JPH0323026Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野〕 この考案は、アタツチメントを用いて相対向す
る複数のガラス板間にスペーサーを介在した複層
ガラスを框に装着し、四方枠組みしてなる複層ガ
ラスの取付装置に関する。

〔従来の技術〕

従来、実開昭53−19335号公報に示されるよう
に１枚ガラス用の框にアタツチメントを用いて複
層ガラスを装着可能とした複層ガラスの取付装置
が知られている。

この種のガラス窓においてその枠組みは、竪框
側のアタツチメントと横框側のアタツチメントと
を互いに45゜切断し、コーナー部において突き合
わせ結合してあるのが一般的である。

しかし、このような構成であると、突き合わせ
部が端面で接触するので、製造公差や組立て誤差
などが原因でそこに隙間が生じてしまい、雨水等
の浸入を免れない。

また、室内外の突き合わせ部が同一位置である
ので、雨水が室内側に浸入する。

〔考案が解決しようとする問題点〕

そこで前記問題点に鑑みて、突合わせ部の構造
改良に関するものが考案されており、例えば実公
昭58−36783号公報に示されるガラス窓がある。

ところが、前記公報に示される場合、竪框側の
アタツチメントと横框側のアタツチメントとをコ
ーナー部で突き合わせた時の合わせ位置を、表裏
で重なり合わないようにずらして突き合わせるだ
けであつて、隙間を塞ぐものではない。このため
強風時にはコーナー部の隙間から雨水が浸入して
しまい、十分な水密性を得ることができないばか
りでなく、その加工も煩雑である。

この考案は、前記従来の問題点を解消すべく案
出されたもので、コーナー部の隙間を完全に塞ぐ
ことにより、十分な水密性および気密性を得るこ
とができ、取付けも簡単で製作コストも安価な複
層ガラスの取付装置を提供することを目的とす
る。

〔問題点を解決するための手段〕

この出願に係る考案は、アタツチメントを用い
て相対向する複数のガラス板間にスペーサーを介
在した複層ガラスを四方枠組みしてなるもので、
前記アタツチメントは、断面略Ｕ字状の型材と該
型材内に型材内面を覆うように貼着されたシール
材とからなり、竪框側のアタツチメントと横框側
のアタツチメントを突き合わせた際、型材相互の
合わせ位置とシール材相互の合わせ位置とが表裏
で重なり合わないようにずらして形成してあるこ
とを特徴とする。

〔実施例〕

図面はこの考案の実施例を示すもので、符号８
はアタツチメント、９は型材、１２はシール材、
１５は下框である。

第５図は、、この考案を用いた二重窓を示すも
ので、下枠１の室外側レール２には室外側ガラス
戸４が、同じく室内側レール３には室内側ガラス
戸５がそれぞれ取付けられている。そして室外側
ガラス戸４および室内側ガラス戸５の周辺部は第
４図に示すように構成されている。

すなわち、該ガラス戸４，５は、相対面する２
枚のガラス板６′，６′間にスペーサー７を介在し
た複層ガラス６をアタツチメント８内に装着し、
該アタツチメント８を框に取付けてなる。

アタツチメント８は、断面略Ｕ字状の型材９
と、軟質合成樹脂等からなりスペーサーを兼ねる
シール材１２とから形成されている。型材９は２
枚の側板１０，１０と、框側に突出する突片１１
を有しており、型材９内にはその内面を覆うよう
に断面略Ｕ字状のシール材１２が貼着されてい
る。

このアタツチメント８は、その突片１１を断面
Ｕ字状のガスケツト１３を介して下框１５の溝内
に嵌着される。そしてアタツチメント８およびガ
ケツト１３の下面には、水抜き孔１４が穿設され
ている。

実施例においてアタツチメント８を框に嵌着す
る場合は、第５図に示すようにアタツチメント８
を複層ガラス６の四方に取付けてビス１６等によ
り固定した後に行なつている。

第３図は下框側のアタツチメント８と竪框側の
アタツチメント８′と突き合わせた状態を示すも
のである。

本図および第２図に示すように、下框側のアタ
ツチメント８の端部は、型材９を45゜に切断して
あり、シール材１２を型材９の端部まで突出して
鉛直方向に切断してある。そして第５図および第
１図に示すように、このアタツチメント８と突き
合わせる竪框側のアタツチメント８′の端部は、
前記アタツチメント８に対応するように、型材
９′を45゜に切断し、シール材１２′を型枠９′の切
断部の手前で水平に切断してある。

したがつて、双方のアタツチメント８，８′を
突き合わせると、下框側のシール材１２の側面が
竪框側の型材９′内面に面接触し、突き合わせ部
の隙間が完全に塞がれて、十分な水密性および気
密性を得ることができる。

図においては下框側の突き合わせ部の取付関係
を示してあるが、上框側も同様な構成となつてい
る。

〔考案の効果〕

この考案は以上の構成からなり、アタツチメン
ト突き合わせ部の隙間が完全に塞がれるので、十
分な水密性、気密性および防音効果を得ることが
できる。また、製作、取付けが簡単であり、部品
点数も少ないので、コストも安価である。

【図面の簡単な説明】

第１図はアタツチメント相互の突き合わせ手順
を示す正面図、第２図はアタツチメント端部を示
す斜視図、第３図はアタツチメントの突き合わせ
状態を示す正面図、第５図はこの考案を用いた二
重窓の下枠近傍を示す横断面図、第４図はその要
部拡大図である。 １……下枠、２……室外側レール、３……室内
側レール、４……室外側ガラス戸、５……室内側
ガラス戸、６……複層ガラス、６′……ガラス板、
７……スペーサー、８，８′……アタツチメント、
９，９′……型材、１０……側板、１１，１１′…
…突片、１２，１２′……シール材、１３……ガ
スケツト、１４……水抜き孔、１５……下框、１
６……ビス。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. アタツチメント８を用いて相対面する複数のガ
   ラス板６′，６′間にスペーサー７を介在した複層
   ガラス６を框に装着し、四方枠組みしてなる複層
   ガラスの取付装置において、前記アタツチメント
   ８は断面略Ｕ字状の型材９と該型材内面に型材内
   面を覆うように貼着されたシール材１２とからな
   り、竪框側のアタツチメント８′と横框側のアタ
   ツチメント８を突き合わせた際、型材９′，９相
   互の合わせ位置とシール材１２′，１２相互の合
   わせ位置とが表裏で重なり合わないようにずらし
   て形成してあることを特徴とする複層ガラスの取
   付装置。