネートとビスフェノールAからのポリカ
ーボネートの製造において用いられている公知の方法と
同様の方法、すなわちエステル交換反応を用いてよい。
ジカーボネート化合物としては、ジフェニルカーボネー
トなどのジアリールカーボネート、ジエチルカーボネー
トなどのジアルキルカーボネートまたは、エチレンカー
ボネートおよびプロピレンカーボネートが好ましい。そ
の他の製造方法としてホスゲンまたはクロル蟻酸エステ
ルと反応させる方法も知られている。
また、さらに磁性粉の分散性改良を目的としてポリエス
テルポリオールおよびポリカーボネートポリオール分子
内に官能基を導入してもよい。ジメチルプロピオン酸等
のカルボキシル基またはN−メチルジェタノールアミン
等の第三級アミンを有するグリコール類またはスルホイ
ソフタル酸ナトリウム等分散性改良剤として従来公知の
種々の官能基を有する化合物が使用できる。
本発明で使用される前記ジオール成分を用いたポリエス
テルポリオールおよび/またはポリカーボネートポリオ
ールは数平均分子量250〜10゜000、好ましくは
250〜5,000である。
分子量が250未満であると低温特性が充分ではなく、
一方10,000を越えると力学的性能が不充分となる
本発明において、分子内に2個以上の活性水素を有する
ポリヒドロキシ化合物として、前記ポリエステルポリオ
ールおよび/またはボリカーボネ−トポリオールを用い
ることが必要であるが、他の活性水素を有する化合物を
併用してもよい。
このような分子内に2個以上の活性水素を有する他の化
合物としては、通常分子量50〜10゜000を有する
ものが用いられ、一般にポリウレタン製造用として使用
される公知のポリヒドロキシ化合物、例えば低分子グリ
コール類、ポリエーテル類、ポリエステル類が使用可能
である。
低分子グリコール類としてはエチレングリコール、ジエ
チレングリコール、トリエチレングリコール、プロピレ
ンゲエリコール、1.3−ブタンジオール、1.4−ブ
タンジオール、3−メチル−1,5−ペンタンジオール
、1,6−ヘキサンジオール、ネオペンチルグリコール
、■、9−ノナンジオール、2−メチル118−オクタ
ンジオール、N−アルキルジェタノールアミン、ビスフ
ェノールA等が使用される。さらにジメチロールプロピ
オン酸等のカルボキシル基を有するグリコール類または
スルホイソフタル酸ナトリウムとエチレングリコールと
の反応生成物等のスルホン酸金属塩基含有グリコール類
等も一部混合使用することも可能である。
ポリエーテル類としては例えば酸化エチレン、テトラヒ
ドロフラン等の重合生成物もしくは共重合体等が挙げら
れる。
ポリエステル類としては前記低分子グリコールと二塩基
酸とから脱水縮合反応によって得られるポリエステル類
および各種ラクトンを前記低分子グリコールの存在下で
開環重合したポリエステル類および各種ラクトンを前記
低分子グリコールの存在下で開環重合したポリエステル
類が挙げら乙る。
本発明において、前記特定ジオール成分を用いたポリエ
ステルポリオールおよび/またはポリカーボネートポリ
オールの含有量は2個以上の活性水素を有するポリヒド
ロキシ化合物全量に対して、少なくとも20重量%含有
していることが望ましく、20重量%より少ないと耐湿
熱性、低温での物性、磁性粉の分散性が充分発揮できな
い。
(11)ポリイソシアネート化合物 本発明で分子内に2個以上の活性水素を有するポリヒド
ロキシ化合物(1)と反応させて、ポリウレタン樹脂を
製造するのに使用される適当な有機ポリイソシアネート
としては、かかる分野に公知の脂肪族、脂環族または芳
香族の有機ポリイソシアネートが挙げられる。具体的に
は、例えば44′−ジフェニルメタンジイソシアネート
、pフエニレンジイソンアネート、2.4−トルイレン
ジイソシアネート、2.6−トルイレンジイソシアネー
ト、■、5−ナフチレンジイソシアネート、キシリレン
ジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート、
イソホロンジイソシアネート、ω、ω −ジイソシアネ
ートジメチルシクロヘキサン、4.4’−ジシクロヘキ
シルメタンジイソシアネート等のジイソシアネート、ト
リメチロールプロパンまたはグリセリン1モルに3モル
のジイソシアネートが付加したトリイソシアネート等が
挙げられる。
これらのポリイソシアナート化合物のうち芳香族環を有
するジイソシアネート化合物を用いたポリウレタン樹脂
の場合、特にジフェニルメタンジイソシアネート、トル
イレンジイソシアネートを用いたポリウレタン樹脂は、
磁性塗膜の耐久性が特に優れている。
また、ポリイソシアネート化合物のうちノクロヘキソル
基を有するジイソシアネート化合物を用いたポリウレタ
ン樹脂の場合、特にイソホロンジイソシアネートを用い
たポリウレタン樹脂は、磁性粉の分散性および磁性塗膜
表面の平滑性が特に優れている。
(iii )鎖伸長剤 ポリウレタン樹脂の製造に用いられる鎖伸長剤としては
、かかる分野に従来公知の連鎖成長剤、すなわちイソシ
アネートと反応し得る水素原子を少なくとも2個含有す
る分子量400以下の低分子化合物、例えばエチレング
リコール、l、4ブタンジオール、3−メチル−1,5
−ペンタンジオール、1.6−ヘキサンジオール、キシ
リレングリコール、1,4−ビス(β−ヒドロキシエト
キノ)ベンゼン、ビス(β−ヒドロキシエチル)テレフ
タレート、3.3′−ジクロロ−4,4°−ジアミノジ
フェニルメタン、イソホロンジアミン、4.4゛−ジア
ミノジフェニルメタン、ヒドラジン、ジヒドラジド、エ
チレンジアミン、ピペラジン、トリメチロールプロパン
、グリセリン等が挙げられる。これらの化合物は単独で
または、2種以上を混合して用いてもよい。
また鎖伸長剤として前記のポリヒドロキシ化合物を使用
することも可能である。
(iv )その他のポリウレタン製造用成分本発明にお
いてポリウレタン樹脂を製造する際の溶媒としては、通
常イソシアネート基に不活性なメチルエチルケトン、メ
チルイソブチルケトン、シクロヘキサノン等のケトン類
;酢酸エチル、酢酸ブチル等のエステル類:トルエン、
ベンゼン等の芳香族炭化水素溶剤;またはテトラヒドロ
フラン等が用いられる。
本発明にて用いるポリウレタン樹脂は常法により製造す
ることかできるが、反応に用いられる触媒としては通常
のウレタン化反応触媒であるスズ系、鉄系、三級アミン
系の触媒が挙げられる。スズ系触媒としては、ジブチル
チンラウレート、ジオクチルチンラウレート、ジブチル
チンジオクトエート、スタナスオクトエート等がある。
鉄系触媒としては鉄アセチルアセトネート、塩化第二鉄
等がある。三級アミン系触媒としては、トリエチルアミ
ン、トリエチレンジアミンがある。
(ポリウレタン樹脂の製造) 前記ポリヒドロキシ化合物(i)とポリイソシアネート
化合物(11)からポリウレタン樹脂を製造するには、
ポリウレタン樹脂の重合度、使用する原料の種類などを
考慮し従来公知の適宜の製造法を用ればよい。例えば必
要に応じ、通常イソシアネート基に不活性な溶媒を用い
、さらに必要であれば、通常のウレタン化触媒を用いて
10−150℃、好ましくは20−130’Cの温度範
囲で活性水素を有する前記ポリヒドロキシ化合物と化学
量論的に過剰の前記ポリイソシアネート化合物とを反応
させて末端にイソシアネート基を有するプレポリマーを
製造し、ついで鎖延長剤であるジオール、ジアミン、ト
リオール等を反応させて末端に水酸基を含有するポリウ
レタン樹脂を得る方法、あるいは化学量論的に水酸基過
剰の仕込量でポリヒドロキシ化合物、鎖延長剤およびポ
リイソシアネート化合物を同時に反応させて末端水酸基
のポリウレタン樹脂を得る方法などが挙げられる。
また鎖延長剤を用いないでポリイソシアネート化合物と
ポリヒドロキシ化合物を反応させて末端水酸基のポリウ
レタン樹脂を得る方法なども採用してもよい。
このようにして得られた熱可塑性ポリウレタン樹脂は、
重量平均分子量s、o o o〜200 000、好ま
しくはs、o o o〜150,000である。
重量平均分子量がs、o o o未満ではポリウレタン
樹脂の機械的性質が劣り磁気記録媒体の耐久性も悪くな
る。また、分子量が200,000を越えると磁性粉の
分散性および磁性塗膜表面の平滑性が悪くなる。
(磁性塗料および磁気記録媒体の製造)本発明のバイン
ダー樹脂組成物には、前記熱可塑性ポリウレタン樹脂に
加え架橋剤として低分子量ポリイソシアネート化合物を
加えてもよい。このような低分子量ポリイソシアネート
化合物としては、例えばバイエル社製の商品名デスモデ
ュールL1デスモデュールN1日本ポリウレタン工業(
株)製の商品名コロネートし、コロネートHL等がある
これらの低分子量ポリイソシアネート化合物は、バイン
ダー樹脂全量の3〜50重量%の割合で使用される。さ
らに、通常のバインダー成分として用いられる塩化ビニ
ル−酢酸ビニル系共重合体、ニトロセルロース、エポキ
シ樹脂、フェノキン樹脂、熱可塑性ポリウレタン樹脂等
を混合してもよい 磁性粉としては、従来公知の磁気記録媒体用磁性粉、例
えば、γ−酸化鉄、合金磁性粉、CrO2、メタル磁性
粉等を用いる。
本発明の磁性塗料は、前記バインダー樹脂、磁性粉、さ
らに必要に応じ適宜の添加剤を混合し、これらを適当な
有機溶剤と混練して調製される。
得られた磁性塗料を常法によりフィルム状、ンート状、
テープ状、ディスク状等の非磁性支持体表面に塗布した
後、乾燥することにより磁気記録媒体が製造される。
磁性塗料の調製に用いられる各種の添加剤としては、例
えば帯電防止剤、カーボンブラック、潤滑剤、非磁性無
機顔料等が挙げられる。
また、非磁性支持体としては、ポリエステル(例えば、
ポリエチレンテレフタレート)、ポリアミド、ポリオレ
フィン、セルロース誘導体、非磁性の金属、紙等が使用
される。
なお、上記説明においては、ポリウレタン樹脂を磁気記
録媒体の磁性層として使用する場合について記載したが
、本発明のポリウレタン樹脂組成物は、磁性層の他、磁
気記録媒体のいわゆるトップコート層(磁性層の上面層
)、バックコート層(ベースフィルムの下面層)、アン
ダーコート層(磁性層とベースフィルムの中間層)とし
て用いてもよい。
[実施例] 次に本発明を実施例によりさらに具体的に説明するが、
本発明はこ乙ら実施例に限定されるものではない。また
、ポリウレタン樹脂の平均分子量は標準ポリスチレンを
用いたGPC曲線より算出した。
製造例1(ポリエステルジオールの製造)2−メチル−
1,8−オクタンジオール(MOD)および1.9−ノ
ナンジオール(ND)の混合物(モル比:MOD/ND
=35/65)1600g及びアジピン酸1220g 
(ジオール/アジピン酸のモル比: 1.3/1.0)
を常圧下に窒素ガスを通じつつ約220℃にて縮合水を
留去しながらエステル化を行った。ポリエステルの酸価
が0.3以下になった時真空ポンプにより徐々に真空度
を上げ反応を完結させた。こうして水酸基価118、酸
価0.20のポリエステルジオール(ポリエステルA)
を得た。得られたポリエステルジオールの分子量は95
0であった。
製造例2〜10(ポリエステルジオールの製造)第1表
に示すジオール成分およびそのモル比、並びにジカルボ
ン酸成分およびそのモル比を用いた以外は製造例1と同
様にして第1表に示すポリエステルジオール(ポリエス
テルB−J)を得た。
製造例11(ポリカーボネートジオールの製造)窒素気
流下、2−メチル−1,8−オクタンジオールと1.9
−ノナンジオールの混合物(ND/MODのモル比:6
5/35)1730gおよびジフェニルカーボネート2
140g(ジオール/カーボネートのモル比:1.08
)よりなる混合物を加熱し、200℃で反応系よりフェ
ノールを留去した。温度を徐々に210〜220℃に上
げ、フェノールをほとんど留去させたあと真空にし、6
〜10mmHgの真空下で残りのフェノールを完全に留
去した。その結果水酸基価125、分子量900のポリ
カーボネート(ポリカーボネートA)を得た。
製造例12〜13 ジオール成分として第1表に示した化合物を用いた以外
は製造例IIと同様にして第1表に示すポリカーボネー
トジオールを得た。
製造例14(ポリウレタン樹脂の製造)温度計、撹拌機
、滴下ロート、乾燥管付き冷却器等を取り付けた四つロ
フラスコに44−ジフェニルメタンジイソンアナート1
00g1メチルイソブチルケトン552gを仕込み、内
温を80℃にして撹拌した。これに前記ポリエステルA
332.5 gを滴下ロートより滴下し、滴下終了後8
0℃で2時間加熱反応を行い、末端がイソシアナート基
であるプレポリマーを合成した。引き続き、この反応物
に1.4−ブタンジオール5,4gを一度に添加した。
添加後、90℃で5時間加熱反応を行った。反応が終了
したことは赤外吸収スペクトルで2250cm−’のイ
ソシアナート基の吸収が消失したことによって確認した
。得られたポリウレタン樹脂のGPCによる数平均分子
量は8o、oooであった。これをポリウレタン樹脂に
とする。
製造例15〜26(ポリウレタン樹脂の製造)ポリエス
テルAの代わりにポリエステルB−Jまたはポリカーボ
ネートA−Cを用いた以外は製造例14と同様にしてポ
リウレタン樹脂L −Wを製造した。得られた樹脂の重
量平均分子量は、7o、o o o〜90,000であ
った。
実施例1(磁性塗料および磁気記録媒体の製造)威  
  分            重1り艷ポリウレタン
樹脂K        300塩化ビニル−酢酸ビニル
      8〇−ビニルアルコール共重合体 レシチン             10カーボンブラ
ツク         40Co −7−Fear37
40 メチルエチルケトン       900メチルイソブ
チルケトン     400シクロヘキサノン    
    400上記組成の混合物をサンドグライドミル
中にて6時間混練した後、架橋剤としてコロネートL(
日本ポリウレタン社製、TDIとトリメチロールプロパ
ンの付加物)36部を混合し、濾過して、磁性塗料を得
た。
(評価方法) 鏡面光沢度: この磁性塗料をポリエチレンテレフタレートフィルム上
に乾燥後の膜厚が5μになるように塗布し、溶剤を熱風
乾燥機で除去したのち、カレンダーにかけ表面を平滑に
した。その後60℃で24時間加熱処理し、磁気記録媒
体を得た。得られた磁気記録体の磁性塗膜の60度鏡面
光沢度を測定した。鏡面光沢度はデジタル変角光沢計(
スガ試験機(株)製)により測定(入射角60℃/受光
角60℃)した。
物理的強度: ポリウレタン樹脂K100部に架橋剤として、コロネー
トL(日本ポリウレタン社製)を11w−加えた溶液を
塗布し、室温で30分間放置したのち80℃で4時間乾
燥して得られた膜厚100μの硬化フィルムの機械的物
性、ならびに70℃、相対湿度95%の湿熱条件下で2
週間経過(タバイ恒温恒湿試験機使用)後の硬化フィル
ムの機械的物性を測定した。測定はオートグラフ((株
)島津製作所製)を用い、テストピースのチャック間長
さ50mm、幅10mm、厚さ100μにて行った。
低温特性・ 硬化フィルムの動的粘弾性を測定し、E”のピーク温度
Tαを低温特性値とした。
透明性: 上記、の硬化フィルムを0℃の低温室に1週間放置し、
塗膜の濁りを観察した。
これらの結果をまとめて第1表に示す。
実施例2〜8および比較例1〜5 ポリウレタン樹脂にの代わりにポリウレタン樹脂L−W
を使用し、実施例1と同様にして磁気記録媒体ならびに
硬化フィルムを製造した。得られた磁気記録媒体の表面
光沢度測定結果ならびに硬化フィルムの機械的物性、湿
熱試験後の機械的物性、動的粘弾性ならびに低温下での
透明性の結果を同様に第1表に示す。
[発明の効果] 本発明の磁気記録媒体用バインダー樹脂組成物は従来品
に比べて機械的強度、耐湿熱姓、低温での特性および磁
性塗膜の表面平滑性に優れる。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)分子内に2個以上の活性水素を有するポリヒドロ
    キシ化合物とポリイソシアネート化合物との反応で得ら
    れるポリウレタン樹脂を含む磁気記録媒体用バインダー
    樹脂組成物において、前記ポリとドロキシ化合物が1,
    9−ノナンジオール、2−メチル−1,8−オクタンジ
    オールおよび3−メチル−1,5−ペンタンジオールか
    ら選ばれた少なくとも2種のジオール成分を含有するポ
    リエステルポリオールおよび/またはポリカーボネート
    ポリオールを含むことを特徴とする磁気記録媒体用バイ
    ンダー樹脂組成物。
  2. (2)ポリヒドロキシ化合物の数平均分子量が250〜
    10,000である前記請求項1記載の磁気記録媒体用
    バインダー樹脂組成物。
  3. (3)1,9−ノナンジオール、2−メチル−1,8−
    オクタンジオールおよび3−メチル−1,5−ペンタン
    ジオールから選ばれたジオール成分が、ポリエステルポ
    リオールおよび/またはポリカーボネートポリオール中
    の全グリコールおよびトリオール成分の30重量%以上
    である前記請求項1記載の磁気記録媒体用バインダー樹
    脂組成物。
  4. (4)前記ポリエステルポリオールおよび/またはポリ
    カーボネートポリオールの配合量が、ポリヒドロキシ化
    合物全量に対して20重量%以上である前記請求項1記
    載の磁気記録媒体用バインダー樹脂組成物。
  5. (5)前記請求項1記載の磁気記録媒体用バインダー樹
    脂組成物を配合したことを特徴とする磁性塗料。
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