JPH03236353A - 光学活性化合物、それを含有する液晶組成物およびそれを利用した液晶素子 - Google Patents

光学活性化合物、それを含有する液晶組成物およびそれを利用した液晶素子

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JPH03236353A
JPH03236353A JP2031503A JP3150390A JPH03236353A JP H03236353 A JPH03236353 A JP H03236353A JP 2031503 A JP2031503 A JP 2031503A JP 3150390 A JP3150390 A JP 3150390A JP H03236353 A JPH03236353 A JP H03236353A
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JP2031503A
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Hiroyuki Nohira
博之 野平
Takahiro Ishizuka
孝宏 石塚
Shinichi Nakamura
真一 中村
Yoko Yamada
容子 山田
Takao Takiguchi
隆雄 滝口
Takashi Iwaki
孝志 岩城
Gouji Monkanou
門叶 剛司
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Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、新規な光学活性化合物、それを含有する液晶
組成物および該液晶組成物を利用した液晶素子に関し、
更に詳しくは光学活性基にトリフルオロメチル基を導入
した光学活性化合物、それを含有する液晶組成物および
該液晶組成物を用いた液晶素子に関するものである。
[従来の技術] 従来の液晶素子としては、例えばエム・シャット(M、
 5chadt)とダブリュー・ヘルフリヒ(W。
He1frich)著、“アプライド・フィジックス・
レターズ”(”Applied Physics Le
tters”)第18巻、4号(1971年2月15日
発行)、第127頁〜128頁の゛ボルテージ・デイペ
ンダント・オプティカル・アクティビティ−・オブ・ア
・ツィステッド・ネマチック・リキッド・クリスタル”
(”VoltageDependent 0ptica
l Activity of a TwistedNe
matic Liquid Crystal”)に示さ
れたツィステッド・ネマチック(Twisted Ne
matic)液晶を用いたものが知られている。しかし
ながら、このTN液晶は、画素密度を高くしたマトリク
ス電極構造を用いた時分割駆動の時、クロストークを発
生する問題点があるため、画素数が制限されていた。
また、電界応答が遅く視野角特性が悪いためにデイスプ
レィとしての用途は限定されていた。
更に、各画素に薄膜トランジスタによるスイッチング素
子を接続し、各画素毎をスイッチングする方式の表示素
子が知られているが、基板上に薄膜トランジスタを形成
する工程が極めて煩雑な上、大面積の表示素子を作成す
ることが難しい問題点がある。
このような従来型の液晶素子の欠点を改善するちのとし
て、双安定性を有する液晶素子の使用が、クラーク(C
1ark)およびラガウェル(Lagerwall)に
より提案されている(特開昭56−107216号公報
、米国特許第4367924号明細書等)。双安定性を
有する液晶としては、一般に、カイラルスメクチックC
相(SmC”)又はH相(Sml(”)を有する強誘電
性液晶が用いられる。
この強誘電性液晶は自発分極を有するために非常に速い
応答速度を有する上に、メモリー性のある双安定状態を
発現させることができ、さらに視野角特性も優れている
ことから、大容量大画面のデイスプレィ用材料として適
している。
また強誘電性液晶として用いられる材料は不斉炭素を有
しているために、そのカイラルスメクチック相を利用し
た強誘電性液晶として使用する以外に、次のような光学
素子としても使用することができる。
l)液晶状態においてコレステリック・ネマチック相転
移効果を利用するもの〔ジェイ ジエイウィソキ、エイ
 アダムス、ダブリュ ハアース「フィジックス レヴ
ユー レターズJ  (J、  J。
Wysoki、  A、  Adarns  and 
 W、  Haas;  Phys、  Rev。
Lett、)、20.1024  (196g)]  
、2)液晶状態においてホワイト・ティラー形ゲスト・
ホスト効果を利用するもの〔デー エル ホワイト、ジ
ー エム テエイラー「ジャーナルオブ アプライド 
フィジッスクJ (D、 L、 Whiteand G
、 N、Taylor; J、 Appl、 Phys
、)、 45.4718(1974)] 、等が知られ
ている。個々の方式についての詳細な説明は省略するが
、表示素子や変調素子として重要である。
このような液晶の電界応答光学効果を用いる方法におい
ては、液晶の応答性を高めるために極性基を導入するこ
とが好ましいとされている。とくに強誘電性l夜晶にお
いては、応答速度は自発分極に比例することが知られて
おり、高速化のためには自発分極を増加させることが望
まれている。このような点から、ビー ケラ−(P、 
Keller)  らは、不斉炭素に直接塩素基を導入
することで自発分極を増加させ応答速度の高速化が可能
であることを示した〔シー アール アカデミ−サイエ
ンス (C,R,Acad、 Sc、 Paris)、
 282 G、 639(197B)]  。
しかしながら、不斉炭素に導入された塩素基は化学的に
不安定であるうえに、原子半径が大きいことから液晶相
の安定性が低下するという欠点を有しており、その改善
が望まれている。
他方、光学活性を有することを特徴とする光学素子に必
要な機能性材料は、それ自体光学活性の中間体を経て合
成されることが多いが、従来から用いられる光学活性中
間体としては、2−メチルブタノール、2級オクチルア
ルコール、2級ブチルアルコール、塩化p−(2−メチ
ルブチル)安息香酸、2級フェネチルアルコール、アミ
ノ酸誘導体、ショウノウ誘導体、コレステロール誘導体
等が挙げられるのみで、この光学活性中間体に極性基が
導入されることはほとんどなかった。このためもあって
、不斉炭素原子に直接極性基を導入することにより自発
分極を増加する方法は、余り有効に利用されていなかっ
た。
[発明が解決しようとする課題] 本発明は、上述の点に鑑みてなされたものであり、光学
活性基の不斉炭素原子に直接にトリフルオロメチル基を
導入することにより、極性を高めた光学活性化合物、そ
れを少なくとも一種含有することにより、電界応答性を
高めた液晶組成物および該液晶組成物を使用する液晶素
子を提供することを目的とするものである。
[課題を解決するための手段] 即ち、本発明は、下記一般式(I) (式中、R1は炭素原子数が1−18の直鎖状または分
岐状のアルキル基あるいはアルコキシ基を示し、該アル
キル基およびアルコキシ基中の1つのメチレン基は−0
−で置換されていてもよく、また末端のメチル基はCH
,=CH−で置換されていてもよい。R2は炭素原子数
が4〜8の直鎖状のアルキル素原子を示す) で示される光学活性化合物、該光学活性化合物の少なく
とも一種を含有することを特徴とする液晶組成物、およ
び該液晶組成物を一対の電極基板間に配置してなること
を特徴とする液晶素子である。
以下、本発明の詳細な説明する。
本発明の光学活性化合物は、下記一般式(I)で示され
る構造を有する。
上記一般式(I)において、式中のR8は炭素原子数が
1〜18、好ましくは炭素原子数3〜16、さらに好ま
しくは炭素原子数4〜14の直鎖状または分岐状のアル
キル基あるいはアルコキシ基である。また、前記アルキ
ル基およびアルコキシ基中の1つのメチレン基は一〇−
で置換されていてもよく、また末端のメチル基はCH2
=CH−で置換されていてもよい。
R2は炭素原子数が4〜8、好ましくは炭素原子数4〜
6の直鎖状のアルキル基である。
されている化合物については何等の具体的な記載はなく
、またその化合物を用いることについての効果について
も言及されていない。
また、本出願人の出願に係る特願昭63−223327
号には、下記の構造式(II) Coは不斉炭素原子を示す。
本発明の前記一般式(I)で示される光学活性化合物は
、トリフルオロメチル基を有する光学活性基とフェニレ
ン骨格との結合はメチレンオキシ基で結合されている。
なお、特開平1−316367号公報に記載されている
一般式には、光学活性な1、1. l−トリフルオロ−
2−アルカノールから誘導した光学活性基とフェニルピ
リミジンを有する液晶化合物が開示されている。しかし
ながら、そこに具体的に例示されている化合物はフェニ
レン骨格と光学活性基との結合子がエステルである化合
物のみであり、本発明の光学活性化合物の前記一般式(
I)で示される様なメチレンオキシ基で結合で示される
化合物が開示されている。この化合物はトリフルオロメ
チル基を有する光学活性基とフェニレン骨格との結合は
エステルで結合されている。本発明のフェニレン骨格と
光学活性基との結合はメチレンオキシ基で結合されてい
る光学活性化合物は、前記構造式(n)で示されるエス
テルで結合されている化合物よりも、カイラルスメクチ
ックC相を示しやすく、また自発分極も大きいことが判
明した。
また、本発明の前記一般式(I)で示される光学活性化
合物は、好ましくは本出願人等の出願に係る特願昭63
−218536号の明細書に示されている下記一般式(
1)で表される光学活性な1,1.1−トリフルオロ−
2−アルカノールから合成される。
(式中、R3は炭素原子数が4〜8の直鎖状のアルキル
基、C0は不斉炭素原子を示す) 次に、前記一般式(I)で示される光学活性化合物の一
般的な合成法を以下に示す。
F3 HOCH−R2 (式中、R,、R,、Aは前記と同じものを意味する) 以上の様にして製造することができる一般式(I)で示
される光学活性化合物の例を以下に列挙する。
(I −1) (I −5) (I −2) (I −6) (I −3) (I −7) (I −4) (r −g) ( ■−9) ( I −10) ( I −11) ( I −12) ( I −17) ( I −18) ( 1−19) ( ■ 20) ( I −13) ( I −14) ( I −15) (■ 16) (1−21) ( I −22) ( I −23) ( −241 ( ■ −25) ( I −26) ( ■ 27) ( ■ 28) ( I −33) ( ■ −34) ( ■ −35) ( ■ 36) ( I −29) ( I −30) ( I −31) ( I −32) ( I −37) ( I −38) ( I −39) ( I −40) ( I −41) ( I −42) ( ■ 43) ( I −44) ( I −49) (1−50) ( I −51) ( ■ 52) ( I −45) ( ■ 46) ( I −47) ( ■ −48) ( I −53) (I −54) ( I −55) ( I −56) I −57) I −59) −60)  −651 1−66) I −67) I −68) ( I −61) (I −62) ( I −63) ( I −64) 次に、本発明の液晶組成物は、前記一般式(■)で示さ
れる光学活性化合物を少なくとも一種類配合成分として
含有するものである。例えば、前記光学活性化合物を下
記のa群、b群で示される様な液晶性化合物と組合わせ
ると、自発分極が増大し、応答速度の速い液晶組成物を
得ることができる。
本発明の液晶組成物における前記一般式(I)で示され
る光学活性化合物の配合量は、得られる液晶組成物の0
.1〜99重量%、特に1〜90重量%となる割合で使
用することが好ましい。
次に、一般式(I)で示される光学活性化合物と混合し
て液晶組成物を得るために用いられる他の液晶性化合物
としては、以下に示すものが挙げられる。
a群:それ自体ではカイラル成分を有していないネマチ
ック液晶またはスメクチック液晶aで表される液晶性化
合物の例を構造式で以下に示す。
(a −1) (a −5) (a −2) (a −6) (a −3) (a −7) (a −8) (a −4) (a −9) (a −10) (a −14) (a −11) (a −127 (a −1) (a−12)式において、 R1゜ R2はそれ ぞれ炭素原子数が1〜18の直鎖状または分岐状のアル
キル基、 p 。
qはそれぞれ独立にOまたは1 である。
(a −13) (a −18) (a −19) (a 20) (a 21) (a −26) (a −27) (a −28) (a 29) (a −22) (a −23) (a −24) (a −25) (a −30) R1項Jocu、W Y+−Ra (a −31) (a −32) (a −33) (a −34) (a −36) (a −37) (a 13)〜 (a−34)式において、 R1゜ pはそれ ぞれ前記定義の通りである。
R3はR2または ?1゛ + CH,÷)−y−CH+ CH2→T刊−C,H,
い。
(a 38) (ただし、 r=0〜5、 S=Oまたは1、 t : 1〜1o) R3−Y、イトCH2CH2イトY、−R4(a −3
9) Zは水素原子またはフッ素原子を表す。
(a 35) R3−YIWY2 4 (a 40) (a −41) (a −45) sY +CH2O+Y2 4 (a −42) (a −46) υ (a −43) (a −47) υ (a −44) (a −35)〜 (a−47)式において、 R3゜ Yl。
Zは それぞれ前記定義の通りである。
R4は炭素原子数 が1〜18の直鎖状または分岐状のアルキル基、ま たは ?1・ −+ CH,→−F−CH−(−CH2→d−CtH2
t+1(ただし、r=0〜5、S=Oまたは1、t:1
〜10) (b −2) R,−Y、バ巨旨乞)−y2−R。
(b −3) b群:それ自体でカイラル成分を有するカイラルネマチ
ック液晶組成物、カイラルスメクチック液晶組成物の成
分となる液晶性化合物であり、好ましくはa群の化合物
の少な(とも1種類と組み合せて用いる。
b群で示される液晶性化合物の例を構造式で以下に示す
(b −1) υ (b −4) (b −5) (b −6) (b−1)〜(b−6)式において、R,、Y、、 Y
、はそれぞれ前記定義の通りである。R,は下記のi)
〜iii )の中から選ばれる。
i)   +(:H,→τイHCiHxJ4+CH。
11) CHCkH2u++ !“″ iii )   −+−CHa→TシH+CH2→T刊
−CtH2t+まただし、i=0または1、j=1〜l
01k=1〜16、s、tは前記定義の通りである。
a群またはb群の化合物と一般式(I)で示される光学
活性化合物を適宜組み合わせて本発明の液晶組成物を得
ることができる。
次に、本発明の液晶素子は、通常の方法で上記の液晶組
成物を一対の電極基板間に配置することにより得ること
ができる・ [実施例] 以下、実施例により本発明を更に具体的に説明するが、
本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
実施例1 光学活性4−(4−デシルオキシフェニル)フェニル4
−(l−トリフルオロメチルへブチルオキシメチル)ベ
ンゾアートの製造(例示化合物I −51)下記工程に
従い、光学活性4−(4−デシルオキシフェニル)フェ
ニル4−(1−トリフルオロメチルへブチルオキシメチ
ル)ベンゾアートを製造した。
こしミ上L U こ土ヒ左り 光学活性4−(l−トリフルオロメチルへブチルオキシ
メチル)安息香酸の製造 4−ブロモメチル安息香酸1.172g (5,5mM
)を3mlの乾燥ジメチルスルホキシドに溶解させ、1
.1.1トリフルオロ−2−オクタツール ([α]二’  +22.6° o、p、 87%) 
920mg  (5mM)を乾燥テトラヒドロフラン3
m1)に溶解させた溶液を加えた。
次に、反応混合物を氷冷し、60%水素化ナトリウム6
60mg(16,5mM)をヘキサンで洗浄した後、ジ
メチルスルホキシド5++j)に懸濁させて加えた。室
温で数時間撹拌後、テトラヒドロフランをさらに2〇−
加え、−晩撹拌した。反応終了後、水10m1.3M塩
酸3mR1食塩を加え、ジエチルエーテル8酎を用いて
抽出した。得られた有機層は、無水硫酸マグネシウムで
乾燥し、溶媒留去後、シリカゲルカラムクロマトグラフ
ィーにて精製した(移動相:ヘキサン/酢酸エチル=4
/3)。目的の4−(1−トリフルオロメチルへブチル
オキシメチル)安息香酸は1.128g (3,57m
M)得られた。
収率  71% 比旋光度 [al ”、’  +39.5°(c 1.02. C
HCj’3)[al ”、:、 +82.3@(c 1
.02. CHCjl’s)スペクトルデータ IRデータ(cm−’) 2930、2860.1690.1620.1580゜
1420.1280. 1160,1130゜NMRデ
ータ(ppm ) 9.87(s、  IH)、  Ili、03(d、 
 2H)。
7.37(d、  2H)。
4.90,4.57(d  each、J=10Hz 
 total  2H)。
3.67(m、  IH)、  1.9〜0.7(m、
  13H)こ玉り至り 光学活性4−(4−デシルオキシフェニル)フェニル4
−(1−1−リフルオロメチルへブチルオキシメチル)
ベンゾアートの製造 4−(1−トリフルオロメチルへブチルオキシメチル)
安息香酸158mg(0,5mM)を塩化チオニル1m
j)にて3時間加熱還流して酸クロリドとした後、乾燥
ベンゼン0.5mβにて過剰の塩化チオニルを共沸留去
した。乾燥ベンゼン1mji’を加え、反応系を氷冷し
、4−(4−デシルオキシフェニル)フェノール180
mg (0,55mM)を0.8M 1.4−ジアザビ
シクロ[2゜2.21オクタベンゼン溶液に溶解したも
のを滴下した。60℃で1時間、70℃で5時間撹拌し
、反応後、希塩酸3m1)を加え有機層を分離した後、
水層からジエチルエーテルで抽出した。有機層をl0%
炭酸水素ナトリウム、蒸留水にて洗浄し、無水硫酸ナト
リウムで乾燥させた。溶媒留去後、薄層クロマトグラフ
ィーにより分取しくヘキサン:酢酸エチル==3:1)
、4−(4−デシルオキシフェニル)フェニル4−(1
−)−リフルオロメチルへブチルオキシメチル)ベンゾ
アートを197mg (0,315mM)得た。
収率  63% 比旋光度 [α]  二’   +23.0° (c  1.02
.  CHCj)−)相転移温度(”C) 自発分極P s (nC/cm”) 59 15 34 39             251(注)TeはS
c”相の上限温度、Tは測定温度を示す。
比較例1 本出願人らの出願に係る特願昭63−223327号で
示された光学活性4−[4″−デシルオキシ−4′−ビ
フェニルカルボニルオキシ]安息香酸1−トリフルオロ
メチル−1−ヘプチルの相転移温度並びに自発分極の値
を以下に示す。
本発明の光学活性化合物の方がカイラルスメクチックC
相を示す温度幅が広く、また自発分極も大きいことが認
められた。
実施例2 光学活性4−(5−デシルオキシ−2−ピリミジル)フ
ェニル4−(1−トリフルオロメチルへブチルオキシメ
チル)ベンゾアートの製造(例示化合物1−55) 相転移温度(”C) 自発分極P 、  69.OnC/cm”  (T =
 100℃)実施例1の結果と比較しても明らかなよう
に、4−(14リフルオロメチルへブチルオキシメチル
)安息香酸158mg(0,5mM)と4−(5−デシ
ルオキシ−2−ピリミジニル)フェノール180mg 
(0,55mM)を用い、実施例1と同様の反応と後処
理を行った。
薄層クロマトグラフィー分取により、4−(5−デシル
オキシ−2−ピリミジル)フェニル4−(1−トリフル
オロメチルへブチルオキシメチル)ベンゾアートを18
9mg(0,302mM)得た。
収率  60% 比旋光度 [α] :’  +23.Oo(c 1.02. CH
Cj!3)相転移温度(℃) 4−置換フェノールを用いて反応を行なった。表1に反
応収率と製造した光学活性化合物の諸物性値を示す。
Te−’r(”)   自発分極P s (nC7cm
2)5             106 11             14521     
        17336            
  223実施例3〜lO 実施例1と同様の工程で4−(4−デシルオキシフェニ
ル)フェノールの代わりに、表1に示す他の実施例11 実施例1で製造した例示化合物(I −51)を配合成
分とする液晶組成物Aを調合した。
構造式 %式%) () 2枚の0.7mm厚のガラス板を用意し、それぞれのガ
ラス板上にITO膜を形威し、電圧印加電極を作成し、
さらにこの上にSiO□を蒸着させ絶縁層とした。
ガラス板上にシランカップリング剤〔信越化学■製、K
BM−602] 0.2%イソプロピルアルコール溶液
を回転数200Or、p、m、のスピンナーで15秒間
塗布し、表面処理を施した。この後120℃にて20分
間加熱乾燥処理を施した。
さらに、表面処理を行なったITO膜付きのガラス板上
にポリイミド樹脂前駆体〔東し■製、5p−51032
%ジメチルアセトアミド溶液を回転数200Or、 p
、 m、のスピンナーで15秒間塗布した。成膜後、6
0分間、300℃で加熱縮合焼成処理を施した。この時
の塗膜の膜厚は、約700人であった。
この焼成後の被膜には、アセテート植毛布によるラビン
グ処理がなされ、その後イソプロピルアルコール液で洗
浄し、平均粒径2μmのアルミナビーズを一方のガラス
板上に散布した後、それぞれのラビング処理軸が互いに
平行となる様にし、接着シール剤〔チッソ■製、リクソ
ンボンド〕を用いてガラス板をはり合わせ、60分間、
100℃にて加熱乾燥しセルを作成した。
ここで先に調製した強誘電性液晶組成物Aを等吉相下、
均一混合液体状態で、作製したセル内に真空注入した。
等吉相から20℃/hで徐冷することにより強誘電性液
晶素子を作成した。このセルのセル厚をベレック位相板
によって測定したところ、約2μmであった。
この強誘電性液晶素子を使って自発分極(Ps)の大き
さ及びピーク・トウ・ピーク電圧20Vの電圧印加によ
り直交ニコル下での光学的な応答(透過光量変化O〜9
0%)を検知して応答速度(以後、光学応答速度という
)を測定した。以下に自発分極の値と合わせて結果を示
す。
Te−”r(”)  自発分極P8 光学応答速度て(
nC/0m”)     (μ5ec)7     2
1、5      10617     26.9  
    14127         30.5   
       21437         29.7
          413実施例12 実施例11で使用した例示化合物(I −51)の代わ
りに、実施例2で製造した例示化合。物(I −55)
を配合成分とする液晶組成物Bを調合した。
構造式 以下に相転移温度を示す。
相転移温度(’C) 実施例11と同様の方法で光学応答速度および自発分極
を測定した。以下にその結果を示す。
Tc−T(”)  自発分極P3 光学応答速度τ(n
C/cm”)     (1t 5ec)6     
14、1      21316         2
0.4          258実施例11.12の
結果から、本発明の光学活性化合物を配合するだけで、
大きな自発分極を得ることができることが認められる。
実施例13 透明電極としてITO(Indium Tin 0xi
de)膜を形成したガラス基板上に、ポリイミド樹脂前
駆体(東し■製、5P−510)を用いてスピナー塗布
により成膜した後、300℃で60分間焼成してポリイ
ミド膜を形成した。次に、この被膜をラビングにより配
向処理を行い、ラビング処理軸が直交するようにしてセ
ルを作成した(セル間隔8pm)。
作成したセルにネマチック液晶組成物(リクソンGR−
63:チッソ株製、ビフェニル液晶混合物)を注入し、
TN (ツィステッドネマチック)型セルとし、これを
偏光顕微鏡で観察したところ、リバースドメイン(しま
模様)が生じていることが認められた。
前記リクソンGR−63(99重量部)に対して1本発
明の実施例2の光学活性化合物(1重量部)を加えた液
晶混合物を用いて、上記と同様lコしてTNセルを作成
し、これを偏光顕微鏡で観察したところ、リバースドメ
インは認められず均一性のよいネマチック相となってい
た。このことから、本発明の光学活性化合物はリバース
・ドメインの防止に有効であることが認められた。
[発明の効果] 以上説明した様に、本発明によれば、自発分極が大きい
光学活性化合物を得ることができる。
また、前記光学活性化合物を含有する液晶組成物および
それを利用した液晶素子によれば、自発分極が大きく、
電界応答性にも優れた効果が得られる。また、リバース
ドメインの防止にも有効な効果があることが確認された

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)下記一般式( I ) ▲数式、化学式、表等があります▼( I ) (式中、R_1は炭素原子数が1〜18の直鎖状または
    分岐状のアルキル基あるいはアルコキシ基を示し、該ア
    ルキル基およびアルコキシ基中の1つのメチレン基は−
    O−で置換されていてもよく、また末端のメチル基はC
    H_2=CH−で置換されていてもよい。R_2は炭素
    原子数が4〜8の直鎖状のアルキル基、Aは▲数式、化
    学式、表等があります▼または▲数式、化学式、表等が
    あります▼、C^*は不斉炭素原子を示す) で示される光学活性化合物。
  2. (2)請求項1記載の光学活性化合物の少なくとも一種
    を含有することを特徴とする液晶組成物。
  3. (3)請求項2記載の液晶組成物を一対の電極基板間に
    配置してなることを特徴とする液晶素子。
JP2031503A 1990-02-14 1990-02-14 光学活性化合物、それを含有する液晶組成物およびそれを利用した液晶素子 Pending JPH03236353A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5641427A (en) * 1994-07-26 1997-06-24 Canon Kabushiki Kaisha Liquid crystal composition, liquid crystal device using the composition liquid crystal apparatus and display method
US5653913A (en) * 1993-08-31 1997-08-05 Canon Kabushiki Kaishai Mesomorphic compound, liquid crystal composition containing the compound, liquid crystal device using the composition, liquid crystal apparatus and display method
US5785890A (en) * 1995-10-12 1998-07-28 Canon Kabushiki Kaisha Liquid crystal composition, liquid crystal device, and liquid crystal display apparatus using same

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