JPH03236788A - 酵素法による配糖体の製造方法 - Google Patents

酵素法による配糖体の製造方法

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JPH03236788A
JPH03236788A JP3329090A JP3329090A JPH03236788A JP H03236788 A JPH03236788 A JP H03236788A JP 3329090 A JP3329090 A JP 3329090A JP 3329090 A JP3329090 A JP 3329090A JP H03236788 A JPH03236788 A JP H03236788A
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enzyme
pts
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soluble substrate
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Takao Hattori
孝雄 服部
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Pola Chemical Industries Inc
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、酵素法による配糖体の製造方法に関し、詳し
くは、医薬品や生分解性の界面活性剤などとして有用な
高級アルコール類の配糖体を収率良く得ることのできる
製造方法を提供せんとするものである。
〔従来の技術] 配糖体は、天然界に各種存在している。例えば、ジギト
キシンのように医薬品として使用されているものや生体
膜物質として重要なスフィンゴ糖脂質などがよく知られ
ている。しかし、天然物からの抽出法では、その製造工
程が長くなり、収率も低い。一方、化学合成法では、目
的とする配糖体が定量的に得られるが、反応の選択性、
立体特異性が低く、反応の煩雑さなどから工業的実施が
困難なことが多い。一方、酵素法は、反応が選択的、立
体特異的であり、しかも1段階で完結するから好ましい
。特に、この酵素法は、水溶性基質の配糖体化において
は優れた方法である。しかし、難水溶性基質に対しては
、反応溶液中で十分な基質の濃度が得られず収率が低い
という問題点があった。この点を克服するために、有機
溶媒を加えて基質の溶解性を上げることが行なわれてい
るが、酵素活性が大幅に低下し、それでも基質の濃度を
十分に上げることが困難であった。
[発明が解決しようとする課題] 本発明者は、化学合成法よりも優れているところの多い
酵素法において、その欠点である難水溶性基質の溶解性
を向上させ、しかも酵素の活性をあまり阻害させずに、
難水溶性基質の配糖体を収率良く得ることを課題とした
[課題を解決するための手段] 本発明者は、上記課題を解決するため鋭意研究した結果
、従来から行われている有機溶媒の使用よりも、界面活
性剤を用いる方が優れていることを見いだし、それによ
り難水溶性基質の配糖体を収率良く得ることができ、本
発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は、糖供与体、難水溶性基質及び界面
活性剤の三成分を緩衝溶液中に分散させたものに、酵素
を加えて糖転移反応を起こさせることを特徴とする酵素
法による配糖体の製造方法に関するものである。好まし
い態様としては、糖供与体がグリコシド結合をもつ化合
物からなり、難水溶性基質が置換または未置換の脂肪族
あるいは脂環族のアルコールで炭素数6〜40の第一級
、第二級あるいは第三級のアルコールのいずれかからな
り、界面活性剤が難水溶性基質を緩衝溶液中に分散させ
るのに十分な能力を持つものからなり、酵素がα−およ
び/またはβ−グリコシダーゼからなる酵素法による配
糖体の製造方法である。
以下、本発明の詳細な説明する。
本発明で用いる糖供与体とは、その構造中にグリコシド
結合をもつ化合物であり、例えば、α−および/または
β−アリールグリコシド、三糖類、オリゴ糖類であり、
具体的にはフェニル−α−D−グルコシド、フェニル−
β−D−ガラクトシド、マルトース、ラクトース、ラフ
ィノース、マルトテトラオースなどが挙げられる。その
使用量としては、アリールグリコシド類では難水溶性基
質の1〜100倍で、好ましくは1〜20倍を用い、三
糖類、オリゴ糖類では1〜100倍で、好ましくは10
〜30倍を用いるのが良い。糖供与体の使用量は、少な
すぎると目的とするグリコシドの生成量が少なくなり、
過剰だと酵素反応を阻害する。
本発明で配糖体化に供される難水溶性基質とは、置換ま
たは未置換の脂肪族あるいは脂環族のアルコールで炭素
数6〜40の第一級、第二級あるいは第三級アルコール
であり、具体的にはオクタツール、フェニルペンタノー
ル、モノグリセライド、ジグリセライド、サリシルアル
コール、コレステロールなどを挙げることができる。そ
の使用濃度としては、反応溶液全体の1〜20%であり
、良好な分散状態を得る濃度として1〜5%程度が好ま
しい。
本発明に用いる界面活性剤としては、いかなる種類のも
のでも良いが、使用する酵素の活性をあまり阻害しない
もの、好ましくは20%以上の活性を発現できれば良い
。具体的にはポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポ
リオキシエチレンアルキルエステル;ポリオキシエチレ
ンポリオキシプロピレンエーテルなどの非イオン界面活
性剤、アルキル硫酸エステル塩、アルキルリン酸エステ
ル塩、アルキルアンモニウム塩、フオスフアチジルコリ
ンなどのイオン性界面活性剤が挙げられる。その使用濃
度としては、難水溶性基質を緩衝溶液中に一番よく分散
させる量が好ましく、例えば濁度の一番小さくなるm度
に設定すると良い。
本発明で用いる酵素とは、α−および/またはβ−グリ
コシダーゼであり、いかなる起源のものでもよいが、工
業的使用の見地からいえば微生物起源のものが望ましい
。具体的には、アスベルギルス・オリゼー(ASper
pilluS 0rVZae)、エシェリキア◆コリー
(Escherichia coli)などから得られ
るα−および/またはβ−グリコシダーゼなどが挙げら
れる。好ましい使用量としては、使用する糖供与体1ミ
リモルに対して10〜1 、000ユニット程度が適当
であり、この酵素量によって反応時間が決められる。す
なわち、酵素量が少ないと反応時間が長くなり、逆に多
いと短くなる。
次に、本発明の酵素法による配糖体の製造方法の概略を
示す。
糖供与体0.1〜50部と難水溶性基質0.5〜10部
を、界面活性剤0.1〜10部を含む緩衝溶液90部(
使用する酵素に最適なp口に調整した:例えばアスペル
ギルス・オリゼー由来の酵素ではpH4,0〜6.0、
エシェリキア・コリー由来の酵素では 0口6.0〜8
.0)に分散溶解した。この場合、界面活性剤量は難水
溶性基質を分散溶解するのに必要な最低量が望ましい。
例えば、フェニルペンタノールを基質とした場合フェニ
ルペンタノール4部にドデシル硫酸ナトリウム2.4部
程度が最適である。これにグリコシダーゼ100〜10
,000ユニツトを分散させた緩衝溶液10部を加えて
激しく攪拌して反応を開始させる。反応温度は酵素の安
定な範囲でよいが、反応効率等を考えた場合20〜60
℃に設定するのが望ましい。反応終了後、反応液を沸l
l!湯浴中で加熱し又はエタノール400部を加えて酵
素を失活させ遠心分離又は濾過により不溶物を除いた(
高濃度の糖供与体を用いた場合、エタノール等の有機溶
媒を添加すると析出してくるので、ここで濾過しておく
と以下の精製が簡単になる〉。これを濃縮し、シリカゲ
ルカラムクロマトグラフィーにて精製し、目的とする配
糖体を得る。
以下に、本発明を実施例により具体的に説明する。
[実施例] 実施例 1 ラクトース249、ドデシル硫酸ナトリウム2.4g、
オクタツール4.0gを99mMの0.1Mリン酸緩衝
液(pロア、0)に分散させ、これにエシェリキア・コ
リー由来のβ−ガラクトシダーゼ1rrl(シグマ社製
5.000−11ニット/m1)を加え、50℃で攪拌
下600分間反応せた。
これにエタノール400mNを加えて、酵素を失活させ
、過剰のラクトースと共に沈澱させた。
孔径0.45μmのフィルターで不溶物を除き、減圧濃
縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフィーにて精製し
、オクチル−β−D−ガラクトシド1,100■(収率
12.2%〉を得た。
比較例 1 ラクトース249を69rlの0.1Mリン酸緩衝液(
pロア、0)に溶解し、30rrlのアセトニトリルを
加えた。これにオクタツール4.0gを添加して分散さ
せた。次に、エシェリキア・コリー由来のβ−ガラクト
シダーゼ1mN(シグマ社製5.0OOt ニット/m
1)を加え、50℃で攪拌下600分間反応せた。これ
にエタノール400mj!を加えて、酵素を失活させ、
過剰のラクトースと共に沈澱させた。孔径0.45μm
のフィルターで不溶物を除き、減圧濃縮し、シリカゲル
カラムクロマトグラフィーにて精製し、オクチル−β−
D−ガラクトシド200#lJF〈収率2.2%〉を得
た。
配糖体の収率は、本発明の界面活性剤を含む実施例1の
場合12.2%であり、比較対照のための有機溶剤を含
む比較例1の場合2.2%であった。従って、本発明の
方が約5.5倍大きいことがわかる。
実施例 2 0−ニトロフェニル−β−D−ガラクトシド1.2g、
ドデシル硫酸ナトリウム0.8g、フェニルペンタノー
ル2゜09を90rr+Jの0.1M酢酸緩衝液(0口
5.0)に分散溶解し、これに7スペルギルス・オリゼ
ー由来のβ−ガラクトシダーゼ100ay (シグマ社
製6.1ユニット/Rg)を上記酢酸緩衝液10mMに
溶解したものを加え、40℃で攪拌下15分間反応させ
た。これにエタノール400m Nを加えて、酵素を失
活させ、沈澱させた。孔径0.45μmのフィルターで
酵素を除き、減圧濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグ
ラフィーにて精製し、フェニルベンチルーβ−D−ガラ
クトシドsoall1g(収率15.1%)を得た。
実施例 3 マルトース249、ポリオキシエチレンラウリルエーテ
ル(平均付加モル数6>  4.09、グリセロールモ
ノラウレート4.09をg□mnの0.1M酢酸!ll
j液(pH5,0)に分散させ、これに酵母由来のα−
グルコシダーゼ501R5F(バイオザイム ラボラト
リーズ社製133ユニツト/ay)を上記酢酸緩衝液1
0mj!に溶解したものを加え、25℃で攪拌下30分
間反応させた。
これにアセトニトリル400m j!を加えて、酵素を
失活させ、過剰のマルトースと共に沈澱させた。孔径0
.45μmのフィルターで不溶物を除き、減圧濃縮し、
シリカゲルカラムクロマトグラフィーにて精製し、モノ
ラウロイルグリセリル−β−D−グルコシド500#F
(収率7.9%)を得た。
[発明の効果] 本発明によれば、界面活性剤存在下で難水溶性基質と糖
供与体とを分散溶解させ、これに酵素を作用させること
により、−段階で難水溶性基質の配糖体を効率良く製造
することが可能となった。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1)糖供与体、難水溶性基質及び界面活性剤の三成分を
    緩衝溶液中に分散させたものに、酵素を加えて糖転移反
    応を起こさせることを特徴とする酵素法による配糖体の
    製造方法。2)糖供与体が、グリコシド結合を持つ化合
    物からなる請求項1)記載の酵素法による配糖体の製造
    方法。 3)難水溶性基質が、置換又は未置換の脂肪族あるいは
    脂環族のアルコールで炭素数6〜40の第一級、第二級
    あるいは第三級のアルコールのいずれかからなる請求項
    1)記載の酵素法による配糖法の製造方法。 4)界面活性剤が、難水溶性基質を緩衝溶液中に分散さ
    せるのに十分な能力を持つものからなる請求項1)記載
    の酵素法による配糖体の製造方法。 5)酵素が、α−および/またはβ−グリコシダーゼか
    らなる請求項1)記載の酵素法による配糖体の製造方法
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