JPH03256924A - 可撓性フェルトマット状ワークの積み重ね方法及びその装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野コ 本発明は、所定寸法にカットされた可撓性フェルトマッ
ト状のワーク、例えばプレス成形して自動車のドア部品
に使用する素材であるワークを搬送しパレット状に積み
重ねる可撓性フェルトマット状ワークの積み重ね方法及
びその装置に関する。

［従来の技術］ 従来、板状ワークをパレット上に積み重ねるには、手作
業で行っており、機械的には吸着式移動装置で板材を吸
着して行っていた。

［発明が解決しようとする課題］ しかし、可撓性フェルトマット状ワークは、通気性があ
って吸着式移動装置により吸着して移動することができ
なかった。

また、かかるワークは、ワークを積み重ねる際に、ワー
クとパレット又はワークとの間の空気に邪魔されて整然
と揃えて積み重ねることは、極めて困難であった。

本発明は、可撓性フェルトマット状ワークをパレット上
に整然と積み重ねることができる積み重ね方法及びその
装置を提供することを目的としている。

［課題を解決するための手段］ 本発明による方法は、前方からコンベアで搬送されたワ
ークを前後進自在で該コンベアと同期して後進する移動
テーブル上にワークの後縁から逐次乗り移り、該移動テ
ーブルの後進終期においてワークの後縁を把持固定し、
該移動テーブルの前進初期においてワークの後縁をパレ
ット上に下降して把持固定を解除し、該移動テーブルの
前進に応してワークを後縁側からワークとパレットとの
間の空気に邪魔されることなくパレット上に逐次スムー
ズに載置し、次いて、パレットをワークの厚さ分だけ順
次下降し前記の動作を繰り返して先行ワークの上にワー
クを積み重ね、所定枚数のワークの積み重ねが終ったら
、パレットを下降して搬出コンベアにより搬出すること
を特徴としている。

本発明による装置は、前方からのワークを搬送するコン
ベアと、該コンベアと同期して後進する前後進自在な移
動テーブルと、該移動テーブルを前後進させる前後進手
段と、該移動テーブルの後進終期において該移動テーブ
ルの後縁に形成された切欠部を介してワークの後縁を把
持固定すると共に該移動テーブルの前進初期においてワ
ークの後縁を下降してパレット又はパレット上に積み重
ねられたワーク上に解放する把持手段と、パレットを載
置し該パレットを下降させるパレット下降手段と、搬出
コンベアとを設けたことを特徴としている。

上記前後進手段は、モータで回転されるクランクと、該
クランクに一端が連結されたリンクと、架台に枢着され
中程に前記リンクの他端が連結されたレバーと、該レバ
ーの先端に一端が連結され、他端か移動テーブルの後縁
に連結されたリンクロットとで構成するのが好ましい。

また、把持手段は、エアシリンダにより上下動自在なベ
ースと、ベースに軸支された支軸に隙間を設けて突設さ
れた複数の把持アームと、支軸に突設されたアームと、
該アームとベースとの間に介装されたエアシリンダと、
ベースに前後進自在に設けられた枠と、枠とベースとの
間に介装されたエアシリンダと、枠に設けられた把持ア
ームと同形状の把持片とで構成するのが好ましい。

また、昇降手段は、架台の両側上下部に設けられたスプ
ロケットと、上下のスプロケットに巻装されたチェーン
と、該チェーンに設けられパレットを載置する棚と、ス
プロケットを駆動するモータとを備えた第１テーブルリ
フタで構成するのか好ましい。

また、第１テーブルリフタの前方に、第１テーブルリフ
タと同様な第２テーブルリフタを設け、第１、第２テー
ブルリフタの下部に、上面が搬出コンベアの上面より高
くパレットの後縁を係止するフックを備えた引抜きコン
ベアを設け、第２テーブルリフタの上部に上昇されたパ
レットを第１リフタ側に移動するフックを備えた移動コ
ンベアを設け、架台にパレットを第２テーブルリフタ側
へ移動するとき、パレットに積み重ねられたワークを係
止しパレットを引抜いて搬出コンベア上に落下させる壁
体を設けるのが好ましい。

［作用］ 上記のように構成された本発明においては、コンベアと
移動テーブルとは同期して後進するので、ワークはその
後縁から逐次移動テーブル上に、ワークと移動テーブル
との間の空気に邪魔されることなくスムーズに移動され
る。

また、ワークの後縁を把持固定し、移動テーブルの前進
初期にワークの後縁を下降してパレット又は先行のワー
ク上に解放するので、移動テーブルの前進に応じてワー
クは後縁側から逐次パレット又は先行ワーク上に、ワー
クとパレット又は先行ワークとの間の空気に邪魔される
ことなくスムーズに載置され、整然と積み重ねられる。

［実施例コ 以下図面を参照して本発明の詳細な説明する。

第１図ないし第３図において、本発明を実施する積重ね
装置は、架台１の上部前側（以下図中左側を前側とする
）に設けられたフィードコンベア２と、上部梁１ａ上に
前側がフィードコンベア２の下方にオーバラップして設
けられた積重ねコンベア３、上部梁１ａにガイドされ積
重ねコンベア３の下方と後記の把持装置３０との間を前
後進自在な移動テーブル４と、移動テーブル４を前後進
させる前後進手段である前後進装置１０と、パレットＰ
を載置して後方位置にある移動テーブル４の下方から下
降させる下降手段である第１テーブルリフタ２０と、そ
のパレットＰを積重ねコンベアの下方側に移動すると共
に、その移動により積重ねられたワークＷを引抜いて後
記搬出コンベア７上に落下する引抜きコンベア４０と、
落下したワークＷを後方に搬出する搬出コンベア７と、
移動されたパレットＰを上昇させる第２テーブルリフタ
２ＯＡと、上昇されたパレットＰを第１テーブルリフタ
２０に移動させる移動コンベア４３と、移動テーブル４
の後進終期に移動されたワークＷの後縁を把持固定し、
移動テーブル４の前進初期に下降してワークＷの後縁を
パレットＰ上に解放する把持手段である把持装置３０と
からなり、搬出コンベア７の後方部分には、搬送されて
積重ねられているワークＷを取り出すようになっている
。

この際に第１図に示すようにテーブル８上にワークＷを
載置してもよいが、このテーブル８は用いなくてもよい
。

前記移動テーブル４は、架台１の上部梁１ａｓ１ａの内
側に移動自在に設けられ、後端部は前後進装置１０の一
対のレバー１１の上端部にリンクロッド１２により連結
されている。そのレバー１１は、基部梁１ｂに枢着され
、下部側がクランク１３にリンク１４で連結されており
、クランク１３により実線位置と鎖線位置の範囲を揺動
して移動テーブル４を前後進させるようになっている。

第４図ないし第６図において、第１、第２テーブルリフ
タ２０．２０Ａは実質的に同様に構成されており、以下
第１テーブルリフタ２０について説明する。

フレーム１の上部梁１ａｓ下部梁１ｂには、ブラケット
２１ａ、２１ｂを介して軸受２２．２２が固設されてい
る。これら軸受２２．２２には、それぞれ回転軸２３ａ
、２３ｂが軸支され、回転１［ｈ２３ｂはベベルギヤ２
４ａ、２４ｂを介して駆動軸２５に連結されている。回
転軸２３ａ、２３ｂには、それぞれスプロケット２６．
２６が固設され、それらスプロケット２６．２６に巻装
されたチェーン２７には、パレットＰを載置するＬ字状
の棚２８が複数箇所に設けられている。しかしながら、
チェーン駆動に代えて油圧駆動をさせることもてき、さ
らに部分的にチェーン駆動と油圧駆動を併用することも
できる。

第５図及び第６図において、把持装置３０は、エアシリ
ンダ３２にまり荷降自在なベース３１上に設けられてい
る。そのベース３１の上面には、エアシリンダ３３の一
端か前方に上傾して枢着され、他端はベース３１の突出
部に軸支された支軸３４に固設したアーム３５に枢着さ
れている。その支軸３４には、複数の把持アーム３６が
隙間を設けて突設され、エアシリンダ３３の伸縮により
実線位置と鎖線位置との範囲を回動されるようになって
いる。なお、ベース３１にはエアシリンダ３７の伸縮に
より前後進される枠３８が設けられている。その枠３８
の前縁には、枠３８の前進位置において把持アーム３６
と協働してワークＷの後縁を把持して固定する把持アー
ム３６と同形状の把持片３９が突設されている。そして
、移動テーブル４の後縁には第７図に示すように、把持
アーム３６及び把持片３９の形状より若干大きい切欠部
５が形成されている。なお、図面の符号６はマグネット
である。移動テーブル４の移動終端位置を規定し、ワー
クＷの移動方向に縁部すなわち後縁部を所定位置に位置
決めしないと、前記の把持作業後の積み重ね作業か一定
しない。積み重ね作業を一定にするために、ストッパ５
０が移動テーブル４に位置決め後、把持作業の邪魔にな
るので、ストッパ５０を引込める必要がある。そのため
に、第７ａ図に示すようにこのストッパ５０は移動テー
ブル４にヒンジ５１で枢着されたブラケット５２に設け
られている。そして前記磁石６はこのブラケット５２に
設けられている。把持片３９（第６図）の運動に伴い、
ブラケット５２のテーパ面５３に把持片３９の面３９ａ
が係合して、その結果、磁石６は吸着力が失われ、ヒン
ジ５１を中心としてブラケット５２は下方に動く。した
がって、ストッパ５０は突出しなくなる。そして移動テ
ーブル４が戻り運動をすると、ローラ３９ｂ（第３図）
がブラケット５２のテーパ面３９ｃと係合して磁石６が
移動テーブル４に吸着してストッパ５０が突出する。こ
のように磁石６によりストッパ５０を突出させ引込める
ので、スト、ツバ５０を作動せさるためのエネルギか不
要となる。

第８図において、引抜きコンベア４０には、第４図にも
示すように、パレットＰの後縁を係止するフック４２が
ガイドフレーム４１に案内されて設けられている。そし
て、フック４２が前進すると、第１０図に示すようにパ
レットＰ上に積重ねられたワークＷは、フレームｌの巾
方向に設けられた壁部１ｃに係止されて引抜かれ、搬出
コンベア７の上に落下して載置されるようになっている
。

第９図において、移動コンベア４３には、第４図にも示
すように、第２テーブルリフタ２ＯＡ上部にあるパレッ
トＰの前縁を係止するフック４５かガイドレール４４に
案内されて設けられている。

なお、図中の符号４６は張力調節器である。

第３図において、Ｍｌはフィードコンベア２の駆動モー
タ、Ｍ２は積重ねコンベア３の駆動モータ、Ｍ３はクラ
ンク１３の駆動モータ、Ｍ４、Ｍ５は引抜きコンベア４
０用と第１テーブルリフターのモータ、Ｍ６、Ｍｌは搬
出コンベア用のモータと第２テーブルリフター、Ｓｌは
積重ねコンベア３の後端傾斜部３ａに設けられたワーク
Ｗを検出し移動テーブル４を発進させる光電スイッチ、
Ｓ２は移動テーブル４の発進位置確認スイッチ、Ｓ３は
移動テーブル４の停止スイッチ、Ｓ４は把持装置３０の
始動スイッチ、Ｓ５は移動コンベア４３のパレット挿入
発進スイッチ、Ｓ６、Ｓ７は把持装置３０の開放スイッ
チ、Ｓ８はフック４２の位置確認スイッチ、Ｓ９は引抜
きコンベア４０のパレット引抜き発進スイッチ、Ｓ１０
は引抜きコンベア４０のパレット引抜きリターン完了ス
イッチ、ＳｌｌはパレットＰの引抜き完了スイッチ、Ｓ
１２はパレット引抜き確認スイッチ、Ｓ１３は第２テー
ブルリフタ２ＯＡの上昇完了スイッチ、Ｓ１４はパレッ
トＰの上限不在用スイッチ、Ｓ１５はフック４５の位置
確認スイッチ、３１６は移動コンベア４３のリターン完
了スイッチ、Ｓｌ７はパレットＰの挿入完了スイッチ、
Ｓ１８はパレットＰの挿入確認スイッチ、Ｓ１９は積層
レベル用の光電スイッチ、Ｓ２０は第１テーブルリフタ
２０の下降停止スイ・シチ、Ｓ２１は取出しコンベア４
０の搬出完了スイッチである。

ワークＷの積重ねに際し、スリッタで中寸法にカットさ
れ、カッタで長さ寸法にカットされたワークＷはフィー
ドコンベア２から積重ねコンベア３に送られる。そのワ
ークＷを光電スイッチＳ↓が検知すると、レバー１１が
後方に回動し、移動テーブル４を積重ねコンベア３の搬
送速度に同期して後退し、ワークＷをその後縁から逐次
受は取る。そして、移動テーブル４が後退位置の若干前
方にくると、近接スイッチＳ４からの検知信号で上方に
回動していた把持アーム３６が下方に回動し、前進位置
にある把持片３９と協働してワークＷの後縁を把持固定
する。次いで、レバー１１か前方に回動して移動テーブ
ル４が若干前進すると、近接スイッチＳ７からの検知信
号でエアシリンタ３２が収縮作動してベース３１を下降
しワークＷの後縁をパレットＰの上面に近接させると共
に、近接スイッチＳ６からの検知信号で把持アーム３６
が上方に回動すると同時に把持片３９が後進してワーク
Ｗの後縁をパレットＰ上に載置する。これにより移動テ
ーブル４の前進に応してワークＷは、ワークＷとパレッ
トＰとの間の空気に邪魔されることなく後縁側から逐次
パレットＰ上にスムーズに移動載置される。次いで、第
１テーブルリフタ２０を作動して光電スイッチＳ１９の
検知信号にてパレットＰをワークＷの厚さだけ下降し、
前記の作動を繰り返してパレットＰの上にワークＷを順
次積重ねる。そして、所定枚数のＷの積重ねが終ったこ
とを光電スイッチＳ１により図示しないカウンタが計数
すると、第１テーブルリフタ２０は１枚目のパレットＰ
を降下して移動コンベア４３が後方に作動し、フック４
５によりあらかじめ第２テーブルリフタ２ＯＡの最上段
の棚２８に載置していた２枚目のパレットＰを第１テー
ブルリフタ２０の最上段の棚２８に移動する。次いで降
下中の１枚目のパレットＰが引抜きコンベア４０上に載
置されるとスイッチＳ９が検知し、弓抜きコンベア４０
が前方に作動し、フック４２によりパレットＰを第２テ
ーブルリフタ２ＯＡ側に移動すると、積重ねられたワー
クＷは架台１の壁部１．ｃ（第１０図）に係止されて引
抜かれ、搬送コンベア７上に落下して載置される。する
と、搬送コンベア７が作動して積重ねられたワークＷを
後方に搬送し、搬送コンベヤ７に載置したまま、或いは
取出しテーブル８上に載置して装置外へ搬出する。

［発明の効果］ 本発明は、以上説明したように構成されているので、可
撓性マット状のフェルト状物をパレット又は先行ワーク
との間の空気に邪魔されることなくパレット上に整然と
積み上げることができる。

【図面の簡単な説明】

第↓図及び第２図は本発明を実施する積重ね装置の概略
を示す側面図及び上面図、第３図は詳細を示す側面図、
第４図はテーブルリフタを示す正面図、第５図及び第６
図は把持装置を示す上面図及び側面図、第７図は移動テ
ーブルの後部を示す側断面図を含む上面図、第７ａ図は
第７図の断面図、第８図は引抜きコンベアを示す側面図
、第９図は移動コンベアを示す側面図、第１０図はパレ
ットに積重ねられたワークの引抜き状態を説明する側面
図である。 Ｐ・・・パレット　　Ｗ・・・ワーク　　１・・・架台
　　２・・・フィードコンベア　　３・・・積重ねコン
ベア　　４・・・移動テーブル５・・・切欠部　　７・
・・搬出コンベア１０・・・前後進装置　　１１・・・
レバー１２・・・リンクロッド　　１３・・・クランク
１４・・・リンク　　２０・・・第１テーブルリフタ　
　２ＯＡ・・・第２テーブルリフタ２７・・・チェーン
　　２８・・・棚　　３０・・・把持装置　　３１・・
・ベース　　３２．３３．３７・・・エアシリンダ　　
３４・・・支軸　　３５・・・アーム　　３６・・・把
持アーム　　３８・・・枠　　３９・・・把持片　　４
０・・・引抜きコンベア　　４２．４５・・・フック　
　４３・・・移動コンベア

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. （１）前方からコンベアで搬送されたワークを前後進自
   在で該コンベアと同期して後進する移動テーブル上にワ
   ークの後縁から逐次乗り移り、該移動テーブルの後進終
   期においてワークの後縁を把持固定し、該移動テーブル
   の前進初期においてワークの後縁をパレット上に下降し
   て把持固定を解除し、該移動テーブルの前進に応じてワ
   ークを後縁側からワークとパレットとの間の空気に邪魔
   されることなくパレット上に逐次スムーズに載置し、次
   いで、パレットをワークの厚さ分だけ順次下降し前記の
   動作を繰り返して先行ワークの上にワークを積み重ね、
   所定枚数のワークの積み重ねが終ったら、パレットを下
   降して搬出コンベアにより搬出することを特徴とする可
   撓性フェルトマット状ワークの積み重ね方法。
2. （２）前方からのワークを搬送するコンベアと、該コン
   ベアと同期して後進する前後進自在な移動テーブルと、
   該移動テーブルを前後進させる前後進手段と、該移動テ
   ーブルの後進終期において該移動テーブルの後縁に形成
   された切欠部を介してワークの後縁を把持固定すると共
   に該移動テーブルの前進初期においてワークの後縁を下
   降してパレット又はパレット上に積み重ねられたワーク
   上に解放する把持手段と、パレットを載置し該パレット
   を下降させるパレット下降手段と、搬出コンベアとを設
   けたことを特徴とする可撓性フェルトマット状ワークの
   積み重ね装置。