JPH03230850A - ツインロ―ル式キャスタ― - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、ツインロール式ストリップキャスターに関す
るものである。

〔従来の技術とその課題〕

一般に圧延工程を簡略化して、溶解→連続鋳造→圧延を
一貫して行う特殊連鋳設備に、ロール・ベルト式、ツイ
ンロール式およびツインベルト式等のストリップ連鋳設
備が知られている。

このうち、ツインロール式連鋳設備、すなわちツインロ
ール式ストリップキャスターは、平行に配置され、しか
も互いに逆方向に回転する１対のロール間に、溶融金属
を上方から下方に、あるいは、水平方向に注湯して、そ
の反対側から板状の鋳片を引抜く構造となっており、湯
溜り部およびモールドは、対向するロールおよびその両
端に設けた側壁により構成されている（例えば、特公昭
４３−１３６０３号公報参照）。

従って、例えば第４図に示す如く、平行に配置され、か
つ、互いに逆方向に回転する１対の冷却ロール２．３間
に、溶融金属５を上方から注湯してストリップ状の鋳片
ｌを成形し、下方に引抜く場合、湯溜り部およびモール
ドは１対の冷却ロル２，３と、そのロール軸方向両側に
設けた側壁４とにより構成されており、しかもこの側壁
４は冷却ロール２．３の上方外周部に摺接されている。

ところが、かかるツインロール式ストリップキャスター
では、側壁４に接した溶融金属５は急冷され凝固しやす
いので、側壁４側においても凝固シェルが形成されるか
ら、冷却ロール２．３間を通過する前にすでに凝固シェ
ルができている。そのため、この凝固シェルが付着した
側壁４自体が凝固シェルと共に冷却ロール２，３間にく
さび状に噛み込まれ冷却ロール２．３の間隔を押し広げ
ブレークアウトを発生させる恐れがあった。

また、かかるツインロール式ストリップキャスターでは
、側壁４と冷却ロール２．３の外周部とが摺接すれば、
摩耗が発生するので、側壁４と冷却ロール２．３との間
に若干の隙間を設けている。

ところが、この隙間から溶融金属５を漏洩させないため
に、実際上的０．２　ｔＩＩ１１以下に維持させる必要
があるが、側壁４は溶融金属５の熱により変形すること
から、この隙間を常に一定に維持することはきわめて困
難であった。

また、第５図に示す如く、側壁４を冷却ロール２．３の
軸方向端面に接するように配設した場合、側壁４が冷却
ロール２．３間に噛み込まれる恐れはないものの、凝固
シェルが付着した側壁４は鋳片１の引抜き方向に引張ら
れるので、一定位置に保持するのが難しいと共に、側壁
４と冷却ロール２．３の端面との間の隙間のも常に一定
（約０．２ｍｍ以下）に維持しておかなければならず、
依然として側壁４の保持には難点があった。

〔課題を解決するための手段〕

そこで本発明は、かかる従来技術の問題点を解決するた
めに創作されたもので、その要旨とするところは、ツイ
ンロール式ストリップキャスタの冷却ロールの軸方向両
端に側壁を設け、この側壁と１対の冷却ロールとで溶融
金属の湯溜り部を形成したツインロール式ストリップキ
ャスターにおいて、前記側壁を、前記１対のロールの各
軸心間を結ぶ線の中間点から、いずれか一方のロール側
にずらした位置を回転中心として回転可能に支持したこ
とを特徴とするツインロール式キャスタにある。

〔実施例〕

本発明の構成を作用とともに、添付図面に示す実施例に
より詳細に述べる。

第１図は本発明の実施例の断面図、第２図は第１図の平
面図、第３図は第１図の要部拡大図であるが、これらの
図の符号は、従来例を示す第４図および第５図と共通す
る部分には同一とし、その説明を省略する。

これらの図において、回転側壁６は、冷却ロル２．３の
軸方向端面に対し隙間Ｘを置いて回転可能に設けられて
いる。すなわち、回転側壁６は、冷却ロール２，３の各
軸心間を結ぶ線の中間点からいずれか一方のロール２ま
たは３側に略水平方向にずれた位置にその回転中心９を
おき、図示しない駆動装置により、第１図中、矢印方向
に回転するようになっている。

従って、モールドや湯溜り部は、冷却ロール２゜３と回
転側壁６とで構成され、この湯溜り部は第１図中、回転
側壁６の回転中心９を通るＸ−Ｘ軸より上方で、かつ、
Ｙ−Ｙ軸より右側に形成されている。

次に、本実施例の作用を述べると、冷却ロール２．３を
互いに逆方向に回転させると共に、回転側壁６を回転さ
せながら、図示しないタンデイツシュからＡＩ！、また
はその合金、あるいは鋼等の溶融金属５を上方から注湯
すると、冷却ロール２゜３の回転により溶融金属５は冷
却され凝固しながら下方に連続的に送り出されると共に
、回転側壁６は回転しているので、溶融金属５と回転側
壁６は、その接触面において、相対的に滑りを生じ溶融
金属５が凝固を開始しても、この相対滑りにより凝固核
８が凝固界面から切り離されるので（第３図中、矢印参
照）、凝固シェルフは大きく成長しないと共に、凝固シ
ェルフと回転側壁６との付着も防止できるため冷却ロー
ル２．３の間にくさび状に噛み込まれることもない。

なお、この時、回転側壁６を鋳片１の引抜き方向と反対
方向（本実施例では反時計方向）に回転させれば、回転
側壁６の回転（相対滑り）によって、この回転側壁６と
接触する溶融金属５は常に上向きの摩擦力を受けるので
、溶融金属５は、その粘着力によって鋳片１の引抜き方
向と反対方向に引張られることになり、回転側壁６と冷
却ロール２，３の軸方向端面との隙間Ｘを０．３〜０．
５程度に広くしても溶融金属５の漏洩を防止できた。

従って、この場合、前幅隙間Ｘを従来のものに比較して
大きくとることができるので、回転側壁６の熱歪にも十
分対処することができる。

また、本実施例はツインロール式ストリップキャスター
の回転側壁で説明したが、本発明はこれに限らず、ロー
ル・ベルト式キャスターにも適用することができ、また
、溶融金属の注湯方向は、水平方向に向けて注湯するキ
ャスターにも適用することができるものである。

〔発明の効果〕

本発明によれば、湯溜り部の溶融金属に対し、側壁は相
対的に摺動するので、凝固シェルがこの側壁に付着せず
、凝固シェルの成長を抑制することができるばかりでな
く、凝固シェルに付着一体化した側壁が鋳片の引抜き方
向に移動されることがなく、安定した操業を行うことが
できる。

しかも、側壁に凝固シェルの付着がないことから、鋳片
のロール軸方向の厚みも均一となって品質の向上を図る
ことができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の実施例の断面図、第２図は第１図の平
面図、第３図は第１図の要部拡大図、第４図および第５
図は従来例の断面図である。 ２．３・・・冷却ロール、５・・・溶融金属、６・・・
回転側壁。 復代理人　弁理士　岡　部　吉　彦

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. （１）ツインロール式ストリップキャスターの冷却ロー
   ルの軸方向両端に側壁を設け、この側壁と１対の冷却ロ
   ールとで溶融金属の湯溜り部を形成したツインロール式
   ストリップキャスターにおいて、前記側壁を、前記１対
   のロールの各軸心間を結ぶ線の中間点から、いずれか一
   方のロール側にずらした位置を回転中心として回転可能
   に支持したことを特徴とするツインロール式キャスター
   。