JPH03232876A - L―アスコルビン酸誘導体の製造方法 - Google Patents

L―アスコルビン酸誘導体の製造方法

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JPH03232876A
JPH03232876A JP2789790A JP2789790A JPH03232876A JP H03232876 A JPH03232876 A JP H03232876A JP 2789790 A JP2789790 A JP 2789790A JP 2789790 A JP2789790 A JP 2789790A JP H03232876 A JPH03232876 A JP H03232876A
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alkyl
acid
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JP2789790A
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Tadao Shoji
東海林 忠生
Kaname Mizuraya
鬟谷 要
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DIC Corp
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Dainippon Ink and Chemicals Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 「産業上の利用分野] 本発明は、L−アスコルビン酸誘導体の製造方法に関す
る。
[従来の技術] 従来、5.6〜O−イソプロピリデン−し−アスコルビ
ン酸を原料に、2位アルキル置換し一アスコルビン酸誘
導体を製造する方法として、例えば、特開昭60−13
0582号公報、特開平1228978号公報等に記載
の方法がある。特に、特開昭60−130582号公報
には、30−メトキンメチル−5,6−0−イソプロピ
リデン−し−アスコルビン酸に沃化アルキルを反応させ
て2位アルキル置換し一アスコルビン酸誘導体を製造す
る方法が記載されている。
本発明者らが、上記方法を追試したところ、目的とする
2−0−アルキル−L−アスコルビン酸を1〜2%の収
率でしか得ることができず、しがもその分離精製には困
難を極めた。すなわち、30−メトキシメチル−5,6
−0−イソプロピリデン−し−アスコルビン酸に沃化ア
ルキルを反応させると、2−0−アルキル−L−アスコ
ルビン酸が得られるものの、3位の保護基が脱離した結
果、3−〇−アルキル体、2.3−ジー0−アルキル体
が副生された。このように、従来アルキルエーテル製造
に際し、ハロゲン化アルキルとし′て沃化アルキルを用
いるのは、例えば(D、 E。
Pearson、 Organic 5ynthese
s、 1970. John Wiley& 5ons
、 Inc、 285頁)に記載されているように、そ
の他のハライドを用いるよりも収率がよいとされている
ためである。しかしながら、上記従来法においては副生
物のために目的物の収率が低下し、その分離精製が困難
となり、たとえ沃化アルキルを用いても目的物を高収率
で得ることはできない。
従って上記従来法は実験室的には合成可能な方法である
が、工業的に利用可能な方法とは言いがたい。
[発明が解決しようとする課題] このため、収率よく、また工業的に製造が容易でかつ爆
発等の危険性が少なく選択的に2−0アルキル−L−ア
スコルビン酸を得る方法の開発が望まれている。
[課題を解決するための手段] 本発明においては、分子中の3位の水酸基がブロックさ
れているアスコルビン酸に臭化アルキルをエーテル化反
応させて2−0−アルキル−L−アスコルビン酸類を製
造することにより」二記課題を解決するようにした。
ここで、本発明における上記アスコルビン酸としては、
L−アスコルビン酸および/または5.6位を酸加水分
解可能な保護基で保護したし一アスコルビン酸と、アル
キルエーテルハロゲン化物とを反応して得られたものが
好ましく、また臭化アルキルをエーテル化反応させる際
には、炭酸アルカリ金属塩を加えることが好ましい。
本発明では、L−アスコルビン酸または5.6位を酸加
水分解可能な保護基で保護したし一アスコルビン酸に対
し1.05倍モルから1.5倍モル量の酸加水分解可能
なアルキルエーテルハロゲン化物を反応させた後に、臭
化アルキルを用いて2位のO−アルキル化反応を行う。
酸加水分解可能なアルキルニー、チルハロゲン化物とし
ては、メトキシメチルクロリド、エトキシメチルクロリ
ド、メトキシエトキシメチルクロリド等が用いられるが
、中でもメトキシメチルクロリドが好ましい。
このような保護基は、酸によって容易に脱離させること
ができるので、例えばベンジルエーテルのように水素添
加による脱離が必要な保護基を用いること、あるいは装
置的に特別な容器を必要とする保護基を用いることを避
けることができる。
本発明は、」二連したように装置的にも、また使用する
試薬等も爆発の危険性のないものを用いる方法であり、
更にハロゲン化アルキルとして臭化物を用いることによ
って、沃化物を用いる従来法では殆ど得られなかった本
願発明の目的とする20−アルキル−し−アスコルビン
酸を確実に得ることが可能となる。
次に本製造法について更に詳しく説明する。
まず、原料としてのL〜アスコルビン酸、またはその5
.6−0−イソプロピリデン体を、N、Nジメチルホル
ムアミド、ジメヂルスルホキシド等の極性非プロトン性
溶剤に溶解させ、ここに炭酸カリウム、炭酸ソーダ等の
炭酸アルカリを加えた後、このアルカリと等モル量でか
つL−アスコルビン酸または56−O−イソプロピリデ
ンL−アスコルビン酸に対して1.05〜1.5モル量
のクロロメチルメチルエーテル、クロロメチルエチルエ
ーテル等のアルキルエーテルハロゲン化物を0°C−1
00Cにて滴下する。
滴下終了後徐々に室温に戻し、その後約5〜20時間撹
拌を続け3位に保護基を形成する。引続き、炭酸カリウ
ム、炭酸ソーダ等の炭酸アルカリを加えた後、このアル
カリと等モル量の臭化アルキルを、原料のし一アスコル
ビン酸、または56−0−イソプロピリデン体と等モル
量添加し40〜70℃にて、2〜10時間反応させた。
この反応液を50℃に保ち無機の不溶物が沈澱する場合
にはこれを濾過した後、あるいは直接溶媒を減圧下で濃
縮する。濃縮後の残渣に多量の酢酸エチルを加え、溶解
させた後、水洗を行い酢酸エチル層は芒硝で脱水する。
脱水後溶媒を減圧下に留去し、残渣はヘキサンで洗浄し
0℃以下でしばらく撹拌し不溶物を濾過する。
次に、この不溶物をテトラヒドロフラン、メタノール、
稀塩酸混合液に加え40〜60°Cにて4〜6時間撹拌
し保護基を脱離させる。室温に数時間放置して生じた沈
澱を濾別し、濾液を0−10℃で、好ましくは、6℃以
下で一晩放置しここで生じた沈澱を濾取し、乾燥後クロ
ロホルムで再結晶して目的物を得る。
このような方法によって目的物が純度よく製造できる。
本製造法で特に重要な点は2点ある。第1には原料とし
てL−アスコルビン酸の2または3位にエーテルタイプ
の置換基を導入するに際し、従来のように5.6位をイ
ソプロピリデン化して保護した原料を用いることもでき
る点と、特願平158466号に記載のようにL−アス
コルビン酸の5.6位を同等保護することなく直接反応
に使用することができる点である。もちろんこのことは
少なくとも反応工程の削減、能率の向上につながるもの
であり、大いに望ましいことである。本発明においては
、反応収率的にみても原料中の保護基の有無にかかわら
ずL−アスコルビン酸からの収率は殆ど変わらない。
第2には、2位のエーテル化に際し、臭化アルキルを用
いるこ七にある。本発明者らは、当初、沃化アルキルを
用い反応を行っていたが、この場合、2,3−ジー0−
アルキル体が副生物としてかなりの割合で生成し、目的
とする化合物を殆ど得ることができなかった。しかし、
臭化物を用いると、2,3−ジー0−アルキル体の生成
はきイっめて少量に抑制することが可能となった。
このような製造法によって、例えば下記に示すような化
合物を製造することができる。尚当然のことながら、本
発明を実施して得られるし一アスコルビン酸誘導体はこ
れらに限定されない。
1−0−オクタデシル−し−アスコルビン酸2−0−ド
デシル−し−アスコルビン酸2−0−デシル−L−アス
コルビン酸 2−0−ノニル−L−アスコルビン酸 2−0−オクチル−し−アスコルビン酸2−0−ヘキシ
ル−し−アスコルビン酸2−0−(2−オキソデシル)
−L−アスコルビン酸 2−0−(2−オキソドデシル)−L−アスコルビン酸 2−0−(2−オキソテトラデシル)−L−アスコルビ
ン酸 2−0−(2−オキソペンタデシル)−Lアスコルビン
酸 [実施例] 次に実施例をもって本発明を更に詳しく説明するが、こ
れをもって同等本発明を制限するものではない。
実施例1 10.8gの5.6−0−イソプロピリデンし一アスコ
ルビン酸を125m Qのジメチルホルムアミドに加え
、ここに炭酸カリウム8.28gを加えた。この溶液を
0°C以下に保持し撹拌しながらクロロメチルメチルエ
ーテル4.83gを30分間で滴下した。その後、」二
記溶液を室温で15時間撹拌した後、炭酸カリウム6.
9gを加え、さらに臭化n−オクタデシル16.7g、
+8クラウン−6−エーテル1.02gを加えたうえで
55℃にて5時間撹拌して反応させた。その後減圧下で
溶媒を留去し残渣に多量の酢酸エチルおよび水を加え、
酢酸エチル層を水洗した。この酢酸エチル層を濃縮した
後、500m(2のメタノール、180m(!のテトラ
ヒドロフラン及び180mρの2規定塩酸水溶液からな
る混合液中に加えた。この混合液を50℃に保ち均一な
溶液とした後、5時間撹拌した。その後室温で2時間保
持して少量の沈澱を生じさせ、これを濾別し、濾液を0
℃にて20時間保って生じノこ結晶を濾過し、クロロホ
ルムから再結晶して目的とする1−0−オクタデシル−
17−アスコルビン酸を4.1g得た。
融点 126〜127°C 比旋光度+23.1度(C=0.5メタノール298C
) 紫外部吸収λmax=239nm 赤外線吸収スペクトル(KBr ) (主要吸収値) (c m −’) 2940 2860 1740.1660゜1470 
1410 核磁気共鳴スペクトルδ値 (MeOHd=4) 089t     3H 1,2830T( 1,69m     2H 3,67d 3  90  m 3.99m 4  83  d (を−トリプレッ ダブレット) 実施例2 105.6gのし一アスコルビン酸を1.5ρのツメデ
ルホルムアミドに加え、窒素気流下で994gの炭酸カ
リウムを加えたのち、撹拌しなから0℃に液温を下げた
。ここに、クロロメチルメチルエーテル580gをツメ
デルホルムアミド100mQに希釈した溶液を約1時間
で加え、その後室温で15時間撹拌した。次に、ここに
炭酸カリウム82.8gを加えたのち、撹拌しながら1
99゜8gの臭化オクタデシル、15gの18−クラウ
ン−6−エーテルを加えて60〜65℃で4時間加熱撹
拌した。その後40〜45℃に冷却し不溶物を濾別口濾
液を減圧下で濃縮した。残渣を酢酸エチル8ρ中に溶解
させ酢酸エチル層を水洗した。
  H 1−T   H I−T マルチプレット、 ト、 +1 次いで、この酢酸エチル層を飽和食塩水で洗浄した後、
昔硝で脱水し、濃縮して250gの残渣を得た。この残
渣を2.8Qのヘキサン中に加えて十分に撹拌したと1
:ろ、ヘキサンに不溶の沈澱物を濾過により得た。収量
は112gであった。次いで、ヘキサンに不溶の沈澱物
112gを、25Qのメタノールおよび760mQのテ
トラヒドロフランの溶液に溶解させ、これに2規定塩酸
水溶液700πQを加えたうえて50℃にて4時間撹拌
した。この間析出した不溶物を40°Cの液温にて濾別
した。次いで、濾液を室温で15時間放置して沈澱を生
じさせ、これを濾過により得た。収量は405gであっ
た。この沈殿物をクロロホルムより再結晶して36.0
gの2−0−オクタデシル−1、−アスコルビン酸を得
た。
得られた化合物の物性値は実施例1のデータと全く一致
した。
[発明の効果] 本発明によれば、L−アスコルビン酸の2位エーテル型
化合物を工業的に容易にかつ高収率て製2 造することができる。また、本発明によれば製造に際し
、爆発等の危険性のない装置あるいは試薬を使用するこ
とが可能であるので、安全に目的物を得ることができる

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、分子中の3位の水酸基がブロックされているアスコ
    ルビン酸に臭化アルキルをエーテル化反応させることを
    特徴とする2−O−アルキル−L−アスコルビン酸の製
    造方法。 2、分子中の3位の水酸基がブロックされているアスコ
    ルビン酸が、L−アスコルビン酸および/または5、6
    位を酸加水分解可能な保護基で保護したL−アスコルビ
    ン酸と、アルキルエーテルハロゲン化物とを反応して得
    られたものであることを特徴とする請求項1記載の製造
    方法。 3、臭化アルキルをエーテル化反応させる際に、炭酸ア
    ルカリ金属塩を加えることを特徴とする請求項1記載の
    製造方法。 4、酸加水分解可能なアルキルエーテルハロゲン化物と
    して、メトキシメチルクロリドを用いることを特徴とす
    る請求項1記載の製造方法。 5、一般式( I ) C_nH_2_n_+_1(CO)_mCH_2Br(
    I )(式( I )中、nは5から20の自然数を表し、
    mは0または1を表す。) で示される臭化アルキルを用いることを特徴とする請求
    項、1または2記載の製造方法。
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