JPH0324268B2 - - Google Patents

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JPH0324268B2
JPH0324268B2 JP699785A JP699785A JPH0324268B2 JP H0324268 B2 JPH0324268 B2 JP H0324268B2 JP 699785 A JP699785 A JP 699785A JP 699785 A JP699785 A JP 699785A JP H0324268 B2 JPH0324268 B2 JP H0324268B2
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JP
Japan
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coating material
coating
painted
imitation paper
difficult
Prior art date
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Expired
Application number
JP699785A
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English (en)
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JPS61164681A (ja
Inventor
Akira Shintani
Kenji Noguchi
Eiji Matsuda
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Chemical Co Ltd
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Publication date
Application filed by Sumitomo Chemical Co Ltd filed Critical Sumitomo Chemical Co Ltd
Priority to JP699785A priority Critical patent/JPS61164681A/ja
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  • Application Of Or Painting With Fluid Materials (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 (イ) 産業上の利用分野 本発明は、土木建築物等への貼紙防止用の塗装
方法に関する。
(ロ) 従来の技術 壁面、塀、電柱、歩道橋、橋脚、フエンス、防
水提等の土木建築物表面へ貼り付けられた広告用
等の貼紙は都市の美観上好ましくなく、かつ、そ
の除去には多大の労力を費やすものである。
従来、行なわれている貼紙防止方法は、構造物
の表面に、ガラス、プラスチツクのビーズ状粒子
を用いて塗装したり、或いはリシン塗料を吹き付
けることによつて、凹凸面を形成し、突起によつ
て接着面を減少させ、紙貼りを困難にさせてい
る。
(ハ) 発明が解決しようとする問題点 貼紙防止の上述のような方法は、形成されて凹
凸面の谷となる部分が鋭角になる傾向にありホコ
リ等の汚れにより目づまりし易くその為にかえつ
て著しく美観を損ねるという好ましくない場合を
生じており、ビーズ粒子が経時的に説落してその
効果を低下し、場合によつては塗着ビーズ粒子に
接触して擦傷するという人身事故を起すなど、問
題点が多い。
本発明はこれらの街来の貼紙防止方法の欠点を
改良すべく検討して成されたものである。すなわ
ち、本発明の目的は貼紙の貼り付が困難で、か
つ、たとえ貼り付されても容易に剥離でき、その
性能を長時間維持し、その間、塗膜面はホコリが
つき難く、美観を損ねることなく、又、人身接触
による事故などのない安全な貼紙防止用の塗装方
法を提供することにある。
(ニ) 問題を解決するための手段 本発明の貼紙防止用の塗装方法は、垂直面付着
厚0.5mm以上の揺変性を有する塗膜材料で、かつ、
その硬化塗膜がゴム弾性を有する塗膜材料を塗布
し、該塗布面を凹凸面状に仕上げることを特徴と
している。
本発明の方法に使用する塗膜材料は、塗膜材料
の製造時に例えばコロイダルシリカ、超微粒子状
炭カル、微粉状ポリ塩化ビニル、水添ヒマシ油、
アスベスト等の揺変材を予め添加しておく方法
や、当該塗装処理の現場でこれらの揺変材を添加
する方法等によつて揺変性が付与されたものであ
る。かつ、揺変性の付与方法の如何にかかわらず
垂直面付着厚(塗膜材料を垂直面に塗布したとき
の付着可能な厚み)が0.5mm以上であることが必
要であり、好ましくは2mm以上である。この垂直
面付着厚が0.5mm以下であれば、仕上げ面を凹凸
面状にすることが著しく困難となる。
本発明に用いる塗膜材料は、硬化乾燥時に塗膜
がゴム弾性を有するものである。好ましくはJIS
−K−6301−1969−5.(A形)による硬さ(以下
ゴム硬度と称す)が30〜98である。塗装材料の硬
化乾燥時の塗膜がゴム弾性を有しない場合には貼
紙防止性能が低下する。かかる塗装材料として
は、例えばシリコンゴム系塗装材料、アクリル系
塗装材料等が挙られる。
本発明の実施に於ては、該塗装材料および/も
しくは所望により塗布される上塗の保護塗料に必
要に応じて不揮発性のブリード性成分を添加して
該塗装処理を行なうことができる。不揮発性のブ
リード性成分の例としては、パラフイン、ワツク
ス、ポリブテン、スピンドル油、シリコン油、ジ
オクチルフタレート、塩素化パラフイン、ポリプ
ロピレングリコール等が挙げられる。不揮発性の
ブリード性成分の添加量は該塗膜材料および/も
しくは上塗りの保護塗料の100重量部に対して1
〜70重量部が好ましい。
本発明の実施に際しては、先ず、土木建築物の
下地の状況に応じて、古い貼紙の除去、油汚れ等
の除去、錆落し等の下地調整を行い、次いで必要
に応じて下塗り塗装を行う。下塗り塗装の材料は
土木建築物の下地の状況に応じて選択されるが、
例えば、コンクリートの下地面には市販エポキシ
系塗装材(例、スミカダイン9017(住友化学社
品))等が好適であり、又、鉄製の下地面にはウ
レタン系塗装材(ISコートTA−10(一宮エンタ
ープライズ社品))等が好適である。
次いで、垂直面付着厚0.5mm以上の揺変性を有
する塗膜材料で、かつ、その硬化塗膜がゴム弾性
を有する塗膜材料を、コテ、ヘラ、ハケ、ローラ
ーハケ、スプレー等を用いて目的面に塗布し、表
面を凹凸面状に仕上げる。
又、凹凸面の仕上り模様については、ジグザグ
状、曲線状、ランダム、その他自由な仕上り模様
が可能であるが、凸部が点状、線状もしくは比較
的小さな面積の丘状であることが好ましい。
かくして塗装された表面は、さらに必要に応じ
て耐候性塗料、耐水性塗料、耐油性塗料等の保護
塗料を上塗りすることができるが、最終的な仕上
り状態に於ては凹凸面を有していなければなら
ず、より好ましくは凹凸の高低差0.5〜10mmを有
していることである。
(ホ) 作用及び効果 本発明の方法による塗装表面は、単に表面の凹
凸による突起により貼紙が貼り付け難いのみなら
ず、その突起部がゴム弾性を有するので、貼紙を
貼り付ける目的で強く貼紙を圧着すればする程、
その力をゆるめた時に突起部が元の形状へ復元す
る力が大きくなり、貼紙の貼り付が一層困難とな
り、絶大な貼紙防止効果を発揮する。更には、従
来の塗装処理方法の欠点であつた人身への擦傷防
止等の安全性が著しく向上しており、かつ、耐久
性に関しても凸部(突起部)を形成する素材が例
えばビーズ状の異物ではなく、同一の塗膜材料で
あるので、耐久性が著しく向上した。又、例え
ば、ビーズ状粒子等を用いた従来の方法では、凹
部(谷部)が比較的鋭角となり、或いは、タコツ
ボ状の底面となる傾向があるのに対し、本発明の
方法では、これが鈍角となり、いわゆるフライパ
ン状の面となるのでホコリ等の汚れ成分が留りに
くく、又、流出しやすくなつた。
(ヘ) 実施例 以下、本発明を実施例により説明する。
実施例 1 コンクリート板の表面にエポキシ系塗布材料の
スミカダイン9004(住友化学社品)を400g/m2
割合で塗布し、室温下で16時間硬化養生させた。
次いで、ポリウレタン系の塗布材料のスミスター
RB−10(住友化学社品、硬化乾燥後のゴム硬度
94)の100部とエロジール13の(日本アエロジル
社品、コロイダルシリカ、揺変性付与剤)の4部
をミキサーにより充分に混合しローラーハケにて
塗布した。この時の該塗膜材料の垂直面付着厚は
4mmであつた。又、仕上り面の凹凸の高低差は切
断面の肉眼判定で2〜4mmであつた。24時間、室
温下で硬化養生した後、模造紙に市販の水性のり
を全面に塗布してから該塗装処理面に貼り付けた
が、水性のりが乾く迄に該模造紙が自然の剥落
し、貼り付けることができなかつた。又、市販の
ガムテープ(幅5cm)を手で圧着してから、引張
り試験機(島津製作所製、オートグラフ)で引張
り速さ50mm/minで180゜剥離試験を行い接着力を
測定したが、0.05Kg/5cmと極めて低い値であつ
た。次に、該塗装処理面を市販のゴム手袋で強く
こすつたが、10回のこすりでも該塗装処理面およ
びゴム手袋の表面には何ら擦傷が認められず、安
全性の高いものであつた。更に該塗装処理面に炭
カル(白石工業社品、商品名ゲルトン50)をこす
りつけて行なつた汚れ防止テストでは、こすりつ
けられた炭カルは、圧搾空気でその殆どを除去で
き、水道水の水流下ではほぼ完全に除去すること
ができた。
比較例 1 コンクリート板の表面に、実施例1と同様にエ
ポキシ系塗布材料のスミカダイン9004を400g/
m2の割合で塗布し室温下で16時間硬化養生させ
た。次いで、スミスターRB−10を平均塗布厚0.3
mmで塗布し、直にシランカツプリング剤で表面処
理した平均粒子径1.5mmのガラスビーズを100g/
m2の割合で散布し、24時間室温下で硬化養生し
た。次いで、模造紙に市販の水性のりを全面に塗
布してから該塗装処理面に貼り付けた。貼り付け
は固難ではあるが、実施例1の如く水性のりが乾
く迄に自然に剥落することはなく、水性のりが乾
いた後も該塗装処理面に留つていた。又、実施例
1と同様にして行つたガムテープの接着力の測定
値は0.33Kg/5cmと、実施例1の6倍の接着力で
あつた。
又、実施例1と同様にして行つたゴム手袋によ
る擦傷テストでは、1回のこすりで手袋の表面に
こすり跡を生じた。又、ガラスビーズの剥離が認
められた。炭カルを用いて実施例1と同様に行つ
た汚れ防止テストでは、該ガラスビーズの間の谷
部(底部)に入り込んだ炭カルは容易に除去し難
いものであつた。
実施例 2 4ケ月間屋外で自然に発錆させた軟鋼板にスミ
スターRA−10(住友化学社品、ウレタン系プラ
イマー)を200g/m2の割合で塗布し(下塗り)、
室温下で24時間放置し、硬化、養生した。次い
で、揺変性ポリウレタン系塗膜材料としてISフレ
ツクス(一宮エンタープライズ社品、垂直面付着
厚2−5mm、硬化時ゴム硬度52)をローラハケに
より塗布した。塗布量は500g/m2であり、この
時形成せしめた凹凸の高低差は切断面肉観察で2
−3mmであつた。24時間室温下で放置後、アクリ
ルウレタン系の耐候性上塗り材のスミスターSC
−20(住友化学社品)を150g/m2の割合でスプレ
ー塗装した。24時間室温下で放置後、市販の洗濯
のりを全面に塗布した模造紙を貼り付けたが、30
分後に模造紙は自然に剥離した。更に、該塗装処
理面を南向き30゜の角度で3年間屋外バクロした
面に対し、市販の洗濯のりを全面に塗布した模造
紙を貼り付けたが同様に30分後に模造紙は自然に
剥離した。尚、屋外バクロの前後に於て、表面の
汚れ等は非常に少く、その他の肉眼的変化も殆ど
無視し得る程度に軽微なものであつた。
比較例 2 サンドブラスト処理軟鋼板に、揺変性エポキシ
系塗膜材料としてスミカダイン9007(住友化学社
品、垂直面付着厚10mm、硬化物はゴム弾性を有し
ない。)をローラーハケで塗布した。塗布量は700
g/m2で、この時形成せしめた凹凸の高低差は断
面の肉眼判定で2−5mmであつた。38時間室温下
で硬化養生後、模造紙に市販の洗濯のりを全面に
塗布し、該塗装処理面に貼り付けた。圧着時に模
造紙が該塗装処理面に食い込み、模造紙が自然に
剥離する迄、7日間を要した。
実施例 3 石綿スレート板に市販の一液型シリコーンゴム
系シーリング材を塗膜材料として塗布した。当該
品の垂直面付着厚は10mmで、硬化時のゴム硬度は
50であつた。塗布時にハケをタツピングすること
により表面に凹凸を形成せしめた。塗布量は350
g/m2であつた。又、凹凸の高低差は切断面のル
ーペによる観察で2−8mmであつた。室温で10日
間硬化養生した後、市販のエマルジヨン系のり
(コニシ社品)を模造紙および該塗装処理面に塗
布し、その両面を貼り合せたが、20分後に模造紙
は自然に剥落した。
比較例 3 実施例3と同様の石綿スレート板に実施例3と
同様の塗膜材料を350g/m2の割合でガラス棒を
用いて平滑に塗布した。塗布後直に3号硅砂を
300g/m2の割合で散布し表面に突起を形成せし
めた。室温で10日間硬化養生した後、実施例3と
同様にして模造紙を貼り付けた。模造紙は3日間
を経て自然剥落することはなかつた。又、この塗
装処理面を手でこすると擦傷を生じ、硅砂も一部
が剥離し、表面が汚くなつた。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 垂直面付着厚0.5mm以上の揺変性を有する塗
    膜材料で、かつ、その硬化塗膜がゴム弾性を有す
    る塗膜材料を塗布し、該塗布面を凹凸面状に仕上
    げることを特徴とする貼紙防止用の塗装方法。
JP699785A 1985-01-17 1985-01-17 貼紙防止用の塗装方法 Granted JPS61164681A (ja)

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JP699785A JPS61164681A (ja) 1985-01-17 1985-01-17 貼紙防止用の塗装方法

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JP699785A JPS61164681A (ja) 1985-01-17 1985-01-17 貼紙防止用の塗装方法

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Publication Number Publication Date
JPS61164681A JPS61164681A (ja) 1986-07-25
JPH0324268B2 true JPH0324268B2 (ja) 1991-04-02

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JP699785A Granted JPS61164681A (ja) 1985-01-17 1985-01-17 貼紙防止用の塗装方法

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