JPH03256965A - 薄物基板受取装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 概要 多層プリント配線板の内層材等の薄物基板の受取装置に
関し、 薄物基板を安定に立て掛けて受は取ることができる装置
の提供を目的とし、 水平方向に搬送されてきた基板を、その搬送方向に対し
て垂直で且つ水平方向に位置する揺動軸に設けられた複
数のスイングアームにより起こし上げて、鉛直方向に対
して傾斜して設けられた背もたれ部材に順次立て掛ける
ようにした薄物基板受取装置において、上記スイングア
ームを中空構造にすると共に該スイングアームの基板側
にエア−ブロー孔を設けて、少なくとも上記スイングア
ームが基板を突き放す際に上記エアーブロー孔から基板
に向けて空気を噴出するようにし、上記スイングアーム
に突き放された基板が滑落するガイドプレートを上記ス
イングアームの揺動軸の近傍と上記背もたれ部材の下端
の近傍との間に設け、上記ガイドプレート上を滑落しつ
つある基板を上記背もたれ部材の方向に押し出すブツシ
ャ−を、上記ガイドプレートの基板滑落面を横切るよう
に設けて構成する。

産業上の利用分野 本発明は多層プリント配線板の内層材等の薄物基板の受
取装置に関する。

例えば、多層プリント配線板製造の分野においては、銅
パターンが形成された内層材と樹脂との密着性を良好に
するた必に内層材に対して黒化処理を施すことがある。

黒化処理は、銅パターンが形成された内層材を処理浴中
に浸漬させることによって行われる。ここで、内層材の
厚みは０．２ｍｍ程度と薄いので、この種の薄物基板に
対しては、基板に加わる重力その他の力による基板の変
形に対処しつつ基板を取り扱う必要がある。

従来の技術 薄物基板をオンラインで受は取るための装置の従来例を
第４図に示す。処理浴１０２を経て黒化処理を施された
内層材１０６は、乾燥炉１０４に人手により投入される
。乾燥炉内に所定時開滞留した内層材１０６は、乾燥炉
１０４からベルトコンベア１０８に排出され、ベルトコ
ンベア１０８により水平方向に搬送される。水平方向に
搬送されてきた内層材は、その搬送方向に対して垂直で
且つ水平方向に位置する揺動軸１１０に設けられたスイ
ングアーム１１２により起こし上げられて、鉛直方向に
対して傾斜して設けられた背もたれ部材１１４に順次立
て掛けられる。

発明が解決しようとする課題 黒化処理の水洗工程で水分を含んだ内層材を乾燥させる
と、一般には内層材には反り、捩等の変形が発生する。

第４図に示した受取装置により変形した内層材を受は取
る場合、スイングアーム１１２により起こし上げられた
内層材が腰砕けとなったり逆方向に倒れたりして、安定
した受取が困難であった。又、背もたれ部材１１４に良
好に内層材が立て掛けられたとしても、内層材の下端近
傍が曲がった状態で積み重なることもあった。

本発明はこのような事情に鑑みて創作されたもので、内
層材等の薄物基板を安定に立て掛けて受は取ることがで
きる薄物基板受取装置の提供を目的としている。

課題を解決するための手段 上述した技術的課題は、水平方向に搬送されてきた基板
を、その搬送方向に対して垂直で且つ水平方向に位置す
る揺動軸に設けられた複数のスイングアームにより起こ
し上げて、鉛直方向に対して傾斜して設けられた背もた
れ部材に順次立て掛けるようにした薄物基板受取装置に
おいて、以下の手段を講じることによって解決される。

スイングアームを中空構造にすると共にスイングアーム
の基板側にエアーブロー孔を設けて、少なくともスイン
グアームが基板を突き放す際にエアーブロー孔から基板
に向けて空気を噴出するようにする。

そして、スイングアームに突き放された基板が滑落する
ガイドプレートを、スイングアームの揺動軸の近傍と背
もたれ部材の下端の近傍との間に設ける。

更に、ガイドプレート上を滑落しつつある基板を背もた
れ部材の方向に押し出すプッシャーを、ガイドプレート
の基板滑落面を横切るように設ける。

作　　　用 スイングアームにエアーブロー孔を設けて、少なくとも
スイングアームが基板を突き放す際にエアーブロー孔か
ら基板に向けて空気を噴８するようにしているので、ス
イングアームに突き放された基板はエアーブローにより
背もたれ部材に押付られることになり、基板が腰砕けと
なったり逆方向に倒れたりすることが防止される。

スイングアームに突き放された基板がガイドブレート上
を滑落するようにし、しかも滑落しつつある基板をブツ
シャ−により背もたれ部材の方向に押し出すようにして
いるので、ブツシャ−により押し出された基板は背もた
れ部材に強制整列されて立て掛けるようになり、基板下
端近傍の曲がりが防止される。このようにして基板の安
定な受取が可能になる。

実　　施　　例 以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。

第１図は本発明の実施例を示す薄物基板受取装置の要部
斜視図である。２は薄物基板としての内層材であり、こ
の内層材２は従来例のように黒化処理を施されて乾燥炉
を経てベルトコンベア等により水平方向に搬送されて来
る。４は中空構造を有し内層材と接触する側にエアーブ
ロー孔８が形成されたスイングアームであり、このスイ
ングアーム４は、内層材２の搬送方向に対して垂直で且
つ水平方向に位置する揺動軸６に複数設けられている。

１０は同じく揺動軸６に設けられたストッパであり、ス
トッパ１０とスイングアーム４は概略９０°の角度を成
している。揺動軸６の下方に相当する位置から斜め下方
にガイドプレート１２が設けられており、スイングアー
ム４によす起コし上げられた内層材２はこのガイドブレ
ート１２上を滑落する。１４は鉛直方向に対して傾斜し
て設けられた背もたれ部材であり、ガイドブレート１２
上を滑落した内層材２はこの背もたれ部材１４に順次積
層されて立て掛けられる。１６はガイドブレート１２に
設けられたスリットを横切るように設けられたプッシャ
ーであり、このプッシャーは上記スリット内を内層材２
の搬送方向と同方向に駆動されて、ガイドブレート１２
上を滑落しつつある内層材２を背もたれ部材１４の方向
に押し出す。

第２図は装置側面図であり、この図により各部材の詳細
を説明する。１８は本体フレーム、２０は本体フレーム
１８に対して僅かに傾斜させて固定された固定テーブル
である。固定テーブル２０上にはこれと平行にレール２
２が設けられており、このレール２２には可動テーブル
２４がスライド可能に設けられている。２６は可動テー
ブル２４を駆動するたｔのモーターである。背もたれ部
材１４は可動テーブル２４に対して回動軸３０を中心と
して回動可能に設けられており、これにより背もたれ部
材１４の鉛直方向に対する傾斜角を調整することができ
るようになっている。可動テーブル２４を上述のように
移動可能に構成しているのは、背もたれ部材１４に大量
の積層板を立て掛けたときに、内層材の立て掛られる位
置が処理枚数の増大に伴って後方に移動することを防止
するたｔである。

３２は内層材を水平方向に搬送するためのベルトコンベ
アであり、このベルトコンベア３２は、本体フレーム１
８に設けられた駆動ローラ対３４゜３６と、駆動ローラ
対３４．３６間に巻回された無端状ベルト３８とから構
成されている。ロール３６の近傍には例えば光学的なセ
ンサ４０が設けられており、これにより内層材の到達を
検知してスイングアーム４の駆動タイミングやエアーブ
ローのタイミングが決定される。ブツシャ−１６はガイ
ドプレート１２及び可動テーブル２４の下方に位置する
シャフト４２に固定されており、シャフト４２は図示し
ないシリンダ装置に接続されている。そして、このシリ
ンダ装置を駆動してシャフト４２をその軸方向に変位さ
せることによって、ブツシャ−１６の上述した動作がな
されるようになっている。

第３図により、スイングアーム４、プッシャー１６及び
背もたれ部材１４の動作及び動作範囲について説明する
。スイングアーム４は、センサ４０により内層材２の先
端が検知されると、それと同時あるいは所定時間経過し
た後に水平方向に位置している状態から揺動軸６を中心
として高速で揺動し、鉛直方向に位置する状態となった
後は低速で同方向に継続して揺動する。エアーブローは
例えばスイングアーム４が低速で揺動している間になさ
れる。尚、スイングアーム４を元の位置即ち水平方向の
位置に戻すための揺動は高速にてなされ、これにより装
置の処理効率を高めるようになっている。

ブツシャ−１６の可動範囲は、例えば、鉛直方向に位置
しているスイングアーム４の下方に相当する位置からガ
イドプレート１２の末端までの範囲である。

背もたれ部材の内層材が接触する面１４ａの調整可能範
囲は、例えば、水平方向に対して１０５°傾斜した位置
から同じく１２０°傾斜した位置までの範囲である。

このような構成及び機能を有する装置を用いて次のよう
にして内層材を受は取ることができる。

第２図において、ベルトコンベア３２により図中の左か
ら右方向に水平方向に内層材が搬送されてくると、セン
サ４０及び図示しない制御回路により設定されたタイミ
ングでスイングアーム４が水平位置から揺動され、これ
により内層材は起こし上げられる。そして、スイングア
ームが図中４′で示すように鉛直方向に位置すると、ス
イングアームからのエアーブローが開始され、これによ
り内層材は背もたれ部材１４の方向に突き放される。

突き放された内層材はガイドブレート１２上を背もたれ
部材１４の方向に滑落するが、このときブツシャ−１６
が第２図中の左から右方向に移動してきて、内層材は背
もたれ部材１４に密着して立て掛けられる。２枚目以降
の内層材についても同様に背もたれ部材１４上に積み重
ねられていく。

この実施例によるとプッシャー１６を移動させることに
より強制的に内層材を背もたれ部材１４上に積み重ねる
ようにしているので、内層材の下端近傍の部分が曲がる
恐れがない。又、適当なタイミングでエアーブローを行
っているので、スイングアーム４により起こし上げられ
た内層材が逆戻りしたり腰砕けしたりすることが防止さ
れる。

発明の詳細 な説明したように、本発明によると、薄物基板を安定に
立て掛けて受は取ることができる装置の提供が可能にな
るという効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の実施例を示す薄物基板受取装置の要部
斜視図、 第２図は同装置の側面図、 第３図は同装置の各部材の動作及び動作範囲の説明図、 第４図は従来技術の説明図である。 ４・・・スイングアーム、 ６・・・揺動軸、 ８・・・エアーブロー孔、 １２・・・ガイドプレート、 １４・・・背もたれ部材、 １６・・・プッシャー 従来状４釘の説Ｂ月図 第４図

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 水平方向に搬送されてきた基板を、その搬送方向に対し
   て垂直で且つ水平方向に位置する揺動軸に設けられた複
   数のスイングアームにより起こし上げて、鉛直方向に対
   して傾斜して設けられた背もたれ部材に順次立て掛ける
   ようにした薄物基板受取装置において、 上記スイングアーム（４）を中空構造にすると共に該ス
   イングアーム（４）の基板側にエアーブロー孔（８）を
   設けて、少なくとも上記スイングアーム（４）が基板を
   突き放す際に上記エアーブロー孔（８）から基板に向け
   て空気を噴出するようにし、 上記スイングアーム（４）に突き放された基板が滑落す
   るガイドプレート（１２）を上記スイングアーム（４）
   の揺動軸（６）の近傍と上記背もたれ部材（１４）の下
   端の近傍との間に設け、 上記ガイドプレート（１２）上を滑落しつつある基板を
   上記背もたれ部材（１４）の方向に押し出すプッシャー
   （１６）を、上記ガイドプレート（１２）の基板滑落面
   を横切るように設けたことを特徴とする薄物基板受取装
   置。