JPH03228A - フィルム貼り付け装置 - Google Patents

フィルム貼り付け装置

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JPH03228A
JPH03228A JP13518389A JP13518389A JPH03228A JP H03228 A JPH03228 A JP H03228A JP 13518389 A JP13518389 A JP 13518389A JP 13518389 A JP13518389 A JP 13518389A JP H03228 A JPH03228 A JP H03228A
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Hiroyuki Kosaka
高坂 博之
Hirohisa Endo
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本発明は、フィルム、特に高温で貼り付けるタイプのフ
ィルムを対象とした貼り付け装置に関するものである。
〈従来の技術〉 電子部品材料の分野ではシリコンを搭載するリードフレ
ームにおいて、従来からリード先端部の段差をなくすた
め、あばれ防止としてフィルムを短冊状に打抜きまたは
切断し、リード先端付近に貼り付けることが多く行われ
ている。
このようなテープ貼り付けを実施する装置としては、例
えば、特公昭59−15385号公報あるいは特開昭6
1−179559号公報等のテープ貼着装置がある。 
これらはいずれもフィルムを所定寸法に切断または打抜
きしてから、その直下または直上でリードフレームにそ
のまま1段階で貼り付けを行い終了させるものであった
。 これらの装置で用いているフィルムは、一般に50
〜75μm厚さのポリイミドフィルムにアクリル系(一
部にエポキシ系もある)接着剤約20μmをコーティン
グしたものである。 このアクリル系接着剤は熱賦活型
であり、130〜150’C程度の温度で、0.3〜0
.6秒の圧着で所要の接着力を得ることができる。 し
たがって現状の1段階圧着方式の貼り付け機であっても
、1ピース(1回貼り付け)当り2秒以内とかなり高速
での貼り付けが可能となっている。
最近になってICの高集積化が進み、ますます高い信頼
性が要求されるようになって来たために、パッケージ内
に入るテープ材質特に、リードフレームに貼るテープの
接着剤についても信頼性を損なうような不純物の発生の
少ない耐熱型即ち高温軟化もしくは溶融型のものが使用
されるようになって来た。 この接着剤としては、例え
ばポリエーテルイミド系、ポリエーテルアミド系、ポリ
アミドイミド系、フッ素系接着剤などがある。
〈発明が解決しようとする課題〉 このような高温接着型のフィルムに対して従来の貼り付
け装置を用いて、従来の貼り付け方法を適用した場合、
接着時の加圧時間が数秒から士数秒と長いために、結果
として1回当りの貼り付け時間が長くなってしまい、貼
り付け速度が1/3〜1/30と低下し、従来の装置は
いわゆる量産的な貼り付け装置ではなくなってしまう。
また、このような高温で軟化流動する接着剤の流動性を
良くし、より低温、低圧力で、かつ幾分短時間で接着で
きる方法として、接着剤中に溶媒を若干量(数%程度)
残留させておくことが考えられる。  しかし、この場
合貼り付け時に余分な(’A留できる溶媒量は温度によ
ってほぼ決まる)溶媒が気化して発泡を生じるという新
たな間通を発生する。
本発明の目的は、前記した従来技術の問題点を解消し高
純度の高温軟化型接着剤を用い、まず初めに貼り付ける
フィルムが移動しないだけの必要にして十分な接着力を
得るための仮付けと前記フィルムのより広い面または全
面を押し付け貼り付ける本圧着との少なくとも2段階で
高速かつ発泡のない貼り付けを行うことのできる貼り付
け装置を提供することにある。
く課題を解決するための手段〉 上記目的を達成するために、本発明は、フィルム送り込
み機構、フィルムを所定形状に切り取る機構、切り取ら
れたフィルムを被貼り付け材近傍まで搬送する機構、搬
送されたフィルムの一部の面を前記被貼り付け材に押し
付ける機構、前記被貼り付け材を所定位置に設置する機
構、および前記被貼り付け材および前記フィルムの少な
くとも一方を加熱する機構を持ち仮付けを行う第1の貼
り付け装置と、 前記被貼り付け材を所定位置に設置する機構、前記フィ
ルムの略全面を前記被貼り付け材に押圧する機構、およ
び前記フィルムおよび前記被貼り付け材を加熱する機構
を持ち、本圧着を行う第2の貼り付け装置とを有するこ
とを特徴とするフィルム貼り付け装置を提供するもので
ある。
前記フィルムを所定形状に切り取る機構は、前記所定形
状の先端を有するパンチと打ち抜き金型とを有するのが
好ましい。
また、前記切り取られたフィルムを被貼り付け材近傍ま
で搬送する機構は、上下動可能なパンチであるのが好ま
しい。
また、前記搬送されたフィルムの一部の面を前記被貼り
付け材に押し付ける機構は、前記パンチ先端から突き出
される棒状物であるのが好ましい。
また、前記搬送されたフィルムの一部の面を前記被貼り
付け材に押し付ける機構は、前記パンチ先端に設けられ
たエア噴出用のエア噴比孔であるのが好ましい。
また、前記パンチは、その先端面に前記フィルムの吸引
口を有するものであるのが好ましい。
また、前記第1の貼り付け装置と前記第2の貼り付け装
置との間に、前記仮付け状態のフィルムおよび被貼り付
け材を一定時間加熱する装置を有するものであるのが好
ましい。
〈発明の作用〉 本発明のフィルム貼り付け装置は、フィルムのごく一部
のみを軽く貼り付ける仮付けを行う第1の貼り付け装置
と、その後にフィルムのより広い面もしくは全面を押し
付けて貼り付ける本圧着を行う第2の貼り付け装置を有
し前記仮付けと前記本圧着との2段階貼り付けを実現す
るものである。
すなわち、本発明のフィルム貼り付け装置においては、
打ち抜き機構または切断機構により、送られてきた接着
剤付きのフィルムを所定形状に切り取り、搬送機構によ
りこのフィルムを設置機構により所定位置に位置決めさ
れたリードフレームなどの被貼り付け材まで運び、加熱
機構により予め前記フィルムおよび/または被貼り付け
材を加熱した後に、押し付け機構により前記フィルムを
前記リードフレームに軽く押し付けることにより正確な
位置に仮付けを行う。 続いて、必要に応じて仮付け状
態のリードフレームを所定時間、所定温度、好ましくは
仮付け温度以下の温度に保持して加熱処理を施し、発泡
などを生じさせる恐れのある接着剤中の余分な溶剤やフ
ィルムおよび接着剤中の湿分を除去する。
次に、第2の貼り付け装置の設置機構により仮付けリー
ドフレームを所定位置に位置決めし、加熱機構により前
記フィルムおよびリードフレームを加熱して、所定温度
で所定時間、押圧機構により前記フィルムの略全面を前
記リードフレームに所定圧力で押し付けて、短時間で十
分に堅固な接着を行うことができる。
従って、本発明のフィルム貼り付け装置によって、リー
ド先端部のあばれ防止用または絶縁用フィルムの高温軟
化型接着剤によるリードフレームへの接着を、高い貼り
付け位置精度を得ながら、貼り付け速度を大幅に向上さ
せることができる。
また、加熱処理等を行うことにより、空気の巻き込み、
吸湿あるいは残留溶媒等による発泡を防止し、接着不良
の発生を防止することができる。
〈実施態様〉 以下に、本発明のフィルム貼り付け装置を添付の図面に
示す好適実施例に基づいて詳細に説明する。
第1図は本発明のフィルム貼り付け装置10の構成を示
す模式図である。
同図に示すように、フィルム貼り付け装置10は、仮付
けを行う第1の貼り付け装置である仮付け装置12と、
仮付け状態のフィルムとリードフレームを一定時間、所
定温度に保持して加熱処理を行うベーキング処理装置1
4と、本圧着を行う第2の貼り付け装置である本圧着装
置16とを有している。
ここで、本発明のフィルム貼り付け装置10は、第2図
に示すような貼り付けフローに従ってリードフレームへ
のフィルムの貼り付けを行う。
まず、仮付け装置12においては、第3図に示すリード
フレームが複数Nピース(例えば、5ピース)が連なっ
た短冊状リードフレーム20が供給されると、後に詳述
する仮付け装置12の設置機構によりリードフレーム2
0を位置合わせして設置し、送られてきた接着剤付のフ
ィルムを各ピース毎に打抜機構により所定形状に打ち抜
きながら、押し付け機構により仮付けを行う。  この
仮付け工程をピース数N回だけ繰り返す、  N回繰り
返すことによりリードフレーム20の全ピースにフィル
ムが仮付けされる。
次に、このリードフレーム20は、ベーキング処理装置
14により仮付け状態のまま所定温度に所定時間係持さ
れて、ベーキング処理が施され、脱湿、余分な溶剤の除
去等が行われる。
この後、本圧着装置16によりリードフレーム20を位
置合わせして設置し、加熱機構および押圧機構により、
リードフレーム20の各ピースに仮付けされているフィ
ルムを同時に、そのフィルムの略全面を所定時間、所定
温度でかつ所定圧力で押圧して圧着する本圧着を行う。
このようにして、本発明のフィルム貼り付け装置10は
リードフレーム20へのフィルムの貼り付けを行う。
本発明に用いられるリードフレーム20は、第3図に示
すように、複数のピースが連なった短冊状リードフレー
ム、あるいはピースが連続した帯状のリードフレームで
あってもよい。 第3図に示すように、リードフレーム
20は両側にスプロケットホール(パイロットホール)
22が所定間隔で開けられている。 ここで、第3図に
示すリードフレーム20は、MO3ICを搭載する40
ビンの長リードを持つもので、リード段差すなわちリー
ドの板厚方向のばらつ社の防止およびその後の取り扱い
等により生じるリードの変形防止のために、各ピースの
長リードの直角方向に2ケ所、所定寸法の長方形フィル
ムを貼り付けられるものである。
以下に、本発明のフィルム貼り付け装置10の各構成装
置をそれぞれ詳細に説明する。
第4図に仮付け装置12の一実施例の部分断面構造図を
示す。
同図に示す仮付け装置12は、仮付けを行う第1の貼り
付け装置であって、フィルム送り込み機構(図示せず)
と、フィルム24を所定形状に切り取る切取機構32と
、切り取られたフィルム24を被貼り付け材であるリー
ドフレーム20近傍まで搬送する搬送機構34と、搬送
されたフィルム24の一部の面をリードフレーム20に
押し付ける押付機構36と、リードフレーム20を所定
位置に設置する位置決め機構38と、リードフレーム2
0を加熱する加熱機構40とを有する。
フィルム送り込み機構は、図示しないが、リール、フィ
ルム送りローラおよびステッピングモータなどから構成
され、前記リールに巻回された接着剤付フィルム、例え
ば幅16.5mmのポリイミドフィルム24を、切取機
構32を構成するダイ42の上面に所定長さずつ送り込
む。 送り込む長さは、前記ステッピングモータで駆動
されるフィルム送りローラにより、一定寸法にコントロ
ールされる。
切取機構32は、第4図に示す例では、打抜ぎ金型であ
るダイ42、ダイ42に嵌合してフィルム24を打ち抜
くパンチ44、バンチ44を駆動するシリンダ46,4
6などから構成される打抜き機構である。
この切取機構32による打抜きと仮付けは連続して行わ
れる。
切取機構32のシリンダ46の力でバンチ44とダイ4
2とにより打ち抜かれたフィルム24は、搬送機構34
を構成するシリンダ48によって下降させられるバンチ
44の先端に付着したまま、加熱機構40を構成する熱
板50上に所定位置に設置されたリードフレーム20の
フィルム貼り付け所定位置の直上に運ばれる。 このと
きフィルム片24は、リードフレーム20との間に、隙
間、例えば0.5mm程度のわずかな隙間を保っておく
ことが重要である。
第5図の拡大図に示すように、バンチ44には、真空吸
引孔52.52が2ケ所設けられ、バンチ44の中央部
分には、押付機構36を構成する押し付け棒、例えば、
直径1mm程度の押し付け棒54が移動可能に内蔵され
ている。
まず、打ち抜かれたフィルム片24は吸引孔52.52
で吸引され、パンチ44の先端面に貼り付いた状態でリ
ードフレーム20の直上まで運ばれ、その後押し付け棒
54によりリードフレーム20にごく小さい面で押し付
けられて、仮付けが終了する。 なお、押し付け棒54
を内蔵させず、パンチ44の先端面で仮付けすることも
可能である。
第4図に示すように、リードフレーム20は、そのスプ
ロケットホール22などを熱板50上に設けられている
、位置決め機構38を構成する仮位置決めビン56に嵌
入することにより、熱板50上にルーズな状態、例えば
0.5mm程度のクリアランスをもった状態で設置され
る。 次にリードフレーム20は、そのスプロケットホ
ール22などとダイ42に設けられている、位置決め機
構38を構成する位置決めビン58とを仮付けの直前に
、パンチ44の下降とともに合わせることにより、ダイ
42、特に、ダイ42に嵌合しているパンチ44と高精
度に位置合わせされる。 従って、位置決めビン58と
リードフレーム20のスプロケットホール(パイロット
ホール)22とのクリアランスに金型下降誤差を加えた
微小誤差、例えば±0.07mm程度の高精度なフィル
ム24の貼り付け精度を得ることができる。
また、第4図に示すように、熱板50は、ステッピング
モータ60により駆動されるドライブスクリュー62に
より国中左右方向に、すなわち、第3国に示すリードフ
レーム20の長手方向に移動可能な構造となっており、
1ピース毎にフィルム24の高精度貼り付けが容易に繰
り返すことができる。
こうして、リードフレーム20の全ピースにフィルム2
4の仮付けが行われる。
フィルム貼り付けが終了したリードフレーム20は、ベ
ーキング処理装置14に搬送され、ベーキング処理装置
14内で所定温度、例えば仮付け温度〜100℃で所定
時間例えば、数分間ベーキング処理される。 ベーキン
グの目的は、本圧着時の発泡を防止するために、フィル
ム24片の脱湿及び接着剤中の余分な溶媒を除去するこ
とにある。 あるいは接着剤を予熱することにより、十
分な接着力を得ることにある。 また、ベーキングを行
うことにより、気化した溶媒が被接着面であるリードフ
レーム20面に吸着される結果、(溶媒はもともと接着
剤とは親和性を有するものなので)リードフレーム20
面の接着剤に対する濡れ性が良くなり、接着性向上の効
果も期待することができる。
従って、本発明のベーキング処理装置14は、リードフ
レーム20を上述の所定温度、時間ベーキング処理でき
るものであれば、いかなるものでもよい。
また、本圧着時の発泡の恐れなどがない場合には、ベー
キング処理を行なわなくてもよい。
この場合には、本発明の貼り付け装置10には、ベーキ
ング処理装置14を設けなくてもよい。
ベーキング処理されたリードフレーム20は、本圧着装
置16へ送られる。
本圧着装置16は、本圧着を行う第2の貼り付け装置で
あって、第6図および第7図に示すように、フィルム2
4が仮付けされたリードフレーム20を載置して加熱す
る加熱機構を構成する熱板64と、熱板64上の所定の
位置にリードフレーム20を位置決めして設置する設置
機構を構成する位置決めビン66と、フィルム24の略
全面をリードフレーム20に押圧する押圧機構を構成す
るシリンダ68、ガイドボスト70、押圧板72、押圧
片74およびバネ76とを有している。
フィルム24が仮付けされ、ベーキング処理されたリー
ドフレーム20は、熱板64上に設けられた位置決めビ
ン66により所定位置に設置される。
シリンダ68によりガイドボスト70に沿って高精度に
駆動される押圧板72内には、リードフレーム20の各
ピースに対応した抑圧片74が内蔵されている。 第7
図に示す例では、第3図に示すように5ピースのリード
フレーム20に1ピース当り2片のフィルム24を貼り
付けるものであるので、抑圧片74は5個設けられる。
 また、押圧片74の先端はフィルム24の形状として
おくのが好ましい。 また、押圧片74は、フィルム2
4の形状およびリードフレーム20の各ピースへの貼り
付け部位が変った場合には、その形状および部位に対応
する形状の押圧片と変換できるように、着脱可能である
のが好ましい。
5つの押圧片74は、バネ76により押圧板72に対し
て個別に押圧力を与えられる構造となっている。 また
、押圧力は、シリンダ68に供給する圧力で簡単に調整
することができる。 従って、本圧着後の押圧力は、十
分に均一にすることができる。 また、フィルム24の
リードフレーム20に対する位置精度は、仮付け時の精
度を悪くするものではなかった。
ここで、熱板64は、移動可能な基台上に・設けておき
、自動的に出入れできるように構成しておくことができ
る。
以上のようにして、本発明の貼り付け装置10の本圧着
装置16により本圧着を行うことができる。
本発明に用いられる貼り付けに用いられるフィルム24
は、リードの変形防止用であるので、リードフレーム2
0の各ピースの長リードの数と大きさに応じて適宜その
大きさおよび形状を定めればよい。 また、第8図に示
すような絶縁用の場合は、搭載するシリコンチップの大
きさと形状に応じてその大きさおよび形状を定めればよ
い。 このように本発明に用いられるフィルム24とし
ては、絶縁性を有し、熱変形性すなわち、熱膨張率があ
まり大きくないのが好ましく、例えば、代表的にポリイ
ミドフィルムなど公知のフィルムを用いることができる
本発明に用いられるフィルム24に塗布される高温軟化
型接着剤は、高純度であって、耐熱型すなわち高温軟化
もしくは溶融型の接着剤であればどのようなものでもよ
い。 これらの接着剤には、少量例えば数%以下の溶剤
を含ましめてもよい。 この理由は、この接着剤の高温
軟化流動性を改善し、接着性を良くして、仮付け時にご
く僅かな力でかつ短時間で接着できるからである。
第1図、第4図、第5図、第6図および第7図に示す本
発明のフィルム貼り付け装置10を用いて、第3図に示
すようなMO3ICを搭載する40ビンの長リードを持
つ5ピースからなるリードフレーム20の各ピースの長
リード直角方向に2ケ所、フィルム24の貼り付けを行
った。  このフィルム貼り付けは、リード段差(板厚
方向のばらつき)の防止およびその後の取り扱い等によ
り生じるリードの変形防止を目的とするものである。 
貼り付けたフィルム24は15mmx 2mmで、厚さ
はポリイミド75μm、接着要約20μmである。 接
着剤はポリエーテルアミド系接着側で、接着性を良くす
るために約1%の溶媒を含んでいる。 これにより、仮
付けは、0.5程度度と短時間でまた温度は、250℃
程度また押し付けは後述するようにごくわずかな力で十
分であった。
仮付けでは各ピース毎に行うことにより、高い位置精度
を得ることができる。
ベーキングは約300℃で1分間程度行った。 これは
本圧着時の発泡を防止するために、フィルム24の脱湿
および接着剤中の余分な溶媒を除去するのが目的である
。 またフィルムから気化した溶媒が被接着面であるリ
ードフレーム面に吸着され、濡れ性が良くなり接着性が
向上する効果も期待できる。
本圧着は1フレ一ム単位で一括に圧力を加える。 ここ
では後述するように、各ピースに独立して力が加わるよ
うにし、フィルム24のどの部分にも均一に押し付け力
が加わるように構成されている。 押圧力は約200k
gであった。 フィルム面当りの圧力は、約250g 
/ m m ’であり、リードフレーム受圧面当りで考
えると、約600 g / m m 2である。 温度
は約300℃、抑圧時間は約10秒であった。  5ピ
ース1フレームの本リードフレーム20の場合で、仮付
けと、本圧着の所要時間(速度)はほぼ同じであった。
以上、リード変形防止用フィルム24を5ピース1フレ
ームのリードフレーム20に貼り付ける場合を例にとり
、本発明のフィルム貼り付け装置10を説明したけれど
も、本発明は、これに限定されるわけではなく、本発明
の貼り付け装置においては、リードフレームの1フレー
ム当りのピース数N1その形状、1ピース当りに貼り付
けられるフィルムの数およびその形状に応じた仮付け装
置のダイ、パンチ、本圧着装置の押圧板、押圧片などを
適宜選択することができるなど、本発明のフィルム貼り
付け装置は、仮付けおよび本圧着を連続してできるもの
であればいかなるものでもよい。
第8図は、リードフレーム21の中央のシリコンチップ
が搭載される位置に相当する部分にポリイミドフィルム
26を貼り付けた例である。  シリコンチップとリー
ドフレーム間の電気的絶縁のためにフィルム26が貼り
付けられる。 この場合は、第4図および第5図に示す
仮付け装置12のバンチ44およびダイ42と、第6図
および第7図に示す本圧着装置16の押圧片74あるい
は押圧片74とともに押圧板72とを交換することによ
りリードフレーム21にフィルム26を貼り付けること
ができる。  これによりチップの大型化に拘らずパッ
ケージを小さくすることが可能となる。
上述の例のように、貼り付け面積が広い場合、フィルム
を貼り付けるための接着剤中の溶媒が気化して発泡する
問題点に加えて空気の巻き込みによる気泡が接着界面に
発生することがある。 前述したように、接着剤中の溶
媒が気化して発泡する恐れがある場合は、仮付け後、ベ
ーキング処理装置によって、予め、溶媒を十分に気化さ
せておくことによって、本圧着時の発泡を防止すること
ができる。 一方、空気の巻籾込みによる気泡の発生は
、本圧着装置の押圧片により、例えば、押圧片の先端形
状を丸くして、前後に穆勤可能とすることにより、貼り
付け面の中央部から順に外側に向って圧着することによ
り、空気巻き込みを防止することができる。 複数回貼
り付けによる効果である。
また、第4図および第5図に示す仮付け装置10におい
ては、押付機構36は、押し付け棒54により構成され
るが、本発明はこれに限定されるわけではなく、押し付
け棒の代りに、パンチ44先端にエア噴出用のエア噴出
孔を設け、パンチ44をリードフレーム20に近接させ
た後エア噴出孔からエアを噴出させて、パンチ44の先
端に付着しているフィルム24をリードフレーム20に
仮付けするように構成してもよい。 押付機構36とし
てエア噴出孔を用いる場合は、パンチに設けられている
真空吸引孔とエア噴出孔を共用させてもよい。 すなわ
ち、フィルム24の打ち抜きからリードフレーム20の
近傍までのフィルム24の搬送までの間は、フィルム2
4の吸引孔として機能させ、リードフレーム20へのフ
ィルム24の押し付け時には、工・アを噴出させて押し
付け機構として機能させることができる。
本発明に係るフィルム貼り付け装置は、基本的には以上
のように構成されるが、本発明はこれに限定されるわけ
ではなく、仮付けのための第1の貼り付け装置と、本圧
着のための第2の貼り付け装置とを有していればよく、
仮付けと本圧着との間または仮付け前、本圧着後に予備
的な貼り付け、仕上げの貼り付けなど複数の貼り付けを
行う装置を含んでよいなど、本発明の要旨を逸脱しない
範囲において種々の改良並びに設計の変更などが可能な
ことは勿論である。
〈発明の効果〉 以上詳述したように、本発明のフィルム貼り付け装置に
よれば、高い信頼性の得られる高温軟化型接着剤を用い
てフィルムを貼り付ける場合に、高い貼り付け位置精度
を得ながら、同時に、貼り付け速度を大幅に向上するこ
とができる。
また、特に本発明のベーキング処理装置を有するフィル
ム貼り付け装置によれば、空気の巻き込み、吸湿あるい
は残留溶媒等による発泡を防止することができ、高精度
かつ良好で堅固な貼り付けを容易かつ幾分短時間で得る
ことができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明に係るフィルム貼り付け装置の概念図
である。 第2図は、本発明のフィルム貼り付け装置による貼り付
けの手順を示すフローチャートである。 第3図は、本発明のフィルム貼り付け装置によりフィル
ムを貼り付けたリードフレームの外観図である。 第4図は、本発明のフィルム貼り付け装置の一実施例の
仮付け装置の概略構造図である。 第5図は、第4図に示す仮付け装置の打抜ポンチの部分
拡大構造図である。 第6図は、本発明フィルム貼り付け装置の一実施例の本
圧着装置の概略構造を示す部分切欠側面図である。 第7図は、第6図に示す本圧着装置の概略構造を示す部
分切欠正面図である。 第8図は、本発明のフィルム貼り付け装置の別の実施例
によりフィルムを貼り付けたリードフレームの外観図で
ある。 符号の説明 10・・・フィルム貼り付け装置、 12・・・仮付け装置、 14・・・ベーキング処理装置、 16・・・本圧着装置、 20.21・・・リードフレーム、 22・・・パイロットホール、 24.26・・・フィルム、 32・・・切取機構、 34・・・搬送機構、 36・・・押付機構、 38・・・位置決め機構、 40・・・加熱機構、 42・・・ダイ、 44・・・パンチ、 46.48.68・・・シリンダ、 50.64・・・熱板、 52・・・真空吸引孔、 54・・・押し付け棒、 56・・・仮位置決めビン、 58.66・・・位置決めピン、 60・・・ステッピングモータ、 62・・・ドライブスクリュー 70・・・ガイドポスト、 72・・・押圧板、 74・・・押圧片、 76・・・バネ

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)フィルム送り込み機構、フィルムを所定形状に切
    り取る機構、切り取られたフィルムを被貼り付け材近傍
    まで搬送する機構、搬送されたフィルムの一部の面を前
    記被貼り付け材に押し付ける機構、前記被貼り付け材を
    所定位置に設置する機構、および前記被貼り付け材およ
    び前記フィルムの少なくとも一方を加熱する機構を持ち
    仮付けを行う第1の貼り付け装置と、前記被貼り付け材
    を所定位置に設置する機 構、前記フィルムの略全面を前記被貼り付け材に押圧す
    る機構、および前記フィルムおよび前記被貼り付け材を
    加熱する機構を持ち、本圧着を行う第2の貼り付け装置
    とを有することを特徴とするフィルム貼り付け装置。
  2. (2)前記フイルムを所定形状に切り取る機構は、前記
    所定形状の先端を有するパンチと打ち抜き金型とを有す
    る打ち抜き機構である請求項1に記載のフィルム貼り付
    け装置。
  3. (3)前記切り取られたフィルムを被貼り付け材近傍ま
    で搬送する機構は、上下動可能なパンチである請求項2
    に記載のフィルム貼り付け装置。
  4. (4)前記搬送されたフィルムの一部の面を前記被貼り
    付け材に押し付ける機構は、前記パンチ先端から突き出
    される棒状物である請求項2または3に記載のフィルム
    貼り付け装置。
  5. (5)前記搬送されたフィルムの一部の面を前記被貼り
    付け材に押し付ける機構は、前記パンチ先端に設けられ
    たエア噴出用のエア噴出孔である請求項2または3に記
    載のフィルム貼り付け装置。
  6. (6)前記パンチは、その先端面に前記フィルムの吸引
    口を有するものである請求項2な いし5のいずれかに記載のフィルム貼り付 け装置。
  7. (7)前記第1の貼り付け装置と前記第2の貼り付け装
    置との間に、前記仮付け状態のフィルムおよび被貼り付
    け材を一定時間加熱する装置を有するものである請求項
    1ないし6のいずれかに記載のフィルム貼り付け装置。
  8. (8)前記被貼り付け材が、半導体集積回路素子チップ
    を搭載するリードフレームである請求項1ないし7のい
    ずれかに記載のフィルム貼り付け装置。
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