JPH0324913Y2 - - Google Patents

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JPH0324913Y2
JPH0324913Y2 JP7579086U JP7579086U JPH0324913Y2 JP H0324913 Y2 JPH0324913 Y2 JP H0324913Y2 JP 7579086 U JP7579086 U JP 7579086U JP 7579086 U JP7579086 U JP 7579086U JP H0324913 Y2 JPH0324913 Y2 JP H0324913Y2
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compression
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  • Combined Devices Of Dampers And Springs (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、自動車のパワーユニツトの支持装置
等として用いられる防振装置に関する。
(従来の技術) 従来の防振装置としては、例えば、第3図に示
すようなものが知られている。
この従来装置は、座板01,02が対向状態で
それぞれ防振部材03と支持部材04とに配置さ
れ、両座板01,02間には弾性体05が設けら
れ、該弾性体05には前記防振部材03に共振可
能に重錘06が取り付けられたものであつた。
この従来装置のバネ特性は第4図に示す特性が
得られるもので、低バネ定数域0aを所定の周波
数域に合わせ、その周波数域での防振を可能とし
振動や騒音の低下を図ることができるものであつ
た。
(考案が解決しようとする問題点) しかしながら、上述のような従来装置にあつて
は、第4図に示すように、共振周波数0nよりも
低周波数側に必ず高バネ定数域0bが存在するた
めに、振動部材の振動周波数が低周波数から所定
の防振領域の周波数へ至る前に必ず防振機能が悪
化する領域が存在することとなるという問題点が
あつた。
そこで、このような問題点を解決するものとし
て、特開昭61−2936号公報に記載されているよう
な、一般に流体ダイナミツクダンパと呼ばれるも
のが知られている。この装置は、低周波数側に低
バネ定数域があるバネ特性を有するものであつ
た。
しかしながら、このような装置にあつては流体
室を複数設け、また、その間にオリフイスを設け
るというように構造が複雑となり、しかも、共振
点よりも高周波数側で急激に極端にバネ定数が高
くなるのを防止するためには、さらに、弾性体等
の付加部品を必要とするため一層構造が複雑にな
るという問題点があつた。
(問題点を解決するための手段) 本考案は、上述のような従来の問題点を解決
し、簡単な構造で共振周波数よりも低周波数側に
低バネ定数域があるバネ特性が得られる防振装置
を提供することを目的としてなされたもので、こ
の目的達成のために本考案では、振動部材側と支
持部材側とに座板が対向して設けられ、両座板間
に弾性体が設けられ、該弾性体には前記振動部材
に共振可能に重錘が取り付けられた防振装置にお
いて、前記弾性体と一方の座板との間に非圧縮性
の流体を封入する流体室が形成され、前記弾性体
には圧縮方向に延設される圧縮方向延設部と、前
記流体室に面してせん断方向に延設されるせん断
方向延設部とが形成さると共に、前記圧縮方向延
設部の圧縮変形により流体を加圧するよう形成さ
れ、前記せん断方向延設部には重錘が取り付けら
れると共に、せん断方向延設部の前記流体室側に
圧縮方向延設部の圧縮変形時には引張方向へ、ま
た、圧縮方向延設部の引張変形時には圧縮方向へ
重錘を移動させるよう流体圧を受圧する重錘側受
圧面が形成されている手段とした。
(作 用) 従つて、本考案の防振装置では、上述のよう
に、弾性体と座板との間に流体室が形成され、弾
性体は圧縮方向延設部とせん断方向延設部とを備
え、該せん断方向延設部には、圧縮方向延設部の
圧縮変形時には引張方向へ、また、圧縮方向延設
部の引張変形時には圧縮方向へ重錘を移動させる
よう流体圧を受圧する重錘側受圧面が形成されて
いるために、せん断方向延設部が圧縮方向延設部
とは逆位相で加振されることとなり振動部材の振
動に対して重錘は弾性体のみを介したときとは逆
位相で加振され、これによつて共振周波数よりも
低周波数側に低バネ定数域があるバネ特性が得ら
れる。
(実施例) 以下、本考案の実施例を図面により詳述する。
尚、この実施例を述べるにあたつて、防振装置の
一例である自動車のパワーユニツト支持装置を例
にとる。
まず、実施例の構成を説明する。
実施例のパワーユニツト支持装置は、車体(支
持部材)101とパワーユニツト(振動部材)1
02との間に介装され、第1図に示すように、第
1支持金具10、第2支持金具20、第3支持金
具30、第1弾性体40、第2弾性体50、パワ
ーユニツト側座金(座板)60、車体側座金(座
板)70、重錘80、流体室90を備えているも
ので、以下、各構成について具体的に述べる。
第1支持金具10は、前記パワーユニツト10
2に取付ボルト11,11で取り付けられたもの
で、この第1支持金具10は下方に凸状の円錐形
状の一部をなす側壁12と、その下端には底板1
3が形成されている。
第2支持金具20は、前記第1支持金具10と
の間に第1弾性体40を支持するもので、この第
2支持金具20は、前記第1支持金具10の側壁
12の外周側に設けられ、前記第3支持金具30
及び車体側座金70を介して車体101に支持さ
れ、かつ、下方に凸の円錐形状の一部をなす形状
に形成されている。
第1弾性体40は、ゴムを素材として形成さ
れ、主として、前記パワーユニツト102を弾性
支持するためのもので、図に示すように、第1支
持金具10の側壁12と第2支持金具20に溶着
され、かつ、若干傘状に傾斜したドーナツ形状に
形成されている。
第2弾性体50は、ゴムを素材として形成さ
れ、主として前記パワーユニツト102の防振の
ために設けられたもので、この第2弾性体50
は、図に示すように、圧縮方向に延設された圧縮
方向延設部51(以後圧縮方向部と言う)とせん
断方向に延設されたせん断方向延設部52(以後
せん断方向部と言う)とでハツト形状に形成さ
れ、上端部はパワーユニツト側座金60(以後ユ
ニツト側座金と言う)に溶着され、かつ、ボルト
53により第1支持金具10の底板13に固定さ
れ、また、せん断方向部52の先端部は前記第3
支持金具30に溶着されている。
尚、前記第3支持金具30には、両弾性体4
0,50間の位置に空気孔31,31が開孔され
ている。
前記圧縮方向部51の外周にはリング状の金属
板で形成された拘束板54が設けられている。こ
の拘束板54は圧縮方向部51が圧縮変形した際
に外周へ膨らむのを妨げ、この圧縮方向部51の
上下方向の弾性を低く保ち、かつ、拡張弾性を高
めるものである。
重錘80は、前記パワーユニツト102の振動
によつて加振されることで、前記第2弾性体50
のバネ定数を変化させるためのもので、この重錘
80は、ドーナツ状に形成され前記せん断方向部
52に埋込状態で取り付けられている。
車体側座金70は、前記車体101にボルト7
1で固定され、かつ、前記第2弾性体50との間
に流体室90を形成している。
前記流体室90は、圧縮方向部51の内側の小
径部分である入力部91と、前記せん断方向部5
2と車体側座金70とに接する加振部92とを備
え、かつ、非圧縮性の流体w(例えば不凍液)が
封入されている。
また、この流体室90の加振部92に面して前
記せん断方向部52には、重錘側受圧面55が形
成されている。
この重錘側受圧面55の面積は、パワーユニツ
ト102の振動によつて圧縮方向部51が圧縮さ
れるのに伴い流体室90の入力部91が圧縮され
て流体wが加圧された際に、その加圧力を受圧し
て圧縮方向部51の弾発力による重錘80の押し
下げ力に抗してせん断方向部52及び重錘80を
引張方向である上方に押し上げることのできる面
積に形成されている。これはまた、圧縮方向部5
1が引張され入力部91が伸長されて流体wが減
圧(負の加圧)された際に、その減圧力を受圧し
て圧縮方向部51による重錘80の引き上げ力に
抗してせん断方向部52及び重錘80を圧縮方向
である下方に引き下げることができる面積でもあ
る。
次に、実施例の作用を説明する。
パワーユニツト102が振動するとそれによつ
て第2弾性体50の圧縮方向部51は圧縮された
り引張されたりして流体wを加圧(減圧)する。
この流体圧を重錘側受圧面55で受圧すること
で重錘80が加振されるが、この加振方向は流体
wによつてパワーユニツト102の振動方向とは
180゜変えられ、重錘80はパワーユニツト102
と逆位相の振動を行うこととなる。
従つて、この第2弾性体50のバネ特性は、第
2図に示すように、流体室90が無い場合とは逆
の特性を有し、共振周波数noよりも低周波数側
に低バネ定数域aを有する。
この低バネ定数域aを最も騒音が発生するパワ
ーユニツト102の振動周波数に設定すること
で、パワーユニツト102の振動を防ぎ騒音が発
生しないようにすることができる。
また、流体室90にはオリフイス等の流体の流
動を妨げるものがないため共振周波数noを超え
て生じる高バネ定数域bにおいて、バネ定数が急
激に極めて高くなることも生じない。
尚、第2図の下側は伝達力位相を示す。
以上説明したように、本考案実施例のパワーユ
ニツト支持装置では、第2弾性体50に圧縮方向
部51とせん断方向部52を形成し、かつ、車体
側座金70との間に流体室90を形成した簡単な
構成で、共振周波数noよりも低周波数側に低バ
ネ定数域aがあるバネ特性を得ることができ、防
振を行う周波数よりも低周波数で防振機能が悪化
することがないようにできるという効果が得られ
る。
さらに、パワーユニツト102の支持は主とし
て第1弾性体40で行なつているために、第2弾
性体50のバネ定数は支持のための制約を受け
ず、設計自由度が増すという効果も得られる。
以上、本考案の実施例を図面により詳述してき
たが、具体的な構成はこの実施例に限られるもの
ではなく、本考案の要旨を逸脱しない範囲におけ
る設計変更等があつても本考案に含まれる。
例えば、流体室の形状は弾性体のバネ定数や座
金の形状により適宜定められるもので、実施例の
形状に限定されるものではない。
また、実施例とは逆に流体室側の座板を加振部
材に取り付けても良い。
また、実施例ではせん断方向部を溶着する支持
金具を車体側座板と別体に形成したが両者を一体
に形成しても良い。
また、実施例ではドーナツ状の重錘を用いた
が、これに限らず分割されたもの等を用いてよ
い。
また、実施例では圧縮方向部に拘束板を用いた
が、圧縮方向部の外周方向への膨らみを防ぐもの
であれば、圧縮方向部の外周部に硬質の部材を用
いる等他の手段でもよく、しかも、このための手
段はあつた方が望ましいが必ずしも必要でない。
また、実施例では圧縮方向部の圧縮により直接
流体が加圧されるよう形成したが、例えばピスト
ン等の伝達部材を介して流体に加圧するよう形成
してもよい。
(考案の効果) 以上説明したように、本考案の防振装置にあつ
ては、弾性体を圧縮方向延設部とせん断方向延設
部と重錘側受圧面とを有するように形成し、弾性
体と座板との間に流体室を形成した簡単な構成
で、低バネ定数域が高バネ定数域よりも低周波数
側にあるバネ特性を得ることができる手段とした
ために、防振領域よりも低周波数側に防振機能が
悪化する領域のないようにすることができ、しか
も、構造が簡単であるという効果が得られる。
さらに、流体室には流体の流動を妨げるオリフ
イスが無いため、共振点よりも高周波数側で極端
にバネ定数が上昇し防振機能が悪化することがな
いという効果も得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案実施例のパワーユニツト支持装
置(防振装置)を示す断面図、第2図は実施例装
置のバネ特性及び伝達力位置を示す図、第3図は
従来装置の一例を示す図、第4図は従来装置のバ
ネ特性を示す図である。 50……第2弾性体(弾性体)、51……圧縮
方向延設部、52……せん断方向延設部、55…
…重錘側受圧面、60……パワーユニツト側座金
(座板)、70……車体側座金(座板)、80……
重錘、90……流体室、101……車体(支持部
材)、102……パワーユニツト(振動部材)、w
……流体。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 振動部材側と支持部材側とに座板が対向して設
    けられ、両座板間に弾性体が設けられ、該弾性体
    には前記振動部材に共振可能に重錘が取り付けら
    れた防振装置において、 前記弾性体と一方の座板との間に非圧縮性の流
    体を封入する流体室が形成され、 前記弾性体には圧縮方向に延設される圧縮方向
    延設部と、前記流体室に面してせん断方向に延設
    されるせん断方向延設部とが形成されると共に、
    前記圧縮方向延設部の圧縮変形により流体を加圧
    するよう形成され、 前記せん断方向延設部には重錘が取り付けられ
    ると共に、せん断方向延設部の前記流体室側に圧
    縮方向延設部の圧縮変形時には引張方向へ、ま
    た、圧縮方向延設部の引張変形時には圧縮方向へ
    重錘を移動させるよう流体圧を受圧する重錘側受
    圧面が形成されていることを特徴とする防振装
    置。
JP7579086U 1986-05-20 1986-05-20 Expired JPH0324913Y2 (ja)

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JPS62185945U JPS62185945U (ja) 1987-11-26
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