JPH07328099A - バッグ連結体および血液成分の分離・移送方法 - Google Patents

バッグ連結体および血液成分の分離・移送方法

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JPH07328099A
JPH07328099A JP6152635A JP15263594A JPH07328099A JP H07328099 A JPH07328099 A JP H07328099A JP 6152635 A JP6152635 A JP 6152635A JP 15263594 A JP15263594 A JP 15263594A JP H07328099 A JPH07328099 A JP H07328099A
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bag
blood
tube
buffy coat
sealing member
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Nobukazu Tanokura
伸和 田野倉
Noboru Ishida
登 石田
Norio Hosono
紀夫 細野
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Terumo Corp
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    • A61M1/00Suction or pumping devices for medical purposes; Devices for carrying-off, for treatment of, or for carrying-over, body-liquids; Drainage systems
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    • A61M1/0209Multiple bag systems for separating or storing blood components
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61MDEVICES FOR INTRODUCING MEDIA INTO, OR ONTO, THE BODY; DEVICES FOR TRANSDUCING BODY MEDIA OR FOR TAKING MEDIA FROM THE BODY; DEVICES FOR PRODUCING OR ENDING SLEEP OR STUPOR
    • A61M39/00Tubes, tube connectors, tube couplings, valves, access sites or the like, specially adapted for medical use
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    • A61M39/221Frangible or pierceable closures within tubing
    • A61M2039/222Frangible or pierceable closures within tubing frangible within tubing or bags

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Abstract

(57)【要約】 【構成】バッグ連結体1は、採血バッグ10と、血漿バ
ッグ20と、バフィーコートバッグ30と、薬液貯留バ
ッグ40とをそれぞれ所定のチューブ等で連結した4連
バッグである。採血バッグ10とバフィーコートバッグ
30とは、採血バッグ10内の血液を分離して得られた
バフィーコートを移送するための専用のチューブ16で
接続されており、チューブ16とバフィーコートバッグ
30との接続部付近には、破断して内部流路を開通可能
な封止部材34が設けられている。この封止部材34の
内部流路を開通させることにより、採血バッグ10とバ
フィーコートバッグ30とがチューブ16および封止部
材34を介して連通する。 【効果】特殊構造のバッグを用いることなく、血液成分
の回収率または除去率、特に白血球の除去率を向上する
ことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、血液より分離された血
液成分を収納、保存する複数のバッグをチューブで連結
してなるバッグ連結体およびこれを用いた血液成分の分
離・移送方法に関する。
【0002】
【従来の技術】輸血を行う場合、現在では、血液の有効
利用および輸血者の負担軽減などの理由から、供血者か
ら得た血液を遠心分離などにより各成分に分離し、輸血
者に必要な成分だけを輸血する体制がとられている。こ
の成分輸血が導入されたことにより、従来行われていた
全血輸血に比べ、血液の有効利用が行われるようになっ
ている。
【0003】このような成分輸血においては、採血バッ
グを含む複数のバッグをチューブで接続したバッグ連結
体(マルチプルバッグ)が使用されている。このマルチ
プルバッグのうち、4連のバッグ連結体の構成を図5に
示す。
【0004】図5に示すように、4連のバッグ連結体3
は、採血バッグ10と、血漿バッグ20と、バフィーコ
ートバッグ30と、薬液貯留バッグ(血小板バッグ)4
0とをそれぞれチューブで連結したものである。この場
合、採血バッグ10の上部排出口付近に、破断して内部
流路を開通可能な封止部材17が設けられている。
【0005】このバッグ連結体3では、採血バッグ10
に採血した血液に対し遠心分離を施して、赤血球、バフ
ィーコートおよび血漿の3層に分離した後、封止部材1
7を開封し、上層の血漿をチューブ61、62、25を
介して血漿バッグ20内へ移送し、次いで中間層のバフ
ィーコートをチューブ61、63を介してバフィーコー
トバッグ30内に移送し、下層の赤血球を採血バッグ1
0内に残す。そして、薬液貯留バッグ40内の赤血球保
存液47をチューブ46、62、61を介して採血バッ
グ10内へ移送した後、チューブ16および25の途中
を融着、切断して採血バッグ10および血漿バッグ20
を分離する。その後、さらにバフィーコートバッグ30
内のバフィーコートに対し遠心分離を施して血小板層お
よび白血球層に分離し、上層の浮遊した血小板を空にな
った薬液貯留バッグ40へ移送する。
【0006】しかしながら、このバッグ連結体3では、
前記バフィーコートのバフィーコートバッグ30への移
送の際に、バフィーコート中の白血球が封止部材17内
に残っている破断片付近に停滞、堆積し、円滑な移送の
妨げとなる。さらに、前記赤血球保存液47の採血バッ
グ10への移送の際に、赤血球保存液47が封止部材1
7内を通過し、堆積した白血球を採血バッグ10内へ戻
してしまうので、採血バッグ10内に残った赤血球中の
白血球の除去率が低下するという欠点がある。
【0007】なお、特殊な構造の採血バッグとして、上
端に血漿を排出する上チューブが接続され、下端に赤血
球を排出する下チューブが接続された採血バッグ(トッ
プアンドボトムバッグ)が知られている(特公昭63−
20144号)。この採血バッグを有するマルチプルバ
ッグは、前記上チューブおよび下チューブの他端がそれ
ぞれ血漿バッグおよび赤血球収納バッグ(以下、赤血球
バッグという)に接続された構成であり、前記採血バッ
グに採血した血液に対し遠心分離を施して赤血球、バフ
ィーコートおよび血漿の3層に分離した後、下層の赤血
球および上層の血漿をそれぞれ下チューブおよび上チュ
ーブを介して赤血球バッグおよび血漿バッグに移送し、
中間層のバフィーコートは排出せずに採血バッグ内に残
すので、上記問題は生じない。
【0008】しかしながら、このマルチプルバッグで
は、分離された血漿および赤血球をそれぞれ採血バッグ
の上部および下部より同時に排出させるために、専用の
装置(例えば、バクスター社製のOPTIPRESS)
が必要であり、しかも、粘性の高い赤血球を排出し、赤
血球バッグへ移送するため、移送に長時間を要するとい
う欠点がある。また、このマルチプルバッグは、その構
造上、遠心分離操作に適さない。すなわち、採血バッグ
の上端および下端にそれぞれチューブが接続されている
ため、遠心分離操作の際のバッグ上下の確認がし難く、
遠心カップへの挿入時に各バッグの束ね性が悪く、しか
も遠心カップ底部にデッドスペースが生じ、破損や破裂
を生じ易いなどの欠点がある。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、特殊
構造のバッグを用いることなく、血液成分の回収率また
は除去率を向上することができるバッグ連結体および血
液成分の分離・移送方法を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】このような目的は、下記
(1)〜(11)の本発明により達成される。
【0011】(1) 血液を収納する第1のバッグと、
前記血液より分離された主に血漿よりなる第1の血液成
分を収納する第2のバッグと、前記血液より分離された
白血球を含む第2の血液成分を収納する第3のバッグ
と、前記第1のバッグと前記第2のバッグの内部同士を
連通し得るようこれらを接続する第1のチューブと、前
記第1のバッグと前記第3のバッグの内部同士を連通し
得るようこれらを接続する第2のチューブとを有し、前
記第2のチューブと前記第3のバッグとの接続部付近
に、破断して内部流路を開通可能な封止部材を設け、該
封止部材の内部流路を開通させることにより、前記第1
のバッグと前記第3のバッグとが前記第2のチューブを
介して連通するよう構成されていることを特徴とするバ
ッグ連結体。
【0012】(2) 前記封止部材は、破断により分離
された破断片が、通過する血液成分の流れを妨げないよ
うな位置へ退避し得るよう構成されている上記(1)に
記載のバッグ連結体。
【0013】(3) 前記第1のバッグは、血液より分
離された赤血球を含む第3の血液成分を収納・保存する
バッグとして用いられる上記(1)ないし(3)のいず
れかに記載のバッグ連結体。
【0014】(4) 薬液が入れられた第4のバッグを
有する上記(1)ないし(3)のいずれかに記載のバッ
グ連結体。
【0015】(5) 前記第1のチューブから分岐し、
前記第4のバッグ内に連通し得るよう前記第4のバッグ
に接続された第3のチューブを有する上記(4)に記載
のバッグ連結体。
【0016】(6) 前記第2のチューブから分岐し、
前記第4のバッグ内に連通し得るよう前記第4のバッグ
に接続された第3のチューブを有する上記(4)に記載
のバッグ連結体。
【0017】(7) 前記第4のバッグは、前記第2の
血液成分よりさらに分離された血小板を含む第4の血液
成分を収納・保存するバッグとして用いられる上記
(6)に記載のバッグ連結体。
【0018】(8) 上記(1)ないし(7)のいずれ
かに記載のバッグ連結体を用いて血液成分を分離、移送
する血液成分の分離・移送方法であって、前記第1のバ
ッグ内に収納された血液に対し遠心分離を施して、少な
くとも前記第1の血液成分よりなる上層、前記第2の血
液成分よりなる中間層および赤血球を含む第3の血液成
分よりなる下層の3成分に分離する工程と、前記第1の
血液成分を前記第1のチューブを介して前記第2のバッ
グへ移送する工程と、前記第2の血液成分を前記第2の
チューブおよび開通状態の前記封止部材を介して前記第
3のバッグへ移送する工程とを有することを特徴とする
血液成分の分離・移送方法。
【0019】(9) 上記(5)に記載のバッグ連結体
を用いて血液成分を分離、移送する血液成分の分離・移
送方法であって、前記第1のバッグ内に収納された血液
に対し遠心分離を施して、少なくとも前記第1の血液成
分よりなる上層、前記第2の血液成分よりなる中間層お
よび赤血球を含む第3の血液成分よりなる下層の3成分
に分離する工程と、前記第1の血液成分を前記第1のチ
ューブを介して前記第2のバッグへ移送する工程と、前
記第2の血液成分を前記第2のチューブおよび開通状態
の前記封止部材を介して前記第3のバッグへ移送する工
程と、前記第4のバッグ内の薬液を前記第3のチューブ
および前記第1のチューブを介して前記第1のバッグへ
移送する工程とを有することを特徴とする血液成分の分
離・移送方法。
【0020】(10) 上記(6)または(7)に記載の
バッグ連結体を用いて血液成分を分離、移送する血液成
分の分離・移送方法であって、前記第1のバッグ内に収
納された血液に対し遠心分離を施して、少なくとも前記
第1の血液成分よりなる上層、前記第2の血液成分より
なる中間層および赤血球を含む第3の血液成分よりなる
下層の3成分に分離する工程と、前記第1の血液成分を
前記第1のチューブを介して前記第2のバッグへ移送す
る工程と、前記第2の血液成分を前記第2のチューブお
よび開通状態の前記封止部材を介して前記第3のバッグ
へ移送する工程と、前記第4のバッグ内の薬液を前記第
3のチューブおよび前記第2のチューブを介して前記第
1のバッグへ移送する工程とを有することを特徴とする
血液成分の分離・移送方法。
【0021】(11) 上記(7)に記載のバッグ連結体
を用いて血液成分を分離、移送する血液成分の分離・移
送方法であって、前記第1のバッグ内に収納された血液
に対し遠心分離を施して、少なくとも前記第1の血液成
分よりなる上層、前記第2の血液成分よりなる中間層お
よび赤血球を含む第3の血液成分よりなる下層の3成分
に分離する工程と、前記第1の血液成分を前記第1のチ
ューブを介して前記第2のバッグへ移送する工程と、前
記第2の血液成分を前記第2のチューブおよび開通状態
の前記封止部材を介して前記第3のバッグへ移送する工
程と、前記第4のバッグ内の薬液を前記第3のチューブ
および前記第2のチューブを介して前記第1のバッグへ
移送する工程と、前記第3のバッグ内に収納された前記
第2の血液成分に対し遠心分離を施して、主に血小板を
含む上層を得る工程と、前記上層の血小板を前記第2の
チューブおよび前記第3のチューブを介して前記第4の
バッグへ移送する工程とを有することを特徴とする血液
成分の分離・移送方法。
【0022】
【発明の構成】以下、本発明のバッグ連結体および血液
成分の分離・移送方法を添付図面に示す好適実施例に基
づいて詳細に説明する。
【0023】図1は、本発明のバッグ連結体の構成例を
示す平面図である。同図に示すように、バッグ連結体1
は、採血バッグ(第1のバッグ)10と、血漿バッグ
(第2のバッグ)20と、バフィーコートバッグ(第3
のバッグ)30と、薬液貯留バッグ(第4のバッグ)4
0とをそれぞれ所定のチューブで連結した4連バッグで
ある。
【0024】採血バッグ10は、後述する樹脂製の可撓
性を有するシート材を重ね、その周縁のシール部12に
おいて融着(熱融着、高周波融着等)または接着し、袋
状に構成したバッグ本体11を有する。
【0025】このバッグ本体11のシール部12で囲ま
れる内側の部分に、採血血液が収納される血液収納部1
3が形成されている。また、採血バッグ10は、赤血球
(第3の血液成分)を保存する赤血球バッグとしても兼
用されるため、血液収納部13には、最終的に濃厚赤血
球が収納、保存される。
【0026】バッグ本体11の上部には、ピールタブに
より開封可能に封止された排出口14と、封止部材17
とが設けられ、さらに、可撓性を有するチューブ15お
よび16の一端がそれぞれ接続されている。これらの排
出口14、チューブ15、16および封止部材17の内
部は、いずれも血液収納部13に連通している。
【0027】チューブ15の他端には、ハブ151を介
して採血針152が装着されている。また、ハブ151
には、採血針152を被包するキャップ153が装着さ
れる。これらのチューブ15、ハブ151、採血針15
2およびキャップ153により、採血ラインが構成され
る。
【0028】封止部材17には、可撓性を有するチュー
ブ18の一端が接続され、チューブ18の他端は、ト字
状の分岐コネクタ19を介してチューブ25の一端と接
続されている。これらのチューブ18および25によ
り、第1のチューブが構成される。なお、封止部材17
は、破断前はその内部流路が閉塞されているが、破断す
ると内部流路が開通するものであり、その構成例につい
ては、後に詳述する。
【0029】血漿バッグ20は、後述する樹脂製の可撓
性を有するシート材を重ね、その周縁のシール部22に
おいて融着(熱融着、高周波融着等)または接着し、袋
状としたバッグ本体21を有する。
【0030】このバッグ本体21のシール部22で囲ま
れる内側の部分に、採血バッグ10内の血液より分離さ
れた血漿(第1の血液成分)が収納される血漿収納部2
3が形成されている。
【0031】バッグ本体21の上部には、ピールタブに
より開封可能に封止された2つの輸血用の排出口24が
形成され、さらにその側部には、血漿収納部23に連通
するようチューブ25の他端が接続されている。これに
より、封止部材17の流路開通時に、採血バッグ10の
血液収納部13と血漿バッグ20の血漿収納部23と
が、封止部材17、チューブ18、25および分岐コネ
クタ19を介して連通する。
【0032】バフィーコートバッグ30は、後述する樹
脂製の可撓性を有するシート材を重ね、その周縁のシー
ル部32において、融着(熱融着、高周波融着等)また
は接着し、袋状としたバッグ本体31を有する。
【0033】このバッグ本体31のシール部32で囲ま
れる内側の部分に、採血バッグ10内の血液より分離さ
れたバフィーコート(第2の血液成分)が収納されるバ
フィーコート収納部33が形成されている。
【0034】バッグ本体30の上部中央には、破断前は
その内部流路が閉塞されているが、破断すると内部流路
が開通する封止部材34が設けられている。この封止部
材34の上端側には、前記チューブ(第2のチューブ)
16の他端が接続され、封止部材34の内部流路は、そ
の下端開口344を介してバフィーコート収納部33と
連通している。これにより、封止部材34の流路開通時
に、採血バッグ10の血液収納部13とバフィーコート
バッグ30のバフィーコート収納部33とが、封止部材
34およびチューブ16を介して連通する。
【0035】バフィーコート収納部33の図1中上部
は、封止部材34の下端開口344より左右の斜め方向
に向けてそれぞれテーパ331が形成された形状をなし
ている。このような形状により、後述する工程[A−
9]等において、バフィーコート収納部33からバフィ
ーコートを排出し、バフィーコートプーリングバッグに
プーリングする際に、バフィーコートが両テーパ331
に沿って流れ、封止部材34の下端開口344へ流入す
るため、バフィーコートのプーリングが容易であり、従
って、その回収率が向上し、ひいては後述する工程[A
−10]〜[A−12]で得られる血小板の回収率が高
まる。
【0036】薬液貯留バッグ40は、後述する樹脂製の
可撓性を有するシート材を重ね、その周縁のシール部4
2において、融着(熱融着、高周波融着等)または接着
し、袋状としたバッグ本体41を有する。
【0037】このバッグ本体41のシール部42で囲ま
れる内側の部分に、薬液が収納される薬液収納部43が
形成されている。本実施では、薬液収納部43内に、所
定量の赤血球保存液47が収納されている。この赤血球
保存液としては、例えば、S.A.G.M.液(塩化ナ
トリウム:0.877W/V%、アデニン:0.0169 W/V%、ブド
ウ糖:0.818W/V%、D−マンニトール:0.525W/V%を含
む水溶液)やOPTISOL液、ADSOL液、MAP
液等が挙げられる。
【0038】バッグ本体41の上部には、ピールタブに
より開封可能に封止された2つの排出口44が形成さ
れ、さらにその側部には、薬液収納部43に連通する前
記と同様の封止部材45が設けられている。封止部材4
5には、可撓性を有するチューブ(第3のチューブ)4
6の一端が接続され、チューブ46の他端は、分岐コネ
クタ19を介してチューブ18および25の端部とそれ
ぞれ接続されている。これにより、封止部材17および
45の流路開通時に、採血バッグ10の血液収納部13
と、薬液貯留バッグ40の薬液収納部43と、血漿バッ
グ20の血漿収納部23とが、封止部材17、45、チ
ューブ18、25、46および分岐コネクタ19を介し
てそれぞれ連通する。
【0039】なお、採血バッグ10内には、予め抗凝固
剤が入れられていることが好ましい。この抗凝固剤は、
通常液体であり、例えば、ACD−A液、CPD液、C
PDA−1液、ヘパリンナトリウム液等が挙げられる。
これらの抗凝固剤の量は、予定採血量に応じた適正な量
とされる。
【0040】また、バフィーコートバッグ30内には、
予め血小板保存液が入れられていてもよい。この、血小
板保存液としては、例えば、生理食塩液、GAC液、P
AS液、PSM−1液、Synthetic Storage Medium液等
が挙げられる。
【0041】以上のような構成のバッグ連結体1では、
採血バッグ10が、チューブ15、16、18等の接続
をバッグ本体11の上端側に集中させることができるの
で、遠心分離を行う際に、バッグの上下を間違えて遠心
カップに入れてしまうことが防止され、また、バッグ連
結体1の各バッグ10〜40の束ね性が良く、取り扱い
がし易く、しかも、遠心カップ内に生じるデッドスペー
スが小さくなり、遠心時の圧力によるバッグの破損が防
止される。
【0042】また、チューブ16を介して採血バッグ1
0内の分離成分であるバフィーコートをバフィーコート
バッグ30へ移送するに際し、採血バッグ10のチュー
ブ16との接続部に封止部材を有さず、バフィーコート
バッグ30のチューブ16との接続部付近に封止部材3
4が設けられているため、採血バッグ10の上部(バフ
ィーコート排出部近傍)に白血球が停滞、堆積すること
なく、バフィーコートを円滑に移送することができ、採
血バッグ10内の血液成分において白血球の除去率が向
上する。
【0043】さらに、バフィーコートをバフィーコート
バッグ30へ移送するチューブ16と、赤血球保存液4
7を採血バッグ10へ移送するチューブ46、18とが
それぞれ別途に設けられているため、採血バッグ10内
の赤血球に赤血球保存液47を添加する際に、赤血球保
存液47中に白血球の混入(コンタミ)が生じず、赤血
球製剤中の白血球の除去率がさらに向上する。
【0044】次に、前記各封止部材の構成について説明
する。図3は、封止部材17の構成例を拡大して示す縦
断面図である。同図に示すように、封止部材17は、後
述する可撓性を有する材料で構成された短チューブ17
0と、この短チューブ170内に液密に嵌入され、中実
柱状部172によりその一端が閉塞された筒体171と
で構成されている。
【0045】短チューブ170の図3中上端部には、チ
ューブ18の一端が液密に接続され、短チューブ170
の図3中下端部は、バッグ本体11の上部のシール部1
2に液密に接着または融着されており、その下端開口を
介して血液収納部13と連通している。
【0046】筒体171の外周には、薄肉で脆弱な破断
部173が形成されている。手指等により短チューブ1
70の外部から短チューブ170ごと中実柱状部172
を折り曲げて破断部173を破断し、中実柱状部172
を分離することにより、封止部材17の内部流路が開通
する。筒体171の構成材料としては、例えば、硬質ポ
リ塩化ビニル、ポリカーボネート、ポリエステル等の硬
質材料が挙げられる。
【0047】短チューブ170の図中上方(チューブ1
8との接続部付近)は、縮径している。また、中実柱状
部172の図中上方は、くさび形状をなし、その頂部1
74は、扁平でかつその幅方向(図中横方向)の寸法が
短チューブ170の縮径部内径より小さく、チューブ1
8の内径より大きい寸法とされ、中実柱状部172の破
断分離後にその破断片である中実柱状部172がチュー
ブ18を閉塞しないような構成とされている。さらに、
図示のごとく、中実柱状部172の頂部174には、液
の流通を促進する溝175が設けられている。なお、封
止部材45についても図3と同様の構成のものが用いら
れる。
【0048】図4は、封止部材34の構成例を拡大して
示す縦断面図である。同図に示すように、封止部材34
は、後述する可撓性を有する材料で構成された短チュー
ブ340と、この短チューブ340内に液密に嵌入さ
れ、中実柱状部342によりその一端が閉塞された筒体
341とで構成されている。筒体341の構成材料とし
ては、前記筒体171と同様のものを用いることができ
る。
【0049】短チューブ340の図4中上端部には、チ
ューブ16の一端が液密に接続され、短チューブ340
の図4中下端部は、バッグ本体31の上部のシール部3
2に液密に接着または融着されている。この場合、後述
するように、破断後の中実柱状部342をバフィーコー
ト収納部31内へ移動、退避させるために、短チューブ
340の内径は、縮径していない。
【0050】筒体341の外周には、薄肉で脆弱な破断
部343が形成されている。手指等により短チューブ3
40の外部から短チューブ340ごと中実柱状部342
を折り曲げて破断部343を破断し、中実柱状部342
を分離することにより、封止部材34の内部流路が開通
する。
【0051】また、図4中の一点鎖線で示すように、破
断分離された中実柱状部342は、重力またはチューブ
16より供給される液流の圧力により、短チューブ34
0内を通り、バフィーコートバッグ30のバフィーコー
ト収納部31内に落下する。このように、破断片である
中実柱状部342が封止部材34内に残存しないため、
バフィーコートバッグ30へのバフィーコートの移送の
際に、その流れを妨げず、円滑な流れが確保される。よ
って、採血バッグ10内に残った赤血球中の白血球の除
去率の向上およびこれら一連の血液分離に要する時間の
短縮が図れる。
【0052】図2は、本発明のバッグ連結体の他の構成
例を示す平面図である。同図に示すように、バッグ連結
体2は、採血バッグ(第1のバッグ)10と、血漿バッ
グ(第2のバッグ)20と、バフィーコートバッグ(第
3のバッグ)30と、血小板バッグ(第4のバッグ)5
0とをそれぞれ所定のチューブで連結した4連バッグで
ある。以下、前述したバッグ連結体1と異なる構成につ
いて説明し、同様の構成についてはその説明を省略す
る。
【0053】採血バッグ10のバッグ本体11の上部に
は、排出口14と、封止部材17とが設けられ、さら
に、可撓性を有するチューブ15および16の一端がそ
れぞれ接続されている。これらの排出口14、チューブ
15、16、封止部材17は、いずれも血液収納部13
に連通している。チューブ16の他端は、ト字状の分岐
コネクタ19を介してチューブ35の一端と接続されて
いる。これらのチューブ16および35により、第2の
チューブが構成される。
【0054】封止部材17には、可撓性を有するチュー
ブ(第1のチューブ)18の一端が接続され、チューブ
18の他端は、血漿バッグ20の上部に血漿収納部23
に連通するよう接続されている。これにより、封止部材
17の流路開通時に、採血バッグ10の血液収納部13
と血漿バッグ20の血漿収納部23とが、封止部材17
およびチューブ18を介して連通する。
【0055】バフィーコートバッグ30のバッグ本体3
0の上部中央には、封止部材34が設けられ、この封止
部材34には、チューブ35の他端が接続されている。
これにより、封止部材34の流路開通時に、採血バッグ
10の血液収納部13とバフィーコートバッグ30のバ
フィーコート収納部33とが、チューブ16、35、分
岐コネクタ19および封止部材34を介して連通する。
【0056】バフィーコート収納部33の上部は、前記
と同様に、テーパ331が形成されているため、後述す
る工程[B−12]等において、血小板の排出、移送を
より円滑に行うことができ、血小板の収率が向上する。
【0057】血小板バッグ50は、バフィーコートバッ
グ30に収納されたバフィーコートに対し遠心分離して
得られた血小板を収納、保存するバッグであり、後述す
る樹脂製の可撓性を有するシート材を重ね、その周縁の
シール部52において、融着(熱融着、高周波融着等)
または接着し、袋状としたバッグ本体51を有する。
【0058】このバッグ本体51のシール部52で囲ま
れる内側の部分に、最終的に血小板が収納される血小板
収納部53が形成されている。本実施では、未使用の状
態において、血小板収納部53内には、前述したような
赤血球保存液47が所定量収納されている。
【0059】バッグ本体51の上部には、ピールタブに
より開封可能に封止された2つの輸血用の排出口54が
形成され、さらにその側部には、血小板収納部53に連
通する前記と同様の封止部材55が設けられている。封
止部材55には、可撓性を有するチューブ(第3のチュ
ーブ)56の一端が接続され、チューブ56の他端は、
分岐コネクタ19を介してチューブ16および35とそ
れぞれ接続されている。これにより、封止部材34およ
び55の流路開通時に、採血バッグ10の血液収納部1
3と、血小板バッグ50の血小板収納部53と、バフィ
ーコートバッグ30のバフィーコート収納部33とが、
封止部材34、55、チューブ16、35、56および
分岐コネクタ19を介してそれぞれ連通する。
【0060】このようなバッグ連結体2においても、前
記バッグ連結体1と同様に、バフィーコートをバフィー
コートバッグ30へ移送するに際し、採血バッグ10の
チューブ16との接続部に封止部材を有さず、バフィー
コートバッグ30のチューブ35との接続部付近に封止
部材34が設けられているため、採血バッグ10の上部
(バフィーコート排出部近傍)に白血球が停滞、堆積す
ることなく、バフィーコートを円滑に移送することがで
きる。さらに、赤血球保存液47を採血バッグ10内へ
移送する際には、赤血球保存液47がバフィーコートの
移送に用いられたチューブ16内を逆方向に通過する
が、チューブ16には白血球の堆積の原因となる封止部
材を有さないため、赤血球保存液47の移送に伴って白
血球が採血バッグ10内に戻されるということはない。
従って、採血バッグ10内に残った血液成分(赤血球)
において白血球の除去率が向上する。
【0061】さらに、前述したように、封止部材34
は、破断後の中実柱状部342が退避してバフィーコー
トバッグ30へのバフィーコートの導入および血小板の
排出を円滑に行うことができるので、血小板の収率の向
上が図れる。
【0062】図1、図2に示すバッグ連結体1、2にお
いて、各バッグ10、20、30、40および50のバ
ッグ本体を構成するシート材の構成材料としては、例え
ば、軟質ポリ塩化ビニルが好適に使用される。
【0063】この軟質ポリ塩化ビニルにおける可塑剤と
しては、例えば、ジ−(2−エチルヘキシル)フタレー
ト(D0P)、ジ−(n−デシル)フタレート(DnD
P)のようなフタル酸エステル、ジ−(2−エチルヘキ
シル)アジペート(D0A)のようなアジピン酸エステ
ル、トリ−(2−エチルヘキシル)トリメリテート(T
OTM)のようなトリメリット酸エステル等のうちの1
種または2種以上を混合して用いることができ、このな
かでも特に、D0P、DnDPを用いるのが好ましい。
このような可塑剤の含有量は、その種類や用いるバッグ
にもよるが、通常、ポリ塩化ビニル100重量部に対
し、30〜70重量部程度とするのが好ましい。
【0064】また、各バッグ10〜50のシート材の他
の構成材料としては、ポリオレフィン、すなわちエチレ
ン、プロピレン、ブタジエン、イソプレン等のオレフィ
ンあるいはジオレフィンを重合または共重合した重合体
を用いることができ、例えば、ポリエチレン、ポリプロ
ピレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)、E
VAと各種熱可塑性エラストマーとのポリマーブレンド
等、あるいは、これらを任意に組み合せたものが挙げら
れる。さらには、ポリエチレンテレフタレート(PE
T)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)、ポリ−
1,4−シクロヘキサンジメチルテレフタレート(PC
HT)のようなポリエステルや、ポリ塩化ビニリデンを
用いることもできる。
【0065】各バッグ10〜50を構成するシート材の
厚さは、酸素ガス、炭酸ガス等のガス透過性や、遠心分
離操作に耐え得る強度等を考慮して決定され、用いるシ
ート材の構成材料にもよるが、通常、採血バッグ10の
シート材の厚さは、0.2〜1.0mm程度、特に、0.
3〜0.5mm程度とするのが好ましく、血漿バッグ20
および薬液貯留バッグ40のシート材の厚さは、それぞ
れ、0.2〜0.7mm程度、特に、0.3〜0.5mm程
度とするのが好ましく、バフィーコートバッグ30のシ
ート材の厚さは、0.2〜1.0mm程度、特に、0.3
〜0.5mm程度とするのが好ましい。また、血小板バッ
グ50のシート材は、血小板の保存性を向上するため
に、その厚さを比較的薄いものとするのが好ましく、
0.1〜0.6mm程度、特に、0.2〜0.45mm程度
とするのが好ましい。
【0066】採血バッグ10の容量は、特に限定されな
いが、採血量に対応した容量であることが必要であり、
日本国内で使用されるものとしては200または400
ml程度、海外で使用されるものとしては350〜600
ml程度とするのが好ましい。
【0067】血漿バッグ20、薬液貯留バッグ40およ
び血小板バッグ50の容量は、特に限定されないが、そ
れぞれ、日本国内で使用されるものとしては100〜4
00ml程度、特に、150〜300ml程度、海外で使用
されるものとしては150〜600ml程度、特に、20
0〜450ml程度とするのが好ましい。
【0068】バフィーコートバッグ30の容量は、採血
バッグ10の容量未満であり、血漿バッグ20や薬液貯
留バッグ40の容量よりも小さいのが好ましい。具体的
には、バフィーコートバッグ30の容量は、採血バッグ
10の容量の12〜60%程度、特に20〜40%程度
であるのが好ましい。
【0069】バッグ連結体1、2において、各チューブ
15、16、18、25、35、46、56および短チ
ューブ170、340の構成材料としては、例えば、ポ
リ塩化ビニル、ポリエチレン、ポリプロピレン、PET
やPBTのようなポリエステル、エチレン−酢酸ビニル
共重合体、ポリウレタン、シリコーン、ポリエステルエ
ラストマー、スチレン−ブタジエン−スチレン共重合体
等の熱可塑性エラストマー等が挙げられるが、その中で
も特に、ポリ塩化ビニルまたはこれを主とする材料が好
ましい。各チューブがポリ塩化ビニル製であれば、十分
な可撓性、柔軟性が得られるので取り扱いがし易く、ま
た、クレンメ等による閉塞に適し、しかも、各バッグ本
体11、21、31、41および51との接合性が良好
となるからである。なお、各チューブに用いられる可塑
剤の種類やその含有量は特に限定されない。
【0070】次に、本発明の血液成分の分離・移送方法
の好適例について説明する。本発明の血液成分の分離・
移送方法は、前述した本発明のバッグ連結体を用いて行
われる。以下、代表的にバッグ連結体1を用いた血液成
分の分離・移送方法について説明する。
【0071】[A−1] 採血針152を血管に穿刺
し、チューブ15を介して、予め抗凝固剤(例えば、C
PD液63ml)が入れられている採血バッグ10の血液
収納部13内に採血血液を導入する。なお、採血量は、
例えば、200または400ml、もしくは450〜60
0mlとされ、以下、500ml採血の場合について説明す
る。
【0072】[A−2] 採血バッグ10内への採血終
了後、チューブ15の途中を例えばチューブシーラーを
用いて融着により封止し、この封止部を切断して採血針
152側のチューブを分離、除去する。
【0073】[A−3] 次に、採血バッグ10、血漿
バッグ20、バフィーコートバッグ30および薬液貯留
バッグ40を束ね、各バッグの底部を下側にして遠心分
離器の遠心カップに入れ、遠心分離を施す。遠心分離器
としては、例えば、日立工機社製、CR7B3を用いる
ことができる。この場合、遠心条件は、例えば、350
0〜4500rpm (3600〜5500G)で6.5〜
8分程度とされる。
【0074】このような遠心分離により、血液収納部1
3内の血液は、上層から血漿層、バフィーコート層およ
び赤血球層のほぼ3層に分離された状態となる(図示せ
ず)。なお、遠心条件によって、分離される層の構成成
分は異なる。
【0075】[A−4] 遠心分離後、バッグ連結体1
を遠心カップから静かに取り出し、採血バッグ10を分
離スタンド(図示せず)にセットする。
【0076】なお、分離スタンドとしては、手動式、電
動式のいずれでもよく、手動式のものとしては、例え
ば、一対の押圧板と、一方の押圧板に固着されたレバー
とを有し、両押圧板間に採血バッグ10をセットした状
態で、前記レバーを操作して一方の押圧板をその一辺を
中心にして他方の押圧板に対して回動し、採血バッグ1
0を挟持、圧迫するような簡単な構成のものを用いるこ
とができる。
【0077】また、バッグ圧迫装置(電動式の分離スタ
ンド)、分離成分の界面を検出するセンサーおよび制御
手段(マイクロコンピュータ)等を備えた自動分離装置
を用いてもよい。
【0078】[A−5] チューブ16の途中をクレン
メ等で挟持して閉塞し、前述したようにして封止部材1
7の内部流路を開通させ、前記分離スタンドにより採血
バッグ10を徐々に圧迫する。これにより、上層の血漿
(第1の血液成分)は、開封された封止部材17から排
出され、チューブ18、分岐コネクタ19およびチュー
ブ25を経て血漿バッグ20の血漿収納部23に移送、
回収される。採血バッグ10内において、バフィーコー
ト層と血漿層との界面が血液収納部13の上部に到達し
たら、この血漿の移送を停止する。この場合、血漿(P
PP)の回収量は、通常、250〜280ml程度であ
る。
【0079】[A−6] チューブ18の途中をクレン
メ等で挟持して閉塞し、チューブ16の閉塞を解除する
とともに、前述したようにして封止部材34の内部流路
を開通させ、前記分離スタンドにより採血バッグ10を
さらに圧迫する。これにより、中間層のバフィーコート
(第2の血液成分)は、チューブ16および開封された
封止部材34を経てバフィーコートバッグ30のバフィ
ーコート収納部33に移送、回収される。採血バッグ1
0内において、赤血球層とバフィーコート層との界面が
血液収納部13の上部に到達したら、このバフィーコー
トの移送を停止する。この場合、バフィーコート(B
C)の回収量は、通常、50〜60ml程度である。採血
バッグ10の血液収納部13内には、第3の血液成分で
ある下層の赤血球(CRC)のみが残っている。
【0080】[A−7] チューブ16の途中を再びク
レンメ等で閉塞し、チューブ18の閉塞を解除するとと
もに、前述したようにして封止部材45の内部流路を開
通させ、薬液貯留バッグ40を圧迫するかまたは採血バ
ッグ10より高所へ置く。これにより、薬液貯留バッグ
40の薬液収納部43内に貯留されている赤血球保存液
47(例えば、S.A.G.M.液100ml)が、開封
された封止部材45から排出され、チューブ46、分岐
コネクタ19、チューブ18および開封された封止部材
17を経て採血バッグ10の血液収納部13に移送され
る。
【0081】[A−8] 赤血球保存液47の全量が採
血バッグ10内へ移送されたら、チューブ16、18お
よび25の途中をそれぞれ融着により封止し、これらの
封止部を切断して、採血バッグ10、血漿バッグ20、
バフィーコートバッグ30および薬液貯留バッグ40を
それぞれ分離する。これにより、赤血球、血漿およびバ
フィーコートがそれぞれ密封状態で収納された採血バッ
グ10、血漿バッグ20およびバフィーコートバッグ3
0が得られる。
【0082】[A−9] バフィーコートプーリングバ
ッグ(図示せず)を別途用意し、このバッグに接続され
たチューブとバフィーコートバッグ30に接続されたチ
ューブ16とを、例えばチューブ接続装置により無菌的
に接続する。チューブ接続装置および接続方法として
は、例えば、特公昭61−30582号公報に記載され
たものを適用することができる。チューブの接続後、落
差等により、バフィーコートバッグ30の内容物をバフ
ィーコートプーリングバッグに移送する。
【0083】別のドナーより得たバフィーコートが入っ
たバフィーコートバッグ30と前記バフィーコートプー
リングバッグとの無菌接続およびバフィーコートのバフ
ィーコートプーリングバッグへの移送を前記と同様の方
法で例えば3〜5回程度繰り返し行い、バフィーコート
プーリングバッグに3〜6人分のバフィーコートを貯留
する。
【0084】なお、それぞれのバフィーコートバッグ3
0から内容物をバフィーコートプーリングバッグに移
送、回収するに際し、その前後のいずれかに、無菌接続
したチューブを介して血小板保存液を例えば30〜60
ml注入し、バフィーコートバッグ30内を洗浄し、この
血小板保存液を含んだ状態のバフィーコートをバフィー
コートプーリングバッグに回収する。
【0085】[A−10] バフィーコートプーリング
バッグとバフィーコートバッグ30とを接続するチュー
ブの途中を例えば融着により封止し、この封止部を切断
してバフィーコートバッグ30を分離除去し、さらに、
バフィーコートプーリングバッグに接続された他のチュ
ーブと、別途用意された血小板バッグ(図示せず)に接
続されたチューブとを前記と同様にして無菌的に接続す
る。
【0086】次に、チューブで連結されているバフィー
コートプーリングバッグおよび血小板バッグを前記と同
様の遠心分離器の遠心カップに入れ、遠心分離を施す。
この場合、遠心条件は、例えば、750〜1100rpm
(170〜350G)で5〜10分程度とされる。
【0087】このような遠心分離により、バフィーコー
トプーリングバッグ内のバフィーコートは、上層の血小
板(濃厚血小板)と下層の白血球および赤血球を多く含
む層のほぼ2層に分離された状態となる(図示せず)。
【0088】[A−11] 遠心分離後、バフィーコー
トプーリングバッグおよび血小板バッグの連結体を遠心
カップから静かに取り出し、バフィーコートプーリング
バッグを前記と同様の分離スタンドにセットし、バフィ
ーコートプーリングバッグを徐々に圧迫する。これによ
り、上層の血小板は、チューブを介して血小板バッグに
移送され、バフィーコートプーリングバッグ内には、下
層の白血球および赤血球を多く含む層が残る。下層と血
小板層との界面がバフィーコートプーリングバッグの上
端部に到達したら、この血小板の移送を停止する。
【0089】[A−12] バフィーコートプーリング
バッグ内の血小板のほぼ全量が血小板バッグへ移送され
たら、これら両バッグを連結するチューブの途中を融着
により封止し、この封止部を切断して、バフィーコート
プーリングバッグと血小板バッグとを分離する。これに
より、血小板が密封状態で収納された血小板バッグが得
られる。なお、血小板バッグは、例えば室温下で振盪保
存に供される。
【0090】次に、前述したバッグ連結体2を用いた血
液成分の分離・移送方法について説明する。
【0091】[B−1]、[B−2] 前記工程[A−
1]、[A−2]と同様の工程を行う。
【0092】[B−3] 採血バッグ10、血漿バッグ
20、バフィーコートバッグ30および血小板バッグ5
0を束ね、前記工程[A−4]と同様にして遠心分離を
施す。
【0093】[B−4] 前記工程[A−4]と同様の
工程を行う。
【0094】[B−5] 前述したようにして封止部材
34の内部流路を開通させ、分離スタンドにより採血バ
ッグ10を圧迫し、採血バッグ10内の上層の血漿を、
チューブ16、分岐コネクタ19、チューブ35および
開封された封止部材34を経てバフィーコートバッグ3
0のバフィーコート収納部33に導入する。この場合の
血漿導入量は、バフィーコートから濃厚血小板を回収す
る際に血小板の浮遊を生じさせるのに十分な量とされ、
好ましくは10〜60ml程度とされる。なお、この工程
は、省略することもできる。
【0095】[B−6] チューブ16の途中をクレン
メ等で閉塞し、前述したようにして封止部材17の内部
流路を開通させ、分離スタンドにより採血バッグ10を
圧迫する。これにより、上層の血漿は、開封された封止
部材17から排出され、チューブ18を経て血漿バッグ
20の血漿収納部23に移送、回収される。採血バッグ
10内において、バフィーコート層と血漿層との界面が
血液収納部13の上部に到達したら、この血漿の移送を
停止する。
【0096】[B−7] チューブ18の途中をクレン
メ等で閉塞し、チューブ16の閉塞を解除し、前記分離
スタンドにより採血バッグ10をさらに圧迫する。これ
により、中間層のバフィーコートは、チューブ16、分
岐コネクタ19、チューブ35および開封された封止部
材34を経てバフィーコートバッグ30のバフィーコー
ト収納部33に移送、回収される。採血バッグ10内に
おいて、赤血球層とバフィーコート層との界面が血液収
納部13の上部に到達したら、このバフィーコートの移
送を停止する。
【0097】[B−8] チューブ16の途中を再びク
レンメ等で閉塞し、前述したようにして封止部材55の
内部流路を開通させ、血小板バッグ50を圧迫するかま
たは採血バッグ10より高所へ置き、血小板バッグ50
の血小板収納部53内に貯留されている赤血球保存液
(例えば、S.A.G.M.液)のうちの約5mlを、開
封された封止部材55から排出し、チューブ56、分岐
コネクタ19、チューブ35および開封された封止部材
34内を通過させて、これらの流路内を洗浄する。
【0098】[B−9] チューブ35の途中をクレン
メ等で閉塞し、チューブ16の閉塞を解除し、血小板バ
ッグ50からの赤血球保存液47の排出を継続する。こ
れにより、赤血球保存液47が、開封された封止部材5
5、チューブ56、分岐コネクタ19、チューブ16お
よび開封された封止部材17を経て採血バッグ10の血
液収納部13に移送される。
【0099】[B−10] 赤血球保存液47の全量が
採血バッグ10内へ移送されたら、チューブ16および
18の途中をそれぞれ融着により封止し、これらの封止
部を切断して、採血バッグ10、血漿バッグ20、およ
びバフィーコートバッグ30と血小板バッグ50との連
結体をそれぞれ分離する。これにより、赤血球が密封状
態で収納された採血バッグ10と、血漿が密封状態で収
納された血漿バッグ20とが得られる。
【0100】[B−11] チューブ35、分岐コネク
タ19およびチューブ56で連結されているバフィーコ
ートバッグ30および血小板バッグ50に対し、前記工
程[A−10]と同様にして遠心分離を施す。これによ
り、バフィーコートバッグ30内のバフィーコートは、
上層の血小板(濃厚血小板)と下層の白血球および赤血
球を多く含む層とのほぼ2層に分離された状態となる
(図示せず)。
【0101】[B−12] 遠心分離後、前記工程[A
−10]と同様にして、バフィーコートバッグ30を徐
々に圧迫する、これにより、上層の血小板は、開封され
た封止部材34、チューブ35、分岐コネクタ19、チ
ューブ56および開封された封止部材55を経て血小板
バッグ50の血小板収納部53内に移送、回収され、バ
フィーコートバッグ30内には、下層の白血球および赤
血球を多く含む層が残る。下層と血小板層との界面がバ
フィーコート収納部33の上部に到達したら、この血小
板の移送を停止する。
【0102】[B−13] バフィーコートバッグ30
内の血小板のほぼ全量が血小板バッグ50へ移送された
ら、チューブ35および56の途中をそれぞれ融着によ
り封止し、これらの封止部を切断して、バフィーコート
バッグ30と血小板バッグ50とを分離する。これによ
り、血小板が密封状態で収納された血小板バッグ50が
得られる。なお、血小板バッグ50は、例えば室温下で
振盪保存に供される。
【0103】以上のような各方法では、血液を血漿、赤
血球および血小板等の成分に分離し、そのうちの所定の
血液成分をバッグに収納し、保存するに際し、閉鎖系
(クローズドシステム)で無菌的に行うことができるの
で、細菌の侵入による汚染を防止することができる。そ
して、得られた各血液製剤の収率も良く、それらの品質
も良好である。
【0104】
【実施例】以下、本発明のバッグ連結体およびこれを用
いた血液成分の分離・移送方法について、具体的実施例
を挙げてさらに詳細に説明する。
【0105】(実施例1)図1に示す構成の4連のバッ
グ連結体1を作製した。各バッグ等の条件は、以下の通
りである。
【0106】 採血バッグ10 構成材料:軟質ポリ塩化ビニル(可塑剤:DEHP) シート材厚さ:0.36mm バッグ内容量:約500ml 内容物:CPD液70ml
【0107】 血漿バッグ20 構成材料:軟質ポリ塩化ビニル(可塑剤:DEHP) シート材厚さ:0.36mm バッグ内容量:約400ml
【0108】 バフィーコートバッグ30 構成材料:軟質ポリ塩化ビニル(可塑剤:DEHP) シート材厚さ:0.36mm バッグ内容量:約150ml
【0109】 薬液貯留バッグ40 構成材料:軟質ポリ塩化ビニル(可塑剤:DEHP) シート材厚さ:0.36mm バッグ内容量:約400ml 内容物:S.A.G.M.液100ml
【0110】 各チューブ15、16、18、25、
46 構成材料:軟質ポリ塩化ビニル(可塑剤:DEHP) 内径:3.0mm
【0111】 封止部材17、45 構造:図3に示す構造 短チューブ材料:軟質ポリ塩化ビニル(可塑剤:DEH
P) 筒体材料:ポリカーボネート
【0112】 封止部材34 構造:図4に示す構造 短チューブ材料:軟質ポリ塩化ビニル(可塑剤:DEH
P) 筒体材料:ポリカーボネート
【0113】 分岐コネクタ19 構成材料:軟質ポリ塩化ビニル(可塑剤:DEHP)
【0114】(実施例2)図2に示す構成の4連のバッ
グ連結体2を作製した。各バッグ等の条件は、以下の通
りである。
【0115】 採血バッグ10 実施例1と同様とした。
【0116】 血漿バッグ20 実施例1と同様とした。
【0117】 バフィーコートバッグ30 実施例1と同様とした。
【0118】 血小板バッグ50 構成材料:軟質ポリ塩化ビニル(可塑剤:DnDP、D
EHPの混合) シート材厚さ:0.34mm バッグ内容量:約400ml 内容物:S.A.G.M.液100ml
【0119】 各チューブ15、16、18、35、
56 実施例1と同様とした。
【0120】 封止部材17、55 実施例1と同様とした。
【0121】 封止部材34 実施例1と同様とした。
【0122】 分岐コネクタ19 実施例1と同様とした。
【0123】(比較例)図3に示す構成の4連のバッグ
連結体3を作製した。各バッグ10、20、30、4
0、各チューブ、61、62、63、封止部材17、4
5、分岐コネクタ19、64の条件は、それぞれ、実施
例1と同様とした。
【0124】[実験]
【0125】1.血液成分の分離・移送操作 実施例1のバッグ連結体1にオートクレーブ滅菌を施し
た後、これを用いて、上記工程[A−1]〜[A−1
2]を実行し、濃厚赤血球(CRC)入りの採血バッグ
10、血漿(PPP)入りの血漿バッグ20および4人
分をプールした濃厚血小板(PC)を得た。
【0126】実施例2のバッグ連結体2にオートクレー
ブ滅菌を施した後、これを用いて、上記工程[B−1]
〜[B−13]を実行し、濃厚赤血球(CRC)入りの
採血バッグ10、血漿(PPP)入りの血漿バッグ20
および濃厚血小板(PC)入りの血小板バッグ50を得
た。
【0127】比較例のバッグ連結体3にオートクレーブ
滅菌を施した後、これを用いて、上記工程[A−1]〜
[A−12]と同様の工程を実行し、濃厚赤血球(CR
C)入りの採血バッグ10、血漿(PPP)入りの血漿
バッグ20および濃厚血小板(PC)入りの血小板バッ
グを得た。
【0128】なお、実施例1、2および比較例のそれぞ
れについて、1回目の遠心分離の条件は、4140rpm
(5000G)で7分30秒、2回目の遠心分離の条件
は、900rpm (240G)で10分とした。
【0129】2.測定 実施例1、2および比較例について、それぞれ、以下の
各項目を測定した。
【0130】・採血量
【0131】・採血血液のヘマトクリット値(%) 測定装置:自動血球計数装置(Sysmex NE-6000 東亜医
用電子社製)
【0132】・濃厚赤血球回収量
【0133】・濃厚赤血球のヘマトクリット値(%) 測定装置:前記の自動血球計数装置
【0134】・濃厚赤血球中の白血球除去率(%) 測定方法:前記の自動血球計数装置により、採血血液の
白血球数および濃厚赤血球中の白血球数を測定し、それ
ぞれにつき、全量中の総数を算出し、この総数において
前者に対する後者の百分比として白血球残存率を算出し
た。次に、100より該白血球残存率を減じた値を白血
球除去率とした。
【0135】・血小板回収率(%) 測定方法:前記の自動血球計数装置により、採血血液の
血小板数および濃厚血小板中の血小板数を測定し、それ
ぞれにつき、全量中の総数を算出し、この総数において
前者に対する後者の百分比として血小板回収率を算出し
た。
【0136】上記各項目の測定結果を下記表1に示す。
【0137】
【表1】
【0138】上記表1に示すように、実施例1および2
では、いずれも、濃厚赤血球中の白血球除去率および血
小板回収率が高いことが確認された。
【0139】これに対し、比較例では、濃厚赤血球中の
白血球除去率および血小板回収率がいずれも実施例1、
2に比べて低い値を示した。
【0140】比較例において、白血球除去率が低い原因
としては、採血バッグ10からのバフィーコートの排
出、移送に際し、バフィーコートが採血バッグ上部の封
止部材17を通過するとき、白血球がその内部で停滞、
堆積し、この堆積した白血球が、赤血球保存液の採血バ
ッグ10への移送時に赤血球保存液中に混入し、採血バ
ッグ内へ戻されたことによるものと推察される。
【0141】以上、4連バッグによるバッグ連結体およ
びこれを用いた血液成分の分離・移送方法について説明
したが、本発明は、これに限定されるものではなく、例
えば、前述した4連のバッグ連結体1、2において、薬
液貯留バッグ40およびチューブ46や、血小板バッグ
50およびチューブ56を有さない3連のバッグ連結体
であってもよく、また、バッグ連結体1、2に他のバッ
グ(例えば赤血球を保存するための専用のバッグ)を付
加した5連バッグであってもよい。
【0142】また、本発明の用途は、上記血液成分の分
離、移送(特に、全血からの血液製剤の製造)に限ら
ず、例えば、骨髄液の濃縮(末梢血の除去)、赤血球の
洗浄等に用いることもできる。
【0143】
【発明の効果】以上述べたように、本発明のバッグ連結
体およびこれを用いた血液成分の分離・移送方法によれ
ば、複数の血液成分への分離およびバッグへの移送、回
収を無菌的にかつ迅速に行うことができる。そして、封
止部材を第1のバッグの第2の血液成分の排出口付近に
設けず、第3のバッグの導入口付近に設けたことによ
り、第3のバッグへの第2の成分の移送が円滑に行わ
れ、よって、バッグの上部および下部にそれぞれチュー
ブが接続された構造のボトムアンドトップバッグのよう
な特殊構造の採血バッグを用いることなく、簡易な構造
で従来と同等またはそれ以上の血液成分の回収率または
除去率が得られる。
【0144】特に、赤血球製剤を製造するのに適用した
場合、白血球(特にリンパ球)の除去率が高くなるた
め、このような赤血球製剤を用いることにより、非溶血
性発熱反応の発症等を防止することができる。
【0145】また、封止部材として、破断分離された破
断片が通過する血液成分の流れを妨げないような位置へ
退避し得る構成のものを用いた場合には、第3のバッグ
への第2の血液成分の導入や第2の血液成分中の血小板
等の第3のバッグからの排出がさらに円滑となり、上記
効果がより顕著に発揮され、また、血液成分の分離に要
する時間の短縮が図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のバッグ連結体の構成例を示す平面図で
ある。
【図2】本発明のバッグ連結体の他の構成例を示す平面
図である。
【図3】本発明における封止部材の構成例を拡大して示
す縦断面図である。
【図4】本発明における封止部材の構成例を拡大して示
す縦断面図である。
【図5】従来のバッグ連結体の構成例を示す平面図であ
る。
【符号の説明】
1、2 バッグ連結体 3 従来のバッグ連結体 10 採血バッグ 11 バッグ本体 12 シール部 13 血液収納部 14 排出口 15 チューブ 151 ハブ 152 採血針 153 キャップ 16 チューブ 17 封止部材 170 短チューブ 171 筒体 172 中実柱状部 173 破断部 174 頂部 175 溝 18 チューブ 19 分岐コネクタ 20 血漿バッグ 21 バッグ本体 22 シール部 23 血漿収納部 24 排出口 25 チューブ 30 バフィーコートバッグ 31 バッグ本体 32 シール部 33 バフィーコート収納部 331 テーパ部 34 封止部材 340 短チューブ 341 筒体 342 中実柱状部 343 破断部 344 下端開口 40 薬液貯留バッグ 41 バッグ本体 42 シール部 43 薬液収納部 44 排出口 45 封止部材 46 チューブ 50 血小板バッグ 51 バッグ本体 52 シール部 53 血小板収納部 54 排出口 55 封止部材 56 チューブ 61、62、63 チューブ 64 分岐コネクタ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 血液を収納する第1のバッグと、前記血
    液より分離された主に血漿よりなる第1の血液成分を収
    納する第2のバッグと、前記血液より分離された白血球
    を含む第2の血液成分を収納する第3のバッグと、前記
    第1のバッグと前記第2のバッグの内部同士を連通し得
    るようこれらを接続する第1のチューブと、前記第1の
    バッグと前記第3のバッグの内部同士を連通し得るよう
    これらを接続する第2のチューブとを有し、 前記第2のチューブと前記第3のバッグとの接続部付近
    に、破断して内部流路を開通可能な封止部材を設け、該
    封止部材の内部流路を開通させることにより、前記第1
    のバッグと前記第3のバッグとが前記第2のチューブを
    介して連通するよう構成されていることを特徴とするバ
    ッグ連結体。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のバッグ連結体を用いて
    血液成分を分離、移送する血液成分の分離・移送方法で
    あって、 前記第1のバッグ内に収納された血液に対し遠心分離を
    施して、少なくとも前記第1の血液成分よりなる上層、
    前記第2の血液成分よりなる中間層および赤血球を含む
    第3の血液成分よりなる下層の3成分に分離する工程
    と、 前記第1の血液成分を前記第1のチューブを介して前記
    第2のバッグへ移送する工程と、 前記第2の血液成分を前記第2のチューブおよび開通状
    態の前記封止部材を介して前記第3のバッグへ移送する
    工程とを有することを特徴とする血液成分の分離・移送
    方法。
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