JPH03252466A - グラファイトインキ、蛍光体インキならびに陰極線管アノードの形成方法 - Google Patents

グラファイトインキ、蛍光体インキならびに陰極線管アノードの形成方法

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JPH03252466A
JPH03252466A JP2049743A JP4974390A JPH03252466A JP H03252466 A JPH03252466 A JP H03252466A JP 2049743 A JP2049743 A JP 2049743A JP 4974390 A JP4974390 A JP 4974390A JP H03252466 A JPH03252466 A JP H03252466A
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ink
graphite
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ink according
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JP2049743A
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English (en)
Inventor
Hirotoshi Watanabe
寛敏 渡辺
Yutaka Nishimura
豊 西村
Koji Matsuo
孝二 松尾
Noboru Aikawa
相川 昇
Katsuhide Tsukamoto
勝秀 塚本
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は陰極線管やプラズマデイスプレィ中に用いられ
る蛍光体をガラス面に塗布するためのグラファイトイン
キ、蛍光体インキ、ならびに陰極線管アノードの形成方
法に関するものである。
従来の技術 従来のカラーテレビの陰極線管アノード工程は蛍光面を
構成するガラス基板に適当な表面処理を施した後、PV
A−重クロム酸アンモニウム感光液でパターン露光・現
像し、現像パターン上にグラファイト等の黒色物質を流
転し、剥離処理をして光吸収層を形成していた。蛍光体
パターンはPVA−重クロム酸アンモニウム感光液中に
蛍光体顔料を分散したスラリーを塗布・乾燥・露光・現
像・乾燥という工程を3回繰り返し、RGBの各層を形
成するという複雑なプロセスを用いていた。
さらにメタルバック層を形成する前に中間膜として有機
フィルム層を蛍光膜上に形成しメタルバック層を真空蒸
着している。その後前記ガラス基板を約450℃で焼成
して形成している。メタルバンク層は蛍光面で発した光
をメタル膜の鏡面作用により反射させ輝度の向上を図る
ためのものである。
一方、スクリーン印刷、オフセット印刷を用いた陰極線
管アノード形成用インキ組成物として特公昭55−41
671号公報に示されるようにアクリル樹脂を用いたも
のもみられるが、従来と同様メタルバック層を真空蒸着
している。
発明が解決しようとする課題 上記した陰極線管アノード形成プロセスは工程が非常に
長くかつ複雑であり、しかも湿式であるため多量の水が
必要となり、公害物質を含有した排水も多量に発生する
。また、湿式方式で形成されたパターンの精度に関して
も、露光−現像を繰り返すためエツジの直線性、スケ、
欠は等が発生し高品質のパターンを得ることが難しがっ
た。また、メタルバック層を真空蒸着で行うため多大な
設備投資を必要としていた。
さらに単にアクリル樹脂を用いた黒色印刷用グラファイ
トペーストでは、ガラス面との接着強度が弱く、光吸収
層、蛍光体層の剥落が発生していた。
本発明は上記課題を解決するもので、エツジの直線性に
優れ、スケ、欠は等の発生が少ない高品質のパターンを
得るためオフセット印刷を用い、この印刷法に適し、か
う印刷後にメタルバック層として多数の孔を有するアル
ミ薄膜で光吸収層、蛍光体層を覆った場合においても飛
散性が優れ、飛散性の劣化から生じる真空度低下を防ぎ
、かつ、ガラス面との接着強度が強く、光吸収層、蛍光
体層の剥落の発生を防止するグラファイトインキ、蛍光
体インキならびにこれらインキを用いた陰極線管を量産
するための陰極線管アノードの形成方法を捉供すること
を目的としている。
II!!を解決するための手段 上記課題を解決するために本発明のグラファイトインキ
は、グラファイト粉末と解重合型有機バインダを含むビ
ヒクルと有機酸金属塩から構成されるものである。前記
グラファイトインキの有機バインダとしては少な(とも
ポリ−α−メチルスチレンと、ポリiso−ブチルメタ
クリレート、ポリメチルメタクリレート、またはポリテ
トラフルオロエチレンのうち1種以上から構成される樹
脂を用い、前記有機バインダの重量平均分子量は10万
〜1000、好ましくは1万〜1000の値を有するも
のである。また、有機酸金属塩としては、オクチル酸珪
素、オクチル酸アルミニウム、オクチル酸錫、オクチル
酸亜鉛のうち少なくとも1種以上、またはネオデカン酸
珪素、ネオデカン酸アルミニウム、ネオデカン酸銀、ネ
オデカン酸亜鉛のうち少なくとも1種以上から構成され
、前記有機酸金属塩の量は10〜2重量%が好ましく、
最も好ましい有機酸金属塩量は6〜2重量%である。
さらに本発明の蛍光体インキは蛍光体粉末と解重合型有
機バインダを含むビヒクルとから構成されるものであり
、前記蛍光体インクの有機バインダとしては少なくとも
ポリ−α−メチルスチレンと、ポリiso−ブチルメタ
クリレート、ポリメチルメタクリレート、またはポリテ
トラフルオロエチレンのうち1種以上から構成される樹
脂を用い、前記有機バインダの重量平均分子量は10万
〜1000、好ましくは4万〜1000の値を有するも
のである。
また、前記インキ中の有機溶媒としては、α−テルピネ
オール、ブチルカルビトール、ブチルカルビトールアセ
テート、2.2.4− )ジメチル1−3−ヒドロキシ
ペンチルイソブチレート、アマニ油、エチレングリコー
ルフェニールエーテルのうち少なくとも1種以上から構
成されるものであり、印刷パターンの直線性を考慮した
場合、この有機溶媒量がグラファイトインキではグラフ
ァイト粉末量に対して重量比で12 : 10〜16 
: 10が好ましく、蛍光体インキでは蛍光体粉末量に
対して重量比で1.5=10〜3.0:10が好ましい
ものである。
さらに、本発明の陰極線管アノードの形成方法はグラフ
ァイトインキを凹版の凹部に充填する工程、凹版の凹部
中のグラファイトインキをシリコーン樹脂を主体とする
弾性体にて表面被覆したブランケット上に転写する工程
、前記ブランケット上に転写されたパターンを基板上に
転写印刷する工程と、蛍光体インキを凹版の凹部に充填
する工程、凹版の凹部中のインキをシリコーン樹脂を主
体とする弾性体にて表面被覆したブランケット上に転写
する工程、前記ブランケット上に転写されたパターンを
グラファイトパターンの形成された基板上に転写印刷す
る工程と、メタルパンク層として多数の孔を有するアル
ミ薄膜を光吸収層、蛍光体層を覆うように転写する工程
、前記アルミ薄膜で覆われた基板を焼成する工程より構
成されるものである。
作用 本発明は上記した構成Gこよって、高精細のグラファイ
トパターンと蛍光体パターンを基板上に簡単に形成でき
、CRT・プラズマデイスフライ等の蛍光面形成にこの
方法を用いると、従来の湿式方法で問題となった大量の
水の使用、及び公害物質を含む排水等の問題が発生しな
いばかりが、真空蒸着を行う必要もないため大幅な製造
コストの低減が図れ、かつ精度の点からも高品質のパタ
ーンが得られ、さらには、ガラス面との接着強度が強い
光吸収層、蛍光体層が形成でき高信顧性の陰極線管を従
供することができるものである。
実施例 以下本発明のグラファイトインキ、蛍光体インキ、なら
びに陰極線管アノードの形成方法の−実施例を図面を参
照しながら説明する。
第1図はカラー陰極線管アノードの断面図を示したもの
であり、ガラス製のフェースプレート101の内面に黒
色物質からなる光吸収層102及び蛍光体層103を形
成し、メタルハック層104は、真空蒸着の替わりに、
多数の孔を有するアルミ薄膜を焼成以前に転写形成した
構成となっている。この後この基板を430〜450℃
で焼成し形成したものである。
実施例1 3本ロールを用い、下記組成のミルベースを6回通して
練肉し、ブラックストライプ用のグラファイトインキを
作成した。このとき、樹脂は事前に溶剤中に撹拌溶解し
た。
この作成したインキの平行板粘度計における1分間フロ
ー値は13mnであり、このグラファイトインキを用い
てガラス板上に幅65μm高さ4μmのストライプを印
刷した。以下に印刷方法を示す。
凹版は幅7Oum版の深さ15μmのストライプ状にス
テンレスをエツチングしたものを用い、上記グラファイ
トインキを凹版上に滴下し、セラミック製のスクレーバ
ーにて凹版の全面をかきとり、版の凹部のみにグラファ
イトインキを残し、シリコーンゴム(JISゴム硬度で
35度)で5++unの肉厚で表面被覆されたブランケ
ットを圧着し回転させて前記ブランケット上にストライ
プを転写した。
このときの印圧は3 kg/cillで行った。さらに
、前記パターンを形成したブランケットを被転写体に圧
着し回転させて被転写体上にパターンを転写した。得ら
れたパターンは、直線性が良好で、スケや欠は等の無い
高品質のものであった。
ブランケットを表面被覆しているシリコーンゴムの硬度
がタンポ印刷の様に非常に低い場合は(10度以下)、
ゴム状弾性体の変形量が大きくなり凹版パターンの忠実
な再現ができなくなり、あまりに硬いとブランケットと
インキとの接触が悪くなり忠実なパターンの再現が出来
なくなった。表面被覆用の弾性体の硬度としてJISゴ
ム硬度の30度以上望ましくは、35〜60度の範囲の
ゴム硬度が、最適であった。
次にセラミック3本ロールを用いて、下記組成のミルベ
ースを6回通して練肉し蛍光体インキを作成した。樹脂
はグラファイトインキと同様に事前に溶剤中に攪拌溶解
した。
同様にして、赤色発光蛍光体としてYzOzS:Eu、
青色発光蛍光体として、ZnS:Agを用いて、それぞ
れ赤色蛍光体インキ、青色蛍光体インキを作成した。凹
版として、幅145μm、深さ40μmのステンレスエ
ツチング版を用いて、実施例1と同様のグラビアオフセ
ット方式により、ガラス板上に緑色蛍光体パターンを印
刷した。順次赤色蛍光体インキ、青色蛍光体インキを所
定の位置に印刷し、RGB3色の蛍光体パターンを得た
印刷されたパターンは、ストライプの均一性、直線性、
膜厚精度共に満足するものであった。
次にメタルハ・ツク層として、PETフィルム上に蒸着
した厚さ1500オングストロームのアルミ薄膜に多数
の微少な孔をあけ、圧力3kg/w2で押圧し、光吸収
層、蛍光体パターン上に転写し用いた。この基板を45
0℃で焼成すると有機物は焼失し、カラー陰極線管アノ
ードとして充分な光学特性のものが得られた。
実施例2 3本ロールを用いて下記組成のミルベースを6回通して
練肉し、実施例1と同様にブラックストライプ用のグラ
ファイトインキを作成した。
上記組成のブラックストライプ用インキを用い、凹版(
幅60μm、深さ20μm)、ブランケット(ゴム強度
45度シリコーンゴム、ゴム厚6閣)という印刷条件で
、ガラス基板にブラックストライプパターンを印刷した
。印刷されたブラックストライプパターンは、幅55μ
m、厚み5μmで有り、良好な直線性を有していた。
次に実施例1と同様にセラミック3本ロールを用いて、
下記組成のミルベースを6回通して練肉し蛍光体インキ
を作成した。
同様にして、赤色発光蛍光体としてY、O□S:Eu蛍
光体を使用して赤色蛍光体インキ、青色発光蛍光体とし
てZnS:Agを使用して青色発光体インキを作成した
。凹版として、実施例と同様ニ幅145μTn、Nさ4
0umのステンレスエツチング版を用い、実施例1と同
様のグラビアオフセット方式によりガラス板上に緑色蛍
光体パターンを印刷した。順次赤色蛍光体インキ、青色
蛍光体インキを所定の位置に印刷し、RGBa色の蛍光
体パターンを得た。印刷されたパターンは、ストライプ
の均一性、直線性、膜厚精度共に満足するものであった
次にメタルバック層として、PETフィルム上に蒸着し
た厚さ1500オングストロームのアルミ薄膜に多数の
微少な孔をあけ、圧力3 kg / mm ”で押圧し
、光吸収層、蛍光体パターン上に転写し用いた。この基
板を450℃で焼成すると有機物は焼失し、カラー陰極
線管アノードとして充分な光学特性のものが得られた。
この様器こして得られた蛍光面は、従来の湿式方式のよ
うに露光・現像を繰り返さないので蛍光体の脱落や、ス
ケ・欠は等の不良がなく高品質の蛍光面が得られた。ま
た、光吸収層、蛍光体パターンの連続印刷で蛍光面を形
成すると共に、メタルバック層として真空蒸着膜を形成
する替わりに、焼成以前に多数の孔を有するアルミ薄膜
を転写するため、工程の簡略化、工数の低減が図れる。
更に、重クロム酸アンモニウム等のクロムイオンによる
蛍光体の劣化もなくなり、蛍光体の最適膜厚と言われる
10〜12μmの均一な厚みのパターンが得られるため
、従来工法と比較して10%程度明るい陰極線管が得ら
れる。この様にして得られた蛍光面は、陰極線管やプラ
ズマデイスプレィ用のアノードとして供し得るものであ
った。
さらなる本発明のインキの特徴は、インキ印刷・焼成後
にメタルバック層として真空蒸着膜を形成する替わりに
、焼成以前に多数の孔を有するアルミ薄膜等で光吸収層
、蛍光体層を覆って焼成した場合にも飛散性の悪化によ
る真空度劣化を防ぐことが可能であり、より一層の工程
の簡略化が図れる。
第2図には実施例1で用いたiso−ブチルメタクリレ
ートとα−メチルスチレンとの重合比に対する形成され
た陰極線管アノード部からの総出ガス量(400℃51
時間)曲線201を示す。一般に陰極線管アノードとし
て使用可能な真空度は10−7〜10−6オーダーであ
り、図から分かるように総出ガス量が10−6オーダー
となる領域がα−メチルスチレン5〜20重量%の時で
あった。
第3図には実施例2で用いた蛍光体粉末と有機溶媒を用
いたときの有機溶媒量/蛍光体粉末量(重量比)と蛍光
体インキの被転写体へ転写量曲線301を現す転写量曲
線図を示す。このとき、最も転写量の多い領域が有機溶
媒量/蛍光体粉末量(重量比)が0.15〜0.30の
領域であった。同様にグラファイトインキの有機溶媒量
/グラファイト粉末!(重量比)は1.2〜1.6であ
った。
第4図には、水圧0.1 kg/d、水量120(ld
/分の流水で陰極線管アノード部(25cIIl)を洗
浄乾燥した場合における焼成直後に対する重量減少と、
グラファイトインキ中のオクチル酸珪素含有量との関係
を示す重量減少曲線401を示す。第4図からも分かる
ようにオクチル酸珪素10〜2重量%が重量減少が少な
く、密着強度が顕著に増加したことが分かる。最も好ま
しいオクチル酸珪素の含有量は6〜2重量%であった。
なお、樹脂として実施例1、実施例2においてポリis
o−ブチルメタクリレート(iBMA)とポリ−αメチ
ルスチレン(α−MeS t)の共重合体と、ポリis
o−ブチルメタクリレート(iBMA)とポリメチルメ
タクリレートとポリ−α−メチルスチレン(αMeSt
)の共重合体を用いたが、それぞれ単体で用いてもよい
しかし、通常の一般的なアクリル樹脂(例えばn−ブチ
ルメタクリレート)では飛散性が悪く使用に耐えなかっ
た。加えてポリテトラフルオロエチレン、ポリブテンを
用いることも可能である。もちろん樹脂相互の相溶性、
溶媒中への溶解量を考慮しての上でである。さらに顔料
分散を良好にするためグリシジルメタクリレート等を5
%以内で共重合したものも用いることが可能である。し
かし、前記樹脂中には少なくとも5〜20重量%のα−
メチルスチレンを含むことが必要であり、この範囲を越
える領域、あるいはアクリル樹脂だけでは樹脂の飛散性
が悪く、形成した陰極線管の真空度劣化が生じた。また
、前記樹脂の平均分子量は10万以上の分子量ではイン
キ粘度が高くなり印刷に不適となり、1000未満では
焼成時における飛散性が悪化する。つまり、前記樹脂の
平均分子量は10万〜1000が好ましく、最も好まし
い平均分子量は1万〜1000であった。
また、有機溶媒として実施例1、実施例3においてはブ
チルカルビトールアセテートを用い、実施例2において
α−テルピネオールを用いたが、これらに限定されるも
のではなく、ブチルカルビトール、2.2.4− トリ
メチル1−3−ヒドロキシペンチルイソブチレート、エ
チレングリコールフェニールエーテルをそれぞれ単体あ
るいは混合して用いてもよく印刷条件、乾燥条件にあわ
せ用いることが可能である。
また、グラファイトインク中の有機酸金属塩としては実
施例1、実施例2中でオクチル酸珪素を用いたが、有機
酸金属塩はオクチル酸珪素、オクチル酸アルミニウム、
オクチル酸錫、オクチル酸亜鉛の少なくとも1種以上、
またはネオデカン酸珪素、ネオデカン酸アルミニウム、
ネオデカン酸銀、ネオデカン酸亜鉛のうち少なくとも1
種以上を用いれば良く、これら有機酸金属塩の含有量は
樹脂の飛散性から10〜2重量%が好ましく、最も好ま
しい含有量は6〜2重量%である。また、グラファイト
粉末として実施例1、実施例2において平均粒径0.4
μmの粉体を用いたが、平均粒径としては、0.2〜1
.0μmの大きさであれば良い。
蛍光体粉末として実施例1、実施例2において、平均粒
径5.2μmのものを用いたがこの値に規定されるもの
ではなく、平均粒径2.o〜15.0 p mのものが
使用可能である。さらに、本実施例2では、赤、緑、青
の蛍光体粉を用いたが、青色発光蛍光体には、青色顔料
、例えば、コバルトブルー顔料を付着させた顔料付き蛍
光体でも、蛍光体単独でも使用可能である。また、緑色
発光蛍光体には、緑色顔料、例えば、酸化クロム顔料を
付着させた顔料付き蛍光体でも、蛍光体単独でも使用可
能である。また、蛍光体粉末としては、テレビ用、デイ
スプレィ用、投写管用、特殊管用等の蛍光体に適用でき
、例えば、赤色発光蛍光体としては、上記Y20□S:
Eu蛍光体だけでなく、Y z Oy : E u、Y
VO,:Eu5CaS:Eu等を使用してもよく、緑色
発光蛍光体としてはZn、5iOa:MnAs、(Y、
Gd)zozs : Tb、I nBO:l:Tb。
Y2SiO5:Tb、La0CI :Tb等を、青色発
光蛍光体としてはY2S i O,:Ce、(SrCa
Ba)s(Po4)zCI : Eu等を、そして、橙
色発光蛍光体としてInBO3:Eu等を使用してもよ
い。
発明の効果 以上のように本発明は、グラファイト粉末と解重合型有
機バインダを含むビヒクルと有機酸金属塩から構成され
るグラファイトインキと、蛍光体粉末と解重合型有機バ
インダを含むビヒクルから構成される蛍光体インキと、
前記グラファイトインキと蛍光体インキをオフセット印
刷を用いて印刷パターンを形成することを特徴としてお
り、さらには、前記グラファイトインキと蛍光体インキ
を用いることにより、メタルバック層の真空蒸着工程の
替わりに、多数の孔を有するアルミ薄膜を焼成以前に転
写形成後焼成する事も可能となり、より一層の工程の簡
略化が図れるものである。このときのコスト削減率は1
/10にも達するものであり、陰極線管やプラズマデイ
スプレィ等の蛍光体製品等のパターン製品に応用すると
、大きな製造設備を必要とすることなく高品質で安価な
製品が得られるものである。また、ガラス面との接着強
度が強い光吸収層、蛍光体層が形成でき高信顛性の陰極
線管を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明のカラー陰極線管アノードの断面図、第
2図はiso−ブチルメタクリレートとα−メチルスチ
レンとの重合比に対する形成された陰極線管アノード部
からの総出ガス量曲線を現す総出ガス量曲線図、第3図
は有機溶媒量/蛍光体粉末量(重量比)と蛍光体インキ
の被転写体への転写量曲線を現す転写量曲線図、第4図
は陰極線管アノード部(25ciil)を洗浄乾燥した
場合における焼成直後に対する重量減少と、グラファイ
トインキ中のオクチル酸珪素含有量との関係を示す重量
減少曲線を示す重量減少曲線図である。 101・・・・・・フェースプレート、102・・・・
・・光吸収層、103・・・・・・蛍光体層、104・
・・・・・メタルバック層、201・・・・・・層比ガ
ス量曲線、301−・・・・・転写量曲線、401・・
・・・・重量減少曲線。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 (1)グラファイトインキ粉末と解重合型有機バインダ
    を含むビヒクルと有機酸金属塩から構成されることを特
    徴とするグラファイトインキ。 (2)有機バインダが少なくともポリ−α−メチルスチ
    レンと、ポリiso−ブチルメタクリレート、ポリメチ
    ルメタクリレートまたはポリテトラフルオロエチレンの
    内1種以上から構成されることを特徴とする請求項(1
    )記載のグラファイトインキ。 (3)有機バインダがα−メチルスチレンとiso−ブ
    チルメタクリレートの共重合体から構成されることを特
    徴とする請求項(1)記載のグラファイトインキ。 (4)有機バインダがiso−ブチルメタクリレート8
    0〜95重量%、α−メチルスチレン20〜5重量%の
    比からなる共重合体で構成されることを特徴とする請求
    項(1)または(3)のいずれかに記載のグラファイト
    インキ。 (5)有機バインダの重量平均分子量が10万〜100
    0から構成されることを特徴とする請求項(1)または
    (4)のいずれかに記載のグラファイトインキ。 (6)有機バインダの重量平均分子量が1万〜1000
    から構成されることを特徴とする請求項(1)または(
    4)のいずれかに記載のグラファイトインキ。 (7)有機バインダが30〜45重量%、有機溶媒量が
    25〜40重量%、グラファイト粉末が12〜30重量
    %、有機酸金属塩が2〜6重量%から構成されることを
    特徴とする請求項(1)または(4)のいずれかに記載
    のグラファイトインキ。 (8)有機バインダとして、平均分子量350〜200
    0のポリブテンを含むことを特徴とする請求項(1)ま
    たは(4)のいずれかに記載のグラファイトインキ。 (9)平行板粘度計による1分間フロー値が15mm未
    満であることを特徴とする請求項(1)または(4)の
    いずれかに記載のグラファイトインキ。 (10)有機溶媒量がグラファイト粉末量に対して重量
    比で12:10〜16:10であることを特徴とする請
    求項(1)または(4)のいずれかに記載のグラファイ
    トインキ。(11)平均粒径が0.2〜1.0μmのグ
    ラファイト粉末から構成されることを特徴とする請求項
    (1)または(4)のいずれかに記載のグラファイトイ
    ンキ。 (12)有機溶媒がα−テルピネオール、ブチルカルビ
    トール、ブチルカルビトールアセテート、2,2,4−
    トリメチル1−3−ヒドロキシペンチルイソブチレート
    、アマニ油、エチレングリコールフェニールエーテルの
    うち少なくとも1種以上から構成されることを特徴とす
    る請求項(1)または(4)のいずれかに記載のグラフ
    ァイトインキ。 (13)有機酸金属塩が、オクチル酸珪素、オクチル酸
    アルミニウム、オクチル酸錫、オクチル酸亜鉛、オクチ
    ル酸チタンのうち少なくとも1種以上から構成されるこ
    とを特徴とする請求項(1)または(4)のいずれかに
    記載のグラファイトインキ。 (14)有機酸金属塩10〜2重量%から構成されるこ
    とを特徴とする請求項(1)または(13)のいずれか
    に記載のグラファイトインキ。 (15)有機酸金属塩6〜2重量%から構成されること
    を特徴とする請求項(1)または(13)のいずれかに
    記載のグラファイトインキ。 (16)有機酸金属塩が、ネオデカン酸珪素、ネオデカ
    ン酸アルミニウム、ネオデカン酸錫、ネオデカン酸亜鉛
    、ネオデカン酸チタンのうち少なくとも1種以上から構
    成されることを特徴とする請求項(1)または(4)の
    いずれかに記載のグラファイトインキ。 (17)有機酸金属塩10〜2重量%から構成されるこ
    とを特徴とする請求項(1)または(16)のいずれか
    に記載のグラファイトインキ。 (18)有機酸金属塩6〜2重量%から構成されること
    を特徴とする請求項(1)または(16)のいずれかに
    記載のグラファイトインキ。 (19)蛍光体粉末と、解重合型有機バインダを含むビ
    ヒクルから構成されることを特徴とする蛍光体インキ。 (20)有機バインダから少なくともポリ−α−メチル
    スチレンと、ポリiso−ブチルメタクリレート、ポリ
    メチルメタクリレートまたはポリテトラフルオロエチレ
    ンのうち1種以上から構成されることを特徴とする請求
    項(19)記載の蛍光体インキ。 (21)有機バインダがα−メチルスチレンとiso−
    ブチルメタクリレートの共重合体から構成されることを
    特徴とする請求項(19)記載の蛍光体インキ。 (22)有機バインダがα−メチルスチレン5〜20重
    量%、iso−ブチルメタクリレート60〜95重量%
    、メチルメタクリレート20〜25重量%の比からなる
    共重合体で構成されることを特徴とする請求項(19)
    または(21)記載の蛍光体インキ。 (23)有機バインダの重量平均分子量が10万〜10
    00から構成されることを特徴とする請求項(19)ま
    たは(22)のいずれかに記載の蛍光体インキ。 (24)有機バインダの重量平均分子量が4万〜100
    0から構成されることを特徴とする請求項(19)また
    は(22)のいずれかに記載の蛍光体インキ。 (25)有機バインダとして、平均分子量350〜20
    00のポリブテンを含むことを特徴とする請求項(19
    )または(22)のいずれかに記載の蛍光体インキ。 (26)有機バインダが5〜13重量%、有機溶媒量が
    15〜22重量%、蛍光体粉末が70〜80重量%から
    構成されることを特徴とする請求項(19)または(2
    2)のいずれかに記載の蛍光体インキ。 (27)有機溶媒量が蛍光体粉末量に対して重量比で1
    .5:10〜3.0:10であることを特徴とする請求
    項(19)または(22)のいずれかに記載の蛍光体イ
    ンキ。 (28)平均粒径が2.0〜15.0μmの蛍光体粉末
    から構成されることを特徴とする請求項(19)または
    (22)のいずれかに記載の蛍光体インキ。 (29)有機溶媒がα−テルピネオール、ブチルカルビ
    トール、ブチルカルビトールアセテート、2,2,4−
    トリメチル1−3−ヒドロキシペンチルイソブチレート
    、アマニ油、エチレングリコールフェニールエーテルの
    うち少なくとも1種以上から構成されることを特徴とす
    る請求項(19)または(22)のいずれかに記載の蛍
    光体インキ。 (30)蛍光体粉末が下記の条件から構成されることを
    特徴とする請求項(19)または(22)のいずれかに
    記載の蛍光体インキ。 赤色発光蛍光体、Y_2O_2S:Eu、 緑色発光蛍光体、ZnS:Cu、Al、 青色発光蛍光体、ZnS:Ag (31)グラファイトインキを凹版の凹部に充填する工
    程、凹版の凹部中のグラファイトインキをシリコーン樹
    脂を主体とする弾性体にて表面被覆したブランケット上
    に転写する工程、前記ブランケット上に転写されたパタ
    ーンを基板上に転写印刷する工程と、蛍光体インキを凹
    版の凹部に充填する工程、凹版の凹部中のインキをシリ
    コーン樹脂を主体とする弾性体にて表面被覆したブラン
    ケット上に転写する工程、前記ブランケット上に転写さ
    れたパターンをグラファイトパターンの形成された基板
    上に転写印刷する工程と、メタルバック層として多数の
    孔を有するアルミ薄膜を光吸収層、蛍光体層を覆うよう
    に転写する工程、前記アルミ薄膜で覆われた基板を焼成
    する工程より構成されることを特徴とする陰極線管アノ
    ードの形成方法。 (32)シリコーン樹脂を主体とする弾性体の硬度が3
    0〜60度であることを特徴とする請求項(31)記載
    の陰極線管アノードの形成方法。 (33)凹版の凹部中のインキをシリコーン樹脂を主体
    とする弾性体にて表面被覆したブランケット上に転写す
    る工程における転写圧力と、前記ブランケット上に転写
    されたパターンを基板上に転写印刷する工程における印
    刷圧力が2〜10kg/cm^2であることを特徴とす
    る請求項(31)記載の陰極線管アノードの形成方法。 (34)焼成温度が430〜480℃で行うことを特徴
    とする請求項(31)の陰極線管アノードの形成方法。 (35)アルミ薄膜の中の開孔率が20〜40%である
    ことを特徴とする請求項(31)の陰極線管アノードの
    形成方法。
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Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6020425A (ja) * 1983-07-14 1985-02-01 Matsushita Electric Ind Co Ltd 螢光面製作方法
JPS6430134A (en) * 1987-07-24 1989-02-01 Nissha Printing Metal back forming method
JPH01265426A (ja) * 1988-04-18 1989-10-23 Mitsubishi Rayon Co Ltd カラー蛍光体面の製造方法

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