JPH03249282A - 繊維シートのコーティング方法 - Google Patents

繊維シートのコーティング方法

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JPH03249282A
JPH03249282A JP4408490A JP4408490A JPH03249282A JP H03249282 A JPH03249282 A JP H03249282A JP 4408490 A JP4408490 A JP 4408490A JP 4408490 A JP4408490 A JP 4408490A JP H03249282 A JPH03249282 A JP H03249282A
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JP
Japan
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fiber sheet
coating
water
polymer compound
agent
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Pending
Application number
JP4408490A
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English (en)
Inventor
Teruo Nakamura
中村 暉夫
Motonori Miyazawa
宮沢 元紀
Tetsuya Kanetsuna
金綱 哲也
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Toray Industries Inc
Original Assignee
Toray Industries Inc
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Publication date
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  • Treatments For Attaching Organic Compounds To Fibrous Goods (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野コ 本発明は、繊維シートに塗工剤をコーティングするに際
し、塗工剤が繊維シートの断面方向に浸透することを防
止する繊維シートのコーティング方法に関するものであ
る。
[従来の技術] 従来、繊維シートに塗工剤をコーティングするのに各種
の方式が採用されている。繊維シートのように多孔質材
料に塗工剤をコーティングすると、塗工剤が繊維間隙に
浸透し、繊維シートの表面のみに膜面を形成することは
困難であった。特に、繊維シート表面に毛羽やパイルを
有する場合には、浸透性が良好なため、毛羽やパイル表
面に膜を形成することは極めて困難であった。
かかる欠点を改善する方法として、高粘度の塗工剤を用
いることにより、繊維シートの断面方向への浸透を防止
する方法が考えられるが、各コーティング方式には適正
な粘度範囲があり、高粘度の塗工剤では作業効率の低下
や塗布むらを招き、高粘度化にも限界がある。
また、別の方法として、繊維シートに予め撥水撥油処理
をしておき、塗工剤の浸透を防止する方法が考えられる
が、低粘度の塗工剤では浸透防止の効果が少なく、薄膜
コーティングする場合には、塗布むらを引き起すという
問題を有する。
[発明が解決しようとする課題] 本発明は、低粘度の塗工剤で、きわめて良好な繊維シー
トの断面方向への浸透防止効果と、塗工性を得る繊維シ
ートのコーティング方法を提供せんとするものである。
[課題を解決するための手段] 上記の目的を達成する本発明の構成は次の通りである。
すなわち、 繊維シートに塗工剤をコーティングするに際し、塗工剤
の組成物として、水溶性または水分散性高分子化合物が
含有されたものを用い、繊維シートとして、前記塗工剤
組成物に含有される高分子化合物をゲル化せしめる化合
物で前処理されたものを用いることを特徴とする繊維シ
ートのコーティング方法である。
本発明の特徴は、繊維シートのコーティングにおいて、
塗工剤の過剰な浸透に起因する種々の問題を解決するも
のである。更に広範囲の繊維シートにおいても、優れた
浸透防止効果を発揮するものである。
本発明者らは、繊維シートのコーティングにおける浸透
防止を検討したところ、特定な塗工剤組成物と、特定な
化合物で前処理された繊維シートの両者を組合せること
により、浸透防止効果が極めて優れていることを究明し
、目的を達成できることを見い出した。
すなわち、本発明は、塗工剤を繊維シート上で瞬間的に
ゲル化させ、浸透防止をはかるものである。上記のゲル
化によって、塗工剤か特定の化合物で前処理された繊維
シートと接触すると、繊維シート上で塗工剤が凝集や増
粘を起こし、流動性を失うようにしたものである。この
ゲル化現象は、使用される高分子化合物の種類、繊維シ
ートの前処理剤、および他の塗工剤組成物によって異な
るが、塗工剤全体がゲル化される場合と、水はゲル化さ
れず、2層に分離する場合がある。例えば、このゲル化
により、粘度500 CpS以下のものが、粘度5.0
00cps以上にまで増粘可能となる。
本発明の繊維シートは、天然繊維や、合成繊維などから
なる織物、編物、不織布、フェルト、タフト品などが適
用でき、特に繊維シートの表面に毛羽を有するものに有
効である。
また、コーティングは、塗工剤を繊維シート表面に膜と
して塗布するものであればよく、最終製品として塗布し
た膜を保持させる場合の他に、中間工程として繊維シー
ト表面に膜を塗布し、−旦形成した膜を他の目的達成の
ために使い、最終製品では膜を除去してしまう場合にも
適用できる。
また、塗工剤は、繊維シート表面に膜を形成できるもの
であればよく、繊維シート表面に含浸、付着、被覆し、
風合、外観、色相、性能などを変えるものであってもよ
い。塗工剤の主成分には、多くの種類があり、例えば、
樹脂、モノマ、界面活性剤、油剤、抗菌剤、吸湿剤、撥
水剤、撥油剤、帯電防止剤、紫外線吸収剤、赤外線吸収
剤、染料、顔料、蛍光増白剤、膨潤剤、溶解剤、分解剤
、脆化剤、糊剤、無機粒子、金属粒子、磁性体、難燃剤
、防染剤、酸化剤、還元剤、防融剤、香料などを挙げる
ことができる。特に本発明の効果を顕著に発揮できる場
合として、立毛パイル布帛に繊維の溶解剤、分解剤を、
例えばポリエステル系パイル布帛に苛性ソーダを含む糊
剤をコーティングして、パイル先端だけを尖端化するの
に有効であり、これによってパイル根元への苛性ソーダ
の浸透を著しく防止することができる。
高分子化合物をゲル化せしめる化合物としては、無機の
金属塩類や界面活性剤などが挙げられる。
無機の金属塩は、1価または2価以上の多価金属塩であ
り、好ましくは2価以上の水溶性塩、特に好ましくは2
価のMg XCa XBa等のハロゲン化物などの水溶
性塩類の中から、少なくとも1種で前処理されたもので
ある。界面活性剤としては、ポリカチオン、すなわち第
4級アンモニウム塩の重合物がある。本発明のゲル化剤
はこれらに限定されるものではなく、塗工剤がゲル化可
能なものであればよい。
繊維シートのゲル化剤の前処理濃度は、使用する繊維シ
ートの種類上目的により異なるか、0゜5〜200 g
/l、好ましくは5〜50g/lがよい。付与方法は浸
漬法、パッド法、コーティング法、スプレー法等いずれ
てもよい。
また、本発明喧゛)塗工剤の組成物として含有される水
溶性または水分散性高分子化合物は、ゲル化剤でゲル化
可能なものであり、代表的な高分子化合物とゲル化剤の
組合せ例を次に示す。
CMC(カルボキシメチルセルロース):硫酸アルミ、
塩化第一錫、カチオン活性剤、カチオン染料。
ローカストビーンガム;タンニン酸、硼砂。
アルギン酸ナトリウム:硫酸アルミ、酢酸クロム、酢酸
銅、塩化第一錫、塩化バリウム、カチオン活性剤。
エーテル化デンプン:タンニン酸。
ポリビニルアルコール:タンニン酸、苛性ソーダ、酢酸
クロム、硫酸アルミ。
でんぷん:タンニン酸、硫酸アルミ。
水溶性または水分散性ポリエステル系、ポリアミド系、
ポリアクリル系樹脂:塩化カルシウム、塩化バリウム。
本発明の塗工剤は、上記高分子化合物で増粘して用いら
れるが、かかる高分子化合物は単独または配合して用い
られる。高分子化合物の使用濃度は、高分子化合物や所
望する粘度によって異なる。
本発明のコーティングには、種々の方式を適用すること
ができる。コーティングヘッドは、繊維シートへ塗工剤
を転移させるアプリケーション系、塗工量を決定する計
量系、塗膜表面を平滑化する平滑化系からなり、さらに
アプリケーション系あるいは計量系は、繊維シートに所
望の塗工重量よりも余分に塗工しておいてから、あとで
規定の塗工重量を減少させる後計量系と、支持体に塗工
する以前に、あらかじめ所望の塗工重量になるように計
量しておいた塗液を繊維シートに転移させる前計量系が
ある。
後計量系のコーティング方式には、エアドクタコータ、
プレードコータ、ロッドコータ、ナイフコータ、スクイ
ズコータ、含浸コータがあり、前計量系のコーティング
方式には、リバースロールコータ、トランスファロール
コータ、グラビアコータ、押出しコータがある。
塗工剤が繊維シートの断面方向に浸透するのを防止する
ためには、前計量系のコーティング方式が好ましく、な
かでもカーテンコータ、リバースロールコータ、グラビ
アコータが好ましい。
本発明の水溶性または水分散性高分子化合物を含有する
塗工剤を用い、ゲル化剤で前処理された繊維シートを用
いてコーティングした際、繊維シートは通常湿熱、乾熱
の処理を行なう。その後、目的により、ソーピング工程
を組み入れることもできる。
実施例1 パイル糸、ミドル糸およびバック糸が、75D36Fの
ポリエステルフィラメント糸からなり、パイル長さが2
.0nonである立毛トリコット地を、ゲル化剤として
塩化バリウム10g/I!を含む浴にパッドし、絞った
後に100℃で10分間乾燥した。
比較例として、ゲル化剤で前処理しないサンプルも作成
した。
次に、苛性ソーダを含む下記の塗工剤をリバースロール
コータにより、パイル表面よりコーティングした。
苛性ソーダ(固形)     25部 カルボキシメチルセルロース[ニッカガム2AJ(日華
化学工業■製)    20部 カチオン系界面活性剤rDYK−1125J  (一方
社油脂工業■製)       4部 水                  51部コーイ
ング後、蒸熱100℃で5分間処理し、水洗、乾燥を行
なった。
本発明のゲル化剤で前処理して得た立毛トリコット地は
、パイル尖端から0.6mmにかけて次第に先細状にな
っており、パイル表面の触感はきわめてソフトであり、
毛倒れか起りにくく、色相の深味があり、椅子張り地と
して最適のものであった。
一方、比較例として、ゲル化剤で前処理しなかったもの
は、パイル先端から根元までパイル糸全体と地糸までが
細デニール化されており、パイル表面の触感は腰がなく
、毛倒れが起り易く、椅子張り地としては不適のもので
あった。
実施例2 ポリエステルステープル(2dX51mm)100%使
い20s紡績糸双糸(チーズ染め)をパイル糸とし、ポ
リエステルステーブル(2dX51mm)65%とレー
ヨンステープル(2d X 51mm:35%使い混紡
糸(チーズ染め)を地糸に用いて二重パイル織機にて製
織し、2枚の織物間の経糸(パイル糸)をナイフで切断
して2枚のパイル織物を得た。
製織後、熱処理を行ない、ブラッシングによりパイルを
構成している紡績糸の立毛部分を分繊しつつ立毛繊維の
方向を揃えた後、ジャリングによりパイルの長さを刈り
揃え、パイル長さが2.5mm、目付が550 g/m
のモケット織物を得た。
次いで、このモケット織物の裏面にゲル化剤として、塩
化バリウム20g//を含む液をスプレー法により付与
し、100℃で3分間乾燥した。
比較例として、ゲル化剤をスプレーしないサンプルも作
成した。
次いで、このモケット織物の裏面に、下記組成の塗工剤
をカーテンコータによりコーティングした。
ポリアクリル酸樹脂「ボンコート350J(大日本イン
キ■製)      60部 水分散性ポリエステル樹脂(イソフタル酸90モル%、
スルホイソフタール酸ナトリウム10モル%、ジエチレ
ングリコールからなる分子量約1万のコポリマ100モ
ル%) 20部 水               20部コーテイング
後、乾熱140℃で10分間の熱処理を行なった。比較
例として、塗工剤に水分散性ポリエステル樹脂を含まな
い液をコーティングした。
本発明のゲル化剤をスプレーし、水分散性ポリエステル
樹脂を含む塗工剤をコーティングしたモケット織物の裏
面には、樹脂が皮膜を形成し、硬くてパイル抜けの起り
にくいものであった。
一方、比較例のゲル化剤をスプレーせず、水分散性ポリ
エステル樹脂を含まない塗工剤をコーティングしたモケ
ット織物の裏面には、樹脂が浸透し、パイル抜けの起り
にやすいものであった。
[発明の効果] 本発明により、塗工剤が繊維シートの断面方向に浸透す
るのを防止でき、繊維シートの表面にコーテイング膜を
形成するのが可能となる。特に低粘度の塗工剤が可能と
なるし、塗工剤が浸透しやすい構造の繊維シートでその
効果を顕著に発揮することができる。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 繊維シートに塗工剤をコーティングするに際し、塗工剤
    の組成物として、水溶性または水分散性高分子化合物が
    含有されたものを用い、繊維シートとして、前記塗工剤
    組成物に含有される高分子化合物をゲル化せしめる化合
    物で前処理されたものを用いることを特徴とする繊維シ
    ートのコーティング方法。
JP4408490A 1990-02-23 1990-02-23 繊維シートのコーティング方法 Pending JPH03249282A (ja)

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JP4408490A JPH03249282A (ja) 1990-02-23 1990-02-23 繊維シートのコーティング方法

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0671505A2 (en) * 1994-03-08 1995-09-13 Kimberly-Clark Corporation Coated paper and process for making the same

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0671505A2 (en) * 1994-03-08 1995-09-13 Kimberly-Clark Corporation Coated paper and process for making the same
EP0671505A3 (en) * 1994-03-08 1996-05-01 Kimberly Clark Co Coated paper, and its manufacturing process.

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