JPH0324698Y2 - - Google Patents

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JPH0324698Y2
JPH0324698Y2 JP2927785U JP2927785U JPH0324698Y2 JP H0324698 Y2 JPH0324698 Y2 JP H0324698Y2 JP 2927785 U JP2927785 U JP 2927785U JP 2927785 U JP2927785 U JP 2927785U JP H0324698 Y2 JPH0324698 Y2 JP H0324698Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 [考案の目的] (産業上の利用分野) 本考案は、ノズルを駆動する動力源にステツプ
モータを使用している人体局部洗浄装置の改良に
関するものである。
(従来の技術) 従来の人体局部洗浄装置としては、主として、
便器本体と、該便器本体に伸縮自在に保持され、
先端部に洗浄水の噴出口を有するるノズルと、該
ノズルに洗浄水を供給する給水装置と、該ノズル
を駆動し、前記噴出口を位置決めするノズル作動
装置と前記ノズル作動装置を駆動する動力部とで
構成されている。このような人体局部洗浄装置に
使用されているノズル駆動装置としては、例え
ば、ドイツ特許DT2522692−B2公報や、特開昭
59−1[637号公報に開示されている。
前者の場合には、ピニオン付電気モータの回転
運動を、ノズルに固定されたラツクにより直線運
動に転換することで、該ノズルを収納位置と人体
局部洗浄装置との間の直線方向に移動させてい
る。
又、後者の場合は、その断面構造を第10図に
示すように、ノズル409は便器(図示せず)に
取付けられたカバー416に固定されたガイド部
408の内部に収納されている。ノズル409は
電気モータの出力軸411に固定された回転車4
10に一端が固定され、他端がノズルの後端40
9aにネジ413で固定された曲げに対し柔軟性
をもつ板バネ412に固定されて伸縮自在となつ
ている。また、ノズル409には、その後端に給
水口414とその先端に人体局部洗浄用の噴出口
415とが配設されている。
前記ノズル409の伸縮運動は、モータの回転
軸411が時計方向(矢印A方向)に回転する
と、回転車410も時計方向に回転し、前記板バ
ネ412はガイド部408に案内されノズル40
9を押す。従つて該ノズルは矢印420の方向の
局部の洗浄位置に押し出される。回転車410が
反時計方向(矢印B方向)に回転した場合は、前
述した作動とは逆に、ノズル409は矢印421
の方向にひつぱられ、ガイド部408内の収納位
置に復帰するる。
前述した2種の公知技術に於いて、ノズルの駆
動は電動機を動力源としている。
(考案の解決しようとする問題点) 周知の様に、物体を移動させる始動時には大き
な静止摩擦力が働く。従つて始動時に電動機は大
きな駆動トルクを発生する必要がある。特に、ノ
ズルと該ノズルを案内するガイド部にゴミ、水ア
カ等が付着した場合は更に大きな駆動トルクを必
要とする。従つて、従来電動機は、前述した始動
時の前記駆動トルクを算定基準にして、選定され
ていた。つまり、ノズルが始動開始後は、小さな
動摩擦力ですむにもかかわらず、出力容量の大き
な電動機が選定されていた。その結果、該電動機
の形状も大きくなり、ノズル駆動装置のコンパク
ト化が困難であつた。
そこで、本考案は、ノズル駆動装置の駆動特性
に適合したトルク特性を有するステツプモータを
配設することで、人体局部洗浄装置のコンパクト
化を実現する事を目的とする。
[考案の構成] (問題点を解決するための手段) 本考案の人体局部洗浄装置はその動力部とし
て、ノズル作動装置を駆動するステツプモータ
と、 ノズルを駆動させる始動指令信号を入力した時
は、前記ステツプモータを始動開始から一定の時
間は、有効な最大トルクを発生させる回転数を、
その後該最大トルク以下の所定のトルクを発生さ
せる回転数を指令する制御信号を出力する回転速
度制御装置と、で構成した事を特徴とする。
本考案の人体局部洗浄装置を構成する便器本
体、ノズル、給水装置、ノズル作動装置は従来の
人体局部洗浄装置のものをそのまま使用すること
ができる。本考案を特色づける動力部はステツプ
モータと回転速度制御装置とで構成される。
ステツプモータ41は、その回転によりノズル
作動装置35を駆動する電動機である。前記ステ
ツプモータ41は、呼称が統一されていない事も
あるが、ステツピングモータ、パルスモータ、ス
テツパサーボ、又はステツパーと呼ばれている回
転機の総称である。出力トルクを主として考えて
みれば、例えば、永久磁石型(デイフアレンシヤ
ル作動式)、可変リラクタンス方式等のステツプ
モータが有用である。
回転速度制御装置43は、前記ステツプモータ
41が低速時に高トルクを発生する事を利用する
ために、始動時の大きな静止摩擦力の時には低速
指令の制御信号を出力し、前記静止摩擦力に比較
して相対的に小さな動摩擦力の時になると、高速
指令の制御信号を出力する装置である。前記回転
速度制御装置43の主要な構成部品は、前記ステ
ツプモータ41の選定機種及び該ステツプモータ
41の駆動方式により異なるが、パワートランジ
スタ、サイリスタ、マイクロコンピユータ等が利
用できる。
(作 用) 本考案の人体局部洗浄装置の作用概略を第1図
のブロツクダイヤグラムで示す。便器本体10は
ノズル20を伸縮自在に保持し、便器使用者の体
重の一部を支え、便器使用者の姿勢を支える。便
器使用者が洗浄水の噴出指令の入力手段を操作す
ると、動力部40の回転速度制御装置43は、始
動開始から一定の時間は、低速度指令の制御信号
を出力する。ステツプモータ41は前記制御信号
に応じて高トルクを出力しノズル作動装置35を
介してノズルを低速度で移動させる。所定の時間
が経過するか、ノズル20が一定の速度で移動す
るようになると、前記回転速度制御装置43は、
高速度指令で該ノズルの噴出口の位置決めする制
御信号を出力する。すると、前記ステツプモータ
41は、高速度で比較的低いトルクを出力し、負
荷力が軽くなつたノズル20をノズル作動装置3
5を介して移動させ、該ノズル20の噴出口が所
定の位置に達すると該ノズル20の移動を停止す
る。給水装置30は所定の時間、便器使用者が停
止釦を押すまで洗浄水を噴出して洗浄する。その
後、前記回転速度制御装置43は、ノズル20を
原点位置に復帰させる低速指令、高速指令の各々
の制御信号をこの順に出力し、ステツプモータ4
1は前記それぞれの制御信号に応じて該ノズル2
0を駆動し、該ノズル作動装置35を介し該ノズ
ル20を原点位置に復帰させる。
(実施例) 以下、本考案を具体的な実施例に基づいて詳し
く説明する。第2図は、本考案の具体的な実施例
に係る人体局部洗浄装置の全体を示す斜視図であ
る。
便器本体10には、便座11、便蓋13が回動
自在に装着されている。また人体局部洗浄装置の
機能部を内蔵している操作ボツクス15が便器本
体10に固定されている。この操作ボツクス15
内には、、水を加熱して貯蔵する温水タンク、洗
浄水に水圧を発生させる給水用ポンプ、伸縮自在
のノズル20、洗浄後局部を乾燥する温風発生装
置等が内設されている。また操作ボツクス15に
は、洗浄装置を操作する操作スイツチを配設した
操作パネル151が配設されている。
第3図に前記ノズル20が前記操作ボツクス1
5に配設されている様子を示す。ノズル20は、
ベースプレート21にブラケツト22を介して固
定されており、回転車23の出力軸24に配設し
たステツプモータ41の駆動力によりシリンダ2
6内を局部洗浄用温水が噴出する位置まで伸縮自
在に移動する。つまり、前記ステツプモータ41
の回転により前記ノズル20に配設されたワイヤ
27を前記回転車23が巻取ることにより、該ノ
ズル20は人体局部洗浄装置20Pまで伸び温水
を噴出する。又、位置感知装置28はノズル20
の位置を感知し、その信号を回転速度制御装置4
3に送る。送られた信号に基づいて回転速度制御
装置43は前記ステツプモータ41の動きを制御
し、ノズル20の位置を該制御洗浄位置20P、
あるいは格納位置20Qに位置決めする。前記位
置感知装置28のセンサーは、リードスイツチ
(図示はしないが)で行なう。
第4図は、前記シリンダ26を中心線で切断し
た時の断面構造を示す。
該ノズル20は中空円筒形状であり、一端が閉
じられたノズルヘツド201と、ノズル内に挿入
されオリフイスを有する連結パイプ213と、ノ
ズルボデイ202で一体的に構成されている。連
結パイプ213の外周にはOリングが210,2
11が組み込まれ、ピン204乃至207にてノ
ズル20に固定されている。
前記シリンダ26には、前記ノズル20の伸縮
時の案内部となる壁215が配設されている。前
記壁215には前記ワイヤ27がノズル20の伸
縮時の回転のための摺動案内部216、217が
一体的に形成されている。前記ワイヤ27はその
両端をストツパー220,221に固定され、該
ストツパー220,221は回転車23に固定さ
れている。ノズル20の後端部にはストツパー2
23が形成されており、ワイヤ27は固定部材2
22でストツパー223に固定されている。ワイ
ヤ27は、該回転車23が矢印231の方向に回
転すると、該ノズル20は洗浄位置から収納位置
の方向に移動し、該回転車23が矢印233の方
向に回転すると、該ノズル20は収納位置からら
洗浄位置の方向に伸びる様にできる長さをもつて
該回転車23に巻きつけてある。
第5図に、本考案装置の制御系のブロツク図を
示す本考案の特徴とする回転速度制御装置43
は、便器本体10の使用者が洗浄水の噴出指令、
噴出停止を押釦スイツチ6,7より入力した時、
該入力に応じて、後述する処理フローを実行する
マイクロコンピユータ433と、入出力インタフ
エース432,434から成る制御部431と、
該制御部431から入力した制御信号に応じてノ
ズルの駆動源であるステツプモータ41に駆動パ
ルスを出力するステツプモータ駆動回路435
と、で構成する。なお、前記制御部431は、洗
浄水に水圧を発生させるトロコイドポンプ35を
駆動する誘導モータ33の洗浄水噴出ポンプ駆動
回路31にも、制御信号を出力する。
以下、第9図に示す前記マイクロコンピユータ
433の処理するフローチヤートに従つて、本考
案装置の作用を説明する。
マイクロコンピユータ433は本考案装置の電
源スイツチが投入されると、ステツプ100より
実行を開始する。
ステツプ100は、初期設定をするステツプで
あり、ノズルを駆動させる駆動装置のステツプモ
ータ41を制御する低速運転、高速運転の二種類
の駆動パルスの周期を設定する。ステツプ102
は便器使用者により洗浄指令押釦6が操作された
か否かを判定するステツプであり、該洗浄指令押
釦6が便器使用者により押されると、次ステツプ
104に移行する。ステツプ104乃至108は
ステツプモータ41を駆動し、ノズル20を収納
位置から前進させ洗浄水の噴出位置に位置決めす
るステツプである。即ち、ステツプ104では、
ノズル20の移動開始に必要な比較的に大きな静
止摩擦力と、該ノズル20とシリンダ26の間に
付着した水アカ等による摩擦力に打勝つて該ノズ
ルを移動させるために、ステツプモータ41が大
きな回転トルクを発生するように、コンピユータ
433は、低速運転の制御信号を出力する。
ステツプ106は該ステツプモータ41の負荷
電流Iを調べて、該負荷電流が高速運転に移行し
てもよい基準電流10と比較し、静止摩擦力から
動摩擦力の状態に移行したか否かを判定する。ス
テツプ106で、I<10と判定。つまり、ノズ
ル20がシリンダ26内を滑らかに移動している
と判定すると、ステツプ108に移行し、小さな
トルクで移動する該ノズル20を高速で噴出位置
20Pに位置決めする。前記位置決めが実行され
るとステツプ110乃至114で給水装置30を
制御して洗浄水を該ノズル20から噴出させる。
その後、ステツプ116に移行する。ステツプ1
16乃至120は該ノズル20を収納位置20Q
に、前述したステツプ104乃至108の方法と
同様の方法で復帰させる。
所定の位置に該ノズル20が復帰すると、プロ
グラムはステツプ102にジヤンプする。
以上の動作の経過を第6図に示す。第7図は本
考案装置に用いたステツプモータの制御方法であ
る。本実施例によれば、回転速度制御装置、洗浄
指令・停止の押釦、ステツプモータ駆動回路、ス
テツプモータを使用した事で、ノズルの前進、後
退の移動開始時に於いて、該ノズルの移動開始時
に必要とする大きなトルクは、該ステツプモータ
を低速運転することで供給される。その後該ノズ
ル駆動力が小さくてすむようになると、該ステツ
プモータを高速回転することで、該ノズルを高速
に洗浄水噴出位置に位置決めできる。即ち、ノズ
ルの駆動源として低速時に高トルクを発生するス
テツプモータを用いた事で、コンパクトで価格的
にも有利な動力部が実現できる。
なお、ステツプモータの制御方法としては第7
図に示すような方法も利用できる。
[考案の効果] 本考案によれば、便器、給水装置、ノズルに、
ステツプモータと回転速度制御装置からなる動力
部を配設した事で、前記ステツプモータが低速運
転時に大きなトルクを発生し、高速運転時には相
対的に小さなトルクを発生することで、ノズルの
移動開始時に必要な大きなトルクと、高速位置決
めに必要な相対的に小さなトルクに対応でき、必
要最小限の出力容量を有するステツプモータをノ
ズルの駆動源として選定することでよく、コンパ
クトで価格的にも有利な人体局部洗浄装置が実現
できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本考案の作用を説明するブロツクダ
イアグラムである。第2図は、本考案の具体的な
実施例に係る人体局部洗浄装置の全体を示す斜視
図である。第3図、第4図はそれぞれ、同実施例
装置に用いたノズルの配設状態を示す構造図、ノ
ズルの構造図である。第5図は同実施例装置に用
いた制御系のブロツク図であり、第6図、第7図
はそれぞれ、同実施例装置に用いたステツプモー
タの動作を説明するタイムチヤート、ステツプモ
ータの回転数の制御を説明するタイムチヤートで
ある。第8図は、ステツプモータの回転数の制御
の他の制御方法を説明するタイムチヤートであ
る。第9図は同実施例に於いて使用した計算数の
処理するプログラムを示したフローチヤートであ
る。第10図は、従来のノズル駆動装置を説明す
るために用いた構造図である。 10…便器本体、20…ノズル、30…給水装
置、35…ノズル作動装置、40…動力部、41
…ステツプモータ、43…回転速度制御装置。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 便器本体と、 該便器本体に伸縮自在に保持され、先端部に洗
    浄水の噴出口を有するノズルと、 該ノズルに洗浄水を供給する給水装置と、 該ノズルを駆動し、前記噴出口を位置決めする
    ノズル作動装置と、 前記ノズル作動装置を駆動させる動力部と、で
    構成される人体局部洗浄装置において、 前記動力部は、該ノズル作動装置を駆動するス
    テツプモータと、 該ノズル作動装置を駆動させる始動指令信号を
    入力した時は、前記ステツプモータを始動開始か
    ら一定の時間は、有効な最大トルクを発生させる
    回転数を、その後該最大トルク以下の所定のトル
    クを発生させる回転数を指令する制御信号を出力
    する回転速度制御装置と、 からなる事を特徴とする人体局部洗浄装置。
JP2927785U 1985-03-01 1985-03-01 Expired JPH0324698Y2 (ja)

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