JPH03251251A - 血液バッグ連結体 - Google Patents

血液バッグ連結体

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JPH03251251A
JPH03251251A JP2048432A JP4843290A JPH03251251A JP H03251251 A JPH03251251 A JP H03251251A JP 2048432 A JP2048432 A JP 2048432A JP 4843290 A JP4843290 A JP 4843290A JP H03251251 A JPH03251251 A JP H03251251A
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石田 登
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本発明は、複数のバッグを有する血液バッグ連結体に関
する。
〈従来の技術〉 輸血を行う場合、現在、血液の有効利用および輸血者の
負担軽減などの理由から、供血者から得た血液を遠心分
離などにより各成分に分離し、輸血者に必要な成分だけ
を輸血する体制がとられている。 この成分輸血が導入
されたことにより、従来行われていた全血輸血に比べ、
血液の有効利用が行われるようになっている。
このような成分輸血においては、採血バッグと、1個ま
たは2個以上の他のバッグで構成された血液バッグ連結
体(マルチプルバッグ)が使用される。
このマルチプルバッグのうち、例えばトリプルバッグは
、採血バッグと、血小板保存用バッグ(以下、PCバッ
グという)と、血漿保存用バッグ(以下、血漿バッグと
いう)とをチューブで連結したものであり、採血バッグ
に採血した血液に対し、遠心分離を2度行って赤血球、
濃厚血小板および乏血小板血漿の3成分に分離し、これ
らをそれぞれ採血バッグ、PCバッグおよび血漿バッグ
に収納、保存する。
このようなマルチプルバッグにおける各バッグは、軟質
ポリ塩化ビニル製のシート材を重ね、その周縁を融着し
たものであり、製造管理および製造コスト上の点等から
、各バッグ共に同一のシート材より製造されている。 
従って、採血バッグおよびPCバッグのシート材の厚さ
は等しく、0.36〜0.39mn+程度のものであっ
た。
ところで、PCバッグにより保存される濃厚血小板に対
しては、0□ガスの供給およびC08ガスのバッグ外へ
の放散が不十分であると、piが低下し、血小板の機能
低下が早まることから、保存の有効期間が短くなる。 
従って、PCバッグにおいては、所望の02ガスおよび
CO,ガス透過性を確保しなければならない。
例えば、2単位の濃厚血小板を保存するためのPCバッ
グとして、採血バッグと同じくDEHPを可塑剤として
使用した軟質ポリ塩化ビニル製の0.39+amの厚み
のシート材によるバッグを使用した場合、採血バッグの
容量の75%程度ではガス透過性が不足し、血小板を良
好な状態で72時間保存することができないことが報告
されており、良好な状態で血小板を72時間保存可能と
するためには、PCバッグの容量をより大きくすること
、特に採血バッグの容量より大きくするべきであること
が報告されている(日本輸血学会誌第34巻第2号No
、 121.123,126)。
即ち、前述したように、PCバッグのシート材の厚さが
0.36〜0.39mm程度であると、所望の08ガス
およびCO,ガス透過性を得るためには、PCバッグの
ガス透過性に関与しうる部分の面積を大きくしなければ
ならず、そのために、PCバッグのサイズが大型化する
という問題がある。
このようなPCバッグの大型化は、製剤の作業性の低下
を招くとともに、遠心分離器、振盪機等の周辺機器の大
型化にもつながる。
また、バッグの大型化により保存、輸送に際しての作業
性も低下する。
〈発明が解決しようとする課題〉 本発明の目的は、血小板の保存性を良好に保ちつつ、P
Cバッグのサイズを小型化することができる血液バッグ
連結体を提供することにある。
〈課題を解決するための手段〉 このような目的は、下記(1)〜(5)の本発明により
達成される。
(1)採血バッグと、血小板保存用の血小板バッグとを
チューブで連結した血液バッグ連結体であって、 前記採血バッグおよび血小板バッグは、軟質ポリ塩化ビ
ニル製のシート材で構成され、前記血小板バッグの血小
板収納部におけるシート材の厚さが、前記採血バッグの
血液成分収納部におけるシート材の厚さの40〜70%
であることを特徴とする血液バッグ連結体。
(2)前記採血バッグのシート材は、可塑剤としてジ(
エチルヘキシル)フタレートを含むものであり、 前記血小板バッグのシート材は、可塑剤としてジ(エチ
ルヘキシル)フタレートまたはジ−(n−デシル)フタ
レートを含むものである上記(1)に記載の血液バッグ
連結体。
(3)前記血小板収納部における炭酸ガス透過量が3 
、 1 ml(GO,)/day−atm−ml(PC
) (30℃)以上である上記(1)または(2)のい
ずれかに記載の血液バッグ連結体。
(4)前記血小板収納部における酸素ガス透過量が0 
、6 ml(Us)/day−atell(PC) (
30℃)以上である上記(1)〜(3)のいずれかに記
載の血液バッグ連結体。
(5)前記チューブは、ポリ塩化ビニル製の可撓性を有
するチューブである上記(1)〜(4)のいずれかに記
載の血液バッグ連結体。
〈作用〉 このような構成の血液バッグ連結体では、採血バッグお
よびPCバッグは、軟質ポリ塩化ビニル製のシート材で
構成されているため、遠心分離操作や振盪保存に耐える
柔軟性および滅菌に対する耐熱性が得られ、また、ポリ
オレフィン等の素材のバッグを使用した際にしばしば認
められる遠心時のしわの発生も少ないため、血小板の分
散性に影響を与えることもない。
また、PCバッグの血小板収納部におけるシート材の厚
さが、採血バッグの血液収納部におけるシート材の厚さ
の40〜70%であるため、PCバッグのサイズを採血
バッグより大きくすることなく十分なOtガスおよびC
Ozガスの透過性が得られ、血小板の保存性を良好に保
つことができる。
〈実施例〉 以下、本発明の血液バッグ連結体を添付図面に示す好適
実施例に基づき詳細に説明する。
第1図に本発明の血液バッグ連結体の構成例を示す、 
この血液バッグ連結体は、採血バッグと、PCバッグと
、血漿バッグとをチューブで連結したトリプルバッグで
ある。
第1図中、右側に位置する採血バッグ1は、軟質ポリ塩
化ビニル(PVC)で構成されるシート材を重ね、その
周縁のシール部2において、高周波加熱またはその他の
加熱方法により融着し、袋状としたものである。
このシール部2で囲まれる内側の部分に、採血された血
液またはその血液から遠心分離により得られた濃厚赤血
球が収納される血液成分収納部3が形成されている。
採血バッグ1の上部には、ビールタブを備えた2つの排
出口4.4が形成され、またそれらの間には、後述する
他のバッグに接続するための排出口5が形成されている
この排出口5には、連結部材15を介してチューブ14
の一端が接続されている。
また、チューブ14の他端には、二股に分岐する分岐コ
ネクタ21が接続されている。
なお、連結部材15は、破断前は流路が閉塞されている
が、破断すると流路が開通する部材を用いるのが好まし
く、例えば、テルモ■社製のクリックチップを用いるこ
とができる。
さらに、採血バッグlの上部には、血液成分収納部3に
連通するよう可撓性を有するチューブ6の一端が接続さ
れ、このチューブ6の他端には、ハブ7を介して採血針
8が装着されている。 また、ハブ7には採血針8を被
包するキャップ9が装着される。
なお、採血バッグ1の血液成分収納部3には、必要に応
じ、ACD液、CPD液、CPDA−1液等の抗凝固剤
が入れられている。
第1図中、中央に位置するPCバッグ10は、軟質ポリ
塩化ビニルで構成されるシート材を重ね、その周縁のシ
ール部11において、高周波加熱またはその他の加熱方
法により融着し1袋状としたものである。
このシール部11で囲まれる内側の部分に、採血バッグ
1内の血液から分離された血小板が収納される血小板収
納部12が形成されている。
PCバッグ10の上部には、ビールタブを備えた2つの
排出口13.13が形成されている。
さらに、バッグ上部の排出口13の側部には、血小板収
納部12に連通する可撓性を有するチューブ22の一端
が接続され、このチューブ22の他端は、前記分岐コネ
クタ21の一方の分岐端に接続されている。 これによ
り、採血バッグ1の血液成分収納部3とPCバッグlO
の血小板収納部12とが、チューブ14.22および分
岐コネクタ21を介して連通する。
第1図中、だ側に位置する血漿バッグ30は、軟質ポリ
塩化ビニルで構成されるシート材を重ね、その周縁のシ
ール部31において、高周波□加熱またはその他の加熱
方法により融着し、袋状としたものである。
このシール部31で囲まれる内側の部分に、血液より分
離された血漿(特に、乏血小板血漿)が収納される血漿
収納部32が形成されている。
血漿バッグ30の上部には、ビールタブを備えた2つの
排出口33.33が形成されている。
さらに、バッグ上部の排出口33の側部には、血漿収納
部32に連−通ずる可撓性を有するチューブ24のi端
一が接続されている。
また、前記チューブ24の他端は、前記分岐コネクタ2
1の他方の分岐端に接続されている。 これにより、血
漿バッグ30の血漿収納部32と、他のバッグ2.10
の血液成分収納部3および血小板収納部12とがチュー
ブ14.22.24および分岐コネクタ21を介して連
通ずる。
なお、分岐コネクタ21は、例えばポリ塩化ビニル、ポ
リカーボネート等の樹脂による成形物で構成される。
次に、図示のトリプルバッグにおける各バッグおよびチ
ューブの構成材料、サイズ等について説明する。
採血バッグlは、軟質ポリ塩化ビニルで構成されている
。 軟質ポリ塩化ビニルを用いることにより、遠心分離
操作に耐える柔軟性および滅菌に対する耐熱性が得られ
る。
採血バッグ1における使用可能な可塑剤は特に限定され
ないが、好ましくは可塑剤としてジ(エチルヘキシル)
フタレート(DEHP)を用いる。
このDEHPを用いることにより、赤血球を保存する際
、DE−HPが採血バッグ内に溶出し、その赤血球膜保
護作用により、溶血が抑制され、赤血球の長期保存が可
能となる。
このような可塑剤DEHPの含有量は、ポリ塩化ビニル
100重量部に対し、30〜70重量部とするのが好ま
しい。
その理由は、30重量部未満であるとバッグの柔軟性が
乏しくなり、また70重量部を超えると、バッグ内に溶
出して(る可塑剤の量が多くなり、また強度も低下する
からである。
また、採血バッグ1のシート材中には、安定剤等を添加
することができる。 安定剤としては、例えばエポキシ
化合物、Ca−Zn系安1定剤等が挙げられる。
採血バッグlの血液成分収納部3におけるシート材の肉
厚は、好ましくは0.30〜0.400Im、より好ま
しくは0.35〜()、40m+oとする。
シート材の肉厚が0.30mm未満では十分な強度が得
られず、0.40mmを超えると柔軟性が低下し、採血
の操作性や輸血に際しての排出能に影響を与えるからで
ある。
採血バッグ1の容量は特に限定されないが、好ましくは
50〜600+oj程度、より好ましくは200〜50
0m1程度とされる。
なお、採血量の制約から、一般には、容量200+oj
または400m1の採血バッグが多く使用される。
PCバッグlOは、軟質ポリ塩化ビニルで構成されてい
る。 軟質ポリ塩化ビニルを用いることにより、遠心分
離操作や振盪保存に耐える柔軟性および滅菌に対する耐
熱性が得られ、また、血小板の分散性に影響を及ぼす遠
心時のしわの発生も少ない、 さらに、柔軟性を有する
ため、血小板の振盪保存に際し、均一な振盪が可能とな
る。
PCバッグ10の血小板収納部12におけるシート材の
肉厚は、前記採血バッグ1の血液成分収納部3における
シート材の肉厚の40〜70%とされ、好ましくは40
〜60%、より好ましくは、40〜50%とされる。
採血血液を血漿と赤血球とに分離するための遠心(第1
分離)と、血漿を濃厚血小板と乏血小板血漿とに分離す
るための遠心(第2分離)とでは、後者の方が条件が苛
酷(回転数が高い、すなわち重力加速度が高い)である
にもかかわらず、バッグシート面にかかる単一シート面
積あたりの荷重が小さいため、第1分離に比して、第2
分離ではバッグの破損が生じにくい、 従って、採血バ
ッグ1は十分な強度を必要とするが、PCバッグ10は
採血バッグ1はどの強度(耐久性)を必要とせず、よっ
て、このようにPCバッグ10のシート厚を採血バッグ
1のシート厚より薄いものとすることが可能である。 
 しかしながら、PCバッグ10のシート厚が採血バッ
グ1のシート厚の40%未満となると、やはりPCバッ
グの強度が不十分となり、破損し易くする。 また、7
0%を超えると、所望のガス透過性を得るために、後述
する血小板収納部のガス透過性に関与しつる部分の内表
面積を大きくする必要があり、PCバッグの小型化を十
分に図ることかできない。
PCバッグlOのシート材の厚さを上記の範囲とするこ
とにより、PCバッグのサイズを小さくすることができ
る。
このことは、製剤の作業性を良好なものとする。 特に
、遠心カップ容積、分離スタンドの大きさ、血小板保存
時に用いられる振盪機の容積・寸法あるいは種々の輸送
・保存用の容器スペースの点でバッグサイズがコンパク
トになることは大きな利点を有すると言える。
また、製造上のメリットとしては材料の節約ができると
いう点も挙げられる。
このようなPCバッグ10の容量は、好ましくは採血バ
ッグ1の容量の50〜100%程度、好ましくは50〜
75%程度とすることができる。 PCバッグの容量が
採血バッグlの容量の50%未満では、採血血液より得
られる血漿を全量収納することができず、しかも、保存
される血小板のために必要な0□ガスおよびCO8ガス
の透過性が得られず、また100%を超えると、PCバ
ッグの小型化が十分に図れないからである。
PCバッグ10における使用可能な可塑剤は特に限定さ
れないが、好ましくは可塑剤としてジ(エチルヘキシル
)フタレート(DEHP)やジ−(n−デシル)フタレ
ート(DnDP)が好適に用いられる。
PCバッグ10の可塑剤として、採血バッグlと同じ(
DEHPを用いる場合には、PCバッグlOのシート材
の肉厚を採血バッグlのシート材の肉厚の40〜56%
とするこにより、PCバッグ10の容量を採血バッグ1
の容量の20〜75%程度とすることができる。
また、PCバッグ10の可塑剤として DnDPを用いる場合には、バッグのガス透過性をより
向上することができる。
このような可塑剤の含有量は、ポリ塩化ビニル100重
量部に対し、30〜70重量部とするのが好ましい。
その理由は、30重量部未満であるとバッグの柔軟性が
乏しくなり、また70重量部を超えると、バッグ内に溶
出してくる可塑剤の量が多くなり、また、強度も低下す
るからである。
また、PCバッグ10のシート材中には、前記と同様の
安定剤等を添加することができる。
なお、本発明において、PCバッグ10の構成材料は、
上記DEHP、DnDP等による可塑化PVCに限らず
、可塑剤を含有しないポリ塩化ビニル(例えば、東亜合
成■社製無可塑塩ビニNP−レジン、セキスイー社製無
可塑塩ビニニスメゾイカ)を用いてもよい。
また、PCバッグ10の血小板収納部12におけるC0
8ガス透過量は、好ましくは3.11(CO2)/da
y−atm−mj(PC) (30℃)以上、より好ま
しくは3 、 6 mA(Cot)/day−atm・
mj(PC)(30℃)以上、さらに好ましくは4.0
mj(CO,)/day−atlII−gj(PC) 
(30℃)以上とするのがよい。
CO,ガス透過量が3 、 1 mj(COa)/da
y−atm・mj(PC) (30℃)未満であると、
血小板を長期間保存することが困難となるからである。
また、PCバッグ10の血小板収納部12に8ける0、
ガス透過量は、好ましくは0.6mj(Os)/day
−atlIl−IIlj (PC) (30℃)以上、
より好ましくは0 、7 ml(O2)/day−at
m−a+1(PC)  (30℃)以上、さらに好まし
くは0 、8 rag (O2)/day−atm−a
+j (PC) (30℃)以上とするのがよい。
02ガス透過量が0 、6 ml(O2)/day−a
tm−mj(PC)(30℃)未満であると、血小板を
長期間保存することが困難となるからである。
以上述べた構成とすることにより、1単位以上の血小板
、特に血小板の個数が4.5×1010個を超える血小
板を有効期間72時間以上保存することができるPCバ
ッグが提供される。
血漿バッグ30のシート材の構成材料は特に限定されず
、前記採血バッグ1またはPCバッグlOと同様のもの
でよいが、好ましくは、DnDP可塑化PVCあるいは
エチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)等のポリオレ
フィン素材を用いるのがよい。
また、血漿バッグ30の血漿収納部32におけるシート
材の肉厚は、好ましくは0.20〜0.45a++a程
度とする。
血漿バッグ30のガス透過性は特に限定されず、前記P
Cバッグのガス透過性より低いものでよい。
血漿バッグ30のサイズも特に限定されないが、100
〜400mj程度の容量のものが好ましい。
チューブ6.14.22および24の構成材料は、ポリ
塩化ビニルであるのが好ましい。
チューブ6.14.22.24がポリ塩化ビニル製であ
れば、十分な可撓性、柔軟性が得られるので取り扱いが
し易く、またクレンメ等による閉塞に適し、しかも各バ
ッグや分岐コネクタ21との接合性が良好となるからで
ある。
また、チューブ6.14.22.24の可塑剤の種類や
その含有量は特に限定されないが、特にチューブ14お
よび22については、可塑剤としてDnDPを用いるの
が好ましい。
チューブ6.14.22および24の内径は、好ましく
は2.0〜4.5m+n程度のものとされる。
また、チューブ6.14.22および24は、それぞれ
単一のチューブのみならず、複数本のチューブをコネク
タ等のチューブ接続部材で接続したものでもよい。 こ
れにより、血液成分の保存、遠心分離、その他の製剤作
業の際等に前記チューブ接続部材の着脱により各バッグ
1.10.30等を分離することができる。
以上、本発明の血液バッグ連結体を図示のトリプルバッ
グについて説明したが、本発明は、これに限定されるも
のではない。
例えば、バッグの用途が異なるトリプルバッグ、採血バ
ッグとPCバッグとを連結したダブルバッグ、ダブルバ
ッグやトリプルバッグに、例えばクリオプレシピテート
(AHF)回収用のバッグや、白血球除去用のバッグの
ようなlまたは2、以上の他のバッグ、あるいはフィル
ター等を付加したもの等でもよい。
また、チューブの接続パターンについても、図示のもの
に限定されない。
〈実験例〉 次に、本発明を具体的な実験例に基づいて更に詳述する
実験方法は、次の通りである。
1)採血バッグ DEHP可塑化PvCシート(PVC100重量部に対
しDEHP52重量部添加)により第1図に示す構造の
採血バッグを製造した。
シート厚およびバッグ容量は、下記表1に示す通りであ
る。
2)PCバッグ DEHP可塑化PvCシート(PVC100重量部に対
しDEHP52重量部添加)により第1図に示す構造の
PCバッグ(本発明例1〜3、比較例1.2)を製造し
た。
また、DnDP可塑化pvcシート(PVC100重量
部に対しDnDP52重量部添加)により第1図に示す
構造のPCバッグ(本発明例4)を製造した。
シート厚およびバッグ容量は、下記表1に示す通りであ
る。
3)厚さ0.39mm(7)DEHP可塑化pvcシー
) (PVC100重量部に対しDEHP52重量部添
加)により第1図に示す構造の血漿バッグ(バッグ容量
:400m1)を製造した。
4)マルチプルバッグの製造 前記採血バッグの血液成分収納部、PCバッグの血小板
収納部および血漿バッグの血漿収納部がそれぞれ連通す
るようにDEHP可塑化ポリ塩化ビニル製のチューブ(
内径=3■)および分岐コネクタで連結して、第1図に
示す構造のトリプルバッグとした。
これを120℃、30分の条件でオートクレーブ滅菌し
た。
5)バッグのガス透過性 全自動ガス透過度測定装置(リッジ−社製L100−3
001型)を用いてPCバッグのシート材のガス透過度
を測定し、これに基づいて、血小板1mj当りのO,ガ
スおよびCO,ガスの透過量を算出した。
6)血小板の調整および保存 採血バッグにCPD液56mjを入れ、これに400+
nlの全血を採血した。
これを遠心器(DAMON/INCDPR−6000)
を用いて、1l100X、6m1n、22℃の遠心を行
い、上澄の多血小板面!(PRP)をPCバッグに移送
し、次にPCバッグに対し3500Xg、5m1n、2
2℃の遠心を行い、上澄の乏血小板血漿を血漿バッグに
移し、PCバッグ内には約40m1の濃厚血小板を得た
なお、保存血小板数は、標準的な製剤作業によって得ら
れる数の上限レベル(9x 10 t。
個)を含むものとした。
PCバッグ内の濃厚血小板を、振盪機(ヤヨイ社製エイ
トシエイカー)を用い、22℃、30 rpa+で96
時間まで振盪保存した。
7)血小板機能検査 、24.48.72.96.120時間経過する毎に保
存血小板中より2mlを採り、以下の項目について測定
した。
■血小板数(濃度) 自動血球計数装置(東亜医用電子社製、Sysmex 
MODEL CC−180)使用■ pH pHメータ()IORIBA−F8DP型)使用■凝集
能(ADP、コラーゲン、ADP÷コラーゲン)および
低浸透圧ショック回復率(%H3R)■血漿LDH活性
(血小板漏出率) ■血漿グルコース濃度および血漿ラクテート濃度 ■平均血小板容積(MVP) ■形態(モルフオロジ−スコアー) 血小板の有効期間は、上記項目■〜■を総合的に判断し
て決定し、特に、項目■のpH(pH低下が生じるまで
の時間)に重要度を高くおいて決定した。
上記実験の結果を下記表1に示す。
上記表1に示すように、本発明例1〜4では、いずれも
ガス透過性が優れるため、小容量のPCバッグで有効期
間72時間またはそれ以上を達成している。
これに対し、比較例1では、ガス透過性が劣るため、有
効期間が24時間と短い。
また、比較例2では、有効期間72時間を得ているが、
PCバッグのサイズ(容量)が大きく、製剤、保存およ
び輸送に際しての操作性が悪いものであった。
〈発明の効果〉 以上述べたように、本発明の血液バッグ連結体によれば
、血小板の保存性を良好に保ちつつ、PCバッグのサイ
ズを小型化することができる。 その結果、製剤作業等
における操作性が向上する。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の血液バッグ連結体の構成例を示す平
面図である。 符号の説明 1・・・採血バッグ 2・・・シール部 3・・・血液成分収納部 4.5・・・排出口 6・・・チューブ 7・・・ハブ 8・・・採血針 9・・・キャップ 10・・・pcバッグ 11・・・シール部 12・・・血小板収納部 13・・・排出口 14・・・チューブ 15・・・連結部材 21・・・分岐コネクタ 22.24・・・チューブ 30・・・血漿バッグ 31・・・シール部 32・・・血漿収納部 33・・・排出口

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)採血バッグと、血小板保存用の血小板バッグとを
    チューブで連結した血液バッグ連結体であって、 前記採血バッグおよび血小板バッグは、軟質ポリ塩化ビ
    ニル製のシート材で構成され、 前記血小板バッグの血小板収納部におけるシート材の厚
    さが、前記採血バッグの血液成分収納部におけるシート
    材の厚さの40〜70%であることを特徴とする血液バ
    ッグ連結体。
  2. (2)前記採血バッグのシート材は、可塑剤としてジ(
    エチルヘキシル)フタレートを含むものであり、 前記血小板バッグのシート材は、可塑剤としてジ(エチ
    ルヘキシル)フタレートまたはジ−(n−デシル)フタ
    レートを含むものである請求項1に記載の血液バッグ連
    結体。
  3. (3)前記血小板収納部における炭酸ガス透過量が3.
    1ml(CO_3)/day・atm・ml(PC)(
    30℃)以上である請求項1または2のいずれかに記載
    の血液バッグ連結体。
  4. (4)前記血小板収納部における酸素ガス透過量が0.
    6ml(O_2)/day・atm・ml(PC)(3
    0℃)以上である請求項1〜3のいずれかに記載の血液
    バッグ連結体。
  5. (5)前記チューブは、ポリ塩化ビニル製の可撓性を有
    するチューブである請求項1〜4のいずれかに記載の血
    液バッグ連結体。
JP2048432A 1990-02-28 1990-02-28 血液バッグ連結体 Expired - Lifetime JPH0638830B2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS62281946A (ja) * 1986-05-30 1987-12-07 東レ株式会社 血液バツグセツト

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