JPH03258444A - スラブ・ビレット兼用ピンチロール装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、連続鋳造設備におけるスラブ・ビレット兼
用ピンチロール装置に関するものである。

〔従　来　技　術〕

連続鋳造機の後段に配設されるピンチロールは、パスラ
インを挟んで一対のロールで鋳片等を挟持しつつロール
を回転させて、■鋳込開始前における鋳型へのダご−バ
ーの逆送りおよび鋳込開始時におけるダミーバーの落下
防止、■未凝固鋳片の引抜きおよび引抜き速度の制御、
を行なう装置であり、スラブ用連鋳機においては、複数
のロールを有するロールセグメントをパスラインを挟ん
で上下に一対配設すると共に、鋳片引抜き方向に多数配
置し、例えば下部ロールセグメントを基礎フレームに固
定し、上部ロールセグメントを油圧シリンダ等により下
部ロールセグメントに対して進退可能とし、上部ロール
で鋳片を圧下し、下部ロールを回転駆動させて鋳片を引
き抜き、湾曲型連鋳機であれば鋳片の矯正と圧下保持を
同時に行なっている。

〔この発明が解決しようとする課題〕

このようなスラブ用連続鋳造機をビレット用と兼用また
はビレット用に流用する場合、既設のスラブ用をそのま
ま転用すると、圧下用の油圧シリンダの出力、ロール径
等が大きく、またビレットがスラブに比較して小断面で
あるなどの点からピンチロールによる圧下が重圧下とな
り、ビレットの形状、特に丸ビレットにおいては、真円
度が悪化する問題がある。すなわち、スラブをピンチロ
ールで引抜く場合は大断面であるためバルジングを防ぐ
べく大きな引抜力を必要とするため、それに見合った押
付力で押付けることが必要であり、大きなピンチロール
容量（シリンダサイズ及びロール径）が必要となる。し
かし、このような大きなピンチロール容量では、軽圧下
が不可であるため本発明に至った。

この発明は、前述のような間覇点を解消すべくなされた
もので、その目的は、既存のスラブ用連鋳機で軽圧下が
可能で、既存のスラブ用連鋳機を容易にビレット用と兼
用またはビレット用に流用できるスラブ・ビレット兼用
ピンチロール装置を提供することにある。

〔課題を解決するための手段〕

本発明は、第１図に示すように、上下一対のロールセグ
メント１．２を有し、一方のロールセグメント１が他方
のロールセグメント２に対して主シリンダ３により進退
可能とされたピンチロール装置において、前記可動側ロ
ールセグメント１を支点４を中心として鋳片引抜き方向
に揺動可能に設けると共に、この可動側ロールセグメン
ト１に、可動側ロールセグメント１を前記揺動方向に傾
動させる補助シリンダ５を接続したものである。

補助シリンダ５は一部または全部の可動側ロールセグメ
ント１に設け、また圧力制御可能とする。

〔作　　用〕

補助シリンダ５を作動させて可動側ロールセグメント１
を支点４を中心として傾動させると、セグメント端部の
１本のロールがビレットに接し、補助シリンダ５の圧力
を調節することにより軽圧下が可能となる。

ビレットの寸法が変更された場合には、主シリンダ３に
より可動側ロールセグメント１を移動させて対応する。

そして、主シリンダの位置決めはデイスタンスピースで
行ない、支点の位置を主シリンダとデイスタンスピース
を用いて、ビレットの寸法に応して変更する。

スラブの矯正、引抜き保持およびダミーバーの保持を行
なう場合には、保持シリンダ５により上部ロールセグメ
ント１を下部ロールセグメント２に対して水平に固定し
たまま、補助シリンダを使用せず主シリンダ３のみによ
り上部ロールセグメント１を移動させ、全ロールで圧下
を行なう。

〔実　施　例〕

以下、この発明を図示する一実施例に基づいて説明する
。、これは、ビレット用の建設費を削減するため、既設
のスラブ用連鋳機を活用してビレット用に改造した例で
あり、また第３図に示すように、湾曲型の連鋳機におい
て鋳片の矯正と圧下保持を同時に行なう一次ピンチロー
ル帯６に適用した例である。

ピンチロール装置は、３本のロール７を有するロールセ
グメント１．２をパスラインを挟んで上下に一対とし、
下部ロールセグメント２を基礎フレームに固定し、上部
ロールセグメント１を図示しないガイドボストを案内と
して下部ロールセグメント２に対して進退自在とし、基
礎フレーム側に取付けた主シリンダ３により上部ロール
セグメント１を移動させる構成とされている。

このようなピンチロール装置は、本来スラブ用であるた
め、主シリンダ３には出力が大きくストロークの長い（
例えばφ３４０ｍＸストローク２００ａｎ）油圧シリン
ダを用いており、このままでは丸ビレットを鋳込むに際
して、鋳込初期ではスラブ用のダミーパーを保持し、か
つ鋳込中には例えばφ１Ｂ７〜３３５ｍｍの広範囲に対
して軽圧下をかけて矯正と保持を行なうことができない
。

そこで、本発明においては、上部ロールセグメント１を
支点４を中心として鋳片引抜き方向に揺動可能とし、補
助シリンダ５により３本あるうちの端部のロール７を天
秤式に鋳片に押し付け、かつその圧下刃を調整できるよ
うにする。

この補助シリンダ５は主シリンダ３より出力が小さくス
トロークの短い（例えばφ１２５ｍｎＸストローク４５
ｍｍ＋）油圧シリンダとし、油圧回路に圧力制御弁等を
有する逆圧回路を設け、ビレット径、タイミング等に応
して圧力調整できるようにする。例えば、主シリンダ３
はダミーバーを８３　（Ｔｏｎ　／ｓｅｇ）で押し付け
、ビレット矯正、圧下保持時には、０．３〜２４　（Ｔ
ｏｎ　／ｓｅｇ）で矯正および圧下保持を行なえるよう
にする。

この矯正および圧下保持は圧力制御、て゛可能で、逆圧
回路はシリンダのロンド側・ヘッド側両方に圧力をかけ
てその面積差分の押力とするものであるが、とりたてて
特別な回路ではない。

また、第２図に示すように、主シリンダ３のピストン軸
先端は支点ビン４に軸着し、補助シリンダ５は、ピスト
ン軸先端を上部ロールセグメント１のフレームにピン着
し、シリンタ基部を固定側部材にピン着する。

なお、補助シリンダ５は弘３以外の上部ロールセグメン
ト１に設け、Ｎα３の上部ロールセグメント１は退避さ
せておく。これは、特にＮα３の上部ロールセグメント
１を退避させなければならない理由はなく、連続鋳造機
の構造上の問題であり、構造上の制約により一部の補助
シリンダ５を外しても良い。

また、図中の部分黒塗りロールが回転駆動されるロール
であり、この回転駆動ロールに対応するロールが補助シ
リンダ５により下降し、ビレットに接することになる。

また、ダミーパー引抜時等には補助シリンダ５により上
部ロールセグメント１を下部ロールセグメント２に対し
て平行に固定する。

以上のような構成において、次のようにビレットの引抜
きが行なわれる。

〔発明の効果〕

前述のとおり、この発明に係るビンチロール装置は、主
シリンダにより進退移動する可動側ロールセグメントを
支点ビンを中心として揺動可能とすると共に補助シリン
ダにより傾動させるようにしたため、既存のスラブ用連
鋳機で軽圧下が可能となり、ビレット用連鋳機を新たに
建設することなく、また丸ビレットにおいては真円度を
悪化させることなく、ビレットを製造できる。

【図面の簡単な説明】

第１図は、この発明に係るピンチロール装置を示す概略
側面図、第２図はその駆動装置を示す概略図、第３図は
一実施例を示す概略側面図である。 １・・・・・・上部ロールセグメント ２・・・・・・下部ロールセグメント ３・・・・・・主シリンダ、４・・・・・・支点５・・
・・・・補助シリンダ ６・・・・・・−次ビンチロール帯、７・・・・・・ロ
ール８・・・・・・搬出ビンチロール

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. （１）上下一対のロールセグメントを有し、一方のロー
   ルセグメントが他方のロールセグメントに対して主シリ
   ンダにより進退可能とされたピンチロール装置において
   、 前記可動側ロールセグメントを支点を中心として鋳片引
   抜き方向に揺動可能に設けると共に、この可動側ロール
   セグメントに、可動側ロールセグメントを前記揺動方向
   に傾動させる補助シリンダを接続したことを特徴とする
   スラブ・ビレット兼用ピンチロール装置。