JPH0324375Y2

JPH0324375Y2 -

Info

Publication number: JPH0324375Y2
Application number: JP1982069191U
Authority: JP
Priority date: 1982-05-11
Filing date: 1982-05-11
Publication date: 1991-05-28
Also published as: JPS58171373U

Description

【考案の詳細な説明】この考案は、ラベルプリンタに関し、特に印字
の色を変更することができるものに関する。

一搬に、小売店等では売上げを伸ばすために商
品に貼付するラベルに、「１割引」、「サービス品」
等の催事項目を印字することが行なわれている
が、従来この催事項目を目だたせるために、赤色
と黒色とに二分された１つのインクリボンを設
け、催事項目を印字する場合には赤色の部分を、
他の項目を印字する場合には黒色の部分をそれぞ
れ用いて印字し、催事項目を目立たせるように構
成したものがあつた。しかし、このようなラベル
プリンタでは、催事項目しか赤色で印字できない
ので、催事項目以外の項目、例えば価格を目だた
せたくとも目立たせることができなかつた。ま
た、催事項目を印字する回数と他の項目を印字す
る回数とを比較した場合、圧倒的に他の項目を印
字する回数の方が多いので、まだ赤色部分が使用
できるうちに黒色部分が使用できなくなり、イン
クリボンを交換しなければならず不経済であつ
た。

この考案は、上記の問題を解決するために特殊
な色で印字できる項目を選択できるように構成し
たものである。

以下、この考案を図示の１実施例に基づいて詳
細に説明する。第１図において、２は記憶器で、
ラベル４に印字する「単価」、「重量」、「値段」、
「日付」、「品名」等の文字に対応する文字信号、
「０」乃至「９」の数字に対応する数字信号と、
「半額」、「２割引」、「３割引」等の催事項目に対
応する催事信号とが記憶されている。

この記憶器２からの文字信号、数字信号及び催
事信号は、テンキー５からの読み出し信号によつ
て制御部６に読み出される。テンキー５は、兼用
キー８ａ乃至８ｊ、単価キー１０及び催事キー１
２を有し、兼用キー８ａ乃至８ｊのうち選択した
１または２以上のものと単価キー１０とを操作す
ることにより、制御部６に単価信号としての数字
信号を記憶器２から読み出すための読み出し信号
を供給する。これによつて記憶器２から制御部６
に単価信号が読み出される。例えば単価キー１０
を操作して、兼用キー８ｄ，８ｅ，８ａを操作す
ると、制御部６には記憶器２から単価信号「120」
が読み出される。また兼用キー８ａ乃至８ｊのう
ち選択した１つのものと催事キー１２とを操作す
ることにより、制御部６に催事信号のうち選択し
たものを記憶器２から読み出すための読み出し信
号を供給する。これによつて記憶器２から制御部
６に選択した催事信号が読み出される。例えば、
催事キー１２と兼用キー８ｅを操作すると、制御
部６には催事信号「広告の品」が読み出される。
なお、各文字信号はラベル発行キー１４を操作す
ることにより発生する信号によつて記憶器２から
読み出される。この信号は、後述するように文字
信号、数字信号、催事信号を印字器１５に転送す
る転送信号としても機能する。

制御部６には、他に色指定信号が色指定信号発
生器１６から供給される。色指定信号発生器１６
は６つのキー１８ａ乃至１８ｆを有し、キー１８
ａを操作することにより印字文字「単価」を、キ
ー１８ｂを操作することにより印字文字「重量」
を、……キー１８ｆを操作することにより催事項
目のうち選択されたものの印字文字をそれぞれ赤
色で印字する色指定信号が発生する。従つて、例
えば、印字文字「値段」と印字文字「広告の品」
とを赤色で印字する場合、キー１８ｃ，１８ｆを
操作すればよい。なお、図には示していないが、
このラベルプリンタは計量部を備えており、計量
部からの計量信号は制御部６で単価信号と演算さ
れ、その演算値（値段信号）は、ラベル発行キー
１４を操作したとき計量信号、文字信号、単価信
号、催事信号と共に印字器１５に供給される。

印字器１５は、第２図に示すようにラベル４の
搬送径路２０の所定位置の上方にドツトマトリク
ス点綴式の印字ヘツド２２を有し、この搬送径路
２０を跨ぐように設けた案内アーム２４に沿つて
移動するように設けられている。この印字ヘツド
２２とラベル４との間にインクリボン２５が配置
されており、これは黒色部分２６と赤色部分２８
とに二分されている。ラベル４への印字は、計量
信号、文字信号、単価信号、催事信号及び値段信
号ごとに予め定められたラベル位置の上方に印字
ヘツド２２が移動したときに、これらの信号によ
つて選択された印字ヘツド２２のピンがインクリ
ボン２５の黒色部分２６または赤色部分２８を介
してラベル４を突くことにより印字される。

色指定信号に基づく印字の色の変更は次のよう
にされる。すなわちインクリボン２５は、枠体３
０に張設されており、この枠体３０は板送径路２
０を跨ぐように設けた軸３２を中心として揺動自
在に設けられると共に、ソレノイド３４によつて
搬送径路２０に沿つて進退可能に設けられ、ソレ
ノイド３４が除勢された状態でインクリボン２５
の黒色部分２６が印字ヘツド２２の真下に位置す
るように枠体３０が設けられている。従つて、例
えばキー１８ｃ、１８ｆが操作されていると、兼
用キーと催事キーとで選択された催事項目の文字
及び「値段」という文字を印字する際にソレノイ
ド３４が付勢され、インクリボン２５の赤色部分
２８が印字ヘツド２２の真下に来るように枠体３
０が回転させられ、上記の両文字が赤色で印字さ
れる。

以上のように、この考案によるラベルプリンタ
では、色指定信号発生器１６を操作することによ
りラベル４上に印字された文字の色を任意に赤色
にすることができる。従つて、１枚のラベル４に
印字される様々な項目のうち催事項目以外の項目
のうち選択したものを赤色にして目立たせること
もできるし、またインクリボン２５の黒色部分２
６のみが消費されることがなく、赤色部分２８及
び黒色部分２６が平均的に使用される結果、まだ
赤色部分２８が使用できるのにインクリボン２５
を交換しなければならないような不経済なことも
防止できる。

上記の実施例では、インクリボン２５は赤色部
分２６と黒色部分２８とに二分されたものを用い
たが、両方とも上記両色と異なる色に、或いは一
方のみ異なる色にしたもを用いてもよい。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案によるラベルプリンタのブロ
ツク図、第２図は同ラベルプリンタに用いる印字
器１５の斜視図である。２……記憶器、４……ラベル、１６……色指定
信号発生器、２２……印字ヘツド、２５……イン
クリボン、２６……第１の色部分、２８……第２
の色部分、３０，３２，３４……インクリボン位
置変更装置。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

ラベルに印字する単価、重量、値段、日付、品
名及び様々な催事項目にそれぞれ対応する複数の
データ信号の記憶を有している記憶器と、上記ラ
ベルの搬送径路の所定位置の上方に設けられ上記
記憶器の記憶値に応じて印字動作する印字ヘツド
と、上記印字ヘツドと上記ラベルとの間に設けら
れ通常の印字に用いる色の第１の色部分とこれと
は異なる色の第２の色部分とに分けられており上
記印字ヘツドの直下に位置する部分が上記印字ヘ
ツドによつて１枚の上記ラベルに押圧されて上記
各データの印字がなされるインクリボンと、上記
各データのうち第２の色部分で印字するデータを
指定する色指定信号を発生する色指定信号発器
と、上記インクリボンを支持しており上記色指定
されていないデータを印字する際には上記インク
リボンの第１の色部分を上記印字ヘツドの直下に
位置せしめ上記色指定信号で指定されたデータを
印字する際には第２の色部分を上記印字ヘツドの
直下に位置せしめるインクリボン位置変更装置と
を、有するラベルプリンタ。